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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成17年度 委員会会議録 > 平成17年11月7日 予算決算特別委員会教育警察分科会 会議録

平成17年11月7日 予算決算特別委員会教育警察分科会 会議録

予算決算特別委員会教育警察分科会

会 議 録

 会 中)

開催年月日   平成17年11月 7日 自 午前10時 1分 ~ 至 午前11時30分

会議室     502委員会室

出席議員    8名

委員長 田中 俊行 君
副委員長 末松 則子 さん
委員 石原 正敬 君
委員 福田 慶一 君
委員 萩野 虔一 君
委員 永田 正己 君
委員 山本 教和 君
委員 西場 信行 君

欠席議員    なし

出席説明員

[警察本部]

部  長   木岡 保雅  君

警務部長   浜島 秀夫  君

生活安全

部  長   前田  聰  君

刑事部長   堀出 忠夫  君

交通部長   林  博道  君

警備部長   原  健二  君

その他関係職員

[教育委員会]

教 育 長   安田 敏春  君

経営企画分野

総括室長   渡辺 久孝  君

教育支援分野

総括室長   田中 正道  君

学校教育分野

総括室長   坪田 知広  君

生涯学習分野

総括室長   前川 耕一  君

研修分野

総括室長   山口 典郎  君

その他関係職員

傍聴議員    0名

県政記者クラブ   0名

傍聴者     0名

議題および協議事項

I 警察本部関係

1 認定議案の審査

  ● 認定 第 5号   「平成16年度三重県歳入歳出決算」の関係分

II 教育委員会関係

 1 認定議案の審査

   ● 認定 第 5号   「平成16年度三重県歳入歳出決算」の関係分

III 委員協議

(1)予算決算特別委員会(11月14日)における分科会委員長報告について

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

I 警察本部関係

1.認定議案の審査

 (1)審査

   ● 認定 第 5号   「平成16年度三重県歳入歳出決算」の関係分

  1) 当局から資料に基づき補充説明(木岡本部長説明)

  2) 議案の質疑

○田中委員長 それでは、ご質疑があればお願いいたします。

○石原委員 すみません、教えてください。

 6ページの最後にあるんですけども、警察費とは別に公債費の中で改革推進公共投資都道府県警察整備資金貸付金というのがあるんですけども、これ多分何か警察の官舎というか、そういうところを建てるために国から一括して交付というか、借り入れたものの償還金だと思うんですが、毎年大体幾らぐらい返していたかということと、16年度に一括して償還したのは金利が安いからとか、いろいろ理由があるかと思うんですが、その理由をお聞かせ願いたいんですけども。

○浜島部長 まず、これは改革推進公共投資警察庁施設費という形でございまして、内容は警察庁が交通安全施設の整備を行うために、NTT株の売却収入を活用して社会資本整備を行うための特別法がございますので、これに基づきまして、実施したものでございます。

 まず、最初に都道府県の警察施設の整備のための貸付金といたしまして、貸付が行われると。それを、毎年返済をしていくというようなスキームになっております。返済の仕方でございますが、まず半分、たしか2分の1だと思うんですけども、補助金がありますので、返済に補助金がまず当たると。さらに、残りの部分について返済を行っていくというスキームになっております。ちょっと金額的な面につきましては、手元にちょっと資料がございませんので、また改めてご説明をいたしたいと思います。

○石原委員 後ほどで結構ですので、資料提供をしていただきたいなというふうに思います。

 私のイメージしていたものと違ったなということなんで、NTT債の関係だということですね。

○木岡本部長 少し補充しますと、一括償還したのは国の方の判断によって、補助金が2カ年分どかんと来て、その分で繰上返済という形になったものであります。

○田中委員長 ほかにございませんか、よろしいですか。

○山本委員 本当は、その他という項目があれは、そのときに聞きたかったんですが、例の信号機ですね。交通安全施設整備費の中に入るのかどうか。そんな中で、最近はいろいろな信号機が出てきて、私どもの地域にも時差式と書いてある信号機があるんですね、それは車両をスムーズに誘導するための交通手段としての信号機だと思うんですが、実際どういうような機能を持っているのか教えていただきたいんですが、そんなふうに思いますが。

