三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成20年度 委員会会議録 > 平成21年2月17日 地域間格差対策調査特別委員会 会議録
地域間格差対策調査特別委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成21年2月17日(水) 自 午後3時17分 ~ 至 午後3時35分
会 議 室 202委員会室
出席委員 12名
委 員 長 水谷 隆
副委員長 津村 衛
委 員 水谷 正美
委 員 村林 聡
委 員 大野 秀郎
委 員 舘 真人
委 員 青木 謙順
委 員 山本 勝
委 員 中村 進一
委 員 山本 教和
委 員 萩原 量吉
委 員 藤田 正美
欠席委員 0名
委員会書記 議事課主査 平井 靖士
企画法務課主査 石田 学
傍聴議員 0名
県政記者クラブ 0名
傍 聴 者 3名
議題および協議事項
Ⅰ 委員間討議
1 今後の公共交通のあり方の課題整理について
2 その他
Ⅱ 委員協議
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 今後の公共交通のあり方の課題整理について
○水谷委員長 大変お疲れのところ、それぞれまた皆さんお忙しいところをお集まりをいただきましてありがとうございます。ただいまから地域間格差対策調査特別委員会を開会いたします。
前回の委員会で、3月の本会議で委員長報告を行うということで決定をしております。そこでこれまでの調査、議論を踏まえ、報告に向けての内容、論点について別紙にまとめさせていただきました。
これをたたき台として報告案をまとめてまいりたいと思いますので、本日はこの別紙をもとに論点整理、ご意見をいただきたいと存じます。
配付資料について、ご説明を申し上げます。
まず資料1ですが、これまでの調査から現況、公共交通を支える地方公共団体の財政状況、期待と課題について整理をさせていただきました。これを踏まえて、今後の公共交通のあり方について、4つの観点から、当委員会の考えをまとめさせていただきました。
資料2については、今までの委員会での意見。資料3については、当委員会で行った市町へのアンケート調査結果の概要。資料4については、法律の改正や法律に基づく事業概要、三重県の関係補助金の概要という構成になっています。
これらをごらんいただき、今回委員の皆様には、先ほどの資料1の今後の公共交通のあり方について、当委員会の考えに基づく県当局への具体的な要望ということで、ご意見をいただきたいと存じます。
また、当委員会の考えとして、ほかにこういうものがある、県当局へこういう要望を行うべきというご意見でも結構でございます。
きょうのご意見を反映させて、報告案としてまとめていこうと考えておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
ちょっと見ていただいて、意見がありましたら、よろしくお願いをいたします。
○山本(教)委員 今まで1年にわたって議論してきましたよね。各委員の発言等について、いろいろと項目あると思うんですよ。ですから、それは県当局への提言もあったり、また三重交通なりの交通機関というか、会社への提言でもあったり、委員会としての意見というのはここに書いてありますから、そういうものを精査して、右の項目に入れられたら、そうやってできるんじゃないかなというふうには思いますけどね。今さら例えば、はい、1の項目について何かありますか、2の項目について、皆様何かありますかと言っても、なかなか出て来ないかもわかりません。出るかもわからないし。
以上です。
○水谷委員長 今、ご意見がありましたように、一応今までのそれぞれの意見等をこういった形でまとめさせていただきまして、きょう皆さんが特に意見がなければ、私のほうで次回要望として提案をさせていただく内容をお示ししたいなというふうに思っております。
