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平成21年第1回定例会 陳3

受付番号・件名 陳3 JR不採用問題の早期解決を求めることについて
受付年月日 平成21年5月25日
提出された
定例会
平成21年第1回定例会
所管委員会 生活文化環境森林常任委員会
項目   1987年の国鉄の分割・民営化をすすめるにあたって、当時の内閣総理大臣が「一人も路頭に迷わせない」と明言し、参議院では「採用にあたっては組合差別があってはならない」との附帯決議も採択したが、北海道・九州を中心に1,047人がJRを不採用となり、 22年が経過した今も解決に至っていない。
 1,047人とその家族はあまりにも長く厳しい生活と名誉回復の闘いを強いられてきたが、多くの子弟は親の解雇が就職にも影響し、また、収入の道が閉ざされた中にあって思うような教育も受けさせられないまま歳月だけが過ぎてしまった。
 すでに解雇された者の平均年齢は55歳となり、解決をみることなく亡くなった者も52名を数え、病床に伏している者も後を絶たない。文字どおり当事者は塗炭の苦しみに喘いでおり、この問題の解決は一刻の猶予も許されない状況にある。
 JR不採用事件の早期解決を求める地方議会の意見書は、これまでに19都道府県議会(北海道、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、東京、長野、山梨、静岡、愛知、大阪、奈良、福岡、佐賀、宮崎)を筆頭に全国794地方議会、のべ1,180本(2009年3月31日現在)に達した。ここ三重県内では伊賀市議会、松阪市議会において採択されている。
 また、国連の専門機関であるILO(国際労働機関)もこれまでに9度にわたり、日本政府に対して「政治的、人道的見地の精神に立った話し合いをすべての関係当事者との間で推進するよう」勧告を行っている。
 さる3月25日、東京高裁は「国労組合員を採用者名簿に登載せずにJR不採用としたことを不当労働行為と認め、鉄道運輸機構(旧国鉄)に賠償として一人550万円の支払い」を命じ、さらに南敏文裁判長は「この判決を機に、1,047名問題が早期に解決されるよう期待する」とのコメントを発した。
  県議会におかれては、こうした現状を理解いただき、政府に対して、JR不採用事件の早期解決を求める意見書を提出されたく陳情する。
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