三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成25年度 委員会会議録 > 平成25年10月11日 健康福祉病院常任委員会 会議録
健康福祉病院常任委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成25年10月11日(金) 自 午後3時00分~至 午後3時23分
会 議 室 501委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 青木 謙順
副委員長 濱井 初男
委 員 中川 康洋
委 員 辻 三千宣
委 員 笹井 健司
委 員 稲垣 昭義
委 員 貝増 吉郎
委 員 西場 信行
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[健康福祉部]
部 長 北岡 寛之
医療対策局長 細野 浩
子ども・家庭局長 鳥井 隆男
副部長 西城 昭二
医療政策総括監兼次長
(医療対策局) 佐々木 孝治
次長(子ども・家庭局) 亀井 敬子
健康福祉総務課長 坂三 雅人
地域医療推進課長 井戸畑 真之
子育て支援課長 田中 規倫
施設整備担当監 山田 篤
[教育委員会事務局]
特別支援教育課長 東 直也
特別支援学校整備推進監 大藤 久美子
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 主査 村山 トモエ
企画法務課 主幹 秋山 誠二
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 1名
傍 聴 者 1名
議題及び協議事項
調査事項
Ⅰ 常任委員会(健康福祉部関係)
1 議案の審査
(1)議案第141号「財産の取得について」
(2)議案第142号「財産の取得について」
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 常任委員会(健康福祉部関係)
1 議案の審査
(1)議案第141号「財産の取得について」
(2)議案第142号「財産の取得について」
①当局から資料に基づき補充説明(なし)
②質疑
〇青木委員長 それでは、御質疑があればお願いします。
〇笹井委員 議案第142号の新生児ドクターカー1台ですけども、私も初めてですが、この内容ってどんな設備になってますか。
〇井戸畑課長 これにつきましては、一般の救急車とは全く異なりまして、マイクロバスを改造するものでございます。まず、大きなものであるということがほかの救急車とは違うところですけれども、この中に、いわゆるNICUって言うんですかね、新生児の集中治療室と全く同じような設備を入れております。ですので、保育器とか、あるいは呼吸のための機械とか、いろんな処置をする機械もございますし、それから、情報を伝達したりなんかする装置も入っておりまして、搬送先の病院へ今の新生児の状態を送って、また逆に病院側から、同乗しているドクターに対して、こういう処置をしろという様な指示をするための、そういう情報伝達の仕組みがございますので、そういったものがこの中に全てバスの中に詰め込まれているというものでございます。
〇笹井委員 新生児のみしか使えないという。成人は使えないんですか。
〇井戸畑課長 これにつきましては、新生児専用ということで、一応保育器をそこは設置できるような形の車にしております。緊急時には大人も搬送はできる様にはしておりますけれども、基本的には新生児を中心に使用していくということでございます。
〇笹井委員 ちなみに何人乗りでしたか。
〇井戸畑課長 一応、仕様書上は、運転席と助手席に2名、そして後ろに医療スタッフが3名、それに新生児を乗せるという定員になっております。
〇笹井委員 了解いたしました。
〇青木委員長 ほかに質疑がありますか。
〇濱井副委員長 ちょっとお伺いいたします。これは、160日間の日数をとっておりますけども、これの理由についてもう一度お願いします。
〇井戸畑課長 その日数が160日かかる理由でございますね。これにつきましては、一般のマイクロバスを改造する必要がございまして、大きなものといたしましては、この車は後ろからも乗せるんですけども、新生児は基本的に横から乗せるということで、横のドアを観音開き、かなり大きな観音開きの扉につけかえるとか、リフトをつけるとか、それからその車の中に、これは長距離の搬送等も考えておりますので、酸素ボンベを設置するとか、さらには、発電機までつけるとか、いろんなものをつけていく、いうなれば改造をかなりしなきゃいけないという様なところがございまして、これにおおむね160日はかかるということで、これだけの日数をとっております。
〇濱井副委員長 これはどうしても観音開きにしなきゃならんというものがあるわけなんですか。
〇井戸畑課長 一般のマイクロバスですと、大人一人が乗るスペースしかございません。これは保育器をスタッフが運び込んで入れていかなきゃいけませんので、かなり広めの扉をつけないと運び込みができないということでございますので、現在の車もそういうことで大きめの扉をつけかえております。
