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予算決算常任委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成23年10月13日(木) 自 午前10時2分~至 午後1時45分
会議室 全員協議会室
出席委員 49名
委 員 長 岩田 隆嘉
副委員長 辻 三千宣
委 員 下野 幸助 田中 智也 藤根 正典
小島 智子 彦坂 公之 粟野 仁博
石田 成生 大久保孝栄 東 豊
中西 勇 濱井 初男 吉川 新
長田 隆尚 津村 衛 森野 真治
水谷 正美 杉本 熊野 中村欣一郎
小野 欽市 村林 聡 小林 正人
奥野 英介 中川 康洋 今井 智広
藤田 宜三 後藤 健一 笹井 健司
稲垣 昭義 北川 裕之 舘 直人
服部 富男 津田 健児 中嶋 年規
青木 謙順 中森 博文 前野 和美
水谷 隆 日沖 正信 前田 剛志
舟橋 裕幸 三谷 哲央 中村 進一
貝増 吉郎 山本 勝 永田 正巳
西場 信行 中川 正美
欠席委員 竹上 真人
出席説明員
【所管事項の調査(平成24年度当初予算調製方針等に対する総括的質疑)】
知 事 鈴木 英敬
副 知 事 安田 敏春
副 知 事 江畑 賢治
[政策部]
部 長 小林 清人
理 事 梶田 郁郎
東紀州対策局長 小林 潔
理 事 藤本 和弘
副部長兼経営企画分野総括室長 松本 利治
政策企画分野総括室長 西城 昭二
[総務部]
部 長 植田 隆
副部長兼組織・職員分野総括室長 伊藤 隆
財政・施設分野総括室長 中川 弘巳
税務政策監兼税務政策室長 宇佐美明保
経営総務室長 田中 功
予算調整室長 西川 健士
[防災危機管理部]
部 長 大林 清
副部長兼防災危機管理分野総括室長 稲垣 司
危機管理総務室長 片山 達也
[生活・文化部]
部 長 北岡 寛之
副部長兼経営企画分野総括室長 真伏 利典
生活・文化総務室長 別所 喜克
[健康福祉部]
部 長 山口 和夫
理 事 稲垣 清文
こども局長 太田 栄子
副部長兼経営企画分野総括室長 亀井 秀樹
健康福祉総務室長 日沖 正人
[環境森林部]
部 長 辰己 清和
理 事 岡本 道和
副部長兼経営企画分野総括室長 水谷 一秀
森林・林業分野総括室長 西村 文男
環境森林総務室長 岡村 昌和
[農水商工部]
部 長 渡邉信一郎
理 事 山川 進
観光局長 長野 守
副部長兼経営企画分野総括室長 加藤 敦央
財務経理室長 匹田 實也
企画・経営品質特命監 冨田 康成
[県土整備部]
部 長 北川 貴志
理 事 廣田 実
副部長兼経営企画分野総括室長 千代世正人
県土整備総務室長 福井 敏人
[出納局]
会計管理者兼局長 山本 浩和
出納分野総括室長兼出納総務室長 岡本 和子
[企業庁]
庁 長 東地 隆司
経営分野総括室長 小林源太郎
財務管理室長 長谷川耕一
[病院事業庁]
庁 長 南 清
県立病院経営分野総括室長 松田 克己
[教育委員会]
教 育 長 真伏 秀樹
副教育長兼経営企画分野総括室長 山口千代己
予算経理室長 加藤 正二
[警察本部]
本 部 長 斉藤 実
警務部長 高橋 靖
会計課長 藤原 佳明
【決算認定議案の審査】
[企業庁]
庁 長 東地 隆司
経営分野総括室長 小林源太郎
事業分野総括室長 岡 誠
電気事業対策総括推進監 井上 和彦
企業総務室長 小野 美治
財務管理室長 長谷川耕一
電気事業室長 佐伯 雅司
水道事業室長 加藤 治夫
工業用水道事業室長 谷口 高司
危機・事業管理特命監兼RDF発電特命監 川北 秀二
資産管理特命監兼企業出納員 芳賀 敏孝
その他関係職員
[病院事業庁]
庁 長 南 清
理 事 稲垣 清文
県立病院経営分野総括室長 松田 克己
県立病院経営室長 荒木 敏之
独立行政法人化総括推進監 髙沖 芳寿
政策企画特命監 服部 幸司
改革推進特命監 岩﨑 浩也
その他関係職員
[監査委員]
代表監査委員 植田十志夫
事務局長 長谷川智雄
総括監査監 中山みどり
監 査 監 市川 哲也
その他関係職員
【予算議案及び予算関連議案の審査】
[総務部]
部 長 植田 隆
副部長兼組織・職員分野総括室長 伊藤 隆
財政・施設分野総括室長 中川 弘巳
税務政策監兼税務政策室長 宇佐美明保
人材政策室長 鈴木 伸幸
予算調整室長 西川 健士
[防災危機管理部]
部 長 大林 清
副部長兼防災危機管理分野総括室長 稲垣 司
危機管理総務室長 片山 達也
[生活・文化部]
部 長 北岡 寛之
副部長兼経営企画分野総括室長 真伏 利典
生活・文化総務室長 別所 喜克
[健康福祉部]
部 長 山口 和夫
理 事 稲垣 清文
こども局長 太田 栄子
副部長兼経営企画分野総括室長 亀井 秀樹
健康福祉総務室長 日沖 正人
[環境森林部]
部 長 辰己 清和
副部長兼経営企画分野総括室長 水谷 一秀
環境森林総務室長 岡村 昌和
[農水商工部]
部 長 渡邉信一郎
理 事 山川 進
観光局長 長野 守
副部長兼経営企画分野総括室長 加藤 敦央
財務経理室長 匹田 實也
企画・経営品質特命監 冨田 康成
[県土整備部]
部 長 北川 貴志
理 事 廣田 実
副部長兼経営企画分野総括室長 千代世正人
県土整備総務室長 福井 敏人
[教育委員会]
教 育 長 真伏 秀樹
副教育長兼経営企画分野総括室長 山口千代己
予算経理室長 加藤 正二
委員会書記
議 事 課 副課長 藤野久美子
議 事 課 主 査 平井 靖士
企画法務課 主 査 秋山 誠二
企画法務課 主 査 中西 宣之
傍聴議員 なし
県政記者クラブ 7名
傍 聴 者 5名
議題及び協議事項
1 所管事項の調査
(1)平成24年度当初予算調製方針等について
2 決算認定議案の審査
(1)認定第1号「平成22年度三重県水道事業決算」
(2)認定第2号「平成22年度三重県工業用水道事業決算」
(3)認定第3号「平成22年度三重県電気事業決算」
(4)認定第4号「平成22年度三重県病院事業決算」
3 予算議案及び予算関連議案の審査
(1)議案第2号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第6号)」
(2)議案第3号「平成23年度三重県流域下水道事業特別会計補正予算(第2号)」
(3)議案第6号「副知事等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例案」
(4)議案第7号「三重県手数料条例の一部を改正する条例案」
(5)議案第8号「三重県県税条例の一部を改正する条例案」
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 所管事項の調査
(1)平成24年度当初予算調製方針等について
①当局の説明(鈴木知事、植田総務部長)
②総括的質疑
〇岩田委員長 それでは、総括的な質疑に入ります。
質疑の会派別の持ち時間は、順に、新政みえ46分、自民みらい38分、鷹山9分、公明党7分、みんなの党5分であります。
なお、関連質疑については、同一会派内で会派の持ち時間の範囲内で認めることといたします。
まず、新政みえからご質疑をお願いいたします。
〇北川委員 皆さん、おはようございます。新政みえの名張市選出、北川裕之でございます。
平成24年度の当初予算の調製方針ということで、総括的質疑をさせていただきたいと思います。
今年は3月に東北の大震災がございました。そしてまた、先般からは台風12号、15号ということで三重県南部を中心に大変被害が出ました。暗いニュースが続いたわけですけれども、少し明るいニュースもお届けをしたいと思います。
9月の25日、26日に愛知県の豊川市の方でご当地グルメ、B-1グランプリの中日本・東海大会がございました。私も参加をさせていただいたんですが、地元名張からは牛汁というのがございまして。ご存じでしょうか、知事は。なばり牛汁協会も初参加をさせていただきまして、何と初陣で4位入賞させていただきました。快挙でございます。もっとすばらしいのは、4位から1位を三重県勢が独占いたしました。3位が津ぎょうざ、2位が四日市のとんてき、1位が亀山みそ焼きうどんと、この4位から1位独占ということで、もう表彰式は三重県勢がみんな抱き合って喜んで、三重、三重、三重の大コール、大合唱が会場に響いたという、なかなか感動的なフィナーレでございました。
B-1グランプリ、三重県は伊勢えび、松阪牛もありますし、ブランドはございますけれども、このご当地グルメもなかなか捨てたもんじゃないなと。まさに「すごいやんか!三重」というふうに思うところでございますけれども、このB-1グランプリっていうのは、ある意味、地域のまちおこし、地域づくり、こういう視点で行っている事業でありますから、そしてまた、そこに参加する中でいろんな地域の方との、また別の地域の方との触れ合いもあってということで、まさに単に物を売るというだけではなくって、知事が目指される協創の世界が体現されているいい例ではないかなというふうに感じさせていただいております。
ついては、この中日本・東海大会を再来年、三重県名張市で開催したいという思いがございまして、地元市長からも、ぜひ知事に支援を頼んどいてくれと、こういうことでございましたので、平成25年度予算でございますが、ぜひともご支援を賜りたいということを冒頭にお願いさせていただきたいと思います。
それでは、本題の方に入らせていただきます。
平成24年度の当初予算は、鈴木知事がゼロからつくり上げられる予算ということでありますし、また同時に、並行して策定が進められていますみえ県民力ビジョン、これを具体的に体現していくスタートの予算になるということで、非常に注目をされるところだというふうに思います。しかし一方で、先程、部長からご説明がありましたように、大変厳しい財政事情の中で、この「県民力でめざす『会いし幸福実感日本一の三重』」をつくるべくその施策を遂行するのは、なかなか容易なことではないのかなあというふうに推察をさせていただきます。
それでは、ご説明いただいたこの方針の内容について、ペーパーに沿って質疑を進めていきたいというふうに思います。
まず、4ページの予算要求基準等についての歳入の見込のところでございますけれども、やはり一番気になるところは、要調整額が150億円あるというところだというふうに思います。なかなか調整容易な額ではないのかなあというふうに想定をいたしますし、その下にあります歳出の部分を見ましても、いわゆる施策別の包括配分等で施策別の経費として充てる部分、これには、お聞きをしますと管理的な経費も入っているということなので、実質的にこの要調整額の150億っていうのは、いわゆる施策的な経費のひょっとしたら七、八割を占めてしまうぐらいにもなる金額なのかなというふうに思っております。まず、この150億について。今後の財源対策によって穴を埋めようというふうにおっしゃっていただいたわけですけれども、実際にもう少し、このあたりどんなふうに考えていかれるのか、また本当にこれで予算が組めるのかどうかという点について、総務部長にお尋ねをしたいというふうに思っております。
それから、2つ目には、県税収入のところですけれども、先般の政策総務の常任委員会の中でも、県税収入がかなり落ち込みそうだということでお話がございました。しかしながらこの歳入の見込の中では、平成23年度の予算、6月補正後のベースから比べても少し増になるような形で金額的にははまっているわけですけれども。当然、交付税の増だとか臨時財政対策債が増えるんだというふうなことでこういうふうな置き方をされてるのかもわかりませんけれども、果たしてこの150億円の要調整額が解消されていくのか、あるいは逆に、実際にはこれ以上の要調整額が存在するのではないか、このへんについて危惧を持つところでございます。わかる範囲で部長の方からお答えいただきたいと思います。
〇植田総務部長 この前の全員協議会は失礼いたしました。今日は間違わないように答弁させていただきます。
この要調整額の150億円ですけども、これは前年度と一般財源を同額に確保したいという希望を込めて置いた数字でございます。それで、今後大きな課題であるということは十分認識しておりますけども、この要調整額の確保に向けまして、まずは12月補正予算におきまして平成22年度の決算剰余金の計上、これは約30億ございます。それから地方交付税の増額、これは8月試算で約22億増えております。こういうようなプラスの要因と、あとはそれぞれの経費の削減、それから事業の効率化に積極的に取り組んでいただきまして、既定予算の見直しの徹底を図ることによって、できるだけ多くの歳出不用額を計上したいと考えております。
