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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成25年度 委員会会議録 > 平成26年3月13日 総務地域連携常任委員会 予算決算常任委員会総務地域連携分科会 会議録

平成26年3月13日 総務地域連携常任委員会 予算決算常任委員会総務地域連携分科会 会議録

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総務地域連携常任委員会

予算決算常任委員会総務地域連携分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日     平成26年3月13日(木) 自 午前10時0分~至 午後2時9分

会  議  室    301委員会室

出 席      9名

             委 員 長   津村   衛

             副委員長    粟野 仁博

             委    員   藤根 正典

             委    員   奥野 英介

             委    員   服部 富男

             委    員   前野 和美

             委    員   前田 剛志

             委    員   中村 進一

             委    員   永田 正巳

欠 席       なし

出席説明員   

      [総務部]

             部  長                          稲垣 清文

             副部長(行政運営担当)                松田 克己

             副部長(財政運営担当)                嶋田 宜浩

             参事兼税務・債権管理課長             坂井   清

             総務課長                          木平 芳定

             行財政改革推進課長                 森   靖洋

             法務・文書課長                      西村 高則

             人事課長                         喜多 正幸

             福利厚生課長                      野呂 正美

             総務事務課長                      中川 一幸

             財政課長                         藤嶋 正信

             税収確保課長                      篠原   誠

             管財課長                         井上 正敏

             人権・労使協働監                    辻   修一

             コンプライアンス推進監                 三宅 恒之

             企画調整監                        大西 宏弥

                        その他関係職員

      [環境生活部]

             文化振興課長                      明石 典男

      [地域連携部]

             国体準備課長                      辻 日出夫

      [雇用経済部]

             観光政策課長                      山岡 哲也

委員会書記

             議  事  課  主幹  中村 晃康

             企画法務課  主査  濱口 麻裕子

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     3名

傍  聴  者     3名

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(総務部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第3号「平成26年度三重県一般会計予算」(関係分)

  (2)議案第4号「平成26年度三重県県債管理特別会計予算」

  (3)議案第 15号「平成26年度三重県公共用地先行取得事業特別会計予算」

  (4)議案第 21号「三重県債権の管理及び私債権の徴収に関する条例案」

  (5)議案第 40号「三重県土地開発基金条例の一部を改正する条例案」

  (6)議案第 41号「三重県税外収入通則条例の一部を改正する条例案」

  (7)議案第 42号「行政財産の目的外使用に係る使用料に関する条例の一部を改正する条例案」

  (8)議案第 43号「三重県手数料条例の一部を改正する条例案」(関係分)

  (9)議案第 92号「三重県庁舎等整備基金条例を廃止する条例案」

  (10)議案第103号「平成25年度三重県一般会計補正予算(第8号)」(関係分)

  (11)議案第104号「平成25年度三重県県債管理特別会計補正予算(第2号)」

  (12)議案第114号「平成25年度三重県公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第2号)」

 2 所管事項の調査

  (1)平成26年度税制改正について

Ⅱ 常任委員会(総務部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第 32号「三重県職員定数条例の一部を改正する条例案」

  (2)議案第 93号「包括外部監査契約について」

 2 所管事項の調査

  (1)三重県行財政改革取組について

       ア 平成25年度「三重県行財政改革取組」の進捗状況について

       イ 多様な財源確保策について

  (2)みえ森と緑の県民税について

  (3)平成24年度包括外部監査結果に対する対応結果(総務部関係)について

  (4)平成25年度包括外部監査結果について

  (5)地方職員共済組合の宿泊施設「榊原保養所 神湯館」の売却について

  (6)審議会等の審議状況について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(総務部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第3号「平成26年度三重県一般会計予算」(関係分)

  (2)議案第4号「平成26年度三重県県債管理特別会計予算」

  (3)議案第15号「平成26年度三重県公共用地先行取得事業特別会計予算」

    ①当局から資料に基づき補充説明(稲垣部長、坂井参事)

    ②質疑       なし

    ③委員間討議  なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       議案第3号(関係分) 挙手(全員)   可決

               議案第4号        挙手(全員)   可決

               議案第15号       挙手(全員)   可決

  (4)議案第21号「三重県債権の管理及び私債権の徴収に関する条例案」

  (5)議案第40号「三重県土地開発基金条例の一部を改正する条例案」

  (6)議案第41号「三重県税外収入通則条例の一部を改正する条例案」

    ①当局から資料に基づき補充説明(稲垣部長)

    ②質疑

〇津村委員長 それでは、御質疑があればお願いをいたします。

〇奥野委員 議案第41号の規則というのは後でもいいわけ。その条例を制定してから、規則を加えるという形でいいんですか。

〇稲垣部長 そのとおりでございます。

〇奥野委員 ということは、これはいつされるんですか、規則は。

〇稲垣部長 4月1日に施行をするつもりでございますので、それまでに規則を制定いたしまして、公布をするということになります。

〇奥野委員 せやろね。僕はまた、追ってするんかなと思ったんですけど、当然、4月1日に合わせて規則も定めなきゃ、これでもいいのか。ここのところ、もう今しとくべきなんと違うんかな。

〇稲垣部長 ここで、規則につきましては条例で委任をされるという形の中で、細かいその文言の内容まで詰め切ってないものですから、この段階では骨子という形でお示しさせていただいたということでございます。

〇奥野委員 だけど、ここまで条例されるんやったら、当然規則もあわせてやっておくのが普通ではないんかなと思うんやけど、その辺、わからないのですが。

〇稲垣部長 先ほど言いましたように、内容等はほぼ詰まっておるわけでございますけども、法務・文書課のほうの審査とかそういったものがまだでございますので、今の段階では骨子という形で御参考までにお示しさせていただいたということでございます。

〇奥野委員 規則はなかってもいいということか、差し当たっては。

〇稲垣部長 条例の施行も4月1日でございますので、それにあわせまして規則のほうも整備させていただくということでございます。

〇奥野委員 わかったようなわからんような、わかりました。

〇津村委員長 ほかにいかがですか。

〇永田委員 債権の放棄なんですが、これは長いことの話だと思うんですが、なぜ今ここに出てきておるんですか。今までと変わったようなことがあるんですか。

〇稲垣部長 これは今般、債権回収に力を入れるという形で昨年度、債権管理の方針を立てました。その中で議論していく中で、債権の放棄につきましても、これまで一定の基準が整理されていなかったということで、誰もがお認めいただくような基準を整理する中で、債権放棄を可能にしていただければ、債権の整理につきましても非常に進展が見込まれるということで、御提案をさせていただいたというところでございます。

〇永田委員 わかりましたけど、例えば債務者が死亡というのは過去にずっとあったと思うんですが、そんなときは、放棄してきたんと違うんですか。

〇嶋田副部長 債務者が死亡されても相続されますので、今度は相続人に請求を求めていくということになると思うんですけども、そういう意味ですか。

〇永田委員 それは、これまでにあったわけでしょう。

〇嶋田副部長 だから、放棄しているというわけでは、今まではなかったということです。

〇永田委員 なかったんですか。

〇稲垣部長 先ほども御説明いたしましたように、債権放棄の基準というものが、はっきりしたものがされてなかったものですから、そういった委員御質問の部分につきましても、債権放棄をせずにほぼ債権の回収が不可能だと思うんですけども、それはそれとして債権としてずっと管理をしていたという状況になっているということでございます。したがいまして、実態的に今その県の債権として管理をしている中で、ちょっとこれはもうさすがに取れないという部分もなかなか債権放棄ができなかったという実態がございまして、今般、債権の回収を強化していくという部分とのセットで、そういう回収不能な債権の部分についても整理をさせていただきたいということの中で提案をさせていただいたということでございます。

〇永田委員 いやもうこの際そういうことで整理をしたいという、それが趣旨ですな。はい、わかりました。ありがとう。よくわかりました。

〇津村委員長 ほかにいかがですか。よろしいですか。

〇粟野副委員長 確認だけさせてください。先ほどの奥野委員の質問なんですけれども、本則はこれででき上がりました、お示しいただきました。それにかかわる規則等に関しては、議会審査は要らないんですね。了解しました。

〇津村委員長 ほかによろしいですか。なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議 なし

    ④討論      なし

    ⑤採決      議案第21号   挙手(全員)   可決

              議案第40号   挙手(全員)   可決

              議案第41号   挙手(全員)   可決

  (7)議案第42号「行政財産の目的外使用に係る使用料に関する条例の一部を改正する条例案」

  (8)議案第43号「三重県手数料条例の一部を改正する条例案」(関係分)

  (9)議案第92号「三重県庁舎等整備基金条例を廃止する条例案」

    ①当局から資料に基づき補充説明(稲垣部長)

    ②質疑      なし

    ③委員間討議 なし

    ④討論      なし

    ⑤採決      議案第42号      挙手(全員)   可決

              議案第43号(関係分)挙手(全員)   可決

              議案第44号      挙手(全員)   可決

  (10)議案第103号「平成25年度三重県一般会計補正予算(第8号)」(関係分)

  (11)議案第104号「平成25年度三重県県債管理特別会計補正予算(第2号)」

  (12)議案第114号「平成25年度三重県公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第2号)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(稲垣部長、坂井参事)

    ②質疑

〇津村委員長 それでは、御質疑があればお願いをいたします。

〇奥野委員 この補正予算でふえた分というのは、当初予算には入っていないので、これは多分財政調整基金とか繰り越しになるわけですか。

〇稲垣部長 おっしゃるとおりでございまして、この部分についてはこれからまだ決算がありますので、決算剰余金も含めまして、繰り越しになりますけども、そのうちの2分の1は法定で財政調整基金に積み立てます。そのあとの2分の1は9月の決算認定の後、処分するということになります。

〇奥野委員 ということは、当初予算よりもふえていくということになるんかな。

〇稲垣部長 それはその財政調整基金という意味でございましょうか。財政調整基金であれば、これからまだ決算がございますけども、見込みとしてはふえていくという形になろうかと思います。

〇奥野委員 当初予算よりも財政調整基金の部分というのが多分6月か9月のあたりで積み上げがされるという、当然、繰り越しとかいろんな中で余った分の、余ったというんか余剰金の2分の1が財政調整基金へ、2分の1が繰り越しされるということになると理解をしていいんかな。