○林部長 右折車両をさばく場合に、導入する方法にご質問の時差式信号機と矢印つき信号機というのがございます。道路の環境、つまり交差点の形状、構造とか形状、それから交通流の方向別構成、いわゆる交通量が一方が多いとか、あるいは一方が少ないとか、そういう場合の交通環境等を見て、必要がある場合に時差式信号を導入したり、矢印つき信号を設置したりということを行っておりますことから、信号機の設置必要場所につきましては、道路点検を行いまして、例えば右折レーンがない、あるいは右折ポケットがとれない交差点につきましては、時差式信号を導入する。そういうところがとれる道路構造のところにつきましては、矢印つき信号機を設置するというような方向で行っております。

 時差式信号機の交差点では、例えば道路改良等が行われまして、右折レーンがとれる、あるいは右折ポケットがとれるということになれば、できるだけ矢印つき信号機に変換をしていきたいというふうに考えております。

○山本委員 なぜ、そういうことを質問させてもらったかというと、こちらから行くと右折したいために待っていますね、信号が変わるのを。緑にもかかわらず対向車線の方がとまるわけですね。初め、何でとまるんかいな、譲ってくれるかいなというふうに思っていたら、そうじゃなくて向うの方から見たら赤になっておると。だから、時差式なんだなと後でわかったんですが、なるほどこういうような信号機も最近はあるんかなと思ったものですから、質問をさせてもらいました。

 それと、もう1点なんですけども、信号機で、道路工事中なんかによくあと何秒で緑というようなあるじゃないですか。ああいうようなものを一般の信号機に導入すれば、せっかちな日本人、あれを見ながらもう少しでいいんだなというような、渡れるんだなということがわかるように思うんですが、ああいうようなものというのは、なかなか費用的に難しいんですかね。

○林部長 通常の信号機に時間設定のものをというご意見ですが、予算の面もありますし、ただ信号機につきましては、120秒が最大でありまして、120秒がセットされているというのはほとんどありません。もっと短い間隔でやられておりますし、現状の信号機の方法で十分ではないかなというふうに思いますし、時間があれば、例えば委員もご承知だと思うんですけれども、あと残り10秒ぐらいで動き出す車なんかも出てくると。そうしますと、信号の意味がなくなっていくということがございますので、そういう緊急の工事現場というのは別にして、通常の信号機のところでは、いかがかなというふうに思っております。

○萩野委員 ちょっと思いつきみたいで悪いんですけれども、昨日愛知県から伊勢神宮までの大学の駅伝がございまして、交通機動隊とかいっぱいいろいろな方が出ていただいて、本当に素敵な警備をしてもらったと思うんですけども、ああいうふうにこれから高校駅伝もあります、これまでもありましたし、ずっと。あれ道路の占用を許可する条件とか、そういうものの基準といいますか、どこにあるのかなということと、例えば昨日のようなきちっとした警備をしていただくんですけども、その費用は幾らぐらいかかって、どこへ入っているんだろうと思うんですけども、そのへんいかがでしょうかね。

○林部長 まず、イベントの関係について基準でございますけれども、基本的にこういう場合はよろしいとか、こういう場合はだめだというのはございません。そういうイベントが行われる場合に、イベント主催者側の安全が確保できるかということを考えますし、それからそれを開催することによって、損害と言ったら大きいですけれども、不利益をこうむる方々のことも考慮しなければならないということがあります。ただ、警察としては一切そういうことをやることについて、だめだという考えは毛頭ございません。それを望む県民の声が大きいとか、期待をする声が大きいということになれば、できるだけ開催できる方向で検討をしていくというスタンスでおります。

 それから、費用につきましては、具体的にこの大会の費用、昨日の大会の費用云々ということは交通指導取締費とか、そういう中に含まれている一般経費で活用しております。

○萩野委員 昨日何名ぐらい出ていただいていたんでしょうか。

○林部長 ちょっと手元に確実な数字はありませんけれども、すべて桑名警察署から伊勢警察署までの管内、それから先導等をやりました交通機動隊等を含みますと、600名余りであります。安全な走路を確保すること、それから県民に対しての迂回措置を十分やること等を最重点にやりまして、昨日問題の発生は1件もございませんでした。残念ながら、大雨で選手の方には非常に気の毒だったかなというふうに思っておりますけれども、無事終了したということでございます。

○田中委員長 ほかにございませんか。

 なければ、認定議案に対する質疑を終了いたします。

 (2)採決

    認定 第 5号     挙手全員     認定

II 教育委員会関係

 1.認定議案の審査

 (1)審査

   ● 認定 第 5号   「平成16年度三重県歳入歳出決算」の関係分

   1) 当局からの資料に基づく補充説明(安田教育長説明)

