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平成25年1月17日 健康福祉病院常任委員会 会議録 

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健康福祉病院常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日     平成25年1月17日(木) 自 午後3時36分~至 午後4時50分

会  議  室    501委員会室

出席       8名

             委 員 長       杉本 熊野

             副委員長        中村欣一郎

             委    員        田中 智也

             委    員        津村  衛

             委    員        中川 康洋

             委    員             三谷 哲央

             委    員             岩田 隆嘉

             委    員             西場 信行

欠席員      なし

出席説明員 

      [健康福祉部]

             部  長                               北岡 寛之

             医療対策局長                           細野  浩

             副部長                                西城 昭二

             次長(福祉政策担当)                      青木 正晴

             医療対策局次長兼医療企画課長               中川  博

             医療対策局医療政策総括監兼次長(地域医療担当)  森岡 久尚

             健康福祉総務課長                        日沖 正人

             地域福祉国保課長                        山岡 勝志

             健康づくり課長                           黒田 和博

                                                     その他関係職員

委員会書記

             議 事 課   副課長              中山 恵里子

             企画法務課   主 幹              橋本 顕治

傍聴議員       なし

県政記者クラブ   1名

傍  聴  者      なし

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(健康福祉部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「三重の健康づくり基本計画」(最終案)について

  (2)「みえ歯と口腔の健康づくり基本計画」(最終案)について

  (3)「第二期三重県医療費適正化計画」(中間案)について

  (4)「三重県国民健康保険広域化等支援方針」の改正について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(健康福祉部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「三重県健康づくり基本計画」(最終案)について

  (2)「みえ歯と口腔の健康づくり基本計画」(最終案)について

  (3)「第二期三重県医療費適正化計画」(中間案)について

     ①当局から資料に基づき説明(森岡総括監、青木次長)

     ②質問

〇杉本委員長 御質問等がありましたらお願いいたします。

〇西場委員 質問にもならん質問だけど、ちょっと言葉の意味がわからんので教えてほしいんですが。特定健康診査、それから特定保健指導、これはどういうものを指すのか。

〇山岡課長 これは高齢者の医療の確保に関する法律で定められておりまして。特定健診はメタボ健診とも言われておるんですけども、40歳から74歳までの方を対象に保険者が行わなければならないという健康診査で、資料の「三重の健康づくり基本計画(最終案)」の59ページ、た行の中ほどに「平成20(2008)年4月から始まった、生活習慣病予防のためにメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診。40歳~74歳を検査対象とする」と説明が書いてございます。
特定保健指導は、特定健診の結果、一定の項目に該当した方に対して行うもので、生活習慣病発症のリスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる人に対して、生活習慣を見直すサポート、保健指導による面談とか指導を行うものでございます。以上2つが特定健診、特定保健指導と呼ばれておるものでございます。

〇西場委員 了解。

〇杉本委員長 ほかにはいかがでしょうか。

〇三谷委員 今の関連で質問させていただきたい。特定健康診査及び特定保健指導で、診査の数値目標と指導の数値目標が大分違うんですけど、診査しても指導しないというケースが出てくるのかどうかというのが1つ。それから、現状値を今までの県の数値から国の数値に変えましたよということで、44.3%が12.1%に変えられてるんですが、目標値はこれに伴って変わらないのか。目標値の70%と45%、これは当初から厚生労働省の数値で書かれてるんですか。それとも県の数値なんでしょうか。この辺のところを説明していただけませんか。

