三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成25年度 委員会会議録 > 平成25年7月12日 予算決算常任委員会 会議録
予算決算常任委員会
会 議 録
(開会中)
開催年月日 平成25年7月12日(金) 自 午前10時3分~至 午前11時20分
会 議 室 全員協議会室
出 席 委 員 49名
委 員 長 貝増 吉郎
副 委員長 後藤 健一
委 員 下野 幸助 田中 智也 藤根 正典
小島 智子 彦坂 公之 粟野 仁博
石田 成生 大久保孝栄 東 豊
中西 勇 濱井 初男 吉川 新
長田 隆尚 津村 衛 森野 真治
水谷 正美 杉本 熊野 中村欣一郎
小野 欽市 村林 聡 小林 正人
奥野 英介 中川 康洋 今井 智広
藤田 宜三 辻 三千宣 笹井 健司
稲垣 昭義 北川 裕之 舘 直人
服部 富男 津田 健児 中嶋 年規
青木 謙順 中森 博文 前野 和美
水谷 隆 日沖 正信 前田 剛志
舟橋 裕幸 三谷 哲央 中村 進一
岩田 隆嘉 永田 正巳 山本 教和
西場 信行 中川 正美
欠 席 委 員 なし
出席説明員 出席を求めず
委員会書記
議 事 課 班 長 上野 勉
議 事 課 主 幹 坂井 哲
企画法務課 主 幹 橋本 顕治
企画法務課 主 査 新開 祐史
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 4名
傍 聴 者 1名
議題及び協議事項
1 所管事項の調査
(1)「平成25年版成果レポート(案)」について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 所管事項の調査
(1)「平成25年版成果レポート(案)」について
①各行政部門別常任委員長からの説明
(藤田戦略企画雇用経済常任委員長、森野環境生活農林水産常任委員長、青木健康福祉病院常任委員長、小林防災県土整備企業常任委員長、長田教育警察常任委員長、津村総務地域連携常任委員長)
②各行政部門別常任委員長からの説明に対する質疑
〇貝増委員長 続いて、質疑に入りたいと思います。
各委員長への質疑は、委員会で行われた調査の経過と結果をもとに、予算決算の観点から本委員会として知事に申し入れるべき事項についての議論を深めることを目的に行うことといたしますので、質疑は委員会で議論のあった事項にとどめていただきますようお願いいたします。
それでは、質疑のある方はお願いいたします。
〇中嶋委員 戦略企画雇用経済常任委員会と健康福祉病院常任委員会の両委員会に確認をさせていただきたいんですが、今予算決算常任委員会委員長から委員会で意見が議論があったことと言われましたので、委員会で議論があったかどうかの確認をしたいのがありまして、戦略企画雇用経済常任委員会については、広聴広報の充実のところで、今「県政だより みえ」についてかなり常任委員会でも精力的な議論をしていただいているかと思うんですが、この成果レポートに関しての議論では特になかったのかどうかという確認をさせていただきたいのが一点でございます。
あと、健康福祉病院常任委員会のほうは、121に医師確保と医療体制の整備という、これまでもずっと医師不足対策のこととかを中心に議論になってきたところなんですが、これについて委員会の意見がないということで、委員会として意見がなかったのかどうかの確認をさせていただきたいと思います。
〇藤田戦略企画雇用経済常任委員長 先ほど御質問のございました、広聴広報の充実というところでは、書いてあるように議論はございませんでした。
〇青木健康福祉病院常任委員長 この問題につきましては重点調査項目になっているので、議論がありましたけど、この成果レポートの中では特にありませんでした。
〇中嶋委員 広聴広報のことについては、成果レポートとして知事になんらか申し入れていくというよりは、常任委員会の議論の中でやっていくということなのかどうかという確認をさせていただきたいのと、健康福祉病院常任委員会については、成果レポートを見せていただくと、課題として医師の地域偏在とか科目間の偏在という記述があるんですけども、それに対する具体的な対策というのが特に書かれていないと思うのが一点と、今回から保健医療計画にも入ってきた、在宅医療について、非常に県の記述が人任せの感が強うございまして、できることなら、医師確保と医療体制の整備の中で知事に申し入れていただくことができるならば、医師の地域偏在、科目間偏在の具体的な対策を講じるべきということであったりとか、在宅医療について、人任せにせず、県として積極的な取組をするべきだということを盛り込んでいただければありがたいなと思うんですが、それぞれ所感と考え方があればお願いしたいのですが。
