三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成24年度 委員会会議録 > 平成24年10月2日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録
教育警察常任委員会
予算決算常任委員会教育警察分科会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成24年10月2日(火) 自 午前10時0分~至 午前11時13分
会 議 室 502委員会室
出席委員 8名
委 員 長 水谷 正美
副委員長 小野 欽市
委 員 藤根 正典
委 員 長田 隆尚
委 員 奥野 英介
委 員 北川 裕之
委 員 前野 和美
委 員 永田 正巳
欠席委員 なし
出席説明員
〔警察本部〕
本 部 長 斉藤 実
警務部長 山城 瑞樹
生活安全部長 福島 隆司
刑事部長 小山 敏雄
交通部長 別府 清雄
警備部長 水井 寛
警務部首席参事官 警務課長 大内 敏敬
生活安全部首席参事官 生活安全企画課長 永戸 吉朋
刑事部首席参事官 刑事企画課長 中村 正義
交通部首席参事官 交通企画課長 中根 英二
警備部首席参事官 警備第一課長 橋爪 清
警務部参事官 総務課長 堀 主邦
生活安全部参事官 地域課長 山口 光央
刑事部参事官 組織犯罪対策課長 小林 一夫
会計課長 藤原 佳明
交通規制課長 小松 雅和
交通指導課長 伊藤 正彦
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 主 幹 加藤 元
企画法務課 副課長 川口 徳郎
傍聴議員 なし
県政記者クラブ 5名
傍 聴 者 なし
Ⅰ 分科会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第1号「平成24年度三重県一般会計補正予算(第3号)」(関係分)
Ⅱ 常任委員会(警察本部関係)
1 所管事項の調査
(1)「『平成24年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)
(2)犯罪情勢について
(3)街頭犯罪抑止対策と振り込め詐欺抑止対策の進捗状況について
(4)交通事故情勢と交通安全対策について
(5)その他
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 分科会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第1号「平成24年度三重県一般会計補正予算(第3号)」関係分
①当局から資料に基づき補充説明(斉藤本部長)
②質疑
〇水谷委員長 御質疑があればお願いします。
〇北川委員 事業内容に挙げていただいている1の青色回転灯の関係で、当初事業で実施していない北勢・南勢・伊賀地区ということなんですが、もう少し地域的な割り当てを聞かせていただきたいのと、42名の雇用ということは、期間とか、時間とか、具体的にどんな数字の割り振りになるのか教えていただけませんか。
〇福島部長 担当区域について今本部長が申し上げました当初予算の分、これにつきましては、四日市北警察署から沿岸、四日市南、鈴鹿、津、津南、松阪警察署まで運用させていただいております。新たにこの補正予算でお願いしておりますのは、北勢ブロックといたしまして桑名、いなべ、四日市西警察署管内、これが1区域、それから南勢ブロックといたしまして伊勢、鳥羽警察署管内、これが2区域、3番目が伊賀ブロックといたしまして伊賀、名張警察署ということでございます。区域割は以上でございます。
それから、今お話がありました運用の関係でございますけれども、42名につきましては、1班3名で、これを2班、1警察署管内で運用いたします。したがいまして、今回は7警察署ということになりますので、3名掛ける2班が7警察署で、42名ということでございます。ちなみに当初分につきましては3名掛ける2班が6警察署で、36名ということでございます。
〇北川委員 今回は緊急雇用で引き続いてということですが、そうすると、スタートと終わりはどこまでというのは。年度末までになりますか。
〇福島部長 期間につきましては、12月3日から平成25年2月28日までを予定いたしております。
〇北川委員 わかりました。
〇水谷委員長 ほかにどうぞ。
〇小野副委員長 今の青色回転灯の件ですが、当初予算から拡大するということで、要するにかなり効果があるという御認識があった上で拡大していくということだとすると、具体的には。青色回転灯は一般の警備会社の名称が入ったままでその車が動いたりと、いろんなことを見るんですが、契約した警備会社の名称をボディーに書いてあるのを、例えばちょっと隠すとか、何かがあるのか、それはもうそのままでいいんだという御判断をされているのか、この2つをお尋ねしたいと思うんですが。
