三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成17年度 委員会会議録 > 平成17年11月18日 教育警察常任委員会 会議録
教育警察常任委員会
会 議 録
(閉 会 中)
開催年月日 平成17年11月18日 自 午後 1時 0分 ~ 至 午後 3時 6分
会議室 502委員会室
出席委員 7名
委員長 | 田中 俊行 君 |
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副委員長 | 末松 則子 さん |
委員 | 石原 正敬 君 |
委員 | 福田 慶一 君 |
委員 | 萩野 虔一 君 |
委員 | 永田 正己 君 |
委員 | 西場 信行 君 |
欠席委員 1名
委員 | 山本 教和 君 |
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参考人 3名
あらしま地区こどもサポーターの会
中世古光正 会長
中村欣一郎 副会長
NPO法人別山安全なまちづくり推進委員会
伊藤 嗣也 委員長
出席説明員
[警察本部]
生活安全
部 長 前田 聰 君
生活安全部首席参事官生活安全
企画課長 佐々木和夫 君
その他関係職員
[教育委員会]
生活指導・健康
教育室長 松葉 邦雄 君
その他関係職員
[生活部]
経営企画分野
総括室長 深津 和男 君
安全安心まちづくり
特 命 監 工藤 好洋 君
その他関係職員
傍聴議員 0名
県政記者クラブ 7名
傍聴者 5名
議題又は協議事項
【調査事項】
自主防犯組織の問題点について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
(1)参考人意見陳述
○田中委員長 それでは、早速ですけれども、最初に、あらしま地区こどもサポーターの会の中世古様、ご説明をお願いいたします。
私は、あらしま地区にあります、あらしま地区こどもサポーターの会の代表をしております中世古でございます。本日はこういう席で私どもの活動報告をさせていただくこと、非常にうれしく思っております。何分にも初めてのことでございまして、皆さんにうまく説明できるかわかりませんが、よろしくご拝聴のほどお願いいたします。
まず、私らの活動しております町の説明を若干させていただき、どのような取組をさせていただいておるか、ご説明させていただきます。
鳥羽市、皆さん来られてご存じだと思いますが、鳥羽市は離島4つを含めた非常に町の形態としては難しい町でございます。離島の方は、この安心・安全まちづくりにつきましては、非常に安心な町であるというのが、昔からのどう言うんですか、住まいの状況でございます。かぎをかけなくてもいい家がたくさんあると。自分たちの家族のことも、他人の家族もよくわかっておられる区域でございますが、私どもの活動しております地域は、鳥羽駅より約2キロぐらい南に下がったところでございまして、地域は6町内会で、安楽島小学校区を中心に活動をしております。
町の形態でございますが、最近20年ぐらい前から新興住宅が非常に活発に建設されまして、新興住宅地と、また古くからあります安楽島という町、漁村でございますが、こういう町との形成で成り立っております。
この町は、観光地でございまして、観光旅館等もございますし、また、鳥羽市の公共施設がここには集中して建っております。また、この学区は、保育所から高等学校まで全部そろっている学区でございまして、鳥羽市一の繁華街といいましょうか、そういう町の形態になっております。そこに約2,000世帯、5,000人の住民が住んでおります。
公共施設も多いことがありますので、多少地域区外の方々がたくさんみえる関係もございまして、治安等につきましても、以前はいろんな問題もありましたが、こういう問題等が生じてきました。一昨年の平成15年9月、10月、11月頃にかけまして、子どもたちに対する声かけ事件等が起こりまして、これは大変だということで、今回のあらしま地区こどもサポーターの立ち上げの一因になったわけでございます。
それでは、取組につきまして説明をさせていただきます。
私どものこの地区には、安楽島地区青少年育成会というのがございます。その中で、子どもたちを安全に守っていくにはどうしたらいいだろうという話し合いが持たれまして、いろんな啓発看板等を立てようじゃないかという話が出ました。しかし、啓発看板等も立てる位置等、それから最近は、いろんな看板は立てられないような状況もございまして、それでは、動く啓発運動をやろうやないかということで、ジャンパーの製作を考えたわけであります。
そのジャンパーを製作するに当たりまして、生活安全部の方に相談をいたしましたところ、県に安全安心まちづくり推進事業というのがありますよと、こういうものに申請して補助金をいただくようにしたらどうですかというアドバイスをいただきました。その申請をさせていただきましたところ、ご理解をいただきまして、補助金をいただくことになりまして、その補助金で、現在活動しておりますこういう黄色いジャンパーを作らせていただきました。こういうジャンパーでございます。
それで、いろいろ役員会を開きまして、会員の中で、それではどういう活動をしていくんだと。割合とこういう活動は、いろんな町内会の役員さんとか、社会教育団体の役員さんらに無理を言って、押しつけみたいな形でお願いをしておるのが今までのやり方ではなかったかと。ところが、そういうことでは長続きしないと。何とか長続きする方法はないだろうかということで、それでは募集をしようと。このことに関して活動していただける方をボランティアとして募集しようではないかということで取組を始めました。
それには、どういうふうにしようかと、またこういう問題になったんですが、今ご提示しましたように、どの子もうちの子という視点で子どもたちを見守ってもらおうやないかということで、このネーミングのジャンパーを作り、募集をかけました。それで、私どもの活動はあくまでもボランティアで、募集をかけた人だけしか、これを現在やっておりません。これが今現在150名の会員がおります。それから活動の仕方というのはどういうふうにするんだと。今日ここで何々をしますというやり方ではないんだと、どこでも、誰でも、いつでも、そして少しでもボランティアをしてあげようという方々の集まりでございますので、規制はしておりません。
例えば、買い物に行くときに、このジャンパーを着て買い物に行っていただく、犬の散歩をさすときに、このジャンパーを着て犬の散歩をさせていただこうと。表を掃除しているときも着ていただくとか、そういうように、どんな感じでもいいから、少しでもボランティアをしてくださいと、子どもたちを見守ってくださいということがスタートであり、その活動の本旨でございます。
それでは、どういう活動をしてきたかといいますと、そういうふうな活動の中で、徒歩で活動していただく方、また、車で活動していただく方、いろいろあるわけですが、一番多いのがやはりウォーキングの方々の活動でございます。これは、昼夜問わずたくさんの方々がこのジャンパーを着て歩いていただいております。
立ち上げたのが昨年の2月から4月ぐらいの立ち上げでございましたので、その頃はジャンパーはよかったわけなんですが、すぐに暑くなりまして、弱りまして、初年度ですので、そんなに予算もございませんし、県の方から10万円いただきました予算と地域の予算でやっておりますので、今年はポロシャツ、要は半そでのポロシャツを作りました。それには予算の資金がございませんでしたので、募集した会員の中から500円の協力金をいただきまして、現在活動しております。また寒くなってきましたので、今このようなジャンパーを多くの方々に着ていただいて活動しております。
それで、まずここの活動の中でどういうことがよかったんだということなんですが、これは非常にいろんな合衆国みたいな町の形態ですので、今まで知らなかった方が、このジャンパーを着ていることによって、「あっ、あんたもこの活動しとんのか」、「私もしとる」というような形で、非常にコミュニケーションが図れるようになったと。今まで物も言ったことない方々が物を言うようになったというようなことが生まれてまいりました。
それから、お年寄りの方もたくさんおられるわけなんですが、ウォーキングする方とか、そういう方々が、こんな少し、こんなことでみんな助かっとんのかとか、ちょっと役に立っとんのかというような気持ちが非常に生まれて、口コミで、あんたもこんなことやったらできるやろう、こういうふうにしたらどうやというようなことが非常に広がっていただきましたんで、非常に町の中でコミュニケーションがとれたと。
それから、決められた日に何をやるというんではないもんで、町の中、あちこちにこの黄色いジャンパーを着ていることによって、外部からの不審者の方が、こういうものを見たときに、この町は何かちょっと厳しいなというような感じを受け取ってもらうんじゃないかなというねらいも若干あったわけなんで、非常にそのへんの効果的なとこはあったんではないかなと思っております。
それから、もう一つ、この活動の中で非常に私がうれしかったのは、まず、地域の子ども会とか、小学校単位でタウンウォッチングをしていただいたわけなんです。これは非常に私どもにとりましても、また地域の皆さんにとっても、危険な場所とか、それから結局、先程もちょっと話ししとったんですけど、防災に関連してきますが、本当にこういうとこは危ないよというところが細かくチェックができたと。そういうところは、後ほどちょっと担当された中村さんの方より補足していただきますが、非常にうれしい結果が出てきているというところでございます。
それから、もう一つは、毎月5のつく日、5日、15日、25日には、こののぼりを、「守ろう地域の宝、どの子もうちの子」というのぼりを、これも、のぼりを立てるボランティアを募集しまして、うちの前へのぼり立てるぐらいならやってあげるよという方に手を挙げていただきまして、これも取り組んでおります。
そういうようなことで、私どもの取組につきましては、やってくださいじゃなしに、やってあげようという方々に取り組んでいただいとるというのが、今の活動でございます。
当然これに関しましては、情報紙も年に4回程度発行しております。それから、警察とか市からの、例えば今度1日に出動式があるわけなんですが、年末警戒のそういうふうな呼びかけ、参加呼びかけがあるわけなんですが、これも強制はいたしておりません。はがきを、夏ですと暑中見舞いを兼ねたはがきで、暑中見舞いの中で、どういう活動をしておられますかという中で、こうこうこういう活動がありますから、ショッピングプラザハローの前に、何時に買い物のついでに寄ってもらえませんかというような呼びかけをしております。活動していただく皆さんは、余り負担のない、プレッシャーのない活動で取り組んでいただいているというのが、ちょっと他の地域と違うところではないんかなと。
それから、6つの町内会が力を合わせて安心・安全のまちづくりをしていこうというところが、ちょっと一つの団地とか一つの町だけでない違いがあるんではないかなというように思っております。
今年の6月に、警察庁の地域安全安心ステーションという事業があるんですが、これに選定されまして、非常に我々としては、そんなに活動もしてないのに、何でモデルになったんだろうなというようなことも思っているわけなんですけど、こういう活動をしていただき、物品を貸与していただきました。
