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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成25年度 委員会会議録 > 平成25年10月3日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

平成25年10月3日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録   

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教育警察常任委員会

予算決算常任委員会教育警察分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日     平成25年10月3日(木) 自 午前10時02分~至 午前11時19分

会  議  室     502委員会室

出 席      8名

              委 員 長      長田 隆尚

              副委員長       大久保 孝栄

              委    員      小島 智子

              委    員      吉川   新

              委    員      村林   聡

              委    員      津田 健児

              委    員      三谷 哲央

              委    員      山本 教和

欠 席      なし

出席説明員

      [警察本部]

              本 部 長                         髙須 一弘

             警務部長                         塚本 雅人

             生活安全部長                      柏尾 泰宏

             刑事部長                             吉水 幸宏

             交通部長                         別府 清雄

             警務部首席参事官 警務課長           西川   稔

             生活安全部首席参事官 生活安全企画課長 小林 一夫

             刑事部首席参事官 刑事企画課長        中森 日出男

             交通部首席参事官 交通企画課長        永戸 吉朋

             警備部首席参事官 警備第一課長        里村  薫

             生活安全部参事官 地域課長           田中 健一

             刑事部参事官 組織犯罪対策課長        北村 未夫

             総務課長                        山脇 栄一

             会計課長                        小松 雅和

             少年課長                        服部 光治

             交通規制課長                     渡邊   貴

                                             その他関係職員

委員会書記      議  事  課   班長   上野   勉  

             企画法務課   主幹   橋本 顕治

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     2名

傍  聴  者     なし

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(警察本部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「『平成25年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について

  (2)犯罪情勢と検挙の推進について

  (3)子どもや女性を守る対策の推進について

  (4)交通事故情勢と年末に向けた交通死亡事故等抑止対策の推進について

Ⅱ 分科会(警察本部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

〇長田委員長 この際、髙須本部長から発言を求められておりますので、これを許します。

〇髙須本部長 ありがとうございます。恐れ入ります。一言申し上げます。
 本年8月、三重郡朝日町地内で発生しました女子中学生の被害に係る強盗殺人・死体遺棄事件でございます。同月30日、四日市北警察署に特別捜査本部を設置の上、被疑者の早期検挙に向け、現在、鋭意捜査中でございます。本件は、極めて凶悪卑劣な犯罪でございまして、御遺族の方々の心中察するに余りあることは言うまでもなく、県民の皆様にも大きな不安を与えていると考えております。
 お配りさせていただいた資料のような情報提供のお願いをいたしながら、徹底した捜査を推進しますとともに、パトロールをはじめとする街頭活動や、学校等の関係機関と連携した再発防止対策の強化を現在同時並行的に行っておりますところ、委員各位におかれましては、引き続き御理解、御支援をよろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。

〇長田委員長 ありがとうございました。

Ⅰ 常任委員会(警察本部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「『平成25年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について

  (2)犯罪情勢と検挙の推進について

  (3)子どもや女性を守る対策の推進について

  (4)交通事故情勢と年末に向けた交通死亡事故等抑止対策の推進について

    ①当局から資料に基づき説明(塚本部長、吉水部長、柏尾部長、別府部長)

    ②質問

〇長田委員長 それでは、御意見等がありましたらよろしくお願いします。

〇小島委員 御説明ありがとうございました。
 犯罪情勢のところでお伺いしたいと思います。3番の特殊詐欺のところですが、検挙件数が88件、41人となっていて、これは他県の分も含むというふうに御説明いただいたのかなというふうに思うんですが、三重県内として限って考えると、どんなふうな検挙件数、あるいはパーセンテージになるのかな。広域にわたっているからというような意味なんでしょうか。

〇吉水部長 Aという者を検挙したら、Aが三重県でも行っておって、ほかの県でも行っておるという場合、三重県の1件と、例えば岐阜県で行ってその1件、2件という計算になりますので。

