三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成21年度 委員会会議録 > 平成21年5月26日 県土整備企業常任委員会 会議録
県土整備企業常任委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成21年5月26日(火) 自 午前10時00分 ~ 至 午後 0時02分
会 議 室 202委員会室
出席委員 7名
委 員 長 中森 博文
副委員長 後藤 健一
委 員 藤田 宜三
委 員 稲垣 昭義
委 員 末松 則子
委 員 西塚 宗郎
委 員 中川 正美
欠席委員 1名
委 員 野田 勇喜雄
出席説明員
[県土整備部]
部 長 北川 貴志
理 事 長野 守
副部長兼経営企画分野総括室長 廣田 実
公共事業総合政策分野総括室長 土井 英尚
道路政策分野総括室長 福島 眞
流域整備分野総括室長 花谷 郁生
住まいまちづくり分野総括室長 奥野 元洋
総括検査監 堀内 俊郎
参事兼維持管理室長 野田 清太
県土整備総務室長 伊藤 隆
経営支援室長 中川 一幸
公共用地室長 丹羽 和夫
公共事業運営室長 里 宏幸
入札管理室長 日置 福男
建設業室長 大森 邦彦
高速道・道路企画室長 湊谷 信行
道路整備室長 水谷 優兆
河川・砂防室長 吉田 勇
河川・砂防室副参事 綱川 浩章
港湾・海岸室長 長谷川 淳
下水道室長 舘 敏彦
施設災害プロジェクト推進監 福島 敏彰
都市政策室長 井浦 義典
景観まちづくり室長 日沖 正人
建築開発室長 横山 賢
住宅室長 大西 俊隆
営繕室長 若林 豊
建設政策特命監 満仲 朗夫
人権・団体経営特命監 蔭間 喜一
施設管理特命監 服部 克哉
建築確認審査特命監 藤田 章義
その他関係職員
委員会書記 議事課主幹 山本 秀典
企画法務課主幹 中西 健司
傍聴議員 なし
県政記者クラブ なし
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
Ⅰ 県土整備部の所管事項概要について
1 経営企画分野
(1)平成21年度県土整備部組織機構
(2)平成21年度県土整備部幹部職員名簿
(3)平成21年度予算の概要
(4)緊急経済対策に対応した公共事業等予算の編成及び執行の考え方
2 公共事業総合政策分野
(1)三重県公共事業総合推進本部
(2)三重県公共事業評価制度
(3)入札・契約制度改革
(4)公共土木施設における維持管理
3 道路政策分野
(1)幹線道路網(高速道路網・直轄国道)整備
(2)県管理道路の整備
(3)道路をとりまく制度と予算
4 流域整備分野
(1)治水対策
(2)港湾・海岸整備
(3)下水道事業
5 住まいまちづくり分野
(1)三重県の都市計画の概要とマスタープランの見直し
(2)景観まちづくりの推進
(3)建築開発行政
(4)住宅行政
(5)県営住宅の管理
(6)営繕事業
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 県土整備部の所管事項概要について
1 経営企画分野
(1)平成21年度県土整備部組織機構
(2)平成21年度県土整備部幹部職員名簿
(3)平成21年度予算の概要
(4)緊急経済対策に対応した公共事業等予算の編成及び執行の考え方
①当局から資料に基づき説明(廣田副部長)
②質疑
○中森委員長 それでは、質疑はございませんか。
○稲垣委員 先程最後の1―20ページの、21年度の国からの財政措置の話ですけれども、この1番の公共投資臨時交付金とその下の経済危機対策臨時交付金、それぞれ予算規模を書いてもらってあるんですが、私余り詳しくわかっていないんですけれども、三重県で大体どの程度で、具体的にどういう形になっていくのかと、使い方というか、書いてもらってあるんですけれどもう少し詳しく教えてもらっていいですか。
○廣田副部長 現在審議されておりますので、三重県への交付額がどのぐらいになるのか、これはちょっと定かではございません。
○稲垣委員 見込みぐらいでいいんです。細かくはわからないでしょうけれど。
○廣田副部長 定かではございませんが、私どもとしては100億程度の金額を期待しておるところでございます。
○稲垣委員 その100億程度で、使い道というか、それはどういう見込みで今やっていますか。基金の積み立てもオーケーとか1番の交付金はありますけれど、基本的にそういう方向なのか、あるいは使っていくのか、何か議論はしてもらっておるんですか、まだこれからですか。
○廣田副部長 まだこれからです。1―20ページに書いてありますけれども、交付金の充当先としましては、地方単独事業の裏へ充てるということを考えておりまして、配分の額によっては21年度に充てるものは充てて、残額については基金に積み立てるかということを今考えておりますけれども、まず三重県の交付分が決まってきましたらその時点で何に充てるのか検討するかなと、こんなふうに考えております。