ところが、この行政さんの考えることなんでしょうけれど、その前に大きく文字が、モデル事業というような事業が書いてありまして、なかなか着てくれないんですよ、夏、半そでいただいたんですけど。そういうものをせっかく貸与していただくんであれば、やはり今現在に合ったようなものを作っていただいて貸与していく。例えば、防寒コートもいただきました。貸していただくんです、貸与ですから。それも、もうちょっと着られないような真っ黄っ黄の、それもちょっと恥ずかしいなというような抵抗のあるようなものですので、やはりもう少しそういうところは考えていただき、相談していただければありがたいかなと思います。
それから、県の補助制度なんですが、できましたら継続してやっていただければ、というのは、聞きますと、1年、2年で終わったわけなんですが、その後は地方でと、地域の行政でと言われるわけなんですが、地域行政の方も非常に予算は逼迫しておりまして、そういうところになかなか手が回らないわけなんです。それで、県の方は安全・安心まちづくりをしなさいよと、それは住民が中心になってやってくださいよと言われるんですけれど、言われとる割には、頭は作っていただくけど、あとはなかなかできないと、予算的に大変なところがあるというようなことを感じますので、ぜひともそのへんは、これからも継続してやっていただけるようにご努力をお願いしたいと思っております。
先程の通学路の安全マップづくりにつきましては、実際に担当した者がおりますので、少し補足させていただきます。
○田中委員長 それでは、あらしま地区こどもサポーターの会、中村欣一郎さん、お願いします。
○中村副会長 この会で副会長を務めさせていただいております中村と申します。
たまたま私、昨年度の小学校のPTA会長をしていました都合上、どの会の運動がどれかというのは、ちょっとごちゃまぜにもなっているんですけれども、昨年PTAで安全マップづくりに取り組んだもんですから、そのことだけ少し触れたいと思います。
防犯とか交通安全だけに限らず、今防災でもマップづくりというのが全国どこでも盛んに行われていることと思いますけれども、皆、会長をされたりとか、町内会長をされた方は、そういったものを作らなければならないと思いながらも、いきなり完全なものを作ろうとして、なかなか最初の一歩が踏み出せずにいるというのが現状じゃないかと思います。私もPTAに関しては、こういう目的でこのマップを作って、最後には皆さんにまとめたものを印刷をして配りますという大きな目標を持ってやったわけなんですけれども、最後までそれはできずに終わってしまいました。それでも、一緒にみんなで歩いて、写真を撮って、その問題について話し合ったということが非常に効果があったなというふうに思っております。
ただ、そういったノウハウというのが、私はたまたまそういうことが好きだったもんですから、できたんですけれども、そういうことに得手不得手があると思うので、そういった面の、教育委員会なのか、行政なのか、警察なのかちょっとわかりませんけれども、そういったところの後押しが少しあれば、そこかしこでこういったことが行われやすくなるんじゃないかなというふうに思いました。
ですから、やらなければいけないと思いながら、できずにいる人たちの後押しをできるような工夫があると助かるんじゃないかなと思いました。一歩踏み出すと、2歩目、3歩目にやらなければいけないことが本当にたくさん見えてきたので、やってよかったなというふうに思っております。
それと、あともう少しだけ補足させていただきますと、会長、ちょっとあがってましたんで、ジャンパーは黄色いジャンパーというふうに申し上げましたけども、オレンジ色のジャンパーで、そして、どの子もうちの子という言葉が随分受けたというか、そのロゴだけで評価も高くなったんじゃないかなというふうに思っております。
課題が一つだけ、私、一番大きな課題だと思うんですけれども、そのジャンパーを着て歩くときの偏りですね。まず地域の偏りがありまして、非常に熱心にボランティアの手を挙げていただいた地域は、たくさんの方に手を挙げていただいたんですけれども、新しくできた団地などは、誰かが声を上げてくれると広がっていくんでしょうけども、非常に少ない地域がありますので、そのへんで募集を増やしたいなというふうに思っております。
それと、先程も言いましたけども、ジャンパーですので、真夏には着られないということで、季節の偏りがあって、ポロシャツは作ったんですけれども、まだジャンパーほどは着ていただいていないという状態です。
もう一つ、時間の偏りなんですけれども、ウォーキングにたくさん着られるということで、夕方から9時ぐらいまではウォーキングでたくさん歩かれるんですけれども、時間帯がその時間に集中しているといったこともあって、朝方とか昼間歩かれるとか、作業で着てもいいよという方を探して広めていかなければいけないかなというふうに思っております。
以上です。
それでは次に、NPO法人別山安全なまちづくり推進委員会、伊藤様、ご説明をお願いします。
○伊藤委員長 委員長、副委員長初め、委員の皆様、このような場を本日設けていただきまして、いたく感謝しております。どうもありがとうございます。
私どもの活動につきましては、資料等が配付されておると思いますけども、要は自主防犯活動を通して、安全で安心して暮らせるまちづくりを目指している、要はまちづくりを行っている、地域力の向上等を含んでおります。したがいまして、自警団じゃなく、あくまでも自主的な活動であって、犯罪を起こそうとする人間を捕まえるんではなく、犯罪を起こそうとする人間が近寄らない、来なくなればいいと、そういう活動をしながら、ここに暮らしてよかったなというまちづくりを行っていきたい、地域づくりというのを目指しております。
現在、その活動内容につきましては、県の方でいろいろとご協力いただきまして、実現いたしました青色回転灯を用いた車両によるパトロールを中心に、あと徒歩によるパトロール等、いろいろなアイデアを出し合ったり、工夫して、できる人ができるときに無理をせずに続けられる、長続きするのが非常に難しいと思います。非常にまた大事だと思っております。そういう観点に立って活動を行っております。
その中で、約1年半過ぎて、もうじき2年になろうかと思うんですけども、いろいろな問題と申しますか、課題と申しますか、今後、警察、また県、教育委員会の皆様と、より一層ご理解をお示しいただいて、いい関係を維持しながら活動が続けられればと思っております。
本日は、時間の都合もありますので、ちょっとはしょらせていただきますけども、ひとつよろしくお願いします。
まず、警察の方といいますか、警察との関係というのは非常に大事だと思っております。活動の趣旨としましては、私自身三重県民の1人でありますので、当然「県民しあわせプラン」というのに基づいて、その中の新しい時代の公のあり方の一つといたしまして、県民自らが主役となって、協働により地域を創造していくことに重点を置いた安全で安心できるまちづくりを目指した活動であるというふうに思っております。
その中で、県が進めている多様な主体との連携・協働を、何とか、より一層具体的な形で示していただければありがたいというふうに思っております。また、犯罪のない安全で安心な三重のまちづくり条例に基づいた形での活動を行っております。
それで、この条例の中に、県の責務と申しますか、情報提供とか技術的な助言というふうに書かれております。理念的な条例かとは思うんですけども、何とか具体的に現場での実際の問題と申しますか、警察として取り組んでいただきたいことといたしまして、私ども当然、所轄といいますか、警察署単位、その下に交番・駐在、私どもの地域には駐在所がございます。それで当初、本来防犯と申しますか、犯罪に関しては警察がすべきことだというふうに思っておったんですけれども、防犯活動を始めて、この条例とか県の方向とかいろんなのを勉強することによって、自らがやはり取り組む必要があるという中で、県警を含めた県との連携・協働というのがやはり必要じゃないかと。ですから、そういう観点に立って考えていただければありがたい。
例えば、具体的な例を挙げますと、私どもの地域においては駐在所がございます。しかし、お願いしても一緒にパトロールはできません。それで、会議にも出席していただかないというような現状がございます。話は所轄の生活安全課の方とする。しかし、現場は地域課の担当である駐在員さんであると。そのへんがもう少し改良されて、いい方向に持っていただけないかというのが昨今苦慮しておる点でございます。決して警察に頼るんじゃなくて、やはり官民一体となって取り組むべき課題ではなかろうかというふうに思っております。
それから、あと学校の子どもの安全・安心なんでございますけども、当然、文科省さんの方でも最近いろいろなプランが出されておる中において、地域というのが非常にいろんな文言が出てくるということですね。何が言いたいかと申しますと、学校というのは地域の中にありますね。学校だけ単独で存在してないわけですね。例えば、犯罪を起こそうとする人間が学校へ侵入する場合、地域を通って学校へ行きますよね。もし万が一運が悪い、犯罪が起こった、逃走も地域を通って逃走するという中において、地域として地域の中に学校がある、つまり、学校だけで考えるんじゃなくて、また学校と警察だけじゃなくて、いかに地域住民、地域というのをそこへ取り込んでいくかというのが子どもの安全・安心を確保する上において必要じゃなかろうかと。
具体的に申しますと、例えば通学路の安全等も含めまして、先日といいますか、ちょっと前にあったんですけども、下校時に駐在さんが立っておったと。いつも立っていないのに立っておったと。たまたま父兄が通ったら、何かあったんですかと言ったら、変なのが出たと。だけど、私たちの地域、小学校の地域においては、かなりの自主防犯活動団体があるし、父兄も結構家におります。ですから、そこでなぜ一報、連絡をくれなかったのか。それから、四日市が始めておる、その教育委員会のe学校ネットというメールの配信がございます。それも学校長の判断において配信されると。それも活用されなかったと。
そうすると、どういうことが起こったかといいますと、ふだんいないお巡りさんが立っていて、そうすると不安をあおってしまったわけなんですね。ですから、なぜいるんだということを明確に地域の父兄なり住民にやはり情報というものを提供する必要があるんじゃなかろうかと。そうすることによって、その情報に基づいてどう動くかというのは、これは地域の父兄なり住民の問題だと思うんですけども、情報すら教育委員会の方から、学校から、警察からも来ないという現状があるわけです。
ですから、それを何とか一緒になって子どもの安全・安心に取組たいとこちらは思っています。学校の方にも何とか話し合いが持てないのかというふうに話をしておるんですけども、非常にハードルが高くて、話し合いすらできないという現状があります。これは、いろいろな地域によって違うと思いますし、学校によっても違うと思いますけども、当委員会の地域においては、そういう現象があります。
したがって、どういうことかと申しますと、自主防犯活動団体として活動しとるわけなんですけども、孤立してしまうわけなんです。本来、私どもNPOになったわけですから、もっといろんな形で、NPOの役割という形でやっていきたい。そこにPTAとか自治会とかと連携をとり、また地域には、私たち防犯パトロール地域には幼稚園から中学校まであります。やはり地域の中にそんだけの学校というものがあれば、何とか子どもの安全・安心が確保できるんじゃなかろうかというふうに思っております。
