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平成18年6月27日 産業振興調査特別委員会 会議録

産業振興調査特別委員会

会 議 録

(開 会 中)

開催年月日   平成18年6月27日(火) 自 午前10時48分 ~ 至 午前11時55分

会 議 室   601委員会室

出席委員   10名

委員長 前野 和美  君
副委員長 清水 一昭  君
委員 中村  勝  君
委員 北川 裕之  君
委員 石原 正敬  君
委員 前田 剛志  君
委員 舟橋 裕幸  君
委員 貝増 吉郎  君
委員 岡部 栄樹  君
委員 島本 暢夫  君

欠席委員    0名

出席説明員

[東紀州対策局]

局  長    坂野 達夫  君

東紀州対策分野総括室長兼

東紀州対策室長 大林  清  君

その他関係職員

[観光局]

局  長    大森  久  君

観光政策監   中村 由一  君

その他関係職員

傍聴議員    なし

県政記者クラブ  7名

傍 聴 者    なし

議題および協議事項

I 調 査

1 東紀州対策局の取組状況について

2 観光振興について

(1)観光振興施策について

(2)「観光・文化調査特別委員会提言書」(平成17年10月)を受けて

II 委員協議

1 今後の委員会の進め方について

(1)調査事項について

(2)年間のタイムスケジュールについて

2 その他

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

I 調 査

1 東紀州対策局の取組状況について

1) 当局から資料に基づき説明(坂野局長 説明)

2) 質疑

○前野委員長 それでは、質疑がごありましたら、お願いをいたします。

 いかがでしょうか。

○岡部委員 東紀州では、今まで何回か会合をやってみえると思うんですが、基本的にこういうものというものが、主にこういうものが出ているよというものがあれば、簡単で結構ですので、ちょっと言ってもらえませんかね。

○坂野局長 それぞれフリーに議論いただいておるということで、6月5日の第5回で初めて分科会にしましたものですから、まだそのあたり明確にはなっておらない段階でございます。

○岡部委員 東紀州の場合、もちろん熊野古道も大きな観光資源の一つだと思いますけれども、その整備が一番大事になってくると思うんですよ。もちろん高速道も今やっておりますけれども、滞在型と、それから短期間、日帰り、いろんなすみ分けができると思うんですが、私はこの東紀州については、滞在型のものを主に考えていかないと、東紀州そのもののいわゆる生きる道がなくなってくるんではないかなという気がするんですよ。

 だから、短期間で、日帰りで帰ってくるということではなくて、滞在型のものも考えていくような、いわゆる観光に持ってかなければいけないのとちがうかな。それには、例えば熊野古道なんかでも、これも生かしながらやらなければなりませんが、陸路でも結構なんですが、例えばセントレアという一つの内外から着陸する場所があるんですから、そこから、東紀州に向けてどうやって持ってくるか。もちろん鳥羽港もあります。私は、本会議でちょっとお話ししましたが、尾鷲港を、やっぱりこの際、大改修をして、そして大型客船が着岸できるようにして、そこからいわゆる東紀州をいろんな観点で生かしていく。同時に、そこからいわゆる熊野古道の参詣道をきちっとルートを作ってやっていく。だから、そのルートというか、東紀州へ来るまでのものを陸と海からきちっとやっぱり私は固めていかなければいけないと思うんですよ。だから、何を催しても、来たけれども、さあ一体どこへどうやっていくのかというのがわからないではいけないので、そのへんの考え方というのはどうですかね。

○坂野局長 まず、先生が本会議でご指摘いただきましたように、熊野古道自体をきちっと全国に理解をしていただくという意味では、やはり伊勢路から熊野に一気通貫でつながったものとして、お伝えをするということがまず大事だろうと思っております。そういう意味で、今、JTBであるとか朝日のカルチャーセンターで、熊野古道についての理解をいただいておりますが、そのときにやはり、伊勢から熊野に行くという、そういうところの参詣道としての価値であるとか、文化的景観としての価値というのをしっかり理解をした人が訪れてきていただくんだというふうなことで、従来の近くのバスツアーだけではなしに、おっしゃっていただいたようなところから来ていただけるようなところをしっかり見ていくということは必要で、それについて必要な宣伝等を観光局としっかりと連携しながらやっていくということが必要だろうということが、まず前提としてあると思います。

 それから、滞在型にしていくためには、今日も説明をさせていただきましたが、紀南の中核的交流施設のようなものをきちっと整備をしていくということがまず大切だろうと思いますので、地元としっかりと連携をしながら、整備を進めたいということを考えております。