〇嶋田副部長 今回、県で補正した分は既に財政調整基金へ戻ってますといいましょうか、本来、財政調整基金を取り崩す予定だったんですけれども、県税がふえてきましたので、取り崩さなくて済みましたので、繰入金を戻した、そういうことで結果的に平成25年度末の財政調整基金は186億円ぐらいまで戻ってます。そこからまた今度の平成26年度当初予算を取り崩してるんですけども、そういうことで一旦この補正の増は処理されます。部長がさっき言った決算にしてきますと、決算剰余金の半分は自動的に積み立てますし、残りは繰越金として計上していくということです。

〇奥野委員 はい、わかりました。

〇津村委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議 なし

    ④討論       なし

    ⑤採決      議案第103号(関係分)挙手(全員)   可決

               議案第104号       挙手(全員)   可決

               議案第114号       挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査

  (1)平成26年度税制改正について

    ①当局から資料に基づき説明(坂井参事)

    ②質問

〇津村委員長 それでは、御質問がありましたらお願いをいたします。

〇奥野委員 15ページの地方法人税の創設で、結局、この法人住民税か、この差額の分を地方交付税なんかの財源にすると、国はうまいこと考えるな。何か今、要するに臨時財政対策債とかそんなんで賄っておったのを、余りもう長くなってきたもんで、ここら辺で財源を取ろうかという、そういう意味合いもあるんかな。どうなんですか。

〇藤嶋課長 この4月からですけども、地方消費税が引き上げになります。地方消費税が引き上げられるときの説明として、地方間の偏在性是正ということも言ってたんですけども、地方消費税が引き上げられた場合には、東京都など大都市でも地方消費税が増収になって、地方の偏在性というのはさらに拡大するという、そういう要素もありますので、それとあわせてこういう措置が講じられたというふうに聞いております。

〇奥野委員 東京都が、そういう税収のあるところから交付税のように分配の形をとっていこうと、そういう意図があるわけだ。意図というよりも、国の財政も考えながらそういう方向に持っていくという、そういうことでよろしいんかな。

〇稲垣部長 この部分は、要するに交付税特別会計へ直入れをするわけです。もともと地方の財源でございましたので、それを国税に振りかえて、普通なら国の一般会計を通して交付税特別会計に入れるんですけど、この部分は交付税特別会計も直入れすると、要するに国と地方の垂直調整ではなくて、地方の水平調整の中で平準化を図っていくというふうな意図もありまして、こういう形になっています。

〇奥野委員 ということは、都会が損して田舎が得するというような、そういう論理にはならんとは思うんやけれども、そういうところでちょっと地方の頭なでてみようかという、そんな感じなんかな。

〇稲垣部長 多分、東京都なんかは非常に苦い顔をしていると思います。

〇奥野委員 はい、わかりました。

〇津村委員長 ほかにいかがですか。

〇中村委員 この14ページの個人所得課税のところ、住民税のところなんですが、これだけじゃちょっとわかりにくいんですけれども、一般的に県民の皆さんに、どういう方たちに、どれぐらいの所得の方にどれぐらい影響が出るとか、そういったものは具体的に何か出されるんですか。

〇坂井参事 具体的にどういうふうな例でというふうにお示しをする予定はないんですけれども、ここの表にございますように、給与収入等が1000万円を超える方々について、今までは控除額がある一定収入に応じて、収入が増えれば増えるほどその給与控除額も上がるのを一定額に抑えようと、むしろ下げていこうというようなことでございます。もう既にその辺の控除額というのは決まっておりますので、上限がこれだけというふうなことになっておりますので、その中で御自分の収入に見合った所得というのは計算できるのではないかというふうに思います。

〇中村委員 対象はこの1000万円以上の平成30年度分以降の個人住民税については1000万円、段階的に、この所得の人だけの対応ということでいいんですか。

〇坂井参事 そういうことでございます。1000万円以上の方ということです。

〇中村委員 だから、一般の給与所得者には、一般というか、ここに該当する以外には関係ない話ということでよろしいですか。

〇坂井参事 そのとおりです。

〇中村委員 理解しました。
 それから、さっきの話の国と地方の関係ですけども、私自身もちょっと気になっておったんですが、いわゆる根本的にこの2のところなんですけれども、地方法人課税、従来、分野が地方のお金と国のお金と分かれてたと思うんですけれども、今回大きな見直しというのは、東京都も三重県も地方と、そういう見方からいうと、従来地方が地方独自で、東京都のお金でも地方側ですから、そういう地方として大事にしてきた、自主課税されてきたものが、一旦国の中へ吸い取られて、かき集めて、それから国が配ってあげますよと。それは、あんたら東京都のほうがようけもうけとるやろと、三重県のほうは税収も交付団体やし、とかそんなようなことを言いながら、地方に対して、私の見方からいうと中央集権化を強めていくように見えるんです。そういう形じゃないんですか、今回のこの改正というのは。そうではないんですか。

〇稲垣部長 これは、見方はいろいろあると思うんですけども、先ほども言いましたように、今回のこの地方法人課税の部分というのは、いわゆる地方の財源であったものを地方間で平準化しようと、いわゆる水平調整といいますけども、そういう趣旨のものだと思います。といいますのは、垂直調整の場合、国から地方へ来る場合は、先ほども言いましたように国の一般会計を通じて交付税特別会計に繰り出してるんですけども、今回の場合はもう国の一般財源、要するに国の一般会計の審議を通さずに直接もう交付税特別会計へ財源を、直入れというんですけども、入れてますので、そういう意味では地方の財源をそのまま地方の中で水平調整したというふうな考え方なのかなと思います。ですから、国に吸い上げられたという形をとるのではなくて、直接交付税特会に入れてますので、そういう意味では地方の中で財源を平準化したというふうな見方もできるんではないかと思ってます。

〇中村委員 三重県としては喜ばしいことなんですか。

〇稲垣部長 私どもの県はなかなか微妙な立ち位置でございまして、産業がそれなりに発達しておりますので、多分、東京都とかそういったところは今回のもので税源を吸い上げられるというような形になると思いますけども、私どもはちょうどボーダーラインみたいなところで、そんなに大きく得もしないけども損もしないと。仮に、私どもが法人税収がかなり伸びていたら、反対に多少そろばん勘定ではマイナスになる可能性もあるというふうな状況だと思います。

〇中村委員 三重県人が頑張ってどんどんと法人税等々稼ぎ始めると、それがちょっと弱い県のほうへ流れていくという、そういう感じになる可能性があるということですか。

〇稲垣部長 そういう可能性もあります。

〇中村委員 結構です。ありがとうございます。

〇津村委員長 ほかにいかがですか。よろしいですか。なければ、平成26年度税制改正についての調査を終了いたします。

 3 委員間討議 

    ①所管事項調査に関する事項  なし

    ②執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

Ⅱ 常任委員会(総務部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第32号「三重県職員定数条例の一部を改正する条例案」

  (2)議案第93号「包括外部監査契約について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(稲垣部長)

    ②質疑      なし

    ③委員間討議 なし

    ④討論      なし

    ⑤採決      議案第32号   挙手(全員)   可決

              議案第93号   挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査

  (1)三重県行財政改革取組について

    ア 平成25年度「三重県行財政改革取組」の進捗状況について

    イ 多様な財源確保策について

  (2)みえ森と緑の県民税について

    ①当局から資料に基づき説明(森課長、嶋田副部長、坂井参事)

    ②質問

〇津村委員長 それでは、御質問がありましたらお願いをいたします。

〇服部委員 このネーミングライツのことについてちょっと質問させていただきたいんですが、この三重県営鈴鹿スポーツガーデンと三重県営サンアリーナ、三重県文化会館というふうな形で募集をされていまして、そしてサンアリーナと文化会館については見送るということで、今、説明を受けたんですけど、スポーツガーデンについても期間が3年から5年ということで、実際に5年たって、またネーミングが変わるという可能性もあるのでしょうか、ちょっと確認をしたいです。

〇辻課長 可能性としてはあると思います。5年たった時点で、もし仮に応募者が5年という応募をしてきて、そのところが採択された場合には、5年で一旦切れることになりますので、そこでまた再募集と、制度の詳細については総務部と一緒にまだこれから詰めていく最中にありますが、基本的にはそういうことだと解釈しています。

〇服部委員 もう1点だけお尋ねしたいんですが、公用車の広告のことなんですけども、実際に収入として134万8000円ということで、実際に私たちも公用車で会社の名前を入れた車をよく見かけます。この本庁の近くでも。ややこしいですよね。あれ、どこの会社なのか、あれ、公用車なのか会社の車なのかというような、もちろん県と取引のある業者の名前もあるのではないかなと、例えば県に納品したりいろんな入札参加したりというような業者も公用車に広告をしておられるようなところはあるんじゃないかということを確認をしたいんですが。

〇井上課長 公用車広告につきましては、三重県広告事業ということで、県のほうの広告であるということがわかるような形での表示形式になっております。要綱上は当然県の広告を張ったとしても、県がそれを推奨するというようなことはないというふうな断り書きを入れた上での要綱になっておるんですけれども、入れていただく業種につきましては、例えば県として広告がふさわしくない、例えば風俗業であるとかそういったものについては、掲載はお断りしているんですけれども、一般的な企業であれば、全てオーケーという形で入れさせていただいておるところでございます。

〇服部委員 そのネーミングライツということ自体が、私は、公用車が何かどんどん増えていって、いろんな、あらゆる会社の名前がどんどん貼られていく、余り私は、それは好きじゃないんですね。外で見たとき、ほかの県民が見たとき、これは公用車なのか、これはどこの車なのかというのがわかりづらくなってくる部分も感じられるというふうに思うんですね。ですから、その点をしっかりと、134万8000円、年間これだけをいただくのに、そこまで頑張って増やしていく必要があるのかどうか、これはもう少し今後も考えていただきたいなというふうにも思います。制限も当然必要じゃないかなというような感がしてるんですが、いかがでしょうか。

