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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成23年度 委員会会議録 > 平成24年1月26日 政策総務常任委員会 会議録

平成24年1月26日 政策総務常任委員会 会議録 

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政策総務常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日        平成24年1月26日(木) 自 午前10時01分~至 午前11時59分

会 議 室           301委員会室

出席委員            8名

                         委  員  長      中森 博文

                         副委員長       杉本 熊野

                         委       員   田中 智也

                         委       員   大久保孝栄

                         委       員   竹上 真人

                         委       員   前野 和美

                         委       員   中村 進一

                         委       員   西場 信行

欠席委員            1名

                         委       員   藤田 宜三

出席説明員

             [政策部]

                         理    事                                                     藤本 和弘

                         副部長兼経営企画分野総括室長                  松本 利治

                         「美し国おこし・三重」総括特命監

                           兼「美し国おこし・三重」推進室長                 信田 信行

                         「美し国おこし・三重」推進特命監                   松本 直樹

                         「美し国おこし・三重」推進特命監                   大津 春久

                         「美し国おこし・三重」推進特命監                   福田 由佳

                                                                            その他関係職員

委員会書記        議   事   課      主幹  加藤     元

                         企画法務課     主査  今町 嘉範

傍聴議員            なし

県政記者クラブ   4名

傍 聴 者           1名

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(政策部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「(うま)し国おこし・三重」三重県基本計画の変更について

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(政策部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「(うま)し国おこし・三重」三重県基本計画の変更について

    ①当局から資料に基づき説明(藤本理事、信田総括特命監)

    ②質問       

〇中森委員長 それでは、ただいまの説明に対し、ご質疑をいただきたいと思います。

〇竹上委員 きのう会派の方で皆さんご意見はありませんかと言いましたら、まあようけ出てきまして、それもあわせてお聞きしていきたいんですけれども、非常に多かったのが、この「(うま)し国おこし・三重」の事業で市町の理解はどこまで得られているのかというような意見なんです。今どれぐらいの市町がこの事業に参加して、参加してないところはどういった理由で参加してないんやというようなところをまずお聞かせ願えますか。

〇藤本理事 確かにパートナーグループ登録数等でいきますと濃淡はあるんですが、今登録されているパートナーグループが、各市町に必ず1件以上はございまして、そういう意味では市町すべてがこの取組に対して参加していただいているというふうに理解しております。
 また、ほかに質問が出てくるかもしれませんが、財政的支援につきましてはまだ全体的に大変少ない状況でございまして、当然、まだ受けてないグループがある市町もございますが、理解という意味では、私は全市町、この取組に対しては理解していただいているというふうに思っております。

〇竹上委員 どうもそこらへんの認識が違うような話みたいでございまして。今、財政的支援の話もあったんですが、パートナーグループへの財政支援というもの自体が非常にやりづらい、また使いづらいというような意見もございました。財政的支援というふうな言い方でいいますと、29の市町でいくとどこまで入ってますか。

〇藤本理事 市町別のというデータは今ないんですが、全体ではこの3年間で17件支援を行っておりまして、市町については、ばらついておる状況でございます。

〇竹上委員 また後から数について教えてほしいんだけども、今登録数が二、三百ですよね、たしかパートナーグループって。そのうちの17件しか財政的支援を受けてないということは、要するに1割以下ということでしょう。変な言い方ですけども、普通に考えりゃ使いづらいからそうなってるんだと見るわけですよね。今度のこの変更の中で、そういったところを変えていくという話になるんですか、これは。

〇藤本理事 使い方については特に変更はございません。使いづらいというふうにおっしゃる意味は私どももなかなか理解しがたいところがありますが、この支援を考え、各市町あるいはグループにお話ししたときから、グループ活動の運営費について支援していただきたいという方が結構ございます。新たな登録の段階でも、運営費が欲しいなと。いや実はできませんと言うと、それでしたら登録しませんと言うグループもございます。
 財政的支援の考え方につきましては、もちろんこの基本計画をつくる段階から議論があったわけですけれども、運営費ということになりますと、これは継続的な支援にならざるを得ないというふうに私どもで考えております。我々が今行おうとしている財政支援につきましては当初の1回限りということが前提になっておりますので、当然運営費については補助の対象になってない。グループの要望から考えますと、そういう意味では少し使いづらいというところがあろうかと思いますが、今回の変更に当たってもこの前提は崩さないでいきたいと考えております。

〇竹上委員 今の話を聞いてても、浮き彫りになってくるのは、本来で言えば新しいグループをつくってくださいねという話じゃないですか。それを県や行政側が支援して、今で言うところのアクティブ・シチズンという形で、県民の皆さんに地域のために自助、共助の部分でやっていただくというふうなのをやりたいというのがもともとの事業の話やと思うんですけども、現実に登録しているグループであるとか、それじゃよろしいわというグループは既にあるグループですわね。
 どうも私の目から見ても、この事業に今登録しているもので、新たにつくったグループなんてのはないんじゃないのか。既にあるグループに登録していただいて、県の顔を立てたみたいな話になってないの。なもんで、運営費が厳しいですから、運営費の部分で何とかならないの、できませんわ、じゃまあしゃあないわねと。なもんで、結局財政的支援はたった17件でしかないと。今から何かやろうと思えばいろんな備品を買ったりとか、そういうことも当然出てくるわけで、それでちょっとお手伝いくださいね、ほんじゃ初回だけオーケーですよというのがもともとの発想ですわな。そこが全然行ってないというのは、既存のグループが余りにも多過ぎて、別にそこのところを支援する必要はなかったというふうに感じるんですけども、そうじゃないんですか。

〇藤本理事 これは毎回お答えしているところでもございますが、既存のグループとの比較でいきますと、約4分の1は新規に、「(うま)し国おこし・三重」の取組がスタートした時点でつくっていただいたグループでございます。当然、300を超えるグループですから大体七十幾つということになりますが、じゃ、それが全部財政的支援を受けてるかというと、これもそういう状況ではないと。
 ただ、財政的支援に目が行きがちでございますが、当然ほかの支援もございます。専門家の派遣あるいはネットワークの支援というのがございまして、財政的支援に至るまでにいろんな対話を通じて支援メニューというのを私どもでお答えさせていただいておりますので、運営費には財政的支援ができないけれども、初期投資に至るまでにいろんなお話を聞く中で、うちが今持っている支援メニューについてはできる限り使っていきたいと考えています。

〇竹上委員 余りここのところは、言い合いみたいな話をしても仕方ないんで。ただ、七十幾つ新しいのできて、そこに全く財政的支援がなくて、じゃ、何してるのというのは不思議と言やあ不思議ですわな。あるグループが名前を変えただけっていうふうにしか私なんかには見えないところがありますよ。
 それから、次に、その改定の考え方であるとか目的であるとかで、以前に比べて逆にわかりづらくなってないのというふうな意見がありまして。要するに新しい総合計画の言葉、アクティブ・シチズンであるとか協創という言葉を持ってきちゃってて、どうもこの考え方なんかは、逆に前の方よりわかりづらくなってるよというような意見があったんですよ。
 言われてみれば、私も、うん、なるほど、そういう見方もあるんだなという感じがしたんですけども、それについてはどうですか。

〇藤本理事 なかなか答えにくい質問でもあるんですけれども。そもそもこの「(うま)し国おこし・三重」は確かに3年前の別の総合計画あるいは戦略計画からスタートしておりますけれども、今回、変更に当たっては、県の10年先を見据えた我々の取組以上に長くなる上位計画に基づいていくのが当然のことだと思いますし、そこに対してこの変更計画も位置づけをしていかなければならないというところを考えたら、やはり言葉につきましても新しい言葉を入れていくのが筋だろうと考えてます。
 そのへんの、全体の言葉、協創なりアクティブ・シチズンなりというものがわかりにくいということはほかのことにも言えることだと思いまして、特にこの「(うま)し国おこし・三重」の変更の基本計画がわかりにくいということではないのではないかなと私どもは理解させていただきたいと思っております。
 そういう意味で、目的についても、前回の「『文化力』を生かした自立・持続可能な地域づくり」から、今回の総合計画を踏まえました「特色ある地域資源を生かした自立・持続可能で元気な地域づくり」というふうに、大目的は変えさせていただいたというところでございます。

〇竹上委員 これも、言っても平行線な話でして。ただ、そういう意見もあったと。よりわかりやすく知らしめるっていうのは大事なことですんで、そこは頑張ってほしいなと思います。
 それで、少し細かな指摘が幾つかありまして。3枚目の図のところで、この四角囲いの中の2つ目の「県民の皆さんが『自分たちに地域をよりよくしていこう』という目的の共有や一体感の醸成、参加・参画の促進」は、何で「自分たちに」なんやと。ここのところで、じゃ、主体は誰なんや、これはというふうな話が今ありまして。どうですかね。

