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予算決算特別委員会
会議録
(閉 会 中)
開催年月日 平成17年10月19日(水) 自 午後3時 4分 ~ 至 午後 4時10分
会議室 全員協議会室
出席議員 41名
委 員 長
杉之内 昭二 君
副委員長
中村 進一 君
委 員
中村 勝 君・稲垣 昭義 君・北川 裕之 君・舘 直人 君・石原 正敬 君・中嶋 年規 君・森下 隆生 君・日沖 正信 君・前田 剛志 君・清水 一昭 君・竹上 真人 君・青木 謙順 君・中森 博文 君・前野 和美 君・水谷 隆 君・岩田 隆嘉 君・藤田 泰樹 君・田中 俊行 君・田中 博 君・大野 秀郎 君・福田 慶一 君・桜井 義之 君・舟橋 裕幸 君・三谷 哲央 君・貝増 吉郎 君・野田 勇喜雄 君・山本 勝 君・岡部 栄樹 君・森本 繁史 君・萩野 虔一 君・福山 瞳 さん・辻本 正 君・溝口 昭三 君・島本 暢夫 君・永田 正巳 君・橋川 犂也 君・山本 教和 君・西場 信行 君・中川 正美 君
欠席議員 4名
末松 則子 さん・松田 直久 君・藤田 正美 君・岩名 秀樹 君
出席説明員
出 納 長 土橋 伸好 君
代表監査委員 鈴木 周作 君
[出納局]
副出納長兼出納局長 辻村 正彰 君
その他関係職員
[監査委員事務局]
事務局長 田村 惠子 さん
その他関係職員
傍聴議員 0名
県政記者クラブ 4名
傍 聴 者 0名
議題および協議事項
I 議案の審査
一般会計及び特別会計決算関係付託議案(12件)
認定第 5号 平成16年度 三重県歳入歳出決算
認定第 6号 平成16年度 三重県交通災害共済事業歳入歳出決算
認定第 7号 平成16年度 三重県母子及び寡婦福祉資金貸付事業歳入歳出決算
認定第 8号 平成16年度 三重県立小児心療センターあすなろ学園事業歳入歳出決算
認定第 9号 平成16年度 三重県農業改良資金貸付事業等歳入歳出決算
認定第10号 平成16年度 三重県中央卸売市場事業歳入歳出決算
認定第11号 平成16年度 三重県林業改善資金貸付事業歳入歳出決算
認定第12号 平成16年度 三重県沿岸漁業改善資金貸付事業歳入歳出決算
認定第13号 平成16年度 三重県中小企業者等支援資金貸付事業等歳入歳出決算
認定第14号 平成16年度 三重県港湾整備事業歳入歳出決算
認定第15号 平成16年度 三重県流域下水道事業歳入歳出決算
認定第16号 平成16年度 三重県公共用地先行取得事業歳入歳出決算
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
I 議案の審査
(1)当局から資料に基づき補充説明
(決算概要説明(出納長)及び決算審査概要説明(代表監査委員))
(2)質疑応答
○杉之内委員長 それでは、ただいまのご説明に対し、ご質疑のある方、発言をお願いいたします。
○森本委員 監査委員にお尋ねしますけれども、12ページ、この事業の繰り越しですね、いわゆる災害によって繰り越すのはやむを得んとしても、一般事業等については、景気対策でも契約して繰り越すとか、あるいは前倒し発注というような景気対策の一環として公共事業はあるんですけれども、ここらについての未契約繰り越しとか、そういうふうな状況というのは、調査されたあれはありますか。
○鈴木代表監査委員 私ども監査の際には、当然のことながら、繰り越し等につきましては極力少なくするように努力を関係部局にお願いをしてきておるところでございます。
今、委員からご質問の点につきましては、ちょっとお待ちください。担当の方から説明を……
○森本委員 いや、よろしい。それから13ページの入札契約制度なんですけれども、これも、工事の請負契約が90.6、落札率ですね、それから委託契約が83.3ということなんですけれども、これは、8,000万円以下の工事、特に3,000万円以下の工事は請負比率が70前後というような制限価格いっぱいで落札されている傾向があるように思うんです。それで、大手業者については、比較的請負率が95なり98なりというような高率の落札率にあるんではないのかな、その結果がこういうふうな90.6というようなあれになっとるんじゃないかと思いますし、委託契約、これは測量設計についてなんですけれども、ほとんど私が調査したところによると、もう県内事業については70%くらいで落札しておるのが実態だろうと思うんです。これが83というような高率になっておるのは、県外業者に発注しとる分が非常に95とか97とか98というような形の中で、県外業者においての談合等の疑いもあると思われるんですけれども、そこらの割合というものについては、ただ単純に、全体を割って積算したものか、そのへんまで突っ込んで監査されたのか、そこら、どうですかね。
