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平成24年5月30日 議員提出条例検証特別委員会 会議録 

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議員提出条例検証特別委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日          平成24年5月30日(水) 自 午前10時0分 ~ 至 午前10時48分

会  議  室            301委員会室

出席委員          9名

                            委  員  長      中嶋 年規

                            副委員長   長田 隆尚

                            委       員   小島 智子

                            委       員   森野 真治

                            委       員   小野 欽市

                            委       員   奥野 英介

                            委       員   服部 富男

                            委       員   中村 進一

                            委       員   永田 正巳

欠席委員          なし

出席説明員          なし

事務局職員          次長                    神戸 保幸

                  企画法務課長           野口 幸彦

                  政策法務監              山本 道雄

委員会書記          議事課副課長           山本 秀典

                            企画法務課主査      中西 宣之

傍聴議員          なし

県政記者クラブ     1名

傍  聴  者        なし

協議事項

 1 今後の進め方について

 2 活動計画の作成について

 3 その他

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

 1 今後の進め方について

〇中嶋委員長 本委員会は、去る5月15日の本会議におきまして設置されました。その所管事項は、議員提出条例の検証に関することであります。具体的には、議員提出の条例をチェックするというのがミッションなんですけれども、本日はこの調査をするに当たりまして、今後どのように委員会を進めていくかについての御協議をいただきたいと思っております。
 今後の進め方についてなんですが、本日の資料の資料1をまずごらんいただきたいんですけれども、議員提出条例一覧となっておりまして、三重県議会定例会の招集回数に関する条例から22番のみえ歯と口腔の健康づくり条例までの22本ございます。
 この全てを同じ労力をかけて検証を行うことは難しいと思いますので、どうやって検証していくかが課題になると正副委員長で考えております。
 そうしたもとで、事前に私ども正副委員長で調整の上、今後の進め方として、特に22本を同じ労力ではいけないということで、対象を一定絞っていかなきゃいけないと思っておりまして、議論の対象となる条例の絞り方について、事務局のほうで資料を作成してもらいましたので、事務局から説明をお願いしたいと思います。