その後、平成24年度の当初予算の編成に向けまして、歳出・歳入両面にわたるさらなる財源確保に向けた取組を検討していきたいと考えておりますけども、その具体的なものといたしまして、歳出の見直しにつきましては、先般、公開仕分けを行いました三重県版事業仕分けなどによりましてゼロベースからの徹底した事務事業の見直しを行うとともに、総人件費の抑制にも取り組むこととしております。
一方、歳入の確保策といたしましては、税収確保対策といたしまして、個人県民税のさらなる徴収対策の促進でありますとか、クレジットカード納税でありますとか、ワンストップサービス化などによります納税環境の整備、また、新たな財源確保対策では、ネーミングライツなどの多様な財源の確保でありますとか、未利用の県有財産の積極的な売却などを進めて取り組んでいきたいと考えております。
それから、県税収入の見込みでございますけども、東日本大震災の影響を受けまして、平成23年度の県税収入については、かなりの落ち込みが見込まれるんではないかということで今精査をしております。先程、仮収支の方の国の動きを説明させていただきましたけども、税収についてはプラスに転じておりますし、交付税についてはマイナスというような形で、トータルで平成23年度同額というような方針が出ております。
そういうところから、国の動きとうちの県の動きは、どうもちぐはぐしているようなところはございますけども、税収の落ちについては、地方交付税、また臨時財政対策債等で措置をされ、平成23年度と同額ぐらいは確保できるんではないかと。それからまた、今年度の8月試算で22億円の交付税の増が出ておりますもので、それはいただけるんではないかということで、一応その22億も含んだ形で今回一般財源の総額を設定しておるというところでございます。
以上でございます。
〇北川委員 150億円の対応について、さらなる決算剰余金のプラスの分だとか臨時財政対策債の分だとかありますけれども、それでも今お聞きした数字からだと100億近く足らないということになるわけですから、今の部長のお話ですと、この平成23年度の執行の中でもよりスリム化を図って、不用額を増やしていく、そのことによって次年度の予算を確保していくんだ、こういう理解でよろしいでしょうか。
〇植田総務部長 そういう取組をするとともに、基金の活用でありますとか、それから、平成24年度にどうしても必要な大規模臨時的な事業については先送りできないかとか、そういう事業の先送りも、それぞれ個別に見ながら予算の編成に当たっていきたいと考えております。
〇北川委員 いずれにしましても、歳入があって歳出が組めるというのは当然のことなので、そのあたりの見込みについて、十分見誤りのないようにしていただきたいということを念を押させていただくのと、財政の調整基金の方もかなり厳しい数字になってるのかなあ、40億っていうのが万が一の対処っていうことも含めて十分なのかどうかっていうところは、定まった基準がないわけですからいろいろと議論がしにくいところでありますけれども、昨年度の12月補正のときに見込まれたような大幅な上乗せはなかなか厳しい、こういうことを理解はさせていただきました。
続いて、少しこの歳入にかかわって。これは歳入のところでお話しするのがいいのか、歳出のところでお話をするのか微妙なところではありますけれども、知事は県債残高の削減ということを就任当初から訴えてこられました。これは単にかけ声ということではなく、策定した行動計画の中で、行政運営の項目で県債残高を指標として挙げられています。
具体的な目標数値っていうのは未記入でしたので、中の文言を読みますと、県債発行の抑制に配慮した予算編成に努めるとか、過度に県債に依存することのない持続可能な財政運営を目指す、こういう表現になっているわけですけども。少し緩やかなトーンに、私自身は受け取ったわけですけれども、知事の現段階でのこのことについてのお考えを改めてお聞きしたいと思います。
〇鈴木知事 ご質問いただきました県債の発行に関してですけれども、県債発行残高の抑制に努めていくというその姿勢については、変わるところはありません。県債はいろんな事情があって発行するわけですけれども、その時点で発行すると、元利償還金とかそういうのが増大して後の政策の自由度を縛ってしまうという弊害もありますので、本当に県債を発行して、必要な事業なのか、不要不急の事業なのか、そういうのを見きわめて残高の抑制に努めていくと、減少傾向に転じていくように進めていくということの思いは変わりません。
〇北川委員 これについては、指標がどういう形で出てくるのかっていうところを注視させていただきたいと思います。野呂前知事も、国の財政の枠組みの中でなかなか地方公共団体っていうのは自由度がないんだ、そういうふうによくぼやかれていました。そういう意味で、県債残高にこだわっていくっていうのは、後世に負担を大きく残していかないという面では重要なことでありますけれども、一方で、私自身はやはり知事に、国に対して税財源の移譲、地方の仕事分に見合うきちんとしたお金が配分される、こういうことについての声を、もっとしっかりと上げていただくということを強く要望させていただきたいというふうに思います。
それでは次に、歳出の方の点について質疑をさせていただきたいと思います。
今回も、基本的には包括配分方式なのかなというふうに一瞬は見させていただきました。75%は大変厳しい数字ですけれども、以前に70%という時代もありました。選択・集中プログラム特別枠が20%あるということで、足し込むと95%、一瞬はそんなものなのかなというふうに思ったんですけれども、今回この包括制度のあり方について見直しをしたということですから、少し読み込みをさせていくと、なかなか厳しいものがあるなあというふうに思います。
一つは、従来の重点的な取組についてもこの75%の中でやれよと。もう一つ読み込むと、この重点的な取組の予算については、今年を中心に、スリム化した後の数字に対して75%を掛けなさい、75%として見ますよというふうにこの中には書かれています。もう一つ驚くのは、選択・集中プログラム自体もこの75%の枠の中でやってくださいよと、こういう仕組みになってまして、特出しになってるのは、選択・集中プログラムの中の特別枠のみという扱いになってると思うんです。
まず一つ懸念されるのは、これは知事にお聞きしたいんですけれども、従来の重点的な取組というのは、当然ながら知事が誰であっても県政・県民にとって本当に重要な課題という位置づけの中で取り組まれてきた事業だと。従来はそれを別枠の網をかけて配分していたという経緯があるわけですけれども、今回この中で見ていくということについては、一つはやはりそうした重点的な取組、県民の重要な課題解決に必要な予算が足らなくって支障を来す、このへんの心配をまず持っております。この点については知事にお答えをいただきたいというふうに思います。
それから、この選択・集中プログラム、これも75%の中に入っているということで、予算的な優位性は全くないという理解でよろしいんですよね。特別枠だけが優位性があって、選択・集中プログラムは基本的にこの75%包括配分の中にあるということですから予算の優位性はないと、こういう理解でよろしいでしょうか。これについては部長にお答えをいただきたいと思います。
〇鈴木知事 1点目の重点的な取組について。支障が出るのではないかということについてでありますけれども、誰が知事であろうが重要な政策で変わりがない部分というのは、もちろんあると思います。ですので、そういう部分については支障を来さないようにしていきたい。しかしながら、こういう方策をとらなければならないほどに財政の状況が厳しいということでありますので、その重点的な取組というものが、誰が知事であっても変えてはならない大事なものであるとするならば、入りというものは限られているので、ほかの事業をしっかり見直さないといけないんじゃないか、そういうことを、仕組み上。気持ちだけでほかのを見直さなあかんよねっていうんじゃなくて、仕組み上そういうのを担保するという意味でこういうふうにしました。でも、委員ご指摘のような大事な部分については、支障を来さないように一つ一つの施策や事業の中で検証・検討をしていきたいというふうに考えてます。
〇植田総務部長 包括配分につきましては、公共事業につきましても非公共事業につきましても平成23年の6月補正後の予算額の75%ということで各部局へお渡しをし、その中で各部に優先度を考えて事業を組み立てていただくということを考えております。
〇北川委員 言わんとするところは、この厳しい財源の中で、言葉だけの選択・集中ではなくって、実際に、まさに比率でも含めてきちんとやれよ、こういうことだろうと思いますし、一方で、この後時間があるかどうかですが、三重県版事業仕分け、このツールとセットになって、大変ドラスチックに事業の中身を組みかえざるを得ない、こういう仕組みになっているのかなというふうに理解をさせていただきます。
それはそれで、財源がない中でやらなきゃならないということですから、手法としては、私はあり得るのかなというふうには思いますけれども、後の事業仕分けのところで、その点についてのメリット、デメリットについては、少し議論をさせていただきたいというふうに思っております。
この特別枠はちょっとわかりにくいですね。何遍読んでもなかなかわからなくて。要は、皆さん、甘いケーキをあげますから競ってやせてくださいよ、やせて、やせて、やせてください、より他人よりやせた方には甘いケーキを差し上げますよ、こう言われると各部局は競ってその甘いケーキを求めてやせたがるんだろうなあと。やせた体はなかなか元には戻らないとわかりながらも、やせることに挑戦していくことですね。なかなか巧みな仕組みなのかなあというふうに思いますが、これは、選択・集中のプログラムの中身がちょっと見えませんので、よしあしも含めて議論はしにくいなあというふうに思っております。
ちなみに、この選択・集中プログラムの中身っていうのは、どの時点でおよそ明らかにされると理解すればよろしいんでしょうか。これは知事にお答えをいただきたいと思います。
〇鈴木知事 具体的な日程は、議会の皆様と相談をということになると思うんですが、今会議中で来年度の予算の基本的な考え方をご説明するときがありますので、まずそこでテーマ的なものであるとか、どういう柱でやるのかっていうのはお示ししたいと思っております。そこについてもなるべく早くお示しできるように努力したいと思います。
〇北川委員 また、それを見せていただいて、今の議論はさせていただこうと思います。
限られた予算の中で知事の独自色も出していかなきゃならない、そういうことでこの枠が設けられているんだろうと思いますけれども、一つ懸念させていただくのは、この部分はやはりパフォーマンスにならないようにしていただきたい。協創という言葉もありますけれども、その理念を、私は理念として置いといてもらった方がいいのかなというふうに思ってます。何か具体的な、それを象徴するような取組をと言った地点で、かえって協創という言葉の魅力、力を失ってしまうんじゃないかなという思いも、個人的にいたしますので、ぜひ無理な、取ってつけたような事業が出てこないように考えていただきたいというふうに思います。
それでは、余り時間がありませんので、少し言いたいこともあるんですが、飛ばさせていただいて、予算調製方針にかかわって、この三重県版事業仕分けについての確認を少ししていきたいというふうに思います。
ゼロベースで見直しを行っている仕分けの成果を踏まえて予算要求をしていくんだ、その判定結果については、原則としてこの平成24年度の予算に反映をしていくんだ、こういう説明がございました。冒頭に申し上げておきますが、私は決して仕分けを否定するものではありません。県民にお金の使われ方を見ていただく、こういう点ではやはり効果がありますし、仕分け人の方のいろんな指摘っていうのは私たち議会にとっても、あ、こういう見方があるんだな、こういうとらえ方があるんだなと、非常に参考にさせていただく部分が多いと思うんです。ただ、議会としてこの仕分けについてどういうふうに受け止めていくかっていうのは。ここでは議論しませんけれども、決算のあり方、それから予算の要求段階にどうかかわっていくのか、ここの部分について、議会としてもどういう姿勢で臨むんだということを、やはりこれからきちんと押さえていかなきゃならないなというふうに思わせていただいております。