○鈴木代表監査委員 この13ページでは、今回は、一つは県単事業についても見せていただきました。本来、契約なり入札ということに関しましては、監査といたしましては、最小の経費で最大の効果を上げるという法の趣旨に沿って、公平あるいは競争性、透明性が的確にされているかどうかということを見させていただいております。
したがいまして、その落札単価が安いから適正というふうに考えておるわけでは決してございません。適正な入札が行われておるかということを見せていただいておるわけでございまして、ご指摘のありましたように、地域によりまして、あるいは部局の執行部ごとによって、落札比率については少しばらつきがございます。これらにつきましては、関係部局の取組の状況等も聞かせていただきながら、より適正に執行されるということでお話をさせていだだいておるところでございます。
委員のおっしゃられた趣旨は、大規模な事業費の極端に大きいものの中でばらつきがどうかということでございますと、ちょっと申し訳ございません、現時点では資料を持っておりません。一部、担当の方から補足をさせていただきます。
○田村監査委員事務局長 委員ご指摘ございましたような形で、例えば県外業者かどうかというような形では、数字はまとめてはおりませんけれども、ご発言ございましたように、確かに地域公募型の入札が87.35%という状況であるのに対しまして、指名競争なり随意契約あるいは一般競争は90%を超えているような状況でありますので、ある程度、そのようなご指摘になるのかなというふうには思っております。
○森本委員 どこまで監査が踏み込めるのかというのは疑問ですし、あれなんですが、ただ、ここへ数字があったからね、たまたま質問させてもらったんです。
それともう一つ、この中ほどの、県単公共工事契約において約67%が増額なんだということで、これ県単でしょう、設計時の事前調査が不足してるんではないかということですけれども。例えば見えない部分については、掘削するについても、見えない部分については、多分岩盤があるだろうとか、小さい工事について掘削して、ボーリングして調査するというようなものはできないだろうと思うので、ある程度、増額だとか減額等については、それで、もし、想定して、いわゆる岩盤が出るから単価を上げる、事業費を上げるということになると、過大設計ということもあるんで、余りここは問題にしなくてもいいんじゃないか。むしろ、前回、鈴鹿のあれであったように、30%を超えていくとか、不適切な契約変更とか随契については問題にすべきであって、こういうのは問題にすべきでないのかなと思うんですけど、そこらについての見解はどうですか。
○鈴木代表監査委員 今、委員からお尋ねになられた点につきましては、私もそういう認識をいたしております。したがいまして、細かくは書きませんでしたが、いわゆる増額した場合の額の大きいやつですね、特に30%前後あるいはそれを超えるということにつきましては、関係部局としっかり議論させていただきました。
また、ここへ書きました中には、これも委員からご指摘をいただきますように、部局にもよりますけれども、例えばですけれども、林道なんかですと、どういう状況かわかりにくいと、あるいは、あらかじめそれを設計で組もうとすると、何十万あるいは何百万という調査費がかかってしまう。そういうむだを避けるためにということで、個々に議論をさせていただく中では、まさにご指摘のあった点が、結構、説明を受けております。しかし一方で、やはり別の工事として発注すべきものであったかなと私どもが思うようなケースもございました。あるいは、一般的な言葉で言いますと、「予算も残っているんで、この際やろうかな」という形で、少し甘かったのかなというふうに感じたところもありましたので、ここへ書かせていただきました。ご指摘のとおりでございます。
○森本委員 ありがとうございました。
それから、22ページ、農林水産業費なんですけれども、これは最後の方に、「今後も厳しい経営が予想されるので、組織体制のあり方と長期保有農地解消対策等」、これだけが問題なのか、いわゆる民業圧迫ということで、この支援センターの業務、例えば埋蔵文化財等についてやらないというような、収入源を絶ってしまったとこにもあるんだろうけれども、この組織体制のあり方と長期保有農地解消等を実施できれば、ある程度健全経営はできるというような監査委員の判断でしょうか。