〇小島委員 すると検挙人員の41人の方というのは、三重県内で悪いことをしているというか、詐欺を働いたというようなことでの。

〇吉水部長 三重県内でその犯罪行為を行ったということでございます。

〇小島委員 はい、わかりました。ありがとうございます。
 続けていいですか。

〇長田委員長 はい。

〇小島委員 4ページの子どもや女性を守る対策の推進なんですけれども、子どもの大変痛ましい事件が起きて、そのことに伴って一層子どもや女性を守るということで推進していただいているんだと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
 県関係については、2番の(1)のイのところで、様々なお立場の方々が対策を話し合われたということで、早速やっていただいているんだなというふうに思うんですけれども、8月に事件が起きてすぐに、恐らく学校関係には教育委員会の名前なんでしょうか、どこの名前かちょっとわからないんですけれども、子どもたちのその夜間のことについて気をつけるように、というような文書が出されたというふうに思っているんですけれども、この9月12日の会議を受けての、例えば警察からその保護者とか子どもたち自身への発信というのが行われているかどうかを教えてください。
 行われていないのであれば、まだ残念ながら犯人は捕まっていないということなので、割と感覚として薄れていってしまうという危険性もあるかなというふうに思うんですけれども、その辺の対策をどう考えてみえるかをお伺いしたいと思います。お願いします。

〇柏尾部長 あの事件発生以後、9月3日に県の教育委員会等に対しまして、文書で、子どもの安全確保に関する要請をいたしました。
 続きまして9月12日には、先ほども説明いたしましたように、教育委員会と環境生活部の私学課と三者の合同会議を行いまして、子どもの安全確保等に関する確認を行ったところでございます。それで、また、各警察署からも、それぞれ情報発信はいたしております。

〇小島委員 ありがとうございます。よろしくお願いします。
 日が短くなる中で、特に中・高生って部活動している子たちが、こんな遅くに大丈夫かなと思う場面って割と多いと思うんです。くれぐれも学校サイドからは子どもたちに呼びかけていただきますように、それから保護者の皆さんへも引き続き、やっぱり夜、夕刻の子どもたちの出歩き等については御注意いただくように発信をお願いしたいと思います。
 最後に、質問ではないんですけれども、一番最後の交通事故のところで、前回やったと思うんですが、命の大切さを学ぶ教室というのを、犯罪被害者の心を知るとか、犯罪抑止に資するということでやっていらっしゃるということをお聞きしました。いなべ総合学園でその話があったと思うんですけれども、やっぱり交通事故でお子さんを亡くされたお母さんのお話をお伺いして、これは件数が減ったでええというようなもんでは本当になくて、やっぱり1件でも、特に死亡事故については減るように、これからもぜひ御努力をいただきたいと思いますし、この命の大切さを学ぶ教室は、非常にあの子どもたちも感銘を受けていたと思いますし、意味のあるものだったなというふうに思いますので、今後も犯罪被害者の心を知るという意味でも、交通事故を防止するという意味でも、大事な取組だなと思わせていただきましたので、そのことをつけ加えてお伝えしたいと思います。よろしくお願いします。

〇長田委員長 もう意見でよろしいですか。

〇小島委員 以上です。ありがとうございます。

〇長田委員長 何かコメントございますか。よろしいか。

〇塚本部長 委員御指摘のとおり、命の大切さを学ぶ教室につきましては、感受性豊かな年ごろの方に被害者御遺族の方からお話をいただくことによりまして、より一層の命を大切にしていかなあかんなという思いを醸成するには非常に効果的な施策だというふうに考えておりますので、また、これも、常時内容等も検討させていただきながら、引き続き、また進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

〇長田委員長 それでは、ほかにありましたら。

〇三谷委員 何点かお伺いをしたいと思います。
 最初の成果レポートに対する御回答なんですが、私の日本語の読解力が不足してるのかどうかよくわからないんですけども、この御回答はほぼゼロ回答というふうに理解してよろしいんでしょうか。委員会としては、一番最後の行ですが、特に相談員などの人的な充実を図られたいという要望を出させていただいてるんですが、この回答の中に、その人的な充実に関しては一言も触れられていないような気がするんですが、これは、委員会は委員会として意見を言えと、我々は違うんだよという、ゼロ回答として理解させていただいていいんですか。

〇柏尾部長 相談員の関係につきましては、現在、県民のニーズ等を踏まえまして、一番そういう交番の警察官が不在のときに訪れる可能性の高いところと申しますと、交番と駐在所を比べましたら、交番のほうが非常にそういう要望が高いと、そういうところから県下の59交番につきましては、1人の相談員を配置しているところでございます。その次にと申しますと、駐在所よりも交番のほうが、さらにそういうニーズが高い、と申しますのは、交番相談員は1人配置してございますが、約16日勤務で、1カ月フルに勤務するわけではございませんので、1カ月のうち約半分の勤務ということは、半分が不在ということになりますので、警察本部といたしましては、次に充実を図っていくのは、このよりニーズの高い交番の相談員を複数化していきたいと、このように考えてございます。
 もちろん駐在所のニーズが全くないというふうには考えてございませんが、現在のところ、駐在所におけるいわゆる不在者対策のニーズと交番における不在者対策のニーズを比べましたら、より交番のほうが高いということから、交番のほうを先に充実してまいりたいと。駐在所につきましても、そういうニーズが高まってまいりましたら、その時点において検討して、配置を考えていきたいと考えておりますが、現時点においては、今申し上げましたように、交番のほうがよりニーズが高いという状況でございます。