〇嶋田副部長 当然、企業の車なのか県の車なのかわからないということがありますので、貼るときには必ず三重県広告事業というような、これは県の事業としてやってますよというのを表示させていただいてます。それともう一つ、企業によってはそういう看板をつけて、その会社をお邪魔することが非常に失礼に当たるような場合もあろうかと思いますけれども、そういう意味で県庁舎の箇所の半分だけしようと、半分は何もないということで、ある一定の、どんどん広げていくというんじゃなくて、そういう車も半分は残していこうというような方針でやっております。
 それと、もう1点、ネーミングライツのところなんですけども、サンアリーナと文化会館なんですけど、文化会館は協賛金の問題がありまして、これは見送ると、断念ということですけども、サンアリーナのほうは経済情勢だとかスポーツガーデンの動向も見きわめた上で、もうしばらく検討を続けようという結論でございますので、両方見送っているわけではございません。

〇服部委員 いや、私は見送ることは別に賛成なんですよ。例えば私たちも、県議会の野球大会で松山市の坊っちゃんスタジアムに行ってまいりました。坊っちゃんスタジアムというのは非常に愛着があって、松山市を代表する坊っちゃんというふうな、それでもう皆さんが松山市そしてまた県が推奨している。何か愛称が非常にいいじゃないですか。我々も本当にスタジアムで野球をやらせていただいたことに、本当にうれしかったんですけれども、そういった名前で、企業の名前がぽこっと出てきたスタジアム、競技場、何かそれが本当にいい方向なのかどうかなと、三重県らしくないんじゃないかなという思いも私は感じておりますので、その辺のところはもう少し、余り予算が合わなかったから今見送ってますとか、金額が合わなかったからやめてますとかいう問題じゃなくて、もう一度、三重県の三重県らしい総合競技場とか、そういうふうなスタジアムにしても野球場にしても、何か三重県らしいネーミングを考えていったほうがいいんじゃないかなと、本当にそういうふうに私は個人的に思っておりますけど、いかがでしょうか。

〇稲垣部長 当然、そのネーミングライツにつきましても全国的な状況等も踏まえて今般、導入することにさせていただいたわけでございます。当然、世論といいますか県民の皆さんの御理解が得られないとできませんので、そういう意味では今回こういう形でスタートさせていただきますけども、やっていく中でそういった部分でまた検証していくというか、そういったことも必要ではないかなというふうには考えておりますので、とりあえずはこういう形でスタートさせていただきたいと考えております。

〇服部委員 津市の吉田沙保里さんのサオリーナとか、そういうネーミングであれば、私は別に個人名であっても、あの人はすばらしいレスリングの方ですので、そういったネーミングであれば私たちもわかるんですが、企業の名前がぽこんと出てくるような、はっきりとわかるような、私はそのネーミングはつけるんであれば、実際に残念だなと、そういうふうに思っておりますので、その辺のところはまたよく考えていただきたいなというふうに思っております。

〇前野委員 確認させてください。カーボンオフセットについてなんですが、県行造林をカーボンオフセットにということなんですけども、現在、県行造林の全体の面積を考えていくと、カーボンオフセットに相殺すると、仮に皆、相殺ができたとしたら幾らぐらいになるのか。

〇嶋田副部長 大変申しわけないんですけれども、直接的にはこれ農林水産部のほうでやってまして、ちょっと今、手元にそういう資料がありませんので、お答えなかなかできませんけれども、申しわけないです。

〇前野委員 それじゃ、また後で資料だけ届けていただきたいと思いますが、CO2に相殺するということなんですけども、相当な面積がありますので、相当な金額になってくると思うんですが、仮にそれが全部相殺できたとしたら、売れた費用をどこにどんなふうに使うのかということもこれから大事なことやと思うんですけど、今、金額も少ないので余り注目をされてませんけども、これがきちっと制度に乗ってうまく利用ができるようになってきたら、今のみえ森と緑の県民税と同じように目的をきちっと決めて使ったほうがいいような、そんな感じもするんですが、いかがでしょうか。

〇嶋田副部長 現在、一般財源化させてもらってますので、どこに充てているということもないんですけども、おっしゃるように額が大きくなってきたときは、林業の振興に充てるとか、そういうこともわかるように考えていく必要があるかと思います。

〇前野委員 まず検討をしていただきたいと思います。小さい金額ですんで、今のところはそれでいいと思うんですが、これが県行造林を全体がうまく活用できるようになってきたら、相当な金額になると思いますので、ひとつよろしく努力のほうもお願いしたいと思います。ありがとうございました。

〇津村委員長 ほかにいかがですか。

〇中村委員 さっきのネーミングライツの関係なんですけども、それを検討するようなそういう機関というか、そういったものはあるんですか。

〇嶋田副部長 今後、募集をかけまして公募をされましたら、選定委員会というのを設けることになってまして、そこで例えばネーミングがふさわしいかどうかといった審査をさせていただいた上で決定をしていくということになります。

〇中村委員 この間の伊勢市の市営球場なんかもずっと幾つかの企業の名前がオープニングのときにありましたし、ああいうのはわからんことはないんですけれども、サンアリーナなんかはどこかの企業の名前にぽんとなったりとか、あるいはそういうことも可能ということですよね。それから、そういった外の施設もあれば、県庁もあれば、議会棟もあれば、各庁舎もあれば、これはだめでしょう、これはいいでしょうとかそういったものを決めるところというのはあるんですか。

〇嶋田副部長 県の方針としまして、導入する施設は人が集まってくるところで、イベントを開催したり、そういうPR効果があるようなところということで、例えば庁舎とかそんなのは対象外というふうにしてまして、そういった検討の過程の中でそういう施設はどういうものがあろうかとしたときに、先ほど言いましたサンアリーナとかスポーツガーデンだとか、あるいは文化会館なんかがそういう施設ですよねということで、そういう施設、3施設を中心に検討を進めてきたということでございます。

〇中村委員 企業によっては独自のカラーを持っておったりするところがあるでしょう。黄色がメーンとか赤がメーンとか、ですから企業のそういった色を見ただけでどこどこ企業とわかるような、そういった企業の主張みたいなものもあったりするんですけども、そういったことまでも含めて議論されるんですか。

〇藤嶋課長 どういう看板をするかというのは、県として広告の関連する条例がございますので、そこでこういう人に不快感を与えるようなものはだめだとかいう一定の基準がありますので、そういった基準に照らしながら募集をかけていくということになります。

〇中村委員 いや、企業によっては色を主張するところがありますよね。まちづくりなんかでは景観との兼ね合いで時々問題になったりするんですけれども、そういったことなんかも、踏み込んでいくとそういうことと接してきますよね。そこら辺の議論なんかはどこかでするところがあるのかなと思ったんです。

〇嶋田副部長 色というのは例えば建物の色をそういうふうにするとかいう意味ですか。

〇中村委員 企業のカラーがありますよね。例えば企業のカラーが真っ赤だとすると、公用車へ真っ赤なバックでその部分、どこどこ会社とかそういうことも可能ということなんですか。

〇嶋田副部長 今、建物のほうのネーミングライツのほうで考えているので、あくまで名前を想定していまして、そういうところまで想定は今していないということと、それと公用車のほうは一定の枠の中でデザイン自体はお任せをしてありますので、場合によっては例えば50センチメートル四方のもののバックが真っ赤のものも場合としてはあるかもしれません。

〇中村委員 はい、結構ですわ。
 それから、ちょっと話が変わりますが、ふるさと納税の推進でもう既に達成ということになっているんですけども、ふるさと納税を、あるいは寄附なんかをしていただける環境ができ上がったということになってるんですけれども、これ現在のところの状況というか、効果的なものというのは今どう捉えているんかな。

〇嶋田副部長 この1月末で28件の応募をもらってまして、これはもう平成20年度から始めている中で、初年度と同率の1位というか最高のところまでいっています。その件数の中身なんですけども、昨年度の12月からクレジット納付を始めまして、最近の傾向としては、そういうクレジット納付をインターネットで寄附を申し込んでくるという方が増えています。ただし、傾向としてはどうしても少額の寄附が増えてきていまして、ただし件数は伸びてくるというようなのが最近のトレンドです。そういう意味では、昨年度導入したクレジット納付の手法というのは一定の成果があったというふうに私ども考えています。

〇中村委員 まあこれからまだ伸びる可能性も、環境はでき上がったということ、ここに達成とあるんで、環境はでき上がったのでかなり期待ができるというふうにとらまえておられるんですか。

〇嶋田副部長 どこまで伸びるかは別としまして、期待はしておるところです。

〇中村委員 ちなみに今、三重県って全国的にどんなレベルなんですか。少ないほうなんですか、多いほうなんですか、真ん中辺なんですか。

〇坂井参事 額としては、都道府県レベルで比較しますとやはり少ないほうにまだなっています。

〇中村委員 多様な方法で収入を図るんであれば、その辺、せっかく環境を整えたということであれば、もう少し力を入れていただいてという感じがしますが、その辺の考え方を。

〇稲垣部長 当然、そういう手段としての環境は整えさせていただきましたので、引き続きPR等に努めてまいりたいと思います。私も、金額という部分も大事なんですけども、やはり三重県に対してエールを送っていただくという形の中で、寄附者の数というのも非常に大事な要素なんかなというふうに思います。一方で、このごろ新聞なんかでも特集で取り上げられてますように、ふるさと納税に際しまして、いろんな地域の特産物とかというふうな話もございますけども、私もしばしば、県といたしましてそういったところは考えておりません。といいますのは、それぞれ県内の市町が知恵を絞って地域の特産物のPRも兼ねていろいろやられておりますので、それと競合するようなことのないようにやっていきたいというふうに考えております。

〇中村委員 付録はつけないということ。考えてないということですか。

〇稲垣部長 特産品というような形の部分は考えておりません。ただ、今、博物館の入場券とかそういった形の部分はPRも兼ねてお配りさせていただいております。

〇中村委員 せっかく三重テラス、どれぐらい効果あるかわかりませんけれども、首都圏の情報発信の拠点をつくったこともあるので、その辺やってもらって、伸びていただきたいなというふうに思います。
 最後に1点だけ、このみえ森と緑の県民税、何かいっぱい情報発信してますけれども、手応えはどうなんですか。

