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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成21年度 委員会会議録 > 平成21年11月5日 予算決算常任委員会防災農水商工分科会 会議録

平成21年11月5日 予算決算常任委員会防災農水商工分科会 会議録

   

予算決算常任委員会防災農水商工分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日    平成21年11月5日(木) 自 午前10時02分~至 午後11時28分

会 議 室      201委員会室

出席        8名

                           委  員  長   笹井 健司

                           副委員長    村林    聡

                           委   員    森野 真治

                           委   員    今井 智広

                           委   員    竹上 真人

                           委   員    日沖 正信

                           委   員    田中   博

                           委   員    吉川   実

欠席        なし

出席説明員

   [防災危機管理部]

                           部  長                              東地 隆司

                           副部長兼防災危機管理分野総括室長   細野  浩

                           危機管理監                         宮崎  敏

                           危機管理総務室長                  片山 達也

                           消防・保安室長                      内藤 一治

                           防災対策室長                       福本 智一

                           地震対策室長                       高須 幹郎

                           コンビナート防災特命監               大藪 亮二

                                                                     その他関係職員

 

   [農水商工部]

                           部  長                             真伏 秀樹

                           理事(商工・科学技術担当)             林  敏一

                           観光局長                           辰己 清和

                           農産振興分野総括室長              山田 裕典

                           農業基盤整備分野総括室長         岩﨑 光雄

                           観光分野総括室長                  中村 巌穂

                           副部長兼経営企画分野総括室長      加藤 敦央

                           水産振興分野総括室長              津田 平蔵

                           商工・科学技術振興分野総括室長    川島   弥

                           獣害対策担当参事                  広塚 耕三

                           農業戦略特命監                    田島 是則

                           科学技術政策監                     大泉 賢吾

                           観光・交流室長                      北村 文明

                           農業基盤室長                       福岡 重栄

                           マーケティング室長                   吉仲 繁樹

                           農業経営室長                       熊﨑 圭介

                           農水商工総務室長                  嶋田 宜浩

                           財務経理室長                       匹田 寛也

                           水産資源室長                       遠藤 晃平

                           産業集積室長                       福田 光紀

                           商工振興室長                       田中 幹也

                           金融経営室専門監                  吉川   澄

                           農山漁村室長                       久保   勝

                           農地調整室長                       福岡 正康

                           家畜防疫衛生特命監                小畑 晴美

                           農畜産室長                         赤松   斉

                           農産物安全室長                      芝田 充弘

                           人権・危機管理特命監               渥美 仁康

                           企画・経営品質特命監               早川 三利

                           団体検査室長                       服部 吉男

                           水産経営室長                       藤吉 利彦

                           水産基盤室長                      若林 秀樹

                           企業立地室長                      大橋 範秀

                           科学技術・地域資源室長             矢下 祐二

                                                                   その他関係職員

 

  [監査委員事務局]

              総括監査監   渡辺 博史

             監査主幹     古沢 忠士

              監査主査      森川 浩伸

委員会書記

                            議 事 課      主 査   竹之内伸幸

                            企画法務課    主 査   石田   学

傍聴議員         なし

県政記者クラブ  1名

傍 聴 者        なし

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(防災農水商工部関係)

 1 議案の審査

  (1)認定第5号「平成20年度三重県歳入歳出決算」の関係分

Ⅱ 分科会(農水商工部関係)

 1 議案の審査

  (1)認定第5号「平成20年度三重県歳入歳出決算」の関係分

  (2)認定第9号「平成20年度三重県農業改良資金貸付事業等歳入歳出決算」

  (3)認定第10号「平成20年度三重県中央卸売市場事業歳入歳出決算」

  (4)認定第12号「平成20年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業歳入歳出決算」

  (5)認定第13号「平成20年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等歳入歳出決算」

 

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(防災農水商工部関係)

 1 議案の審査

  (1)認定第5号「平成20年度三重県歳入歳出決算」の関係分

    ①当局から資料に基づき補充説明(東地部長)