〇三谷委員 そうしますと、そういうニーズ調査を今までも定期的に行ってこられたし、これからも行っていくということなんですね。

〇柏尾部長 もちろん地域住民の皆様のニーズにつきましては、交番・駐在所連絡協議会とか警察署協議会、またいろんな形での要望、また不在用件簿等いろんな形で把握ができますので、これは引き続き行ってまいります。

〇三谷委員 そうすると、様々なそのニーズによってプライオリティーをつけて順次、当面は交番の非常にニーズの高いところから複数の相談員を置いていくという方向で行っていきますということですよね。そうすると、そのニーズの調査結果というか、プライオリティーの順位というのは、表に出していただけるわけでしょうか。例えば、この委員会に資料として御提出いただけるわけでしょうか。

〇柏尾部長 なかなか一律に、交番と駐在所の比較というのは難しいかと思うんです。と申しますのは、交番というのは、いわゆる主要幹線道路であるとか、いわゆる商業地の密集地であるとか、そういう地域に設置されております。また、駐在所につきましては、いわゆる主に農村部であるとか、そういう郊外に住民の皆様の居住地の中に設置されておるというような状況がございまして、交番の場合は幹線道路があるということが、例えば県外から来られた方が道案内に訪れるというような状況がございますので、そういうことからなかなか駐在所と交番の比較というのは難しいかと。私どもは、現在のところ、いろんな例えば遺失・拾得の数であるとか、それとかいわゆる不在用件簿の数であるとか、そういうのを常時把握するようにして比較をしておりますが、単純に数が多いからといっても、そこが必要であるというのは、なかなか一概に申し上げられるような状況にないと考えております。

〇三谷委員 それはそれで結構なんです。いいんですが、この順番に相談員を複数名、交番でも置いていくということになれば、当然順番というのがあるんですね、優先順位が。先にこっちやりますよと。そういうスタンダードな基準があれば、その順番というものを一覧で出していただけますかということをお伺いしているわけで、遺失物の云々とか道を聞きに来る人の数がどうだとかと、そういうことも含めて、その順番のスタンダードというのはあるわけなんですか。それは、もう単に恣意的に警察のほうで判断をされるということなんでしょうか。

〇柏尾部長 警察が恣意的に判断をするというのではなく、基本的には犯罪の発生状況とか、諸事案の発生状況に応じて優先順位を高めてつけていくわけなんですが、一応基礎的な資料はございますが、いろいろと委員御指摘のような形の資料というのは作成してございませんので、いろんな形の資料を統合して必要性を判断しておりますので、どういう形で作成できるかということについては、まだ今後委員の要望するような形の資料になるかどうかも含めて、また検討してまいりたいと考えますが、もちろん優先順位をつける諸データはございます。

〇三谷委員 地域の御要望が非常に強い事柄だけに、より透明性の高い、客観的な基準で相談員を配置していっていただかないと、なかなか地域の方も御納得いただけないと思うんですよね。向こうは2人やのに、ここは1人やと、駐在所のほうはゼロやないかというようなことで、それぞれの地域ではそれなりに皆さんの御要望があるわけです。ですから、そういう意味も含めて、やはり警察のほうとしては、より透明性の高い客観的なプライオリティーをきちっとお示しをいただくということが僕は大切だと思いますので、どんなデータが出てくるのかちょっとわかりませんが、早急におつくりをいただいてお示しをいただきたいなと、こう思います。できますか。

〇柏尾部長 作成してお示しいたしたいと思います。

〇三谷委員 続けてでいいですか。
 先ほど小島委員のほうからも特殊詐欺の話がありました。これは、全国的にも増えてきているんですよね。非常に困ったこっちゃなと思うんですけども。御承知やと思うんですけど、富山県警が、昨年発生した全国の8700件の特殊詐欺の事件を分析して、全国の傾向と富山県の傾向がやっぱり違うと。だから、やっぱり富山県は富山県なりの独自の対策をつくっていかなけりゃいけないよということで、富山県の場合は、オレオレ詐欺の名前を変えたわけですけれども、三重県の特殊詐欺の傾向というのは、全国と比べてどういう特徴があるんでしょうか。

