アラメ・カジメ場
種類組成
アラメ・カジメ場を形成するアラメ・カジメ類は褐藻類のコンブ目、コンブ科に属する。主な種類はアラメ、カジメ、クロメ、ツルアラメであり、三重県ではアラメ、カジメが生育する。
生態
アラメ・カジメ類の生活史は、概ねコンブ類と同じである。幼芽は冬に出現し、春に生長する。一度先端が夏枯れするが、冬に基部から再び生長して、主に2年目の秋に遊走子を放出する。多年生であり、寿命は3~7年程である。藻体は 150cm程度に達する。外洋などの波の荒い所に多く、岩礁や安定性のある巨岩などに付着して生育する。一般にアラメは水深2~4mに多いの対し、カジメはアラメより深所に多く水深20m程度まで群落を形成する。
その他
アラメ・カジメ類はアワビ、ウニ、アメフラシなどの匍匐動物、ブダイ、アイゴ、メジナなどの魚類により摂餌される。匍匐動物は主に藻体がちぎれて海底を漂う寄り藻を摂餌する。
食用として煮物にしたり、工業的にアルギン酸の原料として利用される。
三重県では地域により、カジメのことを「アモト」とよぶ。