〇藤本理事 これは議案の説明というような位置づけの資料でございますが、確かに言葉遣いにつきましては少しわかりにくい点があろうかと思います。これだけでなくて、全面的にしっかりと読み込み、精査させていただいて、言葉遣いについては変更させていただきたいと思います。
 ご指摘のこの点につきましては、確かに非常にわかりにくい言葉かなと。例えば「自分たちの」なのか「自分たちが」なのか、そのへんは主語述語関係を含めまして精査し、訂正させていただきたい、本議案についての説明のときはしっかりとさせていただきたいと思っております。

〇竹上委員 それと次に、この下へ行きまして、これまあ議員の個人の感想なのかもわからないんだけれども、一つの大きな囲いの中で、「地域やテーマでつながる個人、グループ、企業・団体間のネットワーク強化の支援」という項目がございます。指摘いただいたのが、見てても連携している姿が全く見えてこない、この連携が全くうまくいってないんじゃないのというふうなことで、これは結構パートナーグループをつくっていただいとる市の議員からの指摘やったし、ふだん住民の皆さんに近いところで感じてるって言うんで実感の話やと思うんですけどね。今後どういった形でいわゆるこのネットワークなり連携なりというところを押さえていくのか、それについてお伺いしたいと思います。

〇藤本理事 私どもの取組の目標数の中にも、ネットワーク構築数という目標数がございまして、これがまさに「(うま)し国おこし・三重」を全県的に展開していく大きなポイントだと思っています。ただ、実際にネットワークができているものを皆さん方にアピールできてないというところが非常に問題なのかなと。
 実際にうまくいってるなというのは幾つかございまして、例えば北の桑名市、あるいは明和町でも、竹の関係でいろんなイベントをさせていただいておりますが、北の方では中日本高速道路株式会社としっかりと連携をとりましていろんなイベントを一緒になってやっていただいている、あるいは地元津市の三重ドリームクラブという、甲冑を段ボール等でつくっているグループがございますが、ここがタカモリタクシー株式会社と連携いたしまして、実際にそれを着込んで観光案内をするというようなことをさせていただいてる、さらに尾鷲市の方でヒノキを使ったいろんな道具といいますかおもちゃをつくったりするグループがございますが、ここが四日市大学等と連携しまして、いろんな小中高校に対してそういうことをやっているというのもございます。
 幾つかそういう、うまくいっている事例はございますけれども、ご指摘のようになかなか外へアピールできていない、これは我々の情報発信を含め不徳の致すところかなと。今後はそのへんもしっかりと出していきたいなと思ってます。

〇竹上委員 ぜひ、そういう事例を増やしていただいてやっていただきたいと思います。
 それで、次の話で、この灰色に塗ってあるところで、「こころめぐる三重2014(仮称)」とかずっと来た中に、ホームページやマスメディアの有効活用という項目が一つ入れてあるんですが、これも一体どう変わるんだというふうな質問があったんで、ちょっと教えていただきたいと思います。

〇藤本理事 当然これは予算との関係もございまして、今回の基本計画の変更の中でも、情報発信を強めていきたいということでいろいろな手段を考えておりますけれども、今回お示ししますのは、まさに3年後の最終年の県民力拡大プロジェクト、ここを基本にしていろんな方向から進めていくっていうのが基盤になっていくかなという意味で、そこへ向かってどういうふうにやっていくかというのがうまくわかるような形でホームページをつくっていきたいというのが1点で、マスメディアにつきましても、これもまさに予算の関係がございますけれども、できる限り多くの方々の目に触れていただくにはそういうものを効率的に使っていきたいなと考えてるところでございます。

〇竹上委員 ぜひともまた。結局いろんな指摘をいただいたのは、県民の皆さんに理解いただいてない、3年後にそんな大きなイベントがあるなんて誰も知らないっていうところから来てるんだと思うんです。パートナーグループがなかなか立ち上がっていかないっていうのも、多分そこらへんの話があるんだろうと。結局は周知の部分が非常に弱いんで、なかなか浸透していってないっていうご指摘をずっといただいてたのかなという気がしています。
 それともう一つ、私としてお聞きしたいのは、改定の考え方の概要という中で大きく出てるのが、平成26(2014)年に実施する県民力拡大プロジェクトの内容を明示することということで、今回の改定の一つの柱にしてもらってるんだけども、その明示はどこにされているの、これで言えば。これなんでしょう、この素案で。

〇藤本理事 今後3年間の取組の横の表にもございますけれども、お手元の「『(うま)し国おこし・三重』三重県基本計画(改定版)(案)」の11ページ、節目に行う効果的な情報発信の取組ということで、最終年の県民力拡大プロジェクトの3つについて書かせていただいてるところでございます。
 この中で赤字になっているところが今回新しく提案させていただいてるところでございまして。ただ、3年後ですので、具体的にということになりますともう少し時間がかかるわけですが、こういう3つのものをやって最終年の県民力拡大プロジェクトにしていきたいという意味で、今まで集大成イベントっていう、大まかな、応用するとか何かってありましたけれども、どんなことをするかっていうのがなかった意味では、今の段階で少し具体的に述べさせていただいてるなと考えております。
 ③の会議・シンポジウム等の誘致については、黒になってて以前から上がってるわけですが、これも今回ここには具体的に書いてありませんけれども、3年後の中で地域づくり団体全国研修交流会、あるいはほかにも何か時宜を得たものがあれば、そういう全国レベルの会議なりシンポジウムなりを誘致して、そこに私どものパートナーグループと一緒になって参加していくっていうものもやっていきたいなと考えております。

〇竹上委員 それで、一応20万人という数字を入れてもらってますよね。この①から③まである中で、どういう割合で考えてますんですか、これは。

〇藤本理事 特に割合というのは考えていないんですが、「こころめぐる三重2014(仮称)」というのは、春から秋にかけてのある意味長期間で、三重県全体で誘客に取り組もうという考えでございますし、②の「三重県アクティブ・シチズンふれあいの会(仮称)」というのは、二、三日集中的に県営サンアリーナを使って一堂に会する会を考えておりますので、そこからいくと、やはり長期間の全県下での中にできるだけ人が来ていただきたいという思いは私どもの方に強くございます。

〇竹上委員 イベントっていう意味合いからは違うんですが、20年前に「まつり博」というイベントがありましたね。あのときは実際どれぐらいの動員数やったんですか。

〇藤本理事 たしか350万人くらいじゃないかなと記憶してます。

〇竹上委員 イベントの種類は違うと。当時は地方博覧会が花盛りで、まあ言ったらお祭りやったわけ。「まつり博」ですからね。かといっても、三重県の人口の倍の方に来ていただいたということから考えると、イベントって銘打つけれども、今回の20万人という目標は余りにも小さいんじゃないの。どんなイベントになるか私もようわかりませんよ、いまだに。この明示って言ってるけど全然明示されてないなと思っとるんです。3年先のことやからっておっしゃられたけども、明示するというんやったらもうちょっと細かく書かんと明示にはならんだろうと思いますけどね。
 結局、これ「(うま)し国おこし・三重」という事業の集大成をやりたいわけじゃないですか。何年もやったわけでしょう。それにしちゃ当初から余りにも低い目標を設定し過ぎじゃないのかっていうふうに思うんです。どういうふうなイベントになるかイメージをまだつかめないんやけども、そこのところはもうちょっと、ほら100万人ぐらいは考えないと、何かイベントやってるのかやってないのかわからへんような話じゃないですか。
 例えば、リーディング産業展みえってあるじゃないですか、四日市市で。あれだって2日間で集まってくるわけですよね。となると、余りにもこの目標設定は低いように思いますけれども。いかがですか。

〇藤本理事 この取組が始まる当初からそういう議論はあったわけでございますが、この「(うま)し国おこし・三重」について、私どもは始まるときから地域づくり支援事業だと考えております。そういう意味では、いわゆる一過性の大きなイベントを打ってたくさん人を呼び込むというものではないと、もともと私は理解しております。
 仮に我々のパートナーグループが1000グループになったとして、そこに参加されてる方っていうのは今1グループ当たり平均でいくと十四、五人なので、単純に見積もったとしても千五、六百人の方です。これがすべて人を呼び込む誘客のグループではございませんので、そういったグループ関係の人たちだけ多目に見積もっても、1000人ぐらいが誘客に頑張られてる方になります。誘客のグループ活動をされてるときに、1グループに対してどれだけの方が来られるかというところになるわけで、最終年に何百人という方が行っていただければいいですけれども、どうかなというところもございまして、ちょっと消極的な見積もりかもしれませんが、そんなに大々的にどかんと来るわけではない、それよりも、その年だけじゃなくてそれ以降の年も持続していただきたいということから考えたら、やはりこのぐらいはということでお願いしていきたいと。
 20万人というと確かに小さい数字かもしれません、誘客、観光から考えたら。しかし今、熊野古道でも15万人から20万人来ていただいている。そういうものを今度は全県に対してということで、私どもの取組と一緒にやってくれた誘客系の人たちが毎年そういうふうになっていっていただけることになれば、底上げにつながっていくんではないかなと考えておりまして。もちろん予算の規模も前の世界祝祭博覧会とは全く違いますので、お客さんを呼ぶのを第一義にこの取組をやってるわけではないということから考えて、少ないかもしれませんけれども、このくらいのところでご容赦願いたいというところでございます。