〇坂井参事 はっきりどこまでどうなんかというのがなかなか計りづらいところもございまして、周知が浸透しているのかと問われると、大丈夫だというか、そういうところまでちょっと言い切れないところはございますんですけども、ただ、やはり何度も何度も繰り返しそういう周知をあらゆる場でさせていただくことによって、より御理解が高まるんではないかというふうに考えております。

〇中村委員 これ、たしか県民税と一緒に徴収ですよね。

〇坂井参事 そのとおりです。県民税と市町民税とあわせて住民税という形で市町のほうで賦課徴収をやっていただくということです。

〇中村委員 特別徴収される人たちは余り感覚がないというか、自動的に引かれていくみたいな感じなんですけど、普通徴収の方たちなんかの関心というのはどのようになっているんでしょうか。課題ってあるんですか。取りはぐれるということが出てくるとか、そういうことは余り考えなくてもいいんですか。

〇坂井参事 他県の状況を聞いておりますと、特にその関係でがたんと急激に徴収率が落ちるとか、そういうようなことは聞いておりませんので、一定御理解をこれからやはりいただくことによって、その辺も引き続き徴収率については、レベルは保てるんではないかというふうに考えております。

〇中村委員 来月、もういよいよ4月1日からなんで、来月というかもうすぐなんで、しっかりと今までの情報発信ですか、PRをしてください。

〇津村委員長 ほかにいかがですか。

〇服部委員 ちょっとしつこいようですけども、ネーミングライツのことなんですけど、三重県総合博物館は、「MieMuみえむ」でというふうな形で今皆さんプレートつけてもらってますけど、募集をしていただいたわけですね。実際に博物館も例えばネーミングライツでどこかの企業のお名前をつけて募集をしてもよかったんじゃないかなというふうな思いが、今募集をするのであればですね。文化会館とか例えばスポーツガーデン、そしてサンアリーナというのもやっぱり三重県を象徴する大事な建物だというふうに私は認識しております。そこにやはり企業という、株式会社だとかそういうところの会社名がぼんと乗ること自体はやはり避けるべきじゃないかなというのが考えです。それに対して違和感を感じる、例えば競争相手の方も見えるでしょうし、いろんな方が見える、使うわけですね、県民が。だったら博物館もネーミングライツで募集すればよかったんですよ、1000万円でどうですかとか。それをわざわざ今の既設の施設に対してのネーミングライツで例えば3つの施設が選ばれると、これは非常にいかがなものかなという思いはしておりますし、私はこれ、賛成しかねるという思いでございます。その点だけもう少し、もう一度協議をし直していただきたいなぐらいの気持ちを持っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思いますが、要望にとどめておきますけども、何か御答弁があればお願いいたします。

〇稲垣部長 委員の思いは承りました。ただ、私どもは先ほど言いましたように、全国的な状況も踏まえまして、今回、導入のほうを決定させていただきましたので、そういう導入の中でまた問題点等が出てくれば、いろんな対応をさせていただきたいというふうに考えております。

〇服部委員 導入の中って、導入してしまって問題点が出てきますよ。何でこの名前なんですかというのは問題点の一つだと思いますよ。お金で、例えば1000万円出すからどんな名前つけてもいいじゃないかというような。これ、税がそれだけ必要なんですか。この3施設だったら3000万円、年間入ってきますからいいじゃないですかという問題じゃなくて、もっと三重県を象徴するような、もっと楽しくなるような、今の伊勢のサンアリーナであかんのですか。何か問題あるんですか、それで。それをわざわざ金額的な税収を増やそうというふうな考え方から、まずお金から入っちゃだめですよ。税が足らないから税をどこかでもらいましょうというのからこれをどんどん広告していく、広告していただくのはいいですよ、いろんな建物の外壁とかそういうところに、下に広告していただくのはいいですけど、これをネーミングまで売ってしまうようなことだけは、私は避けてほしいなというような思いでございます。導入をしてからというふうに、部長、おっしゃいましたので、導入は当然進められるのかもわかりませんが、私はその導入に対しても若干異論を唱えるほうですので、その点だけは、ネーミングもしっかりと、1000万円で建物の名前、三重県を象徴する建物の名前を売ってしまっちゃだめですよ。そういうふうに私は思っております。もっとかわいらしい名前をつけていただきたいと思いますの。

〇粟野副委員長 今のネーミングライツ、私は実は賛成なんです。というのは、世間的な流れもあるんでしょうけれども、やはり多様な財源を確保していかなければならないと、それで県がどういうふうな、地方公共団体がどういうふうな努力をしていくのか、今までは企業のようなもうけるというような考えはなかったと思うんですけれども、やはりいろんなところから取っていかなあかんというので、これは全国的に流れとしてあります。
 例えばスポーツ施設でも、もともと愛称のついてる、先ほど服部委員が言われておりました坊っちゃんスタジアムとか、倉敷マスカットスタジアムとか、立山アルペンスタジアムとか、旭川スタルヒン球場とか、いろいろあります。そういう球場でも愛称を、もともとそれ愛称なんですわ。例えば倉敷マスカットスタジアム、あれは岡山県倉敷スポーツ公園野球場なんですよね。その愛称が倉敷マスカットスタジアム。それで、例えば一番わかりやすいのは神戸市のグリーンスタジアム神戸。あれは、たしか神戸総合運動公園野球場なんですよね、正式名称。なんやけれども、皆さんに愛称をということでグリーンスタジアム神戸というのを神戸市がつけたんやけれども、結果的に運営がなかなかうまいこといかへんというので、たしかあそこ、最初ヤフーBBスタジアムやったかな、その後スカイマークスタジアムに変わって、今、ほっともっとフィールド神戸パークとかになってると思います。例えば大阪ドームもそうですよね。今、京セラドーム大阪。あの楽天のところでもクリネックススタジアム宮城、その前はフルキャストスタジアム宮城と、けれども、正式名称はまた別にあるんですわ。
 例えば仮にMieMuでも、今MieMuで開館しますが、来年以降、財源確保していかなあかんというので、このMieMuの名前を売るんじゃなくて、とりあえずMieMuの前に、例えばハットリ工業MieMuとかでも構わないと思うんですね。あくまで愛称は愛称、正式名称は正式名称、財源確保するためには多様なことを使っていかなあかんということで、確かに企業の選定というのは大事かもしれません。やっていかなあかんと思うんですけれども、今、県民やいわゆる一般市民の方々に対してこうやって頑張っているんやよというのを見せるのも大事じゃないのかなというふうに僕は思っています。ですので、僕は大いにやれというふうな派なんですけど。

〇服部委員 これ、委員間討議であれば委員間討議でいいんですけど、今のは、副委員長は、それは委員間討議でしゃべるべき話ですよ。執行部はもう導入をすると言ってるんですから、わざわざそこにかぶせてくることないですよ。

〇津村委員長 委員間討議のときにちょっと改めて。

〇服部委員 それは委員長、言うてくださいよ。

〇津村委員長 はい。

〇奥野委員 みえ森と緑の県民税なんやけれども、この初めの収入のほうで個人県民税と法人県民税の中へ入ってます、だから一括で一応入ってきて、それで、別枠で基金として、たしかそんなふうなことを聞いたんですけど、これ見ておると一般会計に入れ込んで、ぐじゃっと使ったろかという、そういうことじゃないんですよね。多分、まだ10億円ぐらい入るんやったかな、総額、それだけちょっと。

〇藤嶋課長 税収が7億9700万円で、その全額をみえ森と緑の県民税基金に積み立てた上で関連する事業に使っていくということになっています。

〇奥野委員 そういう理解でいいわけですね。だけど、その特別会計でもない、基金でやるという、その辺、分けるんはどんなふうにするんですか。だから、要するに約8億円というのを基金に積み立てる、それは、姿はどこの姿や。特別会計でもない、一般会計の中のみえ森と緑の県民税の基金になって、そこから、基金ということは要するに使うときに6月の議会とかそんなところで一応、目的税であっても一応そこで議決がいって、それから使うということ、そんなふうなんで、常にだから、そのプラスマイナスは表示されていくんか、それとも3月が終わったときに明確にされるんか、その辺どうなんですか。

〇藤嶋課長 御指摘のとおり、この税は一般会計の歳入予算として計上しております。歳出のほうで積立金に積み立てるという歳出を一旦立てておりまして、それが平成26年度予算ですけども、同時に26年度予算の歳出のほうでその積立金を取り崩して7億9700万円を26年度で全額使うということも、これは農林水産部と、システムとかというのは総務部ですけど、農林水産部と総務部の予算のほうで上げさせていただいておるところでございます。

〇奥野委員 今回のみえ森と緑の県民税というのは、県民は、どうやろ、かなりの人が知らない。だから、苦情は県には多分来ないと思うんですよ。多分市町の窓口へ、俺はこんなん知らんだで、いつ決めたんやという、そういうのもかなり僕は今から出てくると思う。現実、今取ってないので出てこないけど、みえ森と緑の県民税を書かれてくると、何やったんやというふうな、まずここ一、二年はそこら辺の説明もしていかないかんし、そうなると、これは目的としてこういうふうに使いますと、さっき言われたけど、多分パンフレットもつくると思うけれども、そこら辺を会計のほうもきちっとしていかないと、一般会計のほうへぐちゃっとしてあると、ぐじゃっとするのは行政の大体専門、得意とするところなんやね、ぐちゃっとするのは。だけど、そこのところはともかく明確にきっちりやっていかないといかんのちゃうかなと思うんですけれども、そういうような気持ちは財政課長としては持って見えるんでしょうか。

〇藤嶋課長 特別会計ではないんですけれども、先ほど申し上げたように、この税収を全額このみえ森と緑の県民税基金という積み立てをしているという意味では、ある意味でお金に色をつけて、そのついた色を関連する森林関係のものに使っていくというような説明、制度上はそういうような仕組みで歳出をしていると。