〇山岡課長 まず1点目の特定健康診査の実施率70%といいますのは、40歳から74歳までの人を母数とし、そのうち70%の人に検査を受けていただくということでございまして、検査を受けた結果、おなか回りが85センチ以上だとか、血圧とか血糖値とかコレステロールが一定該当した人に対して個別の指導をしていくという、その目標値が45%というものでございますが、該当した人全員に保健指導を実施するのはなかなか難しいものですから、この目標値は下のような数字になってございます。
 目標値の修正というお話ですが、それは先ほどの説明の中の、平成22年度の現状値を三重県でのデータで捉えておったんですけれども、全国の保険者のデータを入れるとちょっと間違っておりましたので、変えさせていただいたもので、この特定健診70%以上、特定保健指導45%という目標値です。
保険者もいろいろございまして、市町の国民健康保険もございますし、公務員が所属しておる共済組合もございますし、大企業の方が所属されておる健康保険組合もございますが、それぞれによって多少実績が違いますので、この別冊の39ページに保険者種別の特定健診、特定保健指導の実施率の目標値とございますが、これが平成29年度に向けての全国目標ということでございます。全国目標が70%、しかしながら市町村国保は60%、非常に実績の高い単一健保とか共済組合は90%と、保険者によって違いますけれども、それらを踏まえて各県で目標値を定めることになっております。ちょっとややこしい話で申しわけございませんが、本県における目標値を幾つにするか、結果的には国の全国目標と同じ70%と置いたんですけれども、38ページをごらんいただきますと・・・

               〔「何の39ページか」の声あり〕

〇杉本委員長 「適正化」のほうです。

〇山岡課長 38ページ。ごめんなさい、資料3「第二期三重県医療費適正化計画(中間案)」のほうです。結果的には国の全国目標と同じ特定検診70%、特定保健指導45%となっておりますけれども、38ページをごらんいただくと真ん中より少し下に表のようなものに、三重県の中にも、例えば特定健診では、被保険者の割合から見ると市町村国保は41.6%、協会けんぽの方は23.5%、その他の国保組合等は34.9%と構成割合があります。それで、真ん中に保険者種別に決められた全国目標というのがありまして、それらを掛け合わせて三重県の目標値を設定しましたところ、計算上70.5%でございますので、それを70%にさせていただいたと。
特定保健指導の実施率も39ページの真ん中辺にございますけれども、同じように三重県における特定保健指導対象者の構成割合と保険者種別の全国目標を掛け合わせて45%ということで、三重県も、いろんな保険者がございますけども、結果的には全国で決められた目標と同じように、70%、45%を総体としての目標とさせていただいたと。このようなことでございます。

〇三谷委員 そうすると、これは県の政策的な目標数を設定したというよりも、国の基準に合わせて計算したらこうなりましたよということなんですね。要は、県の政策としてこうしたいとか政策的目標としてこういう数字を挙げたいということではなしに、国の基準に従って計算したらこうなったというのがここに書かれてるだけの話なんですね。

〇山岡課長 各都道府県の医療費適正化計画につきましては、高齢者の医療の確保に関する法律で、国が定めた基本方針に基づいて作成するようにということが出されておりまして、その中でこの特定健診等の目標値の設定についての算式も示されておりますので、委員がおっしゃったように、それに基づいて計算したら結果的にこのようになったということでございます。

〇三谷委員 それはそうなんでしょうけど、ちょっと物足りないなという感じが確かにありまして。やっぱり三重県としてどうしたいのかというのがなかなか見えてこないというのは非常に残念な話で、三重県の医療費適正化計画ということになってるならば、三重県としての考え方というのが出てくるのがより望ましいのではないかなと、そういう率直な思いがします。

〇杉本委員長 ほかにはいかがでしょうか。

〇田中委員 2点ほどあるんですけど、まず1点目、三重の健康づくり基本計画は、ヘルシーピープル・みえ21から続く健康づくり計画と理解しておるんですけども、今回新たに第2次の健康づくり基本計画ということで出された、その目玉というのは何ですか。

〇森岡総括監 特に大きなところは、内容に係る部分なんですけれども、糖尿病の正常者の割合は減少傾向が続いてるということで、糖尿病対策に力を入れていきたいと思っております。また、新規で透析に入る患者の4割ちょっとが糖尿病の合併症ということで、糖尿病対策ではCKD対策まで広げて特に普及啓発のほうに取り組んでいきたいと思っております。
 あとは、社会環境づくりの推進のところでございますけれども、ソーシャル・キャピタルを活用した健康づくりの開発に力を入れていきたいと思っております。こちらのほうは、県内各地でもいろいろなNPO等による健康づくりの取組がございますけれども、そちらのほうの取組をいろんな地域に移植していくといいますか、それぞれが横の情報交換を活発にできるような会議といいますか、研究会を開催していきたいと思っております。
 具体的なところで主なものは以上2点でございますけれども、それ以外には、全体目標のところで、特に健康感のところです。健康感がこの10年なかなか向上しなかったというところで、平均寿命は伸びてきてるんですけれども、健康であると感じてる人の割合がそれほど増加してないということですので、もう一度全体目標のほうに取り入れさせていただいて、健康であるというような感覚、そういうものも向上していけるように、ソーシャル・キャピタル等の取組を通じて図っていきたいと考えております。