〇竹上委員 私ばっかり長いことしゃべってえらい申し訳なかったんですが、何でそういうところで今申し上げておるかというと、結局、最終的に何がやりたいかの話だと思っとるんですね。わかりやすく言えば、県は自立していける県民の方を支援していきたい、そういう方に地域を元気にしていってもらいたいというのが目的でしょう。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤本理事 はい。

〇竹上委員 しかもこういうもんって周知させようとしたってなかなか周知できない。やっぱりイベントでもしない限りは。ああ、こんなことやってる人らおるのやな、ああ、おもしろい活動なら私もちょっと参加したいななんていうふうなことをやろうと思うと、やはり初めは人集めをしないとそこはわかっていただけないですよね。何ぼホームページでやろうが、見て触れてっていうところがないと人はインスパイア、鼓舞されないというふうなことやと私は思っとるんで。となると、やっぱりイベントってある面大事やよねと。
 特に、今回三重県がやろうとしているのは、パートナーグループの方らがやってることを紹介しつつ、やってることを楽しいもの、ああおもしろそうだなと思ってもらうということですよね。となると、やっぱり見てもらう機会ってのはすごく大事だと思うんで、それにしては余りにも目標が小さ過ぎないかっていう感じがすごくします。そこは考えも違うかわかりませんが、一度また考えていただけりゃなと思います。
 以上です。ご意見があればお願いします。

〇藤本理事 私はイベントにはやっぱり何種類かあると思いまして、今ご指摘のようなイベントもあろうかと思います。そういう意味では、最終年に行うのがまさにご指摘のものなのかなと思いますし、私どもで節目節目に、毎年成果発表みたいな形でやってるのもありますが、そういうところで情報発信をもっとうまくやって、そこに興味を持って来ていただいて、じゃ、取組に参加しようかっていう、次へつながるものも一つのイベントかなと思ってます。
 もう1点大事なのは、私どもは最終年のイベントというのを、これで終わりという意味では位置づけておりません。先程も申し上げましたけれども、それをきっかけに、例えば誘客であれば毎年同じような人に来ていただいて、そのグループが継続的に、その活動が今度ビジネス化できるようなところに持っていきたいなと思いますので、その年にどかんと来ていただく、20年に一遍の遷宮というふうなものとはちょっと違うと思ってます。
 ただ、ご指摘のことも踏まえまして今後、イベントについては少し考えていきたいなと思います。

〇中森委員長 ほかの方、ございますか。

〇田中委員 ちょっとわかりにくい部分があるので何点かお伺いしたいんですけれども。先程理事がおっしゃった言葉の中に含まれてたんですが、節目節目という言葉、それから最終の取組というのを。節目節目というのは、結局ポイント、ポイントですよね、一定期間ごとにやっていくという。こちらの「『(うま)し国おこし・三重』三重県基本計画(改定版)(案)」の中で11ページの(3)で節目に行うとあるんですが、節目という割には、平成26(2014)年のことしかこの中には書かれてないんですよ。このイベントが最後じゃないよと理事はおっしゃるんですけど、結局最後になってますよね。
 基本計画の中では確かに最後なのかもわからないけれども、「自立・持続可能で元気な地域づくり」という取組の中で節目で行うんだということであれば、ほかに何かもう少し具体的に改定計画の中に盛り込まれてもいいのかなと私は感じてるんですけど。そのあたりで何かお考えがあれば聞かせてほしいんですが。

〇藤本理事 当初計画では、節目でオープニングと集大成イベントの2つを置いておりましたが、今回は変更なものですから最終年のということになっておるんです。「地域での(うま)し国おこし」の中でも、確かに節目の項目ではこれだけなんですが、成果発表交流会を毎年させていただいております。これも、先程申し上げましたけれども、ある意味1年1年の節目で活動された方々が、その1年の成果をそこで発表させていただく機会と我々は考えておりまして、これは6年の時限でもう始まっておりますので、最終年は大きな節目で、その6年間なりあるいは5年半なりやってきたものを大きく花開かして、次につなげていく、まあ以前で言ったらイベントにしていきたいと考えてたところなんです。
 そういういう意味で、「節目に行う効果的な情報発信の取組」として、ここで大きくは1つしか取り上げていませんが、いろんな段階で行っていくものも我々の中では節目の一つと考えて、最後のときに次に羽ばたく節目の大きなイベントとして集大成を考え、今回は県民力拡大プロジェクトを位置づけさせていただいたというところでございます。

〇田中委員 おっしゃることは理解いたしました。ただ、節目に行うとうたうのであれば、もう少し何か次につながるというか、次にこういうふうにつなげていきたいということがにじみ出ててもいいのかなと、この基本計画の中で思いましたので、一度ご検討いただければ。
 それにちょっと付随するというか関連するんですが、結局、「特色ある地域資源を生かした自立・持続可能で元気な地域づくり」というのが目的ですよね。持続可能な、しかもそれぞれのグループ、地域が自立して元気な地域づくりをしていくということの中で何をしていくのかについては、今日ご説明の資料の中の2ページ、一番最後の(3)で取組終了後を見据え、ネットワーク強化の支援を図っていくということになっているんですが、持続可能な元気な地域づくりをしていくために県として必要なことはネットワーク強化の支援だけなんでしょうか。そのあたりが私はもしかしたらほかにもあるのかもしれないとも思いますし、あと、これまで3年間やってこられて、県として持続可能にしていくために必要なものを検証の中で見出しておられないのかなと。
 検証の中では、要するに情報発信とか外向きのPRが少ないというようなことだけに終わっちゃってるような気がして、持続可能にしていくために必要な部分というのは得ておられないのかなと。これは今後のスケジュールにかかわってくるので、なかなか具体的には書き込みにくいかもわかりませんが、もし得ているんであれば、そのこともあわせて読み取れるような内容にしていただけたらなと思ったのですが。

〇藤本理事 これは当初から考えていたことでもあるんですが、私どもの目標は持続可能な地域づくり、そのためのグループをつくることですので、それには当然、グループが持続できるしっかりとした仕組みを構成メンバー、あるいは資金的なものも含めつくっていかなきゃならないというところからもともとの支援のメニューはできているわけです。組織力を強化するためにいろんな専門家の意見を聞きましょうとか、あるいは持続できる基盤をつくるために初期投資1回ですが財政的支援をしましょうとかいうメニューはそこでできてきているわけです。
 もう一つの大きなポイントとして、やはり自分らのグループだけではなかなか持続できないだろうと。いろんなグループのお話を伺っていると、どうしても発展性が見えてこないんで持続はできない。そこで私どもが、特に県の立場というところから考えた場合、広域でいろんなグループとのつながりをつくってあげることが持続につながっていくだろうと。それがまさにネットワーク化支援であったわけです。
 実際に3年間やってみて、目標数に達しないところもあるんですが、ネットワーク化というのはなかなかうまくいってないのが現実です。ですから、残りの3年については、さらにそこをしっかりやっていきたいなというのが思いなんです。
 具体的にどういうことをやっているかというと、まずはグループに集まっていただいて、いろんなグループと接触する機会をつくりましょうということで拡大座談会をさせていただいたりしてます。先程議論があった節目節目の成果の発表というのも、その一つとして、そういうつながりをつくる場の設定をさせていただいているというところでございます。
 当然そういうグループや、ここでこういうことをやってますよというのをしっかり外へ知らしめる意味でも、やっぱり情報発信力を強化して、そのグループの存在とかどういう活動をしているかを外に出していきたいということで、ネットワークについてはできる限りそういう人が集まっていただく機会とし、同時に、既にネットワークを持っているNPOのグループなんかともっとうまく連携できるような機会とか、プロデューシングを含めて今後は考えていきたいなと思っております。

〇田中委員 ネットワーク化を支援していく理由というか、根拠については理解いたしましたが、それだけで持続していくのかなと。厳しい言い方に聞こえるかもわかりませんが。パートナーグループに私自身がかかわってないということもあるのかもわかりませんが、何か外から見ていると平成26年以降も持続していくのかなと若干不安になるところでありますので、実際問題として今後はそのネットワーク化をもっと強化して支援していただいて、新たなものが生み出せたということをぜひともPRしていただきたいなと感じました。
 先般、個別でご指導いただきまして、それぞれのパートナーグループがやられてる活動について勉強させていただきましたが、その中では結構頑張っておられ、なるほど私も参加してみたい、その地で一緒になってやってみたいなと思うグループもたくさんありました。いい取組なんですけどやっぱりPRが不足しているなと思います。集大成イベントのもう一つの方法なのかもわかりませんけど、集大成イベントへ行くまでにしっかりとPRなりをしていただきたいなと思いました。これは要望としてお願いします。
 以上です。

