三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成24年度 委員会会議録 > 平成25年2月26日 予算決算常任委員会 会議録
予算決算常任委員会
会 議 録
(開会中)
開催年月日 平成25年2月26日(月) 自 午後3時21分 ~ 至 午後3時43分
会 議 室 全員協議会室
出席委員 48名
委 員 長 前田 剛志
副委員長 水谷 隆
委 員 下野 幸助 田中 智也 藤根 正典
小島 智子 彦坂 公之 石田 成生
大久保孝栄 東 豊 中西 勇
濱井 初男 吉川 新 長田 隆尚
津村 衛 森野 真治 水谷 正美
杉本 熊野 中村欣一郎 小野 欽市
村林 聡 小林 正人 奥野 英介
中川 康洋 今井 智広 藤田 宜三
後藤 健一 辻 三千宣 笹井 健司
稲垣 昭義 北川 裕之 舘 直人
服部 富男 津田 健児 中嶋 年規
青木 謙順 中森 博文 前野 和美
日沖 正信 舟橋 裕幸 三谷 哲央
中村 進一 岩田 隆嘉 貝増 吉郎
山本 勝 永田 正巳 西場 信行
中川 正美
欠席委員 1名
委 員 粟野 仁博
出席説明員
[地域連携部]
南部地域活性化局長 小林 潔
副 部 長 水谷 一秀
次長兼南部 地域活性化推進課長 森下 幹也
東紀州振興課長 安藤 和紀
その他関係職員
[環境生活部]
部 長 竹内 望
副 部 長 真伏 利典
次長(人権・社会参画・生活安全担当) 古金谷 豊
男女共同参画・NPO課長 鳥井 早葉子
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 副課長 中山 恵里子
議 事 課 主 幹 坂井 哲
企画法務課 主 幹 橋本 顕治
企画法務課 主 幹 秋山 誠二
傍聴議員 なし
県政記者クラブ なし
傍 聴 者 1名
議題及び協議事項
1 所管事項の調査
(1)三重県南部地域活性化基金について
三重県災害ボランティア支援及び特定非営利活動促進基金について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 所管事項の調査
(1)執行部から説明(小林局長、竹内部長)
(2)質問
〇前田委員長 それでは質疑に入ります。
御質疑のある方は、順次発言願います。
〇三谷委員 附帯決議に基づいてこのように説明いただきありがとうございます。そのうえで一点お伺いしたいのですが、南部地域活性化基金についてですけれども、この基金はここにも書かれておりますとおり、南部地域の活性化を図るための事業に要する経費の財源に充てるという目的が明確なところです。平成25年度の実施予定の事業のうちの3番の子どもの地域学習推進事業、218万4千円。ここの説明を読ませていただくと、地域を担う人材を育成するため、複数の市町が連携して取り組む、地域への愛着心を育む子どもの教育の取組云々と出ているんですが、これは南部地域独特の特化された問題というよりは、県下どこでもこの課題というのはあるのではないかと思ってまして、これを南部地域活性化基金を使ってやるという必然性があまり感じられないんですが、その点いかがなんでしょうか。
〇小林局長 この事業自体は2つございまして、高校生に地域の魅力を伝える取り組みと、小学生に地域の魅力を伝える取組ということで、高校生に関しては慶応大学に委託をしまして、何が問題なのかとか、自分ならどうするとか、地域と自分たちについて考えるディスカッションを通じて、自分で考え自分で行動する力、他者と共感し、人と繋がる力を育むということで、そういう取組をやらせていただきます。小学生の方は、大紀町がやっている取組を大台町にも広げようということで、大紀町では地域の宝物探しみたいな授業をやっていただいてまして、宝物を見つけるということで、地域への愛着感をしっかり育んでいこうと、そして最終的に高校を卒業後、地域から出られたとしても、また戻ってくるようなそういう取組というものを、市町の要望でさせていただいたということで、委員おっしゃるような、どこでも使えるじゃないかという話は、そうかもしれませんけど、南部地域は特に過疎・高齢化が進行していますので、少しでも子どもたちが地域に残っていただくような、将来的にまた戻ってこれるような意識づけみたいな取組をさせていただいきたいと思っています。
