アマモ場
種類組成
アマモ場を形成するアマモ類は、海産顕花植物(海草)のオモダカ目アマモ科に属する。三重県にはアマモ、コアマモ、エビアマモが生育する。
アマモ、コアマモは砂泥域に、エビアマモは岩礁域に生育する。アマモ場を形成するのは主にアマモである。
生態
アマモは葉の長さ60~100cmで、干潮線下5~10mに生育する。
アマモ類は春先に草体の一部が花枝に変化し種子を形成する。種子は冬に発芽し、冬から春にかけて生長が盛んになり株分かれを繰り返す。春から夏にかけて繁茂・成熟し、枯死して海底に沈積するか、流失する。秋になると草丈の短い草体のみとなる。繁殖方法は種子によるものと、地下茎が増殖して新しい株を形成する栄養株の2通りがあり、夏季の高水温など何らかの制限要因がある海域では栄養株はみられず、一年で寿命を終える。
その他
アマモ類は魚類、アメフラシなどにより摂餌される。
三重県では地域により、アマモを「アジモ」、「アマジ」とよぶ。