このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

スマートフォンサイトへ移動

平成25年定例会2月定例月会議 陳1

受付番号・件名 陳1 志原橋防潮水門上流部に、大規模排水ポンプ設備の常設を求めることについて
受付年月日 平成25年2月26日
提出された
定例月会議
平成25年定例会2月定例月会議
所管委員会 防災県土整備企業常任委員会
項目 要旨
 志原川の志原橋防潮水門上流部に、大規模排水ポンプ設備の常設を求める。
  浸水による耕作地の放棄と農業生産の減収、家屋の被害等住民の生活・財産を直接に阻害し、道路も遮断され広範囲に公衆の便益をも脅かす問題であり、設備完備による対策を要請する。

理由
 産田川を支流にもつ志原川は、古来から河川の勾配が非常に緩やかな河川であり、台風等の波の影響による塩害や河口の閉鎖による増水が過去から累々とあり、昭和初期に河口へ防潮水門を設置後は農作物への塩害は少なくなったが、台風等の波浪による河川口での砂利の堆積により河口溜りを成し、同時に河口溜りへの大量の海水の流入による水門閉鎖(閉鎖により流域への塩害は防がれている)により河川の排水能力が全く無くなり、志原川(水門上流域)の浸水が多発している。
 志原川の問題点は、河口閉鎖時に河川排水をどう対処するのか・波浪の影響がある中で、いかに早く河川口の堆積砂利を切り(排除し)、排水状態に転じるかである。
 砂利そのものを少なくし堆積を制御する計画もあるが、結局波浪が大きい間は排水の成果は得られず、過ぎたる制御を行うと大型台風が来襲すると波浪が直接水門を襲い構造物の破壊を招く事になる。大型化する傾向にある自然災害に対し中途半端な強制的な制御は想定外の事態を招き得策ではない。
 海岸の波浪が強く、河川勾配の少ない志原川では河川のボックスカルバート化による排水は実用的でないことから、水門上流に大規模な排水ポンプ設備を常設し、水門閉鎖と同時に水門下流溜りへの強制排水を実施すれば、閉鎖時でもポンプ設備の能力分排水が出来る。加えて波の勢いが弱くなると、ポンプの排水流により河口の砂利溜りに崩壊を誘発し、重機が入場できない状況でも、円滑な河口切りを完了できる可能性は非常に高い。
 将来もポンプの増設が可能な事、水門を越流させるだけであるので配管距離が短く済み経済的に設置できる事も利点となる。
 最近の志原川での水害予想時に、国土交通省に依頼し臨時設置しているポンプの規模では能力不足であり、都会や広い平地部では大規模なポンプを常設しており、内径2m以上の鋼管に60cm程の吐出口を何個も備えた強制排水の構造物もある。
 大規模な台風が発生している現在としては、浸水被害の多発する排水能力の弱い河川である志原川には、常設の大規模排水ポンプ設備を現状の防潮水門に加えて併設しなければ対処できない。

結び
 波浪により河口が恒常的に堆積閉鎖する志原川における、大規模排水ポンプ常設による浸水対策の陳情である。
ページID:000018903
ページの先頭へ