〇山本政策法務監 まず、お手元に配付させていただきました資料2をごらんいただきたいと思います。
 議員提出条例を検証するに当たりましての基本的な考え方につきましては、まず一つは、平成24年度内に全ての検証を終わるということを基本といたしたい。また、22本の対象となる条例がございますので、これら全ての議員提出条例を一度検証対象にするということを基本的な考え方といたしたいと思っております。
 検証の手順につきましては、22本ございますけれども、先ほど委員長からも御説明がありましたように、全て同じようにということではないと思います。中には既に失効しておる条例もございますので、大枠な基準により、この特別委員会において具体的な検証を行うか否かの選別が必要と思っております。
 一つには、平成24年4月1日現在で、公布後3年以内の条例につきましては、つくったばかりというふうなこと、それから、効力失効済みの条例もございますので、これは対象から除きたい。これは2本の条例が該当しております。また、既に検証済みだとか、現在検証中の条例もございますので、これも除きたい。これは7本ございます。それから、議会の運営等に関する条例についても、この特別委員会で検討するに当たっては適切ではないという考えから除きたい。これが7本となり、合わせて16本が該当するのではないかなと、まず整理をしております。
 残りましたのが政策条例として6本です。この6本に関して、具体的に条例の見直しをするかどうか検討をお願いしたいと思います。その方法といたしましては、執行部から条例の執行状況等を聴き取り、内容を吟味していただきまして、実際に見直しが必要な条例であるかどうか、その内容はどの程度なのかの御判断をお願いいたしまして、実際の見直し対象の条例を決めていただく。こうなりますと、6本からゼロ本というのが何本になるかはわからないところでございます。
 ここで一つの課題としましては、例えば6本ということになった場合、条例の見直しをする場合には数々のステップを踏んでいかないといけないということで、検証する時間は膨大なものとなると思います。手順よく進めるような方法を検討する必要があるというのが一つの課題です。また、常任委員会との連携をどうするかということも一つの課題となっております。
 これらを整理しまして、年間のスケジュールについては、次の2ページをごらんいただきたいと思います。5月、これは本日のことですけれども、この検証の全体の方向性と今後の1年間の大まかなスケジュールを確認していただく。あわせて大枠な基準による選定までしていただければと考えております。
 6月、執行部からの意見聴取によって、具体的に見直しをすべき条例を確定していただきたい。これを受けて、実際に見直しをする条例が確定しましたら、7月から個別、具体的な検討に入っていくということで、おおよそ来年2月ごろまで検討して、3月いっぱいをもって全ての作業を終わるというスケジュールになると思います。
 以上が全体の方向性ないしスケジュールに関しての考え方でございます。
 次に、大枠な基準による選定についてのご検討ということもお願いいたしたいと思います。3ページをごらんいただきたいと思います。
 まず、大枠な基準による選定につきましては、①に関して、みえ歯と口腔の健康づくり条例に関しましては、この3月に成立を見たばかりでございます。また、議会改革諮問会議設置条例に関しては、既に失効しております。これは、この特別委員会での検討から除外すべきではないかと考えております。
 次に、選定②ということで、整理番号1、それから整理番号17に関しましては、現在議会改革推進会議の組織の中で、検証検討プロジェクト会議において検討しております。
 また、その他6、9、11、12、13というのは、既に検証を一度行っておる条例でございますので、合わせて7本に関しても、この特別委員会での検討というのから外すべきかなと考えております。
 次に、4ページ、大枠な基準による選定③ということで、これに関しては、2番、それから7番に関しましては、議員報酬等に関する在り方調査会において、現在別の組織で検討しています。それから、16番、議員の定数だとか選挙区に関しては、通例特別委員会等を設置して検討しています。3番、4番に関しましては、執行部の組織改編等におきまして、適宜必要に応じた改正をしています。それから、5番、18番に関しましては、議員の政治倫理に関する条例であるということで、こういう条例に関しても、この特別委員会での検討対象としては適切ではないのではないかという判断から、除くべきと考えております。
 以上、精査してみますと、5ページに記載の6本の政策条例が対象となっております。
 なお、これに関しましても、それぞれの条例で検討条項を持っておるもの、持っていないものというのもございます。具体的には資料3をごらんいただきたいと思います。資料3にその検討条項の一覧を載せてございます。
 まず、子どもを虐待から守る条例に関しては、「施行後三年を経過した場合」、それから、三重県地域産業振興条例は「施行後五年を目途として」、三重の森林づくり条例に関しましては、「施行後五年を経過した場合」という見直しをつけられておりますし、それから、裏の2ページですけれども、三重県地域づくり推進条例に関しては「必要があると認められるとき」、また、三重県食の安全・安心の確保に関する条例に関しても、「必要があると認められるとき」に検討を加えるという条項を持っております。これらの条項の設置によって、さらに見直しをする条例の範囲を検討する必要があるのではないかと考えますので、以降、御審議のほどをよろしくお願いいたします。
 以上です。

〇中嶋委員長 先ほど事務局から説明させましたとおり、まず22本について、テーブルの上に一回のせましょうと。だけれども、22本を同じようにはできないので、対象を絞っていこうということが大枠な基準による選定ということでございまして、その考え方として、4月1日現在で公布後3年以内の条例、具体的にはみえ歯と口腔の健康づくり条例なんですが、それと失効済みのものということで、2本が落ちます。それから、検証済みとか検証中の条例が7本ありまして、それは除きます。また、議会の運営にかかわるようなことは、政策的な内容ではないということで、それは7本が該当するので、16本が該当し、22本から16本を引いた6本が対象として残るという整理の仕方をさせていただいております。まずその考え方について、委員の皆様方から御質問、御意見をいただきたいと思います。