〇中森委員長 よろしいですか。ほかにございますか。

〇西場委員 今回この改定の内容がどういうもので出てくるかということで、当初心配したのは、字句修正程度のものだと本当に議案として改定の内容にかかるのかなと。こう思っとったんですが、そうではなくて、まさに基本的な部分を変えていく内容になってきておると思います。
 そういうときに、一つきちっとしていかねばならんことがある。それはなぜ改定に至ったのか。最初の藤本理事の話の中で、知事が新しくかわってという話がありましたわな。これはこれで重要なことで、今回の改定で県民力だとか協創だとかアクティブ・シチズンだとか、こういうものを重視した内容に変わってきた。これは至極当然といいますか、この鈴木県政になった、先程来の話の節目の中で、うまくこういうものを出してきたなと。これはそれなりに私としては評価したいと思います。
 ただ、知事がかわったから改定ということだけじゃないわけで、「評価委員会」なんかのいろんな検証の中で今回の改定に至ったというもう一つの部分、それはここにもいろいろ内容を書いてあるけれども、「取組の理念やめざす姿、進め方が分かりにくい」から、あるいは「県民の皆さんの参加・参画が少ない」から、「県民の皆さんの認知度が低い」からという厳しい状況に至ってこの改定がまずあるわけやね。
 じゃあ、その改定に至らしめた責任はどうなんだ、どこにあるんだ、誰にあるんだという部分の説明、コメントは。ほとんどないわな。それが人の問題なのかプロデューサーの力量不足なのか、あるいは推進体制の問題なのか、あるいはスタートしたときと時代や環境や情勢が変わったのか、そういうことについてまず説明して、今回の改定は、加えて県政のリーダーもかわる中でこういうようになりましたという説明を。今度、近々議案として出るわけだけども、そういうものがなければ少し不備を感じるというところを指摘しておきたいと思います。
 それと、もうすぐ議案ができてくるんだから、その直前の委員会なので何か事前協議みたいになっちゃうけども、今言っていかないと、議案になってきてからあのときにちゃんと説明したじゃないかと言われても困るから申し上げることだけ申し上げておきたい。鈴木知事の基本的な部分を押さえての中身の変更の中で、今後目指すべき地域の姿をこのように変えましたという内容ですが、前の文章がないのでどこがどう変わったのかわからないけれども、めざす地域の姿というところで一番重要な字句は、「自らができることを考え実践する」というこのキーワードだと思う。
 これは、鈴木知事の言うアクティブ・シチズンの意味に物すごく通じるんだけど、まず自主的、積極的にそういう活動をする市民があって、その次にそれに共感を覚える地域の人があって、そしてその次にそこを訪れる人たちが共感する、体感する、こういう地域を目指したいってここに書いてある。そうすると、それがまず目標なんだと。これはこれでよしと私は思います。
 じゃ、その次の、裏に書いてあるこの【目的】(案)というところ。「特色ある地域資源を生かした地域づくり」と書いてあるんだよ。こんなん、大昔の大分県の一村一品運動じゃない。これはこれで悪いとは言わないんだけれど、こういう人の主体性とか、その人と地域や訪れる人がつながっていくというように今度この目標をするんであれば、この【目的】(案)のところを、一村一品運動的じゃなくて、アクティブ・シチズンの概念を盛り込んだ地域づくりというようにしていかないと合わないし、ぴんとこないわ。これはぜひ検討してもらいたいと思う。
 つまり、地域づくりイコール人づくり、そしてその人づくりの中で絆づくりがあって、それが県民力につながっていくというところがもっとぴしっとわかるように、言葉の威力を発揮できるようなフレーズを考えていく必要があると思うんだよな。
 それと、また言葉にこだわるけれども、この「(うま)し国おこし・三重」というのも、協創三重とか、県民力で「(うま)し国おこし・三重」とか、そういうものをまずタイトルの中に入れ込んだらどう。ここまでの変更をしてくるんだから。それと推進体制、ここの部分でどう取り組んでいくかということもこの機会にきちっと言えるようにしていかないといけない。現状の厳しい要因というのはそこにもあるかわからん。
 私は前にも委員会で申し上げたけれども、県民センターの改革は来年、再来年あたりが見込まれてるようだけれども、現状の県民センターの中にそういう機能をきちっと位置づけて、この県民力拡大のための「(うま)し国おこし」事業を推進していくというようにして、県民力を活用した推進体制をつくっていくように、今の体制でできる範囲でやったらいいと思うんだよ。
 いろいろ言いましたけれども、そういったことについての要望も含めて藤本理事の意見を聞いておきたいなと思います。どうですか。

〇藤本理事 ご指摘のいろんな点についてはこちらの方で幾つか検討をさせていただきたいと思いますし、すべて委員ご指摘の点をうまく反映できるかどうか、即答はしかねるところでございますが、まず、今回改定に至った点の中の責任の点につきましては、確かに我々事務局を含めやってきたその結果がまさにご指摘の点ですので、当然、我々事務局、これは事務局として委託させていただいているプロデューサーも含め、みんなのところにあるんだろうとは考えております。誰々がどうのこうのという話ではなくて、すべてにあるんだろうと思っていますので、そのへんは反省も含め、中については体制を強化しながら、あるいは目標がうまく達成できるような仕組みに変えながら変えていきたいとは思っております。
 それから、目的のフレーズでございますけれども、これは字句を分解していると、それぞれご指摘の点については入っているんではないかなという気がして提案しておるところでございます。例えば活動する市民ということからいきますと、我々がかかわろうとしているグループは、こっちが勝手につくるわけじゃなくて、自発的に地域づくりに携わっていらっしゃるグループを対象にというのが当初からの思いでございますし、そういったグループに登録していただき、一となって活動をやっているという意味から考えると、今アクティブ・シチズンという言葉が出てきましたけれども、まさにそういう人たちを対象に取り組んできているものなんだろうと理解しております。生かしたという言葉はまさにそういう意味、地域の人たちが自分たちの地域の資源を生かしていろんなグループ活動をされているというところでここに入っているんだろうと私は理解しているところでございます。
 それから、特色ある地域資源という言葉、これは以前で言うと文化力でございますけれども、文化力っていう言葉はなかなかわかりにくい。その意味するところとして、例えば地域力、人間力、想像力っていうものをすべて網羅していくと、原点は地域のいろんな資源で、それは顕在化されてるもの、潜在のものを含め資源なんだろうなということを踏まえて、特色ある地域資源というのに変えさせていただいたところでございます。
 それと、めざす地域の姿、これは以前は書き込んでおりませんでした。新しくはっきり書き込ませていただいたところでございます。そこの最後にも元気な三重の実現をめざすとございますが、目的っていうのは余り長ったらしくてもいけないと思いますので、限られた字数の中で考えていくと、こういった目的がいいんじゃないかということで今回提案させていただいているところでございます。
 それから、「(うま)し国おこし・三重」という名前に協創とか県民力というものをつけたらどうかという話でございますけれども、「(うま)し国おこし・三重」を今でも「(うま)し国・三重」とお間違えになっている方々もいらっしゃるくらいで、「(うま)し国おこし・三重」という名自体も少し長目で言いにくいというところもありまして、難しい、ご理解賜りにくいなというところもあるわけです。そこにさらに新しい言葉を入れるのは、意味を解説する点ではいいかもしれませんけれども、皆さんに知っていただくためには少しいかがなものかなという疑問がございまして、この言葉はこの言葉で3年間も使ってきてますので、引き続き使わせていただきたいと考えてるところでございます。
 推進体制でございますが、実は県民センターのことも考えさせていただいたことがございます。が、やはり来年組織改正があるということで、それについては踏み込んでおりません。ただ、ご指摘のように、やはりこれは地域支援事業ですので、地域により近いところでそういう方々が活動する場なり、連携をとれる体制なりはつくっていかなきゃならんだろうし、そこにあった方が、よりグループの皆さんと一緒に進められると考えております。
 そんな意味で、現実は私どもが、地域機関に専門員と職員を派遣し、駐在して、そこで取り組んでいる状況でございます。