ですから、警察どうこうじゃなくて、現場の末端の警察官の理解といいますか、言動に温度差があるということを、何とか本部の方から通達等、きちっとした形で、温度差がないように、なるたけ徹底していただきたいと思います。地域によっていろいろな形が、違いがあるとは思います。しかし、そのへんを上手にやっていただければ、より一層効果が出るんじゃなかろうかと思っております。
また、学校等においても、学校の内外において、子どもの安全・安心につきましても、やはりその学校長の、私が感ずるとこによりますと、学校長によってかなりの温度差があるというふうに思っております。ですから、そのへんも県教委さん始め、市教委さん通して、学校の先生と地域住民を巻き込んだといいますか、一緒になって話し合いの場をまずは設けていただいて、一緒になって取り組んでいけるような環境整備をしていただきたいと思っております。
それと、今回のその条例でございますけども、条例の中で、実はこの図面といいますか、グラフといいますか、図面のようなものがあると思うんですけども、まず、その黄色いやつですね。ここで、できましたら、防災なんかでは、防災危機管理局というところが非常に統括的な形で、地震とか災害に備えた形で行政を行っておるというふうに思っております。そこで今、私ども自主防犯活動団体は、ある意味、市、それから県生活部、県警、教育委員会、学校と、あらゆるところと話をしていかないけない。
ですから、この1番の推進体制の整備のところに含まれるのかどうかわからないんですが、連携・協力のための推進体制の整備で、総合相談窓口の設置等をぜひ積極的に、窓口をできたら一つにしていただいて、私が聞いているところによりますと、県内において150を超える自主防犯活動団体ができたと。これをいかに継続させるかというのが今後の大きなテーマだと思います。ですから、そういった面で、今混乱しておることをなくすために、ぜひともそのような窓口の一本化といいますか、それをぜひご検討願いたいと思います。
それから、上の図になっておりますけども、真ん中に地域住民等による活動団体が示されておりまして、私どもは、NPO等活動団体になるわけですね。その上に、市町村の防犯協会があると思うんですけれども、実はその各警察署単位において防犯協会というのがありますよね。それで、私が思うんですけれども、あれは各市町村が費用を出している防犯協会ですね。だけど、実際に防犯活動をやっておって、防犯協会との連携といいますか、全然とれないというか、どうしていいかわからない。警察署の中にあると思うんですけども、実際はそういう協会であるわけですから、この図でいきますと連携となっています、自主防犯活動団体との。ですから、これを何とか実現する方向で、防犯協会の活動というか、あり方を何とか持っていただければ、非常により効果的な形で行えるんじゃなかろうかと。
それと、私どもは、その青色回転灯を用いた車によるパトロールをするために、NPOにならざるを得なかったわけですね。したがいまして、そういう理由でNPO団体になりました、当初は。だけど、この図面でいきますと、私どもは防犯協会との連携がとれないんですね。ですから、その上と下の矢印が必要になってくるんじゃなかろうかというふうに思います。ですから、そういった意味におきまして、警察、学校、教育委員会、生活部、そういった分け方が行政ではあると思いますけども、私たち末端の活動をしている者にしてみれば、すべてがつながっておるということでございます。
ですから、何とか文書になっているものを形にしていただいて、目に見えるようにしていただければ非常にありがたいと思います。何とかひとつよろしくお願いいたします。
(2)当局説明
○田中委員長 それでは、先程の両団体の代表者の方から、いくつかそれぞれ問題提起された項目がありましたので、まず、あらしま地区こどもサポーターの会の方から提起された課題について、当局から説明、コメントをいただければと思います。
○前田部長 お答えする前に、私の方からも、今回このような形で常任委員会を開いていただきまして、現在、自主的に組織を作って、地域で活動していただいている2つの団体の代表者の方に来ていただいて、このような意見をお聞きする、また、私どもの方からそのへんのお答えをさせていただく、そのような機会を作っていただきましたこと、誠にありがたいと思っております。
県議会の先生の方にも、機会あるごとに、最近の治安情勢は非常に厳しいと。そういう中で、警察は何とか犯罪を抑止していきたい、未然防止を図っていきたいと申し上げてきました。しかし、なかなか警察の力だけでは限界があると。そういう中で、今日来ていただいております団体の皆さん方のような、自主的に、自分の町は自分の力で守っていこうと、未然に防いでいこうという機運が高まるのを、私どもの方としては大いに期待をしております。
今現在、県内で160いくつかの団体を作っていただいて、組織で活動していただいており、大変ありがたく思っております。今後は私どもは、そういう団体の皆さん方と連携をしながら、三重県内の治安を何とか平穏な方向に向けるように頑張っていきたいと考えておりますので、どうか引き続きよろしくお願いしたいと思います。
それでは、ご意見、ご説明の中で、私どもの方が関係している部分について説明をさせてもらいたいと思います。
まず、あらしまのサポーターの会の皆さん方の平素の活動についての説明を受けました。大変私どもの方、ありがたく思っております。引き続き、今後ともそのような活動をしていただきたいと思っております。
その中で、先程も会長さんからお話ありましたように、今年度の国費予算で全国で100地域、活動していただく団体を100地域指定しましょうと。三重県はどうですかということで、三重県もいろいろやっていただいている団体を推薦をしまして、上げてみたところ、100地域のうち三重県は1カ所ということで、このあらしま地区の団体に対して指定を受けましたので、活動に必要な備品等をお配りをさせていただきました。
その中で、ちょっと色が余りにも派手すぎて、活動していただく方が恥ずかしい、着てもらえないとかいうお話もありました。これは全国的に今年初めて行った事業でございまして、一括して国で調達をした、それを三重県分ということで配分をされました関係で、そのへん私どもの方から、色とか、文字とか、そういうようなものの注文はできるものではなくて、向こうから一方的に送られたということです。実際こういう形でそれぞれの県のご意見なりご要望なりを私の方から警察庁の方に上げていって、改善をしていきたいと思います。来年度もこの事業を継続するということも聞いておりますので、来年度以降もそれぞれの県の要望等を酌み入れるような形で、警察庁の方に要望していきたいと考えております。
それから、副会長さんの方からのお話がありました安全マップのお話がございました。私どもの方は、交通事故とか、こういう犯罪の安全マップというのは、こういうものを作っていただいて、地域の皆さんなり、こういう活動をして頂いている皆さん方にお配りをするというのは非常に効果があると思います。その自分の身近なところでどんな犯罪が発生しとるのかというのがよくわかるということで、私どもの方もこういう安全マップを作っていただいて、それを活用していただくというのは大変ありがたいと思っております。
しかし、その安全マップを作るについては、それぞれその危険な体験をされた方々のデータとあわせて、私の方に、その被害のあったデータも当然一緒にしていただいて、そういうマップを作っていただくと非常にいい地図ができると思いますので、私の方は、大いにそういうデータは出したいと考えます。そのデータは、それぞれの警察署の生活安全課が持っておりますので、生活安全課に寄っていただきまして、新しいデータを活用していただきたいと思います。
それから、もう一つは、今回、県費予算で認められまして、三重県警察のホームページに、マップを掲載し、にいろんなデータを落とした部分のコーナーがございます。これは刑法犯の総件数と、それから街頭で起きた街頭犯罪の発生件数、それから子どもさんに対する、女性に対する声かけ事案ですね、不審者情報、こういうものを色別で全部地図に落としてございます。
そこで、県警のホームページを開いていただきますと、三重県地図が出て、市町村別にありますので、市町村のところをクリックしてもらい、なおかつ、その市町村の中の町村別に分かれておりまして、どこどこの町はどういう犯罪が発生しておるか、どういう声かけがあるかというようなことが一目瞭然でわかるようなホームページを充実をいたしました。このへんも大いに活用していただきたいと思います。
実際やってみまして、一月で2万件ほどの利用、いわゆるホームページを開いていただいたというカウントの数字が出ております。県民の皆さん、そういう形で活用していただいておるということで、大変ありがたく思っております。私ども、その都度、その都度、新しいデータをそのホームページに入れていきたいと考えます。
そういう利用とか、また、警察署の生活安全課へ行っていただきましたら、それぞれの警察署管内の治安情勢はわかりますし、また、県内全体は、私どもの生活安全企画課の方でデータを持っておりますので、いろんな機会にまたご利用していただきましたら、データを出したいと考えております。
一応私どもの方の関係部分は以上でございます。
○深津総括室長 まず最初に、ちょっとお断りというか、今日の資料の中で、黄色い「犯罪のない安全で安心なまちづくりに向けた展開図」というのをお配りさせてもらっておりますが、ちょっとその資料が、1枚で条例を中心とした概要を説明するのは、これがいいかと思って選ばせていただきましたが、資料が古くなっておりまして、現在、県警の方からもご説明ありましたように、ここで県内の防犯活動団体数、この時点では62団体としてありますが、現在では153団体、これも日々変動しておりますので、今警察庁の方で開設されましたホームページの段階では152だったと思いますが、このへんのところは、非常に申し訳ございません。
それで、今日お越しいただいております、あらしま、それから別山、2団体、本当にいろいろ平素はご厄介、お世話をかけております。
私どもの方で、今年の2月、3月に先駆的な自主防犯活動成果発表会というのを行いまして、今日お越しのあらしま地区、それから別山地区、それぞれそこで成果発表をしていただいて、その成果発表をしていただいた団体、6団体、あるいは7団体の中でも一番注目すべき活動をしていただいている団体であると認識しておりまして、感謝申し上げている次第です。
そういった自主防犯活動成果発表会のときにも、ほかの団体からもお聞きしましたが、先程あらしまの中世古様からもお話しいただいたいわゆる補助事業を、できれば継続してほしい。それは、これまでもご説明しておりますが、私どものこの補助事業は2年間のモデル事業ということで、非常に制約のある事業でございます。継続の声は、要請は聞いておりますが、この補助事業という形では、これまでの議会での議論、財政状況の議論で非常に難しいものがあります。