〇福島部長 まず、1点目の効果の関係でございますけれども、5月に新たに本年度の青色回転灯事業を進めさせていただきました。犯罪情勢といたしましては、6月までは増加傾向で推移しておりましたけれども、7月以降減少傾向となっておりまして。それまでは1月から6月の増加を引っ張っておりましたけれども、8月末段階で減少という状況になっております。特に部品狙い等の街頭犯罪が減少を見ておりますので、顕示性を含めて相応の効果を出させていただいておるのかなと考えております。
それから、ボディーの表示の関係でございますが、仕様の中に明確な記載はなかったと思っておりますけれども、これは今委員のおっしゃった部分について検討してまいりたいと思います。御了解いただきたいと思います。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇水谷委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第1号の関係分 挙手(全員) 可決
〔閉会の宣言〕
〔開会の宣言〕
Ⅱ 常任委員会(警察本部関係)
1 所管事項の審査
(1)「『平成24年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)
(2)犯罪情勢について
(3)街頭犯罪抑止対策と振り込め詐欺抑止対策の進捗状況について
①当局から資料に基づき説明(山城部長、小山部長、福島部長)
②質問
〇水谷委員長 それでは、委員の皆さんからの御意見、御質問等をどうぞ。
〇奥野委員 振り込め詐欺ではないんですが、今度、郵便局が通帳と何やらを持って各家庭を回っておろすということが言われているんですけれども、それなんかまた、犯罪を増やすようなことになりかねんのかなと。その辺を、警察等は背中合わせとして協議する必要がある。必ず出てくるから。この詐欺をする人たちというのは、そんなことがあれば絶対に何らかの形でやろうと考えるので。たしか10日ぐらいか前にテレビで言っていた。多分高齢者の方やと思うんですけど、郵便局員が通帳、印鑑を持っておろしに行って持ってくると。そんな情報はまだないんでしょうか。
〇福島部長 今委員御指摘の部分については、詳細を把握しておりません。申し訳ございません。警察の取組の中で、金融機関防犯協会というネットワークがございますが、その中にも郵便局の部会が入っておりまして、その点についてはしっかりと協議して、遺漏のないように努めていきたいと考えております。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〇北川委員 振り込め詐欺の関係で、ちょっと教えてください。オレオレ詐欺もいろんな手法というか、形態がどんどん変わっていくところがあって、その都度対処していくのがなかなか大変な分野だと思うんですが、若干特殊だなと思うのは、融資保証金詐欺です。還付金等の関係なんかは、そんなうまい話ないわなというところで済まされる部分があるんですけど、融資保証については、本当に追い詰められている方もあるので。この金額もずっと減ってきていながらまた上がってきているということですが、実際のパターンというのは。例えばカードを担保に渡したりとか。どんな形でこの支出が行われる、お金が使われるんですか。
〇福島部長 今お話がございました融資保証金詐欺の被害というのは、大体30代から60代までに集中しております。8月末現在の発生件数については減少傾向でございますけれども、先ほど申し上げました大きく被害額が伸びておる部分は融資保証金詐欺によるもので、現状、県下で8月末で5件発生、被害額は4880万円というような、非常に深刻な状況でございます。
我々の重点的な取組といたしましては、商工会あるいは商業者の団体へアピールし、パンフレット、リーフレットをお配りして注意喚起をしていただく、そして、その組合員の方に、その趣旨の犯罪が多いという広報を徹底させていただいております。
また、手法といたしましては、まず、担保なしで融資しますよと書いてあります、そこへ電話をさせます。それを送るについて、例えばあなたから400万円まず振り込んでください、振り込んでもらって、それが確認できればおっしゃる800万円なら800万円を振り込みましょうという形で、手続上、もう一つ、もうちょっと要る、もうちょっと要るということで額を上げてきたりし、連絡しても全く音さたなしという形で、取られっぱなしというものが大半でございます。やはりわらにもすがる思いになれば、そういうことになるんだろうと思いますけれども、そういう形で2回、3回と振り込みを重ねて、最後にはうまく取り込んでしまうというのが多い類型でございます。