 そういった中で、来ていただくのに、アクセスが何しろ一番大事だということで、高速につきましては、平成25年の遷宮に向けて概成するような形で進めていただくということですので、そういう概成した段階のところを頭に置きながら、整備を進めていくということが大事だと思っていますので、そのあたりを地元市町、地域の人としっかり議論しながら、どういうインパクトのある滞在施設、また魅力のあるものを作っていくかということをしっかりと議論していただくように進めていきたいと思っています。

 それから、尾鷲港の話は、また今後検討課題ということで、しっかり勉強させていただきたいと思います。

 以上でございます。

○岡部委員 熊野古道あるいは東紀州を活性化させるためには、やっぱり、この尾鷲港を何とか拠点にしなければいけないと、私自分自身は基本的に思っているんですよ。それが、今まで県にしても、それからそういう委員会にしても、全然取り上げていない。どうしてかなという感がするんですよね。せっかくセントレアがありながらですね。だから、それもしっかりと、今後、一遍協議してもらいたいなと、こう思うんですね。

 それから、滞在型になりますと、観光も生きてくるし、それからやっぱり定着というか、人口増、そして雇用の創出、それから商業のいわゆる活性化、いろんなものが加味してくると思うんですよ。ですから、一概に、いろんなイベントを持ってくるのも観光ですし、世界的なイベントを持ってくるのももちろんそうですが、やっぱり東紀州全体を生かしていこうと思えば、そういうふうな方にも力を入れていただきたいなと。

 それから、指定管理者の方なんですが、これ10社ほど来ているということなんですが、私は、やっぱり、今回の東紀州あるいは熊野古道、いろんなものを加味した場合、地元というか、精通したところの方がいいんではないかなという気がするのですが。これはもちろん入札になると思いますので、どなたがどんなふうになるかわかりませんが、できればそういうふうな、地元に精通したような方がいいんではないかなという気がするのですが。そのへんはやっぱり点数とか出されて、もうこれは全然違いますよということになるのかですね、そのへんのお考えはどうですか。

○坂野局長 指定管理者につきましては、岡部委員ご指摘のように、やはり地域の資源を生かしていくという観点では、おっしゃるような管理者というのが、ある意味必要だと思っています。そして、重要だと思っています。一方では、その指定管理というのは、12ページのところにも書かせていただいておりますけれども、管理といった観点で、非常に厳しいところもございますので、そういったところを総合的に判断しなければいけないと思っておりますので、適正にその手続を進める中で、そういう考えということも私どもも重要視しながら、そのこと自体も選定の中に入っておりますので、進めていきたいと考えております。

○岡部委員 ありがとうございました。

 もう最後です。参考までに、熊野古道センターでは、6,000本のヒノキが使われたと。これすべて尾鷲のヒノキですね。

○坂野局長 はい、すべて尾鷲のヒノキでございます。それで、展示のところに、どこのところから来た尾鷲のヒノキかということがわかるように、トレーサビリティということも配慮して、それが展示のところにあらわれるようにしております。

○岡部委員 はい、ありがとうございました。

○貝増委員 2、3確認と執行部の話を聞きたいんですけれどね。まず最初に、総合調整とか取組会議について、今これに基づいて説明いただいたんですけれど、なぜ東紀州は自立せよというサポートをしながら、どの会議でもそうなんでしょうけど、何で県が入るんだと。自立させるんだったら、ほんとに段取りをして、じゃあ、あと上がったものを面倒見てあげる、そして、その中間というのはやっぱり全部地元に任せてしまおうと。地域がやっぱり立ち上がらないことには、こういう段取りでいきましょうと、そして県はこう考えていますと、教科書を作って会議を進めてくださいでは、私は地元の意識をだんだん下げて、例えば数年後にもう人が来なくなっても、こんなのは地元の考えと違いましたよと。よくあるパターンなんですよね。

 だから、今からでも間に合うと思いますので、徹底して地元に任せて、そういった資料をあげていただくと。じゃ、県は本当に県議会が知事へあげたみたいな形の、そういう形のものを待っていると。そこでもう一遍もませていただいて、県の見方で肉づけをしてあげると、そういうふうにはできないものですかね、今からでは。

○坂野局長 おっしゃるように、地元の自主自立で活動していらっしゃる方のご意見であるとか、住民のご意見を最大限に活用するということで、地域振興創造会議が設置されておりますので、それをいかに議論を活発に、しかも生かしていけるような提言をいただけるかということが重要かと思っていますので、そのへんについては十分努力していきたいと思っております。