〇濱井副委員長 今回は、地域医療再生臨時特例交付金ですか、基金を使うわけですけども、ということで、今年度中に更新しなきゃならんということになるんですけども、160日間ということは、もうぎりぎりの線なんですよね。今回、本会議で承認されれば、オーケーということになるんですけども、万が一ということが想定できるわけなんですけども、ですから、もう少し早く進められなかったのかなという感じはするんですけども、公告も40日かかるということもお聞きしました。8月23日に公告で、10月2日に開札、10月7日に仮契約ということになってるんですけども、これはもう少し早くから、更新時期が来てるということを考えて、仕様等の作成ができなかったのかなという感じがするんですけども、この点について念のために確認をとっておきます。
〇井戸畑課長 まず、これにつきましては、予算が成立した後、この車を使っていただく三重中央医療センターのスタッフとそのところの仕様についてかなり時間を、仕様書をまとめるのにかなり時間がかかったということで、この時期になったというのがひとつと、それから、当初は9月13日の上程に間に合うように入札の準備を進めておりまして、当初の予定では7月19日に入札公告を行い、そして8月29日に開札をする予定でございました。ところが、8月15日の参加資格申請締切のときに、申請者がなかったということで、再度仕様書を修正いたしまして再入札ということになりましたので、かなり日にちがずれてしまったという様な事情でございます。
〇濱井副委員長 その点についてはわかるんですけども、更新時期が近づいて来る、10年経ってきとるということでしたので、あらかじめ、いわゆる先生方と仕様について詰めておく必要があったんじゃないかというところがちょっと気になったものですから、お聞きしました。今後につながるものでございますので、こういった契約については、十分先に先にと準備はしといていただきたいなと思います。
それからもうひとつ、要望になるんですけども、今回これは委託先の三重中央医療センターがそうですけども、ドクターといいますか、マンパワーが非常に不足しておるということですけども、今後の課題として、この車を利用する、活用するためには、やはり体制づくりというのが大事だと思うんです。熟練した看護師なり、救急救命士なり、あるいは一般の救急隊と協力していくという様な形とか、そういうふうなことも考えられると思うんですけども、それについて合わせて進めていく必要があると思うんですけども、今どういうふうに考えておられるんでしょうか。
〇井戸畑課長 まず、もちろん新生児担当のドクターの数を確保していくということが当然必要でございますので、我々といたしましては、医師確保の中でそういう小児科医の確保というものを当然進めていきたいと考えております。
それからまた、この新生児ドクターカーで運ぶケースと、救急車で運ぶケースも当然ございます。特に、北勢地域とか病院までの距離が短いところは、こういう「すくすく号」を使わなくても、救急車で短時間で運ぶことはあるんですけども、そういうときにやっぱり救急救命士が新生児の処置をできるということが非常に大事でございますので、今も年間計画的に各消防本部で三重中央医療センターのドクターが講師になって、その新生児の蘇生法の訓練なんかもやっております。そういう形で新生児の救命に携わるスタッフの充実というのは、今後も進めていきたいと考えております。
〇濱井副委員長 わかりました。
現在は、1名の方が中心になってやっておると思うんですけども、市立四日市病院が総合周産期母子医療センターになりましたよね。ここも委託先に含めるという様なことは考えられないんでしょうか。
〇井戸畑課長 先ほども申し上げましたけれども、四日市市の場合は、比較的北勢地域を中心に担当エリアとしておりますので、搬送時間が非常に短いというところがございます。三重中央医療センターの場合は、東紀州から伊賀地域までかなり広範囲の搬送を担当しておりますので、どうしてもこういった高機能の車が必要になってまいりますけれども、北勢地域の場合は、救急車にドクターが同乗する等々で賄えるんではないかと。この車にいたしましても、非常に高価なものでございますし、これにつきましては、委託事業ということで、毎年400万円ほどの委託料も発生してきますので、1台増やせば、またその委託料も発生してまいりますので、そのあたりの費用対効果も考えて、今は1台でまわしていきたいというふうに考えております。
〇濱井副委員長 わかりました。
このドクターカー、新生児ドクターカーは非常に大事なものだと私は思います。多くの尊い命が救われてるわけでございますので。ただ、夜間になかなか動けないとかいう様なこともあると思いますので、今後は人材確保等も一生懸命に働きかけていただきながら、御努力いただきたいと思います。これも要望でございますので、終わります。
〇青木委員長 よろしいでしょうか。
〇貝増委員 同じく第142号なんですけど、午前中の会議のときに、新しい車を入れて古い車は廃棄すると言ったと。古い車は10年経ってるけど、走行距離、あるいは償還金額、それはどんなもんになってますか。減価償却。