〇青木健康福祉病院常任委員長 今の2点につきましては、成果レポートの中では話題にはなりませんでしたけど、全体の中では質疑がございましたので、今の御意見を踏まえまして、知事への申し入れにぜひとも入れさせていただきたいなと感じております。また、常任委員会全体としても、医師確保対策などのことについては重点調査項目に入ってますし、平成15年からいろんな取組が県としてされております。それにつきまして、常任委員会としても認識がございまして、できましたらそれが効果的に運用されているかどうか、具体的にはいろいろありますので、これにつきましては、9月の中旬から下旬にかけて委員会としても聴き取り調査等もしたいと思っておりますので、その関係もございますので、話題にしていきたいと思っております。
〇藤田戦略企画雇用経済常任委員長 先ほど申し上げましたとおり、成果レポートの項目では議論はございませんでしたが、常任委員会の中では大きな課題になっておりますので、その辺のところをまたまとめたり、方向性を出して進めてまいりたいと考えておりますので、御了解いただきたいと思います。
〇中嶋委員 最後聞き取りづらかったですけれども、まあとにかく常任委員会として取り組んでいただくということを確認させていただきました。
健康福祉病院常任委員会の関係につきましては、地域医療再生基金がずいぶん入ってきている話だと思いますので、ぜひ予算決算の観点からも申し入れの中に入れていただければありがたいということで、検討賜りたいと思います。要望にとどめさせていただきます。
〇稲垣委員 健康福祉病院常任委員長にお尋ねするんですが、私はこの委員会に所属しておりまして、この施策233の児童虐待の防止と社会的養護の推進のところで、県民指標は100%達成しているにもかかわらず、死亡事例が2件も発生したことから、Cという進展度になっているということで、なかなか指標を新たに変えるということは全体的な成果レポートの形からいって難しいかもわかりませんけれども、注視して取り組んで行く必要があるし、このままではいけないんではないかという議論をさせていただいた記憶があるんです。結構重要な観点かなと思っているんですが、今回ここに記載がありませんけれども、なぜ抜かれたのか、考え方を聞かせてください。
〇青木健康福祉病院常任委員長 児童虐待については全体としてはあったと思いますが、成果レポートのときには特に大きな議論はあったという認識はなかったもので、今委員として稲垣委員の御指摘ですので、私の認識が弱いということでしたら、ぜひとも知事のほうへ申し入れたいと思っております。
〇稲垣委員 私がどこで議論したか勘違いしたかもしれないので申しわけないんですけれども、この成果レポートについて、私は委員会の中でCがついているところについて申しますということで、これ以外にも子どもの育ちのところだとか、いくつが質問した記憶が残ってまして、成果レポートじゃないところでC判定についてやったかちょっと場所を間違えて発言したのかもわかりませんが、少なくともC判定がついているところはしっかり力を入れてやりましょうねという議論をしたつもりです。その観点での委員長報告になっていないものですから、どういう観点で選んでいただいたのかということを確認させていただきました。C判定のところを注視して見ていくという視点がいるのかなと思いますので、その辺考え方を聞かせてください。
〇青木健康福祉病院常任委員長 認識の違いで申しわけございませんが、C判定につきましては重く受け止めているということで、追加をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
〇稲垣委員 ぜひよろしくお願いいたします。
〇小野委員 戦略企画雇用経済常任委員会の施策323、地域の価値と魅力を生かした産業の振興のところでは、特に創造塾や経営革新塾などがあったんだけれども廃止がされて、現在はないので県として助成するようにとの御意見があって、商工団体からそのような事業支援の提案があれば対応していきたいという県からのお答えでございますが、これに関して中小企業等のものづくりや経営母体の金融支援についての御意見がここのところでは出てなかったのでしょうか。というのは、平成24年度で中小企業金融支援化法は廃止をされたということで、現在では国からはそれに伴う金融支援についてしっかりやってくださいよという通達は出てはおりますけれども、現場の金融機関ではそこまで踏み込んでいないという現実があります。ここで地域の価値、魅力を生かして産業振興していくということは、日本一を目指す三重県としては非常に重要なことです。この馬力になるのがまさに金融支援なんですが、常任委員会の成果レポートとの関連で議論がどんなものだったのか教えてください。
〇藤田戦略企画雇用経済常任委員長 おしゃるとおり話が出ておりました。要は融資の相談に行かれるのに日本政策金融公庫、商工団体に出向くことが多いんだと。県単の融資が少ないという御意見はいだきました。それに対して、県のほうとしては、経営革新について商工団体の経営指導員にお世話になっている。県単融資は主に金融機関にPRしている現状があり、その意味では今後、商工団体や中小企業団体中央会などともしっかり連携していきたいという回答をいただいております。これを今お話いただいたように載せるか載せないかの判断をさせていただいたんですが、この発言をいただいた委員にも今回申し上げる内容について確認をいただいてこのような形になっているんですが、今お話いただいたように御意見ございますので、対応させていただきたい。