    ②質疑

○笹井委員長 ありがとうございました。
 それでは、ご質疑があれば承りたいと存じます。どうぞ。

○日沖委員 ちょっと参考までに聞かせていただきたいと思いますけども、決算ということですんで振り返っての話ですけれども、防災拠点施設整備事業は進めていただいておるところなんですけども、これの防災拠点施設という施設を維持管理していく費用というのは発生しとるんですか。それがいかばかりかあれば、どこで出てくるもんなんか。
 それともう一つ、防災ヘリコプター運航管理費は20年度2億1400万余なんですが、これはもう毎年ほぼ固定したような支出になっとるのか、年度年度によっていろいろあるんか、ちょっとそのへんも参考に教えていただきたいと思いますが、以上お願いします。

○東地部長 まず、1点目の防災拠点の維持管理につきましては、当然ながら電気代とか、それから例えば草刈り代とか、その他もろもろの細かい経費を計上しております。
 計上している予算については。

○福本室長 広域防災拠点の維持管理費でございますが、整備費が主なものでございますが、すみません。手元に資料を持ち合わせておらず申し訳ないです。

○東地部長 費目としては、広域防災拠点施設整備事業費の中に入っておりまして、大きくは光熱水費というものが一番大きなものでございます。その他、随時草刈りとか、そういったことも入れております。
 それから、2点目の防災ヘリコプター運航管理費については、一応これは費目的には。

○福本室長 防災ヘリコプター運航管理費ということで計上いたしておりますが、2億1500万、毎年この程度の金額でございます。年によって変わりますのは、今年は5000時間点検というのがございまして、それに多額の費用を計上させていただいてます。

○日沖委員 ありがとうございました。
 ちょっとお聞きしたかったのはなぜかといったら、防災拠点施設の、いろいろ備品とか備蓄しとるものとかによっては何年かに一回は入れかえんならんとか、備品によっては点検するのに費用がかかるとか、システムの点検費用とか、そういうもろもろのものがある程度の額があるんかなと思いましたもので、ほとんど草刈りとか電気代とかそういうものということですけども、何かもう少し教えていただけたら。

○東地部長 確かに、発電機とか投光機を買っておりまして、まだ買ってからそんなにたっておりませんので点検は必要ないんですが、やっぱり時期がたてば、一定点検をしなければ発電機とか投光機はうまく動かないということもございますので、またある程度たったらそういった費用も発生してくるということでございます。

○日沖委員 はい、わかりました。

○笹井委員長 ほかにいかがでしょうか。

○竹上委員 1つだけちょっと教えてください。新型インフルエンザの関係なんですけども、ちょっと決算に余り関係ないかわからんですが、2月補正で計上したっていうふうになってますんで、繰り越しですよって。今からまた新型インフルエンザが入ってくるわけですね。ちょっと私も勉強不足なんで、この2月の補正予算の内容と、要するに、また事故繰りになりますの。これは来年までずっとまた引っ張っていきますの。

○宮崎管理監 社会影響調査の内容でございますけども、1つには、強毒性の新型インフルエンザが発生した場合に社会機能にどのような影響が生じるかといったことについての調査が主体でございます。今般の弱毒性の部分ではどのような影響が生じるかということもあわせて委託業務としてやっております。この年度内に終了する予定でございます。

○笹井委員長 よろしいですか。

○竹上委員 ありがとうございました。

○笹井委員長 ほかにどうでしょうか。よろしいですか。

○吉川委員 ちょっとこれ以外で聞いてもいいか。

○笹井委員長 はい、どうぞ。

○吉川委員 いや、質問やないさかい。

○笹井委員長 はい、どうぞ。

○吉川委員 構へんの。

○笹井委員長 はい。

○吉川委員 防災拠点というのは、県下で地域的にどのようにお考えいただいているの。

○東地部長 一応今のところの当初計画では5地域ということで考えておりまして。

○吉川委員 何。

○東地部長 5地域。5つの地域。

○吉川委員 ああ、5地域。

○東地部長 ただ、紀州地域は熊野と尾鷲にメインとサブということで整備しています。

○吉川委員 熊野にあるんだね。

○東地部長 ええ、熊野と、尾鷲にもあります。

○吉川委員 ああ、尾鷲と含めて。

○東地部長 熊野がメインで尾鷲がサブという形でやってます。ただ、地域としては1つの防災拠点とカウントしています。

○吉川委員 サブって。サブ施設があるの。

○東地部長 サブというか、メインとサブという意味のサブです。
 考え方としては、中勢、それから伊勢志摩、それから紀州、伊賀、北勢という5地域で考えております。それで、それを順次整備をしてきております。