〇山本政策法務監 ちょっと説明が漏れましたので、もう一つ、つけ加えさせていただきます。
 このスケジュール案の中で、7月から具体的な条例の検討に入るわけですけれども、これに関しましては、別添の参考資料1をごらんいただきたいんですけれども、いわゆる見直しをするに当たっての様々なステップがございます。特別委員会で議員提出条例を検討する場合は、この真ん中のステップになろうかと思います。様々な検討をして、条例素案をつくりましたら、パブリックコメント、それから執行部からの意見聴取、全員協議会での説明、最終条例案を確定して、議会運営委員会へ諮っていただいて、上程という手順と、様々なステップを行うことになっており、例えば6本ということになりますと、6本全て、原則的にこのような形をとらないといけないということについても御確認をお願いいたしたいと思います。

〇中嶋委員長 まず、私が先ほども申しましたように、22本から16本を引くという、この過程について、皆さんの御意見を賜りたいんです。そうじゃなくて、もう22本同じようにやるべきという御意見があってもしかるべきだと思いますし、そのあたりはいかがでしょうか。御質問も含めて。

〇森野委員 今出していただいた案の考え方で、私もいいと思います。

〇中嶋委員長 まずこの6本まで絞るというところまではオーケーと。

〇森野委員 はい。

〇中嶋委員長 ほかの委員の皆さんはいかがですか。

                〔「異議なし」の声あり〕

〇中嶋委員長 御異議がないようであるならば、まず大枠な基準による選定で、対象を6本に絞らせていただくということで進めていきたいと思います。
 では、この6本が残りました。その6本をさらにどういうふうに選定するのか、ないしは6本全部を議論するのかどうかということについて、副委員長とも随分相談させていただいたところなんですが、今回、執行部が行財政改革の一環としまして、条例の一斉点検、見直しをすることとなっております。総務地域連携常任委員会に所属の委員の方は、そちらのほうで聞いていただいておるかと思うんですが、この1年間をかけて、執行部の方も公布後3年以内の新規制定及び全部改正している条例を除く全ての条例を対象に、執行部として一斉点検、見直しをする予定となっています。その数は327件というふうに聞いておるんですが、実はさっき我々が22本挙げた議員提出条例については、その中から外れております。最初から。それは執行部としてはもう判断しないということで、県議会の判断に委ねるというふうになっております。
 今、その22本のうちの6本まで、我々としては検証するかどうかということまで絞ったところまで来ているんですけれども、それを副委員長ともお話しする中で、議員提出条例といえども、一たん条例として議決された段階においては、それは県民にとっての条例ということで、執行していただくのは知事である。
 野呂前知事がよくおっしゃられていたんですが、二元代表制の議論の中で、地方自治体というのは首長制であると。議提議案であれ、議決された条例の執行責任は知事にあるんだということをよくよくおっしゃってらっしゃいまして、私もその考え方は一定理解するところなんですけれども、そういう観点からいきますと、6本残ったこの政策条例について、議会だけで検証するのはいかがなものかなという思いを持っています。執行部の執行状況も踏まえた上で議論するべきではないかなと思っております。もう一度、資料2の進め方ですが、執行部からの意見聴取による選定というところがあります。執行部から条例の執行状況等をお聞きした上で、6本からさらに絞る、ないしは6本全部を議論するということをもう一回議論しなきゃいけないのかなと思っています。
 ただ、本日時点では、執行部からの意見聴取ということはできませんので、どういう形で意見を聞くかということについての御相談をしたいんですが、先ほど申しましたように、執行部は執行部で今回327本の条例を見直します。それに当たって、参考資料3、条例の点検・見直しシート(案)というのがあります。
 執行部の皆さんは、327本の条例をこのシートでもって、回答欄に、例えば①必要性の中で「条例の目的は、制定後の時間の経過にかかわらず現在でも妥当性を有している」かどうかを、「はい」、「いいえ」、「該当しない」と、この三つでそれぞれ見直し、スクリーニングをかけることをしようとしております。であるならば、この6本の議員提出の政策条例についても同様に、執行部として制定後の運用も踏まえて、この見直しシートで、執行部の視点でチェックしてもらって、それをベースに執行部からの執行状況を検討してはどうかなということを正副委員長で検討したところでございます。
 ちょっとまどろっこしい説明になったんですが、今までのところで御質問とか御意見はございますでしょうか。