○稲垣委員 例えば、これまでずっと課題になっていてなかなか予算がなくてできなかったところに回ってくる可能性は、結構期待できるというふうに思っていいですか。
○廣田副部長 はい。そのように考えております。
○稲垣委員 大いに期待いたします。
○西塚委員 緊急雇用創出事業の関係なんですが、既に資料をもらって、どの事業で何人というのは聞いておるんですが、資料を今日持っていないもんですから、改めて県土整備部で何人で、進捗状況がどの程度か教えていただきたいと思います。
○伊藤室長 緊急雇用創出事業につきましては、21年度当初予算で新規の……
〔「5月の補正も合わせてトータルで」の声あり〕
○伊藤室長 21年度当初予算におきまして、18人の雇用というのを予定しております。それから、5月15日の補正によりまして新たに21人を雇用しようというもので、トータルで39人ということになります。ただ、契約につきましてはまだそこまで至っておりません。6月以降ということになるかと思います。
○西塚委員 緊急雇用ということですので、できる限り早く雇用していただくようにお願いをしておきたいと思います。
○伊藤室長 いろいろ条件がございますけれども、鋭意早期に雇用できるように努力したいというふうに思っております。
○中森委員長 ほかにございませんか。
引き続き当局より説明を願います。
2 公共事業総合政策分野
(1)三重県公共事業総合推進本部
(2)三重県公共事業評価制度
(3)入札・契約制度改革
(4)公共土木施設における維持管理
①当局から資料に基づき説明(土井総括室長)
②質疑
○中森委員長 それでは、ご質問はございませんか。
○稲垣委員 2-7ページの土砂の河床への堆積のところですけれども、河床を調査していただいて、緊急性の高いところからやっていくということですが、どのぐらい予定というか県として把握をしていて、21年度70カ所ということなのかということを教えていただきたいのと、もしその一覧表があれば後でいただきたいんです。特に21年度どこの70カ所をやっていただくのかというのがわかる資料があれば後でいただきたいと思うので、よろしくお願いします。
それから、2-8ページのところの港湾の21年度20カ所の維持補修というのは、しゅんせつとかも入っているんですか。そのあたりを教えてください。
○土井総括室長 まず1点目の、河川の河床掘削の取り組みということで、全体調査で県内で約220カ所、220万立米ぐらいあるのではないかという調査結果でございます。これについて、維持修繕でやっていく、改良工事でやっていく、砂利採取制度でやっていくというようなことに取り組みながら、鋭意効率的な方法でやっていきたいというふうに考えている次第でございます。昨年度もいろいろ3つの取り組みをしました、約20万立米ぐらいを掘削させていただきまして、21年度は一応20カ所程度ということで、現予算の規模で数えていまして、今要望等に取り組んで、現場をやる箇所について精査中ということです。要望箇所を見て、それで大体の想定が20カ所程度ということでございます。
〔「70カ所では」の声あり〕
港湾と間違えました。21年度の予定は70カ所について予定箇所を今挙げているということでございます。まだ確定ということではないということでございます。
それと、もう一つ港湾の方でございますが、港湾の海岸で20カ所いろいろ港湾の維持関係をやっていますが、詳細は担当室長から。
○野田参事兼室長 まず河床の70カ所でございますけれども、現実にいいますと河川の維持修繕で行う箇所、改良工事に伴いまして行う箇所、砂利採取法で行う箇所、それで大体全部で70カ所程度ということで見込んでございます。
次に港湾・海岸の実施予定でございますけれども、樋門とか照明灯、維持しゅんせつ、いろいろな事業が港湾維持で予定してございます。海岸の維持につきましては、これも樋門の修繕等の事業でございます。これが合計で20カ所ということです。
○稲垣委員 港湾の20カ所は、予算の額も多分ついているだろうと思うので、資料をいただきたいと思いますので、お願いします。
それから、70カ所も今の説明やともう21年度は当然決まっていますわね。その一覧表をいただきたいんですけれども。
○土井総括室長 今ある段階の計画ということで、出させていただきます。
○稲垣委員 70カ所と20カ所、両方の資料ください。
○中川委員 関連するんですけれども、河川のしゅんせつ、砂利採取に関連して、40年間新規の砂利採取はできなかったと、昨年から新たな方式でやっておるわけなんですが、これ3年間という期間だと思うんです。したがって、もう19、20、21、最終年度だと思うんです。これで70カ所ということなんですが、これは今後それを延長するのか、そういうことがまず一つ。