 その上で、それらを次期の戦略計画に反映していくとか、予算に反映していくというのは、行政の大事なところかと思いますので、新しい時代の公の取組で進めていくわけですけれども、最後のそういうところは、関係部局長会議であるとか、地域機関総合会議というのをうまく回していくということがなければ、そこにつながっていかないわけですので、そういったことで、先生のおっしゃるような趣旨で進めていく所存でございます。

○貝増委員 できたら、そうおっしゃるとおり、昔の生活創造圏ではないけれども、いつも県庁がサポートして段取りしていくと、何か言いたくても、県はこう考えているというと、思いをそっちへ合わせていかなければみたいな、そうなるということは本当に県営で完全に走った方が、思いがわかるし。じゃ、私が今みたいに言う、地域自立バージョンに変えてしまうか、どちらかしかないんですよ。それで、責任を持ってやってくださいと。今、局長が言われたので、なるべく県の立場というような発言もすべて控えていきながら、進めていただけたらありがたいなと。

 古道センターと交流施設整備もそうですけれども、指定管理については、去年、おととしぐらいから常時、発言、問題になっているんですけども。これ、出すことばっかり考えて、リスク担保の問題とか、今のは地元に出した方がよいという話も出ましたけれど、それでは、本当に何のために出す、出すことによってどういうことになる、何か起こったときにはどういうリスクがということで、大体70から80本のリスクの契約書があるはずなんですよ、指定管理の委託には。じゃあ、そういうものを作って詰めていける、その段取りができているか確認させていただきます。

○坂野局長 一応、それにつきましては、委員ご指摘のような、そういうパーフェクトなところまでは、どの程度までかということはございますが、一応選定基準なりのところで、細かく規定をいたしまして、できるだけそういう管理のところで、リスクを顕在化しないようなことで進めるということで考えております。

○貝増委員 弁護士も入れてもらっていますか、県の方から。

○福田推進監 今回の選定委員の中には弁護士は入ってございません。

 ただ、これから総務部の方に協定書案がございますので、このあたりが決まりましたら、その中で詰めていくことにしております。ただ、選定委員の中には、公認会計士等、さまざまな分野の方に入っていただきまして、審査をしていただく予定になってございます。

○貝増委員 審査と契約とは別なんですか。その契約の段階で、リスクマネジメントをいかに県は担保をとるか。大きな運営にしても、すべての担保責任をとってしまわないことには、選んだ、任せた、それだけでは進展がないということを、はっきりと県は自覚して行動してほしいということ。

○坂野局長 その点につきましては十分注意して進めるようにいたします。

○前野委員長 時間もおしてきましたので、ほかにご意見がなければ進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。

ありがとうございます。

 ほかになければ、東紀州対策局の取組状況についての調査を終了いたします。

 当局にはご苦労さまでございました。

2 観光振興について

1) 当局から資料に基づき説明(大森局長 中村観光政策監)

2) 所管事項の質疑

○前野委員長 それでは、ご質疑がごありましたら、お願いいたします。

○貝増委員 観光という面で、今年もお木曳きですね、去年、17、18で3万5,000と書いてあるけれど、実質これ神宮は10万人でしょ、目標が。来ていただけるという方が。それですべて動いているんですけども、その中で、突飛した地元行事でね、浜参宮が入っていましたでしょ。お木曳きとプラス浜参宮をやりましょうと。今度、2025年のお白石のときに、桑名の山参宮を提案してほしいんですよ。今、水面下で話は持っていっているんですけども、県が、ソフト面の、例えば観光誘客の支援をしていただくんだったら、そういうことも考えて、山参宮というのは多度神社へ参拝して帰ってくださいということなんですよ。浜参宮、あれは興玉神社なんですよね。だから、うまいこと抱き合わせて、その観光ルートを作っていくと。北の玄関も、東へ帰る人はそこを帰りに寄りましょうとか、そういう形でパッケージを、神宮に推奨してもらうとかね。全国の旅行業者というのは全部神宮の指示に基づいて動いていますから、だからこれも一つの手段なんですよ。机上でプロデュースがあるから書くというのもあるけれども、現場サイドから、こういった、あそこでこれができるんだよといったら、次はこれもできるだろうと、だから私は山参宮を入れてくれと。すぐこれ、人が動くんですよね。そういうことはいかがでしょうか。