〇西場委員 「(うま)し国おこし」という言葉は私も継続していっていいと思うんです。ただ、この今までの「(うま)し国おこし・三重」という事業は、今日に至って失敗した、そこでの仕切り直しだと。厳しい言い方になりますが、私はそういうように思って出直した方がいいと思っております。
 ですから、今文化力とかいろいろお話もありましたけれど、知事が新しく幸福実感度の三重をつくるんだというような姿勢を出してきて、それを中心にするんであれば、今までの概念じゃなくて、そこを強調してしっかりやっていく方が改めてのインパクトがある、せっかくの改定でありますから、県民や地域、市町に対していい響きを持って再度注目されてやった方がいいから、そこのところは執行部としてもしっかり切りかえた方がいいんじゃないかなと。
 今まで県民に対して何か浸透力が弱かったんだけど、それを守ってきたのは「(うま)し国」という言葉の響きで、三重といいますか、伊勢国の伝統文化の重みがこの言葉の裏にはあって、この言葉で支えられてきたんですよね。でありまして、そのことをもっと真剣に考えていく必要があると。
 この「(うま)し国おこし」というのは伊勢神宮の歴史に由来する言葉であるけれども、これをあえて地域づくりということにこれから変えていくということであれば、全国を行脚されて、この伊勢国こそ自分がおりたい、住みたい地域だとおっしゃられたという神の言葉の意味合いの重さも含めて、今度は現代版の中で最も魅力あるすばらしい地域にするんだという地域づくりにこれをするんだということで進めるのであれば、そういう思いを込めて「(うま)し国おこし」の地域づくりを進めていってもいいと思う。
 そのときに重要なことは、この目的の言葉だ。これが響きにくい。特色ある地域資源を生かすという言葉は間違いではないけれども、もう一つ響かない。先程の人づくりも含めて加えておきたいことは、今、地域コミュニティーが物すごく崩壊の危機にありますが、地域づくりはまずその地域コミュニティーをいかに再生していくか、守っていくかというところが重要だと思うので、それもその目的なりめざす地域の姿なりの中に入れ込んでいただきたい。そういうことをこれから最終議案の中で進めていただければ。こういうことを要望しておきたいと思います。
 回答はもうよろしいわ。

〇中森委員長 ということで要望にとどめていただきましたので、よろしくお願いいたします。
 ほかにございますか。

〇前野委員 西場委員とは少し角度が変わるんですが、この見直しを受けて「(うま)し国おこし・三重」がどんな方向に変わっていくんかという話で、それなりに皆さん方の答弁を聞いてましたが、中は一向に変わらないんですね。トップがかわりましたから表現方法、言葉は変わるんですけれども、活動は何が変わるんかというと、それが見えていないのが現実です。
 今、たくさんの委員からもいろんな指摘が出ておりますけども、そんなことを考えると、やっぱしスタート時点に戻ってもらった方がいいように私は思うんですね。あのときにはまだやる気があるのかなという感じがしたんですけども、今は全くその姿が見えてないという感じがしてます。
 当時は地域の文化力、地域が持っている、地域で活動している人たちの文化力を高めて、それをパートナーとして一つのものにして、三重県を活発に魅力あるものにしていこうということでスタートしたんですよね。ですから、地域にはいろんな活動をしているグループがたくさんあるんですね、現実に。たくさんあるのにたった三百何がしかのグループしか登録してないということは、まず認知されてない。今もいろいろ出てますけど、県民から認知されていないということが一つですよね。
 ですから、いろんなグループがたくさんあるんですから、その人たちにまず参加してもらって、そこでいろんな議論を交わしながらお互いにパートナーを見つけて、異色のグループが一つのパートナーになって盛り上がっていくという、一番基本のところに戻った方がいいように思うんですが。その辺はどんなふうに考えてみえるのか、この計画の中にそれはきっちりとはめ込まれてるんか、お聞かせいただきたいなと思うんです。

〇藤本理事 確かに、行っていくことは地域でのグループ興しっていう基本は変わりません。ただ、今もご指摘のように、認知度が低いために既存のグループであっても県民参加が少ないという点も事実でございまして。この点は初心に返って、しっかりと参加できるように認知度を高めていく努力もしながら行っていきたいと思っています。
 そういう意味で、今後は個別の座談会もさりながら、拡大座談会っていうような、先程も少しお話ししましたネットワークがとれるような、多くのグループに集まっていただくような会合というか場を重んじながら、しっかりと進めていきたいと考えてます。

〇前野委員 私の近くでもたくさんいろんなグループ活動してますけども、地域のグループの活動は、思いだけではなかなか持続しにくいんですね。やっぱりそれに伴う費用もかかるんですけども、なおかつそれを持続していこうと思うと、それこそ自分の住んでいる地域全部に認めてもらって協力してもらわないことにはできていかないのが現実やと思うんですよね。今のままですと、そんな活動をしている人たちは全く見殺しですよ。手を差し伸べてないっていうのは見殺しですよね。
 それと、高齢化によってグループが持続できないっていう地域もたくさんあります。伝統的な文化を守ろうとしても、若い人たちがそこに定着してないからその組織を持続できないと。それなら他のいろんなグループとマッチングさせて、それこそパートナーをつくってその辺をどんなふうに支援するか。違うグループが支援するということも考えていこうと思ったら、やっぱり三重県にある、すべてと言うとあれですけども、そういうグループにどんどん入ってもらって、そこで座談会をしながら一つのパートナーをつくる、密着させる、くっつけるというか、そういう役割をするのが皆さん方の役割だと思ってるんですけども、それが一向に見えてないんで申し上げてますんで。ぜひ今度のこの見直し以降はその辺をもう一度しっかり考えていただいて、初心に戻ってやっていただけたらなと期待しますんで、よろしくお願いしたいと。
 ご答弁がありましたら。

〇藤本理事 おっしゃるとおりでございまして、例えば祭りでも、後継者がいないというお祭りを抱えていらっしゃる地域がたくさんございます。そういったところはやっぱりお互いに連携し合うような形がいいのかなというのも1点ですし、いろいろ聞いてみますと、現実には同じ分野ではなかなか連携しにくい、違った人との方がしやすいというのもあります。これもそういう場を用意して初めてわかったことですので、そういうわかるような場を今後、できる限りつくっていきたいと思います。

〇中森委員長 ほかにございませんか。

〇中村委員 この取組の検証結果なんかを見ると、わかりにくいということが書いてあるんですが、わからなければ伝わらない、わからなければどれだけマスコミの方たちに広報してとお願いしてもわかりにくいですよね。
 その原因は、まさに前野委員が言われたように、僕もずっと引っかかっとるんですけども。下のめざす地域の姿なんかを読んでおると、新しくできたパートナーグループでできるわけがない、まさにこの三重県みたいな長い県でそれぞれの市町が苦しんでるところ、というよりか、まさにそこへどうやって力を入れようかと、本当に一生懸命やっておる地域づくりですよね。その中でどんな役割をするのかっていう視点へ入っていかないと。これも最初から議論しておったやつですが、そこがやるんですってどんと出したって、それぞれの地域では、既存の、本当に少ない人数でも、何年もかかってまちづくりやら観光やらものづくりやら、いろんなことを、自分の仕事を持っとりながらボランティアとかNPOでやってるところはいっぱいあるわけでしょう。そういったところへ踏み込まないと、こんな立派なめざす地域の姿へは行かないですよね。今回何か、そこら辺へ目を開いてくれるような形になるんかなと思ったんですが、それが見えてこない。
 それからいつも思うんですけども、県の仕事って、男女共同参画でもほかのいろんなことでもそうで、県がやろかって旗を振っても、現実に住民との接点のところでやってる市町の自治体の方がそのことをどう受けるかっていうのが。最初、竹上委員の話で、市町ではどうなってるんですかと言われたときに、いや、各市町でどこか1つはこんなんをやってますよという返事やったんですけども、いや、市町はこういうかかわり方をしてますよっていう返事がなかったもんですから。本当に切りかえていくんなら、そういったところも明確にしておかないと。せっかくこういういろんな方向性を書いていただいても結局時間がたってって、多分県営サンアリーナかどっかで大イベントをやるとか言っても、突然何があらわれたのという感じで見られてしまいますよね。
 もともとやろうとしてること自体が地味なことなんで、それぞれの埋まってるのをつくってったって、誰もがその地域で、ええ、そんなんやっとんたんという、教えてもうても、あっ、そうなん、やっとったんという感じの極めて地味なものを集めようとしてるところなんで、やり方としては非常に難しいかもわからんですけども、やっぱりもっと既存のところ、それからそこにかかわるところ、市町に働きかけるなり協力してもらうなり連携するなり、そんなものがないと広がらんのじゃないかなと私は思うんです。その辺はどうですか。