〇三谷委員 あまり細かいことを言うつもりは当然ありませんけれども、なぜこの事業を南部活性化基金でやらなきゃいけないのかということが、きちんと県民のみなさんに説明ができるようなそういう説明をしていただかないと。今の小林局長の話だと結局北から南までどこでも同じ話じゃないかということで、南部地域活性化基金を使って、この地域で特定でやらなきゃならんという必然性があまり感じられないんですよね。だから御説明されるなら、南部地域活性化基金を使ってどうしてもこれをやらなきゃいけないんだ、この地域にはこれが必要だということをもう少し明確に御説明いただけませんか。
〇小林局長 過疎・高齢化が進んでて、若者の雇用の場の確保と定住促進が最終の目標になっているわけなんですけど、すぐ企業が立地してそれができるのかというとそんな話ではないので、どうしても子どもたちの地域への愛着心を育む取組をしていかないと若者定住は難しんだろうということで、それでこれを考えたということです。北勢地域であれば、そんなにこういう事業をやらなくても、企業立地が進んでいる地域ですから、雇用の場が確保され、若い人が定住されるということが考えられますので、これは南部地域でしかないと私は思っているんです。
〇三谷委員 北勢地域でも地域の愛着心を育む教育というのは当然必要なわけで、北だ南だという理屈では恐らくないと思いますし、これ以上言いませんけど、もう少しきちんとした説明をしてください。終わります。
〇村林委員 南部地域活性化基金で、愛着を育むというのはいいことだと思うんですけれども、全体的にいろいろ事業化していただいてありがとうございます。ただ本当に人が住めなくなってって、どんどん定住させてもらうという必要な事業だとありがたく思いつつも、これだけしてもらって、基金の残りが一千万円余。それで新たに積み立てないという中で、本当にビジョン等で掲げているような指標をクリアして人口の流出を止めていけるのかという不安があるのですけれども、本当にそういう指標をクリアできるのかどうかということを答えてもらえますか。
〇小林局長 クリアできるかどうかということは、今なかなか断言しにくいことなんです。限りなく成功の状態にするということは、なかなか難しい数値目標だと思いますけれども、私どもは限られた予算と人員のなかで、精一杯やらせていたくということを思っています。
基金を積まなかった理由なんですが、予算の議論の中で、基金の事業については、9月補正で155万円使わせていただきましたけれども、実質平成25年度に1年遅れで事業化しているではないかという議論もありました。平成25年度に新たに基金を積み立てるのではなくて、残事業をしっかり執行して、1000万円を超えるような新たな事業が出てきたときには、それに応じて予算要求をするべきではないかという議論。厳しい財政状況の中で昨年も出ましたけれども、使途が決まっていない基金積み立て金を予算に計上する必要があるのかという議論があった中で、当面1000万円の残りの部分をしっかり使わせていただこうということで、新たに基金を積まなかったということです。
〇村林委員 事業の必要性自体は大変あると思いますので、そういうことでしたら、今回もこれだけ事業化していただいた、さらに指標をクリアしてこれから南部地域に人が住める、住み続けられるということに向けて、さらにいろんな事業を積み上げていって、胸を張って基金を積めるような状況にしていただいきたいと要望して終わります。
〇中嶋委員 三重県災害ボランティア支援及び特定非営利活動促進基金のことについて、感想というか意見だけ申し上げさせていただきます。一般質問でもさせていただいたんですが、附帯決議に沿った見直しを真摯にしていただいたこと感謝申し上げたいと思いますし、災害時に備えたネットワークについては一般財源でしっかりと取り組んでいただく中で、加えてNPOの活動促進ということも一般財源でしっかりやっていだくことをお願いしたいと思います。この基金が使われることがないことを祈って終わらせていただきます。
〇今井委員 設置のときのことが記憶にないもので申しわけないんですけど、南部地域活性化基金というのは、複数の市町で取り組んでもらってますけど、これは100%出すんでしたっけ。市町と県で半々でしたっけ。その辺のところ確認だけしておきたいので。
〇小林局長 県が半分で、連携された市町が半分ということです。
〇前田委員長 他にいかがしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇前田委員長 なければ、これで三重県南部地域活性化基金並びに三重県災害ボランティア支援及び特定非営利活動促進基金の調査を終了いたします。
両基金を所管する分科会におかれては、本日の議論を踏まえ、引き続いて審査・調査いただきますようお願いいたします。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長 前田 剛志