三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成24年度 委員会会議録 > 平成25年3月25日 選挙区調査特別委員会 会議録
選挙区調査特別委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成25年3月25日(月) 自 午後1時1分 ~ 至 午後1時38分
会 議 室 601特別委員会室
出 席 委 員 13名
委 員 長 前田 剛志
副委員長 水谷 隆
委 員 津村 衛
委 員 村林 聡
委 員 奥野 英介
委 員 中川 康洋
委 員 稲垣 昭義
委 員 舘 直人
委 員 中嶋 年規
委 員 中森 博文
委 員 三谷 哲央
委 員 中村 進一
委 員 山本 勝
欠 席 委 員 なし
出席説明員
〔選挙管理委員会〕
書記長 加藤 正二
書記長補佐 上川 秀明
その他関係職員
事務局職員 議事課長 原田 孝夫
企画法務課長 野口 幸彦
委員会書記 議事課副課長 中山 恵里子
企画法務課主幹 小野 明子
傍 聴 議 員 なし
県政記者クラブ 4名
傍 聴 者 3名
協議事項
1 定数及び選挙区調査に係る方向性の検討について
2 今後の活動計画について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 定数及び選挙区調査に係る方向性の検討について
①選挙管理委員会及び議会事務局から資料に基づき、県内市町議会議員の定数削減状況、都道府県議会選挙における選挙区及び定数の見直し状況、任意合区の考え方について説明(選挙管理委員会 加藤書記長、議会事務局 野口課長)
〇前田委員長 ただいまの説明に対し、この資料に関する質問だけに絞らせていただきたいと思いますが、ございましたらお願いします。
〇中嶋委員 資料1の選挙管理委員会から説明いただいたものについて、先ほどの時点修正をいただいた結果、熊野市の場合ですと、16が14になったわけで、新定数の削減数が12になったと。すると、新定数の削減率が幾つになるのかということと、一番下の欄、今回市議会で2つ、2月18日時点から減ったということで、333が329になるのかと思うのですが、これによる削減数と新定数での平均削減率はいくらになるのかと、わかれば教えてほしいのですが。
〇加藤書記長 まず、市議会議員の定数の総計は333が329となりましたが、その右側の新定数での削減数が8.2、その右の新定数での削減率が25.9%、それと、熊野市の削減率が46.2%、削減数は2です。
〇中嶋委員 ありがとうございました。
〇前田委員長 他にはいかがでしょうか。ないようですので進めさせていただきます。
②委員間討議
〇前田委員長 事項1「定数及び選挙区調査に係る方向性」に入る前に皆様に1点おはかりをさせていただきます。
当初、国の法改正の動きがないという状況の中で、現行制度で検討に入らせていただくということを前回確認いただいたところですが、国におきまして議員提案で今国会での成立に向けた事前協議が進められているやに漏れ聞いておるところでございます。そうした状況をふまえた中で、新法案にも迅速に的確に対応していく必要があるかと思います。ついては2とおりの進め方があろうかと思います。1つ目は、改正案が提出されるまで待ってから検討をさせていただく、2つ目は改正案を待たずに前回廃案になっており、2回目の委員会で説明をさせていただいた自公案をもとに、今回出されるであろうという案を想定しながら委員会として議論を先行させていただくというのが選択肢としてあろうかと思います。他にもどう進めていけばよいのか、ご意見があれば、お聞かせをいただければと思いますがいかがでしょうか。
〇三谷委員 私どものほうにも聞こえている話は、当初、国の公職選挙法の改正は全然見通しがつかないんじゃないかということで、では現行法のもとで検討しようということで、この委員会でも合意をして進めて来たところですが、最近聞こえてくる話は極めて早くに自公案中心に各党調整をしていて、早ければ4月くらいには概要が決まってくるんじゃないかと。
早期に国会で成立するというような話が聞こえてくるものですから、一たんこちらで検討しても、新しい法律ができてまた再度見直すということであれば、そう先の話でなければ、新しい法律が見えてきた段階で、それをもとに議論を進めさせていただいたほうがいいのかなと思いますがいかがでしょうか。
〇奥野委員 三谷委員の言われたことが現実に近ければ、またやり直しになるのもどうかと思うので、その想定のもとで進めていって、間に合わなければもう一つ先に延ばすということで、その方向のほうがよいかと思います。
