三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成19年度 委員会会議録 > 平成20年2月20日 地域活性化対策調査特別委員会
地 域 活 性 化 対 策 調 査 特 別 委 員 会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成20年2月20日(水) 自 午後2時33分~午後3時34分
会議室 601特別委員会室
出席委員 10名
委員 長 舘 直人 君
副委員長 青木 謙順 君
委 員 水谷 正美 君
委 員 奥野 英介 君
委 員 後藤 健一 君
委 員 笹井 健司 君
委 員 藤田 泰樹 君
委 員 岩田 隆嘉 君
委 員 山本 勝 君
委 員 西塚 宗郎 君
欠席委員 1名
委 員 服部 富男 君
傍聴議員 なし
県政記者クラブ なし
傍 聴 者 1名
Ⅰ 事項
1 パブリックコメントへの対応について
Ⅱ 委員協議
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 事項
1 パブリックコメントへの対応について
○舘委員長 本日は、ご案内のとおりに、昨年12月から本年1月にかけて実施をいたしました「三重県地域づくり支援条例(素案)」に関するパブリックコメントでお寄せをいただいた県民の皆様からのご意見についてのその対応につきまして、まずご協議をいただくということでございますので、よろしくお願いいたします。
いただきましたご意見の内容につきましては、既に前回、各委員の皆様には、ご報告をいたしておりますし、また、これに対する回答案をお手元にお配りをさせていただいているところでございます。この内容について、正副委員長に一任いただいておりましたことから、先ず、私の方からその内容について御説明を申し上げたいと、このように思います。
6件ありまして、まず一番目でございますけれども、この内容については、観光・産業の視点が弱いとのご指摘でありますが、このことについて、本委員会では、これまでの協議の中でも「地域づくり」については、分野をどの分野と特定せず広く捉えて検討してまいりましたので、その旨をお手元のような形の中で、ご説明を申し上げたい、このように思うところであります。
そして二つめのご意見でございますけれども、これは、本委員会の検討または設置も含めてでございますけれども、議会の総意で行ってまいったものでございまして、そこに書いてあるような国土交通省の政策とは何の関係もないということであります。
このため、本県議会は、地域振興、また地域活性化のために色々な取組を行ってきたことを述べさせていただいて、また、国の意向に沿ったものであるとか、行政主導の「地域づくり」を推進するということではないことをご説明申し上げたいと、このようにして記述させていただきました。
そして、三つ目のご意見であります。素案において、「協働」と「地域資源の活用」を理念として「地域づくり」を推進させるとしていますが、これを行政がどのようにサポートするのかという懸念がございます。行政主導で進めるのではなく、地域社会での議論、合意に基づく「地域づくり」が必要であると、そのような主旨と解釈をさせていただきました。
従いまして、回答案では、まず冒頭で、地域における多様な主体の皆さんの活動、県民の皆さんの活動が重要な役割を果たすものであることを説明をさせていただいて、その推進のために、県と市町が連携をすること、また、それは、「定義」にあるように、行政主導で「地域づくり」を進めることを意図していない旨を記述させていただいたということでございます。
四番目のご意見でありますが、これは、素案に対するものではありますが、内容的には、地域のことは地域に最も近い市町村が担当するという考え方は、本来の「補完性の原理」に基づくものではないと、このようなご意見であったというふうに考えます。
このため、回答と申しましょうか、こちらの考えとしては、知事の第二次戦略との立場の違いを説明するものとして、記述をさせていただきました。
五番目のご意見であります。二つのご意見から成っております。一つは、「地域づくり支援」において、市町だけを優先的な扱いにしていないかということ、もう一つは、何故、このような条例が必要なのかを含めて説明が足りないというものでございます。
回答の案とさせていただいては、この二点に対し一括して説明をさせていただいておりまして、内容としては、これまでの本委員会での議論、検討の経過と素案の主旨を説明させていただいた、そのように記述をさせていただいております。
