鉄鋼需要の喚起等につながる政策の実現を求める意見書
我が国の経済は、一昨年秋のリーマンショックを契機とした金融危機及び世界同時不況の影響を受けて大きく落ち込み、持ち直しの動きは見られるものの、依然として厳しい状況にある。
このような中、鉄鋼の需要も大きく減少しており、本県においても、現在の状況が長期化した場合には、鉄鋼の販売に携わる多くの業者は、事業の継続が困難となるおそれがある。
鉄鋼は広範な産業分野にわたって利用される素材であり、鋼材の安定的な供給の確保は地域社会の基盤形成に欠かせないものである。
また、公共工事における受注者選定の中で重要な役割を果たしている経営事項審査については、建設業を取り巻く社会経済情勢や建設業の経営の変化に即した評価項目等の見直しを行うことが必要である。
よって、本県議会は、国に対し、鉄鋼需要の喚起及び鋼材の安定的な供給の確保につながるよう、下記の事項について強く要望する。
記
1 地方道路網の渋滞の解消、水害及び津波被害の防止、公共建築物、橋梁等の耐震性の向上等を目的とした工事の促進等、必要な公共投資を確保する政策を実現すること。
2 公共工事の入札において、企業実態をより的確に反映できるよう経営事項審査の評価項目等について見直しを行うこと。
以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成22年3月23日
三重県議会議長 三 谷 哲 央
(提 出 先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
国土交通大臣