三重県新地震・津波対策行動計画
1 趣旨
東日本大震災では、国内観測史上最大のマグニチュード9.0の大地震が発生し、想定をはるかに超えた巨大津波により、多くの尊い命が奪われました。
「三重県新地震・津波対策行動計画」は、平成23年度から緊急的に取り組んできた津波避難対策や防災教育などの取組に加え、災害時要援護者対策や観光客対策、緊急輸送・拠点機能の強化、復興プロセスの検討など、総合的な観点から、これからの三重県の地震・津波対策の方向性と道筋を示したものです。
東日本大震災が残した教訓と課題をふまえ、新たな地震・津波対策に取り組んでいくため、計画の名称に、「新」という一文字を入れました。
地震・津波対策に終わりはありません。「防災の日常化」をめざし、「自助」、「共助」、「公助」が一体となった取組を進めていくことが、県民の皆さんの命や財産を守ることにつながります。
この新たな計画を、「公助」を担う行政や関係機関、関係団体だけでなく、「共助」や「自助」の取組を実践する地域や県民の皆さんとも共有し、全員の力をあわせて行動していきたいと考えています。
2 計画の位置づけ
「三重県防災対策推進条例」に基づく事業計画であり、「三重県地域防災計画(地震・津波対策編)」を推進するための行動計画と位置づけます。
3 計画期間
平成25年度から平成29年度までの5年間とします。
4 計画の構成
第1章 計画策定の背景~これまでの取組と今後の方向性~
1 東日本大震災の教訓
2 三重県における大規模地震発生の緊迫性
3 三重県のこれまでの地震対策
4 三重県緊急地震対策行動計画の成果と課題
5 国の地震・津波対策の取組方向
6 三重県の地震・津波対策の取組方向
第2章 計画策定の背景~地震被害想定~
1 対策上想定すべき南海トラフ地震の考え方
2 対策上想定すべき内陸直下型地震の考え方
3 今回の地震被害想定調査の特徴
4 今回の地震被害想定調査結果の概要第3章 計画の基本的な考え方
1 目的
2 「防災の日常化」のあるべき姿
3 それぞれの取組主体に期待される役割第4章 計画の基本事項
1 計画の位置づけ
2 施策体系
3 計画期間
4 進行管理第5章 行動計画
第6章 「県民の命を守り抜く」ための選択・集中テーマ
1 テーマ設定にあたっての基本的な考え方
2 基本方針Ⅰ:強い揺れへの備えと対策を行う
3 基本方針Ⅱ:津波への備えと対策を行う
4 基本方針Ⅲ:「防災意識」を「防災行動」に結びつける
5 基本方針Ⅳ:災害時に特別な配慮が必要となる人々への対策を行う
6 基本方針Ⅴ:発災後72時間の救助力・輸送力を強化する
7 基本方針Ⅵ:命をつなぎとめるための災害医療機能を強化する
8 基本方針Ⅶ:県民生活の再建復興への準備を進める第7章 減災効果
1 施策推進による減災効果
2 減災効果の考察にあたってのまとめ(参考資料)
1 三重県新地震・津波対策行動計画の策定の流れ
2 用語の説明○第5章 行動計画 ※行動項目一覧
○第6章 「県民の命を守り抜く」ための選択・集中テーマ ※テーマ及び重点行動項目一覧
5 資料(誰が何に困ったのかリスト)
計画の策定にあたっては、「事実」に基づく検討を行うため、過去の震災で実際に起こった事実を収集しました。
この収集リストを、「誰が何に困ったのかリスト」と名づけ、対策の検討に生かしました。震災時、「誰が」「いつ」「どんなことが発生したために」「何に困ったのか」等の区分で整理しています。
このリストにつきましても、本計画をご覧になる皆さんが、それぞれの対策を検討される際の参考としていただけるよう、下記に添付します。
進捗状況
実績レポート(平成26年度の取組結果と平成27年度の取組方向)