   2) 議案の質疑

○田中委員長 それでは、ご質疑があればお願いいたします。

○福田委員 補充説明の2ページなんですが、昨年、監査でも委員監査のときに、ご指摘させていただいたんですが、高等学校の授業料の未収なんですが、非常に際立っておるということで監査の折にもお願いさせていただいたんですが、先ほどの説明によりますと、前年度に比べ、また増えておるということと、今年ですか、今年の9月の末には300万収納済みやという話ですので、その取り組みというか、非常に頑張っていただいたと思いますし、あのとき監査の折には一部の学校、その学校によって収入未済等々がある学校と、ない学校というのがあったということで、指摘をさせていただいたんですが、そこらへんの取り組みがあれば少しお聞かせいただきたいなと思います。

○安田教育長 私どもとしましては、これはずっと課題として取り組みをさせていただいているところでございます。主に、学校を中心に対応しているわけでございますけれども、いろいろな経済事情等によりまして、なかなか授業料が払えないというふうな子どもたちが増えてまいります。ただ、そういう子どもたちに対しては、極力、速やかに減額であるとか、あるいは免除の制度が別途あるわけですので、そういった手続でもって適正に運用できるようにということで努めているところでございまして、それ以外にこういう形で授業料の未納があるということにつきましては、やはり意識啓発といいますか、授業料をきちっと払っていただいた上で教育を受けていただきたいということについての特に保護者の方々に対する啓発といいますか、そういったものがより必要であるというふうに思っております。

 随分と本当にやむを得ない事情もあれば、かなり悪質と思えるような事情もございますので、それぞれ学校現場を中心に精力的に取り組んでいただいておりますけれども、なかなか毎年、結果としてはこういった数字が上がってくるということで、あと余りにひどいものについては、もう少し我々の対応も厳しくしながら内部的ではありますけれども、いろいろな取り組みを行ってPTA等も含めて、ご理解をいただいた上で厳正に対処をしていきたいと思います。そういったことで、少しでも減らしていければというふうに思っているところでございます。

○福田委員 いろいろ取り組んでいただいているということなんですが、この9月末の300万収納済みというのは、非常に際立ったというか、かなり取り組みとしていい取り組みをされたんじゃないかなと思うんですが、具体的にどうということがありましたら教えていただきたいんですが。

○中村室長 16年度末で現年度分として約800万の収入未済がございまして、それに対していろいろ学校で先ほど教育長が申し上げましたように、取り組みをしていただきました。基本的には、私どもの方で滞納整理要綱をつくりまして、それに基づきまして、各学校で保護者の方と面談していただくなりというような方法で収入に努めた結果、今9月末現在で約300万、そのうち回収できたという状況でございます。

○福田委員 終わります。

○石原委員 今のちょっと教えてもらいたいんですが、この800万円というのは、平成16年度だけのものですよね。今まで積み上がってきている部分というのはいくらぐらいになるんでしょうか。

○中村室長 過年度の分でございますが、この資料の8ページ、9ページにわたりまして、過年度収入の部分がございます。このうち、高等学校授業料につきましては、平成16年度で収入いたしましたものが523万というふうになっておりますが、9ページにありますとおり、この3行目にございますが、さらに収入未済額といたしまして、16年度末で1,064万という状況になってございます。

○石原委員 1,000万ぐらいが残っているというような話だと思うんですけれども、今、教育長言われたように厳正に対処していただく部分と、やはり本人の問題というか、家庭の問題ですよね。だから、そこらへんはちょっと切り離していかなくちゃならないというか、本人は就学に希望があっても、なかなかできないとか。そうなると、やはり教育委員会全体として受け止めて、学校に放りつけるだけじゃなくて、もうちょっとそこを教育長のもとでやっていかないと、なかなかうまいこといかんのかなと思うんですけれども、どうでしょうか。