○大野委員 私、前回休ませてもらったんですけれども、市町がやっておる交通機関の状況と料金を調べさせてもらったんですわ。料金ですね。それが例えば100円とか、200円とか、たまたまこれまでの路線に近い料金を取っているところもあるんですけれども、やはり4のところに、住民というか、利用者の一定の費用負担というのもやっぱり考えていかないと、県に対して補助金とか、それはたくさんあるんですけれども、現実は100円で、例えば私らのところに行くとそれはいいんですけれども、例えば高校生は前ですと、例えば駅まで行くのに600円ぐらいかかっておって、今は100円で行ける。そうすると、そこのところはどこが持っておるかというと、町が持っているわけだね。だからそのへんのところも、少しやっぱり全額というんじゃないんですけれども、住民が利用者の費用負担ということもちょっと考えなあかんなという、そんな課題があるなというのを感じておったんですけれども。
そのへん、皆さんの地域ではどうですか、その費用負担。循環バス1回乗ったら幾らとか、大体100円が多いんですわ。
○水谷委員長 我々の地域もほとんど100円ですね。
○大野委員 そこのところをタクシーで行ったらね、例えば1,500円とか2,000円ぐらいかかるとかね、そんな地域がかなりあるんです。
○山本(教)委員 今の大野委員の話で、これ地域間格差で、格差ある地域に住んでおる人間で、ここの子供たち、特に前も発言したけど高校生、高校生が志摩から伊勢へ行く高校へ通っている方が多いんですよ。スクールバスというのを出しているわけですわ。そうすると3カ月の定期で10万円なんですよ。これはね、今のこの厳しい状況の中で、共働きで一生懸命お母さんも働く、当然お父ちゃんも働く、そういう人たちが子供を伊勢に通わせて、定期代が3万円、月ね。3カ月で10万円さ。なおかつそれに授業料を払っていかなきゃいけないしというんでね、大変な思いをしとる、こういう状況もあるもんですから、どこまで行政が面倒見ているかというと、なかなかその辺はところは難しいと思うけど、そういう現実があるということをね、高校生の通学の費用負担云々というようなことがもしどこか項目で入れられれば、入れといてもらったらありがたいなというふうに思いますね。
現実にね、そういうことによって、もううちは金ないから、伊勢行くなと、志摩の高等学校二つあるんです。水産高校と、志摩高校というのと。もうどちらか行けと。伊勢行くなというようなことがこれから起こりつつ、一時あったんですよね、例の失われた10年という中で、真珠養殖が厳しいときには、もう伊勢に金ないから行くなと、これからもね、起こりそうな感じがしますのでね、何か入れてもろうたらありがたいなと、そんなことを思います。大野委員から言われたもので、ちょっと思い出しました。
○水谷委員長 わかりました。そのへんも一度よく調べて、考えてみます。
○舘委員 今、言われたのは、例のアンケートやったときに、交通弱者への配慮ということで、タクシーの助成であったり、福祉バスやスクールバス、通学というような形のものが地域から出てきておるのやという、こういうやつと思いますよね。そういうふうな関係もありますし、利用者数の問題があって、経費の問題があって、どれだけ必要かというのは、民間のバス会社というか、そこが引いていったというところなんでしょうけれども、それはそれなりにして、行政として考えていくのに、やっぱり社会基盤の一つなんやねと、こういうふうな中でも出てきていますよね。
そういうふうな形の中で、どうやってするかというと、例えば今回21年度予算でも、公共交通調査検討事業と、645万9,000円、当初予算に上がっていますけれども、これは市町が実施する公共交通に関する計画策定の支援をしますということで上がってきているのが、そういうふうな形の中で県が一つの方向を示そうとはしているんでしょうけれども、あれも国の補助金を受けていく、何とか協議会とかつくってというふうなものですよね。
多分それに対しての話なんだと思いますけれども、やはり県としてもそのスタンスをどこまで決めるかというと、地域、地域のものがあって、地域の問題があるんですけれども、地域を超えて一つのネットワークを組んだりするんで、そこら辺の調整というか、そこら辺も含めるものを、今までずっと議論されてきて、そんな話も出てきていますけど、そこら辺のまとめ方の中で、1回まとめていただいて、えらそうですけれども、それもまた見せていただいてというふうなことになるんかなと思いますけど。
○水谷委員長 今、舘委員からお話のように、政策部から地域公共交通の予算も組まれておりますので、その辺のことも踏まえてね、ちょっと出していかないかんかなというふうに思っております。