〇藤本理事 これは、たしか改定の考え方のところにも書いてあるかと思うんですが、これまでは市町と連携して、例えば座談会を開いてくださいというような形で座談会をセットして、主にそこに集まっていただくグループなりこれからつくろうとされる方々なりと接触してきたという、いわば集まっていただく「待ちの姿勢」だったんです。ところが登録数を見てもそうですし、ご指摘のように、実際にグループ活動をされてるのはまだたくさんいらっしゃるわけで、そこに来られない方というのはいっぱいいらっしゃるわけです。
 そこで、今も始めてはいるんですが、市町のそういう活動グループ、あるいは何かやりたいと思っている方の情報は市町の方が多く持っていらっしゃいますので、私どもではそこをしっかりと連携して収集させていただき、こっちからそちらへ出かけていく攻めといいますか、ちょっと押しかけみたいになりますけれども、そういう方法でグループに接触を図っていくという方向に変えていきたいなと思っています。
 ですから、ここには書き込んでございません。ある意味では座談会と同じですので。それが最初に出かけていって個別に座談会をやっていくのか、待ちで全体の座談会をやるのかっていう手法の違いなんですけれども、そこは変えていきたいと考えてます。それで積極的に発掘していってお願いしていこうかなと。さっきおっしゃった苦しいといいますか、実際に頑張っていらっしゃるところへ入って、よりもっと発展的に活動できるように支援していきたいと考えてます。

〇中村委員 ずっと頑張ってるところにもしそうやって光を当てて、県にも認めてもらってるんやなという感じになればまた励みになるやろしね。
 最後に、これが終わって10年後ぐらいには、というか、これが終わってからはどんな形を想定されてるのか、その点を聞かせてもらいたいですね。

〇藤本理事 今回は当初の目的が特色ある地域資源を生かした自立・持続可能な地域づくりですので、携わっているグループが県下にたくさん、目標では1000できて、そのグループが今後も自立的に活動を継続できるように何とかこの6年間やっていきたいというのが目標で、そういう活動が地域のいろんなところにできて、それが持続しているという姿をずっととらえています。
 ただ、3年間やってみて今、6年間ってので本当にできるのかなという気持ちは正直なところございます。しかも1000なら1000というグループを。そうなると、私どもが6年間の時限のこの事業を離れても、一緒になってその活動を支援するなり、あるいは考えていっていただける何か別の仕組みなりがないと、本当に6年後、10年後、20年後まで続いていくのか、そういう組織、活動が自立できていくかっていうのには、少し不安な点を持ってます。今後3年間で新たにグループを興して、3年後に、はいさよならしたときに、今おっしゃったような10年後まで続いている姿を本当に描き切れるのかというと、少し不安な点がございます。
 そういう意味では、我々の「(うま)し国おこし・三重」という取組は時限ですから終わるかもしれませんが、そこを継続していただけるような仕組み、あるいは既存のグループでもいいんですが、かわってやっていただける体制なり仕組みなりがあって、もう少し長い目で考えていかないと、本当に市民の方々がアクティブ・シチズンとして自立できていくにはまだまだ時間がかかるのかなという思いを個人的には抱いておるとこです。

〇中村委員 最高責任者、そこのところはやっぱり意識してやってもらわんと、何をやっとんのかわからんということになってしまいますよね。
 それと、他県から見たとき、三重県って、あれ、「(うま)し国」、あっ、こんなすごいおもしろいことやったんやな、これはうちも視察に行って、あるいは取り入れてみようかなという感じのものにしないと。とにかくまあ早く終わったらええみたいな形になってしまうと、それからもう将来の姿も見えないということであると、本当に県民も何をやっとんのやろということになろうかと思いますので、その点は、先程のちょっと私も自信ないんですという感じやなしに、やっぱり目標をきちっととらまえて、というよりか、決めて、それに向かって思い切りやってもらわんといかんのじゃないかなと。そんな感想を述べさせてもらいます。

〇藤本理事 そういう意味で、当初、私どもは県民運動に育てていきたいというふうに申し上げたんですが、その点が3年間やってまだ県民の巻き込みが足らないということで、私は今そういうふうに申し上げたわけでして、残り3年かけてもっと巻き込んで、我々のこの取組がなくなっても、その運動体が続くような形にしていかなきゃならんと今思って、巻き込みをこれからどんどんしていきたいと思ってます。

〇中村委員 頑張ってください。終わります。

〇中森委員長 ほかにございますか。

〇大久保委員 やっぱり思うのはマインドやと。「(うま)し国おこし」の「おこし」には、本当に頑張ろう、興していこうという気持ちがあると思うんです。「(うま)し国・三重」と違うところはおこしなんで。そのおこしを強調してもらって、改定するに至ったところは、やはりわかりにくいというところがすべてにあって改定ということになったと思うんですけれども、今度またこれを上程するに当たって、「(うま)し国おこし・三重」三重県基本計画の変更とか改定とか言っても何も変わってないような気がするんです。
 だから、今からでも可能であるのなら、この「(うま)し国おこし・三重」でサブタイトルとして、例えば地域のパートナーグループを応援しますとか頑張っていきましょうとかっていうような何か盛り上がりの、変わりましたっていう明確な言葉を入れていただくとか。書いていただいていること、改定されたことは赤字で書いていただいてよくわかるんですけれども、やはり大き過ぎて、何をするのか明確に一言で言ったときに、やっぱり元気にしていきたい、地域を元気にしていきたいっていう意欲、燃える気持ちを伝えていかないと伝わっていかないと思うんです。私は、これはすばらしい企画だしすばらしいイベントで、3年間で各地域のグループが立ち上がって、パートナーとしてやっていけるというところがもう半分ぐらいまで来ていると思うんです。あとのこの2年間でどう盛り上げていくかっていったときに、やっぱりそのグループのねじ回しをしていかないといけない。
 私の今まで入ってた企業が結構世界規模の企業の中にいて、やっぱり集大成のイベントをよく世界じゅうから集まってするんですけど、そのときに意欲がなくならないために、私らは皿回しやね、あっちのねじがとまってきたら回しに行ってみたいな、というように、エンジンをかけていくことってやっぱりすごく大事だと思うんです。まあ言ったらその三重県版と考えたとき、やっぱりほっとくとそのグループは消えてしまったり、意欲がなくなってしまったりすると思うんですけど、そのためにはどうしたらいいか。地域とかでそのグループがありますよね。テーマ別でも地域別でもいいんですけど、ある程度地域でも固まってもらってリーダーをつくるなり、その人たちがこの集大成のイベントに向けてどう取り組んでいくかとかっていう自発的な行動もすごく大事だと思うんです。それを企画していくのも含まれているとは思うんですけれども。県側から仕掛けていくのは当然大事ですけども、そのグループが、集大成で発表を頑張ろうとか、そういう意欲を持って取り組める状態に持っていかないといけないと思うんです。
 その集大成の2014年は、各企業でも大きなイベントを考えてますので、これは、2014年に向けて日本じゅうの企業が動いているっていうこともあるんです。だから、この三重県が2014年に「(うま)し国おこし・三重」の集大成をするんなら、本当に生半可な集大成であってはいけないと思うんです。これを「まつり博」のように本当に気合を入れてやる、決めたんやったらやりましょうっていうことで、県議会議員も含めて、県職員も全員含めて、こんなことがあります、頑張っていきましょうって皆さんでPRしていく。
 PRしていくために何が大事かっていうと、やっぱり明確に何をするかをあらわすことが皆さんに共感を与えることだと思うんで、そのためにはパートナーグループ自体の活力も当然要りますけど、やっぱり自分たちで出て、ほかの地域には負けないぞとか、そういう意欲を持たせるってことがすごく大事だと思うんです。
 例えば、私の東紀州地区でしたら、グループとしてもすごく弱小ですよね。小さくて育たないとか、意欲はあるんですけど体力的に無理とかいろいろあるんですが、例えば北の方の人と同じグループになっていったときには学ぶことも多いですし、連携してできることもある。そういうのをひっつけるすばらしいイベントやと思うんです。
 だから、いつもこうやって「(うま)し国おこし・三重」のことでは議論になると思うんですけども、私たちがこれはすばらしいことやっていう自覚を持って、堂々と自信を持ってお勧めしていくっていうことが大事やと思うんです。とにかく藤本理事がやるぞと言ってこぶしを上げてもらったら本当にいいことになると思うんで、やっぱり気迫と明確さと、そして共感を与える力やと思うんですね。だからそれを。私たちはやると決めたらやります。そういうふうにやっていきたいと思うんで。明確さとネットワークのリーダーをつくっていくっていうことと、自分たちが自信を持っていくことと絶対成功させようという意欲やと思うんですが、あと2年間あるし、私も頑張ってやっていきたいなって思う方なんで、その意欲をがあっと出してほしいなと思います。
 以上です。何かありましたらお願いします。