〇吉水部長 全国と三重県を比較しますと、全国ではオレオレ詐欺が多いという傾向ですけれども、三重県では還付金詐欺が多くなっております。全国に比べて、オレオレ詐欺は前年に比べてプラス・マイナス・ゼロでございますけれども、還付金詐欺はプラス8件ということで、金額もプラス500万円ということで、還付金詐欺が増えておるというような状況でございます。

〇三谷委員 全国では4割がオレオレ詐欺らしいんですが、富山県の場合は、58件の特殊詐欺のうち、たった3件しかオレオレ詐欺はなかったということで、名前を変えて「母さん助けて詐欺」というふうな名前を、警視庁がやったんですが、富山県の場合は、「もうかるちゃ詐欺」ということで、名前を変えて、より県民のほうにアピールをするというようなことをやっているんですが、そういう全国との傾向が違うということになれば、三重県としてはどういう対策をとられるということなんですか。全国と同じ対策ということで、違った特徴があれば、やはり違った対策が出てくると思うんですが、いかがなんでしょうか。

〇柏尾部長 特殊詐欺については、個別の対策もありますが、県警のほうで現在取り組んでいるのは、県民の皆さんが被害に遭わないようにするために、やっぱり基本的に今2つの方向でやっておるわけなんですね。1つは、やはり被害に遭わないために県民の警戒心、抵抗力を向上させるための広報啓発活動をしっかりやるということ、もう一つは、それでもだまされてしまった場合に、いわゆる水際と申しますか、最後の段階で被害を防止するために、金融機関とか関係業者と連携した活動、これをやっております。
 具体的に申し上げますと、広報啓発活動では、主に被害に遭いやすい高齢者の方を中心として、老人会等の各種会合での啓発であるとか、もう一つは、地域の人望のある方から、それぞれの地域、交番、駐在所ごとに振り込め詐欺撲滅員というのをお願いしております。この方らによる啓発活動であるとか、市町の広報紙等による広報であるとか、ある自治体においては首長自ら、広報を訴えかけていただいているところもございます。また、医療費の通知時に、そういう詐欺に遭わないようにという、具体的な手口を記載した通知に、注意喚起文書をつけて送っているところもございます。
 また、事件を検挙すると、犯人グループが名簿を持っておるわけなんですよね。その名簿に基づいて電話をかけて被害者をひっかけると、そういうようなことになっておるんですが、その名簿を押収しまして、それが警察庁から回ってまいりますので、その名簿登載者に対する巡回連絡、それとそれ以外の高齢者を中心とした巡回連絡、要は、今さきに申し上げましたような啓発活動を、老人会であるとか、いろんなイベント等に出席されない方についても漏れなく広報をするために、1軒1軒警察官が訪ねていって、それで具体的な手口、今であれば、警察官が電話をかけてきて銀行協会からお金を取りに行きますよと、こういうのはうそですよと、詐欺ですよと、具体的に一人ひとりに訴えかけて、とにかく相手の心に響くような形で、啓発をやっておるという現状がございます。
 それと、金融機関等と連携した、いわゆる水際の活動では、まず金融機関にお願いしておるのは、1つは、多額の預貯金を解約または引きおろしに来たときは、これは詐欺の被害者の可能性が高いので、そういう場合は声をかけて、何に使うんですかと声かけをしてくださいと。それと、携帯電話を使用しながらATMを使っている人については、これも詐欺の可能性が高いので声をかけていただく。
 それと、もう一つは、三重県の特徴として、還付金等の詐欺が多いわけなんですが、これの手口としては、市役所または社会保険庁の職員等をかたって、還付金を返しますと。ATMで操作をしてくださいというようなことで、ATMのところに誘導して操作をさせますので、そのATMのところに注意喚起の文書を、「このATMの操作で還付金は戻りません」といったような形の文書をステッカー等で掲示していただいておると、そういう形で今は金融機関にお願いしておるのと、それともう一つは、現金を郵送させる手口もございますので、そのための手段に使われるゆうパック、それと宅配、これの業者に対しては、そういう内容物の確認を、おかしいと思ったら注意喚起をしてくださいというお願いもしてございます。
 また、タクシー協会には、犯人が現金を受け取りにいく場合、またはだまされた被害者が金融機関へお金をおろしに行く、またATMの操作に行く場合に、タクシーを使う可能性があるというようなことから、犯人の電話があらかじめ把握できておる場合は、タクシー業者に対して通報して、この番号から配車依頼がありましたら警察に通報してくださいと、また高齢者等が金融機関へ、ATMのある店舗へタクシーに乗られる場合については、一声かけてくださいと、こういうような対策をやっております。
 残念ながら、依然として発生している現状を踏まえて、地道な取組ではあるんですが、これを引き続き、とにかく県民一人ひとりに訴えるようにやってまいりたいと、このように考えております。