○安田教育長 特に、現年度分で今出てきてましたように300万というふうな収入済みがあるわけですが、ほとんどはちょっと遅れたという程度の方々がどんどん入れていただいているんだと思うんですね。そういう中で、過年度がこれだけまだ残っている、約1,000万残っているというのは、かなりこの中には悪質といいますか、もう払う意思が本当に希薄な保護者もいるようでございまして、そういったケースに対しましては、学校というよりは県教委、教育委員会全体で今申し上げましたように、そういった統一した取り扱いを決めておりまして、これが余りひどい場合には、気の毒ですが、その生徒さんが退学処分になるというふうなところも含めて、制度としては持っておりますので、そういったことをきちっと踏まえながら、学校として県全体ではこういう制度になっておりますよということを理解いただいた上で、回収に努めていただきたいというふうに思っております。

○石原委員 そこらへんは、それでお願いしたいんですが、最後に1点、耐震化の件なんですが、これ小・中学校に関しては、市町村との連携もしないとなかなか進んでいかないことだと思うんですが、県内の市町村、村がなくなって市町で濃淡があるのか、ないのか、そのへんはどうですか。一律的に、このパーセンテージではないと思うんですね。100%の市町もあると思うんですけれども。

○安田教育長 濃淡は多少はあると思うんですが、私、たまたまこの前に防災を担当しておりまして、そのときにも東南海、南海地震の指定を受けたことを機会に、特に南の方には各市町村長さん、首長さんの方にお邪魔をいたしまして、特にこの学校の耐震化については、ずっとひと回りしてお願いしてきたことがあるんですけれども、皆さん方はよくわかっていただいてはいるんですが、やはり先立つものがというところで、非常に意識は皆高いんですが、そういう財政状況によって遅れているところ、かなり進んでいるところはあるように思っております。

 しかしながら、特に東南海の方はこれ全域が指定されましたし、東海地震の方も津波等で南の方は強化地域に指定されておりますので、それぞれ最もこの学校の耐震化というのは直近の最大の課題であるという認識はそれぞれ持っていただいておりますので、全国的に見ればこれだけ3位という、3番目に高い数字でございますので、進めていただいているのかなということで、一層お願いをしていきたいなと思っております。

○石原委員 作ってないですかね、これ。時間がかかりそうでしたら、後でまた細かなことを教えていただいてもいいんですけども。

○宮崎室長 市町村ごとには、ほぼ100%になっているところもございますが、やはり小規模な市町村のところで40%とか、そういった数字になっているところもございます。

○石原委員 後程、詳しい資料をちょっと数字で出していただきたいと思います。

 義務教の国庫負担の問題じゃないんですけども、地方分権を進めずに中央集権でやっていくというようなことも方針としてはあるわけですから、国にいろいろな要望をするなり、県が担保をするなりして、市町を助けるというのが県教委の方向かなと私は思っていますので、ぜひともその辺よろしくお願いいたしたいと思います。

○田中委員長 ほかにございませんか。

○山本委員 耐震化でお伺いしたいと思います。

 石原さんおっしゃったような四日市でさえ、四日市なんかはビルというのはたくさんあって、頑丈な建物であそこは安心だなというところにいればいいなと、それぞれの市民が思っておると思うんですね。いざ地震が来たら、あそこへ行こうよとか、市はあそこへ行ってくださいとか。その中で、最大の安心・安全施設というのが高等学校であり、小・中学校であると思うんですね。例えば、志摩なんかの場合は何せビルが少ないんですよ。ビルが少ない中で、最も危険な地域というのがあるわけですね。例えば、先志摩半島、志摩半島なんていうのは、本当にいざ津波が来れば、もう真っ先に逃げなきゃいけない。どこへ逃げるかと言ったら、学校になるわけですね。

 そんな中で、市町村によって差があるというふうに言われていたんですけども、志摩の地域なんかはどうなんでしょうかね、耐震化率というのは。高等学校が2つあるわけですよね。これが終わられておるのかどうかということ、県下の中で志摩市なんかは耐震化率、今度は小・中ですが、どれぐらいの率になっているのか。

○宮崎室長 志摩市につきましては、現在67%程度の耐震化率でございます。小・中でございます。県立は志摩単位では集計してございませんので。それは、また後日資料を渡したいと思います。

○山本委員 2校ですから、すぐに答えが出てくるのかなと思ったけど、おそらくあるでしょう。高等学校2つしかないんだもの。では、後で。

○田中委員長 後刻、資料の提出をお願いします。

○西場委員 8ページに、障害児支援教育の推進という項目がありますが、養護学校でない、通常の学校で障害児の皆さんが受ける教育、これは特別支援教育ですか、それでいいんですね。