○吉川委員 北勢にもあるんですか。

○東地部長 いや、北勢はまだです。それで、今回、前回の委員会でも北勢か伊賀かというところの両方が残っとったわけですけれども。

○吉川委員 中勢はあるの。

○東地部長 中勢はもう鈴鹿の消防学校のところに。今回、伊賀を優先的に整備したいということで委員会で報告させていただきました。

○吉川委員 なるほど、そうですか。伊賀はヘリ基地をつくってもろても、台風とかそういう災害のときにはなかなかこちらから来てもらえない、地形的に。鈴鹿山脈を越えられるんと思うので、そういうところはどのように。

○東地部長 伊賀が濃霧注意報がたくさん出るというのはこちらも承知しておりまして、ただ、そうはいっても四六時中濃霧が出とるわけではないんで、対応できるということと、もう一つ防災拠点は物資の、例えばトラックですね、車両の輸送の集結拠点でもございますので、そうした意味では両面で対応していきたいなというふうに考えております。

○吉川委員 結構です。

○笹井委員長 よろしいですか。

○田中委員 歳入歳出のこれ、単純に読むと歳入が11億4686万で歳出が支出済額26億という、要は計算が合わんわけですね。非常にわかりづらいんですが、その穴埋めのところをちょっと説明してもらえますか。

○片山室長 一般財源の県費でございます。

○田中委員 防災の収入には例えば人件費が入ってないとか、そういう項目でわかりませんか。要は、26億1655万円と11億4686万の差はどういう項目で支出されて、一般財源の県費から差額分が来てるというのはわかるんですが。

○片山室長 それぞれ内訳がございますので、後程また示させていただきたいと思います。差については一般県費でございますけれども。

○田中委員 ちょっと支出も含めて、少しわかりやすい資料をできればいただけますか。

○片山室長 はい。

○笹井委員長 よろしいですか。

○田中委員 はい。

○笹井委員長 ほかにどうでしょうか。よろしいですか。
 なければ、これで本認定議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議  なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       認定第5号の関係分   挙手(全員)   可決

          〔当局 退室〕

          (休  憩)

 

Ⅱ 分科会(農水商工部関係)

 1 議案の審査

  (1)認定第5号「平成20年度三重県歳入歳出決算」の関係分

  (2)認定第9号「平成20年度三重県農業改良資金貸付事業等歳入歳出決算」

  (3)認定第10号「平成20年度三重県中央卸売市場事業歳入歳出決算」

  (4)認定第12号「平成20年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業歳入歳出決算」

  (5)認定第13号「平成20年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等歳入歳出決算」

    ①当局から資料に基づき補充説明(真伏部長)

○笹井委員長 ありがとうございました。

 所管に関するすべての説明をいただきましたが、ご質問につきましては一つ一ついきたいと思います。

 

  (1)認定第5号「平成20年度三重県歳入歳出決算」の関係分

    ②質疑

○笹井委員長 認定第5号「平成20年度三重県歳入歳出決算」について質疑がありましたら、どうぞ。いかがですか。

○竹上委員 まず、ちょっと細かな話を。2ページ目の農林水産業費負担金で予算現額が18億583万でしょ。調定額が18億4200万で調定額の方が上回って、これは市町の負担金やと。ところが、実際の仕事の方は繰り越しになってますんで、調定額は下がっとるんですよね。何で収入済額が予算現額よりか上回ってくるんかなというのが1つ目です。
 その下へ行きますと、総務使用料の予算現額がゼロなのに調定額で2万ぐらいぽちょっと出てくるんですけども、これは何でなんかいなというのと、あと同じく13ページの弁償金かな。予算現額はないけど、調定額が上がってくる。これは交通事故の関係なんで、お金が入ってきたというようなことなのかなと思いながらも、ただ事故の場合は県に直接お金が何で入ってくるんかいなというのを一遍教えていただきたい。
 以上です。