〇服部委員 検討する条例の絞り込みについてなんですが、正副委員長での素案は持ってみえないということで理解してよろしいんですか。

〇中嶋委員長 正副委員長では、この6本からどう絞るかということについては、まず執行部の意見を聞いた上で、皆さんと協議の上、決めていったらどうかなという考え方です。

〇服部委員 わかりました。

〇中嶋委員長 この進め方についての考え、御質問は。

〇奥野委員 議員提出条例というのは、三重県議会がやったのか。財源は当然執行部側にあるわけなので、財源を伴っている部分もありますから、本当は我々がするより、執行部がするべきです。我々は必要ないんとちがうか。そのとき、執行部のほうは議員提出条例というのをオーケーしたわけなので。だから、僕は特別委員会にたまたま来てしまったけど、そうと違うんかなと思うんです。これは、執行するのは執行部でしょう。我々はあくまでも提言でしょう。違うんですか。その辺を考えると、全部やってもらったらどうですか。

〇中嶋委員長 そういった議論は、実は正副委員長の中でもございました。先ほど私が申し上げましたように、議員提出条例といえども、条例は議決されたら県民のものであって、執行するのは執行部ですので、執行部にほかの執行部提案の条例と同様の考え方でチェックしてもらってもいいじゃないかという意見もあったんですが、その中で、参考資料2というのをごらんいただきたいんです。実はこの議員提出条例については、この特別委員会が設置される前に、議会改革推進会議のプロジェクトとして検証検討会というのが置かれておりました。
 これは、萩野議員が議長のときに、議長公約として議提議案の検証をしますということで設置された、その冒頭の議長の発言、太字のところなんですけれども、議員提出条例については、議決の意思どおりに運用されているか、また、県民の意識や社会情勢の変化等を勘案し、検証を行っていくことが必要ですよねという当時の萩野議長の思いがございまして、そういう観点からいきますと、県民の意識や社会情勢の変化等を勘案して検証を行うのは、当然執行部の皆さんもしてもらわなきゃいけないですけれども、議決の意思どおりに運用されているかという観点も含めて、議会としても一定の検証をすべきではないかというところでスタートしたところがございまして、そういう流れを踏まえての今回のことかなというふうに思っております。
 ただ、誤解のないように申し上げたいのは、議提議案だから議会が必ず見直さなきゃいけないとか、全て執行部がオーケーって言ってるのに、それを無理やりに検証して、内容をさらに変えなきゃいけないとか、この委員会のミッションは、私はそこじゃないと思っています。端的に申しますと、執行部から御意見をもらって、執行状況で全てオーケーですよ、問題ないですよというんであれば、この残りの6本については見直しする必要がないですねという結論を次回この委員会で出してもらったら、それでええと思っています。もちろん議提議案だからということで、機能していない条例をそのまま生かす必要もないので、廃止も含めた大胆な議論もあってしかるべきだと思っておるんです。
 ちょっとまどろっこしくなりましたけれども、奥野委員のおっしゃられるところには非常に共感する部分がある中で、さはさりながら、議会としても一回提案して議決したというところの流れで、議会の目でもチェックしようと。ただ、それは執行部の意見を踏まえての議会としてのチェックでいいんではないかなというのが一応正副委員長案になっております。

〇奥野委員 22番の今年のみえ歯と口腔の健康づくり条例、そして、13番の子どもを虐待から守る条例、9番の三重県リサイクル製品利用推進条例、そんなのは当然執行部がやるべきであって、議会が人の家のところまで手を突っ込んどるというような気がしないでもないんです。あんたらがせんので俺らがすんのやとは違って、我々がするのに議会がやってきたというような感じがしないでもないです。これは僕が県議会議員になっとらへんだときやもんで言えるんやけど、今回のみえ歯と口腔の健康づくり条例でも、市町長の意見を聞くと、当然これは議会がやるべきものじゃない、執行部がやるべきことだという方もみえるので、余りにも執行部がやるべきことを議会がやるのはいかがなもんかなという気がしないでもないです。議会がやるべきことというのは、当然議会の範囲でやるべきことであって、執行部がやるべきことは議会がやるべきじゃないと私は思います。みえ歯と口腔の健康づくり条例も本当は反対なんですけど、気が弱いのでよう反対せんだだけなんです。