しかし、私どもはまた違った形で、こういった自主防犯活動をやっていただいている皆様の支援、もっともっと応援をしていきたいと。そういったことで、例えば、先程来からお話の出ておりますマップづくり、そういったものについても、いろいろ手がけておりますし、私どもの後の事業、今年やっぱりこの自主防犯活動を推進していくためには、その地域で活躍していただく人づくりが非常に大事だということから、今年の場合では、仕掛人養成講座というものを展開しておりますし、その中で、やっぱりマップづくりであるとか、あるいはNHKの「ご近所の底力」のディレクターの方を呼んできて、非常に多くの、全国の多くの経験をご存じの方に助言いただくことで、そこに参加した人を通じて広げていきたい。それが9月から11月までやってきたわけですが、もう本当にそれの成果といいますか、そこに活動、参加していただいた方が、今度は独自で、一つの事例を申し上げますと、四日市の富田地区では、「ご近所の底力」のディレクターを呼んで、12月に社会福祉協議会主催で新たな事業を自分たちの事業として展開してもらっております。
それから、先程あらしまの方からも、お話がありましたがマップづくりというものが非常に成果のあるものだと感じておるわけです。このマップづくりを、私どもの事業の中でも、昨年、今年、これも申し訳ございませんが、2カ年の限定した事業でございますが、マップづくりの、これは小学校を一つの対象に、昨年は2校でしたが、今年は13校、そういうことをやってもらっております。
それから、マップづくりというのは、今、中村様からのご報告がありましたように、一番のポイントは、それに参加していただいた方が、子ども、児童も含めて、親も含めて、本当に町を発見するいい機会だったなと、そういうことが実感としてわかっていただくと、そういう意味で私どもも評価しておりますし、今回それのマップづくりの権威の人も呼んで、その方の講演も、後ほど教育委員会の方からもご報告があるかわかりませんが、地域防犯講演会のときにも、その方を呼んで、あるいはもっとほかの地域でも、この人をお呼びしたい、次の事業に発展してきているといったことで、これに限らず、私どもとしては、情報なり、機会なり、それから、そういったことの資金面の支援は今や難しくなりましたが、違った形で引き続き大いに支援といいますか、応援をしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
○松葉室長 まず、あらしま地区こどもサポーターの会の会長さんの中世古さんと中村副会長さん、さらには、NPO法人別山安全なまちづくり推進委員会の代表の伊藤さんに、子どもたちの安全確保につきまして、ご支援、本当にご協力をいただいておりますことを、この場をおかりいたしましてお礼を申し上げたいと思います。
それから、先程も通学の安全マップの作成ということでお話がございました。私ども学校で、子どもたちだけじゃなしに、教員も含めまして、今学校へ不審者等が、寝屋川等でございました。また、それから、県内でも不審者の声かけ等がございます。そういう状況の中で、特に学校においても防犯訓練なり、また防犯教室を実施をしていただいて、その訓練の中で通学路の安全マップ等危険な場所等のチェックもしていただきたいと、そのようにお願いをしとるわけですけども、そんな中で、県といたしましても、学校、さらには教育委員会等の学校安全の担当者の方々に対しまして、研修会、さらには各教育事務所単位で先生方の防犯意識、防犯に対する対応能力を高めていただくための実技研修会等もさせていただいて、安全を図っておるところでございます。
そういうことで、なかなか学校だけではできない中で、地域の方々のご支援、さらに保護者の方々と一体となって、この安全訓練をやり、マップを完成させて、安全な学校づくり等に今後ともやっていきたいなと思っております。
ありがとうございました。
それでは、次に、NPO法人別山安全なまちづくり推進委員会の方から問題提起されましたいくつかの課題について、回答、コメントを、先程の順番でお願いします。
○前田部長 伊藤委員長さんの方からご説明の中で、警察に関係する分についてお答えをさせてもらいたいと思います。
まず、伊藤さんのところにつきましては、青色回転灯を使用して、一番最初に活動していただいた、これが全国初でございまして、三重県内では、今現在37団体、99台の青色回転灯をつけた車が、それぞれの三重県内の地域で活動してもらっております。今こちらにデータを持っておりませんけれども、三重県がこういうのを誕生、発しましてから、全国的にも増えております。私も先般の金曜日に警察庁で全国の生活安全部長会議がございまして、そのときにも、この青色回転灯の話が出まして、三重県が一番最初にやってもらったんだというふうなお話も踏まえて、今後こういう青色回転灯を使った民間団体による地道な防犯活動を展開してほしいという指示もございました。
私の方も、そういう指示を受けて帰ってきたわけでございますが、そういう形で、まず最初に、青色回転灯のパトロールをやっていただいたということで、引き続き三重県内で増やしていきたいと思いますし、一番最初に作っていただきました伊藤さんのところも、またご活躍をお願いしたいと思います。
そういう中で、お話のありました安全・安心まちづくりの条例があるわけでございます。条例は、これは県の生活部が作っていただいて、その中に警察も当然県民の安全・安心の確保ということで、大きなウエートを持って、いろんな活動を一緒にさせていただいている中で、この条例に基づく活動の効果があるのは、やはり情報発信、それからいわゆる具体的な支援というような、今、委員長さんのお話がありましたとおりでございます。
私どもの方も、いかにこういう地道な活動をずっと息長く続けていただくかについては、やはり警察の持っておる情報を積極的に発信をしていきたい、提供していきたい、皆さん方の活動が効果的になるようなデータを大いに利用してもらいたいというような形で考えております。
しかし、先程もお話にありましたように、駐在所の地元の駐在所員が立っていて、何だと聞いたら、変なものが出たんだと、そういう具体的なお話もありました。先程も言いましたように情報発信、いかにその地域の、それぞれの地域の新しい情報を発信することによって、こういう団体の人とか、それぞれ皆さん方、住んでみえる方が気をつけていただくか、情報発信上、非常に重要性が高いということは認識している中で、具体的なお話があったということで、こういうことのないように、私の方は色々な情報は、色々な機会に、色々な形でお伝えするようそれぞれの駐在所員に指導なり教養なりを徹底していきたいと思います。
また、交番・駐在所員の温度差があるというようなお話もありました。そういう温度差のないように、私ども本部としては各警察署に指導していきたい。各警察署は、それぞれの地域の交番・駐在所の勤務員に温度差がないように指導を強化していきたいと考えております。
それから、もう一つは、先程も伊藤委員長さんからお話がありました、例えば会議をしよう、パトロールをしよう、それで地元の駐在所へ行ったら、パトロールは一緒にできないとか、会議には出席できないとかいう話があったということでございます。もしこれが事実であれば、私の方は、それぞれの駐在所の勤務員に対して指導していきたいと思います。
どうしてもできない、他の業務があってできないとか、どうしてもその時間帯、他の会議があって、その会合には出席できないなど、やむを得ない理由があれば、ご容赦をお願いしたいと思います。もし何もない場合であれば、大いに地域の会合にも出席をしなさいということで、私の方も各署には指導しておりますし、各警察署の方も、各勤務員に地域の皆さん方の集まっておられるところへ行って、治安情勢を話をしたり、また、地域の皆さん方から警察に対する要望なり、いろんな機会を作って、大いに情報交換しながら、地域の皆さんのための活動をしなさいという指導は平素からやっております。そのへんがもし徹底されていないのであれば、私の方は、今後そのあたりの指示なり教養、監督を強化していきたいと考えております。
さらに、そういう情報がなければ、委員長さんがおっしゃられたように、せっかくある組織が孤立してしまうというお話もありました。せっかく作っていただいた団体の活動がそういう形にならないように、私の方は積極的に情報交換なり、地元の交番・駐在所の勤務員との連携も図っていきたいと思います。
また、最近、これは言いわけになるかもわかりませんが、大変犯罪が多い、それから、いろんな相談事が多いという中で、会合への参加や協働パトロールなどに100%お応えはできない部分があると思います。そのへんはご理解をいただきたいと思います。
それから、もう一つ、条例の中の黄色い表の中の窓口の一本化というお話もございました。確かに窓口の一本化は私の方も必要だと思いますし、そのへんは県と私どもの方と、それから地元の組織、団体の皆さん方と連携をとりながら、どういうところに窓口を置いたら一番いいのか。例えば、先程言いましたような不審情報があれば、どこへお願い、連絡をすればいいのか、そのへんは今後はまた一本化に向けて調整をしていきたい。
それから、NPOの皆さん方と、この防犯協会との連携のお話もございました。私どもの方は、各警察署ごとに地区の防犯協会がございまして、そこでそれぞれの防犯活動の推進をしております。当然いろんな組織の皆さん方、自治体の皆さん方と防犯協会とは連携をしていく必要があり、当然私の方も連携の強化はお願いするところでございます。私の方からも、各警察署を通じて、防犯協会の方にお願いをしますし、また、防犯協会は生活安全課の一角にございます。皆さん方も気軽にそこへ足を運んでいただきまして、情報交換をしていただきたいと思います。
警察関係は以上でございます。
○深津総括室長 先程の話に続くことになりますが、また私どもの方で、条例に基づいた、条例を作って施行した部署でございます。条例の2条の中に、先程ご指摘がございました県の責務、必要な情報の提供、技術的助言、その他の措置を講ずるということをうたっております。それに基づいて各施策を展開しているわけですが、この身近な犯罪抑止プログラムということで、重点プログラムの中で、その中で私どもは、犯罪のないまちづくり活動支援事業といったところを分担しております。
ご承知のように、この重点プログラム、来年度が3カ年の最終年度になっておりますが、来年度の一番中心の事業としては、情報ネットワークの整備といったことを掲げております。先程この表にも出ました既存組織も、NPO等の活動団体、これは今の自主防犯活動団体が、そのもともとは自治会を中心とした活動から生まれてきた自主防犯活動団体、あるいは青少年の健全育成を中心に進めてきたところから生まれてきた自主防犯活動団体、それから、先程もありました市町村防犯協会、そこを中心にやっていたところが新たな組織になっているところ、いろいろな形態がございます。
そういった形の153団体を、それぞれ情報ネットワーク、紹介した、今警察庁のホームページでも一部掲載されておりますが、私どもの三重県下のこの153団体、それを一つの紹介するサイトと申しますか、案内書、ペーパー、そういったものを来年、18年度の中心の事業にして、情報ネットワークを強めることによって、そのこと自体が、さらに自主防犯活動団体の支援になっていくんじゃないかと。そのためにも、大きな横のつながりを持つ催し物も来年には企てたいと考えております。