その手の、電話してすぐに貸してくれるようなものというのは、基本的に極めて危ないということをしっかりと認識していただかないと。どうしても商業主の方というのはそういうところへ手を出してしまうことがありますので、これからもそういう団体を通じて、あるいはいろんな切り口で広報を徹底して、そういう被害に遭うことのないように努めていきたいと思います。
〇北川委員 わかりました。還付金詐欺なんかと同じやり方ではあるんですね。特殊なやり方ではないんですね。ほかの事例、事案と違って、経済状況が経済状況なだけに、せっぱ詰まっておられる方はおっしゃっていただいたとおり、わらにもすがるという話になりますので、十分な対処等を通じて啓発をしっかりやっていただきたいと思います。
〇福島部長 はい、わかりました。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〇藤根委員 今出ていた振り込め詐欺の件なんですけれども、検挙数が23件中6件というお話やったと思うんですが、その検挙にかかわって。対策として、ATMでの逮捕を目指したネットワークを運用するとか、タクシーの話がありましたが、この6件という検挙については、ATMなりタクシーなりでの取組が有効であったという認識でよろしいんでしょうか。
〇福島部長 振り込め詐欺でネットワークにより阻止した事例というのもございます。先ほど私が申し上げましたタクシーとのネットワークで効果を得たというのは、まだ数字としてはございません。ただ、金融機関等とのネットワークで事前に振り込みを阻止していただいたという事例は、去年だけで11件ございました。今年も既に6件振り込め詐欺を阻止していただいております。
阻止の内容というのは、例えばこのごろの還付金詐欺でございますと、金融機関へ行かせないで、大型店舗あるいはコンビニエンスストアのATMへ誘い出し、そういうところで携帯電話を使って言うとおりに押していったら、自分の口座から何十万円かが入っていってしまうというのが一つの典型ですけれども、人の目につかないところへ誘い込むというのが実態でございまして、60歳以上の方が多いんですが、金融機関あたりでは、その方が携帯電話で話しながら押しとると、「何しとるの」と声をかけて阻止していただいておる。これはもう、ある程度定着してきたということで非常にありがたいと思っておるんですが、当然コンビニエンスストアにもお願いしておりますし、今後もこういう形のものをしっかりと広報して、だんだんとそういうことをやる場所をなくしていくという抑止対策を進めていきたいと思っております。
〇藤根委員 金融機関のほうではある程度定着してきたという御答弁でしたので、要はコンビニエンスストアなり大型店舗のATMでそういう監視の体制といいますか、サポートという形のものに取り組んでいきたいということでよろしいんですか。
〇福島部長 基本的にはもうネットワークもつくってあるんですが、金融機関に比べて危機感というか、意識はまだそのレベルへ行っていないということで、これをさらに広げ、深めていくことに努めていきたいと考えております。
〇藤根委員 もう1点。暴力追放運動というのに、各警察署と各市町が中心になって取り組んでいただいております。暴力追放運動にかかわっては、暴力団から嫌がらせがあるとか、いろいろな問題が起こったと。今のところ県内の暴力追放運動について、九州のように、ニュースに出るような状況は聞いてないんですけども、問題があったとか、うまくいっているとか、そのあたりの状況を教えていただけたらと思うんですが。
〇小山部長 暴力団排除につきましては、昨年、条例ができて以来、各地域、職域でしっかり取り組んでいただいてきております。今のところ、九州のような、暴力団からの嫌がらせ的なものは把握していないという状況でございます。
現在、市、各警察署管内、特に大きなところでは、歓楽街といいますか、繁華街あたりに不当要求拒否宣言の街ということで、地域の人が結束して、みかじめ等の不当要求拒否の宣言をしていただいており、津をはじめ四日市、鈴鹿、亀山、松阪で宣言をしていただいております。引き続いて伊勢とか桑名でもそういう方向で進めているということで、地域が一体となった取組をしていただいておりますので、警察といたしましてもこの辺についてはしっかりバックアップをしていくと。
また、いろんな不当要求事案については前面に立って対応していくということで取り組んでいきたいと考えております。
〇藤根委員 やはり店舗を出していらっしゃる一般の方とか、市民の方の安全がいかに守られるかというところで、これは県警察で今御答弁いただいたように第一に考えていただいていると思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〇永田委員 施策131犯罪に強いまちづくりということで、改めてお聞きしておきますが。この間も議会で議論がありましたスーパー防犯灯、これは第1号をたしか四日市の商店街につけていただきまして、当初、かなり抑止力が働いたんです。これは効果があったと私も判断してますけれども。それが機能しなくなったということなんですが、それにかわる施策があるのかどうか、何かあれば教えてほしいんですが。