〇小野委員 県のほうのPR不足が如実に表れた部分だろうと思いますので、今委員長が言われたようにぜひしっかり記述をしていただくように要望させていただきます。
〇貝増委員長 他に御質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇貝増委員長 無いようですので、これで質疑を終了いたします。
各常任委員長にはご苦労様でした。自席へお戻りいただくようお願いいたします。
③委員間討議
〇貝増委員長 次に、委員間討議に入ります。
ただいまの各常任委員長からの説明及びこれに対する質疑を踏まえて、平成25年版成果レポート(案)に関し、予算決算の立場から、知事に申し入れるべき事項について、御意見のある方はお願いいたします。
〇村林委員 全体的に指標の問題がいろいろな委員会で問題が出ているようですが、特に私が感じましたのが、主指標が前年度に対して悪化している場合があるんですけど、それを副指標を含めて総合的に判断して、Bのある程度進んだというのが、教育委員会のほうにもありましたし、環境生活部にもあったようなんですけれども、そういうわかりにくさと言いますか、一見するとわかりにくいという意見はありましたけれども、指標の悪化というのをどう捉えるのかということを全体として御議論いただければとこのように感じました。
〇貝増委員長 指標の悪化の問題ですね。
ただいま、村林委員から指標が悪化しているので副指標を使ってはという・・・・・・。
〇村林委員 指標が悪化していても、副指標を踏まえて総合的に判断したという答弁で、だいたい進んだと評価されていることが多いんですが、一番重い指標の意味がどれくらいなのかということを御議論いただきたいと思うんですが。
〇貝増委員長 ただいまの村林委員の意見についていかがでしょうか。
〇今井委員 僕の理解が間違っていたら申しわけないんですけど、要は県民指標を主となる指標の達成状況に重さを置くべきという内容なのかなと思うんですけれども、僕は今成果レポート(案)のほうを持ってきているんですけれども、これの51ページに指標の考え方というところで、県民指標の考え方と活動指標の考え方というのが書いてあって、当然県民指標が主の目標ですけれども、それらを補足する指標として、実質基本事業等の達成状況を見るために、活動指標を使っているということなので、活動指標までも考えて評価をするというのは、私は一定理解できているんですけど、ただここの部分がはっきり県民の方にわかりにくかったりすることもあるかと思いますので、県民指標と活動指標の関係というのを県民の方にわかりやすいように県のほうで出していってもらえればいいのじゃないかと思います。
〇中嶋委員 同じく成果レポートの55ページにABCDの考え方の目安というのが示されていまして、県民指標の達成率とか活動指標の平均達成率を見ながらということが示されていて、これが県のほうの自己評価の判断基準になっているんですけど、これが私ら議会の受け止め方と違うということは、議会としてのABCDの判断基準というものも、県に対して言っていくのであれば、これは感覚的にCじゃないかとか、感覚的にDじゃないかとか、感覚論でやっていても客観性に欠けるところがあって、評価の判断基準について、うちの農林水産環境生活常任委員会のほうでは、委員長の発案で各委員がそれぞれABCDの再評価を自分なりにその理由を書いてとか、そんなやり方もやっていただいたので、一つの方法論として、各常任委員長を交えていただいて、議会としての判断基準というのも検討していただいたらということも思って提案させていただきたいと思います。
〇貝増委員長 村林委員、今井委員、中嶋委員からの提言いかがでしょうか。
〇村林委員 同じような思いでありますので、どこまで総合的に副指標で主指標が補うことができるのかとか、議会として判断していくのはどうすればいいのかという御意見をいただいたので、ぜひその方向で委員長会議等も含めて議論していただければ幸いです。
〇貝増委員長 ではそのように進めるように指示させていただきます。
ほかにございますでしょうか。
〇三谷委員 委員長のお考えをお伺いさせてもらいたいと思うんですが、今これ平成25年版成果レポート(案)について、各常任委員長から各委員会でそれぞれ御議論のあったことの御報告をいただいているんですが、既に平成25年版成果レポートは公表されてますね。8月に予決の委員会としての意見をまとめて知事のほうに申し入れをするということなんですが、成果レポートそのものはもうできあがっているわけですから、案に基づく各委員会の議論を踏まえてどういう形で知事のほうに申し入れしようとしているのか、委員長の考えを聞かせてください。
〇貝増委員長 最終的には理事協議もすましていないのでまだですけど、前年度までのように、粛々と各常任委員会の取りまとめを先日と今日で委員からの意見を頂戴していると。このあと取りまとめをさせていただいて、次年度に対する予算要望にどれだけきつく提言させていただけるかという思いを持ちながら、この委員会を進めさせてもらっている。