〇中嶋委員長 奥野委員のおっしゃられるところは私も非常に大事だと思っています。やっぱり執行部の役割、議会の役割というのがそれぞれあるので、全く同じものではない。そういう中で、でき上がった条例について、執行部として、執行状況を踏まえて評価していただくのは当たり前という流れからいけば、この執行部がつくった見直しシートを使って、一たん執行部からの意見を聞かせていただく。それを踏まえて、さっき申し上げたように、6本についてやる、やらないを議論するという流れでやらせていただければありがたいと思っておるんです。

〇奥野委員 特に13番の子どもを虐待から守る条例は、我々よりも執行部がやったほうが、現実問題としてよくわかってるんじゃないかな。9番の三重県リサイクル製品利用推進条例もしかりだと思うんです。これで我々が検証して、結局執行部の意見を聞くわけでしょう、どういう状況かということを。当然わからないですから。その辺はもう、ここの中で選択していい部分もあるんと違うかなと思います。

〇中嶋委員長 まさに今おっしゃっていただいた、三重県リサイクル製品利用推進条例とか、子どもを虐待から守る条例というのは、既にプロジェクトのほうで検証しています。ただ、三重県リサイクル製品利用推進条例は、一たん執行部の側が見直しをかけてて、それを踏まえて県議会としてもさらなる見直しをしたという希有な例で、子どもを虐待から守る条例も、議会でさんざん議論したんですが、そのままでいいじゃないかと、結局改正なしという結果になったという、これもまたユニークな例です。今回、そういう意味では既に検証しているということで、これはもう外して、資料2の5ページをごらんいただきたいんですが、番号8の議会の議決すべき事件以外の契約等の透明性を高めるための条例から20番の三重県食の安全・安心の確保に関する条例まで、この6本を、一度執行部から執行状況を聞かせていただいて、この委員会として見直し、議論、検証の対象にするか、しないかというのを今後やらせていただきたいなというのが本日の御提案なんです。

〇中村委員 議会が条例をつくるということは、児童虐待もそうやったんですけれども、執行部がなかなか一気に踏み込めないというか、時代の要請があるけれども、国が動かんとかいろんなこともあって、やれない部分を議会側から議論の中で執行部に先行してつくったという条例が幾つかあると思うんです。そういったこともあって、議員提出条例というのは議会にもつくったという責任がありますので、検証できるものは検証していくというのは、流れとしてはそれでええと思います。
 ただ、中身によって、執行部マターみたいなものがもしあるんであれば、それは当然執行部にお願いもしていくべきやと思いますけれども、一たんこの6本があるので、6本が一体どういう状況になっているのか、我々としては聞く必要があると思います。
 それから、6本全部をこの委員会だけで限られた期間でやり切るというのは絶対に不可能やと私は思います。そのこともありますので、できたら執行部と連携をとって、先ほどもお話がありましたように、執行部でこれができる、執行部に委ねるべきやというものがもしこの場であるんであれば、皆さんの議論の中でそれはそちらへやっていただくという方向があってもええんかなという感じがします。
 とにかく現状が一体どうなっているのかというのを、私はまず聞きたいです。

〇中嶋委員長 そういう御意見もいただきました。ほかに御意見はございますか。

〇小島委員 何年か前に見直しをしたことが実際にあったということを伺ったので、当然やるものなんやろなという感覚できたんですが、奥野委員の話を聞いて、ああ、そうやなというふうにも思いました。
 ただ、この6本についても、条文を読ませていただいても理解できるところとなかなかわからないところがございますので、やっぱり執行部の方の御説明を、私自身としては受けたいなと思います。
 ただ、聞いたときに、どこに判断基準を持って見直すべきかどうかというポイントを、私は今ここではわかっていないと思いますので、その後の皆さんの議論を聞きながら、どこを見直すべきかどうかというポイントを絞って、そこで判断をしていったらどうかなと思います。そこで参加させていただきたいなと思いますので、中村委員も言われましたけれども、一度執行部からの説明を聞く場を持っていただく方向で進めていただいてはいかがでしょうか。

