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年金記録問題の速やかな解決を求める意見書

年金記録問題の速やかな解決を求める意見書

 公的年金の5,000万件の未統合記録が発覚して以来、年金記録問題の解決に向け取り組んでいるものの、いまだ多くの課題が残っている。
 全受給者及び加入者あての「ねんきん特別便」は、昨年10月に発送を終えたが、その後の記録の訂正又は統合や、正しい額の年金の支給などは大幅に遅れている。とりわけ、高齢の受給者にとって年金の支給は切実な問題であり、支給が半年あるいは1年先といった対応は許されない。
 また、昨年新たに発覚した厚生年金の保険料額の引下げや加入期間の短縮といった問題についても、解決されていない。
 よって、本県議会は、国において、年金記録問題を速やかに解決し、すべての国民が納付した保険料に見合った年金を確実に受給できるよう、下記の事項を含む政策の実施を強く要望する。
                                          記

  1. 年金記録問題の解決には、社会保険庁、厚生労働省及び総務省のみならず、民間企業又は民間団体にも協力を要請して取り組むこと。
  2. 全国の社会保険事務所や市町村に散在している手書きの台帳とコンピュータ記録とを確実に照合し、コンピュータ記録を正確なものにすること。
  3. 年金記録の訂正が行われた受給者が、正しい額の年金を迅速に受け取ることができるようにするため、再裁定に関する業務の効率化を図ること。
  4. 年金記録確認第三者委員会において、年金記録訂正の申立ての処理に際し申立人に保険料納付の証拠等がない場合や不適正な事務処理等によって記録が変更された疑いがある場合には、申立人の立場に立って処理すること。 

 以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成21年3月23日

             三重県議会議長 萩 野  虔 一

(提 出 先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
厚生労働大臣

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