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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成24年度 委員会会議録 > 平成24年5月23日 教育警察常任委員会 会議録

平成24年5月23日 教育警察常任委員会 会議録

資料はこちら

教育警察常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日      平成24年5月23日(水) 自 午前10時0分~至 午後3時6分

会 議 室         502委員会室

出席委員          8名

                   委  員  長      水谷 正美

                   副委員長   小野 欽市

                   委       員   藤根 正典

                   委       員   長田 隆尚

                   委       員   奥野 英介

                   委       員   北川 裕之

                   委       員   前野 和美

                   委       員   永田 正巳

欠席委員          なし

出席説明員

                   本 部 長                                   斉藤      実

                   警務部長                                                    山城 瑞樹

                   生活安全部長                             福島 隆司

                   刑事部長                                                    小山 敏雄

                   交通部長                                別府 清雄

                   警備部長                                水井      寛

                   警務部首席参事官 警務課長             大内 敏敬

                   生活安全部首席参事官 生活安全企画課長 永戸 吉朋

                   刑事部首席参事官 刑事企画課長          中村 正義

                   交通部首席参事官 交通企画課長          中根 英二

                   警備部首席参事官 警備第一課長          橋爪      清

                   警務部参事官 総務課長                   堀      主邦

                   生活安全部参事官 地域課長                      山口 光央

                   刑事部参事官 組織犯罪対策課長          小林 一夫

                   会計課長                                                    藤原 佳明

                   交通規制課長                                       小松 雅和

                                                                    その他関係職員

            [教育委員会]

                   教 育 長                                   真伏 秀樹

                   副教育長                                                    小野 芳孝

                   次長(教職員・施設担当)                               信田 信行

                   次長(学習支援担当)                      白鳥 綱重

                   次長(育成支援・社会教育担当)                    野村      浩

                   次長(研修担当)                                           西口 晶子

                   教育総務課長                             荒木 敏之

                   予算経理課長                             三井 清輝

                   教職員課長兼総括市町教育支援・人事監     木平 芳定

                   福利・給与課長                                             福本 悦蔵

                   学校施設課長                             加藤 丈雄

                   高校教育課長                             倉田 裕司

                   小中学校教育課長                                        鈴木      憲

                   特別支援教育課長                         井坂 誠一

                   生徒指導課長                             和田 欣子

                   保健体育課長                             吉田 光德

                   社会教育・文化財保護課長                          野原 宏司

                   研修企画・支援課長                        川口 朋史

                   研修指導課長                             辻村 大智

                   市町教育支援・人事監                                 廣田 隆延

                   市町教育支援・人事監                                 山本 成之

                   市町教育支援・人事監                                 浅井 雅之

                   市町教育支援・人事監                                 寺嶋 哲司

                   市町教育支援・人事監                                 五味 正樹

                   学校防災推進監                           山路 栄一

                   教育改革推進監                           加藤 幸弘

                   特別支援学校整備推進監                  東      直也

                   人権教育監                                                  生駒 昌之

                                                                    その他関係職員

委員会書記          議   事   課      主幹      加藤      元

                   企画法務課     副課長 川口 徳郎

傍聴議員          なし

県政記者クラブ     1名

傍  聴  者            なし

調査事項

Ⅰ 警察本部関係

  (1)平成24年三重県警察運営の重点目標について

  (2)平成24年度警察費当初予算及び主要事業について

  (3)犯罪情勢について

  (4)街頭犯罪等及び振り込め詐欺抑止総合対策の推進について

  (5)交通事故の発生状況と交通事故抑止対策の推進について

  (6)災害に係る危機管理体制の再構築に向けた取組について

  (7)県警だよりについて

Ⅱ 教育委員会関係

 1 教育委員会事務局の組織機構

 2 主要事項

  (1)平成24年度当初予算【教育委員会関係】

  (2)「みえ県民力ビジョン」【教育委員会関係】

  (3)三重県教育ビジョン

  (4)県立高等学校の活性化

  (5)学校における防災教育・防災対策の推進

  (6)学校施設の耐震化の推進

  (7)教職員の配置

  (8)高校教育の充実

  (9)キャリア教育の推進と高校生の就職対策

  (10)学力の定着・向上

  (11)地域に開かれた学校づくり

  (12)外国人児童生徒教育の充実

  (13)特別支援教育の推進

  (14)特別支援学校の整備

  (15)安心して学べる環境づくりの推進

  (16)学びを保障する人権教育の充実

  (17)健康教育の推進

  (18)子どもの体力向上

  (19)武道の必修化

  (20)社会教育の推進

  (21)文化財の保存・活用

  (22)教職員の資質向上

協議事項

 委員会年間活動計画の作成について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

調査事項

Ⅰ 警察本部関係

  (1)平成24年三重県警察運営の重点目標について

  (2)平成24年度警察費当初予算及び主要事業について

  (3)犯罪情勢について

  (4)街頭犯罪等及び振り込め詐欺抑止総合対策の推進について

  (5)交通事故の発生状況と交通事故抑止対策の推進について

  (6)災害に係る危機管理体制の再構築に向けた取組について

  (7)県警だよりについて

    ①当局から資料に基づき説明(斉藤本部長、山城警務部長、小山刑事部長、福島生活安全部長、別府交通部長、水井警備部長)

    ②質問

〇水谷委員長 所管事項概要につきましての質問を受けたいと思います。委員の皆さん、どうぞ。

〇北川委員 予算の中でご説明のあった3次元画像鑑定システム整備事業って、どんなものか教えていただけますか。

〇小山刑事部長 この3次元画像鑑定システムでございますけども、これは防犯カメラ等で撮影された人物と、それからその被疑者とを照合させるということの仕組みでございますが、この被疑者は3次元の3Dで撮りまして、それと防犯カメラに写っている顔写真と特徴点を照合させるということで、証拠の一つとしてこれを使っていくというシステムでございます。

〇北川委員 わかりました。ありがとうございます。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇奥野委員 随分予算が削減されて厳しいのではないですか。
 交通安全のまちづくりの中で4億4400万円ですか、これ、削られてますね。人件費なんか、このへんがちょっとわからないのですけど、人件費もできれば削らない方がよかったのですけど、そこまで及んでしまったというので、どうかなと思うのですけれども、この4億4400万円の中身というのは、どんな中身ですか。

〇別府交通部長 これは、去年、緊急雇用対策でいろいろな事業をいたしましたけれども、その関係が今年はちょっと少なくなったというのが大きな理由でございます。

〇奥野委員 そうすると、この平成23年というのはそれが入っていたので比較がしにくいですけれども、平成22年と24年を比較すると、その方が正確かなというような気がしないでもないのですけど、そのへんはいかがでしょうか。難しかったら、また教えてもらえたら結構です。

〇藤原会計課長 今手持ちに、正確な数字がございませんけれど、交通安全に関しての全体での総額に関しましては、平成22年から23年が増で、平成23年から24年についても増ということで、個々のそれぞれの施策の中では減という部分もございますが、交通安全全体をとらえて交通で使い得る予算につきましては増ということでございます。

〇奥野委員 ありがとうございます。もう1点教えてください。10ページの外国人犯罪の特別法犯というのはどのようなものですか。

〇小山刑事部長 刑法犯というのは一般的に窃盗とかそういう刑法に規定された犯罪、特別法犯というのは、それ以外の、いわゆる特別法、例えば覚せい剤取締法違反とか、不法就労等の入管法違反とか、そういうものの検挙であります。

〇奥野委員 ありがとうございます。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇長田委員 6ページの5番の次世代支援のための安全な道路交通環境整備事業ですが、「小・中学校を中心に面的に整備し」ということで、これは非常に好ましいことだと思うのですが、予算的に2500万円程度ですが、今年はどこをするとか、そのへんは決まっているのでしょうか。

〇別府交通部長 今検討中で、予算的には135校をとらえまして調査をいたしまして整備をするということにしております。

〇長田委員 そうしますと、小・中学校ですので、毎年、例えばPTAからいろんな標識とか表示の要望が上がってくるのですけれども、それも踏まえた上で135校をされているということでよろしいのでしょうか。

〇別府交通部長 これは、去年から全小学校・中学校を対象にいたしまして4カ年でするということにしておりますので、今年はそのほぼ4分の1に当たる135校ということにしております。ですから、その通学路や学校の周辺を、PTAであるとか道路管理者であるとか警察で点検をいたしまして、補修すべきところは補修する、何か新しくつけるべき場合はつける、そういうふうなことを点検してやりますので、当然PTAなり学校からの要望も取り入れてやっていく、そういう事業でございます。

〇長田委員 ありがとうございます。各PTAからの要望を聞いていますと、どう要望していいかわからないので、例えば昨年の例であったのが、「交差点の四方に『止まれ』を表示してください」という不可能なことがあったりします。
 これは、いろいろ聞いていますと、要望する側が、例えばそこの歩行者が通学時間帯に危ないので何かしたいのだけれども、どう要望していいかわからないので書いたというものだとかがたくさんありました。それが例えば県道であれば建設事務所に行き、信号のことであれば警察に行きということの中で、その要望がばらばらで、本来の要望にそぐわないところが多々ありましたので、そういう面的なところで、今おっしゃられた警察と建設事務所あるいは市と協議した中で、例えば横断歩道をつけてくださいという要望の中で、横断歩道よりもこういう面がいいですよというような形の指導もしていただけると幸いだと思いますが、そこまで可能でしょうか。