〇藤本理事 まず最初のおこしっていう言葉、実はこれは「基本構想策定委員会」のときにつくっていただいた言葉なんです。何度も言いますが、大変含蓄のある言葉でして、まさにおっしゃったように、地域の人たちが自分たちの潜在・顕在の資源を使って地域おこしをしていくという意欲なり、やる気なりがあらわれた言葉なのかなあと。
 そういう意味では、せっかくいい言葉をつくっていただいたのにそこまで士気を高めてないじゃないかっていうようなご指摘の点もあろうかと思いますけれども、サブタイトル、これは非常に重要でして。「(うま)し国おこし・三重」って一体何すんのというときに。私はよくうちのスタッフにも、地域づくりのグループを支援しますとか皆さんの活動を支援しますとか、わかりやすく説明しろと機会があるたびに言ってますし、これからいろいろ出そうと思いますし、あるいは新しい言葉をつくって、「(うま)し国おこし・三重」なんだけど一体何なのかとか、参加したらどういう意味があるかとか、そういうわかりやすいようなタグっていいますか、そんなものもつけながらこれからは進めていきたいと思ってます。
 もう一つ、まさに市民、地域の自発的なグループの行動がこれのよりどころですので、その人たちの意欲を駆り立てるために我々自身が意欲を出さなきゃいけませんけれども、おっしゃるとおり、そういう意欲を出していただけるように、今回、3年後の姿を出して、みんな、そこに向かって進めていくぞという方向性を出しながら、そこに向かわせるというものを提示して、みんなの参加を募りながらいきたいなと思ってますので、こっちも意欲を出しながら、ぜひ意欲を出していただけるように仕向けていきたいと思います。

〇大久保委員 やっぱり自分たちのグループが持続してやっていくっていうことには刺激が一番必要だと思うので、集大成では新たな刺激をもらえるようにしていただきたいと思うんです。
 そして、その集大成というのはお祭りの意味もあると思うので。そこへ行ったら楽しいことがあるというような。例えばB級グルメのグループもありますよね。そういういろんなブースがあるのかどうかわかりませんけど、そういうお祭り的な感覚で。お祭りというのは開くまでがすごく楽しいんであって、終わったときには必ず反省があるんですね。もっとこうしたらよかった、もっとああしてるグループがあったとかっていう。やっぱり刺激を受けると思うんで、その集大成があることによって持続可能っていうのはできると思うんです。
 で、それがまた何年後かにあると、連携とかネットワークもでき、そして自分たちの向上心もできてっていうふうにすると、本当に三重県じゅうのパートナーグループが活性化すると思うので、そういう一大イベントとして大成功したいなって私は思います。またよろしくお願いします。

〇中森委員長 ほかにございますか。

〇杉本副委員長 何人かの委員からご意見をいただいておりますので、1つだけ質問させていただきたいと思います。
 改定ということで議案として上程されるわけですけれども、改定に値するものかっていうご意見があります。というのは、文言は取組の検証結果を受けて強化という形で詳しく修正されたところがあるけれども、事業の目的を変えてまで変更している内容はどこにあるのかということです。文化力という言葉を消してアクティブ・シチズンとか協創とかいった言葉は入っているけれども、一体どこが目的を変えてどこが大きく変わっているのか、変えようとしているのかわからんというご意見であります。
 ですので、一つ、二つ、ここが一番大きく目的を変えて、ここを変えたというところをお示しください。まずはそこです。

〇藤本理事 基本的な手法が、地域でのグループ興し、地域おこしっていうのは確かに変わっておりません。ただ、いろんなご意見の中で情報発信力が鈍いとか県民の参加力が弱いというふうな点もございますので、今回、記述的には情報発信の部分を今後しっかりとやっていくっていう点があろうかと思いますし、中間支援組織を含めてNPOを含めた県民の既存のグループとのネットワークをとっていくっていうところも少し書かせていただいております。
 あと、改定の目的とかさっき言いました今後の目指す姿なんかを書き入れた点、それから目的を少し変えました点、それとさっき節目という形で言いました最終年の情報発信の取組の中身を入れた点が変更、というよりも書き加えたという状況になろうかなと思います。
 したがいまして、前の基本計画を全く書き改めてこういう形で変えてきますよという意味では、ドラスチックに変わったところはないのかなと思っております。

〇杉本副委員長 そういうふうなことだと思います。なので、修正、計画改定というほどのものかなというご意見があります。
 けれども、目的を変えるということは大きいことなので、これについては先程からご意見もあるところですけれども、「特色ある地域資源」というふうに目的を変えたんであれば、書き加えとおっしゃいましたけれども、手法の中にこの目的に沿った書き加え、特色ある地域資源というところについての何か書き加えがあるべきではないかとも考えられるんです。先程西場委員の方から、目的のこの文言はどうやっていうご意見もありましたので、そこのところはあるんですけれども、目的を変えるんであれば、その目的にあったところは新たに盛り込むべきところではないかとも思うんですが。いかがでしょうか。

〇藤本理事 確かにご指摘の点もあろうかと思います。
 例えば、グループ興し、自発的なグループ活動をどうやって興すかという点で、地域の特色ある資源を使ってグループ活動に取り組んでいる、あるいは取り組む方々を対象にいろんな支援をしていくとかいう意味の書き込みは、今のご指摘を踏まえましてできるとは思いますけれども、殊さらあらゆる点に特色というのは。幾つか書き込んでいるところはございますけれども、特に「特色ある地域資源」というふうに変えましたんで、ここがこういうふうに変わりましたっていう点は。今のところ例えば7ページの(3)の「新たなイベントスタイルによる県民力の結集」というところでも、下の方に「さまざまな主体が特色ある地域資源を生かして」というような形に変えさせていただいている点がございますけれども、これが後ろのあらゆるところに出てくるっていう状況ではないことがこの変更計画書の今の構成です。

〇杉本副委員長 今、私、こうしたらどうですかっていう案がないんですけれども、この事業はやっぱり地域づくりそのものを提案している事業だと思うんです。そこを、目的を変えて修正するんであれば、その手法、本当に中心となるこの事業の部分に何か新たに加えるべきものがあってしかるべきやなって私は思っています。
 そういった中心となるところに今回変更がありませんので、改定するほどのものかというご意見があったということを述べさせていただいて、終わらせていただきます。

〇西場委員 繰り返しみたいなことになるので簡単にさせてもらいますけど、やはりこの目的の言葉、特色ある地域資源を生かした自立・持続可能で元気な地域づくりというのは、今回の改定の内容を集約してないと思います。
 どう変えるかについては各委員で違うと思いますけれども、これはむしろ今までの「文化力」の中の発想をそのままに別の言葉で言いかえたというものにすぎない。だから、これは私の思いでありますけれども、今回の改定が一つの県政のリーダーの変化の中で起こってきたんだとすれば、ここの部分にアクティブ・シチズンを広げて創出して、県民力を高めて地域づくりを行うというような方針にしていくべき。そうすると、めざす地域の姿とも連動してくる。先程も言いましたけれども、こういうことを私は自分の意見として申し上げておきたい。
 少なくとも原案のこの文言では賛同しにくいということも繰り返し申し上げておきます。

〇田中委員 簡単に言います。私、先程の発言の中で、集大成イベントに行くまでの情報発信もしっかりしていただきたいと要望させていただいたんです。パートナーグループを増やしていくということも目標に掲げておられて大事なことなんですが、今議論を聞いていて、誰を対象に情報発信をしていくのかというところも非常に大きいんじゃないかなって思って、県民の皆さんに我が三重県は「(うま)し国」なんだ、どういうところでどういう地域にどういう特色があって、こんな活動があって、だからいいところなんだよっていうことをわかっていただくこと、強力に発信していくことの必要性っていうか重要性を改めて思ったんですが、そのあたりのこともぜひともやっていただけたらなと思いますので。これは要望です。

          〔「いやいや、答えてもらって」の声あり〕

〇藤本理事 田中委員がご指摘の点は、まさにそのとおりでして。前後しますけど、取組をしていただかないことには参加、巻き込みになりませんので、私どもでは参加を募る意味でも県民の皆さんにどんどん発信していきたいなあと思ってます。手段はいろいろ、マスコミなりメディアなりを使っていくのもあろうかと思いますけれども、まず取組を何とか目につくような形で発信していきたいなあと。
 その一環ではないんですけども、新年から「(うま)し国おこし・三重」と書いた電車を走らせておりまして。わかりやすく書いてるかどうかというといろんな指摘もあろうかと思いますけども。さっきご指摘がありましたけど、なるべく目に触れるような形で、言葉や「う~まちゃん」を含めてそういう発信を県民の皆さんにしていきたいと考えております。
 それから、先程西場委員の方からご指摘のあった言葉につきましては、少し検討させていただきたいと思います。当然ながら、目的変更の言葉についても知事とも議論した中でこれをご提案させていただいておりますので、再度、知事とも議論しながら考えさせていただきたいと。