〇中嶋委員長 ほかに御意見は。

〇奥野委員 今おっしゃった19番の三重県地域づくり推進条例、20番の三重県食の安全・安心の確保に関する条例は最近です。これの中身を読んでよくわかる人がどんだけいるかなというのはちょっとクエスチョンマークです。自分もちょっとかかわっとったときに、反対しながらそこへ加わっとったんですけれども、こんなんどうするんかなという思いもあったんです。
 この20番の三重県食の安全・安心の確保に関する条例の場合は、赤福事件があったときに、急遽やっつけ仕事みたいなところで、本当はもっと時間をかけてやっていくべきなんかなというようなときのことでしたので、その後、検証というのか、どんだけ効果があるのかというのは、執行部から全然説明もないし、当然この二つはやっただけという感じになっておる。そのときに議決はしたけど、どうなんかなと、ちょっと疑問を感じながら逃げている感じなんです。

〇小野委員 まさにこの5ページの6本については、今の皆さんの御意見のように、執行部側のこのシートに基づいた見直しが間に合うかどうか、時間的な問題もあるかもわかりませんが、6月のあるべき時期に一度御説明を聞きながら検討するという方向で、その後またこの委員会で議論するというようなことでいかがなんですかね。

〇中嶋委員長 ほかに御意見はございますか。

〇奥野委員 条例なんてそんなに使うもんじゃないし、なかったら困るなという部分もあるんです。町長をしとるときの僕なんか、条例をほとんど知らなかった。必要なときにそれを見るというのが僕の条例についての感覚なんです。検証しても、なかなか検証できないんと違うかなという気がするんです。三重県食の安全・安心の確保に関する条例にしたって、今、検証して、これがどうなんやという答えは非常に出にくい。だからまあいいじゃないかと。多分結論はそうなると見えてるんです。だから、その条例がどうやこうやって、そんなに目くじら立ててするようなことでもない。あればあったで、必要なときにその条例が効力を発揮するというような、大ざっぱな感覚のほうがいいような気がしないでもないです。

〇中嶋委員長 大体今までの皆さんの御意見を伺っておりますと、まずは執行状況を確認しようやないかと。その上で判断したらええけれども、冒頭にちょっと正副委員長でも議論したようなことを今、奥野委員もおっしゃったんですが、だからといって、必ずしも見直さなきゃいけないと気張っていくんじゃなくて、執行状況を見て問題がないんだったら、それはそれでオーケーと。
 私ども正副委員長で話したのが、この特別委員会のミッションというのはとにかく検証することであって、見直すこと、結果を出すことがミッションではないと思っていますので、聞かせていただいて、これは機能しているとか必要だねということであれば、それはもう直さなくていいと、これがこの委員会としての結論であれば、私はそれで委員会としてのミッションを十分達成していると思っていますので、そういう感覚で進めさせていただくということでよろしいですか。