○匹田室長 2ページの農林水産業費負担金でございますけども、予算現額よりも調定額が多いといいますのは市町の負担金でございまして、予算を組んだときに市町の地元負担金と、それと、あと土地改良区の負担金の関係で調整をしておった中で、地元負担金の部分と市町の負担金の部分で、この3項の公共事業の市町負担金は市町からもらうようになってましたんですけども、地元負担金との調整で改良区からもらう科目があると思うんですけども、これとの調整によりまして調定が増えたということで、全体では負担金、分担金としてもらう量は変わってはおりませんのですけども、そういう形でちょっと調整がされておるということでございます。
 2つ目の総務使用料でございますけども、本来、土地使用料は管財室で調定等というか、予算は組んでおりまして、それに当たる部分の工業試験場とか尾鷲の農林事務所の使用料を調定したわけでございまして、予算としては総務使用料で、管財室の方で上げまして、収納だけ農水商工部の方でやりましたもので、予算現額としては上げておりません。そういう形で入れております。
 それから、13ページの弁償金でございますけれども、交通事故によります公用車の事故でございまして、過失割合がございましたもので、当初からの予算というのはわかっておりませんもので、事故が起こって相手方の過失が決まった段階で予算をいただきますもので、その段階で調定をして収納しております関係から、予算現額には上がってないということでございますけど。

○竹上委員 今の1つ目の方の話。そうすると、負担金収入がどこかにあるんですな、この中の。というのはさ、こっちの支出の方を見ると、全体としては繰り越しになっちゃっとるんで、20億ぐらい実際使ってないですよね。繰り越しちゃっとるんですよね。入ってくるのが、ここいらの仕事が後ろの方にも、大体よう似たやつがたしか出てきとると思うんだけど、それは減っちゃっとるわけでしょ。例えばこの31ページの農村振興費なんかがそうなんでしょ、これ。予算現額は54億で支出済額が37億で繰越額が16億になっとるから、年度予算としては減っとる。ところが、入ってくる方がここと、改良区からもらうんやったら、どっかにそれがあるんやろね。

○匹田室長 1ページのところ、すみません、申しおくれましたんですけども、1ページの農林水産業費分担金があると思いますんですけども、この表の一番下に経営体育成基盤整備事業費地元負担金というのがございまして、予算現額が1億ということで収入は6376万1000円となっていると思うんですけども、次のページの同じところなんですけども、これが先程の改良区の地元負担金で、それと2ページのところの一番下のところに同じものがあると思うんですけども、これが市町の負担金でございまして、1億1669万4000円ということで、収入済額が1億5200万ということで、この差額によりまして相殺をしているという関係で、そういう形で入っているということでございますけど。

○竹上委員 そうすると、もう一つちょっと単純な話として、何で繰り越しして、執行が減ってるのに負担金はほぼ予算現額どおりに入るんですか。

○匹田室長 本来でしたら、その負担金については事業ができたときにもらうというようなことかもわかりませんけども、事前に協議同意書を市町からもらってまして、予算をそれだけ計上してもらう関係で、その部分については収納してもよいという同意をもらってますもので、収納だけ事前にさせてもらってるという形でございます。その部分を繰り越して、次の事業の予算として充てております。

○竹上委員 ということはですな、繰り越したやつが減額になったら、その分お返しするというようなシステムになっとるということですか。

○匹田室長 事業等が減りました場合は減額で返すということになると思います。

○竹上委員 済みません。勉強不足であれなんやけど、大体そんなシステムになってますの、県の市町からの負担金の取り方って。

○匹田室長 今までは一応そういう形ですけども、今後そういうことについては、市町との負担金の協議の中でどうしていくかということは検討していくというような話はあるんですけども、今まではそういう形で事前にもらえるところはいただいておったということでございます。

○竹上委員 多分それを今、普通に考えると、年度で切って繰り越ししちゃうのが、繰越額がはっきりしますと、負担金はその年度分だけもらうっていう方が真っ当な気はするんですけども。そうですか。ようわかりました。
 さっきの、細かい話で2ページ目の総務使用料の話なんやけども、この2万円というのは、要するに何が入ってくるんですか。

○匹田室長 土地使用料ということで、尾鷲農林水産商工環境事務所の電柱の使用料が1万2620円、それから建物使用料といいまして工業研究所の中に計量協会とかそういうのが入っておりまして、その負担金を一部いただいているという形でございます。

○竹上委員 ありがとうございます。
 それともう一つ、さっきの事故の話なんやけど、これは、要するに100%向こうの過失か何かで公用車が壊れたんで、その分をいただくっていうことなんですか。