〇別府交通部長 交通規制につきましては、基本的には地元からの要望によるもので、その要望の大体は市町で集約されて、市町から警察に文書で来るというのが普通のルートだろうと思います。別にそれを飛び越えて警察に要望していただいても結構ですが、その際、その場所の交通情勢や、道路環境をこちらも把握、調査いたしまして、一番いい方法をそれぞれ協議して、その要望のとおりにいくかどうかはわかりませんけれども、そういう方法でやっていきたいと思います。もし要望の仕方がわからないというのであれば、直接警察の交通課の方へ一度ご相談いただけたらというふうには思います。

〇長田委員 警察に対する要望がわからないというよりは、どこに出していいかわからないという状況の中で、そう言いながらも市が警察あてであれば警察に送って、結果として警察が、それは道幅を広げる必要があるから、亀山市へ送ってくださいという縦の形で終わってしまって、その市の道をどう広げたらいいのというところへはなかなかいかないというところが多々あります。そのへんのところが、交通関係に主導的な立場である警察が市の方に、こういう要望が上がっていますので、こうしてもらうことできますかというようなことまでしていただければ進んでいくのかなと思いますのと、一部の地域で、警察には余りスクールゾーンという観点が最近ないと聞いているのですけれども、またスクールゾーンをつくっていこうというような動きがあるとも聞いていますが、そのへんのところはどのようにお考えでしょうか。

〇別府交通部長 1点目の関係ですけれども、警察の方に、こういう交通規制をしてほしいという要望が上がってきて、物理的に道路環境、例えば道路の道幅を広げなければできないとか、歩行者でいえば退避場所がないと横断歩道がつかないとかいうのがありますので、それは警察から道路管理者の方に、これはこうだからこうしてほしい、例えば極端なことを言えば、道を広げてほしい、退避場をつくってほしいという要望を相互に話し合いをして可能であればそのように実行していきますし、物理的に不可能な場合、家が建っていてどうにもならないとかいうのがありますので、そういうところは警察と道路管理者と十分協議をしてやらせていただきますので、要望先が、警察であっても道路管理者であっても、亀山市であれば亀山市の交通をつかさどっているところの部署に言っていただければ、何らかの協議はさせていただけるというふうに思います。
 もう一つのスクールゾーンの関係ですけども、スクールゾーンというのは基本的に市町がやるのだろうと思いますが、警察としてもそれは軽んじているわけではありません。最近は特にゾーン30というゾーンを作って、30というのは速度の30キロ規制ですけども、いわば子どもたちがよく歩くもしくは生活道路になっている1区画について総合的な規制をしておこうというものです。特に入ってくる車の速度を落とすために30キロ規制を面的にかけるとか、そういうゾーン30という施策も今始めておりますので、エリア的な対策は今後ともいろいろ考えてやっていきたいというふうに考えております。

〇長田委員 ありがとうございました。大体、警察は結構丁寧にしていただくのですが、その後の市町あるいは県との打ち合わせが結構進まず、同じ要望が2年上がってきて、同じ答えが出るということが多々ありますので、ある程度主導的にしていただくのは警察にしていただくとありがたいかなと思いますのでよろしくお願いします。これとは直接関係ないのですが、スクールゾーンとともにシルバーゾーンという概念がちょこちょこ最近言われるのですけれども、この次世代とは関係ないですが、そういうシルバーゾーン的なところの面的な整備というのは今後されていく予定があるのかもお伺いしたいです。

〇別府交通部長 ゾーン対策として主なものには、今、話が上がりましたスクールゾーンとシルバーゾーン、これは県内で39カ所今あるはずです。それと、安眠ゾーン、コミュニティーゾーン等々ゾーン規制、それと今申し上げましたゾーン30というゾーン、いろいろゾーンでその地区の情勢とか地区の特徴とかを踏まえたゾーン対策は今後とも進めていきたいと思います。

〇水谷委員長 いいですか。

〇長田委員 はい、結構です。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇藤根委員 4ページ、5ページの予算のところでお伺いしたいのですけども、まず、交番とか駐在所ですが、県内での数を教えていただけないですか。

〇福島生活安全部長 交番が59カ所ございます。駐在所が141カ所でございます。

〇藤根委員 そうすると、例えば4ページの一番上の地域を支える警察活動強化事業でいうと、先ほど説明ありましたポータブル電源とかそういうものの整備について、今年度50カ所ということですけども、これだと、数的にいうと、今聞かしていただいたのでは合わせると200カ所ですから、4年というような形で考えていらっしゃるのかということなのですが。

〇水井警備部長 そのとおりでございます。

〇藤根委員 もう1点は、5ページの7ですが、警察官駐在所の整備事業ということで、今年度、これはかなり予算をとるものですから、2カ所の新設という形を入れていただいているのはありがたいのですけども、建てかえの必要な駐在所という部分は幾つぐらいというような把握はされていらっしゃるのでしょうか。

〇福島生活安全部長 老朽化の関係につきましては、築後30年以上経過をいたしました交番につきましては6カ所ございます。それから駐在所については35カ所ございます。今後の課題ではございますけれども、その必要性、老朽ぐあい、あるいはその環境等々も含めまして事後の関係については適切に予算要求しながら対応していくということで考えております。

〇藤根委員 ありがとうございます。私の地元のところでも、尾呂志駐在所なんかは昨年度新設していただきまして、地域の学校の近くということもあって大変防犯上もいいのではないかということで地域でも喜ばれております。今言っていただいたように大変お金もかかりますので、計画的に重要なところというのもあろうかと思いますが、整備の方をお願いしたいなというふうに要望したいと思います。
 もう1点、言葉の意味を教えていただきたいのですけども、13ページの真ん中へんでシートベルト着用推進対策の中で「シートベルトコンビンサー等」という言葉があるのですが、済みません、勉強不足で、教えていただけないでしょうか。

〇別府交通部長 シートベルトコンビンサーというのは、大体、JAFとかが持っているのですけれども、トラックの荷台のところに車のシートみたいなものをくっつけて、機械的にガッチャンと車がぶつかったような衝撃を与えるようにシートが動くようになっていて、座ってシートベルトをつけてガンと来る衝撃を体験していただくというやつです。ですから、シートベルトを締めていたら安全だけど、締めてないと危ないよというのがよくわかる、そういうものです。

〇藤根委員 ありがとうございました。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇北川委員 もう一つだけ、ごめんなさい。6ページ、7ページにあります交通信号機の震災対策事業で1億8000万円何がしの分ですけども、LED化は80カ所ということで書いていただいてあって、あと信号機制御の更新や信号柱の更新とあるのですが、全体計画はどんな形になっているのか教えていただけますか。

〇別府交通部長 本年度、1億8900万円ですけども、その中身的にいいますと、1つは信号灯器のLED化、これは車両用灯器60カ所で360灯、歩行者用灯器20カ所で160灯、それと信号機電源付加装置といいまして、信号機の電源が切れた場合、つまり停電になったときに自動的に発電機が自動起動を指定して信号機がつく、そういう装置を30基。それと信号柱の老朽化対策ですけども、県下に約1万5000本信号柱があるんですけれども、それをいろいろ点検いたしまして、1900本ぐらいが今後長い目で見て更新する必要があるもの、そのうちの190本弱が早急に補修をする必要があるもの等々がありまして、いろいろ老朽化や損傷が認められる信号柱についての更新を18カ所32本する、大体このような内容です。今後も予算が許す限りは、特にLEDにつきましては、今後電力不足もありますので、LEDにすると電力が随分少なくて済みますのでLED化は順次進めていきたいと思いますし、信号柱の補修なり取りかえも進めていきたいと思います。
 電源付加装置についても、できたらしたいと思いますが、これは大きな交差点を中心にやっておりますので、その必要性等についてもう一度再チェックして、要るものであれば考えていきたいというふうに思います。
 以上です。

〇北川委員 ちょっと説明いただいたのを数字的にいただけたらなと思いますし、それから場所的、地域的に、例えばLEDの関係でしたら都心部というか、そういうところに集中した使い方になるのか、そのへんはどうですか。

〇小松交通規制課長 特にLEDの整備520灯につきましては、それぞれの交差点の信号の状態を見ながら整備をしていくということで考えております。

〇北川委員 また、資料をいただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

〇別府交通部長 できるだけ資料を、できましたら作っていきたいと思います。

〇水谷委員長 委員の皆さんに配ってください。
 ほかにございますか。

〇前野委員 ちょっと教えてください。交通事故の発生件数とその抑止対策ということですが、今、発生件数の説明を受けていますと、高齢者のかかわる死亡事故が非常に三重県は高いという説明だったのですが、都市部と田舎とは、そのへん随分率も違うと思いますが、県内の警察署で特に死亡事故が高い署、あるいはそこに高齢者がどれぐらいの割合で絡まっているのか、そのへんの対策をどんなふうに具体的にとってみえるのか、教えてください。