○大森局長 三重県にはたくさんの資源があるということが、この2カ月半ぐらいでわかってまいりました。今おっしゃっていただいたのも、私は初めて聞いたんですけれども、いろんな資源が眠っている、まだ世の中に出ていないということをぜひ教えていただいて、そういうものが県の観光政策の中で、誘客に結びつけられるようなことをしていかないといけないというふうに思っています。

 100万人の観光客がいらっしゃいますと、180億円の波及効果があり、1,800名から1,900名、約2,000名弱の雇用が発生すると、こういうふうに言われています。そうすると、ピーク時が約4,900万人強です。400万から500万人ぐらい減ったとなってくると、相当のダメージが来ているのではないかなというふうに思います。観光産業というのは複合産業であると私は思っていますので、一次産業から、あるいは二次産業も含めて、ずっとその連関が出てくると思います。観光産業が活性化すれば、地域の一次産業も、あるいは地域のお土産物屋さんも含めて、すごく効果があるというふうに思っておりますので、何でもというわけにはいかないですが、そういう魅力ある資源をぜひ発掘していきたいなというふうに思っています。

○岡部委員 第6回の新体操のワールドカップファイナル三重大会の5,000人の基礎的な数字は、どこから持ってきましたか。

○大森局長 実はこれは教育委員会の方から聞かせていただいておる数字なんです。明日、実行委員会が行われるというふうに聞いております。5,000人はまだ推定数字でございますので、明日以降に具体的に出てくるものというふうに聞いております。

 今のところ、5,000人というのは、どういう地域からどういう方々がというような話はまだ承知をさせていただいておりません。恐れ入ります。

○岡部委員 この世界大会は、知事が外国へ行かれて、ただ一つ、日本だけ手を挙げられた、どこもなかった、その日本も三重県だけだと。聞くところによりますと、大体選手が600人、関係者が400人で1,000人。この数字で、日本へ持ってきてどうかなというような感じがするんですが。それで、この企業は、三重県で1社しかないわけですね、この新体操に取り組んだのは、1社しかない。ですから、そんな中でどうやって、やっていくのかなという気がするんですが。高校生は、何校かあるみたいですが。そのへんは、よっぽどうまく取り組んでいかないと、本当に、観光資源になるのかなという感がしますのでね。教育委員会ときちっと話をしながら、誘致した以上は、成功しないといけないし、そのへんをきちっと、なんだ、これだけだったということにならないように、対策を持ってしっかりとやっていただきたいなと、要望しておきます。

○貝増委員 今日の朝刊に、松阪港からセントレアへ行く海上輸送について、他の埠頭用地を無償でと、もう県が先に発表したと、そういうことが出ておりましたですよね。私、それでいいんですけども、なぎさまちでも、四日市以外は、セントレアへ行くだけの港として輸送業者を募集し、そして運航させると。そこにプラスアルファの事業を、県内に対する空港ではない観光のための有効利用を提案してもらうとか、それでは、それに対してどういう形のサポートができるとか、四日市はやっているんですよね。そのかわり、四日市から名古屋イタリア村は自社ですから、社内移動ですけどね。セントレアへよい航路を作らせてもらったと。じゃ、これでうちのお客も自分とこへ引っ張っていきますと。それだけでいけないので、鳥羽のリゾートにセントレアから運んでいますよね、海上輸送、自社で。また、そういうような他社のを見てますと、こちらサイドでも津のなぎさまち、そして松阪港に対しても、それだけの基盤整備の応用をしているんですから、プラスアルファに観光集客に対しての事業を組みなさいとか提案してくださいと。そういうのも一つの運動ですから。これ金かかりませんしね。着眼点というのはいろいろあると思うんですよ。予算もかからない。だから、そういうこともやっぱり、次の提言までには、私はどんどんどんどんアクションを起こしていただきたいと。プラン・ドゥ・シーのマイナス点はやっぱり行動するときにACTがなかったから失敗してきたというのと一緒で、やっぱり行動するという、それを大事に私は活動してほしいなと思うんです、

 以上です。

○前野委員長 よろしいですね。

 ほかになければ、観光振興施策についての調査を終了いたします。

 当局にはご苦労さまでございました。委員以外の方は退出を願います。

 委員の方はご協議願うことがありますので、そのままお待ち願います。

II 委員協議

1 今後の委員会の進め方について

(1)調査事項について              正副委員長に一任

(2)年間のタイムスケジュールについて      正副委員長に一任

2 その他

〔閉会の宣言〕

以上、会議の要綱を記し、ここに押印する。

平成18年 6月27日
産業振興調査特別委員会   前野 和美

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