○匹田室長 公用車の事故で、相手方の過失の割合がございます関係で、その分だけ公用車の分はいただくということで、県が向こうの方へ払った場合は、支払いは県として支払っておりますもんで、同じような形で、県の公用車の分の相手方の過失の分については、その分の割合をもらっています。

○竹上委員 県の場合は保険に入ってますやんか、公用車の場合は。保険から払われてくるので、別に予算通っていかないと思うんやけど、ほんまは向こうさん。保険に入ってないとか、そんな関係でこのお金が入ってくるということですか。

○匹田室長 相手方の部分でございますが、相手の方から保険でもらってるということでございますけども。相手方からの分ということで。

○竹上委員 わかるのやけどさ。はい、わかりました。

○笹井委員長 よろしいですか。
 ほかにいかがでしょう。

○日沖委員 32ページの国営等推進費で45億8500万なんですが、改めて国営造成施設県管理事業費の安濃ダムの農業用水の効率的な利用、洪水調整機能が発揮できるように要した経費ということです。これはどんなことをしたんかということをちょっと説明いただきたいのと、それと、もう一つの国営等関連対策事業費の44億8500万は、20年度では三重県にその対象となるどういう事業があって当たっとんのかというとこ、詳しくというか、いろいろ事業を紹介していただきながら説明いただけませんですかね。

○岩﨑総括室長 わかりました。じゃ、まず初めに国営造成施設県管理事業費でございますが、これは国営事業の中勢用水事業で完成いたしました、既に過去に平成の初めのころできております安濃ダムの維持管理費でございまして、それの運営管理費、それから老朽化した施設の更新費、そういうものを含めて年間の維持管理費が2941万余でございます。安濃ダム1つだけの維持管理と更新費とお考えください。
 それから、国営等関連対策事業費の44億8000万でございますが、過去の三重用水、中勢用水、木曽川用水、これは既に過去に完了した国営事業の県負担金、地元負担金等を分割してお支払いしておるお金でございまして、現在、事業中、実施中の宮川用水第二期地区の県負担分につきましても、この中に含まれております。以上4つの国営事業等の償還金でございます。

○日沖委員 あと、ほとんどが維持管理費ということで、わかりましたですけども、安濃ダムの関連で、もうこの維持管理費というのは毎年大体この額で決まったことを、点検とかいろいろやるんでしょうけども、修繕とかもあるかわかりませんが、大体毎年こんなもんなんかということをお聞きしたいのと、それと、国営等関連対策事業費の既にでき上がっとる、三重用水とか中勢用水とか、それの維持管理はわかるんですが、宮川用水は実際事業をやっとるやつが入っとるということで、その分は一体いくらぐらいなんかということももう一度聞かせていただきたい。
 維持管理の方はわかりましたんで、安濃ダムの管理費は毎年このぐらいで固定されておるのかということと、あと、宮川用水関連の事業はいくらぐらいなのかということです。お願いします。

○岩﨑総括室長 安濃ダムの管理費は大体3000万ぐらいでございますが、やはり厳しいシーリングを受けまして、例えば更新費は若干先延ばしをしながら何とかさせていただいておるというのが現状でございますが、大体この程度の管理費でございます。
 それから、国営宮川用水第二期の償還につきましては、毎年、多分国営がやった分の県負担分を一括してお支払いするんじゃなくて、県も借金して、農林水産公庫からお金を借りまして負担金をとりあえず国にお支払いして、それを何年かにわたって分割して公庫に返還するという形になっております。大体の金額につきましては、ちょっと20年度は持っていませんが、21年度で大体7000万程度の返還をしております。

○日沖委員 あと、この44億の中にどれだけ入っとるかというのはすぐには出てこないんですかね。そういう性質のものなのかちょっとわからない。21年度は7000万ぐらいやということなので、大体均等なのかわかりませんけど。

○岩﨑総括室長 すみません、先程の発言を訂正します。この44億8000万のうち、宮川用水第二期関連が約7億でございます。すみません、失礼しました。1けた間違えておりました。

