三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成17年度 委員会会議録 > 平成17年9月13日 行政のあり方調査特別委員会 会議録
行政のあり方調査特別委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成17年9月13日(火) 自 午後 1時 4分 ~ 至 午後 2時26分
会議室 第601特別委員会室
出席委員 11名
委員長 | 松 田 直 久 君 |
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副委員長 | 水 谷 隆 君 |
委員 | 稲 垣 昭 義 君 |
委員 | 森 下 隆 生 君 |
委員 | 石 原 正 敬 君 |
委員 | 中 嶋 年 規 君 |
委員 | 清 水 一 昭 君 |
委員 | 岩 田 隆 嘉 君 |
委員 | 福 田 慶 一 君 |
委員 | 舟 橋 裕 幸 君 |
委員 | 西 場 信 行 君 |
欠席議員 1名
委員 | 溝 口 昭 三 君 |
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出席説明員
[総務局]
局 長 中 尾 睦 君
組織・職員分野
総括室長 中 西 正 明 君
その他関係職員
[地域振興部]
部 長 浦 中 素 史 君
その他関係職員
傍聴議員 1名
森本 繁史 君
県政記者クラブ 7 名
傍 聴 者 1 名
調査事項
1.所管事項の調査
◎ 県民局の見直しについて
(1)ひざ詰めミーティングの結果について
(2)その他
2.委員協議
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1.所管事項の調査
◎ 県民局の見直しについて
(1)ひざ詰めミーティングの結果について
1) 説明
当局から資料に基づき説明(中尾総務局長、中西組織・職員分野総括室長 説明)
2) 質疑
○松田委員長 それでは、今、当局の説明をいただきまして、ご質疑がございましたらよろしくお願いいたします。
これは、各県民局でご意見いただいたんですけれども、県民局と、津県民局やったら例えば伊賀のこととか、東紀州のこととか、そういう意見も結構出たんですか。
○中西総括室長 基本的には、県民局管内のご意見が大勢を占めておりまして、いわゆる管内外のことにつきましては、ご意見は余り出なかったというふうに伺っています。
○石原委員 これは、読めばそうなんだなと思うんですけれども、例えば9ページで、名張市長に県民局はどういう役割を果たしていくのかと言われて、知事がにこにこしていたかどうかは知らないんですけれども、県民局の機能をどうするか検討が必要であるとか、言いっ放しみたいなことになっておるんですけれども、これをざっと見て、地振部長なり、総務局長なり、どんな評価というか、印象というか、当局としてどういうふうなことを思われているのかちょっと聞きたいんですけれども。
○中尾局長 知事のお答えの記録、どう映るかということだと思うんですけれども、基本的に県といたしまして、2年間ぐらいにわたってこの県民局制度について議論をお願いしてきておって、この当日も実はこれまでの検討経緯ですとか、それから昨年の11月にたたき台をお示ししておりますが、それをお示しした上で、基本的にこのご意見をお伺いするというふうなスタンスで我々県サイドは、まず意見を聞くことに重点を置いてきたというのが一つあるというふうに思っております。
それから、我々あくまでスケジュールとしては、先の第2回定例会の当委員会でもご議論もいただきまして、来る第3回定例会に向けて最終的な案づくりをしておるんだと、そういう検討途上で市町村長からの意見を聞くというふうなところに重点を置いて対話をしてきていると、こういうことかと思っております。
○浦中部長 名張市長からのご指摘があります合併できなかった市町村等の問題でございますけれども、私どものところの一番課題になっている問題につきましては、一つは合併をした市町村がうまくやっていけるようにするにはどんなふうな取組が必要かというようなことと、もう一つは、ここにも書いてございますように、合併ができなかった市町村に対して、これからどんなふうな形で対処していくかというようなことでございます。後段のこれからの問題につきましては、ご承知のように、新法に基づきます審議会の設置でありますとか、そういったこと等につきまして、今、県としてどんなふうな対処をしていこうかというふうなことを検討しておるところでございます。
以上でございます。
○石原委員 県は市町村のことを聞き置いたということですね、一つは。
それともう一つ、今の合併したところがうまくいくようにと、合併していないところがこっちもうまくいくようにということだと思うんですけれども、結局は市町村がうまくいくようにということになって、余り答えにならないとは思うんですけれども、それを県民局でやっていくという位置づけなんですか。本庁でやるということなんですか。県としてやるということはどっちのことを意味しているのか、ちょっと教えていただきたいです。
○浦中部長 現在につきましては、県民局という制度がございますので、県民局を通じてやっていただいております。基本的には担当の合併のセクションがございまして、そういったところが直接タッチしておって、県民局がそれをサポートするというような体制で今取り組んでおるわけでございます。そういうことから、当面は今のような状況で進んでいくというふうに理解しております。