〇三谷委員 いろいろな対策をとっていただいていまして、御努力は評価させていただきたいと思います。
 ただ、残念ながら、現実に特殊詐欺は減っていなくて、減るどころか増えてきているわけですね。
 部長は当然御存じだと思うんですが、お隣の滋賀県警で今年の6月から7月にかけて、実際にその不審な電話を受けた100名近い、厳密に言うと98名ですが、その人たちにアンケートをとってるわけです。そのうち実際に47人は被害を受けてますが、その9割を超える方々が自分たちは絶対に詐欺に遭わないんだ、だまされないんだというようなアンケート結果が出てきて、滋賀県警は、その特殊詐欺対策の見直しをされているわけですが、三重県警としては、やはりこういうふうな実際に不審な電話がかかってきたり、そういう方々に対してのアンケートだとか、その実態の掌握というのはされていますか。

〇柏尾部長 アンケート等はとってございませんが、被害に遭った場合は、当然事情聴取をいたしますので、その過程においての把握はいたしております。
 いずれにせよ、先ほどから申し上げておりますように、一人ひとりにこういうことは詐欺ですよということを周知徹底して、だまされないようにするというのは非常に大事かと思いますので、とにかく一人ひとりに訴えかけていく、この方針でおります。

〇三谷委員 それは被害に遭った方からは当然事情聴取もされるわけですから、実態の掌握は当然されるんでしょうけれども、被害に至らなかった方々、つまりそういう不審な電話がかかってきても、被害に至らなかった方々の意識の調査だとか分析等も、ぜひ警察としてはやっていただいて、より効果のある、実効の上がる対策というものをお考えいただきたいと、こう思いますので、そういうところの調査もぜひお願いをしたいと思いますが、そういう調査は当面は御予定はないということですか。

〇柏尾部長 当面は予定はしておりませんが、事実、これまでの対策が行き届いた結果であると見ておりますが、こういう不審な電話がかかってきましたということで、警察に多くの通報をいただいております。要は犯人がかけた電話にひっかかった人が被害者となるわけなんですが、多くの人はひっかからずに警察に通報をいただいております。その際には、どういうことを言ってきましたかということを聞いておりますので、その内容につきまして、さらに次の広報に生かしておると、こういう状況でございます。

〇三谷委員 まだよろしいですか、もうちょっと聞いて。

〇長田委員長 どうぞ。

〇三谷委員 済んません。交通事故のことでちょっとお伺いをしたいと、こう思うんですけれども、先ほど年末に向けての交通事故抑止対策ということで、県全体のいろんな施策について御説明をいただきました。今年4月末の警察のほうからの交通事故の特徴ということの資料の中で、北勢・中勢等でかなり顕著な結果が出たと思うんですが、例えば北勢のほうでは死亡事故等も減っておりますけれども、中勢が増えているとか、そういうふうなのが4月末の資料で読めるんですけれども、これは各地域ごとに、これは県全体の話ですが、例えば北勢は特にこうですよ、中勢はこうですよというふうな、そういうふうなブロック別の施策というのはあるんでしょうか。

〇別府部長 交通事故の統計につきましては、警察本部で取りまとめはしておりますけれども、各警察署でも自分のところの管内の事故の情勢は把握しておりますし、当方からも、この事故の情勢というのは、今、システム管理をしており、端的にコンピューターでどういうふうな状況であるというのがわかるようなシステムになっておりますので、こちらからも各警察署ごとの事故の情勢というか特徴を捉えた資料をつくって、各警察署にその情報を流して、こういう情勢だからこういうふうな対策をしたらどうかということを言っております。
 反対に各警察署も、そのシステムを使えば自分のところの管内の事故の情勢がわかるようになっておりますので、各警察署もその情勢を自分のところで見て、その対策をしておりますので、いわば各警察署は各警察署それぞれが、自分のところの特徴を捉えた対策をしておるというような情勢です。