仕分けについて、仕分け人からこの事業選択のプロセスを明らかにというお話がございました。全協のときにも少しお話をさせてもらって、部長とはちょっと議論がかみ合わなかったんですけれども、私自身は、先程の予算調製の枠組みの話と一緒で、40事業っていうのはある意味花火で、それまでの1900本から五百数本に、そしてまた五百数本から40本に選定をしていく、このプロセスが先程の75%の枠と同じというか、これとタッグを組んで削減幅を広げていく、こういうものになっていっているのではないかなというふうな思いがあります。
ちょっと先に話が進んでしまいましたけれども、まずは知事に、この事業仕分けは本当のところ、どういう思いで、何を目的にされようとしたのか、このあたりを改めてお聞きしておきたいと思います。
〇鈴木知事 今回の三重県版事業仕分けは一口で言いますと税金の使い方、これについて考え、変えていこうということであります。内部的には特に事業仕分けの作業を通じまして、本当にこれは必要なのか、誰がやるべきなのか、このやり方でいいのか、そういうものをしっかり検証して、先程、委員からもご指摘のあったような、口だけでない選択と集中、そういうものにつなげていきたい、さらに、公開仕分けっていう点については、それをオープンにして、行政内部だけの議論じゃなくて、いろんなバックグラウンドを持った方のご意見をいただいて、その事業の中身、あるいはどういうふうにお金が使われてるかということを県民の皆さんにオープンにしていく、そういうような思いでやらしていただきました。
ですので、額の多寡を競ったりとか、そういうものではないっていうことについては、もともと申し上げさせていただいたとおりでありまして、今申し上げたような思いでやらしていただいています。
〇北川委員 そこで知事に確認をさせてもらいたいのは、少し40事業の部分についてお話をさせていただくと、不要の事業も6つ程あったかと思うんですけれども、ゾンビのような復活はさせないというふうに仕分けでの会場でもお話をされました。
この事業仕分けの目的が、先程からずっとやりとりをさせていただいてるように、県民に果実が届いてるか、成果がちゃんと出てるのか、そういうところを視点にしていくということであれば、例えば、少し具体的な話になりますけれども、観光で三重の観光プロデューサー設置事業費であるとか、それから魅力ある観光地づくりグレードアップ支援事業費であるとか、こういうところは不要という判定になりました。確かに仕分け人の方の指摘を聞いていると、なるほどなとうなずける部分はたくさんあります。ただ一方で、政策議論をしたときに、これは頭にいかに誘客を進めるかというところがあるわけですから、そのために今の事業は廃止をしても、それにかわってこの誘客を進めるという施策のための事業が新たに幾つも出てきたり、あるいは今まで以上の予算が出てきたり、これをゾンビということではないんですよね。確認をしておきたいと思います。
〇鈴木知事 委員ご指摘のとおり、それをゾンビと呼ぶものではありません。
〇北川委員 少し安心いたしました。
それで、この仕分けのプロセスについて、先程、少し言及をしてしまいましたけれども、やっぱり不透明、よくわかりませんでした、最初は。5つの視点や7つの基準っていうのもその後きちんと提示をいただいてしたわけですけれども、どうもお話を伺ってると、そこには担当部局と総務部、こういう2者の関係だけが存在する、外部の委員会はありますけれども、基本的には部局と総務部という単位でこの議論がされてる。何かしら点数化されて、順位がつけられて選ばれていくという過程ではなくって、総務部とのやりとりの中で取捨選択がされていってる。そして、この事業については、40事業だけではなくって、すべての事業の見直しということですから、さきに552という数字が出てましたけれども、その部分についてもどういう扱いをしていくのかっていうことを議会にも提示をされていくというふうに聞かしていただきました。
気になるのは、やっぱりそこでの議論に政策議論があるのかと。先程の議論です。政策議論があるのか。恐らく総務部との議論っていうのはそういうものではないのではなかったのかなというふうに思うんですが。そのへんの見解を部長にちょっとお尋ねしておきたいと思います。
〇植田総務部長 総務部と各部局が今後の予算編成作業の中で検討を要する事業ということで552本挙げております。それにつきましては、この前ご要請がございましたもので、12月の当初予算要求状況までには議会の方に一覧表をお示ししたいと考えておりますけども、その中では、政策議論と言いますよりも、やはり予算を中心にして事務事業の見直しの5つの視点を中心に、今までの公的関与の判断基準も含めて議論をしておりますもので、それらは、目的とするところについては議会の方でご議論いただくというような形の中で、事業の執行の方法でありますとかそういう部分について今後見直す必要があるんではないかという議論の中で、552本を積み上げてきたものでございます。
〇北川委員 目的・政策議論はないと。どちらかというと5つの視点の中で効果が出てるかどうか、有効的な使い方ができてるかどうか、そういう視点でこの見直し作業が行われてると。総務部の立場で言えばそういうことだろうと思います。
何度も申し上げているように、厳しい財政事情の中ですから、この仕分けというのは、40事業は表に出ましたけれども、そこまでのプロセスが次年度の予算の作成に大きな影響を及ぼすツールになってると。なっているというよりはツールにしようとしてやってきたわけですから。ただそこには政策議論はない、こういうことですから。当然ながら政策議論は議会にというふうなお話もございました。そうするならば、そういう意味で、じゃあ、議会と予算編成の流れの中でどうかかわっていくのか、どういう仕組みでやっていくのかっていうのをやはり明確にした中で進めていただく必要があるのではないかというふうに思います。
そこの部分がないと、何となく今は中途半端に、あ、仕分けがあったなあ、40事業あったなあ、どうなるんやろ、その手前に何かいろいろあったなあ、みたいな議論で、流れるように、流されるように我々も来てしまいましたけれども、これはある意味、県民も含めて予算編成の流れをオープンにしていく、県民に見せていく、こういう流れの一つでもあるのかなというふうに理解をさせていただきます。
そういう意味では、その仕組みをきちんとこういう形でやりたい、やりましょうよということを提示もいただき、また、議会ともきちんと議論した上で進めていくということがなければ、これは少し言いわけになるかもわかりませんが、どの時点で、どんな形に政策議論に持ち込んで議論していくんだというところが、まだ明確ではないように私は感じていますので、ぜひその点については、きちんとした仕組みづくりを議会と協議をいただいて、していただくということを要望したいと思うんですが。知事のご見解をお聞きしたいと思います。
〇鈴木知事 まず、選定プロセスが明確でないっていうことについては、これは意図的に、何かを隠そうと思って不透明にしたやり方をやったわけではないので。しかし、不透明であるというのは、ご指摘のことをお思いの方が多分多いと思いますから、そこは謙虚に受け止めて、次年度以降やっていくということであれば、やり方の改善について考えていきたいと思います。
そして、政策議論、それから、事業仕分けを予算編成の中の仕組みにっていうことについては、まさに政策議論については、予算編成の通常のプロセスの中で議会の皆様にしっかりとご議論いただきたい、そういう思いでありました。一方で、今、委員からご指摘いただいたように、この事業仕分けもその仕組みの中に入れて、オープンに。県民の皆さんに予算編成の中を知っていただくという意味で、仕組みとして議会の皆様とのやりとりをしっかり組み込んでいくべきということはご指摘のとおりだと思いますので、来年度以降やるとするならば、そのやり方についてしっかりと組み込んでいけるような、ご指摘を踏まえたやり方を考えたいと思います。
〇北川委員 時間が参りましたので、ぜひ議会とも議論をしていただきたい、このことを改めてお願いさせていただいて、私の方は終わらせていただきます。ありがとうございました。
〇小島委員 北川委員がよい時間を残していただいたなというふうに思いますので、短くお願いをしたいと思います。
新政みえ、桑名市・桑名郡選出の小島智子でございます。
最初に、皆さんの前でお話しするのがこんなだということは、自分にとっては大変重かったのですが、この調製方針の「調製」という字から調べました。この「製」という字は「決まりなどに合うように整えて作ること」というふうに書いてありました。では、一般的な「整える」ということはどんなのかなって思ったら、「適当な調子や配分になるよう整えること」とありました。作ること、これはこの調製方針の意味なのであろうというふうにとらえながら考えさせていただいたところです。
先程、北川委員からもいろんなことを聞かせていただきましたが、まず1点、選択・集中プログラムについてお聞きしたいと思います。ここには、緊急課題解決プロジェクトと、そして新しい豊かさ協創プロジェクトという2つがあるというふうに、あのビジョンの中には書いていただいてありました。新規性が大切なんだというふうにうたっていただいてあると思います。20%枠については、知事査定のようにもので選ばれるということだと思いますが、現時点で、例えばその20%特別枠を選ばれるような視点のようなものがあったらお教えいただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、新しい豊かさ協創プロジェクト、これは県民と新しい三重を創っていくためのものというふうにありました。新しい視点を持って、そして、県民との協創も考えてつくっていこうとなると、これは誰が考えても、もちろん単年度で終わるべきものではないだろう、複数年度にまたがって当たり前の事業なんだろうというふうに思うんですが、この特別枠の存在そのものが平成24年度だけのものであるのか、あるいは、そういう名前でなくても今後そういう考え方で継続をしていくようなものなのかということについて、まずお伺いをしたいと思います。知事と、それから部長ということになると思いますが、ご答弁よろしくお願いいたします。
〇鈴木知事 ご指摘いただきました選択・集中プログラムでありますけれども、特に、委員ご指摘の後者の協創プログラムの方につきましては、まさに単年度あるいは短期間では成果はなかなか出ないけれども、中期的に4年ぐらいかけて成果を生み出していくような取組をやっていきたいということでありますので、単年度でばしっと終わるというようなことは考えていません。
1点目の現時点での視点っていうことについては、1つ目の緊急課題の方はすぐにやらなければいけないことと、あと後者の協創プログラムは、今申し上げたような中期的に、短期には成果が出ないけれども大変重要な、県民の皆さんとともにやっていかなければならない課題という、そこまででありますけれども、また、テーマなどをお示しする中で、これはふさわしくないんじゃないかとか、そういうのを議会の皆さんのご意見をいただいて、やっていきたいと思っております。
〇植田総務部長 調製方針にありますように、選択・集中プログラムで取り組む事業のうち知事が特別に認める事業ということをつけておりまして、その中でも特に非公共事業につきましては、原則として新規性というものを求めたい。その中で、特に注力の必要がある事業ということで考えております。公共事業につきましては、特に注力の必要がある事業ということで言っておりまして、この中身の事業につきましては、今後、予算編成議論の中で詰めていきたいと考えております。
以上でございます。
〇小島委員 ありがとうございました。
枠の名前がどういうふうに変わっていくのか、それはわかりませんが、複数年度にわたる継続性のあるものが新しく行われる、そのための予算措置をきちっとしていただくということだと確認をさせていただきました。
恐らく、震災がありましたので、地域再生、そんなこととか、あるいは平成30年、33年あたりに大きなスポーツの大会がありますから、そのあたりというような視点も出てくるのかなというふうに勝手な想像はいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
