三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成21年度 委員会会議録 > 平成21年11月4日 予算決算常任委員会県土整備企業分科会 会議録
予算決算常任委員会県土整備企業分科会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成21年11月4日(水) 自 午前10時01分 ~ 至 午前10時54分
会 議 室 202委員会室
出席委員 8名
委 員 長 中森 博文
副委員長 後藤 健一
委 員 藤田 宜三
委 員 稲垣 昭義
委 員 末松 則子
委 員 野田 勇喜雄
委 員 西塚 宗郎
委 員 中川 正美
欠席委員 なし
出席説明員
[県土整備部]
部 長 北川 貴志
理 事 長野 守
副部長兼経営企画分野総括室長 廣田 実
公共事業総合政策分野総括室長 土井 英尚
道路政策分野総括室長 福島 眞司
流域整備分野総括室長 花谷 郁生
住まいまちづくり分野総括室長 奥野 元洋
総括検査監 堀内 俊郎
参事兼維持管理室長 野田 清太
県土整備総務室長 伊藤 隆
経営支援室長 中川 一幸
公共用地室長 丹羽 和夫
公共事業運営室長 里 宏幸
入札管理室長 日置 福男
建設業室長 大森 邦彦
高速道・道路企画室長 湊谷 信行
道路整備室長 水谷 優兆
河川・砂防室長 吉田 勇
河川・砂防室副参事 綱川 浩章
港湾・海岸室長 長谷川 淳
下水道室長 舘 敏彦
施設災害プロジェクト推進監 福島 敏彰
都市政策室長 井浦 義典
景観まちづくり室長 日沖 正人
建築開発室長 横山 賢
住宅室長 大西 俊隆
営繕室長 若林 豊
建設政策特命監 満仲 朗夫
人権・団体経営特命監 蔭間 喜一
施設管理特命監 服部 克哉
建築確認審査特命監 藤田 章義
その他関係職員
[監査委員事務局]
監査監 鳥井 早葉子
その他関係職員
委員会書記 議事課主幹 山本 秀典
企画法務課主幹 中西 健司
傍聴議員 なし
県政記者クラブ 1名
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
Ⅰ 分科会(県土整備部関係)
1 認定議案の審査
(1)認定第5号「平成20年度三重県歳入歳出決算」の関係分
(2)認定第14号「平成20年度三重県港湾整備事業歳入歳出決算」
(3)認定第15号「平成20年度三重県流域下水道事業歳入歳出決算」
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 分科会(県土整備部関係)
1 認定議案の審査
(1)認定第5号「平成20年度三重県歳入歳出決算」の関係分
(2)認定第14号「平成20年度三重県港湾整備事業歳入歳出決算」
(3)認定第15号「平成20年度三重県流域下水道事業歳入歳出決算」
①当局から資料に基づき補充説明(北川部長、花谷総括室長)
②質疑
○中森委員長 それでは、ご質疑があればお願いいたします。
○中川委員 繰り越しの問題ですけれども、全体的にも326億円ということで、その中で土木の関係が220億円何がしかですね。監査委員の審査意見の中でもですね、適正に処理しなさいと、こういうことで書いてあるんですけども、公共用地の円滑な取得、事業の計画的、効率的な執行に努められたいということで、三重県全体の繰り越しの3分の2が土木の関係だと思うんです。当然公共工事が多いということでいたし方ないかと思うんですけれども、それにしても多いと思いますので、これについてどういうふうな形で検証し、またどういうような形で対応しているのか、このことをお示し願いたいと思います。
○北川部長 委員ご指摘のように、我が部の繰越額は多額でございます。毎年度少しずつ減らしてはきておるんですが、多いということは事実でございます。特に平成20年度の要因として、通常に加えまして、昨年9月に鈴鹿山系で大規模な災害があり、それが26億円ぐらい、それから12月の1次補正、2月の2次補正、それらを合わせて40億円程度、これがほとんど執行出来高が上がらないということで繰り越した分でございます。