                〔「はい」の声あり〕

〇中嶋委員長 そうしますと、今、資料2の1ページの、執行部からの意見聴取による選定をやりましょうというところまで、委員の皆さんに御同意いただけたという理解をさせていただきます。結果として何本を対象に検証していくのかというのは、執行部からの意見を聞いてからになろうかと思うんですが、その中で、小島委員のほうから、それをどう判断するのかというところなんですが、それについては、次回の執行部からの意見を聞くときの委員会で、正副委員長で案を出させていただこうと思っておるんです。一つの考え方としては、参考資料3にあります執行部の条例の点検・見直しシートで必要性とか適法性、有効性、効率性、公平性、その他という項目で、執行部自身が評価されますので、ペーパーを出していただいて、その結果をさらにどう料理するのかというところが必要かどうかというのは、もう少し正副委員長で詰めていきたいと思っておるんですけれども、これが一つの評価の視点になるのかなと思っております。
 もし見直すものが出てきたといった場合に、先ほど山本政策法務監から御説明いただいた参考資料1をもう一回ごらんいただきたいんですが、これは議員提出条例をつくるに当たって、ちゃんとルールを決めとこうよということで、過去に代表者会議か何かで申し合わせをしたものをフローにしたものです。一番左の現行申し合わせ、これは昔の申し合わせになっていまして、今は委員会で検討する場合、ないしは検討会又は検討組織で検討する場合という二つになっていまして、検討会又は検討組織で検討する場合というのは、今回我々は委員会ですので該当しません。
 この表で皆さんに何を申し上げたいかというと、右側の検討会の場合との違いなんですが、一番下の本会議で採決する前に常任委員会に付託するかしないかというところが大きな違いになっておりまして、特別委員会といえども委員会ですので、要は常任委員会との関連で申しますと、常任委員会に付託するんではなくて、もし見直すとするならば、この特別委員会で内容まで見直しをするというやり方になりますということを改めて御理解いただきたいということで、この参考資料1を出させていただいたところです。
 ということで、資料2に戻っていただきまして、2ページのほうに全体スケジュールのイメージがあるんですけども、特別委員会で内容見直し審議、執行部からの意見聴取、パブリックコメント等々をしながらということで、常任委員会との関係については、適宜必要あらば常任委員会とともに執行部の意見をお聞きする、そういう特別委員会と常任委員会の役割分けをしながら進めてまいりたいと思っておりまして、その点についても御了解いただきたいと思います。
 ちょっとわかりづらい説明でしたが、この点について、御質問とか御意見はございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇中嶋委員長 6本からどこまで絞れるかというのがありますけれども、もし対象が出てきた場合には、この委員会で内容についても深く議論していくということで御理解いただいたということで、進めていきたいと思います。

〇服部委員 これは今の点検・見直しシートで何も出てこなかったら、どういう判断をすればいいんですか。本来執行部案という形でありますけども、私たちがこういう点検・見直しシート(案)をつくってもいいんじゃないかなとも考えているんですが、いかがでしょうか。

〇中嶋委員長 これも正副委員長でいろいろと議論したところなんですが、先ほども申しましたように、議員提案であれ執行部提案であれ、議決された条例というのは県民の条例であって、執行するのは執行部の責任においてやっていただいているわけなので、そういう意味では議会だから議会の視点でということで、無理やりチェックシートをつくる必要もないんじゃないか、今の執行状況を把握する上では、執行部のチェックシートで見ていってはどうかと考えております。
 執行部から問題なし、この条例は見直す必要はありませんという結果が出てきて、それを報告いただいて、我々もそうだね、見直す必要ないな、6本全部いいねということであれば、それはそれでいい。この委員会のミッションとしては達成できたというふうに思っておりますので、必ず見直さなきゃいけないというのがこの委員会のミッションではないことだけは皆さんと改めて共有させていただきたいと思っております。

〇服部委員 わかりました。

〇中嶋委員長 あと事務局から何か補足することはありますか、今までのところで。

                〔「結構です」の声あり〕

〇中嶋委員長 そうしましたら、大枠な進め方としては、そういうことでさせていただきたいと思っております。 

 2 活動計画の作成について

〇中嶋委員長 今日は最終、資料4をごらんいただきたいんですが、この活動計画書(案)というのをつくらなきゃいけないんです。これを持って委員長会議に臨まなきゃいけないので、本日、この活動計画書(案)をつくらせていただくところまでお願いしたいと思っております。
 活動計画の作成に当たって、最初に重点調査項目の選定から行うこととなっておりますけれども、先ほど6本までは絞ったんですが、対象となる条例の絞り込みがまだできておりませんので、執行部からの意見聴取をした後、改めて重点調査項目を御協議いただきたいと存じますが、よろしいでしょうか、今の時点では。