〇福島部長 本会議でも本部長から答弁させていただいておる話ではございますけれども、38基止まっておるというようなことで御質問いただきました。今年20基、10基ずつ、日永地区と白子地区へ導入いたしましたけれども、当時のものからすると、新たに導入したものは、カメラの精度も格段によくなっておるということで、今お話のございました今後の更新につきましては、基本的にはこの街頭緊急通報装置を後継ということで考えておりまして、これについて何年までと明確には、予算の関係もございますが、できるだけ早い段階で更新していきたいと考えております。
メリットといたしましては、設置も、ランニングコストも、従来のものより格段に安くできるということで考えております。
〇永田委員 例えば四日市の場合はかなり都心部、というのは名古屋とかから繰り出してくるのが多かったんですよね。だからあれはそのときの抑止力として結構威力を発揮していただいたように思います。一つこの問題もありますし、早く対応していただきたいなと。要望にとどめておきますけど、よろしく頼みます。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇水谷委員長 ないようでございますので、次の所管事項調査にまいります。
(4)交通事故情勢と交通安全対策について
①当局から資料に基づき説明(別府部長)
②質問
〇水谷委員長 それでは、委員の皆さんからの御意見、御質問等をお願いします。
〇長田委員 交通死亡事故の特徴の中に、高齢死者が半数近くを占めるとあるんですが、どういう状況で。例えば運転をされておるとか、歩道歩行中にぶつかるとか。
〇別府部長 9月末で53人亡くなられておるんですけども、そのうち高齢者は25人です。高齢者の中では、歩行者と自転車の利用者が多いという状況です。数字的に申し上げますと、自転車乗用中の方が5人、歩行者の方が10人です。そのほかは原付自転車とか、自動車乗用中とかになります。
〇長田委員 先ほどの予算のところではあえて聞かなかったんですが、実は不法駐車があって、その間から高齢者が出てぶつかるというのが非常に多いと聞いておるんです。駐車禁止違反なんかの検挙といいますか、取り調べが比較的薄いような気がするんですが、その辺のところはいかがなんでしょうか。
〇別府部長 駐車禁止違反の検挙というのはなかなか難しいところがありまして、予算のところで出させていただいておる放置違反金、放置駐車として検挙することが多いんですけれども、これを民間委託してやっておる四日市南警察署と津警察署は比較的検挙の事例も多いんですが、ほかの警察署については、委員が言われるように数値的には少ないかもわかりません。
〇長田委員 あるところで、たまに停められる方ならいいんですが、結構常習的に停められる方があって。駐車30分以内か何かの間にはどけられるらしいんですが、それが常習化しているようなところがあるということです。付近の方から何とかならんだろうかという話もありますんで、検挙していただかんでも、注意していただくだけでもいいんですが、その辺のところも重点にしていただくといいかなと思いますので、よろしくお願いしたい。
〇別府部長 30分って言われましたけど、駐車違反につきましては、そういう限度の数字はないんですが、言われましたように、例えば自分の家の前に停められたら困るというのであれば、通報していただきましたらその都度対応もしておりますし、常習というのであれば、情報をいただけたら、何とか対応の仕方があるのかもわかりませんので、その辺もよろしくお願いしたいと思います。
〇長田委員 別件で。通学路の交通安全対策のところでお聞きしたいんです。今、小・中学校が569ある中で、平成23年度が135校で通学路を中心とした交通安全施設を点検済みというんですが、経年的には全部終わっていたんですか。
〇別府部長 これは昨年度から実施しておる事業でありまして、昨年度は135校、今年度も135校で実施いたします。一応対策が必要な箇所は抽出しておりまして、今年度すべき場所については既に施工業者との契約が済んでおりますので、順次、塗りかえ等々が始まっていきます。残りの数字を計画的に言いますと、来年度、再来年度のあと2年で行う計画でございます。
〇長田委員 4年間で全校をやっていく方針であるということでよろしいわけですね。
その下の、教育委員会等との緊急合同点検のところなんですが、合同点検をしていただいて一番多いのは、やはり歩道が薄れているとか、一旦停止が薄れているとかいうことだと思うんです。これは警察とは直接関係ないのかもわかりませんけれども、例えば草がたくさん生えていて視界が悪いんで何とかしてくださいということであったり、看板が邪魔で視界が遮られとったりということが多々あるんですが、この辺について何か対策はあるんですか。
