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平成22年第2回定例会 請84

受理番号・件名 請84  B型肝炎訴訟の早期全面解決によりB型肝炎罹患者の治療体制の確保及びB型肝炎患者の保護政策の形成を求める意見書の採択を求めることについて
受理年月日 平成22年11月25日
提出された
定例会
平成22年第2回定例会
紹介議員 末松 則子、中嶋 年規、青木 謙順、真弓 俊郎
付託委員会 健康福祉病院常任委員会
請願要旨 (要 旨)
   B型肝炎訴訟の早期全面解決により、全国に100万人以上いるB型肝炎罹患者の治療体制の確保及びB型肝炎患者の保護政策の形成を求める意見書の採択をお願いする。
(理 由)
   B型肝炎訴訟は、B型肝炎患者・感染者が、B型肝炎ウィルスに感染した原因が、注射針・筒を連続使用した集団予防接種にあるとして、国を被告として損害賠償を求めた裁判である。
   この問題については、平成18年6月16日の最高裁判決では、B型肝炎ウィルスに感染した5人の原告について、国の行政責任が認められた。また、平成21年12月に成立した肝炎対策基本法においても、匡自身が集団予防接種により被害を出したことの責任を認めており、国の加害者としての法的責任はより一層明確になっている。
    このような状況の中、現在、集団予防接種によるB型肝炎ウィルス感染被害を求める訴訟が、全国10地方裁判所で係争中である。すでに本年3月、札幌・福岡の両地方裁判所が相次いで和解勧告を行い、大阪地方裁判所も和解による解決を促している。しかしながら、国は和解協議に応じると言いながら、被害者の救済に向けた誠意ある対応を取っておらず、解決を引き延ばしている。解決を待たずに亡くなった原告はすでに10名を超え、解決まで一刻の猶予も許されない。
    B型肝炎は慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行し、あるいは慢性肝炎を経ずして突然肝がんを発症することもある極めて深刻な病気である。原告のみならず、多くの肝炎患者は、今後の病状悪化に対する不安や、多額の治療費の自己負担額、そしていわれなき差別・偏見に苦しみながら日々生活している。
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