平成25年定例会11月定例月会議 陳7
受付番号・件名 |
陳7 「特別支援学校医療的ケアに関わる看護師の勤務」について |
受付年月日 |
平成25年11月22日 |
提出された
定例月会議 |
平成25年定例会11月定例月会議 |
所管委員会 |
教育警察常任委員会 |
項目 |
要旨
私たちは、特別支援学校に通う医療的ケアを必要とする児童生徒の保護者です。特別支援学校に勤務する看護師の勤務について、以下のように要望いたします。
記
1) 看護師(常勤講師)の勤続勤務年数の上限6年の見直し。
2) 上記が難しい場合には、勤続年数6年を超えた時には、毎年、対象看護師の管理職・職場の代表教諭・対象看護師より聞き取りを行い、勤続雇用に関する適切な対応の実施。
3) 看護師の退職・異動に際しては、三ヶ月間の引継ぎ期間の同時雇用を行う。異動の場合には、その期間の代替看護師の補充を行う。
以上
理由
三重県議会の皆様には平素より、重度な障害を有している子どもたちの自立した生活、社会への参加、差別のない社会づくり、さらには私たち保護者(家族)の将来への不安や要望などに対し、深いご理解をたまわり、日々真摯に議会運営に取り組んでいただいていることに、心から敬意を表すとともに厚く御礼申し上げます。
今回、特に医療的ケアを必要とする子供たちが学校生活を送る上での課題について、改善にご配慮いただきますようお願い申し上げます。
近年の医療の進歩とともに、呼吸器や循環器などに重度の障害を持つ子どもたちが、それぞれの圏域の特別支援学校に医療的ケアを必要としながら通学しています。
三重県では、平成10年に文部科学省の実践研究の指定を北勢きらら学園が受けて以来、全国的にも先進的な医療ケアを、看護師と協働する中で実施してもらってきました。
また、看護師の雇用についても改善を図っていただき、看護師が業務につきやすい環境を整備していただきました。
しかし、その結果として、看護師は常勤講師としての雇用になるとともに、勤続年数も上限が6年、と決められてしまいました。
この制度は、2007年度から実施されており、ちょうど6年目となる昨年度は、三重県内の特別支援学校での医療的ケアを実施当初より支えてきて下さった看護師の方々が、この適用を受けて大量に退職、という事態となりました。
北勢きらら学園には、現在、4名の看護師の方々が勤務してくださっています。が、そのうち3名もの看護師の方の勤務上限がすぐそこに迫っており、次年度以降、毎年看護師の入れ替わりが行われることとなります。
重度な重複障害を有する我々の子どもたちにとっては、医療的ケアを実施してもらうのみならず、その健康の観察や些細な状態の変化等を把握し、心を配ってくださる現在のベテラン看護師の方々がいなくなる、ということが、どんなに学校生活を不安なものにすることか。命の危険すら起こってくるのではないか、と、私たち保護者は、今後のこの状況を、強く危惧しています。
だからこそ、その年その年の各特別支援学校の医療的ケア対象児童生徒の実態に応じた看護師の勤務への対応が、必要となってくるのではないか、と、我々は考えました。
看護師の勤続勤務6年という制度が決められた2006年度当時の北勢きらら学園医療的ケア対象児童生徒の実態と、現2013年度の実態とでは、その人数のみならず、障害の重度化が更に進行したことによっても、大きく大きく変化していると言えます。
よって、2006年度当時に想定されたように看護師の異動を行うことには無理がある、と言えるのではないでしょうか。
こうした状況を是非とも考慮していただき、どんなに重度な障害があっても安心して学校へ通える各特別支援学校の医療的ケア実施に向けて、現在の学校現場の実態に即した看護師の雇用形態へと見直していただけるよう、上記1)2)3)に挙げた要望について、ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
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