〇別府部長 まず、草の問題なんですけれども、道路に隣接する空き地で草がぼうぼうというのであれば、その所有者に対して草を刈っていただくような指導が必要になってくると思いますし、例えば歩道と車道の間とか、歩道上に草がようけ生えとるというのであれば、道路管理者が草を刈る必要が出てくると思いますので、もしそういう状況で、警察に情報をいただけるのであれば、警察から道路管理者に申し入れるということが必要になってくると思いますし、個人所有の空き地については、詳細はわかりませんが、消防法上の制約もあると聞いておりますので、その辺で草を刈っていただくような指導をしていただくということが必要になるんだろうと思います。
〇長田委員 正直、県道、市道が比較的多いんです。県にしましても年に1回ぐらいしか刈らんという状況で、年に1回であれば、例えばお盆前となると、7月はぼうぼうやという状況ですし、6月に刈ると秋にはぼうぼうになっても刈れないということがあるんですが、合同点検の中でも、草があることによって視界が悪い、あるいは側溝にふたがないのではまってしまうという方が多いことがありますので、できたら県の中で連携して、危ないところについては2度刈るような形の申し入れもしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
〇別府部長 常に警察と道路管理者、特に県土整備部等々が連絡をとっておりますので、そのような状況があれば申し入れをしたいと思います。
もう一つ、答弁するのを忘れました看板の問題ですけれども。看板につきましては、県の屋外広告物条例等々で、つける許可がある、なし等があると思いますので、一概に警察からこの看板邪魔やでどけてくれとは言えないところがありまして、これも県土整備部の所管になると思いますが、例えば事故が起こると、事故の防止対策として警察と道路管理者、その関係者等々で現場の点検をするんですけども、そのときにも、もし看板が視界を遮っておって事故につながったという状況であれば、それは道路管理者に申し入れをしたいと思いますし、しております。
〇長田委員 事故があってからでは遅いと各地からよく言われますので、危険と思われるところで、できるところがあればしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
〇水谷委員長 御要望ということですか。
〇長田委員 はい。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〇前野委員 子どもたちの通学の問題なんですけども、ここにも書いてあるように、いろいろなところで集団登校に車が飛び込むという事案が出ておりますよね。実際に、集団登校は、犯罪抑止という意味でいくと十分その効果が出ていると思うんですが、対車となってくると大きな問題を抱えてますので、教育委員会や学校と交通安全の点検をするときに、いいか悪いかという議論をされたことはありますか。
〇別府部長 警察といたしまして、交通として集団登校がいいのか悪いのかというのは、多分それほど議論されていないんだろうと思うんです。どちらかというと防犯面であったりで集団登校がいいのではないかということになっておると思います。集団登校をしているところに車が突っ込んでくるからたくさんの児童がけがをするということになりますけども、集団登校をして、上級生が下級生をしっかり把握して注意喚起しておれば、それはそれで交通事故防止につながるんだろうと思いますので、今後、議論すべきことがあればしていきたいと思います。
〇前野委員 集団登校がいいという判断で現在それがやられているんだろうと思いますけれども、子どもの数の多いところ、特に団地周辺なんかでは、時々、100人も150人も並んで一斉登校という光景が私の近くでもあるんですが、この列に車が飛び込んだらえらいことだなと。もう少し少人数、例えば10人単位ぐらいに分けて集団登校できたらなと思ったりもするんですけども、一度研究していただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇別府部長 これにつきましては、交通と防犯上の問題があるかと思いますので、警察部内でも交通部と生活安全部とが連携して議論、検討していきたいというふうに思います。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〇永田委員 通学路の話なんですけど。学校の通学路として指定されたところですが、白線が消えかかっているときに、私がこれは危ないからとお願いすると、予算がないからなんて言うわけですよ。文部科学省、国土交通省、警察が連携でやっている割には、予算の問題が手薄なように思いますね。そこら辺はどうでしょうか。