〇三谷委員 かなり確実なところからの話で進んでおるようですので、あまり大きく遅れるということはないのではないかと思います。
〇奥野委員 選挙は平成27年の4月ですから、まだ対応は可能といえば可能ですね。そんなことなら、そのほうがよいのではないかと思います。
〇前田委員長 お二人のご意見をいただきましたが、国としての動きも活発になっているという情報でございますので、少し国の動向を見極めながら、委員会としては法案が見えてきた段階で協議を進めさせていただくということでよろしゅうございますか。
〇中嶋委員 基本的には結構なんですが、何かが起こってずるずると国会の動きが止まっちゃうといけないので、委員会として、いつまでにできなかったら現行法で議論を再スタートし、加速してやろうよというタイムリミットだけつくっておいたほうがよいという気がします。
前回の意見のように、秋までに中間案を出し、パブリックコメントとってという形からいきますと、法律の改正が6月7月までに上がらなかったら、現行法で考えていくという期限だけ切っておいてはどうかと思います。
〔「中間案は、夏」の声あり〕
〇前田委員長 過去も、早期に、早期に、と言いながらなかなか成立してこなかったという経過もございます。今の情報では今国会での成立をめざして取り組まれておるという情報でございますので、4月5月くらいに上程されるのか、それと、今国会中に議決がされなければ、現行法で再スタートを切らせていただくというのもひとつの区切りなのかと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇前田委員長 後ほどタイムスケジュールもご覧いただきますが、少し国の動向を見極めながら、法案の動き、内容も見ながら協議を進めさせていただきたいと思います。
それでは改めまして、定数及び選挙区調査に関わる方向性のご検討をお願いしたいと思います。具体的な内容については先ほどご協議いただいたとおりで、国の法改正を見極めながら再度ご協議をいただく形で進めたいと思うんですが、前回の委員会でこれまでの現行制度における課題なり論点等、会派の中でいろいろと情報の共有化、あるいは意見収集についてお取り組みいただいてきたと思いますので、本日についてはそれぞれの会派で出たご意見、論点、課題含めながらお聞かせをいただきたいなと思っておりますので、各会派の代表の方からご報告をいただければと思います。それではまず、新政みえからお願いします。
〇三谷委員 細かいことは置いておきますが、会派の中での意見の大まかなところは、1つは先ほど申し上げました新しい法律、新法の下で検討すべきではないかというのが1点です。2つ目は、最高裁等の判例等、国の方でかなり厳しい動きがでておりますので、一票の格差、これは相当重点的に検討していただき、できるだけ格差が小さくなるようにご努力をいただきたいというのが2つ目です。3つ目は、一票の格差を是正するに当たって、全部の定数の削減も一定やむを得ないということがうちの会派の方の意見でございました。大まかにこの3点が会派としての意見ということでご理解いただければと思います。
〇前田委員長 では、続きまして自民みらいお願いします。
〇中森委員 私ども会派でもいろいろと論点、課題を整理させていただき、各地域選出の議員やそれぞれの都市部、また都市部でない地域との意見交換を会派内でさせていただきました。平成21年の議員定数等検討結果報告書に基づいて、その論点も復習しながら一票の格差であったり、定数の削減の方向性についても検討させていただきました。
その今までの三重県議会が進めてきた削減については、結果的には都市部で4名削減し、51名になったというのが最新でございまして、それが一票の格差に少なからず影響しているということからしますと、定数の削減率が全国的にもどの位置にあるのかというところも検討しながら、一票の格差だけで解決できない部分があるし、定数の削減をすればいいというものでもないという意見もあり、ことは簡単にいかないという意見が多かったわけでございます。
公職選挙法の改正については、委員長おっしゃるように改正を待って見直すということもありますけれども、粛々とその改正があろうとなかろうと検討は継続すべきと、こういう意見もありました。
合区対象選挙区の考え方についても議論がされましたけれども、地域性があったり、生活圏があるということから、数学的な合区制の考え方はなじまないんではないかなと、生活圏を重視することが重要ではないかといった意見がありました。
最終的には、削減するという意見と現状維持という意見とあったということを申し添えます。
〇前田委員長 続いて、鷹山お願いします。