〇別府交通部長 交通死亡事故につきましては、全体的に本当に簡単に割ると北勢地区の方に死亡事故が多くて、南勢地区、特に紀州の方は少ないです。特に紀州の方は、熊野、紀宝署は随分、1年以上死亡事故が起こってないと思うのですけれども、そういう状態です。
 高齢者の事故につきましては、どこが多いという、そういう偏差はないと思います。ただ、高齢者の方がよく出歩かれる地域は危ない地域なのだろうなとは思いますけれども、大体母数として年間高齢者の方が亡くなられる数字が去年で53人ですので、これを県内に地図で落としていって、ここが多い、ここが少ないというのは、ちょっと乱暴なところがありますけれども、高齢者がどこが危ない、どの地域でたくさんある、ここが少ないというのは、余りないように感じております。
 高齢者の事故抑止の対策としましては、大きく言うと1つは交通安全教育です。高齢者の方の多くは、運転免許を保有してない方がたくさんおみえです。死亡事故に遭われる方でも、免許証を持ってないということは、交通ルールについての勉強を余りされていない方が多いということがありますので、そういう方に対する参加体験実践型の教育であったり訪問活動ですね、自治体とか関係機関と連携した訪問活動、一人ひとりにこういうことはやめましょうねという教育。
 それと、もう一つは高齢者運転者対策。やっぱり加齢による運転技能の低下というのをご自身にわかっていただく必要がありますので、そういうふうな対策があります。
 それと、施策的にいいますと、1つは高齢者交通安全教育ステップアップ事業というのを平成15年から始めており、これは原則各警察署に行政区域を指定して、そこで集中的に高齢者に対する交通安全教育をしていくという、そういう事業を進めておりますが、これを今後ともしていくということ。それと、高齢者交通安全アドバイザーによる高齢者訪問活動、先ほど申し上げましたように各戸を訪問する。これは地区交通安全協会の役員の方にアドバイザーになっていただいて、それぞれ高齢者宅への訪問活動をしていただいております。
 それと、同じような名前ですが、交通安全アドバイザーによる交通安全教育啓発活動というのを平成19年度から実施しているのですけども、今年度はちょっと色合いを変えて新たな事業として交通安全県民力向上事業ということでやっております。これは一般競争入札で結局は三重県交通安全協会に委託したのですけれども、そのアドバイザー6名、それに交通安全協会の職員2人加えて8名でチームを組んで交通安全教育を集中的にやっていただく、そういうふうな活動もしております。
 あと、いろいろあるのですけれども、例えばSSデー(セーフティーシルバーデー)というのを毎月21日に高齢者の方に街頭指導しようという日を設定したり、あと、年間でシルバー交通安全指導者育成研修会であったり、高齢ドライバー安全運転大会であったり、高齢ドライバーの夜間安全運転講習会であったり、そういうふうな講習会を開いたりというのを、各団体なり自動車学校なりにご協力いただきまして進めております。

〇前野委員 しっかりと対策はとってもらっているなという、そんな感じを受けましたが、説明がありましたように、南の方は非常に人身事故が少なくて、都会の北の方に集中しているということで、交通量の違いがそこにあらわれているのかなというふうに思いますけども、確かに人の教育も大事なのですが、やっぱり今の話を聞いていると車に乗る人の啓蒙が一番重要かなと、そんな感じを受けました。
 それで、特に北の方の警察署は南とは全く違うような交通事故の抑止対策、特別なものをつくってやっているのか、そのへんはいかがですか。警察署管内で交通抑止対策が少し内容が違うよというようなものがあったら、教えてほしいです。

〇別府交通部長 基本的に各警察署で独自の何かというのは、なかなかありません。最近ちょっと評判になったのが、四日市南警察署が着ぐるみを使った「ピカットくん」、いわば夜間の反射剤をつけてくださいよという、そういう広報啓発用のを作ったりはしておりますが、基本的には先ほど申し上げました施策を各署やっているというところです。
 特に死亡事故抑止というよりは、交通人身事故抑止に今力を入れておりまして、死亡事故というのは人身事故の結果の重いものが死亡事故でございますので、人身事故を抑止すれば死亡事故もおのずと少なくなるだろうということで、人身事故が発生した場所、その周辺における取り締まりであったり、広報啓発活動であったり、それと幹線道路における啓発活動というか街頭活動、幹線道路で速い速度で走っていて、そのまま生活道路に入っていかれると、そのまま速い速度になってしまいますので、全体で速度を落とす。そうすると、ぶつかったときのショックが少なくなる、そういうふうな対策を県下全域に進めております。

〇前野委員 福島生活安全部長が津警察署長をしてもらっているときに、国道23号線の人身事故が非常に多いということから、混雑はしますけども、連鎖式の信号を設置し、あえて車をとめることによって車のスピードが上がらず、それで人身事故をぐっと減らしたという、そんな実績を聞いていますので、そういう対策を今の北の方でもとっておられるのかどうか。津市ではすごく効果があったという話は聞かしてもらったのですが、いかがでしょうか。

〇小松交通規制課長 現在、国道23号線を重点として、速度を抑制するための信号の周期等を見直しながら、速度の抑制とあわせて交通事故防止ということでいろんな信号の周期を調整しながら取り組んでおります。

〇前野委員 成果はどうですか。

〇小松交通規制課長 昨年の交通人身事故につきましては、国道23号線が約1割減少しておるという状況であります。本年に入って若干増加傾向にはございますが、人身事故を抑制することが死亡事故の抑制につながるということで、特に国道23号線の速度抑制を重点とした交通信号機の周期を現在見直しをしながら進めております。

〇前野委員 最後にします。そういった実績があるのであれば、国道23号線だけではなしに、いろんなところで対応していただきたいし、確かに我々は車に乗っていると、少しでも早く行きたいという思いがどうしても立ちますもので、信号が連鎖してスムーズに通れるというのが一番いいのですけども、スピードが上がり過ぎるという嫌いもありますので、そのへんしっかりと対応をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

〇別府交通部長 国道23号線の速度抑制については今後ともいろいろやらせていただきたいと思います。
 ちょっと、話がもとに戻りまして、北川委員からLEDの資料というお話がございましたけども、520灯の計画は、今後、老朽化したもの、それと災害の被害のおそれのあるところから順次整備していくということにしておりますので、520灯をどこにつけるという資料は今のところございません、ということでございます。

〇水谷委員長 北川委員、では、もう正副委員長で調整させてもらっていいですか。

〇北川委員 全体像がわからないもので、バックアップの話もそうですし、柱の更新の話も、柱はさっき全体の数字もらいましたけども、全体像がちょっとわからないのでという意味合いです。

〇水谷委員長 また、企画員と詰めます。
 ほかにございますか。

〇永田委員 では2点ほど。警察官の数ですが、前回、私、この委員会におりましたときには数の問題が随分議論になったのです。今般、余り数の問題、話題になってこないのですけど、警察官の数はどうですか。

〇山城警務部長 警察官の定員は階級別定員とか、条例で決められていまして、警察法で、政令で定める基準に従わなければならないという規定があります。これを受けて、警察施行令第7条に警察官の定員の基準というのがありまして、それによって定められておりますので、その基準に従って各県とも、三重県もそうですけども、警察官の定員を条例で規定しているということであります。

〇永田委員 3024人というのは条例に決められた数なのですか。

〇山城警務部長 はい、そうでございます。

〇永田委員 人件費総額の8億4400万円の減は、主立ったものは、本部長から話がありましたけども、給料の削減の問題と、あとは大きな要因は何でしたか。

〇山城警務部長 もともと予算の中で退職者等がおりますので、その退職金を事前に積んでおります。ただ、実際退職されるかどうかは見込みでやっておりますので、そのときにちょっと数字が若干違ってきますので、その関係で退職者の数等が違いますので減額になっているというところであります。

〇永田委員 ちょっとその減が8億4400万円というのは、非常に私は多いように思いましたし、警察官の数の問題で、もし足りないのであれば、条例で決まっているのですか、各県とも。

〇山城警務部長 これは各県とも同じようにそういう条例等で決まっておりますので、当然、必要があれば要望を今後ともやっていきたいと考えているところであります。

〇永田委員 前回、ここに所属させてもらったときには、警察官の数の不足を大分言われたことがあります。そんなことも条例ということで決まっているというのですが、私は必要なものは必要ではないかと思いますので、数を増やすということを私はもっと前面に押し出してもいいのではないかと、こういうふうに思いますね。
 一例を申し上げますと、非常に交番も整備していただきました、交番整備をしていただいたのはいいのですが、そこに交番があれば警察官の数は増えてくるわけです。24時間体制でやりますと、かなり増えますから、どうしても数をやりくりしなきゃならないので、非常にここが苦労するところだということも聞いています。そういうことであれば、私は、当然これは今後も交番やら整備していかなきゃならないので、数を増やしていくことは大事かなと思ってお聞きしたのですが、そこらへん将来的な見通しといいますか、警察官の数の問題について、将来的なことがあれば聞かせてほしいなと思います。

〇山城警務部長 当然のことながら、治安状況とか、例えば交通事故の多発とか、いろいろそういう要素があると思いますけども、そういったことを勘案しながら、引き続き必要性があれば国にも要望等をいたしまして、増やせるものは増やしていきたいと。ただ、やはり給与等の問題があって、予算の問題もございますので、そういったことも勘案しながら今後とも必要性があれば要望等を続けていきたいと思います。

〇永田委員 数が大変私は問題だと思うのです。今まで交番の問題一つとってみても、警察官の数が足りないとか何とかいう問題がまず前面に出てくるものですから、ぜひこれは前向きにひとつ取り組んでいただきたい、これを要望しておきます。
 それからもう1点、外国人の犯罪の問題ですが、ここらへんどうです、増減といいますか、最近の状況というのは。

〇小山刑事部長 外国人によります犯罪の状況でございますが、一応、刑法犯の検挙の実態を見ますと、これは平成23年中でございますけども、128人の検挙で、前年、平成22年に比べますと少し増加しているという状況がございます。ただ、今年につきましては、今のところ少し件数が減っているという状況でございます。そんなに増加傾向にあるという状況にはなっていないというふうに認識しております。

〇永田委員 最近の状況としては、こういう景気の状態でありますし、外国人の減少傾向はあるものの、外国人の職場の数が大分限定されてきたために職がなくて浮浪的な方もいらっしゃるということになると、そこらへんの犯罪の問題が少々危惧されているという状況が実はちらちらと聞かれます。そこらへんで犯罪面でどうかなと思うのですが、今の状況を聞いていると、そう増えてもいないというようなことでございますので、そこらへんを今後の問題としてちょっと私も危惧するところがあるのですが、将来的に外国人の問題については、問題にならないということであれば結構ですし、そこの問題についてどういうことになっているかお聞きしたかったですし、今後はどう考えていらっしゃいますか。