○日沖委員 宮川用水第二期関連に44億の7億ということなんですが、額は額としてなんですけども、私、政権がかわってどうのこうの言うわけじゃないですけども、私もよう調査もしませんけども、以前、大分前ですけども、新聞でシリーズみたいに宮川用水系の国営事業の工事を無理につくったり、理屈をつくったり、安定供給やとか生産性の拡大やという理由づけで何か理解できないような支出があったりと、載ってましたですわな。ああいうのを見られて、この負担というのは適したものかどうかというような検討なり協議なり調査なり何らかのことって、されましたですか。

○岩﨑総括室長 宮川用水は新聞記事にございますように、当初よりはかなり大幅な増額、総事業費の増額という計画変更という経緯がございました。それに当たりましては、当然私どもも中に入りまして、市町の担当者、それから私どもの担当ということで入って、総事業費の増額がこれで適当かどうかということで調査をもちろん行っておりまして、さらに県庁の中におきましては、水資源関係の担当部長会議の中においても検討され、そこで初めてこの増額は妥当であるということで結論を出しておりまして、新聞のことをどうこうは申しませんが、私どもとしては適正であったというふうに判断いたしました。

○日沖委員 ここまでにしますけども、いろいろと新聞に取りざたされたりしておっても、県としては調査した結果、妥当であったという判断をされたということは、ある程度しっかりとした調査なり、これまでの検証なりも含めてやられたということで、我々はそれを信頼させていただいていいというふうに思っていいのかどうか、もう一回だけお願いします。

○岩﨑総括室長 もう少し補充いたしますと、いわゆる関係市町、それから宮川の土地改良区、それから県の担当レベルによる詳細な審査を行いました。また、県内におきましても、水資源担当の部長方の会議におきましてもさらに調査をし、たしか平成16年だと思うんですけども、こちらの常任委員会にも報告させていただきまして、ご審議をいただいておるところでございます。
 以上でございます。

○日沖委員 終わります。

○笹井委員長 ほかにいかがでしょう。

○今井委員 ちょっと教えてもらいたいんですけども、40ページなんですけども、商工費の中で第3目の商工業振興費の不用額1億4700万、さっき商工費全体の不用額が3億2200万あるということで、この中で1億4700万、商工業振興費の方で不用額が出ておるというのは、一番上の、先程の説明のとおり経営基盤確立事業費の方で不用になった部分ということなんでしょうか。この不用額というのは、どういう不用額になるか教えてください。

○川島総括室長 中小企業の融資関係でございますけれども、この関係では、例えば信用保証協会を使っていますときには保証料の補助だとか、あるいは政策資金につきましては利子補給等を行っております。昨年、平成20年度は経済危機の流れを通ってきました中で、国の緊急保証を使いましてセーフティーネット資金がつくられています。その関係で保証料が低くなったということで、当初で計画しておりました資金よりも、そのセーフティーネット資金の方に移られたということで、保証事業全体の補助金が減ってきたということがあります。
 それから、もう一つ、借りかえが進んだ、安い方へ回られたということで、そういう意味で保証料の低い方へ資金の需要が移ったということで不用額が出てきたということです。

○今井委員 わかりました。
 それでは、当初予定、この予定というのはなかなか立てにくいと思いますけど、中小企業が借りたくてもなかなか借りにくかって、その不用額が出てきたというのではなくて、セーフティーネット資金とか借りかえのやつで保証料が安くなって、県の補助する分が減ったもんで不用額が出てきたということで考えていいんでしょうか。

○川島総括室長 そういうことでございます。セーフティーネット資金の場合につきましても、例えば保証料補助をしていますが、もともとの保証料補助よりも下がっておりますので、そういうことでございます。

○今井委員 わかりました。それでは、この事業に対して、中小企業が借りにくいということではなくて、あくまでもここの不用額は、その保証料が下がった分で県の要るお金が減ったもんで不用額が出てきたということで考えていいわけですね。

○川島総括室長 そういうことでございます。

○今井委員 はい、わかりました。

○笹井委員長 よろしいですか。ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。
 なければ、これで本認定議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議 なし

    ④討論      なし

    ⑤採決      認定第5号の関係分   挙手(全員)   可決

 

  (2)認定第9号「平成20年度三重県農業改良資金貸付事業等歳入歳出決算」

    ②質疑        なし

    ③委員間討議 なし

    ④討論        なし

    ⑤採決        認定第9号   挙手(全員)   可決

 

