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予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会
会議録
(開 会 中)
開催年月日 平成27年2月27日(金) 自 午後1時52分~至 午後2時33分
会 議 室 201委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 小野 欽市
副委員長 小島 智子
委 員 彦坂 公之
委 員 大久保 孝栄
委 員 津村 衛
委 員 稲垣 昭義
委 員 山本 勝
委 員 西場 信行
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[農林水産部]
部 長 橋爪 彰男
副部長 水島 徹
次長(農産振興担当) 赤松 斉
次長(農業基盤整備・獣害担当) 福岡 重栄
次長(森林・林業担当) 吉川 敏彦
次長(水産振興担当) 藤吉 利彦
農林水産総務課長 前田 茂樹
農林水産財務課長 瀬古 正博
フードイノベーション課長 仲 越哉
農産園芸課長 早川 三利
獣害対策課長 山川 豊
森林・林業経営課長 市川 道徳
水産資源課長 永濵 享
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 主査 吉川 幸伸
企画法務課 課長補佐兼班長 中西 正弥
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 なし
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
Ⅰ 分科会(農林水産部関係)
1 議案の審査
(1)議案第72号「平成26年度三重県一般会計補正予算(第9号)」(関係分)
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 分科会(農林水産部関係)
1 議案の審査
(1)議案第72号「平成26年度三重県一般会計補正予算(第9号)」(関係分)
①当局から資料に基づき補充説明(橋爪部長)
②質疑
〇小野委員長 御質疑があればお願いいたします。
〇山本委員 いろいろ今日、審議経過を聞いとってわかったような気もするんですけれども、まだわからんのですが、今回のプレミアムクーポンとかプレミアム商品券ということで、今、雇用経済部のほうのを聞いとったら、ついで買いぐらいのような形でやってもらうというようなことで言ってみえたんやけれども、まず、金額では幾らのとか、そんな商品券をつくられるのか、つくられると思っとるんですけれども、その辺のところをもうちょっと細かく聞きたいなと思いますのと、プレミアムクーポン、それからプレミアム付商品券とか、この辺のところもまだ少し理解があれですけれども、もうちょっとお話ししてもらえませんか。
〇橋爪部長 全体としては、必ずしもプレミアム付商品券を発行するものばかりではなく、先ほども議案聴取会でお話しさせていただきましたけれども、直接県産材での住宅建築への補助のようなものもありますので、全体として、その消費拡大を狙うための手法というのは、少しずつ違うものがあります。
みえジビエ消費拡大事業のほうだけは、今、おっしゃったクーポンというような名前で、性質的には同じようなものなんですけれども、電子クーポンのような形です。一つにはインターネットでの予約申し込みというのを想定していますので、ここの表現だけはクーポンと言うほうがいいかなということで、ちょっと違う表現ですけれども、させていただいて、紙クーポンも使いますし、電子クーポンも使うというのがみえジビエ消費拡大事業で、特徴的にそういう形で考えております。
あとのプレミアム付商品券というのは、例えば1万円のものでしたら何千円か上乗せしてたくさん買っていただくと、そういうイメージのものが全体的には多いということでございます。
〇山本委員 例えば、一番上のみえジビエ消費拡大事業のほうでは、割引率というんですか、そんなところをどのくらい考えてみえるのか。あと、この2つ、プレミアム付商品券のほうも、今はまだ検討中かもわかりませんけれども、割引率というのはどのくらいのところを考えてみえるのか。
〇橋爪部長 県の中で今、全体的に3割前後ぐらいで統一しようかなという動きが一つあります。というのは、他の地域も見ながら、今、最終的なところを県としてしようかなと思っています。ただ、その中で、ジビエというのはまだこれからかなり普及させていかなきゃいけないという部分がございますので、この予算案を出させていただく段階で少し他の割引率よりも、例えば5%なりでも上げようかというふうなことは予算編成の中で議論させていただいたところです。最終的な執行については、もうしばらくお待ちいただきたいと思っています。