○坪田総括室長 今の特別支援教育には、何年度になるかわかりませんけど、移行段階でありまして、今の言葉としては、前には特殊教育小学校とか、特殊学級と呼んでいましたけれども、今は障害児教育、障害児学級というような呼び方で通常の学校において行われている養護教育をそういう用語で今呼んでおります。

○西場委員 特別支援教育の中の障害児学級。

○坪田総括室長 特別支援教育は、ちょっと目指すべき方向でございまして、まだその段階には至ってなくて、その諸準備を進めている段階でございます。

○西場委員 そんな程度の位置づけで申し訳ないんですが、障害児学級、ノーマライゼーションのいろいろ普及の中で、そういった障害のある子どもたちが学んでくる傾向にあるだろうと思うんですが、そんな中でやはり体のケアだとか、世話だとか、安全性等に対して、非常に対応をしなければならない状況があって、このことに対する教職員の充足といいますか、そういうものが大きな問題になるんじゃないかなと思っておりますが、このことについては、制度として対応されるものを持ってみえるんですか。

○安田教育長 障害のある子どもさんたちに対する教育、一つはおっしゃっていただきましたように、障害児学級ということで、一般の学校の中で障害児の子どもさんたちだけのクラスをつくるということで、これは現在、小・中学校で三重県内709クラス、ですから1つの学校以上にこういうクラスが設けられているという状況でございます。そして、あとは盲・聾・養護学校等の県立の養護学校等で受け入れると、この二通りがあるわけでございますけれども、そういう中で県立の場合は特に今、委員おっしゃいましたようなケースにつきましては、これからできるだけ専門的に看護師等が対応していった方がいいんじゃないかというような考え方もございまして、十分ではございませんが、今、既に看護師を配置をしている養護学校もございます。

 あと、小・中学校の障害児学級のケースですと、それぞれの709クラスには1人の教員、担任がついているわけでございますけれども、それ以外には人的な手当てはございませんので、各市町村の方で介助の必要なケースについては、介助員という形で市町村の方で対応していただいているというのが今の実態でございます。

○西場委員 1人の担任で十分対応できないという場合については、市町村負担という形になっておるということですけれども、その実態がどれぐらいになっておるのか、後でいいので資料をいただけないでしょうか。そういったものに対する、特別加配というようなものの検討とか、そういうものは今はないわけですか。

○安田教育長 この部分に対する加配という前に、今の障害児学級の制度そのものも含めて、特別支援教育という新しい形のものに移行していけるように、現在、検討がなされておりまして、特別支援教育に移行していった場合には、どういう人的な対応になるかということは、まだ今、我々はいろいろな要望はしておりますけれども、確定していないということでございますが、ただ言えますのは、今ですと障害児学級ということで担任が中心になって、そういう障害のある子どもさんたちの対応をしているわけですが、これからは学校の中でいわゆる中心になるコーディネーターという人材は張りつけますけれども、あとは全教職員が一丸となって、そういう子どもさんたちを受け入れる、対応するんだというふうな考え方に変わってきておりますので、介助等も含めて、これは教職員全体が受け止めるというふうなことになるんではないかなというふうに想定をしているところでございます。

○西場委員 それぞれケース・バイ・ケースだと思いますけれども、障害の重さによっては、一時の目も離すことができないような状況もあろうかなというように思うときに、それに対する対応を担任の教師だけでは賄えない部分を、すべて市町村の介助員という対応だけでいいのかどうかというところについて、少し関心がありますので、先ほどのデータといいますか、資料をまたいただきたいなと思います。

 それと、今、養護学校のことを言われましたけれども、7つの養護学校の中に看護師の方は何人配置されているんですか。

○田中総括室長 非常勤でありますけれども、7名の看護師を配置しております。

○西場委員 特に、養護学校の場合は、その学校の性質からいくと看護師しかできない非常に医療的なケアといいますか、そういうものがたくさんあるだろうと思いますけれども、その実態はどうなっていますか。

○田中総括室長 委員おっしゃられましたように、例えばたんの吸引等でありますと、のどの奥の方のたんを吸引するという場合には、やはり看護師さんがいないとできないというふうな制約等もございます。一応、今はそういうふうな看護師さんの監視のもとに、例えば養護の教員であったり、あるいは教員も一般教員がついてやれるというような、そういうふうなところまではいけますけれども、通常の奥以外のところといいますか、のどに近いところですと、そういうふうな看護師さんの指導のもとに看護師以外でもできるということがあるんですけれども、のどの奥の方になりますと看護師しかできないと、そういうふうな制約がございます。