〇田中委員 了解いたしました。
 ソーシャル・キャピタルの活用の部分につながっていくかと思うんですけれども、過度の運動は逆に寿命を短くしたりするという説もあるのであれですが、適度な運動習慣というのは必要かと思ってます。見せていただくと、38ページあたりに書いてはいただいてるので理解はするんですけれども、私が一般質問もさせていただいたように、総合型地域スポーツクラブなどの活用と、ここも触れていただいているのでありがたいんですけども、全体的にざっと見させていただくと、そのあたりの記述が弱いような気がしたので、実際にこれを運用していく上においては、しっかりと取り組んでいただきたいなと要望させていただきたいと思います。
 もう一つ、第二期医療費適正化計画のところにつながっていくんですけれども、在宅医療の部分ですね。このあたりの取組を記載いただいて、とりわけ三重県独自の終末期医療の部分ということで言っていただいたので、ありがたいな、なるほどなと思っているんですけども、現状を見せていただくと、なかなか。介護施設の方へのみとりの教育とかしていただいとるんですが、県民に対しても在宅医療のよさというか、こういう最期、終末期があるんですよというところの周知の部分ももう少し書き込んでいただいたほうがよかったのかなというふうに思います。あと、死亡の原因の多くはがんですので、終末期医療の中でもとりわけ緩和ケアとかホスピスケアの部分を県としてどう推進していくかという部分について、御検討いただきたいなと思いますが。

〇青木次長 御指摘のございました県民への終末期医療の周知につきましても、一度私どもで検討させていただき、懇話会でも御意見を聞きたいなというふうに考えております。
 もう1点の緩和ケアにつきましても、終末期医療ということに関連してくると思いますので、あわせて検討させていただきたいというふうに考えてございます。

〇田中委員 終末期医療と一口に言って、緩和ケア、ホスピスケアと言うんですけど、それを見ていただく家族の方にかかる負担というのはやっぱり非常に大きいものですから、患者というか、当事者の周りの方へ在宅で最期をみとるということの意義とかよさとかを御理解いただかんと、提供する側が充実していってもなかなか広まっていかんのかなというふうに考えますので、御検討をよろしくお願いいたします。

〇杉本委員長 ほかにはございませんか。

〇中川委員 僕も第二期医療費適正化計画のところで何点か。ちょっとほかに付随していくかもしれへんけども。一つは、説明資料の14ページの目標6で、田中委員もこのあたりだったんですが、この入院医療機関との退院時カンファレンス開催回数が平成22年度に27件で目標が96件以上というところです。イのほかのところの目標数の基準値とか母数とかはわかるんですけど、27件とか96件以上というのは全県でということか。そこのところがよくわからんので、まずそれを教えてください。

〇中川次長 実は、これは三重県保健医療計画の第5次改定のところから数値目標を持ってきております。現在、退院時に共同指導で対応しているという医療機関が48ございまして、平成22年度、現実にこういうカンファレンスを開催したというのが27件でございましたが、それを48医療機関がおのおの2回以上実施することを目標にしたいということで、48掛ける2で96件というのを目標値にさせていただいております。

〇中川委員 これは「保健医療計画」なり、在宅医療の計画なりのところでまた議論する話かなと。あんまりここでする話じゃないような気がするのやけど。何か強烈に少ないような気がするのやけど、年間で、さらにそういうことができる48医療機関で2件やったらええという目標値ということか。そういう捉え方か、これは。ここで議論する話じゃないけど。

〇中川次長 現状が27件という数値でございますので、その数値から判断して96件という数字にさせていただいております。もちろんこれ以上いけるようであれば、「保健医療計画」で見直し等もできますので、経過も見ながらやっていきたいとは思っておりますけれども、とりあえずはこの96件というのを目標とさせていただいております。