〇小山刑事部長 外国人の犯罪防止対策といいますか、そういう関連でございますけども、外国人の住民に対しての遵法意識といいますか、ルールとか、それから交通安全の意識とか、防犯意識も当然でございますけども、そういったところにつきましては、外国人が非常に多い地域、四日市市とか鈴鹿市とか津市とか伊賀市等がございますけども、研修会でそういったところを指導したり、また広報したり、それから各事業所におきましても、やはり外国人を雇用されるときの身分確認とか、そういったところで不法就労といったことがないように、そういったところはきめ細かく、今、刑事部門、生活安全部門、それから地域、交通、警察全体ですね、関係機関との連携もしながら取り組んでいるというところでございます。

〇永田委員 非常に不安定な状況が少しずつ広まっていくような感じがしてならないのです。したがって、外国人対策については、警察サイドとしてもよくこれは注視していただきたいなと思いますので、あえて申し上げさせていただきました。
 以上です。

〇水谷委員長 ほかに。

〇小野副委員長 今、警察の年間の各部での事業計画ということで、外向きの施策についてのご説明をいただいたと思うのですが、3024人の警察職員、警察官も人の子ですから、内部の規律とか、それからそれぞれの業務の分掌の点検とか、警察官個々の課題とか、そういうものは、この組織を見せていただくと、警務部の中でやられるのかもわかりませんけれども、がちっとしている組織ですけど、実際具体論で、果たして組織というのは、年々どういうふうな見直し、点検をされているのか、ちょっとお教えいただければと思います。

〇山城警務部長 ちょっと確認ですが、今のご質問は、そういった職員個々のいろいろ資質とか、そういった対策をどうされていますかということでよろしいでしょうか。

〇水谷委員長 いいですか、それで。

〇小野副委員長 はい。

〇水谷委員長 では、どうぞ。

〇山城警務部長 お答えいたします。当然のことながら内部に規定がございまして、それに基づきまして各所属で対策をとっていただく。また問題がございましたら、そういった内容を見直して、各所属におきまして対応をとっていただいて、不断の検証─いわゆるPDCAサイクルと呼んでいますけども、そういったことを継続してやっているところでございます。

〇小野副委員長 我々のように、こうやって幹部の皆さんと親しく接する機会がある人間にとっては、そういう説明を聞いて一定の理解はできるのですが、一般の県民からいうと、やはり警察官という一つの権力を持った組織の中の個々の人間性とかいろんな情報というのがわからない部分がたくさんありまして、そうかといってそれを外へ出せとは言いませんけれども、やはり、まさに今部長が言われたように、不断の点検というのが非常に大切だと思います。外からの情報に対する情報の管理といいますか、対応といいますか、本当にしっかりできているかなと思わざるを得ないようなことが去年から今年にかけてあるように思いますが、そこらへんは組織の中でしっかりやっていただいているということでしょうか。

〇山城警務部長 外部からの情報も含めまして、そういった情報管理につきましては当然規定もございますし、日頃の研修などを通しまして、そういった教育は継続して行っているところであります。

〇小野副委員長 また、その件は個々にお話をしたいと思います。
 それから、先ほどの永田委員の定数のお話と関連しますが、例えば現職の警察官3024人は、それぞれの署やあるいは本庁にいらっしゃるわけですが、この方たちが現職の警察官でありながら事務をとられている方というのはいませんか。
 何が言いたいかというと、人件費を削減されて手が足りないというときに、例えば県の職員から交流という名目で派遣をしてもらって事務の交流をしながら、現職の警察官ですから、警務の業務に当たってもらうとか、そういうふうな人間の使い勝手をよくして、条例で定数が定まっているものの中で最大限効果が出るような警察官の配置というのは当然おやりになっているのでしょうけれども、そこらへんはどうでしょうか。

〇山城警務部長 ちょっと数字を今持っていませんが、県の方からも、そう多くはありませんけれども派遣いただいて、人事交流ということでやっております。当然のことながら、こちらの方からも県側の方には人事交流ということでやっているという状況になります。
 また、人件費削減等の中で、やはり最大限できることを、こういうご時世でございますので、そういったことも踏まえて最大限工夫を凝らしながら業務を進めているというところでございます。

〇小野副委員長 各警察署をよく訪問すると、1階あたりに、現職の警察官の皆さんが事務をやってみえたりすることがあるのではないかなと思うので、そういう方はぜひ能力があるわけですから、生かしていっていただくというように感覚的に変えていっていただくとありがたいなというふうに思います。
 以上です。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇長田委員 4ページの青色回転灯のパトロール事業、緊急雇用対策ですが、この予算というのは、36人の雇用の人件費だけなのでしょうか、ほかにも使われているのでしょうか。

〇福島生活安全部長 額的には約92%が人件費でございます。

〇長田委員 各市教育委員会から同じような青色回転灯のパトロールで、それこそ通学時間帯なんかに回っている事業があるのですけれども、それは県教育委員会の予算ということなのでしょうか。これとは全く関係なしですか。

〇福島生活安全部長 これは、警備業者に委託して警備員が回る活動をいわゆる緊急雇用ということで実施しているものでございます。委員ご指摘の部分については、別建てで自主防犯団体や青色回転灯を回して警戒活動をやっている、これが県下に117団体ございますので、そういう青色回転灯のパトロールの活動もあり、2種類あるというふうにご理解いただければと思います。

〇長田委員 そうすると、もう一つの方の青色活動については県はノータッチで、県教育委員会かなんかはタッチするのか、それとも市教育委員会だけでやっているのか、そのへんはいかがですか。

〇福島生活安全部長 これにつきましては、青色回転灯は基本的に普通の車両にはつけられません。したがいまして、警察署を通じて警察本部の方へ上申が上がってまいります。それを踏まえまして、本部長から本部長名の証明書で陸運で初めて許可がとれるという種類のものでございます。その主体が教育委員会関係の方であるか、あるいは自治会関係の方であるか、それは多様でございます。したがいまして手続としては必ず警察を通じてそれを証明されるという手続でございますので、当方では把握はいたしております。
 以上でございます。

〇水谷委員長 いいですか。

〇長田委員 はい。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

                〔「なし」の声あり〕

〇水谷委員長 ないようですので、警察本部関係の所管事項概要の調査を終わります。当局にはご苦労さまでございました。
 この際、教育委員会が入室するまでの間、着席のまま暫時休憩いたします。

                (休  憩)

Ⅱ 教育委員会関係

 1 教育委員会事務局の組織機構

 2 主要事項

  (1)平成24年度当初予算【教育委員会関係】

  (2)「みえ県民力ビジョン」【教育委員会関係】

  (3)三重県教育ビジョン

  (4)県立高等学校の活性化

  (5)学校における防災教育・防災対策の推進

  (6)学校施設の耐震化の推進

  (7)教職員の配置

    ①当局から資料に基づき説明(真伏教育長、小野副教育長、信田次長)

    ②質問

〇水谷委員長 それでは、引き続き所管事項の調査につきまして、まず、委員の皆さんから質問を受けたいというふうに思っております。
 じゃ、委員の皆さん、どうぞ。

〇北川委員 ちょっと全体的な話で確認しておきたいことがあります。
 県の教育ビジョンも策定をいただいて、今具体的に進めていただく段階だと思うのですけども、ちょっと組織の関係を確認しておきたいのですが、県の教育改革推進会議という会議体が1つありますよね。それから、当然、県の教育委員会として定例・臨時も含めていわゆる会議体の教育委員会があります。そして、議会としては我々この常任委員会があってということで、それぞれの権限なり守備範囲なり、あるいはそれぞれの相関関係はどんな形に今なっているのか、ちょっとよくわかってないものですから、教えていただけませんか。

〇真伏教育長 当然、教育委員会そのものは地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づいて県の教育行政全般を所管する話になりますので、今5人の教育委員がおりますけども、そこで教育委員会事務局としてのいろんな業務等をやっていますので、それについてのいろんな形でのチェックもし、またその予算等の策定等もし、総括的な形で教育行政の全般をつかさどるのが教育委員会ということになると思います。もう一つの教育改革推進会議については、私どもの条例設置に基づく審議会という位置づけになっております。教育委員会からの諮問に基づいて特定の課題等についてご議論いただいて、それについてまた答申をいただくというような位置づけになっていますので、基本は、まず、私どもの方から諮問等があるという形になります。

〇北川委員 わかりました。そうしますと、教育改革推進会議にかけられる内容というのは、あくまでも教育委員会の中で提案というか、こういう事項について諮問してもらうという話になったものが改革推進会議に諮問されて、それが答申という形で返ってきて、その内容について計画にしていったり、いろいろ内容によると思うのですけど、それを決めていくのは教育委員会ということになるわけですか。

〇真伏教育長 そういうことでございます。

〇北川委員 わかりました。それからもう一つ、県立高等学校の活性化のところで、従来は再編活性化基本計画というふうになっていたわけですが、今回、活性化計画というふうにこれからつくるものについては明示をいただいているわけですが、「再編」という言葉が抜けていますので、これからの計画案については再編がないということで理解してよろしいですか。

〇小野副教育長 先ほどお示しさせていただきましたように、中学校卒業者数の推移を見守って、適正規模による適正配置を考えておりますから、統合等の話は当然ございます。その中で、ただ、再編だけが目立つ形ではなく、再編の機会を活性化ととらえて活性化計画という形で名称をつけさせていただきました。