○西場委員 たんの吸引以外に医療行為では、ほかにどういうものがありますか。

○上島室長 どう尿と経管栄養、そういうものについては、先ほど出た看護師、医療的なケアが必要であると、医療的な資格が必要であると、いうことが言われております。

○西場委員 たんにしても、おしっこにしても、これ1日1回というわけにいかないものだろうと思いますけれども、養護学校にそういうことが必要な生徒数は、どれぐらいみえますか。

○上島室長 56名、現在います。

○西場委員 7校で平均8人ということですが、そういうことに対して、今の体制で果たして十分かどうかということについての検討はどうなっていますか。

○安田教育長 肢体不自由児の子どもさん方が中心での対応となるわけですが、おっしゃるとおり、必ずしも十分でないというふうな部分もございますので、今後とも対応の充実は検討してまいりたいと考えております。ただ、これ一番最初は文部科学省の方もこういう取り組みをしてきたわけですが、いわゆる人的な側面ではなくて、事業として最初は導入をいたしまして、その間に今ご説明申し上げたような医療的行為についても、かなりの部分で規制緩和といいますか、従来はだめだと言われていたものが、現場でもできるということになってきたものですから、より看護師の重要性というのが高まってきたわけでございますが、そういう状況も踏まえて、このままでいいということでなくて、さらに検討を進めてまいりたいというふうに思っております。

○西場委員 検討を進めるということですが、その行為そのものが非常に医療に近いということになりますと、だれでもというわけにもいかない部分があるだろうと。今現在では、そういった事故も問題も起こってないですから、特にそういうことに推移しているのかもわかりませんけれども、今後のことを考えると、やはりもう少しこの点を充足していく必要があると思うし、今聞きましたのは正規ではなくて臨時職員だということになりますと、365日のうちのどれだけ勤務するんですか。

 よろしいですけれども、少なくとも毎日のどう尿とか、たんの吸引とかという中で、十分これが対応しておるとは、少し言い難いような現実があるんではないかなというように心配をいたします。今後、最初の障害児学級においても入ってくる障害児の程度によっては、こういった問題もまた通常の普通学級の方にも今後波及してくる問題だと思います。ただ、看護師の配置の問題について、一度改めて現実を押さえた対応を考えていく必要があるかなと思いまして、最後にこの現状、56人対象の方がみえると言われましたけれども、学校別に教えていただける範囲で資料を、それから勤務しておる看護師の実態、これについても資料をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○田中委員 では、後刻、資料の提出をお願いします。

 ほかにございませんか。

○萩野委員 ちょっとのこちらの方の補充説明書の17ページなんですが、下の方の部分で熊野少年自然の家、鈴鹿青少年センター、生涯学習センターの費用が3億何がしなんですが、その内訳は鈴鹿青少年センターが1億7,000万ぐらいで、生涯学習センターが1億1千何百万、熊野少年の家は一けた違うんですよ、1,700万ぐらいですけど、これは規模だとか、来場者数だとか、人件費だとかと違うんだと思うんですけども、10分の1、この間、東紀州の特別委員会で少年自然の家の所長さんに来ていただいて、参考人で。いろいろお話を聞かせていただいたんです。そうしたら、非常に頑張っておられて、飛躍的に来てくださる人も増えているんですが、どんな内訳でこういう鈴鹿の10分の1しかないんだというあたりについて、今、わかれば教えてください。

○前川総括室長 詳細でございますので、後刻、資料を提出させてもらいます。

○萩野委員 多分、少年自然の家は、宿泊費用とか取ってやってくれておりますね、そのような関係もあるんだろうと思うんですけども、余りにも違い過ぎるものですから、後で資料でどのような形で使っているのかもお聞かせください。

 それと、もう一つは、博物館なんですけれども、博物館、これは監査委員の指摘があるんですけども、暫定的に整備をしていくという方向なんですが、それで今、集めているいろいろな資料があると思うんですけども、それはどのような形で保管したり、活用したりして今いるんでしょうかね。

