三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成20年度 委員会会議録 > 平成21年3月18日 予算決算常任委員会 会議録
予算決算常任委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 平成21年 3月18日(水) 自 午前10時00分 ~ 至 午前10時45分
会議室 全員協議会室
出席委員 48名
委 員 長 中川 正美
副委員長 北川 裕之
委 員 長田 隆尚 津村 衛 森野 真治
水谷 正美 杉本 熊野 村林 聡
小林 正人 中川 康洋 今井 智広
藤田 宜三 後藤 健一 辻 三千宣
笹井 健司 中村 勝 稲垣 昭義
服部 富男 竹上 真人 奥野 英介
末松 則子 中嶋 年規 水谷 隆
真弓 俊郎 舘 直人 日沖 正信
前田 剛志 藤田 泰樹 田中 博
大野 秀郎 青木 謙順 中森 博文
前野 和美 野田勇喜雄 岩田 隆嘉
貝増 吉郎 山本 勝 吉川 実
森本 繁史 舟橋 裕幸 三谷 哲央
中村 進一 西塚 宗郎 永田 正巳
山本 教和 西場 信行 萩原 量吉
藤田 正美
欠席委員 なし
委員会書記 4名
議事課副課長 池山 マチ
議事課主幹 中村 洋一
企画法務課主幹 脇 光弘
企画法務課主査 辻 健太郎
出席説明員
【議案の審査】
[政策部]
部長 渡邉 信一郎
理事 山口 和夫
東紀州対策局長 林 敏一
理事 藤本 和弘
副部長兼経営企画・政策企画分野総括室長 竹内 望
政策総務室長 世古 定
[総務部]
部長 福井 信行
副部長兼組織・職員分野総括室長 北岡 寛之
財政・施設分野総括室長 稲垣 清文
予算調整室長 中田 和幸
[防災危機管理部]
部長 東地 隆司
副部長兼防災危機管理分野総括室長 細野 浩
危機管理総務室長 嶋田 宜浩
[生活・文化部]
部長 安田 正
副部長兼経営企画分野総括室長 長谷川 智雄
生活・文化総務室長 別所 喜克
[健康福祉部]
部長 堀木 稔生
こども局長 太田 栄子
副部長兼経営企画分野総括室長 南川 正隆
健康福祉企画室長 西城 昭二
[環境森林部]
部長 小山 巧
理事 岡本 道和
副部長兼経営企画分野総括室長 長野 守
環境森林総務室長 岡村 昌和
[農水商工部]
部長 真伏 秀樹
理事 南 清
観光局長 辰己 清和
副部長兼経営企画分野総括室長 梶田 郁郎
財務経理室長 匹田 実也
[県土整備部]
部長 野田 素延
理事 高杉 晴文
副部長兼経営企画分野総括室長 廣田 実
県土整備総務室長 伊藤 隆
[出納局]
会計管理者兼出納局長 山本 浩和
出納分野総括室長 見並 健一
[教育委員会]
教育長 向井 正治
副教育長兼経営企画分野総括室長 鎌田 敏明
予算経理室長 中川 弘巳
[警察本部]
本部長 入谷 誠
警務部長 出原 基成
参事官兼会計課長 福森 清保
[企業庁]
庁長 戸神 範雄
経営分野総括室長 浜中 洋行
企業総務室長 小林 源太郎
[病院事業庁]
庁長 田中 正道
県立病院経営分野総括室長 稲垣 司
[人事委員会]
事務局長 溝畑 一雄
[監査委員]
事務局長 天野 光敏
監査監 米川 幸志
傍聴議員 なし
県政記者クラブ 3名
傍聴者 4名
議題及び協議事項
1 議案の審査(予算議案 31件、予算関連議案 28件、計 59件)
(1)議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」
(2)議案第9号「平成21年度三重県交通災害共済事業特別会計予算」
(3)議案第10号「平成21年度三重県母子及び寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算」
(4)議案第11号「平成21年度三重県立小児心療センターあすなろ学園事業特別会計予算」
(5)議案第12号「平成21年度三重県農業改良資金貸付事業等特別会計予算」
(6)議案第13号「平成21年度三重県地方卸売市場事業特別会計予算」
(7)議案第14号「平成21年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計予算」
(8)議案第15号「平成21年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計予算」
(9)議案第16号「平成21年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計予算」
(10)議案第17号「平成21年度三重県港湾整備事業特別会計予算」
(11)議案第18号「平成21年度三重県流域下水道事業特別会計予算」
(12)議案第19号「平成21年度三重県公共用地先行取得事業特別会計予算」
(13)議案第20号「平成21年度三重県水道事業会計予算」
(14)議案第21号「平成21年度三重県工業用水道事業会計予算」
(15)議案第22号「平成21年度三重県電気事業会計予算」
(16)議案第23号「平成21年度三重県病院事業会計予算」
(17)議案第29号「知事及び副知事等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例案」