〇北川委員 私も議員にならせていただいてから、この議論はずっとかかわらせてきていただいたのですが、どうしても数合わせの議論が先行して、「活性化なき再編計画」とよくやゆされてきたのですけども、今度は「再編」という言葉を取っていただいてあるので何とも言えないところはあります。ちょっと確認しておきたいのは、先ほどの話にも関連するのですが、この計画案については、最終的にどこで、どの機関でどういう形で決定というか、形になるものなのか、そこだけちょっと確認しておきたいのですが。

〇小野副教育長 次期の高校活性化計画についての今後のスケジュール的なことになると思うのですけども、教育改革推進会議で審議していただいた結果を踏まえたり、あるいは各地域に協議会がございますので、そういった協議のまとめを参考にしながら、一方で教育委員会定例会や教育警察常任委員会等々でご意見を伺いながら素案作成を行って、それを今後パブリックコメントを行って、最終的には三重県教育委員会として成案としていきたいと、こういうふうに考えております。

〇北川委員 委員会という立場で言うと、これは議決事項ではなくて所管事項で計画案が示されるという理解でよろしいのでしょうか。

〇真伏教育長 今、副教育長が申し上げましたように、最後は県の教育委員会が決定する話になるかと思いますけども、そこへ行くまでには、当然その所管事項ということで活性化計画案をお示しさせていただいて、この委員会の中でもご議論いただきたいなというふうに思っております。

〇北川委員 もう1点だけ確認させていただきたいのは、前回までの計画は各年次の実施計画がありましたけれども、これはどういう扱いになるのですか。

〇小野副教育長 今回の次期県立高等学校の活性化計画につきましては、昨年度で終わりました再編活性化計画と同様に考えているわけですけども、前は、その具体的な取組を一次から三次までの実施計画で割っていったわけですけども、今回は、県立高等学校活性化計画につきましては、その実施計画も含めて作成を考えております。

〇北川委員 ありがとうございます。では、中身はまた常任委員会の中で議論させていただきたいと思います。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇長田委員 ちょっと教えてほしいのですが、「三重の学びの推進」という言葉がたくさんあるのですが、「三重の学び」というのは何なのでしょうか。

〇白鳥次長 ご質問いただきました「三重の学び」ですけれども、三重県教育ビジョンの中で具体的にその範囲といいますか、具体的に「三重の学び」というのを推進するということをうたっておりまして、具体的な定義という形で、文脈の中でそれを用いておりますけれども、資料の31ページのところに、特に学力の育成というところの中で書いております。「三重の教育の推進に当たっては、子どもたちが自ら課題を解決する力、他者とともに学び高め合う力をはぐくみ、生涯にわたり学習する基盤を培うということを基本とする」ということで、そうした理念のもとに幼稚園・保育所から小・中・高、そして特別支援学校において一貫した学びとなるようにと、それぞれの子どもたちの発達段階に応じた目標を明確にするとともに、子どもたち一人ひとりの育ちを大切にする教育を推進すると。そうした文脈の中でこの「三重の学び」というものを用いているところでございます。

〇長田委員 説明いただくとわかるのですが、例えば22ページのところに「一貫した『三重の学び』の推進を明記」という、もともとの『三重の学び』が何かが非常にわかりにくいような気がするのですが、いかがですか。「三重の学び」って何なのと聞かれたら、何と答えるか。

〇白鳥次長 基本的に今申し上げた部分で言いますと、最終的な目標として学びによって自ら課題を解決する力、他者とともに学び高め合う力をはぐくむ、そして生涯にわたり学習する基盤を培うことという部分を主に答えたいと考えております。

〇長田委員 それは、どこにも明記されてはないですね。

〇白鳥次長 三重県教育ビジョンの中でというご趣旨でしょうか。

〇長田委員 はい。

〇白鳥次長 31ページの一番上のところに「三重の学びの推進」というくだりがございまして、そこの中で記述しているところでございます。

〇長田委員 それはわかるのですが、全体の説明であって、一言で「三重の学び」というのがわかりにくいなという発想なのです。「三重の学び」って何ですかと聞かれたら何と答えたらいいのか……、また、そしたら、よろしいです。

〇水谷委員長 では、また6月の議会のときに。

〇長田委員 そうですね。それと、それに関連して、「三重の学び」のところが県民力ビジョンではどういうふうにうたわれているのでしょうか。

〇白鳥次長 「三重の学び」という文言自体は使っておりません。ただ、理念として、この三重県教育ビジョンの中でその「三重の学び」ということを先ほど申し上げたような趣旨の中で実現していくという趣旨を踏まえて、学力の向上として推進していくということで、基本的には学力の向上というのは施策の221というところで書いてございますので、理念はそこの中で実現を図るということでございます。

〇長田委員 お聞きするとわかるのですが、みえ県民力ビジョンを見たときには全くそれがわからないのですけれど。

〇白鳥次長 あくまで三重県教育ビジョンの中でまず進めようとしている施策を、ベースとしておりまして、その中で個々具体の施策についてどう進めていくかというのは、特に学力の向上ということについて着目したときの施策を並べているのが、この県民力ビジョンというふうにおとらえいただければと思います。「三重の学び」というのは、そういう意味では、この取組を進めていく上での前提として我々としてはとらえているということでございます。

〇長田委員 そうしますと、例えばビジョンの取組の方向性であったり、変革の視点には入れるべきかなという気もするのですけど、いかがですか。

〇真伏教育長 「三重の学び」という部分と学力という部分とどういうふうにオーバーラップさせていくのかなという部分はあるのですけども、こっちの県民力ビジョンの方ではもう少し狭いというか、学力という形でとらえた形でずっと表現させていただいていますので、もともと学力というのをどうとらえるかという部分があります。どうしても知識の量とか、そんなふうだけでとらえられるという傾向があるのですけども、そういう形ではなく、1つはやっぱり基本的な部分としては、基礎的とか基本的な知識とか技能、それは当然ベースとしてあるわけです。次は、そういうのをいかに活用しながら課題を解決するかという意味での思考力とか判断力とか、それから表現力、そういう形での部分、それと3つ目としては、主体的に学習に取り組もうとする態度、そのへんを私は広い意味で学力ととらえているわけですけども、特にその中でもどうとらえているかというと、何を学んだかということではなく、それをどうやって生かすのかということを重視する中で、1つは課題を解決する力、それともう一つは他者とともに学び高め合う力というのを育成していこうではないかというのをとらえています。
 そういう意味では、行動計画の施策221の県民の皆さんと目指す姿という、最初の部分で書いていますように、まさに子どもたちに自ら課題を解決する力とか、その次の、他者とともに学び合う力がはぐくまれていますよという部分、ここがまさに目指すべき学力像といいますか、そういう形でとらえさせていただいています。ちょっと「三重の学び」というのはもう少し含有的には広いかもしれませんけども、その中の中心的な部分としては学力という形でこれをとらえて、それをこれから子どもたちにつけていこうではないかというとらえ方をさせてもらっているわけです。

〇長田委員 また、後ほど議論さしていただきます。

〇水谷委員長 今日は概要調査ですので、総括的にいきましょうか。

〇藤根委員 私も、27、28ページの県立高等学校の活性化のところでお伺いしたいのですが、28ページの一番最後に、先ほど、北川委員からの質問で答えていただいたような形のところで、地域の協議会での議論を参考にして活性化計画案をつくると。そしてパブリックコメントを経て、できるだけ早期に策定ということを書いていただいているのですけども、早期に策定というあたりの時期的なものでありますとか、それまでの協議会での議論の時期あるいはパブリックコメントの時期等々のところで、もし説明いただけるのであれば聞かせていただきたいなと思うのですが、いかがですか。

〇小野副教育長 スケジュールについては、例えば伊賀地域をとりますと、何年度というような目途ということがございますので、そのへんは説明会をさせていただきながら、あるいはほかの意見も聞きながらまとめていきたいと考えております。そういうようなことを考えますと、具体的な学校像とか、できるだけ教育委員会としてはまとめを活性化計画に落とし込んで、そして先生方のご意見も伺いながら早い時期にやっていきたいと、こういうふうに考えております。

〇藤根委員 よくわからないのですけども、その早い時期というのは年度内という意味でしょうか、もう少し早いという意味でしょうか。

〇小野副教育長 年度内を考えております。

〇藤根委員 公表が年度内ということですか。

〇小野副教育長 年度内に成案を得るということです。その中で公表は当然して、パブリックコメントを経て、そして成案を得ていくと、こういうことを年度内に行っていきたいと考えております。

〇藤根委員 わかりました。ただ、「早期に」という言葉が入っていますので、かなり早い時期に策定というような形を目指していらっしゃるのかなと、年度内でも早い時期なのかなというふうに思ってしまったので、質問さしていただきました。
 あと、前回は基本計画があって、その後実施計画があったというお話でしたけども、今回は、実施計画も含めて活性化計画をつくっていかれるというお話でしたので、協議会での議論とか、やはりそれぞれの地元の思いといいますか、そこらあたりが、当然、活性化計画にかなり入ってくるのではないかなというふうに思います。パブリックコメントも必要だとは思いますが、各地域での地元での協議会の意見というのがかなり重要になってくるのではないかなというふうに思いましたので、そういう時間をとっていただく必要があるのではないかなという思いで質問さしていただきました。

〇小野副教育長 私どもはそのへんも説明会等を現在もある地域で行っているわけですけども、なぜそういうような協議のまとめになったかとか、どういう検討、どういう検証をしながらこういうまとめになったかということにつきまして丁寧に地元の方々に説明をさせていただきながら、そういう意見も参考にしながら総合的に成案を得るように判断してまいりたいと考えております。

〇藤根委員 ありがとうございました。ぜひ今のような方向でよろしくお願いしたいなというふうに思います。
 もう1点。これは少し言葉の説明といいますか、ぼやっとわかるのですけども、もう少しご説明いただきたいと思います。
 予算の12ページの(5)の①キャリア教育実践プロジェクト事業という中で、これは高校の事業という説明ですけども、「産業界の手法を活用」という言葉が出てくるのですが、この「産業界の手法」ということについて、少しご説明いただけたらと思います。