〇山本委員 県産材のところは、割引と言っていいのか、上乗せと言ったらいいのかわからんけれども、この辺のところはどうなのか。
〇橋爪部長 先ほど一つの例として次長のほうから説明させていただきました、一般の住宅で県産材を使っていただいたときに1棟当たり15万円ぐらいというのを今の予算の中では想定しています。最終執行額は、もうちょっとお待ちいただきたいんですけれども。
あわせて、もう一つ、今回は全体の当初予算の中でも、主伐の促進というのをかなりやりたいと思っていまして、そういう意味では、県の山の状況から、かなり太い材が出てくることもありますので、横架材と言っています、はりとか桁とか、そういうようなものを使っていただいたところには、倍ぐらいの補助にしようかというようなことで、例えば1棟30万円とか、そういうようなことも入れたいと。
あと、内装材への1棟の面積当たりの補助のようなものも加えていきたいなと。新築まで至らないけれども、内装材で使っていただくようなとき、面積当たりで補助をするような仕組みもあわせて入れたいなというのが、この県産材住宅建築促進事業でございます。
〇山本委員 最後にしますけれども、こういうクーポンとか商品券はどうやって売るというんですか。当然これは三重県の中で、私たちも自由に買えるということになると思うんですけれども、その販売の仕方というか、そういうシステムはどうやって考えてみえるんですか。
〇水島副部長 これもケースによって違ってまいりますが、例えば、みえジビエ消費拡大事業ですと、県内のみえジビエ登録のレストランとか、加工品とかを売っているお店がありますので、そういったところでお買い上げの際に、プレミアムクーポンもお店のほうで買っていただく。先ほど部長が御説明しましたように、電子クーポンなんかですと、レストランを予約する際にスマホ等で予約いただいて、それを提示していただくことによって割引をするというような格好になります。
全体の事業については、何らかの会社のほうに、そういうクーポンの発行とか、お店との清算、そういったものなんかを一括して委託するという格好になります。
それから、委員は今、県内とおっしゃったんですが、例えばみえのイチ押し食品フェア開催事業ですとか、魅力ある三重県産水産物の消費拡大事業といったようなものについては、主に首都圏とか大都市圏のデパートとか大手のスーパーなんかで、三重県フェアみたいなものを開催いたしまして、その会場の中でお売りし、そのフェアの中でお使いいただくといったようなことを考えております。
〇山本委員 三重テラスでは、どう対応されるんですか。三重テラスは、今回は考えていないんですか。
〇水島副部長 雇用経済部のほうで、三重テラスで利用できるものは使うということでございます。ただ、私どものほうが、こういったものをPRするのにテラスの2階でイベントをやって、そこでこういう商品券を発行して、また次のときに使ってくださいね、みたいなことはあるのかなと思っていますが、その辺の細かいスキームについてはこれから検討させていただくのかなと思っています。
〇藤吉次長 魅力ある三重県産水産物の消費拡大事業につきましては、どうしても関東のほうで三重県の水産物はあるのに名前が売れていないというところがありますので、水産物につきましては、三重テラスの2階のイベントスペースを使って、漁業者が直接行って三重県の水産物のよさをアピールしていただく中でプレミアム付商品券を販売する、あわせて、周辺のレストランとかと提携して、そこで食事をして三重県の水産物のよさを味わっていただいて、クーポンを利用して、例えばお歳暮であるとか、そういうときに三重県から宅配で送るような、そういった仕組みもこれからつくっていきたいなと思っていますので、水産のほうは三重テラスをしっかり使わせていただくと思っております。
〇山本委員 三重テラスで使えるということになってきますと、向かい側の三越の百貨店は、例えば鳥羽とかあちらのところでは、向こうで一定期間、即売会とか、いろいろ催し物をされるんやけれども、その辺のところとの絡みを、どうやってされるのかようわからんけど、鳥羽市選出の議員も心配をしてみえたので、どうですか。
〇藤吉次長 私は水産のほうになりますので、水産に限ってでございますけれども、業者に委託させていただきますので、最終的にはその委託業者との間の中でそのあたりを調整するという形になります。