(18)議案第30号「職員等の旅費に関する条例等の一部を改正する条例案」
(19)議案第31号「三重県手数料条例の一部を改正する条例案」
(20)議案第32号「三重県消防、火薬、高圧ガス及び電気関係手数料条例の一部を改正する条例案」
(21)議案第33号「三重県家畜保健衛生所手数料条例の一部を改正する条例案」
(22)議案第34号「三重県警察関係手数料条例の一部を改正する条例案」
(23)議案第35号「三重県介護保険財政安定化基金条例の一部を改正する条例案」
(24)議案第36号「三重県看護職員等修学資金返還免除に関する条例の一部を改正する条例案」
(25)議案第37号「三重立職業能力開発施設条例の一部を改正する条例案」
(26)議案第42号「三重県立熊野少年自然の家条例の一部を改正する条例案」
(27)議案第43号「三重県公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案」
(28)議案第44号「三重県水道供給条例の一部を改正する条例案」
(29)議案第45号「三重県病院事業庁看護師修学資金返還免除に関する条例の一部を改正する条例案」
(30)議案第47号「三重県積立基金条例を廃止する条例案」
(31)議案第48号「三重県水資源対策基金条例を廃止する条例案」
(32)議案第49号「三重県振興拠点地域における県税の特例措置に関する条例等を廃止する条例案」
(33)議案第53号「林道関係建設事業に対する市町の負担について」
(34)議案第54号「県営農水産関係建設事業に対する市町の負担について」
(35)議案第55号「土木関係建設事業に対する市町の負担について」
(36)議案第56号「北勢沿岸流域下水道(北部処理区)維持管理等に要する費用の市町負担の改定について」
(37)議案第57号「北勢沿岸流域下水道(南部処理区)維持管理等に要する費用の市負担の改定について」
(38)議案第58号「中勢沿岸流域下水道(雲出川左岸処理区)維持管理等に要する費用の市負担の改定について」
(39)議案第59号「中勢沿岸流域下水道(松阪処理区)維持管理等に要する費用の市町負担の改定について」
(40)議案第68号「平成20年度三重県一般会計補正予算(第9号)」
(41)議案第69号「平成20年度三重県交通災害共済事業特別会計補正予算(第2号)」
(42)議案第70号「平成20年度三重県立小児心療センターあすなろ学園事業特別会計補正予算(第2号)」
(43)議案第71号「平成20年度三重県農業改良資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」
(44)議案第72号「平成20年度三重県中央卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)」
(45)議案第73号「平成20年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)」
(46)議案第74号「平成20年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」
(47)議案第75号「平成20年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」
(48)議案第76号「平成20年度三重県港湾整備事業特別会計補正予算(第2号)」
(49)議案第77号「平成20年度三重県流域下水道事業特別会計補正予算(第2号)」
(50)議案第78号「平成20年度三重県公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第2号)」
(51)議案第79号「平成20年度三重県水道事業会計補正予算(第2号)」
(52)議案第80号「平成20年度三重県工業用水道事業会計補正予算(第2号)」
(53)議案第81号「平成20年度三重県電気事業会計補正予算(第2号)」
(54)議案第82号「平成20年度三重県病院事業会計補正予算(第2号)」
(55)議案第83号「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」
(56)議案第84号「公立学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」
(57)議案第87号「林道関係建設事業に対する市町の負担について」
(58)議案第88号「県営農水産関係建設事業に対する市町の負担について」
(59)議案第89号「土木関係建設事業に対する市町の負担について」
会議の経過と結果
〔開会の宣言〕
〔議案の審査〕
1 分科会委員長報告及び質疑、執行部に対する補足質疑
○中川委員長 まず各分科会委員長から、順次、各分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。
(1)防災農水商工分科会委員長報告及び質疑
○中川委員長 最初に、防災農水商工分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について、報告を求めます。
防災農水商工分科会 中嶋年規 委員長。