もう1点、通常事業の中では用地とか地元調整の問題もございまして、そこらへんをできるだけ今努力しておるところでございます。用地につきましては、用地先行取得の資金を用意しまして、それで先に準備をするということも手がけております。また、債務負担行為をうまく使ってできるだけ複数年度発注を行うことによって解消しようと、そういった努力もしています。あと、今年度は上半期前倒し発注ということで、8割を目指して発注しましたんで、そこらへんで大分その効果は出るかなと思っております。
いずれにしましても、繰り越しというのは、せっかくいただいた予算をその年度は使えずに効果が出ていないということで、我々も県土整備部全体でその問題をとらえて、いろいろな改善策を打てるものは全部打っていこうということで取り組んでいるところでございます。
以上でございます。
○中川委員 ご説明でいいんですけれども、自然的な条件とか災害とかやむを得ん場合はしようがないとしても、やはり人的な面でですね、努力が足りないとするならば、これはゆゆしき問題であろうと思いますので、十分頑張っていただきたいなと思います。
もう1点ですけれども、20ページのところで、汚染でちょっと時間がかかったんだと、部長がこんな話をされたと思うんですが、ちょっとそれについてご説明願いたいと思います。
○花谷総括室長 20ページの都市河川改修費1億4274万円の事故繰り越しでございますけれども、これは三滝川で近鉄の橋梁のかけかえということで、河川と土地区画整理事業が一体となって事業をやっているんですが、その中の一部で砒素が発見されました。直接川の中ではございませんでしたけれども、この処理に時間を要したために近鉄橋梁のかけかえの着手がおくれたということで、1億4200万円の事故繰り越しとなっております。砒素につきましては、民間の処分場へ420立米余りだと思いますが、処分したということで一応解決はしておりますが、結果的に工事期間が延びてしまったということでございます。
○中川委員 了解しました。結構です。
○稲垣委員 先程、中川委員も言われました繰り越しのところは、答弁を聞いて頑張っていただきたいなと思ったんですが、この土木費の不用額の3億6984万円とあるんですけれども、ちょっとその前の年とかしっかりチェックしていないので勉強不足なんですけど、このぐらいの不用額というのは妥当な数字なのかどうかというのはどうですか。一般会計歳出の13ページですかね、土木費。
○伊藤室長 不用額の過去からの経緯でございますけれども、平成20年度は全体で28億円という数字でございます。これが平成19年度ですと22億円という数字で、今年度は増えております。不用額の要因としましては、例えば繰り越し予算でありますと、これは補正することができないということがございます。それから直轄事業の負担金等でございますと、これは国がやっている事業の精算に基づいて負担するということがございますので、県の方で予算を見積もることがなかなかできないということがございます。それから例えば災害復旧費等につきましては、一たん決まった事業費について変更すると、もう戻すことができない。そういったことがあって、補正することができずに不用額になっていくということでございますが、確かに平成20年度は多かったということでございます。一番大きかった原因は下水道の関係ですが、そういった事情はございますけれども、適正に見積もって補正することによりまして削減していきたいというふうに思っております。
○稲垣委員 先程言われたいろんな理由があるものはわかるんですけど、例えば入札の差金とかそのあたりで余ってきた部分とかもあるのかなという推測で土木費のところを見て思ったんですが、そういうのであれば地域で結構いろんな要望とかも出ている中で、何とかその中でうまく使いこなしていただくというか、維持管理のお金になるんかもわかりませんけれども、何かそういうふうな工夫とかもしていただいておるのかなと思いながら、ちょっとそのあたりをお聞きしたかったんですけれども。
○北川部長 今委員がおっしゃった入札残等は、その事業の中でできるだけ使うということで、当然実施要望箇所がいっぱいありますので、一つの箇所で目的を達成した残は次のところへ回していくと、そういう形で流用はさせていただいております。不用額というのは予算の組みかえとか事業の中で泳げない、がちがち動けない額で最後どうしても使えなかったということでございます。