〇別府部長 通学路の白線の問題ですが、そういう意味では、横断歩道も含めて通学路全体の白線にそういう危険箇所がないかということで、4カ年計画で三重県次世代育成支援行動計画の交通安全施設の点検も進めておりますし、その都度交通安全施設の点検を進めております。
委員の言われるとおり、白線、横断歩道で消えかかっておるところはたくさんございます。ただ、そういうものはこちらも把握して、早くと。どちらを早くしてどちらが遅くてもいいかという議論はいろいろ難しいところがありますけれども、当方で検討いたしましても、これは早急に整備しないといけないところから、順次やっていきます。
白線につきましてはいつも議論が起こる、これは公安委員会管理の白線か、道路管理者管理の白線かという問題もあったりして、なかなか難しいところがあるんですけれども、それはそれで、道路管理者と協議しながら、自分たちの経費で線を引いていかなあかんというところがあります。
予算の問題なんですけども、県の財政がなかなか厳しいときでございますので、県の財政の中で効果の上がる方法で、順位をつけて順次やらせていただきたいと考えております。
〇永田委員 要望にとどめておきますけど、やっぱり通学路だけは第一優先でやるべきだと思うんですね。事故があってからでは遅いですわ。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇水谷委員長 ないようでございます。それでは、交通事故情勢と交通安全対策についての調査を終わります。
(5)その他
〇小野副委員長 先ほどの交通安全対策にも若干絡みますが、おとといの台風の時期、警察の皆さんは各所轄を含め大変な御苦労をいただいて、鈴鹿では悲しい事件があったりと、かなり気を遣わなきゃいけないところが、また違って出てきているのかなという気がするんですが、実は当日の夕方5時過ぎに、私の地域にございます国道で3車線ある中の1車線はもう30センチぐらい冠水してまして、しばらくどうしようもない状態が続いておりました。国土交通省の津の事務所へ電話をさせていただいたり、津市役所に排水の話をしたりしましたけれども、警察の車両は巡回していただいているんでしょうから、すぐ車を止めるというのはできないんだろうけれども、ああいうときに、ここはもう水があふれてて危ないよとか、そういう情報を、例えばホームページで、津署管内、鈴鹿署管内、伊勢署管内とかいうことでアップできないのかなと。緊急情報みたいにね。
防災みえjpを見ますと、暴風警報とかが各市町別に出てますが、ああいうのを活用しながら、もうここへは近寄らないでくださいというようなことを、ある程度把握はしているんだろうから、県の防災対策部との連携もしていただき、もう少し機動的にできないのかなと疑問を感じているんですが。先ほどの予算の面では随分いろんなものをデータベース化してシステムをつくっていただくことなんかがありますから。警察だけではなくて、県全体の中でそういう御検討というのは難しいんでしょうか。
〇水井部長 今回は大きな台風でしたので、当然、台風接近に伴いまして、所要の体制をとって警戒しております。情報を入手できないかというお話でしたけども、国土交通省、それから津地方気象台、これらの合同で発表されます様々な河川情報、あるいは天候に係る情報は、リアルタイムで把握しております。
広報の仕方なんですが、所要の体制を各署でとりまして、パトカーを走らせて危険箇所付近に広報するというのが警察の主な活動であります。そのほか、県民の方々に情報を周知させる方法といたしましては、気象庁の情報を、携帯電話会社がエリアネットとかいう形で流したり、知事部局が防災みえjpといった形で任意の加入者の方にお知らせしたりするという手段がとられております。いずれにしても警察といたしまして、そういう被害が予想される場面においては、所要の体制をとって現場における広報を中心とした活動、あるいは危険箇所があれば当然救助態勢もとって対処してまいりたいと考えております。
なお、今回も当然紀州方面の被害が予想されましたので、午前9時過ぎに機動隊員を紀州方面に1ユニット派遣して、事前待機をいたしました。鈴鹿川の氾濫につきましても、残念ながら犠牲者がお1人出てしまいましたけども、事前に110番通報で運転者が出られない状況だというのを聞きまして、警察官を迅速に派遣いたしました。ただ、その後、人が流された模様という情報を警察が入手したのは2時間後でございましたので、生存しておられるうちに発見できなかったんですけども、所要の体制で午前0時まで捜索をしたというのが実態です。
若干交通規制の問題からは外れましたけども、以上、警備部から御答弁申し上げます。