〇中川委員 また次の委員会の機会で「保健医療計画」なり在宅医療の計画なりを見る中での話だと思うんですが、平成25年度から5カ年の中で在宅医療が1つの柱になっているにもかかわらず、この数値はどうなのかなというのを感想ベースで感じましたので。ここで深く議論するものじゃないので、次にまたその議論をさせていただきたいなと。自宅で亡くなる割合が22.2%というところに関しても、ここで深く議論する話じゃないんやけど、在宅医療を推進していく中で、22.2%が29年度の目標というのはちょっと低過ぎるんじゃないか、また県民の思いからいくと相当乖離してる数値じゃないかなと思うんですが、これはどういう感想を持つのか。これでも精いっぱいという感じなんやろか。

〇中川次長 実は、今、在宅みとりを実施しているという病院でプラス3名、それから一般診療所でプラス2名、在宅療養支援診療所でプラス4名みとりを増加させていただくとこの22.2%になるんですけども、そういった増加数を目指しているということでございます。

〇中川委員 ちょっと「適正化計画」から離れるかもしれんけど、いわゆる保健医療計画なり在宅医療の計画なりの中の、この5カ年でどうしていこうかというところでこういう数字が出てくるのを見ると、努力していく話だとは思うんだけど、本当にどれだけ充実させていこうかというところが余り感じられないという気がするので。それはまた別のところで議論をさせていただきたいなと思いますけども。今日改めて、医療費適正化計画の中ではあるけども、数値を見てて感じるところがあるというのが1つ。
 それと、これに関連してですが、地域医療再生基金が補正予算で約5000億円、全国的に積み増しされ、昨日知事が国に言った中でも、「再生基金」の積み増しというところの要望が項目に入っとって、その一つに在宅医療の充実というところにもこの金を使いたいというような内容が入っとったと思うんやけども、その辺のところで、具体的にこの基金を使って今後充実させていこうという思いはあるのか。ちょっとこの「適正化計画」からは外れるかもしれんけど、その辺はどうなのか。

〇森岡総括監 「再生基金」の次に積み増しされる部分なんですけれども、在宅医療と医師確保と災害医療の対応だというふうに聞いております。それ以上、どういうものについて補助が出るのかはまだ示されてない状況ですので、そちらのほうをよく確認していく必要があろうと思っております。
 一方で今、「保健医療計画」の在宅医療の取りまとめを行っておりますので、三重県として改善していくべき部分をさらに詰めていく必要はあるというふうに認識しております。

〇中川委員 これは「適正化計画」なのでこれ以上議論しないんだけど、やっぱりそういう国の流れとか全体的な地域の機運なんかも考えていくと、この全体的な数値は、低いのかなという感じが。「保健医療計画」とか在宅医療のほうの計画でまた議論すればいいと思うんですけども、全体的なこれからの機運なり必要性なり、そういったことが何か反映されてないような、何か今までのベクトルからの数値の計算で置いたみたいな雰囲気が感じられるというのを感想としては持ちます。
 それと、全体的な額に関しても。総額を減らすなんてことは無理だけども、5カ年で取り組んだら41億円と、1%にも満たんわけですよね、全体の額からいくと。これをもって「適正化計画」と言えるのかどうかというところも含めて、もうちょっとインパクトのある踏み込んだ内容にしてもらってもいいのかなというふうに思いますが。基本的には審議会の委員方に御議論いただいてお決めいただいたので大きな変更はできんと思うけど、何か全体的にやっぱりインパクトが弱いのじゃないかなというふうに思いますが、どうですか。

〇細野局長 これからまだ審議会の部会等も開催されますし、私どもも在宅医療の充実というのは来年度以降、大きく取り組んでいかなければならない一つの項目とも認識しており、委員から御指摘いただいた数値目標は、部会等でも御指摘を受けておりますということで、もう一度テーブルに着いて議論していただこうと思ってます。できるだけ積極的な数値目標を掲げるべきではないかというふうに思っておりますので、検討したいと思います。

〇中川委員 これに限らず「保健医療計画」等を含め、今後、最終案等の中では在宅医療に対してどういう目標値を置いていくかというところで県の本気度を見ていきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