〇白鳥次長 産業界でいろんな人材育成の手法が用いられているといったところも参考にしながら、特に高校段階で、社会に出ていく前段階の状況の中で、どういった形でのキャリア教育を進めるのが適当かということの、特に高校3年間の中でのプログラムというのを考えられないかというのが趣旨でございます。

〇藤根委員 思っていたのと大体同じなのですけども、もう少し具体的な部分はこれから詰めていくという理解でよろしいですか。

〇白鳥次長 まさしくこれから具体的に、どういった形で、どういった内容のプログラムができるのかというのは、これからまさしく実践していこうというところでございます。

〇藤根委員 ありがとうございます。また、その中身もできたら、その時期になったら教えていただきたいと思います。
 以上です。

〇前野委員 基本的なことを教えてもらいたいのですが、個々の事業については、また6月議会以降それぞれ聞かせていただきたいと思うのですが、三重県教育ビジョンを教育改革推進会議において作成されたということですが、この教育ビジョンがあって、県民力ビジョンの行動計画があるという考え方でよろしいですか。

〇小野副教育長 委員が今おっしゃいましたビジョンは平成11年度策定させていただきまして、計画期間満了に伴いまして平成22年12月に三重県教育ビジョンを策定いたしました。そのもとに、その理念を具体化するために改革推進会議等でご議論いただきまして、それを今回は県立高等学校活性化計画に落とし込んで、いろんな議論をしてもらいながら成案を得ていくと、こういう形でございます。

〇前野委員 だから、そのでき上がったものが、県民力ビジョンの行動計画の中にすべて網羅されているという考え方でいいですかということです。

〇真伏教育長 まず、ビジョンができて、どうしてもビジョンですので、全体的にいろんなことをざっと政策体系に基づいて書いていますので、では、それを具体的にどうやって進めていくのかという議論は当然ついてくると思います。
 去年は、おっしゃるように、別の県民力ビジョンをつくろうという年でもありましたもので、これに合わせて、私どもも特に重点的にやらなければならない事業について教育改革推進会議の方に具体をどうしていくのかというあたりをいろいろご審議をお願いして、そこでご議論していただいたやつをそのビジョンの中に反映もさせていただきましたし、それから、当然当初予算の中にも反映させていただいたということでございます。
 まだ十分反映できてない部分というのも中にはあるかと思いますので、当然これからも教育改革推進会議等の議論の中で、もっとより強化していかなければいけない事業とか、深めていかなければいけない事業なんかがあると思いますので、県民力ビジョンの修正まで行くかどうかわかりませんけども、予算議論等を通じながらいろんな形での施策は打ち出しをさせていただきたいと思っています。

〇前野委員 ここに書いてあるまとめなんかも見ていますと、かなりしっかり書いてもらってありますが、特に用語だけをとって見てみますと、新規であったり、一部新であったりしますが、継続というのがないのです。継続がないということは、今までの教育ビジョンは何だったのかなという、そんな感じがしていますので、それはどのへんに継続されているのか、それとも全く新しいものをつくられたのか、そのへんだけお伺いしたいと思います。

〇真伏教育長 当然、予算を説明させていただくときには、これ以外にも継続している事業はたくさんあるわけですけども、どうしても新しく取り組んだ事業とか、一部新規で取組を変えた事業とか、そのへんを中心に説明させていただいていますので、どうしても新規が多かったり、県民力ビジョンに応じた事業が中心になっておりますので、引き続きやらなければならない事業とか、一貫して継続してやっていかなければならない事業も当然ありますので、それ以外にもたくさん実際は実施させていただいております。

〇水谷委員長 いいですか。

〇前野委員 わかりました。それでは、また事業の詳細については、その都度聞かせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。
 以上です。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇永田委員 10ページ、(一部新)道徳教育総合支援事業という話、これは私もいつか問題にしたのですが、心のノートとありますね、それと「三重の文化」を組み合わせて教材を作成とあります。これについて、ちょっと教えてください。

〇白鳥次長 特に心のノートについては、平成23年度からWeb上で掲載されるという形になりました。要は冊子としての配布というのがなされていない状況でございます。ただ、こうした教材などをもとに、やはり道徳教育を推進していくというのは極めて重要というふうに考えております。
 一方で、私どもも県民力ビジョンの中でも示させていただいておりますけれども、あわせて郷土教育を展開していくということで考えておりまして、「三重の文化」という教材─これは主に中学生向けの教材ですけれども、こうした教材とあわせて、例えば「三重の文化」の中で郷土の産業、そして文化等に貢献した人物なども含めて記載されているところでございまして、そうしたところも含めて道徳的な観点から、両者あわせて子どもたちの中にきちんと理解して進めていけるような形で、こうした両方の要素をあわせたような教材をつくっていくことで、あわせて道徳教育そして郷土教育を推進していくというようなことを今考えて、今回予定させていだたいているというものでございます。そして、そのでき上がったものは冊子として小学校・中学校などにお配りするということで考えております。

〇永田委員 これは三重県版の道徳教育の本と考えていいですか。

〇白鳥次長 はい。特に「三重の文化」というのは、あくまで三重県の文化について広く子どもたちに紹介する、そして理解をして子どもたちに郷土に対する愛着を深めていただくという目的で作ったものでございます。そうしたものと、心のノートというのは、あくまで国の方で作ったものでございますけれども、道徳的な要素をその中であわせて組み合わせることによって、特に三重県の郷土教育という部分とあわせた形での道徳教育というのを推進できればというふうに考えております。そうした意味では三重県独自のものということで考えいただければと思います。

〇永田委員 わかりました。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇長田委員 これは、今、議論して、後ほど説明ありますか。

〇水谷委員長 ないです。

〇長田委員 では、この審議のまとめの中に少人数教育の推進ということが書いてあるのですが、これはこれで別に構わないと思うのですけれども、例えば33ページの教員の配置の中で、どちらかというとこの推進会議もそうですけれども、1クラスの人数を減らしていこうという方向で来ています。1クラスの人数を減らしていくと、市教育委員会からすれば校舎をどんどん増築していかなければならないということになってきます。そんな中で、例えば1学級の人数を減らすのがいいのか、例えば1学級を副担任制とか2人で推進するのがいいのかとか、そのへんのところの議論は、この推進会議とか教育委員会ではどんな議論があったのでしょうか。

〇木平教職員課長 三重県の少人数教育につきましては平成15年度から取り組ませていただいておりますけれども、少人数教育につきましては、今おっしゃっていただきましたように、学級そのものを小さくする少人数学級と、それから学級はそのままでもチームティーチングなり、ある教科だけクラスを割るという指導がございますけれども、その少人数授業と、三重県におきましては両面で推進させていただいております。
 そういう中で、少人数学級につきましては、特に学校種間の連携の部分の小学校1、2年生でありますとか、中学校1年生というところで課題が多く出てくるという状況がございますので、そこを中心に今までも進めさせていただいているというところでございます。

〇長田委員 では、両方でやっていただいて、両方かんがみながら県費は加配されると思っていたらいいですね。はい、結構です。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

                〔「なし」の声あり〕

〇水谷委員長 全体終わってから、また時間を設けたいと思いますので、次に行かせてください。

  (8)高校教育の充実

  (9)キャリア教育の推進と高校生の就職対策

  (10)学力の定着・向上

  (11)地域に開かれた学校づくり

  (12)外国人児童生徒教育の充実

  (13)特別支援教育の推進

  (14)特別支援学校の整備

    ①当局から資料に基づき説明(白鳥次長)

    ②質疑

〇水谷委員長 それでは、以上の7項目について委員の皆さんからのご質問を受けたいと思います。

〇長田委員 43ページのコミュニティ・スクールのところでお伺いしたいのですが、高校の例として、紀南高校と白山高校と挙げていただいてありますが、この2つはシステムが基本的に違うのでしょうか。

〇倉田高校教育課長 システムとしては、コミュニティ・スクールとしては同じでございます。紀南高校は既にコミュニティ・スクールを平成19年度から実施しておりまして、白山高校については現在調査・研究を実施しているというところでございます。コミュニティ・スクールについては同じでございます。

〇長田委員 そうすると、両方とも学校評議員があって学校運営協議会は存在しているわけですか。

〇倉田高校教育課長 学校運営協議会というのは、必ず設置しなければいけないということになっております。それぞれの運営委員にどなたが入っているかというところまでは、ちょっと申し訳ございませんがつかんでおりません。
 以上でございます。

〇長田委員 では、また後で教えてください。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇北川委員 1点だけ教えてください。キャリア教育のところで、キャリア教育推進強化市町10地域程度というのは、もう指定はされているのでしょうか。あるいはその場所を教えてもらえるといいのですが。

〇白鳥次長 この部分につきましては、これからの指定ということで、まだでございます。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇藤根委員 42ページの学力の定着と向上のところの(イ)の実践推進校が98校指定をしているというところですが、その98校というのは県下的にある程度バランスはとれているのでしょうか、そのへんを聞かしてください。

〇白鳥次長 県下バランスも含めて全市町を対象にやっているところでございます。

〇藤根委員 少し聞いたところでは、私の地元の東紀州の方では7校というようなお話で、98校からいくと、ちょっと少ないのかなというふうなところも感じたのですが、やはり地域的な学校数であるとか、そういうところなのでしょうか。

〇鈴木小中学校教育課長 29市町すべての小・中学校での指定になっておりますけれども、各市町によりまして小学校の数とか中学校の設置の数が違いますので、その数も勘案しながら指定校の指定をさせていただいたというところでございます。