○石原委員 今のようなということは、県民局がこれからサポート、まだ引き続きやっていくということですか。
○浦中部長 基本的には県庁の組織であります合併の担当のところが主たる活動をしておりまして、県民局によりましては、それをサポートしていただくというような体制になっております。具体的に協議会が設置されておるところにつきましては、県のセクションから派遣職員を協議会に派遣いたしまして、その協議がうまくいくようにサポートしております。その他、合併したところについては、それぞれの担当のところがそれぞれの業務に応じて支援をしてございます。
以上です。
○石原委員 ちょっとよくわからないんですけれども、結局、まだそれもわからんということですね、これからどっちにするかわからんということですね。さっき話があった合併した市町村がうまくいくようにということを支援するのは本庁でやっていきたいのか、県民局でこれからやっていきたいのかということはまだわからないということですか、これからは。
○浦中部長 これから県民局の組織がどうなっていくかということにかかわる問題でございますが、今、私が申しましたように、地域振興部の仕事としては、直接、県庁でやっておりますので、そういったことでも私どもの仕事としては何ら支障がございませんので、そのようなやり方でやっていきたいというふうに思っております。
○石原委員 わかりました。
もう一個、ちょっとこれぐらいのことではなかなか見えないかなと、さらっとやっているので、膝づめといいながら、膝はつめていないんだろうと思うんですけれども、もうちょっと具体的なレベルとして市町村が何を言っているのかというところが、どこどこ市の何々課の誰までいかなくていいですけれども、何々課がどういうことを言っているかというのを、今後、教えていただかないと、地域性を考慮しながら県民局の再編していくのに当たって、全く我々はわからないので、それに関して資料を出してほしいなという気はするんですけれども、時間がないというんであれば、すぐにでも要求したいんですけれども。今はもうちょっと無理かもわかりませんが。
○松田委員長 石原委員、委員協議のときに用意させていただこうかなと思っております。よろしいか。
○中尾局長 この膝づめミーティングは、あくまで知事と市町村長というレベルでの意見交換になっております。
一点だけ補足させていただきますと、先程9ページで、名張市長と知事のやりとりにつきましてのこのメモの起こし方がわかりにくいという趣旨もあったかもしれませんけれども、名張市長の言われている趣旨は、先程、松田委員長が冒頭におっしゃいました、余り数が多くなかったんですけれども、他地域も視野に入れたようなお話の一つかなと思っておりまして、つまりこの伊賀地域においては2市というふうになっておったわけですけれども、名張市長のおっしゃった趣旨、私が同席しておって、私なりの理解では、この地域はこうなったけれども、県内を見渡すと他地域で合併していない地域もあるよねと、そういう中で県民局制度というのを考えていくという、そんなことの流れの中でおっしゃったというふうに私は記憶しておりますので、補足させていただきたいと思います。
それから、必ずしも聞き置いたということではなくて、いただいた意見をこれからの正案づくりになるだけ反映させていくという形でのやりとりだというふうにご理解願いたいと思います。
○松田委員長 石原委員、よろしいでしょうか。
○石原委員 では、聞きたくなるんですけれども、今のところどういう評価をしているんですかと聞きたくなるんですけれども、どうなんですか。
○中尾局長 評価という点がどういう点かということなんですけれども、膝づめミーティング、まさにさまざまなご意見をいただいたなというふうにまず思っております。今、正案づくりに向けて最終的に議論をしておるところですし、また先般の当委員会での議論、それから本日のご議論もまた我々踏まえさせていただきたいと思っておるんですけれども、ひざ詰づめミーティングでの一つの印象としては、昨年11月にAとBという2つの案をお出しして、そういう具体的なたたき台をもとにご意見をいただいたわけですけれども、どちらかというと、A案、B案みたいなものに必ずしもとらわれずに、これから県と市町村のあり方を考えていく中で、県のあり方、そういう中で本庁と地域機関のあり方という面をきちんと検討せよというふうなご趣旨の意見が多かったのかなというふうに認識をしております。
○石原委員 わかりました。結構です。
○中嶋委員 中尾総務局長が最後に言われた、っていうことは、今後の成案については、A案、B案にこだわらない形の案も出てくる可能性があるというふうに理解させてもらってよろしいでしょうか。
○中尾局長 こだわらずに検討していくということで進めております。
○中嶋委員 その中で、常々この委員会でも申し上げてきた県と市町村のあり方をどう考えるのか。特に権限移譲を進めていく中で、18年度に権限移譲の大きな変更がある中で、前回の委員会のこの委員会のときに、その姿を見ないことには県と市町村の役割ってわからないんじゃないですかという話もさせてもらったんですけれども。やはりそういうこと、大事なのは県と市町村の役割をどうしていくのかというのがまずあると。その中で本庁と地域機関をどうするかという話になるという、そういう段階論でいくと、9月の議会に対して、県と市町村の役割はこれとこれというふうに分けますということは出してもらえるという、そういう理解でもよろしいんでしょうか。