○鈴木代表監査委員 この点につきましても、今回は決算審査ということで、お金の面を中心に書かせていただいておりますが、関係部局との議論の中では、当然のことながら、今後、このセンターそのものの役割なり、県としての位置づけというふうなことも、きちっと議論した形での今後の計画ということをつくっていただけるのかなというふうに理解をさせていただいているところでございます。
○森本委員 ありがとう。終わります。
○中森委員 一つは、3ページの経常収支比率が悪化したと。それから、公債費負担比率や財政力指数は少し好転してる中で、県税が非常に増収となってる中で、経常収支比率だけが極端に落ち込むというか、最高になってしまってるというのは、過去最高の数値、今まで三重県の数値でいくと、最高に上がってしまっているという数値ですけれども、全国的な順位というのは、いつごろわかるのかな。現在で、もしわかれば教えていただきたいなと思います。それが1点です。
それから、11ページの不納欠損ですけれども、これ、25億円の中で非常に316%ですので、むちゃくちゃ、時効になった経緯ですね、このへんが、私ども、これ、初めて聞くのか、今までこういうのが説明あったかなというふうに、私、記憶ないもんで、初めてやったら、告発してるとか、何か今までの裁判中とか、そのへんがわかれば教えていただきたいなと思います。
○鈴木代表監査委員 2点、お話があったかと思いますが、1点目の経常収支比率でございます。これは、やはり3ページの真ん中の表を見ていただきますと、ご理解がいただきやすいのかなと思いますが、15年度の数字で真ん中にちょうどございます。本県は85.7%でございましたが、全国は90.8%。したがって、全国よりはいいという意味で、順位は全国でいい方から10番目ということでございました。しかし、県あるいは市町村とも非常に経常的な費用が圧迫されると、それの負担が大変で、身動きがとれないような財政状況になってきておるという意味では、全国的にどんどんこの数字が悪くなってきておるという一つの流れがございます。
ことし、90.5ということで、三重県はアップをしてまいりましたが、この数字が、全国数値がいつ出るかということになりますと、いつも秋には出てまいりますので、そのうち出てくると思いますが、きょうの時点では昨年度の数値しか持ち合わせておりません。
それから、不納欠損につきましては、局長の方から説明をさせていただきます。
○田村監査委員事務局長 軽油引取税に関係します不納欠損ですけれども、大口の滞納者が2件ございまして、どちらもそれぞれの県税事務所といたしましては、最初から対応としてはきちっとできているというふうに我々も考えておりますけれども、倒産をいたしまして未収になったものでございます。一つは県外の業者でございまして、それが12億円、それから、もう一つは県内でございますけれども、不正軽油を製造していて告発した事案でございますけれども、それが4億5,000万円ほどございます。以上です。
○中森委員 また、全国数値がわかれば教えていただきたいなと思います。
不納欠損につきましては、残念ながらこういう形になったということですけれども、県民への説明を、今後とられたいなと思います。
あと、14ページですけれども、上から4行目、NTT債が償還されたことによると言われてしまうと、償還されてしもたと思うんですけれども、これは、償還が始まったと理解させていただいたらいいわけですね。
○鈴木代表監査委員 このNTT債の関係につきましては、国の施策の方針ということで、全部一括繰上償還をすると。かわって、それに見合う分を国から補助金でいただくと、従来はNTT債ということで県が持っておったのを、国からはそれを補助金としてもらうという、今回の国のやり方というか方針の変更の中で起こった出来事でございます。
○中森委員 出納長さんの説明は、償還が始まったと私は聞いたんですけれども。
○土橋出納長 私の手元の資料によりますと、このNTT債の関係なんですが、平成13年度、14年度、15年度で約90億円ぐらい起債を発行しております。その起債の発行は、本来なら国費が来るべきところを、交付税で元利償還金見るから、一時立てかえを地方の起債でやんなさいよという制度でございまして、緊急の景気対策ということでご理解いただきたいと思います。