〇三谷委員 そうしますと、一定の情報を各警察署に流すので、それぞれの地域の対策というのは各警察署のほうでされておると。だから警察本部としては、各警察署のほうで各ブロック、例えば北勢なら北勢、中勢なら中勢としての対策というのは、余り関与されていないということなんでしょうか。
 今年の4月の交通事故発生状況の調査を見ますと、これは死亡事故ですから、1人増えたり2人減ったりすると大きく動くんですけれども、それでも北勢で33%減って、中勢で200%増えているというような、数字の上では非常に顕著な数字が出ていると思うんですが、じゃ、中勢にはこういう対策をぜひ重点的にとるべきであろうと、北勢のほうはこうしたほうがいいんじゃないのかというような、そういうふうな細かい指示というのは、本部のほうからはされないと。

〇別府部長 今申し上げましたように、細かな指示という意味で言うたら、各警察署の特徴を踏まえた、端的に言えば、警察のその対策というのは、1つは交通指導取り締まり、1つは安全教育、それと交通安全施設整備ですけれども、一番効果が端的にすぐあらわれるのは、交通指導取り締まりだろうと思います。ですから、事故が発生した状況を各警察署に流す、もしくは警察署は警察署で自分で検索ができます。ですから、どの路線でいつごろ、どういう事故があるということがわかりますから、それに対応した指導取り締まりをしなさいというふうな指導をしております。
 もう一つは、今までもこの冒頭に御説明しましたように、警察本部としたら、大きな意味での、県全域を網羅した対策をしなさいというふうに言っております。1つが「追突“ゼロ”作戦」であったり、「重点4S対策」であったりということです。ですから、これを踏まえたそれぞれの地域の特徴を生かした対策をしなさいというふうな指示をしておりますので、警察署は、本部からおりてきたそういう大きな、大まかな対策を踏まえた、それぞれの地域の特性に応じた対策をしていただいております。
 以上です。

〇三谷委員 そうすると。もうじきやめますんでね。

〇長田委員長 どうぞ、どうぞ。

〇三谷委員 各警察署等のその交通対策の是非というか、その評価というのは本部でされるわけでしょうか。

〇別府部長 当然、その是非の評価というのはなかなか難しいところがありますので、今の評価の物差しは、人身事故がどんだけ減少したかということで私どもは見ております。それと、ただ、一生懸命してもやっぱり効果が、人身事故が減らないというのは当然ありますので、例えば重点4S対策であれば、各警察署がどんな対策をしたかというような事細かな報告を求めておりますので、それを見て、あんたとこの警察署はこんなことが足らんのと違うかというふうな指導はしております。

〇三谷委員 署長がかわった途端に、交通事故が増えたり死亡事故が増えたりする、非常に不幸な署長も現実におられますので、これはもう運としか言いようのない部分も確かにあるのは事実なんですが、交通事故がなかなか減っていきませんので、ぜひ、より詳細な細やかな、地域に応じた対策というのは、ある程度は本部のほうでも評価、分析をされて、各警察署、所轄署のほうにフィードバックされるというのも僕は必要だと思いますので、ぜひ御検討いただきたいなと思います。
 最後ですけれども、これは警察の話なのかどうかちょっとよくわからないんですが、子どもや女性を守る対策の推進ということで、朝日町でもああいうふうな不幸な事件がありました。あの朝日町の事件の後、暗いんで木を刈ったり、街灯をつけて明るくしましょうよという、そういう御要望も出てきていると思うんですけれども、県下全域のそういう非常に危険な箇所は、これも先ほどの、プライオリティーの話と一緒で、防犯灯をつけるにしても、それから警報装置をつけるにしても、一定の客観的なその優先順位をきちっと決めて、限られた予算ですから、より効率的にしていく必要があると思うんですが、死亡事件があったから、すぐそこに街灯をつけます、木を切ります、警報灯をつけますと、そういう話じゃなくて、それだったら、死亡事故が起きんことには信号をつけてくれないのかと同じ理屈につながってまいりますので、警察として、ここの地域は、この場所は早くに防犯灯をつけたり、街灯をつけたり、警報灯をつけたり、そういうふうなことの優先順位というのは、警察のほうである程度掌握されているわけでしょうか。