〇奥野委員 私とこの場合は、問題の選挙区を抱えておりますので、いろいろ話したんですけれども、今の時代に、流れに逆らうことはできない。地域の広さとか、基準財政需要額でという話もしたんですけれども、それはいびつなやり方だということで、問題にはなりませんでした。そういうことで、今の時代、新政みえの方もおっしゃったように、法的にも無理ですから、一票の格差というのは。ある程度しかたがないでしょうということで、結論は出ました。全体的な意見としては、やはり法に沿った方向でいくのが妥当であろうということでまとまりました。
〇前田委員長 最後に公明党、お願いします。
〇中川委員 考え方として、他の会派からもでていますけれども、一票の格差の是正はするべきであるということで、原則やはり人口按分比例に基づく考え方を入れるべきだということが1点目。それで、自民みらいからも話がありましたが、前回、都市部を中心に4名削減した件ですね。これは人口按分比例とは全く根拠が違うやり方で減らしておりまして、ここも含めて是正すべきであるということで、1点目は人口に基づいた一票の格差の是正はすべきであるということです。それと、もう1点は、これは定数選挙区を変えることによってできるのかどうかはちょっと疑問なところもあるんですが、やはり選挙時において有権者に選択の機会を与えることが大事だということで、無投票選挙区を少なくするような方向性、これも考えるべきではないかと。これは立候補者が何人いるかということによってなるので、一概には言えないんですが、そういった考え方も出てまいりました。それと全体的には、削減の方向ということで定数維持という考え方ではなく、削減の方向と。数に関してはそこまでの議論はしておりません。
〇前田委員長 ありがとうございました。みんなの党さんからは、現在のところは特にないということでございましたので、付け加えさせていただきます。
各会派のいろいろなご意見をいただいたわけでございますが、今回はそれぞれのご意見をお聞かせいただくだけにとどめたいと思っております。次回の委員会の中で論点整理を含めながら、新法を少しにらみながら、議論を深めさせていただきたいと思っております。
特に今出された意見に対して、その他の意見でも結構でございますが、何かございましたら皆さんからご意見を賜りたいと思いますがいかがでしょうか。
〇奥野委員 人数割りの定数が出ていましたよね。四十何人かな。43人か。あそこら辺からプラスしたりマイナスしたりというところかなと。結局、法定からいくとそうなるんですから。あの辺からのスタートを考えたらいいのではないかな。あれ以下にはなったらいかんし、以上という、その辺のところは頭に入れられたほうがいいんかなと思います。そうするとだいたい一票の格差というのも非常に少なくなってくるんかなとは思いますけれども。ということは、四日市なんかが増えるということになるかも分かりませんけどね。
〇前田委員長 配当基数ですよね。そこら辺の数字的なものを軸にしながらと。
〇奥野委員 意見としてね。
〇前田委員長 他にはいかがでしょうか。改めて、新法の中で選択肢も少し広がる部分もあるかもしれませんので、議論を深めさせていただければと思いますので、今日のところはこの程度とさせていただきたいと思います。また、今日いただいたご意見含めながら、正副委員長でも整理をさせていただき、次回の中で協議をいただきたいと思います。
2 今後の活動計画について
それでは次に、事項2「今後の活動計画」についてご協議願います。別紙活動計画案をご覧いただきたいと思います。
〇前田委員長 現時点では大変簡単な内容とさせていただいております。
先ほどご協議いただきましたように、今後、国の公職選挙法改正の動きがあるという状況の中で、少しタイミング的にずれる部分もあろうかと思いますが、集中的に御議論をいただき、できるだけこのスケジュールで進めさせていただければと思っております。とりあえず現行の案として、前回確認いただいた内容と少し状況が変わっておる部分もありますが、この方向性で進めるということでよろしゅうございますか。
〔「はい」の声あり〕
また、パブリックコメントの手法も含めながら議論を進める中で協議も深めさせていただければと思いますが、とりあえずこの大きな流れをできるだけ頑張って、短期的に集中議論をしながら進めさせていただくということだけご確認をいただければと思います。ではよろしくお願いいたします。
これまでご協議いただいた項目以外で、特にご意見なりございましたら御発言をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。
〔「ございません」の声あり〕
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
選挙区調査特別委員長 前田 剛志