〇奥野委員 だけど、行政の会計として、歳入歳出として、一番いいかげんなやり方やと僕は思うんですよ、これは。だから、目的税なんですよと言って県民からはお金いただいておいて、だけどそれが目的税であっても特別会計をせずに基金として積み上げていってするわけやで、みえ森と緑の県民税として別に明細するわけでしょう。そしたら、本来は特別会計とかいろんな形にしていかないと、非常にいいかげんな会計のやり方と違うかな、基金なんて本当に、前にも言ったけど、基金というのはあくまでも積み立てておいてその果実で運用していくのが基金の最初の、今はもう随分変わってきてますけど、だけど、基金というのは本当にこれでいいんかなというような気がするんですけど、部長、どうなんですか、これは。

〇稲垣部長 まず、税の性格なんですけども、これはたしかこの委員会でも当初御説明させていただいたと思うんですけども、一応その県民税にオンをしておりますので、税としましては目的税ではなくて普通税なんです。そういう税の性格を踏まえた上で、なおかつ森林に、そういうことに使うということで御理解を得ておりますので、目的税じゃなくて普通税で取った部分は、だから一般会計の歳入としますけども、歳出のほうは、それは目的を絞るという形の中で基金というものを通じて当初の目的の部分に使わせていただくということです。というのは、なぜ県民税という形にしたかというと、目的税となりますと、新たに税をつくることになりますので、そうなると非常に徴税コストがかかると、そういうことを考えるとせっかくそういう森林の緊急的なところに使おうとしても、徴税コストのほうがかなり出てきますので、そういう意味で県民税の上乗せという、それは他府県の例を見てもそういう形のやり方をされておりますので、そういうことも踏まえて今回のようなやり方にさせていただいたと。

〇奥野委員 あのね、部長、徴税コストがかかるでこういうふうにしたというのは、僕はこれ、初め、このみえ森と緑の県民税が出るときに質問したことがあるんやけど、たしか目的税らしき答えを僕はいただいたような気がするんです。普通税としては言わなかったような気がするんです。それで基金と言われておったもので、この税ってどういう税なんかなと。理解はできなかったんやけど、今の部長の説明では、やっぱりぐちゃっとしたやり方を目的にしとるとしか僕は見えんねやけど、もっと税を、多い少ないにかかわらず、行政が県民からお金をいただくということはもっと明確にしていかないと、これから次、また違う税をしたときに、本当に反対が出て来るし、今回はみんな議員も一応賛成はしたけれども、やはり今後これはもっと明確にしていかないと、7億、8億円の金を県が一般会計の中へ入れたって、ぐじゃっと使う、基金って基金ほどええかげんなものはない。あんたら、いつも言うてる、さっきのこれでも基金もうなしにしてあるわけやで、庁舎の基金でもなしにしてあるわけやで、基金は、いつでもそれはなくすことができるわけや。5年後にみえ森と緑の県民税のこれも基金にしとくけどいつのまにか基金なしになってぐじゃっとなってくる。我々ももう死んでおらへんようなったらあいつわからんぞということになって、それは絶対に明確にしとくべきやで。せやないとあんた困る。どうですか。金かかっても、いろんな手続かかっても、やっぱりそうしとかないといかんのちゃうんかなと僕は思うんやけど、あなた方はエキスパートやで、それでええんやと言うんだったらそれでもいいけれども、やはりどこかちょっとおかしいなと思うような気がします。明確な説明ができんということはそういうことがあるのちゃうんかなと思うけどね。

〇嶋田副部長 これ、当初、森林事業のためにというふうに目的で言いました。今もそうなんですけども、学術的に言うと普通税なんですわ。そやけども、今回基金にしたということは、基金条例で取り崩し目的って限定されてますので、ほかに一般財源化して使おうとしても、その条例上使えないと、そういう意味で基金化をしたわけです。今回、税は当初全額基金に入れますので、ほかの用途に一般会計で使おうとしても使えないという仕組みになっておるということは御理解していただきたいなと思いますけども。

〇奥野委員 いや、嶋田副部長の言うことは理解できん。そんなん、みえ森と緑の県民税としてもらうのに一般会計の中でこれは基金ですよと、そんなんあらへんで、今まで。現実に、あんたら一般会計の中から入れたものを今度違う分で基金を積み立てるわけやろ、いつも。いや今回の三重県南部地域活性化基金でもそうやん。一般会計で入ってきた金を基金として置くわけでしょう。みえ森と緑の県民税として持ってきたやつをこれ基金で置くというのは、僕はおかしいと思うけど、こんなもんいつまでやっておってもらちが明かへんでやめておきますけど、明確にして説明ができるようには、やっぱり行政としてはしておかないかんと思うんですけど、聞いとってもしようがないで、もうこれで終わるわ。
 それで、一言だけ、さっきのネーミングライツ、中村進一委員も言うとったけど、今回、伊勢市の倉田山公園球場に確かに5社から6社あったけれども、やっぱり余り格好よくないね。僕は、例えば「御遷宮ありがとう」とあそこへもし入れたら、すごく格好よかったかなと思うんやけど、場所場所をよく考えて、賛成もせんし反対もせんし、行司役をやるだけのことやけれども、そこら辺、格好の悪いことだけはやっぱりしないほうが、金もうけをするというのであればそれはそれでいいけれども、やっぱり県は金もうけするのが目的やないんやで、その辺も十分に品格を重んじながらやっていただきたいなと、そんなふうに思います。もう答えは結構です。

〇津村委員長 ほかに、いかがですか。

〇中村委員 さっきの基金の話なんですけども、県民税と一緒に住民税と一緒にいただいて、結果的にはこのみえ森と緑の県民税は、計算上はこれだけということは後でわかるわけですよね。それをまぜて、計算上わかって、それを基金に積み立てて、基金から歳出のときに取り崩して森林に関する支出に使うということなんですけども、ちょっとやっぱり心配なのは、県民の皆さんにこれは森林に、ということでいただいて、それはまざって、いつか基金が、さっきちょっと心配になったんですが、なくなるというか例えば緊急の何か大変な災害があったりとか何とかいろんなことがあったときに、それが揺らいでしまうような、そんなようなことが心配なんですけども、何らかのそれを県民に森林のために使うと言って預かったお金をそのように使うための何か規制というかそういったものがきちっとあるんですかね。時の知事の意向でいろいろ自由に変えられるような形になってしまいはしないかという感じがあるんですけど、さっき、基金の条例があるから大丈夫というふうにちらっと聞こえたんですが、その辺の縛りはどうなってますか。

〇稲垣部長 非常に県民の皆さんに御負担をいただくわけでございますので、その税の使用につきましては厳正にやっていきたいという思いはまずございます。その中で、法的な縛りということになれば、先ほど嶋田副部長が答えましたように、基金条例の中でその使用目的を限定しておりますので、その部分で担保されると、しかも基金条例でございますので、私どもが勝手に廃止するということはできません。当然、議会の御審議の中でいろいろチェックをいただくわけでございますので、そういう意味で担保はされているのかなというふうに考えております。

〇中村委員 奥野委員もおっしゃいましたけども、何年かたって、これは本当にみえ森と緑の県民税ということでいただいてますけれども、ほかの需要が高まってきたときに消えてしまうような、別に使われてしまうようなことはあるのかな。それは議会へ出されるんですけど、議員もこういう議論をしたことを全部忘れ去ってしまったときにどうなるんですかね。その辺の縛るものをきちっとしていく、ほかにはもうないんですかね、方法は、条例以外に。

〇坂井参事 これは農林水産部の所管になりますけれども、1年ごとにそういう報告といいますか、議会へのチェックといいますか、そういうもののために議会へ直接していたかどうかわかりませんが、とにかく5年ごとの見直しは条例上決められておりますし、1年ごとのそういうようないわゆる有識者によるいろんなチェック体制というのも整えられているというふうに聞いておりますので、そのままそういった基金に入れられたからずるずるとなくなるというようなことはないというふうに聞いております。

〇中村委員 議会がしっかりとチェックをしていかないかんということなんですね。はい、わかりました。

〇津村委員長 ほかに、よろしいですか。なければ、(1)、(2)の調査を終わります。
 それでは暫時休憩といたします。再開は午後1時からといたしますので、よろしくお願いいたします。

                (休  憩)

〇津村委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

  (3)平成24年度包括外部監査結果に対する対応結果(総務部関係)について

  (4)平成25年度包括外部監査結果について

  (5)地方職員共済組合の宿泊施設「榊原保養所 神湯館」の売却について

  (6)審議会等の審議状況について

    ①当局から資料に基づき説明(木平課長、稲垣部長、野呂課長、森課長)

    ②質問

〇津村委員長 それでは、御質問等ございましたらお願いをいたします。

〇服部委員 この神湯館の売却について質問させていただきたいと思います。
 改修費用として1億2000万円ぐらいがかかる予定ですよね。平成27年3月31日まで10カ月間を延長し、株式会社馬渕商事との契約をされるということですけども、この改修工事自体はどういうふうな、これからやられるんでしょうか。1億2000万円かけて新たにきれいにして運営をしていくのか、経営をしていくのかどうか、その点だけ先にお答え願えますか。

〇野呂課長 改修は、もう少し期間的な余裕がございますので、直ちに改修にかかるということはございません。数年先と言いましたのは、例えば屋根の防水工事でありますとか、それから空調設備、そういったものが耐用年数を数年以内に迎えますので、そのときには更新とか改修の必要が出てまいります。そうなります前に売却の手続に入りたいということでございます。

〇服部委員 そうすると、平成27年3月31日までは、ある程度雨漏りだとかそういう細かいところの修理はするけれども、大々的な改修まではいきませんよということですね。はい、わかりました。
 それと、平成27年3月31日をもって新たな所有者に引き渡す予定だということですが、この株式会社馬渕商事も新たな今の引き渡す予定の1社なんでしょうか、どうですか。

〇野呂課長 一応、今、経営委託という形でやっていただいておりますので、平成27年3月末まではその経営委託という形で経営を続けていただきます。売却になりますと、公募して入札ということを予定しておりますので、馬渕商事も、もしそこに参加いただき、落札いただければ引き続き馬渕商事にやっていただくということもあろうかと思いますが、あくまで一般公募による入札でございますので、まず参加していただくことが前提かと思います。