〇杉本委員長 ほかにはございませんか。

               〔発言の声なし〕

〇杉本委員長 なければ、事項1「三重の健康づくり基本計画」(最終案)について、事項2「みえ歯と口腔の健康づくり基本計画」(最終案)について及び事項3「第二期三重県医療費適正化計画」(中間案)についての調査を終わります。

 (4)「三重県国民健康保険広域化等支援方針」の改正について

    ①当局から資料に基づき説明(青木次長)

    ②質問

〇杉本委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

〇三谷委員 保険料の平準化が進められるというのは、広域化していく上でも非常に大きなポイントだと思って、これはいいことだなと思うんですが、例えば収納率を改善していくということです。被保険者の数によってABCDとグルーピングをしてそれぞれ改善を図っていくということですが、例えばこの資料4の中で36ページの資料17というのを見せていただくと、収納率の低い高いの順番があるんですけど、順位の低いところというのは必ずしも大都市だけではなく、紀北町とか、紀宝町とか、多気町とか、郡部のほうでも結構順位の低いところがあるので、被保険者数によってのグルーピングというのが適切なのかどうかとちょっと疑問に思うんですが、収納率で各市町間の格差が出てくる一番の原因というのは一体何なんでしょうか。そしてこれがこのグルーピングによって解決していく話になるのかどうか、その点をちょっと教えていただきたい。

〇青木次長 収納率の差が出るというのでは、一般的には人口が多いところほど数が多くなりますので、取りにくくなるというようなことが考えられると思いますけども、そのほかの要因につきましては、例えば保険料方式にしているところと保険税方式にしているところがあるということとか、あとは所得状況、所得が比較的高いところと低いところというようなところとかで差が出てくるんじゃないかなと考えてございます。
 そういうことからしますと、先ほど委員が御指摘のように被保険者の数の規模でグルーピングするのが適切かどうかというのは議論のあるところと考えてございますけども、これまでのやり方としての、人口が多いところほど取りにくいんじゃないかというようなことから今回もグルーピングしたということでございますので、もし人口規模以外に何らかの相関関係があるということであれば、今後、それも検討していく必要があるのではないかなというふうに考えてございます。

〇三谷委員 国の方針ですから、県の判断だけで違うことはなかなかできないと思いますが、人口規模だけで順位が決まってることではないということはこの資料を見れば明白なので、やはりもう少し総合的な観点で対策を御検討いただく必要があるのではないかと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

〇青木次長 御指摘のように、この策定に関しては国のほうで方針とかが示されてまして、それに基づきやっておるわけでございますけども、より実質的に収納率を上昇することが必要なものですから、グルーピングでもし別の考え方ができるということであれば、一度収納率の分布状況も検証し、国のほうに提案もしていきたいなというふうに考えてございます。

〇山岡課長 今御質問いただいた件で、資料4の32ページをごらんいただきたいと思うんですが、先ほど委員がおっしゃった部分では滞納繰越分の収納率の順位を見ていただいておったんですけれども、32ページで現年度分、当年度の保険料の部分を見ていただきますと、やはり低いところは市が多うございまして、町は高いというようなこともございます。滞納繰越分はちょっと事情が違いますので、もっと全体の数字が低く、20%前後の数字でいっておるところなんですが、例えば保険税方式のところと保険料方式のところで時効が違い、保険料方式で時効が短いところはそこで切れてしまいますので、少なくなるというふうなこともあります。もう一つ、三重県国民健康保険広域化等支援方針の策定では委員もおっしゃったように国から一定のモデルが示されておりまして、その中で、この収納率の目標は一応被保険者数の規模で分けていくのがいいのではないかというようなこともございまして、そういう観点からグルーピングをさせていただいたということでございます。

〇三谷委員 いずれにしてもグルーピングだけで解決できるような話じゃないと思いますので、総合的な御検討をぜひお願いしたいと思います。

〇杉本委員長 ほかにはございませんか。

               〔「なし」の声あり〕

〇杉本委員長 なければ、事項4「三重県国民健康保険広域化等支援方針」の改正についての調査を終わります。

 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。ございませんか。

               〔「はい」の声あり〕

〇杉本委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。

  2 委員間討議

   ① 所管事項調査に関する調査  なし

   ② 執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

          

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

健康福祉病院常任委員長 

杉本 熊野

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