時間がありませんので、知事に確認をさせていただきたいことがございます。当たり前と言われるかもしれませんが、大変厳しい状況を聞かせていただきました。特別枠を入れて95%になるのかもしれませんが、75%という、大変衝撃的な数字です。でも、その中で財政状況が厳しくなると、いわゆる社会的弱者と言われるような、障がいを持ってみえる方、あるいは支援が必要な高齢者の皆さん、そして社会的養護が必要な子どもたち、そこに届く県政がやっぱり手薄になってはいかんだろうというふうに思うんです。知事が挙げてみえる幸福実感日本一の三重づくりには、そういう方々に日を当てること、その理念こそ、この厳しい財政状況ではありますが、大切ではないかというふうに思いますので、そのことについての知事のご所見を伺います。お願いいたします。
〇鈴木知事 委員にご指摘いただきました社会的弱者の方々に光を当ててっていうことでありますけれども、先般お示ししましたみえ県民力ビジョンの中間案の11ページの中に、「さまざまな事情で社会に参画できていない人たちや社会的に弱い立場に置かれた人たちもいます。こうした人びとを社会として包み込み、多様な人びとが共に生きることのできるように取り組んでいく必要があります。」というふうに明記させていただいておりますので、それを具体的な施策事業にしっかり落とし込んでやっていきたいというふうに思っております。
特に、私は自分の近しいところ、あるいは自分の経験で、自分は昔、LDとかADHDを抱えた子どもたちのフリースクールで、何とかその子どもたちに卒業証書を渡してあげようと、そういう取組をずっとやっていたこともあって、そういう方々の思いっていうのも、自分もよく受けたことがありますから、しっかり大切にしていきたいと思いますし、あと、弱者というだけじゃなくて、さらにこの中間案の16ページにはこうも書かしていただきました。「さまざまな事情から社会に参画できていない県民も、自分らしく生き、社会で活動することができるよう、社会全体で支える取組を進め、全ての県民の皆さんと協創することをめざします。」と。ですので、子どもであっても高齢者の皆さんであっても、一緒に力をかしてほしいと思うんです。そして、そういう中で自分が必要とされる、そういうことを感じていただきながら、自己肯定感とかそういうものを感じていただいて、幸せを感じていただきたいな、そういうふうに思っておりますので、そのあたりもしっかり取り組んでいきたいと思います。
〇小島委員 ありがとうございました。
最後に要望になります。もう時間が終わりだと思いますので。
安心こども基金についてです。これは要望にとどめておきます。今年度で取り崩しが終わるということで、国では今、子ども・子育て新システムについて話し合いが進んでいるところですが、予算措置がまだ明確にはもちろんなっておりません。
〇岩田委員長 申し合わせ時間が経過いたしましたので、簡潔に願います。
〇小島委員 来年度予算、どうぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。
〇岩田委員長 次に、自民みらい、ご質疑をお願いいたします。
〇中森委員 改めて、おはようございます。
自民みらいの名張市選出の中森博文でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。
知事におかれましては、昨日、芭蕉祭へお越しいただきまして、ご臨席をいただき、ごあいさつをいただきました。ほんとに、伊賀の地域を代表して御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。知事のあいさつの中で、芭蕉の思い・願い、また国民に対する文化的な思いが綿々と伝わっているということを申していただきました。本来ならあそこで知事に一句でも言っていただけるんかなと少し期待をしたんですけれども。私の方から、知事にかわって一句をその場でと思ったのを今日披露したいなと思いますが、お許しをいただきたいと思います。
よろしいですか。「県民力 不易流行 鈴木色」と。こういうことで、色を出していただくことが大事かなということも含めて。どこに季語があるかは別として。年間ですので。知事の場合は、季節感を感じず、年間通じての季語としていただければと思います。
確かに古いものをしっかりと守りながら、大事なことは残しながら、また新たな取組をしていく、このことが鈴木色として、思い切って県民力としてあらわれるんではないかな、結果的に幸福ということがついてくるんではないかなと、このように感じているところでございます。
先程、我が名張市の北川議員に総括的質疑をしていただきました。全体を通じての質疑でございますので、重複するのもいかがなものかなと、このようにも感じておりますし、B-1グランプリじゃありませんけれども、牛耳ってはいけないということもありまして、そのへんご理解をいただきながら、あわせて私、政策総務の常任委員長を担当させていただいておりますこともありまして、その総論、またそのことに関しましては総務部長よろしく、委員会の方でまた深めていただければと、このように感じておりますので、この場は平素気になっている、個別施策とはなりますけれども、しっかりと重要な、かつ喫緊な課題として質問させていただきたいと思います。
この夏に、いろいろと県の団体からもご意見をいただく機会がありまして、多くの団体が県政に対する期待、とにかく課題を持って取り組んでいることを実感しました。県の担当の方にも同席していただきましたので、それぞれの部分につきましては、その各所で対処していただくと思いますけれども、最初に質問させていただきたいのは、この8月30日から9月5日までに起きました、紀伊半島を中心に、宮川では1600ミリを超える総雨量を記録した台風12号のことでございます。ほんとに大災害をもたらしまして、本県南部を中心に非常に大きな被害をもたらしたわけでございました。被災者の方に改めてお見舞いを申し上げながら、早く復旧・復興に取り組まなくてはいけないなと、このようにも感じているところでございますし、三重県議会におきましても、早速、常任委員会の方で現地調査をしていただきました。
また、政府に意見書を、議会の方で取りまとめていただきまして、国の方にも申し入れをしていただいたところでございますし、我が会派からも9月14日ですか、知事の方に要望としてお願いをさせていただいたところでございます。非常に早く、本年度中に復旧しなくてはいけないこと、さらには来年度に向かって計画的に復旧・復興を進めていかなくてはいけないことがあろうかと存じます。
政府への対応は、今ここで余り議論をしても。また政府の回答もなかなかこの場ではかみ合わない部分がありますので、しっかりと国の方にお願いをし、県でのお取組につきましては現段階でご回答いただける部分もあるんではないかなと、このようにも期待するところでございまして、台風12号の災害から復旧・復興などのどの程度進んできたのか、また、平成24年度に向けてどのようなお取組を考えられているのか、総論的、かつ基本的なことについてご答弁をお願いいたしたいと思います。
〇鈴木知事 かわりに一句詠んでいただきまして、どうもありがとうございました。しっかり年中の季語として使わしていただきたいと思います。
そして、台風12号の対応の総論的な、基本的な部分ということでありますが、今回の台風12号は甚大な被害が出ております。人的被害はもちろんのこと、調査がほぼ完了しました公共土木施設も972カ所・225億円、山腹崩壊は約99億円、それから林道関係36億円、また農林水産関係も、ミカン、柑橘類は4.5億円など、甚大な被害が出ております。
そういう意味で、一日も早い復旧、そして被災者の皆さんの生活再建が重要であるというように思っておりますので、緊急に対応しなければならない災害復旧、それから被災者の方の生活再建、この部分の予算につきましては、今会議において追加的な予算を提案させていただきたいというように思っております。
そしてまた、先程、委員からもご指摘ありましたように、平成24年度というところに向けましては、引き続き、これはやっぱり一定の期間を要しますので、先程の災害復旧、それから被災者の生活再建を大事にするんですが、そこにとどまらず、中長期的にやはり農林水産物の産地対策であるとか、あるいは今回も、林業の関係では切り捨て間伐みたいなものが問題であるというようなご指摘がありましたが、中長期的なそういう部分の対策も含めて、平成24年度の予算編成事業を検討していくに当たっては、そのあたりについても、復旧や生活再建にとどまらず考えていきたいと思いますので、またご議論いただければと思います。
〇中森委員 ありがとうございました。
早急にすべきことと、しっかりとまた計画的に進めていただくこと、本当によろしくお願いを申し上げたいと思います。
9月1日でしたか、雨が降ってきまして。近づくかなあという気配を感じながら、まだ方向が決まってなくて。そうしたところ、朝、近くの市民センターから一報がありまして。市民センターの擁壁が大変なことになってると。ええっということで現地へ行ったら、特別支援学校伊賀つばさ学園の擁壁が崩落してたということで。幅70メートルぐらいあったんですか、高さはちょっとはかれませんけども、六、七メートル以上はあったんではないかなと。下が調整池ですので、もっと深かったかもわかりませんけども、驚きと、学校に入って、校長も慌ててましたが、県の職員を探したんですけども、現地の方に多分行っていたんだと思いますけども、マスコミが多く、もうテレビが入ってまして。なぜこんなにテレビが来るんかなということになると、あの段階で、お昼にニュースを流すには、放送関係の人からすると、やはり行きたいということを感じたんでしょう。当然、お昼に放映されまして、校長は、こんなんテレビにまで出てしもて困ったなと、こんなことを言っていましたけども、いやいや、これは堂々と受け止めて、しっかりと対処してもらうためのことですので、それはよろしいんやないかという話もさせていただきながら。今後、その復旧もしていただきたいと思います。
たまたま私の近くでもありまして、毎日、その翌日も、雨の日、上がってからも、台風が過ぎてからも、健康づくりのため、朝、ウオーキングを。毎日コースがあるんですけども、災害地もコースに変更しまして、通って。そしたらある朝、犬を連れた市長もおられまして、中森君、おまえ健康でしてんのかなという感じでお話もいただきまして、いやいやというんで、これ、ちゃんと県へあれしてもらわなあかんなあと、こんな話も現地でさせていただきながら。隣に市民センターというのもありまして、非常につながってまして、当時の建設を思いながらも、非常に心配してましたし、地元も相当不安でした。
特にそういうこともありまして、これは教育委員会の方で対処していただけるものと思いますけれども、一度、念のために、市民センターも含めた、特別支援学校伊賀つばさ学園の擁壁に関する今後の復旧見通し計画をちょっとお聞きしたいんですけど、お願いします。
〇真伏教育長 つばさ学園の関係でございますけども、委員からもご紹介ありましたように、その学校のすぐ北東側の方、名張市が管理いたします調整池があるんですけども、そちらの方に約70メートルにわたって擁壁が崩壊をしたっていうことでございます。ちょうどその崩壊した部分に上下道水道管でございますとか、ガス管、それとあと近くに電柱等がございまして、すべてのライフラインが使用できなくなった、そういう状況がございました。
被災後、まず現場の安全対策っていうことで、その措置をしますとともに、すぐにライフラインの復旧に取り組んだわけでございまして、その結果、現在、電話についてはもう全面復旧いたしております。ただ、電気でございますとか、上下の水道、それから都市ガスについては、とりあえず応急復旧、それと仮設備での対応ということになっておりまして、完全復旧するのは、本格工事が終わるまで、その上乗せが完了するまでちょっと難しいのかなと思っております。
崩落いたしましたところの擁壁の応急工事でございますけども、現在、そのための準備をいたしておりまして、年内には応急復旧工事が完了できるかなというふうに思っております。ただ、本格復旧につきましては、国の方の災害査定を受けた上で実施いたすことになりますので、多分年明けになるかと思いますけども、その発注手続等を進めていきたいと思っております。