〇前野委員 地元のことですんで、少し発言をしたいと思うんですが、売却という方向でもう決まったということですんで、しかし、榊原温泉という一つの観光地にとっては、県の神湯館が売却をされるということは、非常に観光面からいっても後退をしていくことになりますし、確かに民間の旅館も含めて非常に厳しい状況に追い込まれています。追い込まれてますけども、昔からの伝統ある榊原温泉の湯を守ろうと思ってみんな必死に民間は頑張ってるんですよね。その内情を聞いてみたら大変な状況なんです。
 ですから、県ももう少し頑張ってもらって、榊原温泉観光というものを守ってもらうという立場から継続をしていっていただけたらなというのが私の思いなんですが、御承知のように、言わなくてもわかってると思いますけども、日本の三名泉、有馬、玉造、七栗のと言われる、平安の時代から庶民に親しまれてきた温泉なんですよね。この神湯館のあるところは、神湯館の以前には田中善助翁があそこに温泉を発掘して、一つの温泉のまちをつくったわけですよね。そのときに最初につくられていた金閣寺と同じ形のものがあった、湯船があった、その地に今神湯館が建ってるんですよね。ですから、その伝統をずっと受け継いできたものを県のちょっとした事情でもう万歳やと言って放り投げてしまうというのはいかがなものかと思うんですが、部長、一遍その辺、答弁してください。

〇稲垣部長 神湯館の由来とか、そういったことは私どもも承知しておりまして、また地元の温泉組合のほうの思いの部分もお聞かせいただいております。そういったこともありまして、私どもも直営の段階でもかなり赤字を出しながらも何とか運営を続けてきたところでございます。ただ、直営ではなかなかもう行き着くまで行ってしまったというような感じでございましたので、今回、馬渕商事という専門的なノウハウを持っておる業者に一応託し、様子を見させていただいたところなんでございますけども、やはり客数の伸びとかそういったものもなかなか厳しいものもあるということと、あくまでも共済の施設ということでございますので、共済の自己資金の中でやっていくということを前提にしますと、先ほど課長が申し上げたとおり、もうそう遠くない将来に大きな修繕、改修工事が出てくるということになりますと、いわゆる資金不足、デフォルトといいますか、そういう形にも陥りかねないということでございますので、しからば、まだ施設が使えるうちに何とか新しい利用者、消費者の方に活用いただけたらというふうな思いの中で今回、決断をさせていただいたような状況でございます。

〇前野委員 当時、榊原温泉の湯は非常に有名なこともあって、あそこに一時は人があふれるほどの観光客が来られたんですよね。そのときには共済組合が管理している施設ということで一般の人はほとんど泊めてもらえなかった。共済が独占しておったんですね、あんた方組合の職員が。一般の人が入りたくても入れんという状況がずっとあったんですよ。それを今になって、最近では民間の馬渕商事が経営もされてるんで、そうした民間のお客さんに来てもらって努力をして客数を増やしているんですけども、もう少しその辺の対応をきちっとやっていただかないと、赤字やから放り投げてしまうんやと、建設改良費ですか、施設の改善をするのに1億何千万円かかるからそれを出さんでええうちに早よ売ってしまおうという、そんな考え方では、当然これを買おうとする人はそれだけの負担をしなきゃならんのですよ、必ず。今、赤字やのに売れると思いますか、考えてみりゃ。1億七、八千万円の補修費がかかるんでしょう。ですから、やっぱり榊原温泉の一番中心地で温泉のかなめになっているところを県が投げ捨てしてしまうというのは、私は観光行政からいっても大きなマイナスやと思います。以前にも、ここにも芙蓉荘という県の温泉があったんですよね、何年か前に。その芙蓉荘も榊原から白山町へ持って行って、白山町でもう潰れてしまいましたよね。そんなことばっかり県はやっておるんですよ。観光にマイナスになる。もう少し榊原温泉で芙蓉荘も頑張ってくれておったらまた違った方向が出ておったかもわかりませんけども。せっかくの三名泉と言われる湯を放って白山町に新しい温泉が出たからといってそっちに移ったんですよね、県は。それも経営難でもう今崩壊してますよね。観光行政がなっとらんと思う。もう一度再考してください。
 それか確実に温泉として、現在の温泉旅館としてしっかり運営してもらう人でないと、これがほかの施設に利用されたり、一般の観光客が来れないような施設に化けてしまうんでは意味がないわけですよ、観光地なんですから。一番県が頑張って、民間も頑張っておるんやから、この不況の時代にですよ、民間も頑張っておるんやから、県も頑張ってまだリードしていくという気持ちになってもらわんといかんと思うんですが、いかがですか。

〇稲垣部長 大変重い御指摘だと思います。私どもも直営の時代からずっとしばらく赤字の中で、それなりというか私どもとしては努力してきたつもりでございますけれども、そういった中で、先ほども申しましたように、運営手法も変更する中で今回、馬渕商事に委託をしてやらせていただいたところでございますけども、施設使用料の収入についても限界があるというふうな中で今回、私どもとしても苦渋の決断をさせていただいたということでございます。地元の温泉組合の皆様には、御理解を得るべく御説明をさせていただきたいというふうに考えておりますので、何とぞ御理解のほうお願いしたいと思います。

〇前野委員 私は納得できませんよね。それは県の芙蓉荘が、最初にも言いましたけど、赤字になった原因はわかってるんですよね。自分らだけしか使用できやんような状況をつくっておいて一般の人を泊めやんという、そういう甘んじたことをずっとやっていたから今になって客がつかないと、固定客がついてないというのはそれですよね。共済組合の人たちだけでなく、みんながあそこへ行って泊まってもうたら、利用してもらったら黒字になるんですよ。今まで独占していたんでしょう、共済関係者だけで。一般客泊めやんと。昔の状態に戻したら一遍に黒字になりますよ。これは納得できませんね。

〇稲垣部長 近年は、直営の時代におきましても一般客の獲得という形の部分の努力もさせていただいたんでございますけども、そういう中でもなかなか赤字が解消されなかったというふうなことも踏まえまして、今回の話になってきたということでございます。もとより共済ということがございますので職員の福利施設という形の中での役割というのが本義としてあるわけでございますけども、そういった中で経営状況とのバランスといいますか、そういうのを見たときに今回のような結論にならざるを得なかったということでございます。

〇前野委員 経営のやり方が私は問題だと思います。一般客が1万5000円も出して泊まってるのに、共済組合の人たちは半額で泊まってたんですよね。それで一般客を泊めるって無理でしょう。それだけ値段が違ってたら。活気のあった時代の共済組合の人が使ってたような時代に合うように努力してもうたらどうですか。

〇松田副部長 利用料金の話は、御指摘がございましたのでちょっと補足させていただきますと、今、馬渕商事のもとで。

〇前野委員 今と違います、昔。共済がやっておる時代の話。

〇松田副部長 確かな資料がちょっとございませんので、昔のときの料金はちょっと今申しわけありませんが。

〇前野委員 一般の人が泊まる料金と共済に加入しておる人たちが泊まる料金の差額見てください、幾らか。

〇野呂課長 現在も、過去においても、組合員価格としましては一般のお客様より800円ほど安くなっております。

〇前野委員 そんな条件ないって。

〇野呂課長 かつては神湯館に泊まる場合、共済組合の会員としての宿泊価格の、今800円安いと申し上げましたけども、それ以外に宿泊の助成のようなものを互助会でもしておりましたので、現在はもう廃止しておりますけれども、そういったものをあわせますともう少し職員としては安く泊まれたのかなというふうに思いますけども。

〇前野委員 だから半額なんでしょう。

〇野呂課長 半額だったかどうかは。

〇前野委員 だから、共済から補助金が出ておったから、そんなことまで言わんでええけども、そういう形でいろいろな補助金が出ておったんですよね。そういう経営で甘んじてきたから今のこの状況になってきておるんですから、まだ民間もその当時は景気がよかったから、そういうことがわかっておっても民間はそんなこと言わずに民間の手法でずっとやってきたんですよね。今、民間のほうがもっとずっと厳しいですよ、この内容よりも。もう本当にいつ店を畳まんなんかわからんという状況になっておるんですね。この間も組合長と会うて話をしましたら、現状見てくださいと言うてましたよ。そこへ神湯館がどこかに身売りされたら、まだ旅館で使ってもらうんならまだしも、ほかのものに利用されたら、それこそ、今、旅館何軒残ってると思う、昔は10軒以上やったんです。神湯館も入れて今、4軒でしょう。県の施設がなくなってみなさい、もうあと絶対共倒れですよ。一番歴史のあるところですから。もっとその歴史を前面的に出して、清少納言が日本三名泉として認めた施設なんですから。実はそれ三重なんですって、何でもっとやらんのですか。榊原温泉なんか出てますか、あそこへ。もう少ないで格好悪いって隠しとんのか。
 旅館の人たちも、我々が景気のええころの力があるんなら、何としても自分らでもあれ、買い求めてでもやりたいけども、今の経営状況ではそれだけの余力がとてもありませんと。自分ところが危ないのに神湯館まで持つわけにいかんのでと言うてました。当時の芙蓉荘の移転の何十年も前の話ですけども、県設の芙蓉荘を榊原から白山へ移すときでも、温泉組合でそれを持ちたいと言うたんですけど県が反対して飛び出ていったんですね。この榊原の芙蓉荘跡地は今、社会福祉施設になってますけども、そこが火事で焼けたんですね、あれ。
 何とか残してくださいよ、もっと頑張ってください。将来に改築する費用がこれだけかかるんで、それを見越してもう売るんでって、そんなばかな話ないですよ。

〇稲垣部長 私どももいろんな経営の見込みといいますか、そういったことを十分吟味をした上で、今回の結論に達したわけでございますけども、この手続を進めていく中でどういったことが私どもにできて、いい方向に持っていけるのかというふうなことは引き続き検討しながら慎重に進めていきたいということで思っておりますので、御理解のほうお願いいたします。

〇前野委員 理解できませんね。無駄な金、ようけ使うとるじゃない、この間からも議論しているように、「美し国おこし・三重」でも無駄や無駄やと言われて、何億円も金かけてきたんでしょう。議会が反対しておるのにやってきてんねんから。

〇稲垣部長 基本的に共済の施設ということでございますので、共済の掛け金の中でこの施設を運営しているということでございまして、その中でこの施設を維持できるのかどうかというふうな判断の中で今回の御報告といいますか、そういう形になったということでございます。