  (3)認定第10号「平成20年度三重県中央卸売市場事業歳入歳出決算」

    ②質疑

○笹井委員長 当局から既に説明をいただいておりますので、ご質疑がありましたら、どうぞ。

○竹上委員 20年度決算なんで、まだ指定管理になる前の最後の年ですよね。この収入未済額の部分で、多分この説明とかを見ると、既に退場した業者の施設使用料などが残ってて、経営不振による滞納で分割納付等により債権の一部を回収いたしましたというふうなことになっておりますんで、残りですな。要するに、そうすると残りがどれぐらいの、もう今指定管理に移ってるんで、ただ債権だけが県としては残ってるということなんですかな。そういうことなんでしょ。今度その、残りの処理ですよね。今、全く払ってない人もおるとか、ちょっと詳しい状況を説明いただけますか。

○芝田室長 収入未済額の内訳でございますが、現年度未収が30万弱ございまして、過年度未収は合計して4件で630万程ございます。現年度は別として、過年度未収につきましては、おっしゃるように既に経営不振で退場された業者の方です。4件のうち2件につきましては、分納の誓約書をいただきまして、少額ではございますけれども、継続して納入していただいております。これが2件でございます。残り2件につきましては、1件につきましては裁判にかけまして競売して差し押さえ回収を行ったものの、もうこれ以上財産がないということで回収不可能なものが1件、あと督促を繰り返して行ってきましたが、会社の登記も閉鎖されまして、代表者も死亡されまして、加えて時効完結というものが1件でございます。

○竹上委員 時効完結ってどういうことですか。

○芝田室長 時効完成ですね。

○竹上委員 時効カンセツ。

○芝田室長 時効の完成です。

○竹上委員 要するに、もう時効が来てしもたんで、もう取れないと。630万はもう時効が完成しとるんやったら、欠損で落とすというのはいつの時点になりますの。

○芝田室長 今申し上げました代表者が死亡した件については、実は、先月本人から時効の完成が確認されて、今後は不納欠損ということになります。もう一つ、裁判の方につきましては、まだ平成25年ぐらいまででしたか、時効完成するまで日がございますので、それを待って、やはり不納欠損という方針でございます。

○竹上委員 そうすると、4件中2件はそういう形でもう処理はされていて、2件の人は分割でまだ払っていただいとるんで、要するに、実質的な収入未済はどれぐらいの額になっとるということですか。

○芝田室長 500万程度になります。

○竹上委員 はい、わかりました。ありがとうございました。

○笹井委員長 ほかにいかがでしょうか。

 なければ、これで本認定議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議 なし

    ④討論      なし

    ⑤採決      認定第10号   挙手(多数)   可決

 

(4)認定第12号「平成20年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業歳入歳出決算」

    ②質疑

○笹井委員長 当局からの説明をいただいておりますので、ご質疑がありましたら、どうぞ。

○田中委員 貸付金が予算現額に対して非常に少ないというような、今漁協等大変な状況というのは聞いてますんで、これに至った状況、個人の漁業経営者も含めてかと思うんですが、少し状況を聞かせていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

○藤吉室長 漁業経営の悪化という部分では、まず魚類養殖業につきましては、非常に魚の値段が下がってしまったということで、生産原価に対して売り値が下がってしまったもんで、なかなか経営的に難しくなったという部分、それから、昨年からの燃油価格の高騰の中で非常に経営が厳しくなった。その燃油価格の高騰に伴いましてロープ等の漁業資材も非常に高くなったというところもありまして、全般的に厳しいというのが状況でございます。
 改善資金の貸し付けについては、今回の沿岸漁業改善資金以外のほかの漁業近代化資金等の貸付制度もございますけども、そういった全般の中で非常に下がってきておりますので、経営が厳しい方につきましては、経営の再建計画というのをつくっていただいた中で、延滞債権を少しまとめて借りかえをして、延滞をしている部分を借りかえをして計画的に返す中で漁業の経営の立て直しを図っていただくという格好で、今年の9月補正で、漁業経営維持安定資金の融資枠を拡大していただいた中で、今漁業者の経営を改善するべく図っておりますので、改善資金の償還が滞っている方についても計画的に償還をしていただくような働きかけをしてまいりたい、そういうふうに考えております。
 以上でございます。