それと、すぐ横手の方が、ご紹介にもありましたように、名張市の市民センターでございます。そこも完全に接しておりますので、そこの崩落した部分の擁壁の復旧工事につきましても、どういう形でやるかを含めて、同市と十分協議した上で進めていきたいと思っております。
以上でございます。
〇中森委員 ありがとうございました。
休校になりますと親御さんも大変ご心配で、特別支援学校という性格からしますと本当に一刻も早くということがありまして、早く再開っていうんですか、学校の運営をしていただきましてありがとうございます。また、今後の復旧の方、よろしくお願い申し上げます。
名張から近い国道368号がありまして、津市美杉町ですか、橋が落ちてまして。こないだ青木議員に聞いたら、橋が落ちた、大変やなということで、仮仮橋。仮仮橋って、そんなん聞いたことないやろと思ったら、仮橋の仮だそうでございまして。仮設のための仮仮橋をつくっていただいて、とりあえず通れて、早く次の仮橋にしていただいて、本復旧にしていただきたいなと、こんなことを。やはり幹線道路網は寸断されると非常に影響があるわけでございます。よろしくお願い申し上げながら。この台風の被害が起きた原因というのは、私が言うまでもなくもう学者なりいろんな方がおっしゃっており、森林政策に大きく影響があったんではないかなと、こんな話が言われております。
もちろん地球温暖化の影響によります、その局所的な集中豪雨ということとなっておりますけども、県内でも大規模な山腹崩壊や土石流による大災害がなったということは、ご案内のとおりでございます。もちろん川上だけではなく川下の方々までも被害を受けた、これはやはり非常に森林対策が必要ではないかなと。改めて防災・減災の観点からも、いわゆる森林整備事業・治山事業に取り組む必要があると考えます。
また、森林は木材生産のみならず地球温暖化防止、水源涵養、国土保全など多様な機能を有し、緑の社会資本として県民にも広く認知されております。もちろん木材価格の低迷や森林所有者の林業活動の低下と伐採量の減少、必要な間伐が進んでいない、こんなことを原因として国では森林林業再生プランが作成されて進められておりますし、三重県では森林づくり条例を制定して取組を進めていただいているところでございます。こうした中でありますけれども、全国の中、31県ですか、県民の参画手法として独自の課税制度を導入しまして、地域の森林整備保全などの、社会全体で支える仕組みが行われております。
そこで、地球温暖化対策、水源涵養、災害の未然防止などの観点から、本県においても、県民全体で森を守っていくんだ、支えていくんだという、森林づくりなどの財源措置として、森林環境税などの、新たな税の創設について、やはり検討すべき時期にきてるんではないかなと、このように感じておりますが、知事のご所見をお伺いします。
〇鈴木知事 いわゆる森林環境税、森林づくり税でありますけれども、委員ご指摘のとおり、県民参画によって森林づくりを進めていかなければならないということは、大変重要なことでありますし、今回の台風によって洪水や山腹崩壊があって、森林整備の必要性っていうのは改めて強く認識されたところだと考えております。
そんな中、県におきましても、議会でも検討委員会を設けていただき、そして、有識者の検討会なども設けて、いわゆる森林づくり税について議論してきました。しかし、経済状況によって導入には至っていない、そういう状況であります。
そういう中で、みんなで社会的コストを負担していくというのが一つの手法であるというのは十分認識しておりますけれども、現在の経済状況や、あとは復興増税とか、そういうことでの負担が増えていったりすること、やっぱり新たな負担であることには変わりがないと思いますから、そういうようなことを十分勘案しながら、県としましては、歳出削減の努力をしっかり進めながら、一方で、森林整備の必要性っていうのは十分理解をしておりますので、そういう、導入の時期であるとか、手法、規模、あるいは県民の皆さんにどう理解をしていただくのか、どういうことに使うんだっていうようなことも含めて検討していきたいというふうに考えております。
〇中森委員 ありがとうございます。
先日、10月7日の政策総務常任委員会で、我が委員の西場委員から、これは産廃税の継続をするかどうかという審査の中ですけれども、その質問の中で総務部長からも、例えばということで、環境森林税についてコメントがあったんですけども。ちょっと私、委員長をしながら聞き取りにくかったもので、改めてそのへんの考え方をお聞きしたいなと思いますが、いかがでしょう。
〇植田総務部長 どうも声が通らなかったようですので、今日ははっきりと言わさせていただきます。
新たな財源の確保につきましては、これまでも印刷物の有料化でありますとか広告収入など、多様な収入の確保を図る取組をしてきたところでございます。先程も予算調製方針の中で申し上げましたけれども、財政状況が一段と厳しくなる中、やはりネーミングライツでありますとか、未利用の県有財産の積極的な売却など、あらゆる財源確保の方策に真剣に取り組んでいかなければならないと考えております。そうした中で、森林環境税などの税のあり方につきましても検討をしていく必要があると考えております。
以上でございます。
〇中森委員 ありがとうございます。
西場委員、そういうことでございましたので、またあとよろしくお願い申し上げます。同じ委員会ですので、また議論をしていただける機会もあろうかと思いますが。いずれにしましても財源がないと、また、県民に理解されないと事業が進まないと。一方的な事業にしても、治山ばっかり進めても、やはり、と。また林業対策だけをしてもしかり、ということもあって、やはり川上・川下、県民全体で未然に防ぐということ、また、自然のありがたみ、おいしい水が飲めるということも含めてそういうことが必要ではないかなと、このように感じているところでございますので、よろしくお願い申し上げます。
次に、個別住宅の耐震化促進、リフォーム支援について、ちょっとお尋ねしたいんですが。さきの3・11東日本大震災で津波に対する教訓、これは数多くありました。一方、報道量は少ないんですけれども、耐震補強された住宅では多くの命が救われておるんです。私も現場で、本当に地震に対する直接の被害から助かったと、耐震補強してよかったなと、耐震性については直接助かったという方から多く声をいただきました。避難体制は言うまでもありませんけれども、避難所としての公共建物、民間建築物で耐震化は重要な施策と考えます。
三重県におかれましては、学校等の耐震化については進みつつありますけれども、木造住宅の密集地域や緊急輸送道路沿道におきます戸建て住宅などの耐震化は必ずしも進展しているとは思えません。そこで、戸建て住宅などの耐震化促進策についてご所見をお伺いしたいんです。
そこでお伺いするんですけども、一方、秋田県から始まりました住宅の増改築リフォーム工事、10%ですとか上限20万とかいう話ですけども、県単位で全国的なこの住宅リフォームの助成制度が広がりまして、さきの6月9日調査では41都道府県の37自治体という数値をいただきまして、また、三重県におきましても、6月会議で耐震化促進支援策を補完する制度として住宅リフォーム助成制度が創設されて、今県内のいろんな土地でそれが周知されているところでございます。
県民の命を守る耐震化、さらなる促進策としてもっともっと手を打つ、地元の大工や工務店が利用しやすい三重の木認証材を利用するとか、そういう助成拡大を提案することによって耐震化が進んでいくということが重要ではないかな。あっちの施策、こっちの施策とミックスしていくと、県民も、じゃあ、耐震化しようかな、家を直そうか、三重の木も使おうかと、このような三方よしという論理が働いてくるんではないかなと感じます。
来年度の住宅政策、リフォーム助成の充実についてご所見をいただきたいと思います。
〇廣田理事 お答えをいたします。
いわゆる戸建て住宅に対します耐震補強につきましては、本年の6月の補正予算におきまして上積みをしたところでございまして、結果、従前から補助をいたしております30万と、6月に補正をいたしました30万、それから新設をいたしましたリフォームの20万、こういうことで、国・県・市町合わせて130万を上限に補助をするという制度を6月から開始いたしております。一方では、所得制限の撤廃等の制度拡大も含めまして、進めておるところでございます。
平均的な耐震補強工事ですけれども、県下の平均値で180万程度でございますので、私どもとしましては、6月に補正をいたしました、180万の平均に対して130万の補正を現在進めておりますので、平成24年度について、これを早速にというふうには、今。様子をみたいなあというふうに考えておるところでございます。ちなみに6月の補正も踏まえまして、耐震診断につきましては、9月末におきまして前年度を既に上回る実績をいただいております。また、工事費の補強につきましても、9月末現在におきまして前年度の7割を既に超えた実績がございまして、私どもとしましては、平成23年度末におきましては前年度の1.5倍の補強の実績はできるんではないかというふうな見込みもしております。
いずれにいたしましても、まだ制度が確実に普及されてないということもございますので、昭和56年度以前に建設をされております住宅団地を中心に訪問・普及等をいたしまして、普及啓発を強化したいというふうに思っております。結果的に、平成27年度の目標といたしております戸建て住宅に対します耐震化率90%達成をしてまいりたいと思っております。
以上でございます。
〇中森委員 耐震化を進めていく中で、「三重の木認証材」とか、さらに次に質問しようかと思ったあかね材も使うとか、いろんな施策があるんです。三重県も、みえ公共建築物等木材利用方針というのが出されて、これも周知していただいとるわけです。その中にきちっとそういうことも含まれております。それぞれの地域の、三重の木を使うとか、あかね材を使うというのを優先すると。当然、公共の建物もそれを率先して使うということもありますので。ちなみに三重県立博物館はどうですか。あかね材を使うとか、そういうことはあるんですか。
〇北岡生活・文化部長 新県立博物館でございますが、議会での附帯決議を踏まえまして、できる限り県産材を活用するように設計を進めておりますけれども、ご指摘のあかね材につきましても、使用できる箇所をいろいろ検討してまいりました。それで、最も多く使用できて、また、県民の目にも触れるということから、外部の交流テラスですとか県民活動室のウッドデッキに使用したいと考えております。なお、使用に当たりましては、材料があかね材であるっていうことを表示するなどして、PRにも寄与することを考えていきたいと考えております。
以上でございます。
〇中森委員 期待をして、県民にそこをモデルとして広がっていけばなというふうに思うところでございます。
たくさん質問したいことがございますが、時間配分から。LED照明ってあるんですね。これは私も大きな店へ買いに行ったんです。種類があって、今までワット、ワットとか言ってたのがルーメンとか言い出して、横文字がまた、物理的にちょっと知っておかないと意味がわからんと。光束、光の束とか言って、非常に難しい話を説明してくれました。私も理科系なもんで、少しは知ってたんですけども、もうちょっとわかりやすく教えてねと、知ってても言うたんですけども、結構、節電効果、寿命、ランニングコストで非常に効果があることは間違いないと。
こんなことで、公共の建物とかそういうところもLEDを使っていこうと、こういう機運を高めていただきたいし、学校建築は既にあるわけですので、教育上も。この教室は新たにLEDにかえたよと言うだけでも教育効果が上がるんではないかなと。この点、教育長、学校の建物ですが、LEDについて何か関心がありましたら、いかがでしょうか。
〇真伏教育長 環境の取組は教育委員会としても一生懸命やらせていただきたいと思っておりますので、いろんな形で、設備等についても、そういう形での取組は一生懸命させていただきたいと思いますし、今後も、全体の話になりますので総務部の方とも調整させていただきながら、できるだけ取り組めるところについてはやっていきたいと思っております。
〇中森委員 ありがとうございます。