〇服部委員 今、部長がおっしゃったように、共済組合の資金をもとにしてやっておられたということですし、実際、1億2000万円という支出が大変になってくるということだと思うんですよ。それであれば、県有財産として1億2000万円かけて改修してリニューアルオープンして、それが赤字になるか黒字になるか一遍やってみたらよろしいやんか。これは1億2000万円の財源が必要であると、共済組合がもちろん今まで赤字もどんどん補?してきた、その補?も含めて一度見直して考えて、どうするかと。何千万円という何億円というお金を今まで投下してきたけども、今これだけあるから早く売りたいんやということでしょう。どんどん手元資金状況が減ってきたと、だからなんですよ。馬渕商事が経営をかわってやったときに、少しずつ赤字は減ってきましたよね。経営ノウハウもいろいろと、まあどういうふうな経営をされたかわかりませんけど、ということは、建物がリニューアルしてきれいになって、それこそネーミングを変えてでももっと新しい雰囲気の名前に変えたりしてやっていって、地域の温泉協会と協力してやっていって、黒字になると思いますよ、やり方ひとつによっては。だから、今赤字になるか黒字になるかわからないんだったら一緒にやってみたらよろしいですよ。と私は簡単に言ってますけど、どうですか。

〇稲垣部長 基本的な立ち位置といいますか、要するに神湯館の部分については、共済組合というその会計の中でやるということの前提でのお話でございます。これにいわゆる税金をつぎ込んでいいのかどうかという、その議論がございますので、私どもは共済の掛け金の中で運営をやっていくというふうなことの中で考えておりますので、こういうふうな形になったということです。

〇服部委員 よくわかっておりましたんですけど、県に売ってしまえばいいですな。県が持てばいいんですな、実際に。共済組合から県が買って、そして1億2000万円かけてリニューアル、県の財産として、施設として、それこそネーミングを新たにしてやっていくというのも一つ。

                〔「建物は県やで」の声あり〕

〇服部委員 県のもの。共済はどういうふうな形で。

〇稲垣部長 底地が共済でございます。

〇服部委員 その辺のところ、奥野委員から御指摘いただいてわかりましたんですが、難しい問題というのはよくわかりますけど、地元の私たちも湯の山温泉という観光地も控えておりますし、やはり非常に厳しい状況の中で保養所はどんどん撤退していきます、民間の保養所はね。そうすると人がだんだん少なくなります。そうすると県の共済組合であるその施設がなくなると、これはもう目に見えて観光に及ぼす影響というのは非常に大きい。これはもう私もよくわかりますし、私も湯の山温泉、保養所がほとんどなくなります。大手でばんばんもうかっておる企業も湯の山の保養所、撤退という答えも出ておりますし、トヨタ自動車だとか、そういうところも撤退する時代なんですね。そうすると、地元は非常にまた寂れたような温泉になると、これはもう当然だと思いますので、その点をよく踏まえて、県が撤退して本当にいいのかどうか、そういうこともしっかりと協議していただきたいなというふうに思います。

〇稲垣部長 先ほどの説明の中で、一定の手続を踏まえてという、その手続の中には当然、県有財産の売却と同じように、まずその施設が要らなくなった場合に、県として再利用する可能性があるのかどうかということ、それから地元の、この場合津市ですが、津市がそれを利用される意向があるのかどうかと、そういったことをそれぞれ確認した上で、それでもないということであれば、一般競争入札での売却というふうな形になるということでございます。仮に、県の施設ということであれば、どういう目的でどういう施設をつくるのかというふうな形になりますので、引き続き職員のための施設というのでは県の施設で持つというのはなかなか難しいのかなと思いますので。

〇服部委員 いろいろと財源は非常に厳しいと思いますねんけども、よろしくお願いしたいと思います。前野委員、邪魔しまして済みません。

〇奥野委員 結局、隠れみのをつくっとるもんでこうなるんですわ。責任はどこにあるんかというのを結局、建物は県の所有、土地は共済、運営というのは、主体は共済、ほんでこんなことになってくると県が出てこないかん。責任はどこにあるんやといったら、もうなすり合いの施設ですな、これ結局は。本当言うたら、ここに来て共済が説明せないかんのと違う。そうちゃうか、本来は。それを部長が説明する必要ない、俺には関係ないよといって言うてもうたらええんと違う。

〇稲垣部長 それが、私ども共済の職員も兼務しております。そういう意味で御説明をさせていただいているということでございます。

〇奥野委員 だから、責任は誰が持つんやといったら、誰も持たんというわけや。二足のわらじなんやろ、結局は。だから、今までこれ、共済が結構金持っておったんやろ。平成20年には6200万円もあるわけや。違うんか。そのときはまだ言わんと、もうこれ、だんだん持ち金が1200万円になってきたと、これえらいことや、何とかせないかんわということになってきたわけや。これあるときに何とかせないかんのを、三千何百万円という修繕費使ってるけど、その前やったらもっとあった、1億円ぐらい金があるわけや、違うんか。そういうことやろ。だから、あなた方のやっとるんは、とどのつまりまできて、持ち金が1200万円しかないのでここまできたわけやで、だからこうなったらもう万歳で売ろうやと、それは前野委員の言うのもちょっといかがかなと思うけど、あんたとこも、みんなこれいかがかなもんの結論やで、これ実際言うたら。だから、もうちょっと考えて、久居出身の県会議員もおるんやで、そこら辺の納得した形でそういう方向に、しょせんは、僕はやっておってもだめやと思うけれども、だけどもう少し時間も必要なんと違うかなと思いますよ、それは。あんたとこも尻拭かなしようがないよ、こんなもん。自分ところがやったわけやで、共済と言ったって県やし、県と言ったって共済やねんから、わけわからんような形やで、そこら辺はきっちり、いい形に持っていけるようにせないかんの違う、部長。

〇稲垣部長 皆さんの御理解を得るようにしっかりと説明なりさせていただきたいと思います。

〇前野委員 いろいろほかの委員からも指摘がありましたように、県が施設をつくって共済に貸しておったということになるんでしょう。だから、県がつくったということは税金でつくったんですよ。それを一部の人たち、共済の人たちだけが自由に今まで使ってきたと、この施設を。一般の人が泊まろうと思っても泊まれやんだんですよ。共済優先で最盛期は共済だけしか受け付けやんだ。そんな施設を今になってもう手に負えんから難儀してんねやと、そんなばかな話はないでしょう。まして榊原温泉の振興が大きな影響を受けるんですから。だからもう少し県の普通財産にして、売るんじゃなしに、もう一度、今言われたようにリニューアルをして頑張ってみると。僕は税金を投入してもそれなら文句出やんと思いますよ、一般の県民も利用できるような施設としてきちっと整備し直すんやったら。

〇稲垣部長 多分、そうなると県が宿泊施設を一般も含めて営むということになると思いますので、そういう政策目的といいますか、そこら辺の整理が必要になろうかなと思うんです。そういう意味で今回、共済としましてはこの神湯館については店じまいをするという中で、どういうふうな利用の仕方があるのかというのは県庁内で検討した上で手続を進めていきたいということになろうかと思います。

〇前野委員 何というても観光地ですから、観光地の一番なくてはならん施設なんですから、できたら県で運営するということも可能なのかどうか、私、よくわかりませんけども、その辺、再考してもらって、もう一度これ考え直してみてください。それからもう一遍提案をしてもらうとか、今回、私は承服しかねます。

〇津村委員長 ほかに。よろしいですか。
 なければ、(3)から(6)までの調査を終わります。

 3 委員間討議

〇津村委員長 次に、委員間討議を行います。
 初めに、先ほどの所管事項について御意見のある方はお願いをいたします。

〇前野委員 今申し上げたように榊原の保養施設の神湯館、これについてはあらゆる角度から旅館として継続ができるような、また県の施設として使えるんかどうか、その辺も含めて再検討してくださいということだけ申しておきます。

〇津村委員長 委員間討議ですので、委員の中でという話で。今、前野委員からあらゆる角度から継続できるような形でのというような意見がございましたが。

〇奥野委員 そうはいっても、行政が今から運営しようといったって、しょせんは委託をせないかんことになると思うんやな。これは今まで県がいい時代にこういうことをやってしもうてツケが回ってきたということ、それを今もう一回、資金を投入して貴重な税金を使うというのも、それもまたいかがなものかなと思う。そこのところを十分に踏まえて我々議員にも納得できる形で説明をしていったほうが、無理にこれをあんたらやったって、経営なんてようせえへんやで、また赤字呼ぶだけやで。そんなもんは期待もしておらへんし、ここで1億円も2億円も投入するのも無駄遣いになると思うので、そこのところは地元選出の議員もおるわけなんやで、そこら辺を納得した形で、あんたらがいい形の、県民に迷惑をかけない形のものをつくってもらって納得してもらうように説明をお願いしたいと。今日の説明ではやっぱり、だるくなってきたでこうなんやというような説明になってしもうとるで、そこのところもうちょっと、我々には経営能力がないんだと、だからこんなずさんな、経営能力がないんやで、こうするより仕方がなかったと、そう言われたらもうどうしようもないんやでさ、そこまで言うかどうか、そこら辺よく考えてしていただければいいかなと思います。

〇中村委員 前野委員の御意見を聞かせていただいて、今回、単に経営だけで、税金の投入云々だけで考えたときは、もしかしたら執行部の考え方がそういう判断にいかざるを得んのかなという気もしますけれども、そのことで本当に地域の観光とか地域の振興とか、そういったものに本当に直接打撃が起こるようなことがあるんであれば、その関係のいわゆる観光関係なり地域と、あるいは地域の自治体との議論というか、そういったものもきちっとしておいてもらって、納得がどこまでいけるかわかりませんけど、そういう議論は慎重にやってもらわないかんことと、それからもし売却ということになれば、前野委員もおっしゃっているように、引き続きそこで、従来温泉旅館として頑張ってきた、そういった状況を引き継いでもらえるような、そういったところへ売却する努力ができるのかどうなのかとか、そういった意味で中身をきちっと、県が持つ、持たんは、もう持たへんということであれば、ほかのそういう今までの伝統を守るような方向の努力をしていくべきではないかなという、そういうことを感じさせてもらいましたけどね、私は。