〇柏尾部長 委員のおっしゃるような、いわゆる危険箇所につきましては、把握してございます。これは、教育委員会、学校等と連携して、子どもの通学路等で危険な箇所というのを調査いたしました。それで、現在のところ、県下で87カ所を把握しております。そこについて、今回の事件もございましたので、さらにそこの街灯の状況でありますとかを調査して、必要であれば、それぞれの自治体等に働きかけていきたいと、このように考えております。

〇三谷委員 その87カ所の中には、今回事件の起きたあの場所も含まれてたわけでしょうか。

〇柏尾部長 あの場所は含まれておりません。先ほども申しましたように、87カ所というのは、子どもの通学路を中心に危険箇所を認定いたしましたので、今回の場所は通学路ではなかったということから含まれておりません。

〇三谷委員 1人でしゃべってて申しわけないんですが。その87カ所の中に、それは通学路を中心に認定をされるというのは一つの考え方と思いますが、今回の事件を契機に、その87カ所のあり方等は見直すというようなお気持ちはありますか、また別の観点から検討するという。

〇柏尾部長 通学路だけでなく、今回の事件もそうですが、それぞれ子どもさんがお住まいになられてる地域には、いろんな危険な箇所があると思いますので、今後、各署において、関係機関と連携しながらそういう箇所も把握して、そして注意喚起をしてまいりたいと考えております。

〇三谷委員 よろしくお願いしたいと思います。
 最後、1点だけ。

〇長田委員長 はい、どうぞ。

〇三谷委員 この「犯罪のないまちづくりリーダー養成講座」というのが開かれて、受講者の募集等がありまして、もうじき10月26日、11月9日と伊賀でやられるというようなことが広報で出ているんですけれども、これは、何を、どんな方を目指しているんでしょうか。
 それと、今までのこういうリーダーを養成されて、その人たちはどういうふうな活動をされているのか、ちょっと教えてもらえますか、よくわからないんで。

〇柏尾部長 済みません。その件に関しては、当方では把握してございません。

〇三谷委員 そうですか。講義内容の中には、三重県警察本部生活安全企画課のお話があったり、いろいろあるんですが、これは警察は全く関係なしですか、「犯罪のないまちづくりリーダー養成講座in伊賀」。申し込み・問い合わせ先は、三重県庁環境生活部ですけれども。

〇柏尾部長 県の施策としてやるところに、警察が講師として参加することがございますので、今回はその講師として参加するものと思います。

〇三谷委員 わかりました。環境生活部に聞きます。終わります。

〇長田委員長 それ以外でございます方、よろしくお願いします。

〇津田委員 幾つか質問しようと思ったんですが、2件だけさせていただきます。
 1点目なんですけれども、交通規制の話で、私も以前に一般質問で質問をさせていただいたり、あるいはほかの先生方も要望されてたんですけれども、横断歩道だとか信号の要望を自治会としてしたときに、やっぱりなかなかその回答が返ってこない。できるならできる、できないならできない、時間がかかりますという返答が、全然ナシのつぶてだというような話をよく聞くんですけども、その件についてはちょっとどういう対応をされているのか。

〇別府部長 交通規制は、特に今、委員がおっしゃられましたような横断歩道をつけてくれであるとか、一時停止の標識をつけてくれだとか、信号をつけてくれというのはあります。それは地域から上がってきたら、大体の流れとすれば、自治会でまとめて自治会が市に上げて、市の交通の対策部門が警察署に上げて、うちのほうに上がってくるというのが大体の流れです。これの結果については、当方もそれが必要であるか必要でないかというのは、現場を調査したり、その調査の際には自治会の人に来ていただいたり、市の道路管理者の人に来ていただいたりして調べます。その結果についても、その場ではっきりするんであれば、その場でここはどうなっているからつかないとか、どうしたらいいとかいう、そういうふうな協議をいたしますので、その返事が来ないというのは、どちらかというと、私どもの考え方からすると少ないんではないかなと思っております。私どもとすれば、その結果については、市なりへはお伝えしておると思っておるんですけれども。