よくわかりました。
○萩原委員 いつやったか、言うたかとは思うけども、これはガソリンがもっともっと値上げしていくと、電気自動車もあるかもしれんけれども、実際、地球温暖化を考えたって、車は多過ぎるんやわな。もちろん三重県におったら、車がなくては住めへんというような状況もあるんだけれども、一方でこれ、自動車がこんなにようけこれからはんらんするのか、今の製造で必要なのかとなると、外需頼みも難しくなってくるし、そう国民もばんばん車を買いかえてというような状況にならへんなので、かなりこれ今の不況といいますか、経済悪化の中で、産業構造も変わっていくだろうと思うんですけどね。
本当に、こんなときにやっぱり公共交通機関というのがもっと見直されなきゃいかんのやけど、結局、車社会では何ともならへんなってきたというので見直そうとすると、公共交通機関はそのときにはもう既になかったよみたいな、そんな状況になってしまう危険性はあるわけですよね。
だから、私はやっぱり公共交通機関の予算というのを、必要性というのを大いに今改めて見直し、PRもし、宣伝もしという、行政を含めてね、これはこれで私は本当に必要やないやろかという思いがするんです。
これ、今も議員そのものも皆さんが若返って、私は年取ってきたけどさ、今までは車で来る人はそんなに多くなかったけども、今やほとんどみんな車になってきてるわけやな。1人が1台、まあそれで全部乗ってくる。私ら、事務所でよく会議をやったりするときに、もう一人一人が全部乗ってくるわけだな。駐車場は困るし、排ガスもすごいしみたいなことになるわけでしょう。乗り合ってこいさと、四日市は四日市で乗って、3人、4人が乗ってきたらそれは物すごい有効やのにという、そんなこと言いながら、現実にはそんなことできへんのですけどね。
だから、そのあたりはガソリンむだにたいてるなということにもなるし、これはまあ燃料もそのうちなくなってでありましょうし、中国がもうちょっと車が普及したら、あの国民が全部乗り出したら、もう本当に先が見えているということにもなるようですから、だから本当に公共交通のあり方というのをもう一遍見直そう。
そんな中で、この要望の中にも出てきておったんやけど、鉄道でもバリアフリー化がまだ進んでいないというので、例えば四日市で言うと、この間から四日市の議員もいろいろお願いしとったんやけど、富田駅とか、塩浜駅とかいうところで、バリアフリー化ができないんですわ。エレベーターがないとか、階段上っていかんと、なかなか行けへんとかというのは。
そんなのも何とか今度の予算の中にはちょこっと見通しとしては入ってきたようなんですけれども、真弓さんは真弓さんで、津新町駅でと言ってたら、新町駅もそんな方向で検討がされてきているということのようですし、そういうバリアフリー化も進めながら、やっぱり鉄道とか、バスというのは、みんなの移動手段なんだということで、いずれは私らも年取っていくんやし、なかなか車で通っていけへんということになればね、鉄道、バスの重要性というのはもっともっとPRをしていいんじゃないかな、地球温暖化とのかかわり含めてね。これはもっと行政も音頭をとってやるべきやという、そんな方向は一つ大事なことやないかと思うんですが、それは地域間格差の解消になるかというあたりは、ちょっと私もよう余りわからないけれども、そんなふうに思います。
○水谷委員長 はい、わかりました。
いろいろとご意見もございますでしょうけれども、特になければ、別紙で提案書を少し用意させていただきましたので、こちらにきょう意見が述べられなかった方、あるいは今から思いついたことがあれば、それに記入をしていただいて、24日ぐらいまでに特別にまた意見がありましたら、そこへ書いて出していただければ、またそれに我々のほうで副委員長と一緒にまとめさせていただきますので、ぜひよろしくお願いをいたしたいなというふうに思います。
本日ご協議いただきますことは以上ですが、ほかにこの際何かありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○水谷委員長 よろしいでしょうか。
なければ、これで地域間格差対策調査特別委員会を終了いたします。
Ⅱ 委員協議
・次回の日程について(3月4日)
〔閉会の宣言〕
地域間格差対策調査特別委員長 水 谷 隆