○中嶋防災農水商工分科会委員長 ご報告申し上げます。
防災農水商工分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分ほか14件につきましては、去る3月11日及び13日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、「平成21年度三重県一般会計予算」に関して、当分科会で特に議論のありました「県南部の漁協の広域合併に対する支援」について、申し述べます。
県当局は、外湾地区の漁協が合併に取り組むことにより、経営基盤を確立し、漁業者に対する本来的な役割を発揮できるよう、一定の支援をすることとしております。この支援策にかかる予算の執行にあたっては、外湾地区漁協の合併が、現在調整を行っている17漁協でなされること、三重漁連など系統団体の一致した支援を得たうえでなされること、平成21年のうちに実施されること、以上3点が満たされることを前提とするよう要望いたします。また県としても、この合併の必要性や合併後の経営改善計画実現の確実性について、関係の系統団体や合併対象の組合員はもとより、広く県民の理解を得られるよう、主体的にかかわることをあわせて要望します。
以上、ご報告申し上げます。
○中川委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで防災農水商工分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、防災農水商工分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。なお、質疑は、付託議案に係るものに限定いたしますのでご了承願います。
ございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで防災農水商工分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
(2)生活文化環境森林分科会委員長報告及び質疑
○中川委員長 次に、生活文化環境森林分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。
生活文化環境森林分科会 藤田泰樹 委員長。
○藤田生活文化環境森林分科会委員長 ご報告申し上げます。
生活文化環境森林分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分ほか9件につきましては、去る3月10日、12日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、議案第9号、第14号、第37号、第69号及び第73号につきましては、全会一致をもって原案を可決、議案第8号の関係分、第31号の関係分、第53号、第68号の関係分及び第87号につきましては、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、本分科会において特に議論のありました、議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分について申し述べます。
1点目は、「雇用対策の充実」についてであります。金融・経済危機の世界的な広がりに伴い、景気は急速に悪化しており、雇用情勢も厳しさを増しております。こうした中、非正規労働者の離職者を初め、求職者への支援が強く求められております。当局におかれては、雇用不安が高まるなか、外国人の就労についても実態を把握し、支援を行うとともに、男女共同参画が後退することのないよう、女性の離職者の雇用支援に重点を置いた取組を実施されることを要望いたします。
2点目は、「新県立博物館の整備」についてであります。三重県立博物館の移動展示は、新博物館の開館に向けて、資産整備活用事業として、平成21年度は県内3箇所で開催が予定されております。移動展示は、県民が博物館を直接体感することができ、また、新博物館の情報を発信できる機会でもあります。当局におかれては、開催地の市町、関係団体等との十分な連携をとられ、博物館の魅力が伝わるよう、充実した展示が行われることを要望します。
3点目は、総合文化センター15周年記念事業についてであります。総合文化センターを文化の発信拠点として、その機能の更なる充実を図るため、質の高い公演など、15周年記念事業が予定されております。当局におかれては、今後、県立美術館など周辺にある県文化施設を含め、エリア全体を文化ゾーンとしてとらえ、連携した取組を推進されることを要望します。
最後に、「三重の森林づくり」についてであります。森林の整備・保全や木材の利用促進を図るため、地形や作業内容に応じた林道整備が必要であります。当局におかれては、森林組合などの地域における関係者と連携し、輸送力の向上等、効率的な森林施業ができるよう林道の開設を行うとともに、作業道の整備に努められることを要望します。
以上、ご報告申し上げます。