〇津田委員 この議員の皆さんに聞いていただいたらいいと思うんですけれども、私の感覚的には、なかなか回答は返ってこないので、だから、いつも言っているんですけれども、しっかりとできないならできない、できるならできる、時間がかかるということを言っていただきたい。それで、もし仮に我々は市のほうにきちっと言っているんですが、市のほうが言っていないということであれば、市のほうに言っていただくだとか、あるいは犯罪だとか交通安全にしても、やっぱり市民、県民を巻き込んで、そういう機運を高めていこうということであれば、交番やいろんな駐在所の方々と自治会の会長のところへ行って、この前こういう要望をいただいたんだけれども、あれはちょっと時間がかかるから待ってねと言ったり、市のほうがきちっと言っていないということであれば、やっぱり警察のほうが市に言っていただく、あるいは自治会のほうに足を運んでいただいて、フィードバックをしていただきたいと思いますけども、よろしいですか。

〇別府部長 ただいま私から御説明をさせていただいたように、基本的には、これがつくのかつかないのか、これはこういう道路環境だから無理だとか、どうしたらいいとかいうのはお伝えしておるものだと私は思っております。委員がそうおっしゃられておりますので、そういう場面もあるんだろうと思いますので、今後は末端までそういう情報が届くように、いろいろと検討してまいりたいと思います。
 それと、地元から市に上がって、市からこちらに上がってこない場合もありますし、そういうのがあった場合、地元にその情報が流れているかどうかというのは、私どもはあんまりわからないんですよね、どういう要望があったかわかりませんので。そういうこともありますので、できるだけ道路管理者等々と協議しながら、その要望をされた方へ情報が流れるように、いろいろ検討してまいりたいと思います。

〇津田委員 自治会から市に行って、市から県警に上げなくて、それで県警の信頼だとかそういうものが失墜するんであれば、より厳しく市のほうに、ちょっと相談をかけていただきたいというふうに思っております。
 それから、先ほどの防犯灯、街灯の件なんですけども、桑名市でこういうことがあったんですが、ある女子高校生が田んぼに連れ去られてレイプされようと、未遂に終わったんですけど、学校のほうでぜひとも防犯灯か街灯をつけてほしいということを、県道ですので県のほうに上げたんだけれども、稲の成長が遅れるだとか、あるいは街灯の電気代の負担を自治会とどう折半するだとか、結構警察のほうから、ここは危ないからきちっと県のほうで頼みますよということを言っていただいておったらいいんですけども、なかなか学校のことだから学校任せにしているというかね、学校が県に言ってください、学校が市に言ってくださいみたいなところがございまして、そこのところから後方支援じゃないんですけども、警察のほうで、ここの地点は非常に危ないところなんだから、市や県に、頼みますよということを強く言っていただいたら、非常にスムーズにいったのかなと。だから、危ない地点を指定するまではいいんでしょうけども、そこから、もう学校任せになってるような孤立化した状況が続いておりますので、現に連れ込み未遂が起こったときから、もう七、八年たっているんですけれども、街灯は全然ないんですね。だから、そういうことも含めて、警察のほうから強く、ここは危ないところなんですよということを県・市に強く言っていただけると、大変ありがたいということを学校関係者が言っておりました。これは要望ですけども、よろしくお願いいたしたいと思います。

〇長田委員長 コメントはありますか。いいですか。

〇柏尾部長 委員御指摘のように、私も先ほど説明いたしましたように、危険箇所として警察が把握いたしましたら、必要であれば、市町並びに県に要望していくというスタンスは、今後も引き続き行ってまいりたいと考えております。

〇長田委員長 よろしいですか。ほかございますでしょうか。
 じゃ、1点、先ほど三谷委員の関連で、通学路で87カ所とあったんですが、結構通学路って小・中の通学路は把握してみえると思うんですが、高校の通学路は把握されてますでしょうか。

〇柏尾部長 済みません。この87カ所の通学路は、小・中・高校の内訳までちょっと、今、資料がございませんので。

〇長田委員長 地元でもそうなんですが、小・中というのは結構通学路対策って要望が出てくるんですが、高校は比較的に出さずに、それが市と市の間の区間であったりして、そこに街灯がない、あるいは歩道がつかないということは多々ありますので、高校の自転車での通学路についてもちょっとこれから目をつけていただくというか、気にかけていただくとありがたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 ほかよろしいですか。

               〔「はい」の声あり〕

〇長田委員長 じゃ、なければ、これで終わりとさせていただきたいと思います。

  (5)委員間討議    なし

Ⅱ 分科会(警察本部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

    ①当局から資料に基づき説明(髙須本部長)

    ②質問        なし

    ③委員間討議    なし

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。 

教育警察常任委員長  

予算決算常任委員会教育警察分科会委員長

長田 隆尚

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