〇津村委員長 ほかの方はいかがでしょうか。

                〔「別で、よろしいですか」の声あり〕

〇津村委員長 まずはこの件でということで、済みません。
 神湯館の件につきまして、ほかの御意見はよろしいですか。
 今、お三方の発言された御意見を、当委員会として例えば今後の委員長報告の中でつけ加えるとか、そのあたりの対応をちょっと協議したいなというふうに思うんですが、先ほど奥野委員からも言われましたように、確かに県として委託をせざるを得ない、最終的にはということも含めまして、やはり地元の議員も含めて地域の方々にもしっかりと説明する必要もあると思いますし、中村委員の言われたように、地域の自治体とも慎重な議論を進めていかなければいけないというような思いも非常にわかりますので、やはり私としては委員長報告の中でこれをつけ加えていくべきかなと思っておりますが、いかがでしょうか。

                〔「お願いします」の声あり〕

〇津村委員長 はい、わかりました。

〇奥野委員 別に、明日売らないかんということないんやで、どうせもうここまで赤字きとんやけ、少々遅れたってどうということないんやで、それは、執行部側は今日出てきて、急いでおるんでもないけど急ぎたいという部分もあるかもわからんで、そやけどそこのところは、あんだけ前野委員が時間かけて反対しておるんやけ、それをないがしろにしたら大変なことになるで、だからその辺はこちらもちょっと時間をかけてやられたほうがいいかなと思います。そうですね、前野委員。

〇前野委員 とにかく温泉旅館のここが一番の湯本、榊原温泉の一番もとなんですよ。もとの施設を県が今まで利用してたわけですよね。それを自分のところの都合だけで放ってしまうというのはちょっといかがなものかなと。やっぱり榊原温泉全体のことを考えて、榊原地区のことを考えて、やっぱり県は、これはかかわっていくべきやと私は思ってますんで、はい。

〇奥野委員 いかがなもんかなということはようけあるわけやで、RDFにしたって、いかがなもんようけあって困るというのはこれだけと違うわけなんやで、だからそこのところは時間少しもらってしてもうたほうがええ、今、それでも前野委員が言われたって。

〇前野委員 売却するにしても、何に使われるかわからんような競争入札で売却してしまったら、それこそ誰が買うかわからないわけですから、もし売却するならきちっと旅館として継続してやってもらえるという人に、やっぱり地元の人が持ってもらうのが一番いいんですけど、今申し上げたように、非常に景気の悪い状況ですから、温泉旅館を持つということまでは、どうも組合と話しても、あんたら持ったらええやないかという話もしたんですけども、そこまでは難しいようです。よく公共施設なんかも1円入札か何かで出してるところありますよね。そんなんで出すんなら、それは地元も受けるでしょうけども、その辺も含めて考えてみてください。

〇津村委員長 それでは、それ以外ということで。

〇服部委員 今日のネーミングライツのことなんですけども、やはり県税を使って設備をつくってきたものに関して民間がその名前を入れるということによって年間1000万円から500万円というふうな形で金額を提示されておりますけども、私も言ったように、やはり県税を使った、象徴的な建物に株式会社何々というふうなネーミングが入ること自体、この募集要項とかそういう決定をするにしても、募集要項の一覧も全然私たちは示されておりませんし、どういうふうなネーミングでないとだめですよとか、余り直接的な株式会社何々スタジアムとかサンアリーナ何とか株式会社とか、そういうのではこれまた大変なことになりますので、民間企業の名前というのはPRにもちろん宣伝費というふうな形で使われますので、大きな企業ほど予算があったらばんと投入してきますので、もうお金の問題以外に、財源を必要とする以外に、やはりプライドを持って三重県も、あまりにもひどいネーミング、そういうものも募集要項の中にしっかりと、お金さえ出せばできんねやというような募集要項のやり方では困るんですね。だから、そういったところも含めて県議会のほうにも、やはり募集要項はこうですよというのは示すべきだと私は思いますし、その要項に沿ってこういうふうな決定をしていきますという、その都度その都度どうでしょうかということは、私は県議会のほうにも図っていただきたいなというふうにも思います。導入はもちろん今、部長がおっしゃったように考えてみえるということですので、それをあえて逆にとめるということはなかなかこれ、容易なことじゃありませんので。ですけど、これまで対象外の施設としていたものが対象施設となり、ネーミングライツすることが可能になりましたと、これ可能になる何か要因というものがあったのかどうかもちょっと聞きたいところだなというふうに思うんですよ。誰が決めたんか、誰が施設をこれ可能にしたのか、今まで対象外だったんですよ、これは、ネーミングライツの。それが急にこの大きな3つの施設が対象内になりましたよと、どこかで決めたんですかね。ちょっとその辺のところをちゃんと調査して、また説明をしていただきたいと思います。

〇津村委員長 要するに委員間討議の中でネーミングライツについてしっかりと要項であったり議会に対する説明というのは今後しっかりとしてほしいということで。

〇服部委員 これが対象施設となりましたというふうにうたってありますけども、どこで対象外施設が対象内の施設になったのか、県民の税金を使った象徴する建物が民間に本当に年間1000万円の金額で名前を載せて冠をとられるわけですから、そういったところは慎重に説明をしていただきたいなというふうに思います。

〇津村委員長 要項そのものはありますけど、いわゆる対象外だったのが対象になったときの経緯であったり議会に対する説明というのをしっかりと今後も求めていくということですね。

〇服部委員 はい、お願いします。

〇津村委員長 はい、わかりました。

〇奥野委員 はやりというか、知事を見とると、こんなん好きなんですわな、物すごく。あんまり無理してそんなに法外な金額でもないんやで、もうそしたら県庁もそうしたらどうですか。庁舎がよう目立って、そんなふうになってくるで、もうちょっと三重県という誇りも持ってもらわんと、何でもかんでも冠つけたりするのは、それで10億円も20億円も入ってくるなら話はわかるけど、もうちょっとそこら辺をプライドというのか、それもあってもいいんと違うかなと思います。すごく言いにくいと、もっと言おうと思ったら言えるんやけど、もうこれ以上言うとおかしくなってくるでやめとくけど、その辺も考えてもらわんと。品位がないね、正直言うて。だから、そこら辺も加えてほしいなと思います。

〇津村委員長 はい。ほかには御意見は。

〇粟野副委員長 先ほど服部委員が言われていたのは確かにまさにそのとおりで、僕は、やること自体は賛成です。ただ、例えば歴史があるものであったりとか、ようネーミングライツというのは期間が短期間でころっと名前が変わっちゃうとかもよく言われてるし、あと広告媒体化してしまう、そういうふうな危険性というのはあります。例えば、とある企業が冠ついたときに、ほかの企業がイベントやりにくくなったりとか、その後、契約企業が不祥事を起こしたときどないするんやとか、そういういろんな問題があります。その辺はもちろん、募集要項もありますしそれもうたってはあるんですけれども、要はそれを選んだときの万が一何か起こったときの責任が県にはあるよということはまず理解しておかなければならないだろうと。あと、ネーミングライツに出す施設にしたって、じゃ、その施設を出す価値、どれだけあるんやということもしっかり考えていかなければならない。あと、一番大事なのは僕はやっぱり住民の理解かなとも思います。何でこれに対して、先ほど服部委員が言われましたけども、つけなあかんのというのは非常に大事なことかなと。あと、先ほども言いましたが、選定企業に関してもしっかりと法令が遵守できる企業でなければ、先ほどの不祥事という問題にもつながりかねない。あとは、できればこれ、もしやるんやったら長期間にしたほうがいいと思うんです。あんまり短期的にころっと名前が変わるというのもよくはないと思いますし、最終的には、僕はスポーツであり文化の活性化やと思うんですよね。そのために使えるんであればどんどんやるべきだろうと。その辺は選定の段階である程度、議会の声も聞いていただきたいですし、もちろん先ほど申しましたように、住民の理解というのも大事かなと思っておりますので、そのあたりをしっかりと精査いただければなと思います。

〇津村委員長 はい、わかりました。それ以外に御意見のある方はいらっしゃいますか。よろしいですか。
 ほかになければ、次に、本会議への常任委員長報告として本日の常任委員会での議案審査及び所管事項調査に関して執行部に処理経過の報告を求めるべき事項は何かございますか。

〇服部委員 今のネーミングライツの件、しつこく言いますけども、今のどういうふうな形に説明をしていくのかという処理の仕方をやっぱり説明していただきたいと思いますので、早いうちに処理経過を求めたいと思います。

〇津村委員長 その件につきまして、ほかの委員の方。

〇前野委員 処理経過を求めるということは、もうネーミングライツですか、それはそのまま進めるということになってしまうんで、とめたんでしょう、服部委員は待てよと。

〇服部委員 これは、処理をする経過を、ですからどういうふうな、導入すると部長が断言しているわけですから、その導入する前の段階の今、話をさせてもらいましたね、委員間討議。これはちょっとやめてください。今の、削除していただきたいと思います。

〇津村委員長 じゃ、処理経過を求めないということですか。

〇服部委員 はい、最初の委員間討議だけで結構でございます。済みません。

〇津村委員長 わかりました。では、ほかに、処理経過を求めるべき事項はございませんか。それでは、本委員会として特に経過報告を求める事項はなしといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

                〔「異議なし」の声あり〕

〇津村委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたしました。
 なお、昨日の地域連携部関係の常任委員会において、「美し国おこし・三重」の取組に関し、執行部に処理経過の報告を求めるべき事項とすることに決定し、報告を求める時期については、正副委員長に御一任をいただいたところです。
 御提起いただいた服部委員の意向を改めて確認し、副委員長と私で協議した結果、「美し国おこし・三重」の取組に関しては、10月に開催される常任委員会において、「自立・持続可能で元気な地域づくりにつながる成果の検証結果」の報告を求めることといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

                〔「異議なし」の声あり〕

〇津村委員長 御異議なしと認め、そのように決定させていただきます。
 ほかに何か御意見はございませんか。なければ、委員間討議を終了いたします。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

総務地域連携常任委員長

予算決算常任委員会総務地域連携分科会委員長

津村 衛 

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