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平成25年定例会11月定例月会議 請43

受理番号・件名 請43 三重県工業研究所における継続的な日本酒の研究体制の安定化を求めることについて
受理年月日 平成25年11月22日
提出された
定例会
平成25年定例会11月定例月会議
紹介議員  下野 幸助、大久保孝栄、小野 欽市、小林 正人、今井 智広、稲垣 昭義、服部 富男
付託委員会 戦略企画雇用経済常任委員会
請願要旨

(要 旨)
・高い品質の三重の日本酒を、豊かな三重の食を際立たせるキーアイテムとして捉え、三重県を優れた食の世界ブランドとして確立させる大きな戦略の立案・実行をお願いします。
・高い品質の三重の日本酒を造るために、三重県工業研究所の醸造部門を中心とした、継続的な日本酒の研究体制の安定化をお願いします。

(理 由)
 近年、世界で日本食のファンが増えています。また、ユネスコ無形文化遺産登録といった報道もされています。それに伴い、日本酒の輸出が盛んになってきました。その際、日本酒を紹介するのに、製造方法や味わいのことはもちろんですが、その酒が生まれた地方の食、料理、歴史などについての説明を求められることがよくあります。嗜好品である日本酒には、食との相性の探求も、大きな魅力のひとつです。
 山形、福島を始めとする東北各県は、灘、伏見の大手メーカーの大量生産による清酒とは一線を画した高い品質の日本酒を、十数年前から明確な戦略に基づき市場に送り出してきました。その結果、日本ばかりではなく世界市場でも、優れた日本酒の地域ブランドとして認知されています。
 三重県は、松阪牛、伊勢海老、鮑、牡蠣など、おいしい食材が豊富です。高品質の日本酒を造るための、良質な米と上質な水にも恵まれています。三重県農業試験場の開発による「神の穂」、伊賀地区の「山田錦」など数多くの良質な米に恵まれています。水は、鈴鹿山系、布引山系を源とする豊富な伏流水など、豊富で高品質です。また酵母は、三重県工業研究所が開発した酵母MK-1、MK-3、MK-5が三重県の酒を特徴付けています。ただ、優れた食の地域ブランドとしての三重県の知名度は決して高くありません。
 高い品質の日本酒を造るためには、高度なバイオ技術を利用しながら、きめ細やかな酒造りが必要とされます。技術力を生かした小さな酒蔵が活躍できる時代です。三重の日本酒の競争力を高めるためには、最新の研究はもちろんのこと、きき酒能力にも優れ、地域の酒蔵の現場を知り尽くした研究員が必要です。研究員の研究環境が安定し、三重の酒蔵と継続的に技術研究・技術支援が行われることにより、高い品質の日本酒を造ることができると考えます。
 今後、国内でも食の地域間競争がますます激しくなってくると思われます。高い品質の日本酒は、地域の食、料理を紹介する際にキーアイテムとして、その魅力を一層際立たせることができます。明確で確固たるブランディング戦略を持つことで、三重県が、優れた食の世界ブランドとなれるものと確信します。

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