〇西場委員 田中委員のご意見を聞きながらちょっと思ったんですが、何だかグループをつくらないと、この「(うま)し国」に入っていけないというような部分があるとすれば、そうじゃなく、対象をグループにこだわらないで、県民一人一人にこの運動参画に入ってもらうような働きかけとその受け皿っていいますか、一人一人がどういう思いの中でこういう「(うま)し国おこし・三重」に参画していけるんだという方法論といいますか、そういうものも一度検討していただければなあというようなことも要望させていただきます。

〇中森委員長 いろいろとご意見、ご質問もいただき、予定の時間に近づいてまいりましたので、質疑はよろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

〇中森委員長 ほかにないようでございますので、「(うま)し国おこし・三重」三重県基本計画の変更についての調査を終わります。
 当局にはご苦労さまでした。

  (2) 委員間討議

〇中森委員長 それでは本調査いただいた事項について委員間討議をお願いするんですが、これが議案として提案され、議案説明があり、また委員会でその中身についての議論をしていただく機会が後日ございます。しかし、本日の委員会でのご意見について、委員長報告が必要とされるならば、委員間討議で議論をしていただいたものについては参考とさせていただくこととしますので、本会議での委員長報告が必要とお考えの方はこの場でご発言を願います。
 もう一度繰り返し言いますと、この議案として提出されるものは本会議に改めて提案され、今後、それが議案説明になり、委員会で議案の中身についての議論をする場はあります。しかし、議案とする前に、今いろいろとご意見をいただいたもので、本会議の初日に委員長として報告すべきことがあるようでしたら、今話をしていただきたいんですけれども。

〇前野委員 今いろいろ議論をしてまして、基本計画の変更っていうことで議案として出てくるっていうことなんですけども、今の議論の中身、みんなのご意見を聞いてても、本当に基本計画の変更かなという、逆の思いがしてね。こんなんで本当に変更なん、実はそんなふうに思ってまして。どちらかといえば、トップがかわったもんですから、今まで文化力っていうことが中心となってたものをアクティブ・シチズンに変更する、言葉を変える、表紙を変えるっていう感覚で議案が上がってきてんのかな。それはそうだと思うんですね。総合計画が変わりますから当然、県の基本計画やとか戦略計画も変わってくるし、それに合わしたものといえば基本計画になるんかなと思うんですけども、中身は全く変わってないんですね。そこが問題なんですね。中身が全く変わってないのに基本計画を変えるって言うんですから。ちょっとそのへんを、何か委員長で発言してもらうんなら、うまく表現してもらって報告していただけたらなと思うんですけども。

〇中森委員長 前野委員の今の発言に対してほかの方、何かコメントは。

〇西場委員 前野委員の意見はそれはそれでいいんですが、委員長報告をするのが2月15日だとすれば、その提案日、新しく議案が出てくる日ですわな。恐らく今日聞いたものとニアリーな形で出てくるんだとは思うけれども、多少なりとも我々の意見が反映されたものが出てくるかもわからないですよね。
 そのときに、この委員会の報告がタイムリーなのかどうかというところがわかりづらいのと、委員長報告にもよりますけども、今から一から議案が出て、これでよしあしを議論していく段階のときに、事前に我々がやったことの報告をして、その議論に参考になると言や参考になるんだけれども、仮にですが、この基本計画は改定に値しないというような委員長報告をそこでしてしまうのはタイミングとして果たしてどうかなという感じがしまして、今回はなくてもいいんじゃないかなと思いました。ちょっと皆さんに諮ってください。

〇中森委員長 私の意見を言わしてもうてよろしいか。
 よろしいですか。
 前野委員の発言の中で、中身が変わってないということで。タイトルがちょこっと変わっただけいうことと、基本計画はビジョンが変わるということで、それに合わせよということを今、私ら委員会は言ってるわけです。本基本計画を整合させよということも一面では言ってますので、文言が変わったことも含めて追従させるということが議案として提出されるのも、これは一定仕方ないわけです。中身は変わらなくても、表現が変わったり文言が変わったりしただけでも議案として提案され、そうかなということも一つの議案としてはやむなし。
 それはそれとしてやむなしやけども、中身については今日議論したので、相当当局は感じてると思います。この議案の中身を進めていく手法であったり推進方法であったり、職員の配置だったり地域の機関を活用するなりというのは議案でない部分としてあるわけやから、まだまだこれから進め方についてはやって、推進体制を大久保委員のようなやり方とか西場委員のいろんな思いを伝えるようなやり方に軌道修正していただきながらやっていくことも可能かなと思いますが、たまたま今、この流れで非常に委員会の影響力を感じていただいてることは、あろうかなと。
 ただ、初日、出してくる日に私が委員長報告するのは、タイミングとして非常に難しいかなという気はしますね。

〇杉本副委員長 ただ、多分うちの会派は、議案として出てきたときに全体の場でいろんな意見が出ると思うんですよ。それは出てきてもいいのかな。

〇中森委員長 それは、まあ。もともと、議案が出ても修正もできるわけやから。

〇杉本副委員長 いや、ここで今日やってるじゃないですか。やった上で議案が提案されるわけやから、委員会でよしとしたということになったということではないですよね。

〇中森委員長 いや、もう今日はぎりぎりで、まだ知事査定があって、知事と話し合う機会もあるわけやから、それでもう何にも直さんと出てくることもあるし、ちょこちょこっと直して精いっぱい努力したという形で議案として出されることも想定されますわね。

〇杉本副委員長 だって、ほかの議員が言える状況であれば、委員長報告をあえてしなくてもいいと私は思うんですけど。

〇前野委員 さっき私が申し上げたのは、今までの「(うま)し国おこし・三重」では文化力を中心につくってあったんで、トップがかわってアクティブ・シチズンに変わったわけですから、それに見合う文言に変えて基本計画を出してくるっていうことですんで、それはそれで議案としては認めていかなあかんのかなと。そやないと整合性がありませんもんね。新しい総合計画や戦略計画と合わせていこうと思うと、当然言葉を変えやんだら事業は進みませんし、それに合わしていくから、基本計画としてこれは認めやんならんなと。
 ただ、何遍も言うけども、中身が何にも変わってないんで、もし指摘してもらうことがあるんならもっと詳細に、わかりやすくなるように中身を検討せえと。今いろいろ意見が出てましたやんか。いい意見やと思うので、うまく表現して書いてもらえたら。

〇中森委員長 その言葉を議案提出日に発言するのがいいのかどうかなんですよ。タイミングがちょっとね。

〇前野委員 それはちょっとタイミングが悪いですね。

〇竹上委員 やれって言うんやったら今月中に委員長が知事に申し入れをせんと、多分、形がつかんなと思いますね。議案が上がった日に委員長報告したって意味のない話で、議案が上がる前にこの結果を踏まえて委員長から知事に申し入れっていう形にせんと格好がつかんやろうなっていうのが1つと、では何を言うのといったときに、ほとんどの意見って今、前野委員が言った意見に集約されてるような話でしょ。でも、あれも、前の計画は議会が承認しておるんですから、要するに私らがええって言ったやつに執行がちゃんと伴ってないことに対する文句じゃないですか。あの計画じゃなくて、周知がされてないとか。結局パートナーグループの数が少ないとかいうのは執行に対する文句であって、計画に対する文句じゃないじゃないですか。
 ということは、議案は基本計画なんやで、今後執行をちゃんとやってってくださいねっていうところで言ったらええだけの話で、初めに言わんでええんと違うかなって思います。
 中が変わってへんし、前に承認してしもとるんやで、それに対して余り文句を言う話ではないと思う。

〇西場委員 確かに基本計画は承認しましたよ。しかし、その承認した基本計画で進んできた結果、今日の厳しい状況になった、そこで基本計画を改定するという内容が出てきたんですから、基本計画の改定を議会が認めて新しい内容について審議するっていうのは当然なんで。そういう意味ですよ。だから推進体制だけというわけにはいかないと思うんですが、どうなんかな、今。そういう理解でいいね。

          〔「そういう理解です」の声あり〕

〇中森委員長 ほかにご意見はありますか。

〇田中委員 私も竹上委員の言われたように、もし本日の委員会の議論を執行部に対して申し入れるのであれば、できるだけ上程される前に委員会として申し入れをするべきですし、どうしてもタイミング的に2月15日っていうことであれば、それこそクリンチっていうか、空回りになるようなことになると思います。委員長も言っておられるように執行部としてはかなり重く受け止めていただいていると思うんで、今日の委員会は委員会として、とりあえず出方を見て、しっかりと本会議なり、後の本常任委員会なりで議論して、議会としてあるべき方向にこの基本計画を修正すべきは修正していくのが筋ではなかろうかなと考えます。
 以上です。

〇中森委員長 委員間討議としてのご意見はほかにございませんか。よろしいか。

          〔「はい」の声あり〕

〇中森委員長 では、委員間討議をこれで終わります。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

政策総務常任委員長  中森 博文

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