あと、三重テラスでやるに当たっても、イベントとしての期間があり、そのイベントと三越がやるイベントの時期のすり合わせみたいなものも出てこようかと思いますので、そのあたりは、できるだけその業者を通して柔軟に対応できるような形を考えていきたいなと思っております。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〇大久保委員 県産材住宅建築促進事業についてなんですけれども、これは住宅の建築ということで、新築の住宅に適用されるんでしょうか。
〇吉川次長 幾つかのタイプを部長のほうから御紹介させていただきましたけれども、構造材一般タイプとか横架材タイプについては、当然新築が対象になりますが、もう一つ、内装材等タイプというのがございますので、それについてはリフォーム等も対象にしていきたいと思っております。
〇大久保委員 リフォームも内装材等タイプでは入って、これは住宅ですから、事務所とか店舗とかには使われないということですよね。
〇吉川次長 少し、そういった商業施設等も対象に考えたんですけれども、この交付金の性格上、それは対象にならないということなので、消費者に届くような形で、個人の住宅という形にさせていただきます。
〇大久保委員 そうしたら、これも期限は1年間という形ですか。
〇吉川次長 そのとおりでございます。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〇稲垣委員 先ほどからイベント関係を県外でというのがあるんですけれども、この事業の予算は基本的にそのイベントのお金を含んでいないという認識でいいですか。当初予算か何かでやるイベントの経費が見てあって、この事業費はプレミアムの部分だけという認識か、それともイベントの費用も入っているのかどうかを。
〇橋爪部長 含んだ経費でございます。基本的に何か別の、当初予算の常にやっているものに乗っかるというものはほとんどなくて、イベント自体、頻度も含めてかなり要るかなという感じもしますので、この中でその費用を見ております。
〇稲垣委員 そうすると、これまでも結構、首都圏とか、大阪とか、いろんなところで物産展みたいなイベントをやっていただいとるんですけれども、それはそれでやって、今回、この消費喚起というのでさらにやって、プレミアム商品券がつくイベントもまたあるという理解でいいですか。
〇橋爪部長 前の平成おかげ参りプロジェクトのように、1年間、十何カ所とか20カ所ぐらいまとめてやるような事業というのは、今はなくしました。ただ、それ以外の都市圏もターゲットにした啓発事業みたいなものは、おっしゃるようにありますので、この販売については、その性格以上に、基本的に別途そちらを縮小するというような形ではなくて、今のようにちょっと特徴を持たせた形でございます。あとこれは1年間しか使えないような交付金になっていますので、おっしゃったように、常にやっているベースとなる事業に上乗せしながら効果を上げていくということで、平成28年度以降も、そのやった成果を普段からやっている事業とかへつなげて、消費拡大の効果が少しでも長く続くように、何かそういうふうな工夫を常々の事業に加えていく必要があるかなというふうなことを思っております。
〇稲垣委員 そうすると、みえのイチ押し食品フェア開催事業とか、この魅力ある三重県水産物の消費拡大事業のほうも、どちらかというと、イベントをしたところでということだと思うんですが、この8000万円、もしくは6900万円のうち、イベントに係る費用、それから委託されるということですので、委託業者が委託料として取る分をざっと引くと、幾らぐらいがプレミアムの感じになるんですか。
〇水島副部長 あくまで予算上のことでございますが。
先ほど部長から御説明させていただきましたように、既存のイベントとかがあれば、そういうところで使うことによってイベントの経費を少なくする、みたいな工夫もあるのかもわかりませんが、予算上はイベントとセットで考えております。みえのイチ押し食品フェアのケースで考えますと、一応クーポンとして想定をしておりますのは、あくまでこれは予算上ということでございますが、2000円のチケットを6万枚販売するという想定でおります。これも予算上ですが、そのうち、一応30%をお得分ということで考えております。ですから、3600万円で、予算としては8000万円ほどございますけれども、10回ほどのイベントを開催するのに、1回四、五百万円かかるとすれば、その部分とでこれぐらいになると思います。そういったような積算でございます。ただ、くどいようですけれども、あくまで積算上の話でございますので、実際の運用に当たっては違ってくることもあり得ます。