○稲垣委員 わかりました。そういうことですね。そうかなと思いながらちょっと確認で上げさせてもらいましたので、了解しました。
あと、先程言われた流域下水道の特別会計のところのこれも同じくこの不用額が一番大きかったんですよという話であったと思うのですが、特別会計の不用額というのは、この場合は23億4679万円ですかね、これはどういう扱いになるのか。一般会計に戻しているのか。一般会計に戻している額というのは、3億円ぐらいだったと思うんですけれども、どういう扱いになっているんですか、特別会計の不用額というのは。
○花谷総括室長 国へ返還しておりますので、特別に会計処理をしたことにはなっていない、純粋な不用額でございます。
○稲垣委員 そうすると、国のお金と一般会計からの繰り入れで特別会計ができていて、例えば平成20年度ですと23億4679万円というお金をですね、国へ返した分がこの志登茂川の関係の分で、一般会計にもたしか流域下水道からの繰り入れというのがあったと思うんですけど、7ページですかね。流域下水道特別会計からの繰入金というので3億7000万円ぐらいあるんですが、一般会計から特別会計へお金を出して事業をやって、国へ返す分は返して、毎年一般会計にも何らかの基準で返してもらっておるということになるんですか、ちょっとごめんなさい、勉強不足で。
○花谷総括室長 7ページの3億7000万円の繰入金につきましては、市町からの負担金の余剰金でございまして、本来返すべきものでございます。これを一たん一般会計に置きまして、もう一度また今年といいますか、特別会計から市町に返還するというお金でございます。結果的には市町へ返還する金というご理解をしていただければ。
○稲垣委員 わかりました。以上です。
○西塚委員 10ページにあります測量設計談合の弁償金の関係なんですが、分割で支払っていただいておるんですが、あと何年分割するのかということとですね。それか・轣A流域下水道の志登茂川の資料改ざんの関係なんですけれども、くいの載荷試験のやり方というか、随分日がかかっとるんかなという気がするんです。最初、平成20年4月に4本のくいの載荷試験をしながら、残りの2本を実施するまで1年半かかっとる。なぜこんなに時間がかかったのかということをちょっとご説明いただけますでしょうか。
○土井総括室長 測量設計談合の弁償金についてご説明させていただきますと、平成17年5月から支払っていただいており、約4分の3程度を返していただいているということで、最終的には平成27年4月を予定しておるということでございます。
○西塚委員 10年間ね。わかりました。
○花谷総括室長 志登茂川のくいにつきましては、専門委員の方から6本で全体の評価ができると提言いただいています。6本のうち動的載荷試験というハンマーを落としてくいの信用度を試験する、これは全部やるんですが、それと静的載荷試験といいまして、その重さを載せて、反力をとってやるという試験は2本で、全体では4本が終わっております。残った2本は動的載荷試験ですが、実は引き続いて工事をやる中で水位を下げる必要がございまして、ディープウエルということで水をくみ出しました。その過程で周辺への水質の変化が出たということで、ディープウエルの稼動をとめまして水質の調査をやっていたということでございます。ディープウエルをとめますとまた水がもとに戻りますので、平成21年6月22日に工事を再開いたしまして、ディープウエルを再度かけて約3カ月かかりまして水位を下げて、10月24日、29日に試験をしたということでございます。この1年2カ月につきましては周辺への環境調査を行っていたということでございます。
○西塚委員 随分かかるんですね。わかりました。
○中森委員長 ほかにございませんか。
なければ、これで本認定議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 認定第5号の関係分 挙手(全員) 認定
認定第14号 挙手(全員) 認定
認定第15号 挙手(全員) 認定
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により押印する。
予算決算常任委員会県土整備企業分科会委員長
中 森 博 文