もう一つ、私伊勢におりまして、宮川もそういう形で対応していただいておるわけなんですが、今までこういった砂利採取については、ネックといいますか問題点は、環境団体だとか、あるいは漁業組合とかそういった内水面の漁業組合も含めて、そういうところがなかなか問題点があったわけなんですが、また市民の皆さん方もこの砂利採取に際しては大変好意的に見ておると、新たな視点というんですか、新たな考え方ではないかなと、こんなふうに思うんですが、こういう状況になってきているので、今後の砂利採取の方向性というのは一体どんなふうになっているのか、お聞きしたいと思います。
○土井総括室長 時期の延長については、この最終的に3年間の状況を見て、また判断・検討していく事項であると考えております。ただ、委員おっしゃられるように地元からの声も非常に多いということの中で、効果的に取っていくということでは、今回の砂利採取制度というのは効率的だということで、一部県が除草とか予算化をしながら、効率的にやっていくということで進めていきたいと考えておる次第でございます。
○中川委員 結構です、よろしく。
○中森委員長 ほかにございませんか。
ないようでしたら、引き続き当局より説明を願います。
3 道路政策分野
(1)幹線道路網(高速道路網・直轄国道)整備
(2)県管理道路の整備
(3)道路をとりまく制度と予算
①当局から資料に基づき説明(福島総括室長)
②質疑
○中森委員長 それでは、ご質問はございませんか。
○藤田委員 中断された道路計画は、具体的にはどこらへんを目途にやられるつもりをされているんですか。
○福島総括室長 新道路整備戦略の見直し作業についてでございますが、確かに一定の方向は示されたので、作業を再開したいと。できれば、少しでも早くまとめたいと考えておるところでございますが、今の時点では最終的にまとまる目標が、まだ完全に確定させたわけではないですけれども、今年度中を目途に作業を進めていきたいというふうに今の時点では考えておるところでございます。
○藤田委員 大変苦しいご答弁ありがたいですけれども、その際、道路間のプライオリティーというのはあるだろうというふうに思うんですが、それは今までの計画を準用しながら進めていくと、新しいのができるまでについては今までの計画で進めていくと、こういうふうに理解すればいいんでしょうか。
○福島総括室長 これまで19年度に見直し作業をスタートした中で、県議会議員、市町長、あるいは地域住民の方々からいろいろなご意見、これにつきましてはどういうふうなプライオリティーづけをすべきかということも含めて意見をいただいておりまして、そういうことを参考にさせていただくという意味では、今ある計画のプライオリティーのつけ方と全く同じではなくて、少しその意見を踏まえながらプライオリティーをつける点数の重みづけですか、そういうものも変えてくる形で19年度から作業をしておりました。
ただ、19年度からといいますともう丸々2年たっておりまして、そのご意見を伺った後の情勢の変化が、地域も含めて事情の変化があると思います。そういう部分を、これからどういうふうにさらにお話しを伺いながら進めていくのかということにつきましては、まだこれからの作業の中でしっかり皆さんのご意見等も踏まえて作業していきたいというふうに考えておるところでございます。
○藤田委員 そうしますと、それはそれとして道路に関しての計画は進めていくわけですが、その具体的なところということについては、話し合いながら、考えながら進めていくとこんなふうに理解させていただいてええということですね。
○福島総括室長 今ご質問いただきました、進めていくという部分が継続事業をどう進めるのかということと、新規にどういうものに着工するのか両方あると思いますが、このへんはやはり、事業の進捗状況もございます。ただ、財政事情も非常に厳しいので、できるだけ効果のあるところに選択と集中という言い方を使わせていただきますと、そういう意味でその事業の進捗を踏まえて皆さんのご意見、市町からのご要望等も踏まえながら事業を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
○藤田委員 ありがとうございました。また要望させていただきますので、よろしくお願いをいたします。
○西塚委員 直轄事業の負担金の問題なんですけれども、三重県は少し全国知事会と考え方が違うようなんですが、ところで大阪の知事とかおっしゃってみえるのは、もう既に大都市圏ですのでかなり整備が進んできておって、地方というか三重県のようなところがおくれておるんですけれども、直轄負担金がなくなれば配分の基準がまた公平な、元に戻って公平というか、もうそんなところをねらってみえるんではないかという感じがせんでもないんです。ぜひ三重県の直轄事業がこれからも進むように頑張ってもらいたいなと、こんなふうに思うんですが、見通しはいかがなんですか。