〇別府部長 交通規制というか、通行止めの関係でございますけども。冠水した地帯というのは、通常現場警察官が現場に行って把握する、現認するということです。それとか、地域住民とか、通行した車の方々から、ここは水がついているので危ないとかいう通報が警察署なり110番なりに入ると、そういうことに基づいて現場に行って、通行状況、通行が可能かどうかを判断して、不可能であれば、現場警察官の交通規制ということで、道路交通法第6条第4項に基づいて、緊急措置として通行止めの規制をかけるわけなんですけども、冠水等による通行止めは、道路法の第46条に基づき、道路管理者がするのが基本になってくると思います。
それで、このような冠水等による通行止めの情報につきましては、基本的には道路管理者の方に流していただくものだとは思っておるんですけども、ここが通れるかどうかというのは、道路利用者、地域住民の方々から電話等々で大体は警察に問い合わせが来ます。警察といたしましても冠水の状況、通行止めの情報につきましては収集し、そういうときにはお答えして、通れませんよとか、この道なら通れますよとかいう情報を一元的に提供させていただいておるところです。
ただ、このような多量の雨が降り冠水事案が発生するような場合、警察といたしましては通行止めの規制だけではなくて、立ち往生した車両の救出であったり救助、信号機の滅灯による交差点での交通整理、交通事故の対応等々、各種活動を展開しておりますので、なかなか思うような広報ができていないのかもわかりません。その辺は今後、十分早期の情報収集と提供に努めてまいりたいと思います。
〇小野副委員長 明確に統合できるような回答ではないと思いますので、それはやはり県全体の中で。先ほど申し上げたように、私は国土交通省にも連絡しました。津市役所にも連絡しましたが、その当時、事故処理車が2台続いて国道を通っていったんですよ。ああ、警察が動いてくれてるなって期待してたんだけど、すぐ帰ってきましたので、違ったのかなと思ったんですが。見える警備って書いていただいてましたが、結局、我々にとっては警察がどんなふうに動いてもらえるかというのが一番心強いわけですね。そこら辺を一度、全体の中で御検討いただきたいとお願いしておきたいと思います。
〇斉藤本部長 地震と違いまして、大雨の場合は時々刻々と状況が変わるんですね。先ほど別府部長が言いましたように、いろんな活動をする中で、全ての道路の状況を警察が把握できるというわけでもないのは事実です。ただ、おっしゃるように県民の皆様にそうした情報を提供するのは、警察だけではなくて行政全体としての役割でございますので、一度県なのか、あるいは国なのか、市町なのか、警察で把握した情報をじかに提供するのか、県内道路管理者を通じて提供するのがいいのかも含めて御検討させていただきたいと思います。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〇長田委員 先ほどの永田正巳委員の通学路の関係で。先日、新聞を見てましたら、本来警察が白線を引いたりすべきところを市町の予算でやろうと思ったら、法に触れてできなかったということがあったと。実際問題として、県警察の予算がなかった場合に、そういうふうに善意でしてもらったとき、それに対してしていくという方法はないんですか。
〇別府部長 道路標示の管理区分というのはなかなか難しいところがありまして。これは大きく言えば公安委員会管理と道路管理者管理があって、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」というのがあるんですけども、その中で道路管理者が設置するものは区画線という標示でたくさんあって、公安委員会が設置するものは道路標示ということで規制標示とか指示標示というのがあるんですが、明確に管理区分が分かれております。ただ、この法令によらないものについては、どちらがしてもいいというか、規制がないもんですからどちらがつけてもいいということになりますので、お互いに協議しながら、やりやすいほうがつけるということになるんですが、愛知県の話は、このように明確に標示されておりますので、責任のない他の機関がすると地方財政法違反になりますよというのを、公安委員会から道路管理者に申し上げたと認識しております。ただ、そうだろうとは思います。
〇長田委員 その筋はよくわかるんですけども、そこまで言われるんであれば、警察もしてあげてほしいなというのがあって。当然ながら法を超えてできないことはできないとわかっておるんですが。その指摘も正しいと思ってますが、指摘すると同時にしてやってほしいなという意見だけ言わせていただきたいと思います。
〇別府部長 御意見はよくわかっておるんですけど、なかなか難しいところがありまして。わかりました。
〇水谷委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇水谷委員長 それでは、これで委員会を終了いたしますが、当局には御苦労さまでございました。
〔当局 退室〕
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長
予算決算常任委員会教育警察分科会委員長
水谷 正美