本当に蛍光灯、水銀灯、いろいろありますよね。一番効果が上がるのを私なりに分析したら、24時間365日つけとかなくてはいけないのがあるんです。これは何でしょう。誰か答えられる人いますか。ということで、これは答えは誘導灯です。誘導灯は、夜中でもつけとかなあかん。これはさすがに計算したら、絶対得になるのは間違いない。そんなことがありますので、率先して誘導灯をやる。それから、高い天井あるでしょう、体育館とか。これは下ろしたりするのに時間がかかったり仕事量が増えるんです。電球交換にお金がかかるんですわ。高いところ交換するの嫌や、とすると、まずLEDにしとけば、1回が3回に1回になったり、5回に1回になったり、足場を組まなくてもいいとか。そういう作戦を立ててやっていくのが大事じゃないかなと。これをちょっと要望っていうんですか、お願いもしておきたいと思います。
余り建築ばっかりやって、何か建築家の回しもんかと思われるのが嫌やもんで、少し話を変えやなあかんと思って、次の話を。ふるさと農道という事業はいよいよ来年で終わりということを聞いておりまして、心配しとるんです。県内は、ずうっと前から、議会でも、できんのかな、ちょっと延ばしてよということでちょっとは延ばしてもうた。やって、もう最後やなというふうに思うんですけども。ふるさと農道、来年度で終わると言いますが、県内のふるさと農道は大丈夫でしょうか。
〇渡邉農水商工部長 ふるさと農道緊急整備事業、ご指摘のように平成24年度で国において終了するということで、昨年度までに県内で78地区、全長で84.6キロの整備をしてまいりました。そういう意味では、まだもう1年あるわけでございますけれど、残りの事業については平成24年度内に完了できるよう考えておるところです。ただ、非常に厳しい財源の中で、どういうふうに捻出していくというのに今知恵を絞っておるところでございますので、よろしくお願いしたいと思っております。
〇中森委員 ありがとうございます。
私どもの伊賀地域でも、まだ課題になっているところもありますので、含めてよろしくお願いをしたいなと思います。
それで、これでいくとバランスが、福祉系がないもんで、ひとつ。いつもお世話になっている各団体のところ、更生保護関係の団体の方に。これは法務省の関係ですので。保護司や、また女性の会とかにいろんな地域でご活躍をしていただいて、余り表へ出ることはないんですけれども、非常に下支えをしていただいているということが本当にありがたい。明るい社会をつくろうという主義でやっていただいている。
お聞きしたら、自立更生の困難な人たちに利用していただく上弁財荘、これが昭和46年に建てたので、来年改築するんだそうです。私も現場でお聞きしたら、非常に老朽化して、やはりもっともっと生活指導や就職の支援ができるような、早く更生して社会に参加していただけるような環境づくりが大事ではないかなと、このように感じておりまして、これ、じゃあ、どうなんのって言うたら、寄附をあちこちに集めていただいてくれていまして。個人プレーだけではなかなか何もできないんですね。なかなか表立ってできないという方々ですので、非常にお困りでございます。
当然、地方公共団体の支援もいただかなくてはいけないなと、こんな話もいただいたので、せっかくの機会でございますので、上弁財荘の、三重県の支援策ですね、改築等の支援策をどうお考えですか。お願いします。
〇鈴木知事 ご質問いただきました上弁財荘につきましては、ほんとに更生して社会復帰をしていただくための施設として重要な役割を果たしていただいています。再犯防止、あるいは、ひいては地域住民の皆さんの安心・安全に大変重要な施設だと思っています。
先程、委員からもありましたように、昭和46年に建てかえて老朽化して、平成24年度全面建てかえということで、2億数千万の計画と聞いています。大体その寄附とか自己資金とかいろいろやるんだけれども、3,000万円くらいまだ不足するというように聞いていて、県の方にも3000万丸々ということではないんですけれども、そのご支援をお求めいただいているところであります。
そういう重要な施設であるということも勘案して、この厳しい財政状況の中でありますけれども、どういう支援ができるのか、しっかり検討していきたいと考えております。
〇中森委員 お金がどうやって運営されているんかなあというのが非常に気になって調べたんですけれども、法務省のホームページから見てもこの制度は、なかなかですね、非常にわかりにくいといったら言い方なんですけれども、民間の陰の力というのが非常に大きいというのがよくわかりました。やはりそういう方々がおられて、篤志の方がおられるというのはありがたいなと感じながらも、やはり三重県も、行政もやはり支援をしていくことが非常に大切ではないかなと、このように思うところでございます。
時間がありませんので、基本的な質問はこのぐらいで終了したいんですけれども、私、政策担当という立場もありまして、今回の請願もたくさん県議会にいただきまして、議論がそれぞれの委員会で進められております。それぞれの委員会の議論をしっかりと受け止めながら、各団体の思いにしっかりとこれから県の判断を仰がなくてはいけないなと思っているところでございます。
一つだけに絞って言うと、初め、浴場組合が来たとき、びっくりしました。浴場組合って今までおつき合いないのにということで。おふろ屋さんですわ。それで、初めて、何か一般浴場とその他浴場とかいうのがあってとか言うて、三重県条例をひもといて、我々は一般浴場を出して、その他の浴場のいわゆるスーパー銭湯がちょっと経営不振になったもので一般にかえたいんやって、こんな話が。それは困ったなと、こんな話もいただいて、それの何が悪いのと思いながらも、いやいややはり地域で、町で銭湯を営んでいることが、ボイラーすら交換できへんと。だったらしっかりと、そういうことも地域に根づいていただいて、これからも地域の親しまれるおふろ屋さんでいてねと、建物は登録文化財にしたらどうやと、こんな話もしていたぐらいでございまして。そういうようなことが、文化が残っているということでございますので、公衆浴場の思いをしっかりと三重県議会は受け止めながら、また三重県の所管の方もしっかりと受け止めていただいて、残る施策、不易流行の不易というところではないかなと、このように思いながら質問を終了とさせていただきます。ありがとうございました。
〇岩田委員長 次に、鷹山、ご質疑をお願いします。
〇奥野委員 鷹山の奥野でございます。
健全財政を旨とする鷹山でございますので、財政の方を少し質問させていただきます。
その前に、知事、4月以来約半年、県内の多くの地域へ出向き、また、台風12号では災害地に何度も足を運ばれ、本当にご苦労さまとともに、また感謝をいたしたいと思います。三重県知事・鈴木英敬の名は、県内隅々まで県民の皆様にもう知っていただいたのではないかなあと、そんなふうに思います。
そこで、議会の方も約半年になってきましたので、対議会に対して組みやすしか、組みにくしか、そのへんをワンフレーズでお答えをいただきたいと思います。
〇鈴木知事 大変難しいご質問でありますが、しっかりと皆さんのご意見を踏まえて勉強していきたいと思います。
〇奥野委員 余り答えにはなっていないような気がします。
それでは、質問に入らしていただきます。
平成24年度は県にとって非常に厳しいものと予想されます。知事のやる気は十分に理解をできました。ウオーミングアップももう済んだかと思います。これからは、これまで以上にじっくりと県政に取り組んでいただきたいと思います。
今日は北川委員の方からも、県債残高についてはご質問があったのですけれども、私の方からも、重複はいたしますが、県債残高についてちょっとお尋ねをしたいと思います。
平成24年度当初予算調製方針と知事の政策集の整合性についてでございます。
これ、カラーコピーで非常にきれいなんですけれども、ちょっと色あせた感じかなと、今はそんなふうに思うんですけれども、質問させていただきます。
4年以内に借金残高、起債残高を減少に転換するとあります。平成22年度県債残高は約1兆2000億、23年度はそれ以上になるはずであると思います。歳入は今以上に望むものは現状では非常に難しい。歳出の方は人件費、公債費、社会保障関連費、国においては毎年1兆円以上の上乗せが必要とされております。この削減も容易ではございません。普通会計の歳入のピークは平成10年度においては8414億、22年度は6804億、23年度は6223億、また、23年度の一般財源の収入は4692億、その他をプラスして、先程の説明にもあったように5039億、24年度予算とされる一般財源関係は5040億と先程説明がありました。これは非常に無理無理な数字ではないかなあと、そんなふうに思います。
歳入も厳しい、歳出削減も容易でない、そして経常収支比率も94から95で推移しております。投資的経費も削減するだけしてからこれ以上となると、なかなかできない。これを削減していくと県民サービスが低下していくのは必然ではないかなあと思います。財政は完全な閉塞状態に陥っているんではないかなと思います。
野呂前知事は、それでも全国と比較すると三重県財政は健全であると、常々言っておられたのですが、私はそうではないと思っております。行政の基本はやはり健全財政運営だと思います。幸福実感日本一の三重を目指すというのであるのならば、このことをはっきり具体的に示すことが、多くの人の期待に応える知事の責務だと思います。県債残高をどのような鈴木マジックを使って減少に転換するのか、可能なのか、お尋ねをしたいと思います。
〇鈴木知事 ご質問いただきました県債残高の抑制、この4年以内での減少傾向へということでありますが、特別なマジックというのはやはりなくて、毎年毎年の予算編成の中で一つ一つ地道に。歳出面で事業の見直しやいろんな歳出の抑制、それから歳入の面で未利用資産の売却とか、いろんな税収確保の対策をしていくという地道なことで、毎年毎年の予算編成の中で県債の発行を抑制していくと。そして4年後には何とか減少傾向につなげていくことで、将来的に。先程も言いましたように、元利償還金とか返済ができてきますと、今でもただでさえ厳しいのに、さらに将来の政策の自由度を縛ってしまうということになってしまいますので、そうならないように、4年以内にそういう減少傾向に持っていけるような努力を、毎年毎年の積み重ねでやっていきたいと思っておりますし、先程、委員からご指摘ありました財政健全化について、はっきり具体的に県民に示さなければならないというのは、おっしゃるとおりだと思いますので、いろんなこの予算のプロセスであるとか、中身について県民の皆さんにわかりやすく説明できるようにしていきたいと思います。
〇奥野委員 ありがとうございます。
国においては800兆、1000兆とも言われる借金、県においても1兆2000億っていう借金、これは国民、県民はそんなに自分が借金しているっていう感じはないのではないかなあと思います。だけど、やはりこれだけの借金をしてしまうと財政運営、いろんな投資的経費、また県民サービスが、先程申しましたように、なかなかできなくなってしまうんではないかなと。だからある程度はやはりそういう方向で態度を示していくっていうのが必要ではないかなあと思います。
知事もそのようにおっしゃったので、政策集に沿って、できる限り努力をしていただきたいなあと、そんなふうにも思います。
1兆2000億の中には、やっぱり臨時財政対策債の部分も入っておりますので、実質的には9000億ぐらいではないかなあと思います。そのへんもこれから私なりに勉強して、知事と財政的な運営を。本当にこれから県民に心配のないような財政運営をしていただきたいなあと思います。これから本当に健全な財政運営をするために、もうひとつ知事としてインパクトのある説明はないものかなあと思いますので、ひとつよろしければ、あればお答えをいただきたいと思います。時間はもう1分もないので、私は1分残してやりますので。もう知事にお渡ししますので、どうぞやってください。
〇鈴木知事 インパクトある説明というようなはちょっとにわかにないんですが、とにかくぶれずにしっかりやっていくということだというように思っていますので、ぶれることなく健全な財政ということでやっていきたいというように考えております。
〇奥野委員 ありがとうございます。
4年後の財政を見るのを楽しみにしておりますので、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
〇岩田委員長 次に公明党、ご質疑をお願いします。
〇中川委員 限られた時間で質問をさせていただきます。
私は今後の施策の方向性を確認する意味での質問を1つ、また、新たな提案を含めた質問を1つさせていただきますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