○安田教育長 23万点といいましても、これ点数の数え方もあるんですが、いろいろな資料がございます。かなり大きなものもあれば、蝶々のようなものも含めましてのトータルの点数でございます。保管につきましては、基本的に現在の博物館、もう展示スペースがほとんどなくて、ほとんど収蔵スペースになっておりますけども、博物館を中心にいたしまして、ごく一部、大型のものにつきましては、民間の倉庫をお借りして保存しているものもございます。その中から、毎年若干の企画等によりまして、収蔵部分のうちチョイスをしながら展示を小さいスペースでやっていると、こういう状況でございます。

○萩野委員 何か、博物館というよりも蔵みたいな感じですよね。あれは博物館とは、とても言えないと思うんで、貯蔵庫なら貯蔵庫にしてきちっと今は貴重なものばかりですから、きちっともう蔵だったら蔵にしてしまって、外へもう展示するんだったら移動展示で、その中からテーマに基づいて展示するという形で明確にした方が、今のままの状況でやると、せっかく集めてきた貴重なものが腐ってしまうような気がするんです。

 もっと、きちっと管理できるようなことを考えてもらわんといかんなというふうに思うのと、それから今、集めなければ三重県からもう散逸してしまうというような貴重な博物館に置くような資料があると思うんですよ、三重県内。私も知っているのが何点かありますけども、そのものに対して、きちっと予算もつけて、もうこれは例えば京都大学の博物館の先生なんかに話したら、三重県に今ここにあるこれは持っている人が譲るんだったら、今でも京都の大学に持っていきたいんだと。持っている方が三重県に置きたいというふうなことを言ってくれて、守ってくれているようなものがあるんですよ。そういうものを今集めなければ、なかなか散逸してしまうような気がしますし、そして今集めるにしても、集めてきたら、あんな掘っ建て小屋みたいな蔵へ置いておくというと、これはちょっとちゃんと保管できるかなというふうな気もいたしますので、愚痴みたいなことを言いましたけど、全体的にちょっと考えていただきたいなと。

 今、三重県にある貴重なものの収集体制というか、そういうのはどうなっているんでしょうかね。今あるのではなくて、現に民間にあるようなものです。

○安田教育長 正直申し上げまして、その資料の収集につきましては、ここ数年は本当にもう原則といいますか、ほとんどストップしているような状態でございます。貴重な資料を、そのときにしかというのを、そういう情報もいただく場合もあるわけですが、今のこの財政状況の中から、非常に厳しい状態で対応させていただいているというふうな状況でございます。

 それから、今回の暫定整備ということを考える中で、おっしゃっていただきましたとおり、収蔵品、収蔵庫といったものは、非常にこれ大事でございますので、現在の博物館のところでかなりスペースを用意しておりますけれども、あそこの展示スペースを少しでも広げるのと同時に、そこであふれてくるといいますか、収蔵し切れない収蔵品をどうするかということにつきましては、まず第一義的には他の県立のどこかの施設を有効活用できないかということで、今、いろいろ当たっているわけですが、これもなかなか適切な施設がない。あるいは、もしあったとしても温度管理等を含めますと、かなりな投資が要るというふうなところでございまして、まだ今、検討段階でございます。暫定的には、民間の倉庫等も借用しながら進めていかざるを得ないなというふうに思っているところでございます。

 いずれにしても、今、持っています23万点の資料というのは、本当に貴重でございますし、県民のいわば宝物でございますので、これこそ価値が低下しないようにきちっと管理をしていかなければならないというふうに考えております。

○萩野委員 文化とか、文化力とかで知事が言うとるのが、うそっぱちやいう感じしますので、あれを見ておると。ぜひ、お願いしたいと思います。

○田中委員長 ちょっと関連して私の方から質問なんですが、これもちょっと思いつきで恐縮ですけれども、四日市の保々地区に秤乃館という施設がありまして、北川知事の時代から、市ももちろんですけれども、県に対しても支援をずっと要請してきて、北川知事も多分、野呂知事も見ていただいていると思うんですけども、支援をするということは、言葉はいただいているんですが、その後、余りそういうふうにされているような気配が感じられないんですけれども、今、萩野委員言われたように、このまま放っておくと民間の方へ部分的に散逸してしまう、渡ってしまう可能性があって、非常に貴重な点数からいっても、ちょっと記憶は不確かですが1万点ぐらいあると。今現在、館長をしている方が私財を投じて、もう何十年かけて集めたもので、質、量ともに、これはもう全国一だと思うんです。

