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後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書
本年4月から実施された「後期高齢者医療制度」は、75歳以上のすべての高齢者から保険料が徴収されるとともに、月15,000円以上の年金受給生活者などについては、原則として保険料が年金から天引きされる制度である。
また、後期高齢者の保険料は、今後2年ごとに医療費の変動に応じて見直され、値上げされる可能性も指摘されている。
さらに、今後は、75歳以上の高齢者は「心身の特性にふさわしい」などの名目で、診療報酬が引下げられることにより受診できる医療が制限されたりするなど、高齢者の暮らしと健康に重大な影響を及ぼすことも懸念される。
よって、本県議会は、国において、このような状況の中、これまでの問題点を踏まえ制度を見直す動きもあるが、高齢者が安心して適切な医療を受けることができるよう、持続可能な制度の再構築も視野に入れ、後期高齢者医療制度を廃止されるよう強く要望する。
以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成20年10月20日
三重県議会議長 萩 野 虔 一
(提 出 先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
厚生労働大臣