〇藤根委員 わかりました。あと1点、今のところで、学校数というお話が出たのですが、たしか学力向上にかかわっての非常勤講師の配置ということもあったわけですけども、学校数以外に、例えば学級の規模とか、そういうところも勘案事項になっているのでしょうか。学級の人数ですね、そこらも含めての配置ということもあるのでしょうか。

〇木平教職員課長 今ご指摘の分は、実践推進校への非常勤講師の配置の考え方だと思うのですけれども、基本的に実践推進校において、全国学力・学習状況調査等を活用した課題に対応するための教育を進めるという意味で、非常勤講師を配置するという支援をさせていただきますということです。それぞれどういう形で取り組むかというのは、学校独自の課題とそれぞれのやり方があろうかと思うのですけれども、多く考えられますのは、チームティーチングでありますとか、例えば算数でしたら2つのグループに分けて指導するということがございますので、その対象となる部分で一定の児童数がいる学校に対して支援をさせていただくという部分のところがございます。

〇藤根委員 ありがとうございました。やはり一定規模の学力向上と少人数の非常勤講師の加配との絡みということだと思うのですけども、ある程度の人数というものに縛られてしまうと、先ほど言いましたけども、東紀州でいうと7校という部分は、各市町に1校ずつは入っているということではあっても、やはり学級の人数などのバランスがあるのかなというふうに理解をさしてもらいましたが、よろしいでしょうか。1学級の人数が少ないというようなところも、そういう形で7校ということになるのかなというふうに理解してよろしいでしょうか。

〇木平教職員課長 実践推進校そのものの指定をさせていただく際には、その学校の規模についてまでの条件づけというのはさせていただいてないのですが、一方で、今、委員ご指摘いただいた非常勤講師の配置につきましては、やっぱり配置させていただきます効果というものを考えさせていただいて、その部分についてのみ児童数の人数の状況を少し条件づけさせていただいているということで、あとの学力向上アドバイザーの派遣等につきましては、学校の規模等については関係ないというところでございます。

〇藤根委員 ありがとうございました。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇永田委員 今のに関連する問題で。学力向上県民運動推進事業て、言っていることは当然ですが、どういうふうにやっていくのですか。「学力向上県民会議を設置し」、それで「学力向上に向けた県民運動を実施し」というけど、具体的な方法とはどういうことですか。

〇白鳥次長 具体的な進め方、本当の詳細部分については、まさしくこれから検討していく中で具体化していきたいと思っておりますけれども、イメージとしましては、いろんな教育界、産業界、学識経験者といいますか、大学関係者等も含めた形でのいろんな取組をどういうふうに進めていくかといった、一つの県民会議的なものをまず設置して、その中で方策を検討して、そして具体的にそれぞれ、県民総参加でこの学力の向上を進めたいと思っております。
 そうした中で、学校の取組ということでは、今申し上げました学力調査の活用など、各学校での取組というのが施策として実施しておりますけれども、あわせて家庭や地域でも、それぞれの子どもたちの学力向上に向けた支援の方策というのがいろんな部分であり得るというふうに考えております。そうした家庭や地域それぞれの主体がどういった部分で子どもたちの学力向上に取り組めるだろうかといったところを具体的に提示して、そのテーマのもとに県民総参加でそれぞれの主体が取り組めるようなものを提示する。そうした中で、まず会議体をつくって、その会議を通じて各県民の方に呼びかけて、具体的なテーマ、例えば家庭では今、子どもたちの状況としては、テレビを見る時間が多いとか、家庭学習の時間が短いとか、特に子どもたちが家庭学習も含めてどういった部分で学力向上を考えるかといったときに、やはり家庭教育、家庭学習の充実というのもあわせて必要になります。また、そういった部分でも、例えば企業も親御さんが仕事の関係で早く帰ってこれなくて子どもと接する時間も少ないとかいったような状況もあったりして、やっぱり産業界の協力も得られるのではないかとか、いろんなことが考えられるとは思います。要は産業界も含め、そして家庭・地域、そうした部分がどういった形で学力向上に取り組んでいけるだろうかというものをこの会議を通じて示して、提示されたものを踏まえつつ、それぞれの主体が取り組んでいけるような、まさしく県民運動として展開できるようなものをこの中で実現できればいいなというふうには考えております。
 ちょっと個別の話をして申し訳なかったですけれども、要はそうしたイメージの中で、具体的な進め方についてはさらにまた検討していきたいというふうに考えているところでございます。

〇永田委員 ある意味じゃ、おもしろい取組だと思いますよ。だから、ずっとやってほしいと思います、お願いします。
 もう1点だけ。高校生の科学技術の問題でSSH(スーパーサイエンスハイスクール)がありますよね。この問題で、当初の滑り出しは、三重県も非常に気合が入ってやっていたのです。四日市高校は最初の指定校だったのですが、今これは5校になっていますね。ちょっといろいろ行って聞いてみますと、SSHが少々中だるみみたいな形になっていますね。これも、せっかく指定としてやっているのですから、継続してもう少し力を入れて推進すべきだと私は思っていたのですが、行って聞いてみますと、ちょっと中だるみしているような感じがしてならないのです。当初、すごく気合が入っていたのですよ。だから、ちょっとそんな気がしてならないですし、さらにこれ5校で進んでいくわけですから、ここらへんの取組はいかがかなと思いますので、その取組についてお聞きしたいです。

〇白鳥次長 ご指摘の部分は、国でスーパーサイエンスハイスクールという事業を展開しております。本県下でも幾つかの高等学校がこの国の事業を実施しているところでございますし、今年度は伊勢高校が新たにこれを採択して実施するという部分がございますし、引き続き津高校、そして津西高校もこれを展開しているところでございます。
 今回、本県として「三重SSH」と、三重をつけさせていただいておりますけれども、理念は近い形にはなりますが、要は理数教育を展開することで将来の科学技術に貢献できるような人材、そして世界に羽ばたける人材を育成したいというところにありますが、国の事業とは別に、特に三重SSHにおきましては、未来の科学者として小さいうちから理科の関心を高めて積極的に理数学習について取組を進めていきたいということで、小・中・高を通じた理数教育のある種教育モデル的な部分を展開できないだろうかという部分でございます。
 基本的には、国のSSHは予算額的にも非常に大規模で、特に海外のいろんなとこに視察に行ったりとか、宇宙関係の方とか、いろんな部分で視察に行ったりするという部分もあるのですが、限られた予算の中ではありますけど、三重県独自の取組といたしましては、特に小・中・高一貫した理数教育が展開できないかということと、そうした理数教育を本県下で展開できるように、例えばそれを牽引していただけるような先生を育成していくといった部分を含めて、この取組の中で進めていきたいということです。
 今回、5校を指定しておりますけれども、特に地域の中で、ある種この理数教育を進めていく拠点となれるような取組となれればと、そういう意味では本県県内全域の中でこの理数教育が展開できるような取組となればいいなというふうに考えて、そういうことを期待して今回事業展開しているところでございますし、委員ご指摘のように、この理数教育の部分は非常に重要だと思っておりますので、ぜひ力を入れて頑張っていきたいと考えております。

〇永田委員 わかりました。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

                〔「なし」の声あり〕

  (15)安心して学べる環境づくりの推進

  (16)学びを保障する人権教育の充実

  (17)健康教育の推進

  (18)子どもの体力向上

  (19)武道の必修化

  (20)社会教育の推進

  (21)文化財の保存・活用

  (22)教職員の資質向上

    ①当局から資料に基づき説明(野村次長、西口次長)

    ②質疑

〇水谷委員長 それでは、以上の8項目について皆さんからご質問を受けたいと思います。

〇長田委員 そしたら、54ページの児童生徒の安全確保のところで、午前中、警察本部関係の方から、面的に通学路における横断歩道等の標識あるいは表示を整備するということがあったのですが、この54ページの安全点検についても警察と連携をされているのでしょうか。

〇野村次長 この安全点検につきましては、学校と警察と道路管理者の連携がまずは必要です。そういったことで、全体の中で三重県交通安全対策会議というのがございまして、平成23年から平成27年までに第二次三重県交通安全計画というところがございます。もちろん知事が会長でございまして、県警本部長、教育長、環境生活部長等々が構成員でございますが、そこで、今、委員指摘のような、通学路における、標識等々あるいは歩道の空間の整備を積極的に推進するということが明記されておりますので、そういったことで警察ともしっかり連携をして、こういった通学路の確保については県教育委員会としてもしっかりやっていきたいと考えております。

〇長田委員 そうすると、どちらが声をかけるというわけではなく、連携しながら一緒の事業のような形でやっていっていただくということでよろしいわけですね。

〇野村次長 そういうことであります。

〇長田委員 それと、もう1点教えてほしいのですが、66ページの社会教育のところで、「県社会教育委員の助言を受け」とあるのですが、過去にどんな助言があって、どのへんをどのように生かされたのか教えていただきたいのですが。

〇野原社会教育・文化財保護課長 昨年でございますが、社会教育委員の制度を生かした社会教育の振興に係る取組について具体的な取組内容についてを審議いただいたところでございます。

〇長田委員 どのような助言を受けたのですか。

〇野原社会教育・文化財保護課長 社会教育委員の制度がございまして、社会教育委員によります県の社会教育の推進について意見をいただくという中で、こういった社会教育委員の制度を使って、より具体的な社会教育の振興というところでの取組について議論をいただいたところでございます。
 その具体的な中身としては、大きな方向性ということで、社会教育施策の総合的、効果的な推進、あるいは社会教育委員の専門性を生かす推進体制、それと社会教育の広域的な推進に向けた県と市町の連携といったような中身について議論をいただき、その取組方向をまとめたというところでございます。