〇三谷委員 思いをもって粛々とやられるのは結構なんですが、成果レポートそのものはもうできあがっているわけなんですね。ここで案について、各常任委員会の意見を述べられたわけなんですか、今日のこの議論が成果レポートそのものには反映されていないわけなんですよね。今報告するわけなんですから。それを踏まえてどういうふうに対応されるかということを聞きたいわけです。
〇貝増委員長 今日は予算決算立場から知事に申し入れをするものをつくるという前提で委員会を進行させていただいてますので、ちょっとニュアンス違いますかね。
〇三谷委員 成果レポート(案)に基づく、各常任委員会からの御意見の報告があって、予算決算の立場から知事のほうに申し入れをされるわけですが、成果レポートそのものはできあがっているわけですから、案についての各常任委員会の委員の意見をどう予算決算としてまとめて、知事のほうにもっていくのかということなんです。
〇貝増委員長 これはタイムスケジュールの問題もありますけれども、本来ですと成果レポートの検証というのは早く、そして25年版は動いていると。このひずみの中で、この予算決算常任委員会は動いていいます。先般の常任委員会での成果の確認をもう一度させていただいていると。このとりまとめを理事会でさせていただく、そして次年度に対する要望として知事に提言をさせていただくというスケジュールのもとにこの会議を粛々とさせていただき、御意見を聴取させていただいているわけでございます。
〇三谷委員 もういいですが、次年度からはできれば成果レポートの成案ができる前に、こういう会議があって、全体の意見をまとめたうえでレポートの成案ができるようにスケジュール的にも御検討いただきたい。
〇貝増委員長 中嶋委員から先ほど、医師確保について提言されましたが、これは。
〇中嶋委員 私だけではなく、稲垣委員からもお話がありましたように、ここで全体で出た意見についても反映させていいただけるものがありましたら、知事への提言の中に入れていただきたい。これは正副委員長及び理事会にお任せしたいと思います。私個人は。いずれにしましてもお諮りいただければと思います。
〇貝増委員 では各委員に確認させていただきます。先ほどの御意見の中で、中嶋委員から施策121、稲垣委員から施策233、小野委員から施策323について提言されました。これを成果レポート(案)にかかる申し入れに記載をさせていただくということはいかがでしょうか。
〇稲垣委員 施策233は例で申し上げたんですけど、議論の中でCの判定がついたものについて、しっかり議論させていただいた記憶があるんですが、例えば健康福祉病院常任委員会の分野では施策122とそれから231、233にCがついているんです。ただそれがなにも反映させてませんので、もう1回つくり直していただきたいという趣旨で申し上げましたので、もう一度検討いただきたいと思います。検討いただけるという答弁をいただいたと思っています。
〇貝増委員長 青木健康福祉病院常任委員長よろしいですか。
〇青木健康福祉病院常任委員長 結構です。
〇貝増委員長 小野委員の意見について、藤田戦略企画雇用経済常任委員長いかがでしょうか。
〇藤田雇用経済常任委員長 委員会の中で意見が出ておりますので、それを取り入れさせていただくように副委員長と相談したうえで進めさせていただきたいと思います。
〇貝増委員長 ただいま提言ありました件について、各常任委員長に確認させていただきますと、それぞれで協議をして取り入れるということで進めるというお答えをいただきましたので、そのとおり進めるようお願いいたします。
それでは、先ほどの提案に加え、私のほうから、予算決算の立場から知事に申し入れる項目についての案を提示させていただきます。
委員長として知事への申し入れは、次のような項目を入れたいと思っております。
まず最初に首都圏営業拠点についてです。三重県の認知度向上や観光誘客、県産品の販路拡大を図るため、県では首都圏営業拠点「三重テラス」の開設に向けた取組を進めておられますが、同拠点の開設時期が9月にずれ込んでおります。議会としましても、10月に控えた式年遷宮なども含め、今後のPR活動や観光誘客に与える影響などについて懸念しているところです。
県当局におかれては、県内への観光誘客、経済活性化のため、1日でも早く同拠点を開設し、三重県の魅力を前面に打ち出した営業活動を、戦略的かつ効果的に進められることを要望します。
同時にもう一点として、財政運営について。極めて厳しい財政状況の中、みえ県民力ビジョンを着実に推進するため、歳出の見直しや歳入確保の取組をさらに進めることで、必要な財源の確保に努めるとともに、中長期的には県債残高の抑制に努め、持続可能で健全な県財政を確立されることを要望します。
以上2点を含めて提言の土台としたいと思います。
御意見ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇貝増委員長 なければこれで、委員間討議を終了いたします。
以上で、平成25年版成果レポート(案)についての調査を終わります。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長 貝増 吉郎