○中川委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで生活文化環境森林分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、生活文化環境森林分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
○萩原委員 四日市市の平津、大矢知地域全体に、大量の、日本一の産業廃棄物の不法投棄がされた問題について、私も過去にかかわらせてもらっていて、いろいろとこの問題については現地の調査もし、申入れもしたりしたことがあります。残念ながらあのような結果になって、今回調査委員会からも厳しい、県当局の問題点が指摘されているわけですね。この点について、県としてはどう受け止め、とりわけ90年に県が事実上追認するような格好で許可をしていったということが指摘されていて、委員会でも一定の報告がされているとはいうものの、今後県当局の責任という問題についてはどう考えているのか。私は自らも反省しなければなりませんが、90年の時には衆議院議員選挙があって、私は県議会議員を辞して国政の場に挑戦した、したがってその後は追及もできなかったということもありますが、当時もここまできているということがあって現地からも切実な声があったにもかかわらず、事実上追認していったというこの責任というものについては、痛切に感じているのかいないのか、遡ってでも調査をするつもりがあるのか、そのことを聞いておきたい。
○岡本環境森林部理事 大矢知、平津事案についての、ただいまの調査検討委員会の答申についてでございます。この中では今ご指摘いただきましたように、当時の届出の受理等に関しまして、県として失当もしくは不適切というご指摘をいただいております。私どもといたしましてはこれを真摯に受け止めまして、二度とこういうことのないように取り組んでまいりたいと思っておりますし、またこの調査検討委員会の中で今後の対応についても提言をいただいております。これを受けまして、今後、監視体制も含めて未然防止に向けての取組を一層進めてまいりたいと思っております。
○萩原委員 今後はこのような、ということですが、今後もこのようなことがあっては大変なことで、私は過去の責任の問題をどうするかということを問うているわけで、しかも県の調査に対して、住民の皆さんがこのままではいけないということで調査をした結果との食い違いも出てきているわけですから、やはりあの内容を徹底的に調査、研究もして、早々と出した撤去はできない、現状で監視していけばよいということも含めて、私は現地の意見も聞き、また場合によっては汚染者からの聴き取りをきちんとするということも含めて、今後の対応を明確に示してもらいたい、責任もその中で明らかにしてもらいたい、このことを強く要求しておきたいと思います。
○中川委員長 ほかにございませんか。
なければ、これで、生活文化環境森林分科会委員長に対する質疑を終了いたします。
(3)健康福祉病院分科会委員長報告及び質疑
○中川委員長 次に、健康福祉病院分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。
健康福祉病院分科会 竹上真人 委員長。
○竹上健康福祉病院分科会委員長 ご報告申し上げます。
健康福祉病院分科会で詳細審査を分担いたしました議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分ほか10件につきましては、去る3月11日及び13日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、議案第11号、第35号、第36号、第45号、第70号、第82号については全会一致をもって原案を可決、議案第8号の関係分、第10号、第23号、第31号の関係分、第68号の関係分について、特に、議案第23号「平成21年度三重県病院事業会計予算」については、20億円近い赤字予算とならざるを得なかったことは非常に残念であり、再考すべきではないかとの意見もありましたが、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なおこの際、当分科会で、特に議論のありました事項について申し述べます。
県立病院事業の見直しについてであります。
本分科会で可決した議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分として、県立病院改革準備事業費、99万円が含まれています。この予算は、県立病院の見直しに係る説明会の開催や検討に要する内部事務の経費として計上されているものであります。今回は、県立病院事業の見直しを進めるための検討や調整を行う必要最低限の経費として認めるものではありますが、2月17日に当局が提示した、「県立病院改革に関する考え方(基本方針)(案)」については、そのまま了承するものではありません。この基本方針(案)については、今後も継続して審議することから、当局におかれては、地元説明会の開催やパブリックコメント集約の段階で、県議会との協議の場を設けられるとともに、地域医療体制を守る観点から、県立病院改革に係る説明責任を十分に果たされるよう強く要望します。
以上、ご報告申し上げます。