 そういう意味で、やはりこれを県立博物館の整備ということと歩調を合わせた格好で、何とか光を当てていただくことができないかなという思いが強いんですが、今までの北川知事時代からの経緯と、今後の考え方を含めて教えてほしいんですが。

○安田教育長 勉強不足で申し訳ございません。この秤乃館という部分についての県の支援のお話については、今のところちょっと私どもとしては把握をしていないというのが実情でございます。ただ、県内にはたくさんの、これは市町村、あるいは民間も含めた施設がございますので、今、その支援というところよりは、なかなかそこまでいかないものですから、まずは連携といいますか、きちっとネットワークをしながら、県民の方々には県のものだけではなくて、トータルとして、そういう貴重なものを見ていただけるようにというふうなことについては、そういうのをきちっと組織も作りながら協議はしていきたいと思っております。

○田中委員長 こういう財政難の時代ですので、秤乃館を新たにまた県費を投じて整備せよと、そんなことは言うつもりはありませんけども、県立博物館構想の中に、その一環として秤乃館も組み入れていただいて、ぜひここの本当に一部の人たちだけしか今知られてない、非常に貴重な秤ばかりですので、ぜひ日の目を見ることができるように、今後の取り組み、積極的な取り組みをお願いしておきたいと思います。

 ほかにございませんか。

○永田委員 1点だけ、新体操の問題なんですけれど、2009年の新体操につきましては、予算が4億ということを聞いているんですが、2009年ですからいいんですけど、2006年の新体操のプレ大会、16年とか予算についていろいろやっていらっしゃるということも聞いていますけど、予算面はどういうふうなことになっているか、ちょっとお聞きしたいですね。

○安田教育長 2006年のファイナルにつきましては、今の計画では前段の世界クラブ選手権という大会がございまして、それとあわせた形で開催ができるということでございますので、その部分は単独で開催するよりは、かなり安上がりにできるんじゃないかなと今考えております。そして、加えまして、純粋に全部税金でやるのではなくて、民間の企業等からもご協賛いただきながら進めていきたいというふうに考えておりまして、トータルではまだ具体的に詰めを行っておりませんけれども、六、七千万ぐらいのトータル事業費を想定をしております。そのうち、県として負担金として3分の1ぐらいは負担をしていく必要があるのかなということで、今、試算をさせていただいて来年度の予算要求に結びつけていきたいと思っているところでございます。

○永田委員 開催費はいいんですけど、地元ですから、選手の強化策はあってしかるべきと思うんだけど、どうですか、予算面は。

○安田教育長 実は、平成17年度、今年度予算にも三重県の中で強化費と言えるかどうか、もう少し今よりは新体操そのものを普及といいますか、親しみのあるスポーツにしていただきたいということで、全部で現在でも13クラブ、1,000人ほどの子どもたち中心ですけれども、新体操に取り組んでいる人がいるわけですけれど、そういった方々を中心にもう少し活躍をしていただけるようにということで、予算を組んでおります。しかしながら、とても世界のレベルといいますか、あるいはファイナルに出場できるような選手というのは、今のところ三重県の中では無理なのかなと。日本でも、なかなか難しいという状況でございますが、2009年に向けては、もう少しこれは日本全体の話でございますけれども、きちっと世界選手権の中で日本人選手がもう少し登場してきて、マスコミ、あるいは国民の方々の中でも新体操というものが、もう少し今よりは大きなものとして受け止めていただけるようにという努力はしていきたいなと思っております。

○永田委員 今、体操競技の中の新体操、これかなり盛り上がっているんですよね、子どもたち。せっかく、2009年の大会を誘致して、これだけ県民の中でも盛り上がってきているんですから、そういう選手の期待に応えてやれるような、強化費みたいな財政的な支援も、この際だからちょっとやったっていただくと、より一層の新体操というものに対する県民の理解が得られると思うんですね。これ、要望にかえておきますけど、ひとつよろしく頼みます。

○田中委員長 ほかにはございませんか。

 なければ、認定議案に対する質疑を終了いたします。

 (2)採決

    認定 第 5号     挙手全員     認定

III 委員協議

(1)予算決算特別委員会(11月14日)における分科会委員長報告について

〔閉会の宣言〕

以上、会議の要綱を記し、ここに押印する。

平成17年11月 7日         

予算決算特別委員会          

教育警察分科会委員長         

田 中 俊 行

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