それが、今年やりました、先程言いました仕掛人養成講座の中での要望として、それは41人の参加でございましたが、その人たちのアンケートの中でも、その要望が非常に強うございましたので、来年度はそのへんを重点に取り組んでいきたいと思っております。
以上、失礼します。
○松葉室長 先程の地域の中に学校があるという中で、その不審者への対応でございますけども、まず学校は、県下でも学校の中に道路があったり、そういうような状況もございます。そんな中で、我々といたしましては、地域の方々にご協力をいただき、地域全体で取り組むことによりまして、犯罪者がその地域へ入りにくくなるというようなことを考えておりまして、それで、今後とも地域の方々や保護者の方々と一層連携をいたしまして、伊藤さんがおっしゃるとおり、みんなで子どもたちを守っていただきたいなと考えておるわけです。
そんな中で、本年度は、国の事業を利用いたしまして、スクールガードリーダーということで、13市町、15人の方に学校内外の巡回指導等もしていただいておりまして、一層子どもたちの安全対策について、市町村とも連携をしながら取り組んでいきたいなと思っておるところです。
先程のコメントの中、県警本部のコメントの中で、この県の条例の中に、自主防犯組織との連携ということで、情報の提供と技術的な指導ということは条例の中にうたわれとるわけですが、そのことが理由で、自主防犯団体と県警の駐在所の警察官の方が、用事があれば、所轄の警察署の警察官の方と一緒に、定期的にできる範囲で合同パトロールするということは、この条例に基づいてできないということではないと、それは可能だというふうに解釈してよろしいですか。
○前田部長 それは、特に条例とは関係なしに、警察活動の中で、当然自主的な防犯パトロールをやりたい。そのときに、どうしてもその組織がまだそのやり方がわからないとか、今回はちょっと危険なところへ行くとか、どうしても警察と一緒に合同パトロールをしていただきたいという要望がありましたら、私の方は必要な者を、一緒に同行させパトロールをしていただくというような方法も十分考えられると思います。それは条例とはまた別の問題で、そういう体制がきちっとその日にとれれば、ご一緒させていただくことがあると思います。
しかし、いろんな行事等があって、どうしてもできない場合は、人数を減らしたり、お断りをする場合もあるかもわかりません。そのへんはご了解をお願いしたいなと思います。
○松葉室長 先程伊藤さんからのe学校ネットのこと、ちょっと言い忘れましたので、説明させていただきます。
今年度、四日市ロータリークラブさんの方から、四日市e学校ネットの寄贈ということで、四日市市内では、40の小学校と22の中学校、計62校に対してe学校ネットを稼働、9月から稼働させていただいております。そんな中で、1校だけがPTAの方々との準備を進めていたということで、遅れておるわけなんですけども、そんな中で、特に保護者の方の携帯への登録というのが、小学校では9月末現在で約68%の方が登録をされておると。それから中学校では約50%の保護者の方が登録をされとるという状況でございます。
それで、今立ち上げて、まだまだ全保護者の方が入っていないというようなことから、学校だよりとかPTAだより等がメーンとなるかわからないですが、この補完的な役割ということで今はまだ稼働をしておりますけども、今後はやっぱり瞬時に一斉に送信ができるという形で、不審者等への対応につきましては、やっぱり有効な手段と考えておりまして、いろいろとまだ各学校におきましては課題等もありますけども、一層学校等にもお願いをして、活用を図っていただくようにしていただきたいと思っております。
(3)質疑・応答
○田中委員長 それでは、質疑に入りたいと思います。念のため申し上げますが、答弁の際には挙手の上、委員長の発言許可を得てから、自席で着席のまま発言をしていただきますようにお願いをいたします。
それでは、委員の皆様からご質疑をお願いしたいと思います。
○石原委員 そのe学校ネットのことを聞きたいんですけども、別山の伊藤さんが言われて、そのとき何でできなかったということは、原因はわかっていらっしゃるんですか。配信しなかったということを今お伺いしたと思うんですけども、なぜできなかったかということは多分説明がなかったと思うんですけども。
○松葉室長 まず、その稼働につきまして各学校で検討をしていただいておった状況の中で、一つの学校だけが、先ほども説明させていただきましたけども、保護者の方々と検討しておったということで、その他の学校等につきましては、寄贈を受けまして、進める方向で各学校で検討していただいておりました。
○田中委員長 なぜ配信されなかったかというその理由を聞いているんです。
○松葉室長 その配信の個々の具体例につきましてはちょっと細かく聞いておりませんので、改めてちょっとまた答弁させていただきたいと思いますけれども。
○石原委員 もう別にあれなんですけど、別山の方がみえるとわかっていてその答弁だと、今日やっている委員会の意味が私はないと思うんですけれども、後で答弁とかよくわからないんですけども、本当にわからないんであれば、ちょっとそれは怠慢すぎるんじゃないかなと思うんですけども。
○松葉室長 配信されていなかったことを把握していないことにつきましては非常に申し訳ありませんけども、ちょっと聞かせていただいて対応させていただきたいと思います。
○萩野委員 今日の新聞にも教師が邪魔をして配信されなかったとかというふうなことが載っていたと思うんですよ、新聞の1面か何かに。だからそのへんのことはきちっと対応して準備してきてもらわんと、今の答えでは何か本当に、誰がどんな原因で配信しなかったのかというのは大事なことですから、そのへんはもうちょっと事前にきちっと、今、石原さんが言うように、対応してもらわんと会議にならんじゃないですか。今は手元にないというんならもう仕方ありませんけど。
○田中委員長 この後になると思いますけども、きっちり調査をしていただいた上で、また回答をお願いします。
○松葉室長 後で報告させていただきます。
○田中委員長 ほかにございませんか。
○石原委員 全体的な話なんですけども、あらしま地区の方の話で、大体ほぼ要望というか、今ご懸念の部分についてはお答えになられたと私は理解しとるんですけども、その理解で私がいいのか、ちょっと参考人に私が聞くのは問題ないですかね。
○田中委員長 はい、私の方からまた指名させてもらいます。
○石原委員 ちょっとそこ、私の理解ではあらしま地区の、補助金をもうちょっとということに関しては別途検討の余地があるんだと思うんですけども、それ以外のジャンパーの色とか、そういうのがちょっとセンスがなかったということについてはいいかなと。今後の検討課題としてまたやると言っているので、その旨はいいかという、これ、ちょっと確認をしていただきたい。
○中世古会長 ただいまのお話でいきますと、県警本部の方でそういうようなことで一括して作っておるということで、何にも言えなかったということですが、今後、やはりそういうことは皆さんが好んで着られるような方法を、せっかく支給していただくのに眠っているようでは意味のないことやし、やはり活用できるように、できましたら物品よりは現金の方がいいということは事実でございます。よろしくお願いしたいと思います。
○石原委員 大体了解したんですけども、もう一個、今度は別山なんですけども、警察官というか、駐在所との連絡関係というのは改善するということは一定の理解はしたんですけども、一緒にパトロールするということの件で、何か県警で少し気をつけているというか、検討している部分の、何か議論をしているのかですね、内部で。
今の答弁というかお答えからいくと、協議して、行事があったら行けないけれども、行けるときは行きますよという方向なのか、それかもうちょっと懸案事項があって、こういうところにもう少し気をつけなければならないのでもうちょっと待ってくださいとかになるのか。そのへん、考えがあれば聞かせていただきたいんですけども。
○前田部長 特に今、いろいろ検討しているとか、心配しているとか、そういうようなものは何もございません。私の方としましては、地域の皆さんなり、自主防犯団体の皆さん方のご要望にできるだけ添えるようにというのは基本的なスタンスでございます。
しかし、自主防犯団体の皆さん方ですので、自主的にやっていただくというのが基本だと。ある程度の水準といったらおかしいのですが、大体そういう活動に慣れられるまでとか、こういうときはどうしたらいいんだろうというような不安を持ってみえるとか、発足当時はそういうお気持ちもあると思いますし、そういうときはそのご要望に対してお応えをさえていただきます。ある程度自分のところで自主的にできるような組織になられた場合については、できるだけ自主的な活動でやっていただくということを基本にお話したい。
しかし、どうしても必要な場合については、私の方としましては支援・協働活動というものもあるわけですので、それはさせていただくという基本的な姿勢は変わりございません。
○石原委員 おそらくこれは想像なんですけども、伊藤さんがおっしゃりたいのは、例えばあるときに不審者が出たという情報があって、その3日なり1週間なりぐらいは一緒に回っていただいた方がいいとか、別山以外のところで窃盗事件が相次いで、空き巣が入って、うちもちょっと強化したいなというときに一緒に回ってくださいよと。多分そういうような要望だと私は推察するんですが、そういう場合は、今、生安部長が言われたのに当てはまるということでいいんでしょうか。今は立ち上げの時期に一緒に回るのはやぶさかでないという答弁だったんですけど、そういう特別なときには一緒に回ることも別に大丈夫ですよという理解でよろしいでしょうか。
○前田部長 例えば伊藤さんのところの別山団地の近くで犯罪が発生していると。そこへ別山の伊藤さんが、違うところの団地に応援をというようなお話でしょうか。
〔「違う、違う」の声あり〕
○前田部長 違うんですね。例えば四日市のこの地域に犯罪が発生していますよと。そういう場合については、こういう事案が発生していますので、それぞれの自主防犯団体の皆さん方に、ここでこういう事案がありましたので、それぞれの地域でパトロールするときにはそういう部分も注意してパトロールしてくださいよという情報発信はさせていただくようにしています。
○石原委員 それはそうなんですけども、それでなおかつ別山の方が今日はちょっと一緒に回ってくださいよということに対して、一緒にパトロールすることに対してはどうですかということなんです。
○前田部長 それはいろんな業務の内容なりその時間的な関係で、そういう勤務形態の中で、もし回れるのであれば一緒に回らせていただきたいと思っております。
しかし、突然お話があって、その時間帯にすぐにわかりましたということで100%お応えはできない部分がありますし、また、もし要望を受けた警察官なり、交番なり、警察署の方なりが必要性があるということであれば、一緒に回らせていただきます。繰り返しますが、私どもの方も他の業務・活動もあり得るわけですので、それは言っていただきまして、もし私の方で都合がつければ一緒に回っていただけるケースもあると思います。
○石原委員 それはやっていただきたいということで、ちょっと確認なんですけど、伊藤さんにあれなんですけど、今の形でいかがかなと思うんですが。
○伊藤委員長 それも確かに入っております。ただ、もっと根本的な問題があります。