1点目は、美うま し国おこし・三重の平成24年度以降の事業のあり方について伺います。
知事は県政の基本理念を、以前の野呂県政の文化力から県民力に転換をされようとしております。また、県民力による協創の三重づくりをその理念の中軸に置いております。本来この県政の理念、野呂県政は文化力、鈴木県政は県民力に基づき、その理念に重きを置いた事業は、その理念が転換された場合、当然その新たなる理念に基づいて再構築されるのが筋であると考えます。
そこで伺いますが、知事はこの美
〇鈴木知事 ご質問いただきました、美うま し国おこし・三重、これは地域の担い手、地域で成果を出してくれる方々を生み出していくということで、協創の考え方に合致するものであるというふうに私は考えております。一方で、これまでのやってきた事業のことも踏まえて、何のためにやるのか、なぜやるのか、どういうふうにやるのか、そういうものをリニューアルして議論をして、平成24年度予算編成の中で議論していきたいと思います。そういう意味では、委員のご質問の中ではリニューアルということで考えたいと思います。
〇中川委員 ありがとうございました。
やはり当然、県政の基本理念というのが変わっていけば、それに重きを置いた事業、また中心的な事業でしたので、それはさらに発展的にリニューアルしていく、それは必要なことであるというふうに思っております。ぜひともどこかの機会で、どういった形でリニューアルをしていくのか、また継続していくものは継続していくのか、ご説明をいただく機会をいただきたいなというように思っております。この事業につきましては、来年度の予算規模、またこの事業を遂行するための体制等について、その推移を見守っていきたいというふうに考えます。
続きまして、2点目のお伺いをさせていただきます。
少し具体的な部分に入りますが、お許しをいただきたいと思います。
2点目は、平成30年度に予定をされております全国高等学校総合体育大会、さらには平成33年度予定の国民体育大会、これは決定までは至っていませんけれども、関連して質問をさせていただきます。
この話題につきましては、さきの一般質問で、新政みえの舘議員を初め多くの議員が質問をされております。中でも舘議員の、国民体育大会の開催については人・物・金が必要であるとの指摘は、私も非常に印象に残っておる指摘であったというふうに思っております。私も国民体育大会等の開催については、この人・物・金が必要であるなというふうに考える一人でございます。中でも、その中の人、いかに人材、選手、アスリートを育成していくのかが大事であると考えております。
幸いにも本年、本県はさきの全国高等学校総合体育大会、また国民体育大会などを初め全国レベルの大会などにおいて優秀な成績をおさめられておる選手が多く出ておりますし、レスリングの吉田沙保里選手を初め、オリンピック等、世界レベルでの大会で活躍している選手も多くおられます。私はこういったチャンス、タイミングのときこそ、この平成30年度の全国高等学校総合体育大会、また平成33年度予定の国民体育大会に向けて、その人材の育成について、間違っても、開催間近になってレンタルで選手を集めるのではなく、今からこれら選手を恒常的、安定的に育成していくための仕組みづくりが必要であると考えております。
具体的には、県初め公の団体だけではなく、広く民間企業、民間団体にも協力を呼びかける形での、仮称ではありますけれども、スポーツアスリート育成振興基金なるものをつくって、そして、その恒常的、かつ安定的な選手の育成に寄与していってはどうかと考えますが、知事の見解を伺います。
〇鈴木知事 委員ご指摘の基金でありますけれども、まさにこの今、財政状況が厳しい中、大変重要な視点であると思います。そういう基金にお金を出していただくことで、また一体感であるとか、当事者意識と、コミットしていただくことで、そういうのも生まれてくると思います。愛媛県なんかは、企業の方々から10億円集めて、それを国民体育大会基金にしているという話も聞いておりますので、そういう他県の例も参考にしながら、平成24年度予算以降で、そういう基金についてもやり方を考えていきたいというふうに思っております。
〇中川委員 ありがとうございました。
この仕組みについては先程、愛媛県等で例があるというお話もいただきました。人づくりというのは時間がかかりますし、ほんとに多くのいい選手が輩出している今こそ、やっぱりこういった仕組みを、当然、平成24年度の予算を策定した後、平成24年度中になるのかなと思いますけれども、そういった仕組みづくりをお願いをしたいなというふうに思っております。
今、知事から、やはり県や体育協会だけじゃなくって、民間等も巻き込む中で、一体感というか、我々もそこに参画しておるというその雰囲気というか、そういったものをどう醸成していくのかというお話がありました。私もやはりこの全国レベルの大会を県が主催してやる場合、そういった意味合いをどう醸成していくのかというのが最も大事になってくると思います。間違っても、開催間近になってレンタルで選手を集めて、いろんな企業に、おまえとこ2人頼む、3人頼むと、やっぱりこういったものではなくって、やはり自分たちがその選手を育てている、育成しているという、そういったものをどうつくり上げていき、平成33年度に向かっていくか、これが私は鈴木県政が国民体育大会を行いたいと言った一つの肝になってくるのではないかと思いますので、そういったところ、ご尽力を賜りたいと思います。
本来であればこの場において、知事の人事に対する考え方とか人件費に対する考え方等も聞きたいなというように思いましたけれども、そういったドラスティックなことはまた後にいたしまして、このへんで公明党の質問を終わらさせていただきたいと思います。大変にありがとうございました。
〇岩田委員長 次にみんなの党、ご質疑をお願いします。
〇中西委員 こんにちは。松阪市選出のみんなの党、中西勇です。よろしくお願いします。
昼前の最後の質問者ということで、たった5分ですので、手短に直球勝負でいきますんで、よろしくお願いしたいと思います。
今、全体的な話がそれぞれの会派から出ておりましたが、個別の案件をここで出すべきかどうかというのはあったんですが、2点程簡単に質問させていただきたいと思いますので、今後の予算の面、計画的な面含めて少しお話しいただければなと思っております。
それは、私、実の兄が障がい者っていうこともありまして、障がい者関係の方が話をよくしにみえますので、そこで質問をちょっとさせていただくんですが。県立の特別支援学校の実施計画が1次と、今2次になっていると思うんですが、その中身も見させていただきました。そういう中で年明けの4月に桑名方面で1つ開校すると、新設するということも聞いておりますが、今後の計画の部分で、教育長の方から。どういう計画で。スピーディーにやっていただきたいと思っておりますが、簡潔に答弁いただきたいと思います。
〇真伏教育長 県立の特別支援学校の整備でございますけれども、ご承知のように、桑名の方では来春の開校ということで進めております。それと、今、東紀州の方でも整備を一生懸命進めておりますので、そのへんのことについてもこれから精力的にやっていきたいと思っていますし、それからもう一つは、松阪地域での特別支援学校の整備っていうことで、今現在、関係市町の教育委員会の方々、それから保護者等入っていただいて協議会を開催いたしておりまして、ここでも2回ほど開催をしてまいりました。そこで精力的にこれからも議論をさせていただいて、早急に学校の立地の場所でございますとか、どういう学校にしていくとか、いろんなことを詰めていきたいと思っております。
以上でございます。
〇中西委員 ありがとうございます。
私、松阪ですので。松阪・明和・多気・大台地区で特別支援学校がございませんので、そういう意味も含めて非常にたくさんの児童・生徒の方がみえます。これから早く進めたいということは、もちろん皆さん言ってみえるんですけれども、保護者の方からやっぱりいろんな問題があるんだと。小学部と高等部っていうんですか、子どもの障がいの違いもそうですし、重度、軽度によっても当然違う、そういう部分をできたすぐはそういうことをすごく考えているんやけど、年々時間がたってくると非常にそのへんがごちゃごちゃになって、軽度の方中心になってしまったりしてくると。そういったことを考えながら、一般的な県立高校でもそういう軽度の方やったらここでも見れるなと、そういうことも考えていただいて、早急に進めていただきたいなと。お金のかかる話なんで申し訳ないんですけれども。
予算のない中でそういう話をすることがいいかどうかっていうのはあるんですが、保護者の方からの意見をいただいておりますので。ここで読んどると時間がありませんから、部局の方にまたお渡しさせていただきますので、見ていただきたいと思います。
それと、もう1点。知事が8月17日、松阪へ来られたときに、医師の奨学金の資金貸与の制度ですね、これはいろいろ議論があると思うんですが、松阪の市民病院、それから桑名でも、いなべでも考えてみえると思うんですが、奨学金の貸与の仕方、それが県でやっている仕方と市で考えた仕方と。一生懸命市町の方が考えられた部分でやろうとしているのに、乗りかえっていうか移ることができないという。学生さんの方からいろいろ出ておりますので、その点につきまして。いつまでにやるっていうのはなかなか難しい話だと思いますが、今後のことを考えて、意見としていただければと思います。
〇鈴木知事 ご質問の就学資金貸与制度の件ですが、一対一対談のとき、松阪市長からご要望いただきましたし、松阪市民病院からも要望をいただきました。同様の制度を持っている自治体や病院がどう考えるかとかですね、さまざまな課題がありまして、今、有識者の方や関係機関に意見を順番にお聞きしに回っております。その中では、地域偏在が起こるんじゃないかとか、いろんな懸念の声もありますが、いずれにしてもそういういろんな方の、関係の方々のご意見を伺って、それを取りまとめて検討して、判断したいと思います。
〇岩田委員長 中西委員、時間が参っておりますから簡潔に。
〇中西委員 しっかり頑張ってやっている市町がありますので、よろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。
〇岩田委員長 以上で、総括的な質疑を終了いたします。
ここで、暫時休憩いたします。再開は午後1時15分といたします。
(休 憩)
2 決算認定議案の審査
(1)認定第4号「平成22年度三重県病院事業決算」
①分科会委員長報告及び質疑、執行部に対する補足質疑
〇岩田委員長 健康福祉病院分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について、報告を求めます。
〇今井分科会委員長 ご報告申し上げます。
健康福祉病院分科会で詳細審査を分担いたしました、認定第4号「平成22年度三重県病院事業決算」につきましては、去る10月6日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって、原案を認定すべきものと決定いたしました。
なお、この際、当分科会で議案審査に当たり、特に議論のありました事項について申し述べます。
まず、「県立病院改革」についてであります。現在、県においては、平成24年度からの総合医療センターの特定地方独立行政法人化、志摩病院への指定管理者制度の導入に向け、手続きが進められています。このような中、今回、県立病院における平成22年度の収支状況が示されましたが、総合医療センター、こころの医療センター、一志病院では改善が見られるものの、志摩病院については、昨年度に比べ、赤字額が拡大するなど、非常に厳しい状況が報告されています。この志摩病院の収支悪化については、指定管理者制度への運営形態の変更が検討される過程の中で、地域や医療現場において動揺があったことなどによる患者数の減少が影響したと聞いております。県当局におかれては、今後とも引き続き、運営形態が変更される2つの病院において、診療体制の確保・充実とともに、新たな運営形態への円滑な移行が図られるよう、地域や医療現場の意見も踏まえながら、的確に対応していくことを要望します。
次に、「未収金対策」についてであります。病院事業における、平成22年度末での診療費自己負担金の過年度収入未済額は、1億6,561万円になっています。未収金対策については、その発生防止と早期回収が大変重要であることから、県当局におかれては、その取組をさらに強化されることを要望します。