○福島総括室長 委員ご指摘のとおりの部分がございまして、三重県としては、先程ご説明しましたとおりまだ幹線道路も、特に直轄国道が中心となっている幹線道路網整備がおくれておると。地域からも非常に強く望まれておるということで、知事も会見等では直轄負担金そのものを全面否定するわけではなくて、一定の地域への便益があるので、一定の負担は必要なんではないかということ、さらに特定の知事は少々過激なことを言われていますが、知事は知事会とも連携をとりながらということで、知事会が完全廃止を強く求めているわけではなくて、まずは国等と議論をしていこうと、そういう場をつくったということで、そういう場で知事としても考えを述べていきたいというふうにお話しをしていただいているところでございます。
○中森委員長 ほかにございませんか。
ないようでしたら、引き続き当局より説明を願います。
4 流域整備分野
(1)治水対策
(2)港湾・海岸整備
(3)下水道事業
①当局から資料に基づき説明(花谷総括室長)
②質疑 なし
5 住まいまちづくり分野
(1)三重県の都市計画の概要とマスタープランの見直し
(2)景観まちづくりの推進
(3)建築開発行政
(4)住宅行政
(5)県営住宅の管理
(6)営繕事業
①当局から資料に基づき説明(奥野総括室長)
②質疑
○中森委員長 それでは、ご質問はございませんか。
○中川委員 大きな問題ではないんですけれども、5-5ページです。この現状の中で、これは公文書だと思いますので、平成17年11月に発覚した元建築士云々、この固有名詞は削除したらいいんではないかと思います。これが1点。
もう1つ5-6ページの処理方針の(3)ですけれども、「建築確認事務を民間に移行していくことが重要です」と、こう明記してあるんですが、これは想定としていつということなんですか。これが2点。
○横山室長 委員ご指摘の1番目の固有名詞につきましては、訂正をさせていただきます。
それから、2番目のご指摘の民間の指定確認検査機関の移行につきましては、順次もう既に民間機関が立ち上がって数年を経過しておりますので、現時点で半分以上が既に民間に移行しておりますが、さらにこの比率を高めるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○中川委員 了解しました。
○西塚委員 私もその建築の関係で教えていただきたいんですが、建築士法の改正によって、この5月27日から一定規模以上の建築物について、構造設計なり設備設計の建築士がかかわることになるんですが、一定規模というのはどの規模なんでしょうか。
○横山室長 まず、構造の方は、例えば鉄骨造ですと4階建て以上、それから鉄筋コンクリートですと高さ20メートルを超えるような、比較的中規模以上のもの、それから小規模であっても複雑な構造計算を求められるようなものについては、構造1級が求められるということでございます。
それから、設備1級につきましては、3階かつ5000平米以上の建物ということに法で決められております。
○末松委員 5-11ページの県営住宅の管理のところなんですが、今の経済情勢の悪化に伴い、というところで現在37世帯の方が入っていただいていると。この間、藤田委員も一緒の会議に出ていたときに、外国人の方が県営住宅の中をシェアをして使っておるということで、シャワーの使い方であったりとか、いろいろな使い方が日本人とは大分風習が違うというようなことで、問題が起きておるというようなこともお聞きをさせていただいた中で、指定管理者にいろいろお任せをしているということですが、そこらへん含めてどういう指導というか現状把握をしていただく中で、せっかく37世帯の方がこうやって対策によって入っていただいておるのに、そういうふうなことでもめていただくと困りますので、そこらへんの現状をちょっと教えていただけませんでしょうか。
○奥野総括室長 ご指摘のところ、私どもそういったお話しを聞いております。外国人の方と日本人の方で文化、風土、風習が違うということで、どうしてもトラブルになってくるところがあるというところで、逐次地元の自治会とか、入居者の団体の方々と話し合いの場を持つようにとか、各自治体のごみ出しとか、いろいろな制度をわかっていただくようなパンフレット等をお示ししまして、トラブルのないように対処をしていきたいと、このように思っております。
○末松委員 現に、トラブルが起こっておるところもあるというふうに聞いておりますので、そこらへんトラブルがないように周知徹底していただいて、しっかり努めていただきますようにお願いをさせていただきたいと思います。
○中森委員長 ほかにございませんか。
ほかになければ、これで県土整備企業常任委員会を閉会いたします。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により押印する。
県土整備企業常任委員長
中 森 博 文