というのは、警察官に、例えば1カ月後とかそんな単位でパトロールどうこう、コミュニケーション、情報交換という観点、それから会議への出席依頼をしたら断られた。ある警察官に、この県条例で情報の提供と技術的助言しかしないとなっとるから、合同パトロールはできないと言われたんです。そうやって明確に言われました。
したがいまして、私は目に見える形で警察と一緒にやる必要があるんじゃなかろうかと。そこで私、調べましたら、警察庁の方から、以前、本部にみえた近藤課長ですか、ちゃんとそういった明文化された文書もある。この文書そのものは警察からもらった。だけどもそういうことをはっきりと言われたので、メンバー内部において、活動するのに、要は警察は一方的な情報提供のみであってこちらからの情報をどうしたらいいんだと、このまま継続できるのかと、孤立感、非常に不安感が走ったわけです。
要は自主防犯ですから毎回ではないんです。事前にというあくまでも前提。それから、何か起こったとき、先程おっしゃっていただいた、というふうなとき、あくまでも緊急の事態とか事件、事故が発生したときは、それはもうやむを得ないと思うんです。ただ、この条例が弊害となっておるという現実を何とか改善していただきたいと思っています。
○石原委員 そこで問題点が大体明らかになってきたんですけども、今、生安部長が言われたときは、県条例に関係なく、警察活動の一環として随行するのはやぶさかでないといいますか、できるということになっているので、それはおそらく周知徹底をしないと、実際そういうことが起こっているということをやっていただきたいと強く要望というか、これはもうぜひやっていただけるだろうというふうに思っています。
大体、私はそれぐらいかと思うんですけども。
○前田部長 先程、委員が言われましたように、県条例との関係を含めてもしそれが徹底されていないのであれば、もう一度実態を調査しまして、措置をしたいと考えております。
○西場委員 ちょっと先程のいろいろ問題、非常に重要な問題があるのかなと思うんですが、市民あるいは団体と警察との協力、連携、これを双方とも進めてほしい、また進めようと、こういうようにしてお互い一致しとるんですけれども、かなりそこに違いがあると。
この場合どこまで協力していく、連携していくというのは、それぞれケース・バイ・ケースの状況があるということはよくわかるし、今後もその中で対応をぎりぎりしてもらうのかなと、こう思うんですが、重要なところは、そのケース・バイ・ケースという問題じゃなくて本質論のところで、警察という特別の行政権力を持った組織、その組織の人と一般市民がどこまで密着して協力できるのだというところの線引きというのか、あるいはその線引きをなくすところかというものについて、新しい公とか、今のように153も自主防犯組織が出てきた、そしてこれからも増やそうという中で、これは大変な議論があると思うけれども、やっぱりここを、今までの歴史とか、伝統とか、あるいは常識とか、そういうものも踏まえながら、一遍それを超えるひとつこれからの警察行政のあり方、あるいは市民との協力のあり方をしっかりここで構築するというのか、改めて考え直すというのか、それをしないと、おそらく現場ではいろんな問題、ケースが出てくると思うんですね。
地元の駐在さんと大変仲良くやっておると。しかし、あるとき急に駐在さんが、ここまでしゃべったのにこれ以上しゃべらなくなったと。なぜかと。不信感いっぱいですね。しかし、駐在さんにしてみれば、これ以上は自分の職務としてしゃべれないということもあるかもしれない。そこまでの説明ができないものもあるかもしれない。市民はもう我々と同じ市民感覚で、隣のおじさん、お兄さんに話をするようにあれもこれもしゃべる。どんどんしゃべっていくと。しかし、警察官としては、もうそれ以上聞かせてもうても困るよなというようなところもあるのかもしれん。
そんな中で、これから市民と警察が一緒になってやっていこうというときに、これを一遍きちっと何とか超える関係、感覚を我々は持たないと、地域警察といいますか、そういうものがもう一つ超えられないと思うんですね。
防犯協会との関係もありました。今までの感覚の中で上から作ってきた市民組織なんですよね、防犯協会というのは。だからここまでで精いっぱいやってきた。ところが、今やそうじゃなくて、こういう別山さんのようなものが沸き起こってきて、今こういう問題があるんですから、これを一遍少し、我々もいつまでもこの委員をしていないんですけれども、せっかく委員長も取り上げていただいてこのテーマを一番中心にしとるんですから、少し生安全長とも、これからいろいろ胸襟を開いてしっかり議論して、これを今年度、少しうまくいい形で整理して、次にこの自主防犯組織が本当に定着して、本当に市民の、地域社会のためになるような活動に定着できるようにやっていくべきだと思う。
このことは警察と、これから県民あるいは市民との関係を、お互いの本来の連携、この自主防犯組織だけに限らず、どう構築するかというところの重要なテーマだと思いますので、これ以上のことはちょっと私も整理できないけれども、今日はいいテーマをもらったなと思うんで、どうぞよろしく今後協議を進めさせてもらいたいなと思います。
○田中委員長 答弁よろしいですね。
○萩野委員 私も西場委員と同じようなことを言おうと思っていたんですけども、安心・安全なまちづくりという目的は全く同じであっても、基本的に別個の組織の連携のあり方とか新しい関係のあり方というんですか、今、西場先生がおっしゃったことだろうと思うんで、そのことをやっぱり少し考えていかないといけないかなと思うんです。そのためにはやっぱり、今はこの条例ができているわけですから、この条例に基づいてどう対処するかということを明確にしておくべきだろうというふうに思います。
それで、先程、委員長と石原委員の確認をもう一度させていただきたいんですけども、この第2条の県の責務のところ、「必要な情報の提供、技術的助言、その他の措置を講ずるものとする」と、こう2条にあるわけですけれど、これにのっとっても、一緒にパトロールしたり、一緒にNPOの団体と会議するというのは、この条文でもそれはもう明らかなんだという立場なのか、条文は条文だけども、物理的に行けないときは別として、条例があってもなかろうが、条例とは別として警察の任務だから行くんだというふうなのか。条例によって行くのか、それとも別のサービスか何か知らんけど、そんな形で行くのか。そこらへんはどうなんですかね。
○前田部長 警察の活動そのものは、この条例があるなしにかかわらず、県民の安全・安心を守っていくいろいろな活動をしております。そのいろんな活動の中で、当然取り締まりとか警察の本来の仕事にプラスいろんな関係機関、団体に地域の安全の仕事をしてもらっている、パトロールをやってもらっている、それを警察が支援するというのは当然の、また、本来の警察の責務でございますので、従来からもそういう活動をやってきましたし、今後もパトロールをやってもらうについては、支援をしたり、情報提供をしたり、従来もやっています。
今回、こういう条例ができた。県なり、それに参画している警察もこの2条に基づいて協働していきましょう、支援していきましょうという、要はこの条例に基づく基本的なスタンスがここで決められておりますのでやっていきます。これとはまた別なんだというのではなしに、警察の警察法の2条に決められた警察本来の業務を当然遂行していきますし、この条例については警察も参画をしていますので、それはそれで積極的に情報提供していきましょう、支援していきましょうというスタンスで、私の方は理解をしながら活動しているというのが実態でございます。
○萩野委員 今のでよく分かったんですけども、とすると警察の活動はこの条例の中にも含まれているというふうに判断してよろしいですね。はい、わかりました。
それからもう一つ、先程、伊藤さんの方から、学校と話し合いができないところがあるというふうな発言がございました。それで教育委員会の室長の方から、小学校40校、中学校22校、ロータリークラブから、その中で1校だけ遅れていると、PTAとの話し合いか何かうまくいってなくて。
その遅れている1校と、伊藤さんがおっしゃる学校との話し合いができないというところとは同じなんですか、それとも別なんですか。伊藤さんが学校と話し合いができないとおっしゃっているんですけども、その話し合いができない学校と、教育委員会がおっしゃった1校だけPTAとの話し合いがつかないから話し合いができないと、それと同じなのか違うのか。
○松葉室長 その1校と伊藤さんがおっしゃる学校とは違うんじゃないかなと思っております。
○萩野委員 伊藤さんにそのへんの認識をちょっとお伺いしてもよろしいでしょうか。
○伊藤委員長 資料の提出、よろしいでしょうか、委員長、もし差しさわりなければ。
○田中委員長 はい。
○伊藤委員長 資料の内容は、三重県政懇話会、17年9月30日のときの教育委員会からこの件に関するお答えをいただいておる、9月末時点でという資料ですけども。
○田中委員長 ちょっと事前に見せていただけますか。
○伊藤委員長 はい。
○田中委員長 それでは、伊藤さんの方から、もう資料としての配付じゃなくて、読み上げていただいてご紹介いただけますか。
○伊藤委員長 平成17年9月30日、三重県政懇話会のときの資料でございます。
私がそのときに、まずe学校ネットの件についてご質問させていただきました。
質問の内容でございます。
四日市教育委員会で9月にe学校ネットという学校教育情報配信システムが立ち上がる。不審者や災害の情報を配信する。学校長の判断で保護者にメールで配信される。子どもの安全・安心を確保するために、保護者及び地域の連携を密にするためにこのシステムを行うこととしていると。
しかしながら、そのシステムが実現できなくなるようである。理由は、学校は古い歴史があるため教師から非常に強い抵抗があり、学校行事や災害情報だけで、不審者情報は実施ができない状況である。学校長の判断によって配信することから、学校によって温度差が出てくる、要はメールの配信内容が違ってくることも明らかになってきている。県に前例のないシステムでもあるので、ぜひ強いリーダーシップを発揮していただきたいということを話しさせてもらいました。
そのご回答。
県教育委員会坪田総括室長より、e学校ネットのその後の事情は今初めて知った。安全に関しては余り温度差があってもいけない。それを埋め合わせるのが県教委の役割。学校は前例がなかったら二の足を踏む面があるので、こちらから積極的に働きかけていきたいというのが、9月末現在、お話をいただいておる、eネットの件です。
それで、実はこれもありまして、その話をできませんでしょうかと、お会いできないでしょうかというふうにまずはお電話を差し上げましたところ、学校長と実現できませんでした、ということです。
○萩野委員 今、あのような話を聞かせていただいたんですけども、今の話の中で、教師の強い反対があるから実現できないというふうなことをおっしゃっているんですが、そのことについて教育委員会はどのように把握をされていますか。
○松葉室長 確かにおっしゃるとおり、学校では本当に先生方が忙しいという状況がございます。ただ、安全につきましては、やっぱり子どもを守ると、これはもう何をさておいてもしなければならないことだと思っております。