○中川委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、健康福祉病院分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
○真弓委員 今の委員長報告にもありましたように、県立病院の改革と称して、独立行政法人化や民間に売り払うなどということが出されているわけですけれども、それに対して議会としては、ほとんどの方から反対、見直せという意見が出て、今の委員長報告にもあったと思うんですけれども、当局としては今の委員長報告を受けて見直す方向、あるいはそれについてさらに議会側と協議をしていく気持ちはあるのかどうかということを教えてほしいのですが。
○堀木健康福祉部長 今回示した基本方針(案)につきましては、在り方検討委員会の答申を受けまして、知事としては答申を最大限尊重するという前提のもとで示させていただきました。議会のご意見も伺いましたし、これから地元説明会、パブリックコメントも実施してまいりますので、しっかり意見をいただいたうえで、今後決めてまいりたいと考えております。
○中川委員長 ほかにございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
(4)県土整備企業分科会委員長報告及び質疑
○中川委員長 次に、県土整備企業分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について、報告を求めます。
県土整備企業分科会 前野和美 委員長。
○前野県土整備企業分科会委員長 ご報告申し上げます。
県土整備企業分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分ほか20件につきましては、去る3月10日及び3月12日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、当分科会で特に議論のありました事項について申し述べます。
まず、「河川の維持管理」について申し述べます。
県当局は、河川施設の維持管理は、県民生活の安全・安心を確保する上でも重要であるとの認識のもと、河川に堆積した土砂の撤去を進めています。本年度は、県単の維持管理事業や砂利採取制度などにより、58箇所、約15万立方メートルの河床掘削の実施を見込まれていますが、平成21年度においても、草木の処理や土砂処分地の確保について市町や地域住民等と十分に連携を図りながら、本年度を上回る事業実績となるよう努められることを要望いたします。
次に、「計画的な施設改良の推進」について申し述べます。
企業庁は、「三重県企業庁施設改良計画」に基づき、浄水場、発電所などの耐震化対策や老朽劣化対策など施設改良に取り組まれていますが、工業用水の施設改良の進捗が若干遅れているということであります。企業庁におかれては、景気が冷え込んでいる現状を踏まえ、景気雇用対策を進め、内需拡大につなげることが重要であるとの観点から、可能な限り工事の早期発注に努めるとともに、施設改良計画を着実に推進されることを要望いたします。
以上、ご報告申し上げます。
○中川委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで県土整備企業分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、県土整備企業分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
○萩原委員 国直轄事業の分担金について最近、大阪府の橋下知事を初めとして、これは奴隷制度だと言うくらい、こんな負担金予算が組めるかという声が上がっています。今回の予算では道路だけでも161億円からの国直轄事業負担金を組むことになっています。三重県は国に極めて忠実なんでしょうか。あるいは昨日は知事会としてもそのような意見が上がったという話があったようですが、今の委員長報告にあったように、維持管理費や砂利採取の問題では本当に予算がないという中で、伊勢の遷宮を目指して5000億円の道路予算ということで直轄事業の積み増しをしていくのか、本当なら知事の見解を聞きたいところだけれども、県土整備部長の見解を聞いておきたいと思います。
○野田県土整備部長 直轄負担金等につきましては、県土整備部としても、県単事業、一般の補助事業等とのバランスを考えながら、事業推進に努めていきたいと考えております。
以上です。
○中嶋委員 企業庁長に確認させていただきたいんですが、今回の関連議案の中で、水道料金のことで、亀山市が長良川河口堰から受水するという中で、ダブルスタンダードの水道料金設定の条例案があるんですが、本会議でも副知事から、これは平成23年4月の全部給水までの暫定的な措置であるということの説明があったんですが、改めて、平成23年4月までの暫定であるということの確認と、それまでの間、関係市町にどのように説明されていくのか、そのあたりの方針を確認させてほしいのですが。