○田中委員 漁業関係は非常に苦しいということで、大ざっぱに言いますと資金需要があるのかないか聞きたいんですが、資金需要はあるんだけれども、今の状況では新たに貸し付けはできないのか、もう漁業そのものがどうも先行きが見えないんで、資金需要そのものがないと見た方がいいんですか。どちらを重点で見たらいいんでしょうかね。

○藤吉室長 資金需要としましては、今、燃油が高い中で省エネ型のエンジンにかえようという要望も結構ありますので、今年になりまして少しずつ沿岸漁業改善資金での貸し付けの申し込み等ありますんで、若い方を中心にそういった経営を改善していこうという動きがありますんで、出てくるのかなというふうに予想はしております。ただ、なかなか漁業者、高齢の方が多いもんですから、全体としては少ないですけど、若い方中心にこういった資金の支援をさせていただいて、漁業の振興を図っていきたい、そう考えてございます。
 以上です。

○笹井委員長 よろしいでしょうか。ほかに。
 なければ、これで本認定議案に対しての質疑を終了いたします。

    ③委員間討議 なし

    ④討論      なし

    ⑤採決      認定第12号   挙手(全員)   可決

 

  (5)認定第13号「平成20年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等歳入歳出決算」

    ②質疑

○笹井委員長 当局から説明をいただいておりますので、質疑がありましたら、どうぞ。よろしいですか。

○今井委員 済みません。ちょっとお伺いしたいんですけど、収入未済が大分あって、一応企業の経営不振等によっていくということですけども、これも不納欠損というのには至ってない、20年度は不納欠損はないということですかね。

○吉川専門監 たまたま20年度は不納欠損をする処理案件がなかったということで、過去に数件不納欠損はやっております。

○今井委員 それでは、今後は発生してくる可能性もあるということですか。

○吉川専門監 はい。現在、債権管理を委託しているサービサーの方に協議してまして、貸付先の案件で回収不能なところにつきまして、資産調査とか連帯保証人の調査も含めまして、させてもらっておりまして、それが固まった段階において不納欠損のことを考えたいと思っております。高度化事業資金につきましては過去1件不納欠損を行っていますが、今のところ、該当はないと思っております。

○今井委員 多額になりますんで、どうしても未済金を回収できないような状況もあろうかと思いますので、その中では、ただ債権回収が可能な部分に関しては、また引き続き何とか収入に結びつけれるように頑張ってもらいたいと思います。済みません。いいです。

○笹井委員長 よろしいですか。

○竹上委員 関連で、単純に言いまして、この約33億の中で回収可能なのは大体どれぐらいの金額なんですか。

○吉川専門監 国の方で都道府県に対して債権管理の対応方針というのが出ておりまして、不良債権について2つに分けておりまして、1つは再生を支援していく先、もう一つは回収処理をしていく先と、こういう2つの分け方をしておりまして、この32億強の三重県の高度化事業資金と設備近代化資金の未収金につきましては、まず高度化事業資金からいきますと、再生支援先は13先で9億5900万でございます。回収処理先は10件、10先で22億800万ばかりでございます。あと一つの設備近代化資金、これにつきましては未収金額が1億700万強でございまして、その回収の状況につきましては、現在サービサーに回収委託しておりまして、平成11年度までの貸し付けの事業に対する回収を行っておりまして、ほとんどのところにつきましては回収を終わっておりまして、今残っておりますのはやはり回収処理をしていく先ということになっております。

○竹上委員 回収処理をしていくということは、ほぼ回収できないというように考え、多分、もう会社がつぶれてないとか、そういうふうなことなんでしょ。だから、もうほとんど無理やということですな。

○吉川専門監 3年前から債権管理の専門家のサービサーに委託しておるわけなんですが、回収先につきましては、企業が既に破綻しておる場合が多くて、その場合につきましては、連帯保証人に対しまして資産調査等を行って、その能力に応じた毎月の返済を求めております。

○竹上委員 ありがとうございました。

○笹井委員長 よろしいですか。ほかによろしいでしょうか。
  なければ、これで本認定議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議 なし

    ④討論        なし

    ⑤採決        認定第13号   挙手(全員)   可決

          〔当局 退室〕

 

 

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により押印する。

防災農水商工常任委員長

予算決算常任委員会防災農水商工分科会委員長

笹 井 健 司

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