〇井戸畑課長 まず車につきましては、10年経っておりますので、ほとんど売却してもわずかなものになってくるのかなと考えておりますし、載せております医療機器、あるいはパソコン類、このあたりもやはり古い仕様でございますので、これをまた再活用というのは、非常にまたメンテナンス料等々もかかってまいりますので、なかなか引き取り手がないのかなというふうに考えておりまして、もし使われるという様なところがあれば、またそれは別途検討したいと思いますけれども、もしそういうところがなければ、基本的には廃車するという方向で考えております。
〇貝増委員 それは時流に合わせて、新しいものは必要で、それは命を守っていくというのはよくわかるんですけども、やっぱり古いものを再利用、リニューアル、リサイクルして、これ売っちゃったら2、3万円だし廃棄物処分してくださいと。昔は、一昔前までは、民間が新しいものを買って、その下取りで公的病院が古いものを引き取ってたという時代があったけども、今は主客転倒してるけども、10年経ったからといって、全てが古いと言いながらも、まだ生かされる道はあると思うんですよ。だから、待ってるより、いろんなところにアンテナを張って、それこそ県のインターネットで売買してもいいんじゃないですか。こういう特殊車両があると。オークションじゃないけども、そういう手段も考えながら、やっぱり単なる廃棄処分ではなく、新しいのがきたから、そっちばっかりに目がいくというんじゃなくて、機器が古くても使ってくれるところがあれば、そういう道も、ある程度は公的財産の処分になってきますから。これが多分自分のものやったら、何としてでも1円でも高く売ってこいという話になってくるはずなんです。そういう感覚もやっぱり入れていかないことには、単なる目先だけを見ていいものへと、古いものはもうどうでもいいんやというんじゃなくて、そこまでまだ、この納車まで160日もあるんですから、その間にいろんなところにアンテナを張りながら、第二の道を探してくれることも必要じゃなかろうかと思うんですけど、いかがですか。
〇井戸畑課長 搭載しております医療機器に対しましては、いま一度、もう一回精査をいたしまして、もちろん使えるものであれば、また新しい使い道は考えていきたいと思います。
また、車につきましては、県の公用車の処分の手続き等々もあると思いますので、そういったものにルールにのっとって、もしオークション等々で売却するという方法もあるのであれば、そういう方法も今後検討していきたいと考えております。
〇貝増委員 はい、よろしい。
〇青木委員長 ほかにありませんか。
〇稲垣委員 1点だけすみません。
ちなみに、このドクターカーって、参考までに、年間大体どのぐらいの頻度で使用されてるのかだけ、過去の実績というか、わかる範囲でちょっと教えてもらえますか。
〇井戸畑課長 平成24年度が54回出動しております。それで、かつては100件ほど出た時代もあったんですけれども、先ほど濱井副委員長からもございましたように、やっぱり医師不足のときにかなり減ってしまいまして、一番減りましたのが、平成20年度で24件、その後44件、45件、47件という推移できておりまして、昨年度が54件ということでかなり増えてきております。
〇稲垣委員 はい、わかりました。ありがとうございます。
〇青木委員長 よろしいですか。
ほかにありませんか。ほかに御質疑はありませんね。
〔発言の声なし〕
〇青木委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議
〇青木委員長 御意見のある方はお願いします。
〇中川委員 新生児ドクターカー「すくすく号」ですけども、現状の車を、私まさしくサイレンを鳴らしながら走ってる後ろを1回走ったことがあります。本当に感動的で、「すくすく号」を見たときに、本当にぜひ頑張ってくれという思いになったことがあるんです。だからぜひこの新しい車も活用していただきたいと思うんですが、たしか今の平成20年の前後ぐらいだったと思うんだけど、いわゆる体制が整わなかったのか、委託費が出せなかったのかで、当時まだ向井健康福祉部長の時代だったと思うんですが、「すくすく号」はあるんだけども、動かすことができないかもしれないという様な議論がいっときあったんです。今回新調するということで、やはり今副委員長が言われたように、体制とか、あとこの委託金400万円の問題等で、4、5年前に議論のあった、あるけども動かせないかもしれないなんていう、そういったことのないように、やはり財源とか体制だけで判断するんじゃなくて、新しくすることによって、より活用をできるような方向に、やっぱりここは別なんだと、命を守るという部分においては大事なんだというところで御尽力をいただきたいということを、委員間討議ではないかもしれませんが、お伝えをしたいと思います。
以上です。
④討論 なし
⑤採決 議案第141号 挙手(全員) 可決
議案第142号 挙手(全員) 可決
2 委員間討議
①執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
健康福祉病院常任委員長
青木 謙順