そして、六番目のご意見でございますが、このご意見を私なりに要約させていただきますと、「生活創造圏づくり」の総括が充分になされているのかということ、条例が具体的に何を目指すのか、「地域づくり」の支援は条例を制定する必要があるのか、市民団体への支援をどのようにするのかなど議論する必要があるのではないかということであったと、このように思います。
回答の方におきましては、先ず、地域振興や地域活性化と、このようなことにつきましては、速効といいましょうか、特効薬は無い訳でありまして、そのため、議会としても、また議員としても、永遠の課題であると、このような認識のもとに常にそれについての取組が必要であることを述べさせていただきました。その上で、「生活創造圏づくり」の成果であります「協働」の理念を受け継ぐことを説明させていただきますとともに、議会基本条例に基づきます行政の監視、政策立案を行う一環として、知事が行う「地域づくり支援」に関して、市町の意見の聴取、議会の関与という枠組みを設定することを条例で行うことを記述させていただいてございます。
また、今後、議会におきましても、多様な主体による「地域づくり」、まさに県民の皆様であると思いますけれども、その地域づくりが活発に行われるための議論が必要であることも述べさせていただいたところでございます。
いただきました6件のご意見についての回答案は、このようにお示しをさせていただいた、以上のようなことでございますが、主要な論点といたしましては、「地域づくり」について、県は市町を支援するだけなのかということ、それ以外のことは考えていないのかということも感じ取れましたし、実際に「地域づくり」を行うのは、県民の皆さん、またNPO団体等々の多様な主体の皆さんでありますけれども、それはどうするかということであったと、このように思うところでございます。
回答案にも記述をさせていただいておりますけれども、これまでの本委員会の議論でもございましたが、地域活性化あるいは地域振興という問題につきましては、完全無欠といいましょうか、完璧な解決策というものは無いというふうに考えられます。その時々に応じた政策を打っていくしか方法は無く、従って、常に調査でありますとか、検討、議論を、議会としては行わねばならいものでございます。
今回、こうした意見と申しますか疑問を生じさせた一因に、条例の名称が「地域づくり支援」ということになっており、内容的にも、県と市町との関係を整理するものとなっていることがあるのではないかというふうにも考えておるといいましょうか、感じておるところであります。
今後、正式な条例案の作成におきましては、再度検討する必要であろうと、このように考えております。
パブリックコメントでいただきましたご意見に対しては、今後、条例案の決定に合わせて、議会ホームページで「考え方」を示すことになりますが、ご説明をさせていただいた考え方、こちらはまだ案でございますけれども、委員の皆様からご意見をいだきたいと思います。如何でございましょうか。
(意見なし)
○舘委員長 それでは、基本的にはそのようなスタンスといいましょうか、内容とさせていただいて、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○舘委員長 正式な条例案にするときまでにはまだ議論する部分もあって、変更していかなければならない部分もあるかもしれませんので、とりあえず今の段階での考え方は、このようなスタンスだということで、ご了解をいただきたいと思います。
○山本委員 いろいろ意見が出てきて、意見に対する考え方をだいたい集約していただいて、これはホームページに載せて、一般の県民の皆様方にも、こんな意見があったので、県議会としてこういう考え方をもっていますよということをするんですな。
○舘委員長 意見をいただきましたので、議会のホームページで意見を求めたように、回答につきましては、ホームページに載せます。しかし、まだ本委員会として条例案を固める前ですので、条例のスタイルについて、この後またご協議いただきますけれども、それについてどういうふうな、例えば条例の名称についても申し上げましたけれども、そんな形のものも含めたものに一部修正するかもわかりませんけれども、現時点での本委員会のスタンスというか、考え方はそれでということでご理解いただきたいと思います。
Ⅱ 委員協議
1 条例案について
これまでの意見を踏まえて、条例案についての意見交換を行った。
2 次回の委員会について
2月27日か28日のいずれかで開催することとした。
〔閉会の宣言〕
以上、会議の要綱を記し、ここに押印する。
平成20年 2月20日
地域活性化対策調査特別委員長 舘 直人