○戸神企業庁長 副知事が答弁申し上げましたように、亀山市向けの料金設定は、全部給水までの暫定料金という考え方でございます。平成23年4月からの全体給水に向けましてこれから工事を進めてまいるわけですけれども、その実際の工事費がどれくらいになるかということを見きわめながら、全体事業費がどの程度になるかといったことを踏まえて、負担のあり方について受水関係市町と真摯に協議を進めてまいりたいと思っております。以上です。
○中嶋委員 もう1点確認ですが、その全部給水までに関係する市町の理解を得たうえで、見直すべきものは見直すという方針であると、そういうことでよろしかったでしょうか。
○戸神企業庁長 全体給水ということになりますと、全体事業費をもとにした料金設定が必要となってまいりますので、当然新たな料金体系ということで議論を進めてまいりたいと思っております。
○中川委員長 ほかにございませんか。
なければ、これで県土整備企業分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
(5)教育警察分科会委員長報告及び質疑
○中川委員長 次に、教育警察分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。
教育警察分科会 日沖正信 委員長。
○日沖教育警察分科会委員長 ご報告申し上げます。
教育警察分科会で詳細審査を分担いたしました議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分ほか5件につきましては、去る3月10日及び12日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、当分科会で特に議論のありました「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分に関する事項について申し述べます。
1点目は、「世界新体操選手権大会開催事業」についてであります。
平成21年度予算だけで5億2600万円に及ぶ本事業については、観光及び地域振興の面への経済波及効果など、あらかじめ具体的な成果指標及びそれを実現するための取組を県民に示すべきであり、当局においては早急に説明責任を果たされるよう要望します。
2点目は、「高等学校等修学奨学金」についてであります。
経済的理由により修学が困難な生徒を支援するため、償還期間の延長や返還猶予事由への「失職」の追加など、制度拡充を進めたことは評価するところですが、雇用情勢の深刻化が進む中、経済的理由により教育に格差を生じさせないためにも、引き続き、制度改善について検討を進められるよう要望します。
3点目は、学習指導要領の改訂への対応についてであります。
今回の学習指導要領改訂に伴い、外国語活動や武道の必修化などへの対応が求められますが、教員の研修体制を万全にすることはもとより、地域の人材を積極的に活用する方策も検討されるよう要望します。
4点目は、次期教育振興ビジョンの策定についてであります。
次期教育振興ビジョンについては、平成23年度以降の三重県教育の目指すべき姿を示す、きわめて重要な計画であるため、地域別懇談会などにおける県民の意見を真摯にくみ取るとともに、その策定経過を随時議会に報告されるよう要望します。
5点目は、警察本部の緊急雇用事業についてであります。
警察本部の緊急雇用事業として30名弱の新規雇用を想定していますが、今後、国の補正予算対応の可能性等も見据え、将来的に雇用を生み出すことが可能となるような事業の検討を進め、警察本部としても、雇用・経済対策にできる限り尽力されるよう要望します。
最後に、昨年問題となりました「キャリアコーディネーター活用事業」についてですが、学校における安全・安心を最重要視し、「就職支援相談員活用事業」として県の直接雇用により人材を確保しつつ、高校生の就職支援を継続する旨報告がありました。
以上、ご報告申し上げます。
○中川委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで教育警察分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、教育警察分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
○萩原委員 教育長に聞いておきます。外国人の派遣切りが物すごく深刻になっています。質疑の中でもよく出てきたように、外国人学校の子どもたちが今、公立の小中学校にたくさん増えてきているわけですね。これにはもう授業が成り立たないという先生の悲鳴が上がっています。それから父母の中からも不満の声が出ています。「住所を変わらなければいけないのか。」というそんな声もあって、多文化共生なんていうのと違うんです。外国人が被害意識をもたれるという、これは外国人差別を助長することになっています。笹川西小学校、東小学校で、外国人学校から来た子どもたちで、日本語がまったくわからない子どもがいる。ポルトガル語の通訳がその子たちに1人ずつ付かなければいけないほどだそうです。ところがそんな人員配置はされていませんね。当然できない。こういう事態を放置していたら外国人差別を一層強めることになってしまいますよ。これは教育委員会だけで何とかできる問題ではない、国へも言ってもらいたいと思いますけれども、つくづく思うのは、元々大企業が安いときに多くの外国人を雇い入れて、社員教育、社内教育を何もせずに番号で呼んでおいて、派遣切りするというのはおかしいじゃないか。