〇稲垣委員 ちょっとイメージが湧きました。
そうすると、委託先は、どちらかというとこのクーポンを発行すると。どういうところが委託先になるのかな、ぐらいのイメージを持っとったんですけれども、委託ターゲットになるのは、どちらかというとイベント会社みたいな感じになるんですか、これは。イベントが主で、そこにクーポン券がついてくるよというイメージですか。
〇水島副部長 事業によっていろんなケースが考えられると思いますが、確かにおっしゃるとおりで、そういうフェアみたいなものを運営するということになりますから、それ一式ということで、例えば出店のレイアウトであるとか、そのクーポンの発行とか、事業者との清算とか、そういったところを一括して事業委託するというようなイメージでございます。
〇稲垣委員 また中身を精査いただきながらやっていただくと思うんですけれども、来年度以降も消費喚起につながるようなというお話があったのに、今のを聞いていると、イベント会社に委託してやると、何か1回きりで終わりそうな心配もあるので、そうならないように。例えば、せっかく三重県のおいしい魚を持っていって、そのイベントのときに、これ、おいしいねと食べても、じゃ、次それはどこで買えるのといったときに、基本的に売っていなければ買えないわけですよね。イベント会社が企画としては持ってこられるけれども、そこでやったとき、おいしいねと言った人に、実は、これは東京のここで買えるんですよというところまでフォローしてもらえるような形にしないと、1回きりのイベントでは、三重県のおいしいものを一回フェアのときに食べたよね、で終わっちゃうと思うので、その辺だけは注意してやっていただきたいなと思いました。
あと、もう一つ。みえジビエ消費拡大事業は、スタンプラリーしたりとかクーポンという話なんですけれども、まだ県内でジビエ料理を食べられる店というのはそんなにたくさんはないと思うんです。今日の議案質疑でもあった、特定の人のところにだけ回っていくようなものではあかんということでいくと、ジビエを拡大したいという意図はわかるんですけれども、かなり限定され過ぎへんのかなと心配するんですが、そのあたりの考え方はどうですか。
〇水島副部長 確かに、ほかの品目に比べれば取り扱いのレストランとか加工品の販売店は限られておりますので、一部御指摘のとおりかと思います。
ただ、先ほども部長から申し上げましたように、ジビエということで、これから拡大していきたい、売っていきたいというところがございますので、そういうところで県内外の方にみえジビエというのを一度味わっていただきたいという思いが強いものでございます。もう一つは、ジビエの食材をチェーン店とかに提供して全国ネットでできれば、みたいなことも考えており、この予算の全額をクーポンに回すとか、そういうわけではございませんので、その辺のところは、今やっているところを御理解いただく、一遍味わっていただくということと、新規に扱っていただくというようなこととの両面作戦で行きたいというふうには考えております。
〇稲垣委員 店がかなり少ないと思うので、それをこの機会に増やすような努力というか、まず一回味わってもらうのは当然いいんですけれども、何かその店を増やしていく仕掛けにこのお金が使えるといいのかなと思いますので、ぜひそちらのほうに力を入れていただきたいなと思います。
あと最後ですけれども、米や茶などの購入者に県産農林水産物を贈るキャンペーン、これが一番漠然としとるような気がするんですけれども、もうちょっと詳しく説明してもらえますか。
〇赤松次長 県産農産物は大変幅広いものがありまして、その中でどういうふうな形をとるかということを中で議論させてもらいました。それで、基本的に物が多い、あと、価格が低迷しているとか消費が減少しているというのでは、特に米とかお茶が言われていますので、まずそれを一つのターゲットにしようかと考えています。
それから、実際にキャンペーンというのは、いろんな形で今までもやられてきていますけれども、そういうのにより消費行動に行くようにということで火をつけるのも、やはり県産品をもっと意識して、要するに、三重県産品は買っているようでも意外と県産とは余り意識されていないというのがありますので、そういう景品をつけながらPRしていくという形で持っていきたいなと思っております。
〇稲垣委員 そうすると、これも県外でというイメージですか。これは県内で、県外で。
〇赤松次長 例えばお米なんかは県外へも出しておりますので、基本的には県外、県内両方でいきたいなと思っています。