○中尾局長 ご指摘のイメージがどこまであっているかどうかは、まだ私も必ずしも自信があるわけではないんですけれども、一つは既に、これは総合企画局の方で主として調査をしてもらっていますけれども、これからの県の役割というものにつきまして、一つは県土づくりという言葉で当時説明をいたしましたけれども、県が県外のいろいろな関係も含めたところの役回り、こういったものを県が担っていく、大きな役割として一つあるだろうと。
それから、その当時、地域づくりという言葉でご説明をいたしましたけれども、地域づくり、これについて県内の各地域ということのこれからの県の役回りということを展望すると、まさにこの地域主権、それから合併が進んできたという中で、従来にも増して、市町村がより中心的な役割を担っていくのではなかろうかと。そういう中で県は必要な地域づくりの支援をしていくというふうな方向で議論を進めておるところでございまして、そういう考え方と組織論も表裏一体のものとして我々考えていきたいなというふうに思っております。
○中嶋委員 そこでもう一つ確認したいんですが、そのときに三重県っていろいろとバラエティーに富んでいると思うんですね。金太郎あめ的に、県と市町村の役割はこうだ、三重県全体でこうだじゃなくて、東紀州は東紀州で県はこういう役割が必要だねと、北勢で北勢だったら北勢はこういう役割が必要だと、それぞれ私は違ってくると思うんですが、そのへんまで踏み込んで県と市町村の役割はどうあるべきかということをお考えになって出していただけるかどうかという点についてはいかがでしょうか。
○中尾局長 この膝づめミーティングの中でいただいている意見の中にも、地域によって地域機関のあり方は一律でなくてもいいんじゃないかというふうなご意見もいただいております。これをどこまでどうかというのを提供できるかどうかは別としまして、そういう意見も多いということも踏まえながら、今、検討させていただいているというふうにお答えさせていただきたいと思います。
○松田委員長 ほかにございませんか。
私からなんですけれども、この膝づめのご説明なんですけれども、活字にするとなかなか温度が伝わってこないんですね、説明の仕方も。あると思うんですよね、そのへんの温度とか、いろいろなものがね。それをもう少しわかりやすくご説明していただいた方がよかったのかなという気はするんやけれども、なかなか活字にしてしまうとこうなっちゃうんだろうけれども、今のご説明でいくと、どうも南と北とのニュアンスの違いとか、そのへんのところ、例えば東紀州の持っているところはどうやとか、そのへんのところはちょっとまだ僕らにはわかりにくいんですけれども、何かそのへんのところであれば、いいものがあれば、ご説明があればしていただければ。中西さんどう。
○中西総括室長 少し私の感覚というのも混在するかもしれませんけれども。
○松田委員長 感性で結構です。
○中西総括室長 恐れ入ります。
全体を通して感じとられましたことは、やはり市が中心となりまして、大きく合併されたところにつきましては、その市の方が基礎自治体として地域住民の方々に提供できる第一義的な行政サービスというのは、やはりやっていくべきだという感覚がございまして、むしろ、その市の方あるいは市町の方で担い切れない部分を県ということでやったらどうかというふうな私は感覚を得ております。
一方、まだ少し、言葉は悪いようですけれども、小規模というか、合併していない小さな市町村、あるいは象徴的に申し上げますれば、東紀州のように少し距離的にハンディというか、遠隔地のところにあるところにつきましては、市町村というか、町村の方もいろいろな第一線で行政サービスを提供して頑張ってはいるものの、なかなかそこまでのレベルというか、そこまで至らないので、まだ今少し県という組織の中での支援よりも県指導型のというようなご意見、意識が強かったのではなかろうかというふうに私は感じております。
少し個人的な感性も入りまして恐縮でございます。
○松田委員長 ほかに何かひざ詰め等で委員の皆さん方、何かありましたら。
紀北、紀南でご説明いただいたんですけれども、もう少し紀北、紀南で特記したようなことってありますかな。そんなものですか。
○中西総括室長 少し特記というとあれですけれども、ここの紀北、紀南地域につきましては、古くは昭和35年当時に尾鷲に県事務所と、今の県民局の少し変形版ですけれども、こういったものが設置されまして、いわゆる県の総合的な地域機関、昭和35年当時でございますけれども、総合的な地域機関が設置されておるという事実があって、その事実、既に40数年経過をいたしておりますけれども、その事情というのは変わっていないと。したがって、そんなことを踏まえた上でやはり県民局はどうあるべきかというふうなことは考えていただきたいというふうなご意見もいただいております。
それと、同様のことでございますけれども、やはり先程も少しございましたが、県民局長にやはり地の利というんですか、距離的なことも含めまして、県民局長にもう少し権限を今以上に強化する中で、地域に応じた効率的なサービスを提供できるような体制を求めたいのだというふうなご意見がございました。
以上でございます。
○松田委員長 わかりました。
ほかに委員の方、ございませんでしょうか。
〔「なし」の声あり〕
○松田委員長 ないようでございますので、本日の調査を終了いたします。
2.委員協議
◎ 県民局のあり方に関する知事への提言について
各委員に意見交換会要旨、意見書概要等を提供
正副委員長案の提言書をもとに、加除修正等を委員から本日中に提出してもらうこととし、最終調整は正副委員長一任とした。
〔閉会の宣言〕
以上、会議の要綱を記し、ここに押印する。
平成17年 9月13日
行政のあり方調査特別委員長 松田 直久