現在、平成16年度におきましては、74億円が償還済みでございます、95億円のうち。あと、残額20億円ほど、まだ残っておると。これが、急な、本来、県が判断して発行するよりも、上積みで償還していかないとだめだということで、増えておると、そういうご理解でお願いいたします。
○中森委員 わかりました。そういうことで、ちょっと今、初めから、もう全部終わってしまったんかと思ったんで、始まったところね、重なってるところがありましたので。
あと、最後、もう1点だけ、すいません。30ページの金品の云々とあって、残念なことですけれども、非常に物品の盗難とか紛失とかありまして、ハイウエイカードとか、収入証紙とか、物品紛失というのは、ほかのやつは保険とか、そんなんあるやろけども、これ、弁償とかいう形で処理したのか、もう、なくなったものは仕方ないんかなということなのか、そのへんをちょっとお聞きしたいんですけど。
○鈴木代表監査委員 ここの細かい説明を省略させていただきましたが、例えばその表の中で、物品の損壊というふうなものもございます、ちょっと余分なことまで申し上げて恐縮なんですが。これらの中には、紀州の方の災害等で備品が水につかって使い物にならなくなった、そういうふうなものもカウントされております。しかしながら、今、委員からご指摘のあったような、その上にありますハイウエイカード等につきましては、まさに紛失という形になっております。額は、いずれも、今は少額になっておりますので、小そうはございますけれども、明らかにどこかでミスをして、車で移動中、見つからないというたぐいのものでございます。
いずれも、直接の、それがだれかというところまではチェックできないという状況の中で、それは、損失という形だけの処理しか行われておりません。
○中森委員 わかりました。今後、そういうの、ないようによろしくお願いいたします。以上です。
○山本(教)委員 NTT債に比べれば非常にシンプルな質問でございますが、23ページの観光入込客数の推移というところなんですが、平成16年は、この表でいきますと、4,396万という数字になってるんですが、その算定方法はどんなふうな手法でこの数字が出てきたのか、それをちょっとお聞きしたいんです。
○鈴木代表監査委員 これは、私どもが担当部局の監査をさせていただいたときに聞いた数字でございますが、担当部局が市町村から数字をもらって集計をされた数字というふうに説明を受けております。
○山本(教)委員 ということは、何の疑問もなく、三重県にですよ、観光として入り込んでる客が4,300万人もおると、こういうことで理解していいわけですか。
○鈴木代表監査委員 従来の集計方法等を踏まえての今回の数字ということで、私どもはそのような理解をさせていただきました。しかしながら、よりその根拠なり、人数というのを的確に、あるいは正確につかむ必要があるだろうという認識を持っておりますところから、より適切な集計方法等について検討していただくようお願いをしておるところでございます。
○山本(教)委員 これで終わりますが、算定方法もいろんな手法があって、国によっても違うし、国内でも手法によって違うし、果たしてこれ、4,300万人も観光としてどうやって算定するんだ、カウントするんだというような素朴な質問なんですね。だから、そうじゃなくて、何か統一したそういうカウントの方法があれば、本当にそれを根拠にしながら、今後の観光政策はどうあるんだということができるんですが、市町村から上がってきた数字をそのまま集計して、4,300万人も、果たして三重県に観光入込客として来てるだろうかという、本当に素朴な疑問があるんですね。だから、このところは、もう一回精査しながら、本当に正しい数字を、エージェントなり、いろんなそういう関係機関に求めながら上げてくるのが、本当の行政が上げるべき数字じゃないかなと、こんなふうに思います。
○鈴木代表監査委員 委員からのお話、私もそのように理解をさせていただきます。したがいまして、担当部局の方でどのような計算なりチェック方法をされるかということも、きちっと今後の監査の中でも聞かせていただきたいというふうに思っております。
○山本(教)委員 ありがとうございました。
○杉之内委員長 ほかに。
ほかになければ、これで平成16年度一般会計及び特別会計決算に係る説明及び説明に対する質疑を終了いたしました。当局にはご苦労さまでございました。
〔閉会の宣言〕
以上、会議の要綱を記し、ここに押印する。
平成17年10月19日
予算決算特別委員長 杉之内 昭二