                〔「異議なし」の声あり〕

〇中嶋委員長 ですから、内容によっては重点調査項目なしということもあるということです。先ほど申し上げましたように。
 3の活動計画表ですが、先ほど御協議いただいた資料2の全体スケジュールと基本的には同じものとなっております。ちょっと早いんですが、6月22日に執行部からの意見聴取をさせていただきたいと思っております。それを踏まえて、最大6本、最小でゼロを対象にするというところを議論した上で、検証、見直しが必要と思われた条例がありましたら、7月以降、内容見直し審議等々に入っていくというスケジュールをつくらせていただいております。
 委員会の最終目標は、議員提出条例の検証を行った上で、必要に応じて条例改正につなげるというところだと思っております。くどいようですけども、必要なければ条例改正はしないでこの委員会が終わることもあるということでございます。見直すということになれば、当然議会だけで議論していてはだめですので、さらなる見直し案についての執行部からの意見聴取とかパブリックコメントもやってまいりたいと思っております。

〇服部委員 6月22日に意見聴取をするわけなんですが、条例点検見直しシートの提出期限が6月30日とうたわれておりますけども、本来は6月22日にそういった見直しのシートが提出され、それによって意見聴取をするという段階を経たほうがいいんではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。

〇中嶋委員長 済みません。この活動計画表の説明が端的になってしまったんで。
 今、服部委員に御指摘いただいたのは、下の執行部の主な予定ということですが、これは執行部が行財政改革の一環として327本を先ほどのシートで評価する期限が6月30日ということで、執行部内の話であります。さっきの6本については、前倒しで執行部のほうにつくっていただいて、6月22日に御担当の方、どっちかというと部局長よりは条例の内容をちゃんと把握して、運用している方に来ていただいて、ちょっと早目になりますけど、ここで議論させていただこうという案になってます。

〇服部委員 それならわかりました。

〇中嶋委員長 済みません。説明が不足しておりました。
ここまでのところで、あと御質問はよろしいですか。

〇森野委員 22本から6本まで絞って、時間をかけて聞いて、詳細な検討をするかどうかを検証する作業を行うという部分を考えると、重点調査項目として6本の条例という形で上げてはだめなんですかね。結果としてゼロになった場合に、6本見直しを検討してゼロでしたという報告ができると思うんです。そうでないと、何もなかったということになってしまうと思うので。

〇中嶋委員長 今日の議論を踏まえてこの6本をとりあえず重点調査項目としておいて、6月22日にお聞きして、その結果、ゼロもあれば最大6本全部見直すこともあると。そういう結果になるということで、本日時点の活動計画書(案)としての2の重点調査項目は、この6本を上げるという御意見ですね。これについて皆さん、いかがですか。

                〔「異議なし」の声あり〕

〇中嶋委員長 よろしいですか。まあ、確かにそういう説明をさせていただくほうが言いやすいと思います。
 県内外調査なんですが、申し合わせでは日帰り調査を1回、県外については1泊2日以内の調査を行うことができるとされておりますけれども、内容によって要るかどうかわからないので、改めて後日、議論していく中で御協議させていただきたいと思います。必要に応じて行うということでさせていただきたいと思います。
 以上、活動計画書(案)についての御提案なんですが、森野委員から重点調査項目をこうしたらどうかという御意見がありましたが、ほかにこの活動計画書(案)について御意見はございますでしょうか。特にございませんか。

                〔「はい」の声あり〕

〇中嶋委員長 それでは、正副委員長のほうで活動計画書(案)を最終調整させていただきますが、今後の委員会で再度お諮りしてまいりますし、県内・県外調査につきましても適宜相談させていただきたいと思います。 

 3 その他

  (1)次回の開催日程について

〇中嶋委員長 最後になりますけれども、次回の委員会なんですが、執行部からの意見の聴き取りによる条例の6本からのさらなる選定を行いたいと思っておりまして、6月22日金曜日の午前10時から開催いたしたいと存じますけれども、委員の皆様、よろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇中嶋委員長 それでは次回は、6月22日金曜日の午前10時から開催いたします。
 なお、執行部の出席者につきましては、先ほど申しましたように、部局長等に限定せず、条例の執行状況等について、本音で詳細な説明ができる職員に出席を求めることとしたいと思っておりますので、御了承いただきたいと思います。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

議員提出条例検証特別委員長  中嶋 年規

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