〇長田委員 そうしますと、「県社会教育委員の助言を受け、県立青少年教育施設」等と書いてありますが、充実を図るということですが、どういうふうに充実を図られたのですか。

〇野原社会教育・文化財保護課長 先ほど、今年度の取組についても少しご説明させていただいたところでございますが、県には鈴鹿青少年センターあるいは熊野少年自然の家といった社会教育施設がございます。1つには、こういった施設の体験学習等の充実をどうやって図っていくか。それと、体験学習というのは必ずしも県だけではございません。市町にもございますし、あるいは民間といったところでもいろんな体験学習が進められております。そういったところとの連携についてもどうやっていくのかといったところを、今年度少し具体的な審議の中身として考えているところでございます。

〇長田委員 そうすると、個別具体的にやるのではなくて、総論的にどういうふうにやっていくかをやるという考え方でよろしいですか。

〇野原社会教育・文化財保護課長 1つには、そういう総体的な話もありますし、また、具体的には県の施設の活用といった面でもご意見をいただけたらと思っております。

〇長田委員 例えば、県であるかどうかわからないですが、図書館とか博物館には運営委員とか、ほかに意見をいただく場もあると思うのですが、そのへんとの整合性はどうされるのでしょうか。

〇野原社会教育・文化財保護課長 委員が今おっしゃいました図書館とか美術館も確かに社会教育施設という位置づけはございます。そういったところにつきましても、連携を深めていくというようなことで、やはり議論は必要かと考えております。

〇長田委員 よくわかるのですが、例えば社会教育委員の意見と、運営委員の意見とのすり合わせはどのようにされるのですかということです。

〇野原社会教育・文化財保護課長 それぞれの施設におきまして、運営についての議論というのもございます。先ほど言いましたように、県の社会教育委員としては、県全体の社会教育という観点からのご意見もいただきますし、少し具体的な施設についての連携などについてもご意見をいただきたいというような形で思っております。そういった議論された中身につきましては、当然、いろんな各関係施設、社会教育施設であったり市町のそういった社会教育施設にも審議のまとめという形で公表させていだたくなど、あるいは先ほど言いました社会教育関係者の会議等でも、こういった中身についてもご説明させていただくような場も設けておりますので、そういった中で説明等もし、深めてまいりたいと考えております。

〇長田委員 それでは、もう最後、意見だけでいいのですが、市町村にも多分、社会教育委員いると思いますので、そのへんのところも、越権行為ではないですけども、お互いの話をしながらうまくまとめていっていただければと思いますので、もう答弁は結構です。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

〇奥野委員 それでは、1点だけ。教育長にも、あと言いませんので、1つだけ答えてください。
 22番の教職員の資質向上ということですけど、これがなぜここに出てこなければならないのかと、僕は初めて今度この委員会に来たので、これはちょっと疑問に思います。
 教職員というのは、もともとが日本の将来を担う子どもたちを日本のために、夢を持って教職員になったと思うのです。それを、資質の向上、研修云々とか、それをなぜこれへ書かなければならないのか。当然、自分で資質の向上をしながら、5年たったらこういう教育をしたい、10年たったらこういう教育をしたい、そういう夢と希望を与えるための職業だと私は思うのですけど、そのへんを、これを書かなければならない悲しさかな、そのへんの見解はどうか教えてください。

〇真伏教育長 私ども、この教育ビジョンの中でも、まさに信頼される学校づくりという大きな項目が幾つかあるのですけども、そこの項目として、1つは教員の資質向上というのを掲げております。当然、今、委員おっしゃったように、一定の大学等で勉強されて、試験も通られて教職として現場についてみえるわけですから、その先生方に力を存分に発揮していただいて子どもたちに十分教育をしていただく、まさにその最先端でやっていただくのが先生だと思っていますので、おっしゃることは確かにそのとおりだと思います。
 ただ、そういう最初の思いはいろいろあるかと思うのですけども、私ら自身も責任があるのですけども、やっぱり学校現場には残念ながら、教育だけに専念できるというわけでもありませんし、十分な時間がとれなくて、本当はもう少し勉強もしたい、研修もしたいという部分でも、なかなか時間がとれない部分もいろいろあると思います。そういう中でしっかり先生としての能力を高めていただいて、先ほどおっしゃったようにいい教育をしていただく、その最先端に立っていただくための資質の向上というのは、やっぱり常に必要だと思っていますので、ぜひこういうところで、制度的には例えば初任研修とか教職員の10年研修というのは制度として入っているのですけども、それ以外にこういう5年度の研修を入れたり、職場でのいろんな研修を入れたり、それから学校単位でもいろいろ研修の責任者を決めていただいたらという形でやっていただく中で、全体としての教育力を高めていただくということが必要だと思っていますので、これは今年の私どもの大きなテーマの一つかなと思っています。
 先ほど、いろいろ必要性も言いましたけども、これから約10年間かけて相当教職員の退職が続きます。行政の方は、いわゆる団塊の世代というところがずっと抜けましたので、その山は越えたのですけども、学校の先生の場合はちょっとずれていまして、今から10年ぐらいの間に本当にベテランの先生方が抜けますもので、今まで蓄積していただいたいろんなノウハウとかそういうものが次の人に引き継がれなければならないと思っています。そういう意味からも、いろんな階層の人たちもまざっていただいて研修をする中で、教育力、それから先生の教える力をしっかりキープしていっていただきたいという思いですので、そのためにここにしっかり位置づけをさせていただいているということでございます。

〇奥野委員 1年間ありますので、ゆっくり議論いたしたいと思います。ありがとうございました。

〇水谷委員長 ほかにございますか。

                〔発言する者なし〕

〇水谷委員長 それでは、8項目についてはないようですので、今まで所管事項として上がっているものをもう一度ということで、何かありましたら、どうぞ。

                〔発言する者なし〕

〇水谷委員長 なければ、正副委員長が上げ忘れているというもの、これ以外のものでも結構です。

                〔「なし」の声あり〕

〇水谷委員長 ないようでございますので、教育委員会関係の所管事項概要調査を終了いたします。当局にはご苦労さまでございました。

協議事項

 委員会年間活動計画の作成について

〇水谷委員長 次に、委員間討議に入ります。
 ただいまから、本委員会の向こう1年間の年間活動計画作成の検討に入ります。
 手順をご紹介しますと、資料1をごらんください。先ほどお配りしたものですけれども、本日、警察本部及び教育委員会の所管事項概要について説明を受けました。調査を実施したところですが、その内容をもとに課題等を抽出し、本委員会の向こう1年間の活動内容について委員間でご協議いただきたいと思います。協議の内容を踏まえ、委員会終了後、私と副委員長で計画書をまとめ、後ほど各委員に配付させていただきたいというふうに思っております。
 皆さんからご意見をお伺いしたいと思いますが、どうでしょうか。

〇奥野委員 ちょっと大き過ぎるので、委員長、副委員長の方で詰めていただいて、それで意見があるなら言えばいいし、もう委員長、副委員長の考えでよければそれでいくと、その方がいいのかなというふうに、何をと言われると非常に、今、難しいのかなと思います。

〇水谷委員長 正副委員長に任せていただくというご意見でございますが、大体、今日1日の皆さんのご質問で思いが伝わってきておりますので、それを受けて文字に落として、皆さんにご紹介させていただくということでよろしいですか。

                〔「異議なし」の声あり〕

〇水谷委員長 はい、ありがとうございます。では、正副委員長でまとめさせていただきます。
 そして、県外調査についてご協議を願いたいです。県外調査につきましては、2泊3日以内の行程で1回実施することができるとされております。本委員会においては、委員長会議において9月4日から6日までのうち2泊3日以内で行うことができると日程が決定されています。この内容についてなのですけども、基本的には重点調査項目を中心に行っていくということになるわけですが、皆さんから何か具体的にここということがあれば、今、ご提案いただいても結構ですけれども。

〇北川委員 重点調査項目を正副委員長にお願いしましたから、これもその流れで言うとお願いするという話になりますが。

〇水谷委員長 大体私と小野副委員長とで、奥野委員は私がお伺いしに行きますけれども、各会派間で意見も聴取できると思いますので、では正副委員長に任せていただきます。
 では、次でございます。県内調査です。調査は県外調査と同様、ここで大まかな方向性についてご協議をいただくということなのですけれども、ただ、教育委員会関係ですので、学校が開催されているときに行うべきだという考え方もございます。
 まず、日程ですけれども、7月18日から20日のうち、できれば全県を見てみたいので、1泊で19、20日の可能性がちょっと高いかなという感触は得ているのですが、皆さん、日程の方はいかがですか。

                〔「決まってるんでしょう、19、20あたりということは」の声あり〕

〇水谷委員長 ええ、これはもう前から決まっている日程で。

〇奥野委員 もう、お任せします。

〇水谷委員長 そうですか。では、相手方もあることなので、委員が上げているのですけど、調査先のこともありますから。

〇奥野委員 相手のあることなので、委員長、副委員長の方で調整していただいて。

〇水谷委員長 皆さん、よろしいですか。

                〔「オーケーです」の声あり〕

〇水谷委員長 18、19、20日をあけてほしいのです。

〇奥野委員 それで1泊ですよね。

〇水谷委員長 そうですね、最大1泊です。

〇奥野委員 結構です。

                〔「19、20日が濃厚でしょう」の声あり〕

〇水谷委員長 濃厚ですよね。いろいろ日程を聞いてみると、19、20日かなと思っているのですが、はい、では、また、なるだけ早いうちに調整してご報告いたします。
 以上で年間活動計画策定に当たって協議すべき事項を終了します。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

教育警察常任委員長

水谷 正美

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