〇稲垣委員 何か、イメージが湧きにくいんですけれども、米って結構いろんなところ、スーパーとかでも買いますよね。そういうのを買った人に何かが当たるキャンペーンというイメージですか。かなり窓口が広いところでやる企画にしていこうという考えですか。
〇赤松次長 例えば新米キャンペーンとかいう形で、実際にそのときは多少安くするよとかいうやり方をするのも多いかと思いますけれども、やり方はいろいろあるかと思うんですが。例えばシールを張っておいて、キャンペーン期間を決めて応募してもらうという形とか、今は携帯電話とかがありますので、QRコードを使ってとか。ここら辺についてはこれからも検討していきたいと思っていますが、ある程度販売の期間とかを切りながら、あと、応募はもうちょっとフレキシブルにとかいう形で考えたいと思っています。
〇稲垣委員 そうすると、イメージでいくとJAへ委託するみたいな感じですか、ここは。それ以外に何か想定できんのやろか。
〇赤松次長 JAといいますか、JA全農とか、そういうところも対象だと思いますし、逆に言うと、商品によっては、委託会社なんかも出せるかなと。ただ、先ほど言いましたように、かなり品目が多いので、そこら辺についてはこれから当部の中で絞り込んでしていかないといかんだろうなと思っています。
〇稲垣委員 例えばこういうやり方でいくんやと私がイメージしたのは、今、結構インターネットで県産品を集めて販売している業者があったり、あと、最近結構はやっているのは、フリーマーケットとかでも、リサイクル品だけのフリーマーケットじゃなくて三重県内の飲食店が集まってくる、マルシェとかいう言い方をしたりしますが、そういうやり方をしている人たちがいたりと、結構いろんな人がイベント的にやって、県産品をかなりいろいろ扱ってというのにわざと絞り込んでやってくれているところとかがあるので、そういう人たちを巻き込めたらおもしろいなとは思いながら、ただ、これは結構大変だと思うんですけれども、JAに委託したほうが多分楽だと思うので、そういうふうになるのかなという想像もしましたが、ぜひ検討して成果の出るものにしていただきたいと思います。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〇西場委員 稲垣委員のを聞きながら、もう少しわかりにくいんやけれど。
米、お茶を買った人が県の農林水産物を付録でもらえるんだな。そうすると、今、JAに委託するというお話もあったけれども、例えばJAに委託するとか、大型スーパーへ委託するとか、販売先に委託して、委託されたところが自分のところの販売の手法として、県内の米やお茶を買った人にそういうおまけをつけるということになって、委託されたJAとか大型スーパーだけの催しになるということですか。
〇赤松次長 これも委託方式というか、コンペ方式でやりたいと思っていまして。いろんな方に参加してもらうのが一番いいとは思うんですけれども、やはりいい提案をしていただく方にお願いしたいなと思っております。それが例えば、JAなのかJA全農なのか、一般の企画会社なのかというのはあるかと思うんですけれども、今はそういう形で検討しております。
〇西場委員 県内で売るのか、県外で売るのかと、さっきからいろいろ言われとるけれども、この3番目の農林水産物についてはどちらになるのか。それもまた委託先によって変わるということですか。
〇赤松次長 それも多分、作物の性格といいますか、そういうのがあると思うんですけれども。米を例えにすれば、関西とか、そういうところにも実際にしっかり出していますので、そういう点では県外も含めてやっていくということになり、作物によっては県内消費というのもありますので、そこら辺はケース・バイ・ケースでやっていきたいなと思っています。
〇西場委員 一般、小売じゃなくて、卸の世界の話ですか、これは。米、お茶を扱う小売店に関してなのか。
〇赤松次長 要するに、一般の、消費者に買ってもらう段階のキャンペーンになると思います。
〇西場委員 そうですか。もう一つよくわからんな。
じゃ、県外へ売る、県内へ売るというので、県産材住宅建築促進事業は県内中心の相手探しになるんだろうと思うが、今のみえジビエ消費拡大事業とかみえのイチ押し食品フェア開催事業とか魅力ある三重県産水産物の消費拡大事業は県外ですか。
〇水島副部長 みえジビエ消費拡大事業に関しましては、レストランとか加工品を買っていただけるところは、みえジビエ登録店が東京に1店ございますけれども、ほかは県内でございますので、その対象のお店は県が主になりますけれども、そこへ来るお客さんは、県内の方もあれば、近県から旅行で見えた方というのもあると思っています。