以上、ご報告申し上げます。
〇岩田委員長 ただいまの報告に対し、ご質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告に対する質疑を終わります。
次に、防災農水商工分科会に係る執行部への補足質疑を行いますが、質疑は付託議案に係るものに限定いたしますので、ご了承願います。
それでは、ご質疑のある方はお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
次に、健康福祉病院分科会に係る、執行部への補足質疑があれば、お願いをいたします。
なお、質疑は、付託議案に係るものに限定いたしますので、ご了解願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
ありませんか。
なければ、これで、健康福祉病院分科会委員長報告及び質疑を終わります。
②委員間討議 なし
③討論 なし
④採決 認定第4号 起立(全員) 認定
(2)認定第1号「平成22年度三重県水道事業決算」
認定第2号「平成22年度三重県工業用水道事業決算」
認定第3号「平成22年度三重県電気事業決算」
①分科会委員長報告及び質疑、執行部に対する補足質疑
〇岩田委員長 県土整備企業分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について、報告を求めます。
〇森野分科会委員長 ご報告申し上げます。
県土整備企業分科会で詳細審査を分担いたしました、認定第1号「平成22年度三重県水道事業決算」ほか2件につきましては、去る10月5日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって、原案を認定すべきものと決定いたしました。
以上、ご報告申し上げます。
〇岩田委員長 ただいまの委員長報告に対し、ご質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長 なければ、これで県土整備企業分科会委員長報告に対する質疑を終わります。
次に、県土整備企業分科会に係る執行部への補足質疑があれば、お願いをいたします。
なお、質疑は、付託議案に係るものに限定いたしますので、ご了承願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長 なければ、これで、県土整備企業分科会委員長報告及び質疑を終わります。
②委員間討議 なし
③討論 なし
④採決 認定第1号から認定第3号まで 起立(全員) 認定
3 予算議案及び予算関連議案の審査
(1)議案第2号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第6号)」
(2)議案第3号「平成23年度三重県流域下水道事業特別会計補正予算(第2号)」
(3)議案第6号「副知事等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例案」
(4)議案第7号「三重県手数料条例の一部を改正する条例案」
(5)議案第8号「三重県県税条例の一部を改正する条例案」
①分科会委員長報告及び質疑、執行部に対する補足質疑
〇岩田委員長 最初に、防災農水商工分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇長田分科会委員長 ご報告申し上げます。
防災農水商工分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第6号)」の関係分につきましては、去る10月4日及び6日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上、ご報告申し上げます。
〇岩田委員長 ただいまの報告に対し、ご質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長 なければ、これで防災農水商工分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、防災農水商工分科会に係る執行部への補足質疑を行いますが、質疑は付託議案に係るものに限定いたしますので、ご了解いただきます。
それでは、ご質疑のある方はどうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
なければ、これで防災農水商工分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
次に、生活文化環境森林分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇津村分科会委員長 ご報告申し上げます。
生活文化環境森林分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第6号)」の関係分につきましては、去る10月4日及び6日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、審査の過程において議論のありました事項につきまして申し述べます。
「新県立博物館収蔵庫ラック等購入に係る契約」についてであります。新県立博物館の整備については、現在の厳しい県財政にあって、議会において、総額120億円に上る事業費及び4億5000万円の年間運営費が妥当なのか議論を尽くし、平成22年3月には、建築工事費を含む平成22年度予算について委員会での附帯決議を受けて、本会議で議決いたしました。また、知事におかれても、歳出をゼロベースで見直すとの方針により、財政状況等、熟慮を重ねたうえで7項目の前提条件をつけて事業継続を決断されたところです。
本案件は、新県立博物館収蔵庫ラック等購入に係る契約のための債務負担行為として限度額7億4100万円を設定しようとするものですが、ラック等は博物館に必要不可欠な設備であるにもかかわらず、事前の見積もりにおいてその額を把握できておらず、また、その後、高額な経費が見込まれることが判明した段階においても県民や議会に示されてこなかったことは遺憾であります。
今後は県民の税金を使うという認識を強く持ち、今後発生する予定事業について、事業費の内訳が明確になった段階で速やかに県民や議会に対して説明されるよう要望いたします。
あわせて、新県立博物館の整備に当たっては、県民への周知と理解を求めることなど、先に述べた附帯決議に留意されるとともに、知事の示した新たな3つの方向と7つの前提項目の実現に向けて取り組み、博物館が県民にとってよりよいものとなりますよう引き続き努められることを要望いたします。
以上、ご報告申し上げます。
〇岩田委員長 ただいまの報告に対し、ご質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
なければ、これで生活文化環境森林分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、生活文化環境森林分科会に係る執行部への補足質疑があれば、お願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長 ほかにございませんか。
ありませんか。
なければ、これで生活文化環境森林分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
次に、健康福祉病院分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇今井分科会委員長 ご報告申し上げます。
健康福祉病院分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第6号)の関係分」につきましては、去る10月4日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上、ご報告申し上げます。
〇岩田委員長 ただいまの報告に対し、ご質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、健康福祉病院分科会に係る執行部への補足質疑があれば、お願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
次に、県土整備企業分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇森野分科会委員長 ご報告申し上げます。
県土整備企業分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第6号)」の関係分ほか2件につきましては、去る10月7日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上、ご報告申し上げます。
〇岩田委員長 ただいまの報告に対し、ご質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長 なければ、これで県土整備企業分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、県土整備企業分科会に係る執行部への補足質疑があれば、お願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
なければ、これで県土整備企業分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
次に、教育警察分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇小林分科会委員長 ご報告申し上げます。
教育警察分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第6号)」の関係分につきましては、去る10月7日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上、ご報告申し上げます。
〇岩田委員長 ただいまの報告に対し、ご質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
なければ、これで教育警察分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、教育警察分科会に係る執行部への補足質疑がありましたらお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
なければ、これで教育警察分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
最後に、政策総務分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇中森分科会委員長 ご報告申し上げます。
政策総務分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第6号)」の関係分ほか2件につきましては、去る10月7日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上、ご報告申し上げます。
〇岩田委員長 ただいまの報告に対し、ご質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
なければ、これで政策総務分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、政策総務分科会に係る執行部への補足質疑があれば、お願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇岩田委員長
なければ、以上で分科会委員長報告及びこれに対する質疑を終了いたします。
②全体的な質疑 なし
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第2号、議案第3号、議案第6号から議案第8号まで
起立(全員) 可決
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長
岩田 隆嘉