それで、先程も、このeメールの配信につきましては、今、学校だよりとかプリント等での情報提供が大原則でございまして、それで全保護者にまだ配信ができていないという状況の中にありましては、やっぱり学校が把握する情報を学校長の判断で配信をする方法が、今の現状ではまだ適切ではないかというように考えています。そのような状況で、ただこの62校の中では、やらないというんじゃなしに、一つは保護者の方々と進めておったということで、取組が遅れておるということで、全部の学校でe学校ネットに取り組んでいただいておるということで、先生方も含めて理解をしていただいておると理解をしております。
○萩野委員 反対はないということですか。
○松葉室長 私どもとしては反対は聞いておりません。
○萩野委員 安全に子どもを守っていくというのはいろんな方法があると思うんですけども、その中の一つがeネットによる親の携帯への配信なんですよね、これ。まずそこで、この問題は配信するかどうかというその判断はだれがするんですか。
○松葉室長 各学校の地域の事情によっても違いますので、学校長の判断だと思っております。
○萩野委員 当然、学校長の判断だと思いますので、それはそれとしていいんですけども、今、新しいこういうシステムですから、一定の基準が必要だろうと私は思うんです。
ですから早急に学校長とも話をしながら、一定の基準をして、子どもの安全のためにはこれはやっぱり配信しなきゃいけないなということを、まずそのことについて議論をしていただきたい。これは要望しておきます。
それから、親に対するeネットの配信は決して強制にわたらないようにしてほしい。配信してほしいという方にだけ配信してほしいと思う。今、68%と50%ですか。無理やり配信することのないようにしてほしいということ、これも2つ目、要望いたします。
それから、もう一つは、今の状況の中でお会いできないというのはどういうことですか。子どもの安全について話し合いをしたいということについて、学校側がお会いできないというのはどういうことなのか。私も今日、朝、新聞を読んでびっくりしたんですよ。教師が邪魔しとって云々という発言でありますから、私なりのルートでいろいろ調べてもみました、午前中に。今、教育委員会の答弁と余り変わらなかった状況があるんですけども、このことに対して強い反対があるというんなら、何があるんだと思いますか、原因に。
○松葉室長 そのお答えにはなるのか、ならんのか、ちょっと私が考えるところでは、やっぱり学校では不審者等への対応には限界があると思います。そんな中で、保護者の方や地域の方々との連携を密にしていかなければならないと。そういう先生方一人一人の意識が大切なんじゃないかなと思っております。
そんな中で、伊藤さんがおっしゃったお会いできないというようなことがあれば、今後、市町村の教育委員会を通じて、子どもたちの安全を守るためには学校だけではできないと、そんなことから保護者の方や地域の方々と一緒になって、より安全を確保していただきたいということを今後もお願いをしていきたいと思います。
○萩野委員 もうそれはそれでよろしいわ。
教育委員会にもう一つ、学校の安心・安全を図る実技講習会というふうに先程おっしゃいましたけど、具体的に何をやっているんですか。
○松葉室長 各教育事務所単位で警察の方とかに来ていただきまして、子どもたちへの不審者の侵入時の避難訓練とか、あるいは不審者等への護身術とか、あるいは校舎内での防犯診断とか、通学路における安全対策等につきまして、先生方が参加をいたしまして、こういうような研修をやっております。
○萩野委員 学校へそういう危害を加える人が入ってきたときに、第一義的に子どもを守るのは、先生も子どもを守っていかないかんと思いますけれども、今、何かこんな孫悟空が持っとるようなものでやるというのは、本来それが任務かよという気がするんですよね。さすまたというんですか、あれは。大体余りにも過度に、また学校においては、教職員もまた守られる対象でなかったらあかんと、一面。子どもを守るというものと同時に守られるという立場でもあるということをやっぱりきちっと認識してもらわんと、警察のような仕事を教員にやれよといったら、それは本当に子どもを守ることにつながっていかないよというふうに思いますので、ぜひそのへんは認識をしておいていただきたいと思います。
次、生活部。さっきの補助金の話ですけども、違った形で支援するとおっしゃいましたね。違った形って何。
○深津総括室長 今、私どもがやっている事業で、例えば今年の事業で、公共空間における防犯度チェックというのをやっております。
そこで一つの小学校区を対象に、その校区内の防犯、通学路の問題、あるいは学校、小学校、それから集合住宅、駐車場、そういったところの安全度チェックをやりまして、今度はそれを地元市町村にお返ししまして広めていただく。そうすると、そこにかかわっている人たちの応援になると感じております。
一つ例を言わせていただきますと、昨年の事業で、桑名の星見ケ丘地区でそれをやりました。そのときの報告会はそのままで済んでしまったんですが、年度がかわって今年になって、ああ、こんなことがあったらもう一度これを説明していただけませんかと、そういった事業に膨らんでいった。
それからもう一つは、先ほど言いました今年の事業で、やっぱり防災もやっておりますように、こういった活動というのは地域でやってもらわなあきませんから、人づくりというのは非常に大事だと認識しております。そういう中で、今言いました41人に犯罪仕掛人養成講座に出てもらいましたが、そのうちの7割までが今日来ていただいております別山さんなり、あらしまさんなり、そういった自主防犯活動団体に所属している人たちに参加してもらいました。
その人たちにいろんな、今言いましたのはNHKと、それから防犯マップのことを言いましたが、それ以外にも先進自治体のお話、それから参加してもらった人たち全体の話をグループディスカッションしてもらって、一つの提案をしてもらう。そういったことが加わってもらった人、それからその団体につながる人たちの活動の支援につながっていく、応援になっていくと信じております。
そういった形でしか今の時代、望まれるのは資金援助だと思いますが、これはもう非常に難しい時代になっておりまして、ご理解賜りたいと思っております。
○萩野委員 ありがとうございました。
最後のことを僕、最後に言おうと思ったんですけど、答弁で言われてしまいましたけども、ひとつよろしくお願いしますわ。
○田中委員長 ほかにございませんか。
○永田委員 今日は2つの団体のをお聞きしまして、非常に防犯的なことで自主的に立ち上がっていただいていることについて、本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、お伺いして、本当にこういう活動がやっぱり地道に発展していくということが、ひいては健全な県土づくりに結びついていくんだなと、こういう思いでいっぱいなんです。中でも青色防犯灯なんていうのは三重県から発信したことでございまして、これは本当に大変私はすばらしいことであったと思ってもおります。
そんな中でいろいろお聞きしまして、まだいろいろと問題もありそうでございます。お聞きしまして、一番私もふと思ったんですが、温度差という言葉ですね。これは日本の治安対策の中で、交番・駐在所体制というのは、これはもう世界に誇れる組織なんです。本当にこの果たす役割といったら大変なものなんですね。
そこでこの温度差ということなんですが、西場委員や萩野委員も申されましたけども、これがあってはちょっとどうかなと考えざるを得ないんですよ。だからこの機会にこの防犯問題について、この温度差について、そこらへんも一遍しっかりと構築を再度すべきだと。そのあるべき姿をこの際やっぱりすべきだと思いますね。温度差があっては困りますね。
私もいろいろ事件も聞いていますけども、あるところによっては非常にすばらしい対応をしたところもあるし、あるところでは駐在所はあるがほとんど留守がちが多いとか、そういうこともお聞きします。これではやっぱり治安上問題だなと思うことも多いことでございますので、この際、しっかりとした構築をすべきだと思うんです。ましてやこれ、交番、駐在所の統廃合をしているわけでしょう。こういう時期にちょうどあるわけですから、この問題について、一遍あるべき姿についての再度徹底的な構築をこの際図るべきだと特に私も思いましたんで、お願いをしておきたいなと思います。
それから、連携、協働なんでしょうけども、あるいは情報の共有なんですけども、これも一つ温度差につながっていくと思うんです。ある団体がこうだったとか、やっぱりもっと連携をするにはどうすべきがいいかということですね。警察さん、地域さん、こういうNPO団体、これはまさしく知事のいう新しい時代の公かもしれませんけども、ちょっと今のところ、私は非常に連携、協働がまだまだ未熟じゃないかと思えてなりません。まさしくこういった防犯の組織がひとり歩きして、どうも機能を発揮しないということが見受けられますし、やっぱりこれから大事な話ではなかろうかというように思いますので、これもどうすればいいかということを、やっぱり再度こういった点を大いに見直していくべきだと思うし、今ここでそういう問題について方向づけをきちっと構築していく必要があろうかと、こういうふうに思わせてもいただいております。これ、要望になってしまうんですが。
もう一つ、これは、具体的に地域安全安心ステーションというのは、何で100地区あって三重県が1つなんですか。ちょっとこれについて。
○前田部長 永田委員さんからお話のありましたまず最初のその温度差の関係ですが、各警察署からそれぞれの交番、駐在所の勤務員に平素から、そういう温度差のないように指導していますので、私の方としては温度差はないと考えておりますが、今日お話がありましたような形で地域の住民の皆さんが、また、組織、団体の皆さんがもしそういう感じを持ってみえるのであれば、私の方で一度検証しましてそういうことのないようにしたいと思います。平素から指導は強化しておりますので、私は今現在の心境としてはないと思っていますが、もしあるのであれば、そのへんはきちっと指導強化していきたいと考えます。
それから、もう一つの連携・協働活動についても、西場委員さんからもお話がございました。これだけたくさんの民間団体が、まだ今でも各地区で新しく民間団体が創設をされて活動してもらっておるというようなことも聞いております。こういう盛り上がりが非常に今高いということで、大変私どもはうれしく思っています。
しかし、今後そのへんの活動がより継続的に、より拡大するためには、今、先生がおっしゃられたように、いわゆる連携・協働活動が必要だと。しかし、この新しい時代で、今後、警察とそういう民間団体なり地域の皆さんとどんな形でこの連携活動をしていったらいいのか、新しい時代に向けてどういうかかわり合いを持っていったら効果があるのか、西場委員さんもおっしゃられましたけど、永田委員さんもおっしゃられました。今後も私の方では、これも課題の一つとして検討していきたいというふうに考えております。
そういう中で、今私どもの方は、警察署の交番とか駐在所と地域の皆さんとはいろんな情報交換の場を持ちなさいということで、交番連絡協議会とか駐在所連絡協議会とか、そういう形で地域の皆さんと定期的に会合を持っています。
ちなみに今日、伊藤委員長さんがみえます川島ブロックにおきましても、今年の1月から9月までの間に川島ブロックの駐在所協議会を、地元の皆さんに集まっていただきまして5回開催をしまして、地域の皆さん方の要望とか、警察の活動のご理解を深めてもらうような形でやっております。