次のみえのイチ押し食品フェア開催事業とか、魅力ある三重県産水産物の消費拡大事業なんかについては、基本的に、首都圏とか大都市圏のほうでイベントを行って、そこに来ていただいた方に、その場で買っていただいて、その場で消費していただく、そういうようなスタイルになりますので、必ずしも明確に県内だけとか県外だけとかいうことではないんですが、基本的には県の事業でございますので、広域的に、域外でというようなことを考えております。
〇西場委員 これぐらいにしときましょうか。
県外も大事ですけれども、農林水産物の場合、やっぱり、地産地消という意味でもないんだけれども、県内に、特にジビエなんかも、まだ県内消費というのはほとんど一般化されていないし、こういう機会に、目的は県内消費の拡大ですから、県内で消費拡大をするというのか、県内の消費を拡大していくということですから、それはどちらでもいいんですけれども、まずは農林水産物をというような立場から言えば、外も大事ですけれども中に対してもいろいろ刺激を与えるというのが大事かなと思いながら、いろんな方法があると思いますので、ひとつ頑張って効果が上がるようにしてください。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〇津村委員 確認なんですけれども、先ほどの稲垣委員の質問の中であった、ここにはイベントの費用も含むということで、それぞれ、既存のイベントもある中で、予算としては、イベントとプレミアムのことも含めて、プラスアルファでやっていくというような話だと思うんですけれども、実際にどういう県内の業者がみえのイチ押し食品フェアに出店できるのかとか、水産物のことについても、どういった県内の業者がそれに出店できるかというのは、やっぱり委託される業者がどこの業者が出てくるかということを選別をするのか。そのあたりはいかがですか。
〇水島副部長 基本的には、個々の業者を指定するということまでは考えておりませんけれども、県のほうで、例えば今回はみえセレクションの商品を中心にやりましょうとか、そういうような形で、テーマといいますか、大体こういう方ですよねというようなことは出していけるのかなと思います。ただ、一方で、企画提案コンペというようなスタイルでやりますので、そういう中でより効果的なとか、後々つながりそうなというような御提案をいただければ、そういう部分を採用させていただくということですが、委託業者に全部お任せして、あとは好きにやってくださいというようなことは考えていないです。
〇橋爪部長 少し私のほうからも。
基本的には副部長が申し上げたとおりなんですけれども、できるだけいい企画であるとか、いいPRとか、そういう部分は、先ほどイベント会社とかありましたが、やっぱりそういう力を借りるような事業という部分もあると思うんですけれども、水産物とかそういう部分ですと、どうしても漁業協同組合連合会であったり、漁業協同組合であったりとか、そういうところの力を借りないとなかなか難しい事業でもありますので、その辺の丸投げのような形にはなかなかならないような部分が多いと思います。農産物も、今ちょうど赤松次長が言いましたように、どういう産物を対象にするかとか、贈るほうはどういう物をするかというものをある程度、県のほうでも、関係団体とも知恵を絞りながら決めていきたいなというふうに思いますので、その仕様はある程度固めてから企画会社等に提案いただくというような手法も、全体としてはそんなことをイメージしたいなと思っています。
〇津村委員 その中で。
僕もこれまでに各都市圏、首都圏とかのいろんな物産展とかで出店した経験があるんですけれども、そうなると、大体、各業者が店そのものに売り上げの何%とか出店料を出さないとあかんと思うんですけれども、このイベントに関しても同じですか。
〇水島副部長 できるだけそういうことのないようにしたいなとは思うんですけれども、そこは、仮にスーパーでやるとしたら、出させていただくそちらのほうでもともとどういうふうにお考えなのかというところによっても違ってくると思います。ですから、確かに百貨店とかで常設の展示場を使って何々県物産展とかというのをやると、そこで何%かということはあるかと思いますけれども、例えばスーパーなんかでしたら、そういうことではなくて、それでお客さんを集めて自分のところも売り上げが上がればというようなお考えもあると思いますので、そこのところは交渉次第かなという気はしていますけれども。