子どもたちはブラジル人学校で多少の援助はいっていたけれども、その子どもたちが、お金も大変だというので大量に公立学校に来た。公立学校は悲鳴を上げますよ。教育長も悲鳴を上げてよ。そして企業に対して何とかせよと言ったらどうか。シャープや東芝などがたくさん呼んできた結果じゃないか。あなたに派遣切りを許すなという申入れをせよと言うわけにはいかないけれども、生活保護の問題も含めて、そういう形で行政や教育委員会などがどうして下請けをしなければいけないのか。雇った以上は最後まで責任を持てというようなことにしなければ大変で、新年度になったらもっと深刻になるでしょう。それに付随するポルトガル語のわかる方を増やしてくれますか。その対応を来年度予算とのかかわりではっきり聞いておきたい。
○向井教育長 教育委員会単独で対応するには当然ながら限りがございます。しかし市町教育委員会、現場の学校でさまざまな問題が起こっていることについては、逐一報告が入ってきております。そういった中ではいろいろな努力が続けられてきておりますけれども、日本語の指導が必要な子どもたちが流動的になって公立学校に増えているという現実に対処するためには、市町教育委員会においてもいろいろな努力をしていただいております。国の今回の緊急雇用対策のいろいろな事業を使いながら、ポルトガル語のわかる地域の方に来ていただいて、初期の適応指導のような形、また生活指導のような形で取り組んでいただいております。当然ながらこういった社会的事情に対しましては、それに対する全国的な対応というのが当然必要となってまいります。これについては、昨年度の全国教育長会議とかにおきましても、一部の関係する都道府県からも国に対していろいろな対策の要望が出ております。こういう場も活用しながら実際の現場で起こっていることについて、理解を求め、国に対する対応ということについて、会議等の場を借りて要望してまいりたいと思っております。県におきましても来年度予算におきましては、そういった子どもたちに対する事業に取り組んでおりますけれども、実際に予算を組んでからも大きく事態が変わってきております。そういった市町の現況等も調査しながら必要な対応については今後検討してまいりたいと考えております。
○萩原委員 大変ご苦労されていることはわかるけれども、現場の実態は本当にすさまじいものですよ。私は現場の先生から、本当に大変なんだと聞きました。そして日本人の子どもがほったらかしになってしまうので、その子らが正直言ってかわいそうだという言い方もしました。そういう実態をつぶさに調査して、すぐに手を打ってほしい。これは災害で言ったら激甚災害だ。そういう意味では文部科学省に緊急の対策を、ということを、都道府県だけにまかせるなということで頑張ってもらいたい。切に要望しておきます。以上です。
○中川委員長 ほかにございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで教育警察分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
(6)政策総務分科会委員長報告及び質疑
○中川委員長 最後に、政策総務分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。
政策総務分科会 舘 直人 委員長。
○舘政策総務分科会委員長 ご報告申し上げます。
政策総務分科会で詳細審査を分担いたしました議案第8号「平成21年度三重県一般会計予算」の関係分ほか9件につきましては、去る3月11日及び13日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なおこの際、「平成21年度三重県一般会計予算」に関して、当分科会で特に議論のありました2点について、申し述べます。
1点目は、地籍調査の促進についてであります。
市町が実施する地籍調査は、土地をめぐる行政活動や経済活動の基礎データを築く重要な調査であります。当局におかれては、市町に対し必要な支援を行うとともに、地籍調査の未着手や休止の市町に対して積極的な働きかけを行い、地籍調査の促進を図られるよう要望いたします。
2点目は、県民の声・ニーズを反映した予算編成ということでございます。
平成21年度当初予算一般会計の予算規模は、借換債を除いた実質ベースで、対前年度1.1%減の6696億円と9年連続のマイナス予算となっています。このような厳しい財政状況の中にあっても、県民のニーズを優先させた予算を確保することは重要な視点であると認識いたしております。当局におかれては、引き続き県税収入などの財源確保とともに、真に県民のニーズを反映した予算編成に努められるよう強く要望いたします。
以上、ご報告申し上げます。
○中川委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで政策総務分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、政策総務分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
ございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで政策総務分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
2 全体を通しての質疑
○中川委員長 採決に入る前に、議案第8号ほか58件に関し、全体を通して再度質疑があれば挙手願います。
○萩原委員 県全体にかかわる話で、総務部長に聞いておきたいんですけれども、先程真弓委員が質問しました、病院事業会計が当初から20億円近い赤字予算を組んでいますよね。一生懸命頑張ってやっても19億円の赤字となる話なので、職員のモチベーションが高まるということにはならない。それは民営化とか独立行政法人化とかいう方針を決めて、それを押し付けるだけの話だと思うんですけれども、一方で、先程県土整備部長にも聞いたらそっけない返事しかしませんでしたけれども、161億円からの直轄事業分担金、これはこれできちんと積むんだと。これは大阪府の橋下知事から言わせたら、「何だ、国の奴隷になるのか。」ということになるわね。予算がないという話ではないと思うんですが、こういう政策の進め方というのはやはり予算編成として、こういうやり方で予算を組むんだったら、もう県民の意見も聞きません、もう民営化以外ないんですという押し付けをするんだったらそれはそれでいいけれども、そうではないと言葉では言いながら、知事は地元の説明会には行かず健康福祉部に任せる、大変なことになると思うんだけれども、こういうことは予算編成として許されるのかという思いが率直にするんですけれども、当初から赤字予算を組んで押し付けてきたという予算編成そのものは、大きな問題があると私は言いたいんですが、その点で総務部長の見解を聞いておきたい。今の161億円の道路の直轄負担金の分と考えただけでも、という言い方をしたいんですが、いかがでしょうか。
○福井総務部長 確かに病院事業は赤字が出ています。それについてはいろいろな事情があって、経営努力はしていますけれども、社会情勢とかそのあたりのところでどうしても出ざるを得ない部分はある。かといってそれをそのまま是認しているわけにはいかないだろうと。どうしてもパイというのは限られていますので、当然そういった部分の赤字が出ればほかの歳出にも影響が出てきますので、それについては県としてもこのままの状態で放置せざるを得ないのではなく、それについて適正な方法を今考えさせていただいて、議会のほうにも提案させていただいているところだと思っております。
それから直轄負担金につきましても、今の法体系の中ではある程度法律で決まっておりますので、当然それについてのやり取りの中で一方的に来るとか、そういった部分については、当然私どもも、今までもことあるごとに国のほうには十分な説明をするよう申し上げていますけれども、各県が個々に言っているのでは弱いので、先日の全国知事会で47都道府県が声を上げてという形で国にもお願いしております。病院についてもいろいろなご意見をいただいておりますけれども、今私どもが取りうる最善の方法ということでご提案申し上げておりますし、当然財政を担っている総務部としても、これを放置していてはほかの事業にも影響してまいりますので、当然関係部局と連携をとりながらやっていきたいと思っております。
以上です。
○中川委員長 ほかにございませんか。
(「なし」の声あり)
○中川委員長 なければ、これで質疑を終了いたします。
3 討論
○中川委員長 これより討論を行います。討論のある方は、ご発言願います。
○萩原委員 私ども日本共産党は、議案第8号、議案第10号、議案第18号、議案第20号から議案第23号、議案第31号、議案第43号、議案第44号、議案第53号から議案第55号、議案第58号、議案第68号、議案第87号から議案第89号までの、以上18件については賛成できないということを表明し、内容についてはまた本会議等で真弓議員が討論に参加したいと思っておりますけれども、今の話を聞いた中でも病院事業会計については、もう民営化ありきという結論を押し付けてきているとしか思えないという点では大変不満であります。県民の声に耳を傾けて、私たちはこのような予算案には断固反対だというようなことを表明しておきます。
以上です。
○中川委員長 ほかにございませんか。
ないようですので、これで討論を終結いたします。
4 採決
(1)議案第9号、議案第11号から議案第17号まで、議案第19号、議案第29号、議案第30号、議案第32号から議案第37号まで、議案第42号、議案第45号、議案第47号から議案第49号まで、議案第56号、議案第57号、議案第59号、議案第69号から議案第84号まで(計41件)
起立(全員) 可決
(2)議案第8号、議案第10号、議案第18号、議案第20号から議案第23号まで、議案第31号、議案第43号、議案第44号、議案第53号から議案第55号まで、議案第58号、議案第68号、議案第87号から議案第89号まで(計18件)
起立(多数) 可決
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により押印する。
予算決算常任委員長
中川 正美