これは全県下的にそういう連絡協議会的なものを作っていますけれども、今これで十分なのかどうかというのは、今後のこの方向性とか、委員さんのご提言がありましたような形で、一度このあたりの見直しなり回数なり、今の状態でいいのかどうか、十分住民の皆さんの意向を酌んだ活動になっているのかどうか、今後検討していきたいというふうに思っております。
もう一つの100指定のうちの三重県が1つの地域だということですが、これは本庁の選考基準の中で、私の方も三重県内ではこういう団体がたくさんありますよということで上申はしましたが、実は全国100地域の中で三重県は1地区でありました。もうちょっと欲しかったなということで、警察庁の担当の人とも話をしましたが、三重県の場合はその前にいろんな形で、例えば青色回転灯のように三重県はトップで進んでいるということもあったんじゃないかなということで、1地区になりました。
来年度の予算でも同じような形で進めるということですので、何とか三重県も、たくさん指定されるように来年も努力をしていきたいと考えております。
以上でございます。
○永田委員 もう時間もありませんので、ちょっと今日は出なかったんですが、やっぱり同じような子どもの問題からすれば、学童保育、これは学校ばかりじゃないんです。三重県下でおそらく100いくつあるのですが、これを忘れてちゃいかんと思います。
不審者が来て2時間トイレに侵入して立てこもっとったと。だから指導員さんはもうびくびくして、どうにも手の打ちようがなくて、夜7時ぐらいに親御さんに来てもらってやっと解決した。そのときにも駐在さんも一方もみえていない。こういうこともありますので、今日は学校ばかりの議論でしたけども、そういうようなこともひとつ考えんと死角になっておりますので、これはひとつこの場でちょっと改めて申し上げておきたいなと思ったんですね。これも大事なことでございます。よろしくお願いいたします。
以上です。
〔「要望」の声あり〕
○末松委員 すいません。最後に要望だけさせてください。
先程の別山の伊藤さんがおっしゃられたように、e学校ネットですか、非常にいいものだと思っていますし、いいものだと思ってほかの学校も取り組んでおられると思います。私も娘、息子を学校に通わせておりまして、頻繁なくらいに、こういう情報はどうしますか、こういうのはどうしますかというようなアンケートは非常に学校でいただきます。
今、子どもたち自身も自分で守っていかなきゃいけないですけども、私たち、こういう仕事をしておりますと、基本的にはペーパーでお知らせをすると先程おっしゃられましたが、ペーパーを見る時間がないときとか、そういう場合とかいうのも多々あります。携帯であったりとか、そういうものであったら必ず身につけておりますので、そういうことはこれからどんどん前進をしていっていただけるような形でしていただきますと、母親にとっても、父親にとっても、安心という部分では非常にありがたいものになってくると思いますので、ぜひともそういうことというのは……。
学校の職員室をのぞかせていただきますと、先生は1台ずつパソコンを持ってみえますので、そういう中で、忙しいから情報発信ができないとか、そういうことのないような形で、ぜひともこれはリーダーシップをとっていただいて、十分に発信をしていただけるような形にしていただけたらありがたいなというふうにも思っております。今、ランドセルにもICチップをつけて、そういうようなことで安全マップと連携させるというようなこともあるとニュースでもやっていますので、先程ご答弁いただいたみたいに、十分に、本当にしっかりと話し合いをしていただいて、また委員会の方にもお知らせをいただけたらありがたいなというふうに、これは要望だけさせていただきたいと思います。
○石原委員 今ちょっとあれなんですけれども、e学校ネットなんていうものは多分6月ぐらいにロータリーの方から四日市に授与があって、ああ、いいことをやるんだなと思っていたんですよね。5月か6月くらいに新聞記事で見たんですけども。全国にほんまに山程事例があるわけですよ。今さら何を基準を作っているんだということに、私ちょっとかちんと来たんですけども、さっき。
今日の態度も、警察とか非常に勉強してきたというか、説明する気満々で来て、教育委員会とのまさに温度差が、これ、どうなっているんだと思っていますので、次の常任委員会でしっかりしたものを出してもらわないと、これは議会として参考人の方に来ていただいて、忙しい中、教員も忙しいかもわからないですけども、参考人の方も忙しい中来ていただいて、何かこの議会に対する議会軽視につながっておるような気がして、まかりならんという思いはこの2時間の間ずっとしていたんですけども、最後にそれだけつけ加えさせていただきますので、よろしくお願いします。
○西場委員 何かみんな急いでいるようだから簡単に。
今日は2つの団体から先駆的な取組を聞かせてもらって、本当に心強いというのか、大変頑張ってほしいし、ありがたいなと思っております。
別山さんの青色回転灯は大変有名になって、私も今の話を聞かせてもらっておったんですが、あらしまさんの今回のこの取組については、ちょっと今まで不勉強で知らなかったんですけども、なかなか大したもんだなと思います。特にロゴ、呼びかけ文句が非常にオリジナルで、「どの子もうちの子」
これは非常にいいなと思うし、その子どもサポーターという名称も非常にそれを反映してみえるし、このへんの知恵とか、うまくどのように募集されたのかなというようなことを思うのと、それからもう一つは、途中の説明の中で言われたボランティアの心得として、いつでも、だれでも、どこでもに加えて、少しでもと、こう言われたでしょう。これは今まで聞いたことがなかったんで、この少しでも、これは非常にやっぱりボランティアの、市民の心をくすぐる、非常に引き出すいい誘い文句だし、こういうものを提供していただいて本当にありがないなと思っておりまして、感謝を申し上げておきたいと思います。
いろいろ補助の継続についてお話しいただいて、県の方からは2年間という制約があって、形を変えてという答弁であったので、それを踏まえて我々も少し県の方といろいろ議論したり、努力していきたいなと思いますが、これは県の方に申し上げておきたいんですが、やっぱりこういう自主的、主体的な市民団体の要望に応えていくのに、じゃ、後の2年間はこれに補助しますというようなまさにひもつきの助成じゃ、これはいかがなものかなと思うんです。やっぱりそれは、それぞれ地域によって、団体によって思いが違うわけですから、今後2年間はマップづくりにしか補助金を出しませんよと言ったって、マップづくり、待っていましたというところはいいですけれども、それ以外のところに無理にマップづくりを強制することになってしまうんですね。
だから次の2年間を考えるのであれば、そういう意味合いの従来型の補助でない支援をどう作るかということを、少し来年度に向けて十分検討してもらいたいなと思って要望しておきたいが、もしご回答があればお願いします。
○深津総括室長 西場委員からご指摘のとおりで。
ただ、助成といった形、私は助成を広い支援、応援という言葉で使わせていただきましたが、マップもその一つですが、それとは言っておりません。それだけじゃなくて、先程言いました養成講座も来年も引き続いて行いますし、それから来年は一つのネットワークづくりというのに、ネットワークというのは、今日のあらしまの地区、それから伊藤さんの別山地区、そういったものを情報提供していく。そのことが自主防犯活動をやっている人たちの応援につながるんだという認識で取り組んでいきたいと思っております。
本当に今、西場委員おっしゃっていただいたように、あらしまは今の「でも」を4でも作戦と呼んでいるんですが、非常に私も去年、感銘を受けたわけなんです。実は明日もこの団体に来ていただいて、子どもたちと防犯を結びつけた取組をアスト津でやらせていただきます。それは津の教育委員会と、それから三重短期大学と三重県との共同で、あらしまほか、あと2団体の人に来ていただいて、やっぱりそれも一つの、自分たちのやっている防犯活動を紹介し合うことから広げていきたい。
県は個別の団体にはお金を出しておりませんが、そのことを企画することが支援につながっていくと信じておりますので、よろしくご理解賜りたいと思います。
○西場委員 そういうことならそれでもやむを得んかなと思いますが。
最後に、あらしまの中世古さんに、本気で真剣にお願いするわけやないけれども、これ、あらしまと平仮名で書いてあるんですよ。私はやっぱり安楽島のあの漢字が好きなんですね。安らかに楽しくね。だから、せっかくの私の好きなあの字がわざわざ平仮名になっているのはちょっと残念な気がいたします。意見として申し上げたいと思います。
〔「その点について」の声あり〕
○中世古会長 今、委員さんの言われたように漢字で書くのが本当に、安楽の島と書きまして「あらしま」と読むんですが、人によっては荒い島だと、どんなところなんだと。それで離島ではないので、そこらへんも少し考えて、漢字で書くとどうも島というと離島に感じられるということもあって、平仮名にしたところでございます。どうぞよろしくお願いします。
○前田部長 先程もマップの話が出ていまして、一番最初のときに説明した数字が違っていましたので、訂正させていただきます。
8月から私の方の県警のホームページに、いわゆる犯罪マップ、それから不審情報マップを掲載しています。2カ月で20万件以上のいわゆる検索がございます。2というのが頭にありましたので、最初2万件という報告をさせていただきましたが、2カ月で20万件以上のアクセスがございます。これだけ県民の皆さん、いろんな団体の皆さんの関心が高いということで大変喜んでおります。先生方も一度開いていただきまして、どんなところで不審情報があるのか、どんなところで犯罪が発生しているのか見ていただきたいと思います。ありがとうございました。
○田中委員長 ほかになければ、これで質疑は終了したいと思いますけども、貴重な問題提起やご意見をいただきまして、どうも皆さんの話を聞いていますと、まだまだ地域と行政の間に目に見えない壁があるような気がしてなりませんので、ぜひその壁を取っ払ってもらうように。
一つの象徴的な例として、別山さんの方で、ある警察官の方が、条例に具体的な記述がないので合同パトロールはできないんだという発言をされたということでしたが、これこそ本当に本末転倒であります。石原委員からご指摘がありましたように、例えばそういう自主防犯組織の立ち上げの段階とか、あるいは何か事件が起こって、その後数日間なりとか、あるいは定期的にというよりも、抜き打ち的に合同でパトロールすればより効果が上がるような気もしますので、できる限りそういう地域の自主防犯組織の効果、成果が上がるような連携をお願いしておきたいと思います。
目的、思いはもう全く一緒ですので、安心・安全なまちづくりという視点で今後の取組を強化していただいて、少しでも前進していただくように重ねてお願いを申し上げて、本日の委員会を終わりたいと思います。
どうも本当に団体の方々には長時間ありがとうございました。どうもご苦労さんでございました。ありがとうございました。
以上、会議の要綱を記し、ここに押印する。
平成17年 11月18日
教育警察常任委員長 田 中 俊 行