〇津村委員 交渉次第ということになると、これを委託するイベント会社がその中で出店料を出さないとあかんようなところやったら、その分、イベント会社もそんなにイベントの費用はかからないようになってくるのかなということも思いますし、そのあたりはちょっと不明確なところもあるのかなと思うのと、もう一つは、実際に首都圏とかに出店するとして、出店料や売り上げの何%かを出すのであれば、結局県内のどういった業者がそこに出せるかというと、やっぱりある程度有名なところであったり、大きなところであったりで、そういう体力のある業者しか出せないということになってしまうと、結局お金がよく入るところにさらにお金が入るだけになってしまって、県内のもっとこれから頑張ろうとするようなところには余りチャンスがないのかなというふうに思ってしまいますので、できれば、よく都市部とかにも出店できるような店ではなく、これから頑張っていこう、でもこれまでチャンスがなかったんだというような業者に対してチャンスを与えられるようなイベントにしていてもらわないと、今後に続きにくいのかなというふうに思いますので、そのあたりはぜひとも頭に入れていただければなと思います。
〇橋爪部長 最初のテナント料といいますか、出店料といいますか、やってみたらもうからなかったとか、そういうようなことには余りならないようなことをできるだけ想定しながらやりたいなと思いますし、今、最後におっしゃったように、これまでなかなか自力で出せなかったとか、そういうようなところも今回は念頭に置いて選定したいなと思います。
〇津村委員 お願いします。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〇彦坂委員 何点かお伺いしたいんですが。
まず、みえジビエ消費拡大事業の6500万円は今年度の予算でも計上されていたんですけれども、取扱店が少ないだとかで、それの拡大だとか、あと、獣肉の処理、供給体制もきちんとやっていこうということで平成27年度予算でのっかっていたと思うんですが、この6500万円のジビエの肉の量というのはちょっとぴんとこないんですけれども、それを本当に消費できるのかというのが1点。
あと、さっきの米とお茶のやつです。県産農産物の魅力発信対策事業でよくわからなかったので確認したいんですけれども、米を買うと応募券がついていて、後でプレゼント、抽選なのか、そういうイメージでいいんですか。
〇水島副部長 まず、私のほうからジビエの関係を御説明させていただきます。
一応これも何度も申し上げていますが、予算上の想定でございますけれども、例えば料理ですと、やっぱりコースで1万円ぐらいになってくるというのもあるのかなということで、当然そればかりじゃなくて、単品でもっと安いこともありますけれども、大体クーポンで、料理のほうで売り上げとして4000万円強、あと、加工品として2000万円強ということで、合わせて6000万円強の消費喚起をしたいというように考えております。それに加えて、先ほど申し上げましたように、食材を飲食店向けに提供することで新たな開拓といいますか、新たなメニューの開発なんかをしていただくというようなことも想定して、この予算になっております。できれば、しっかりというか、もう足らないぞと言っていただければありがたいなと思ってますけれども、そのあたりについては頑張りたいと思います。
〇赤松次長 県産農産物の魅力発信対策事業のほうですけれども、すごくイメージ的に言えば、商品にキャンペーンの項目とシールが張ってあって、そのシールを集めて応募していただいた方に県産の農産物を贈るというイメージになります。
〇彦坂委員 わかりました。ジビエのはぜひ供給体制を含めて頑張っていただきたいなと思います。米のほうは、一般にやっている、その辺の商品の何とか応募券つきでよろしいんですね。当たればもらえると。
〇赤松次長 当たればというのじゃなく、ある程度、確実にということでなんですけれども。ただ、これがすごくいいかどうかというのはわからなくて、例えばお米なんかは、2000円、3000円というか、そういう商品ですけれども、物によっては、すごく安い商品とかあり、そこら辺もありますので、一つの例としてはそういうイメージだということで理解していただければと思います。例えば、その場で買ったときに何かをつけるという手もあるかなとか。一般的にやれるのは今までやられているキャンペーンをよりたくさんやっていくというようなイメージだと思います。
〇彦坂委員 わかりました。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇小野委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第72号(関係分) 挙手(全員) 可決
2 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会委員長
小野 欽市