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平成19年7月12日 予算決算常任委員会 会議録


予算決算常任委員会

会 議 録

(閉 会 中)
 

開催年月日   平成19年7月12日 自 午前10時 1分 ~ 至 午後 0時00分

会議室      全員協議会室

出席委員     49名

委 員 長     西場 信行  君

副委員長     日沖 正信  君

委  員

  • 山中 光茂  君・津村  衛  君・森野 真治  君・水谷 正美  君・村林  聡  君・小林 正人  君・奥野 英介  君・中川 康洋  君・今井 智広  君・杉本 熊野  さん・藤田 宜三  君・後藤 健一  君・辻 三千宣  君・笹井 健司  君・中村  勝  君・稲垣 昭義  君・服部 富男  君・竹上 真人  君・青木 謙順  君・中森 博文  君・末松 則子  さん・真弓 俊郎  君・北川 裕之  君・舘  直人  君・前田 剛志  君・藤田 泰樹  君・田中  博  君・大野 秀郎  君・前野 和美  君・水谷  隆  君・野田勇喜雄  君・岩田 隆嘉  君・貝増 吉郎  君・山本  勝  君・吉川  実  君・森本 繁史  君・桜井 義之  君・舟橋 裕幸  君・三谷 哲央  君・中村 進一  君・西塚 宗郎  君・萩野 虔一  君・永田 正巳  君・山本 教和  君・中川 正美  君・藤田 正美  君・萩原 量吉  君

欠席委員     1名

           中嶋 年規  君

出席説明員

【「2007年版県政報告書について」に係る調査】

[総務部]

           部  長   福井 信行  君

                        その他関係職員

[政策部]

           理  事   戸神 範雄  君

                        その他関係職員

[防災危機管理部]

           部  長   中西 正明  君

                        その他関係職員

[生活部]

           部  長   安田   正  君

                         その他関係職員

[健康福祉部]

           部  長   向井 正治  君

                        その他関係職員

[環境森林部]

           部  長   小山   巧  君

                        その他関係職員

[農水商工部]

           部  長   中尾 兼隆  君

                        その他関係職員

[県土整備部]

           部  長   野田 素延  君

                        その他関係職員

[教育委員会]

           教育長    安田 敏春  君

                        その他関係職員

[警察本部]

           本部長    大庭 靖彦  君

                        その他関係職員

[企業庁]

           庁  長   横山 昭司  君

                        その他関係職員

[病院事業庁]

           庁  長   田中 正道  君

                        その他関係職員

【「平成20年度予算編成にあたっての財政事情について」に係る調査】

[総務部]

           部  長   福井 信行  君

                        その他関係職員

議題又は協議事項

傍聴議員         0名

県政記者クラブ   0名

傍 聴 者       0名

I 調査事項

 (1)2007年版県政報告書について

 (2)平成20年度予算編成にあたっての財政事情について

II 委員協議

 (1)委員長報告について

 (2)その他

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

I 調査事項

【2007年版県政報告書について】

 1.当局から資料に基づき説明(福井総務部長、戸神政策部長、長田政策部理事、坂野政策部東紀州

                対策局長、高橋政策部理事、中西防災危機管理部長、安田生活部長、

                向井健康福祉部長、小山環境森林部長、中尾農水商工部長、野田県

                土整備部長、安田教育長、大庭警察本部長説明)

 2.質疑

○西場委員長 それでは、ただいま各部局長から説明を受けましたが、説明部分に限ることなく、2007年版県政報告書全体を通じてご質疑、ご意見をお願いをいたしたいと思います。

○萩原委員 すみません、最初に。

 随分職員の皆さんもご苦労されて、きれいに答えをまとめられて書いていただいていると思うんですけどもね。何だかやっぱり抽象的にきれいにまとめてくれてあるだけだという思いがするんです。これは、ある面では人も少なくなってくるし、まだ減らさなならないし、予算も限りがあるしで、なかなか大変だろうなというご苦労も一面よくわかるんですけれども、まだその上に総務部長の最初の話でまだまだ簡素で効率的な踏絵をという形にせんならんわけでね。

 だけどこのまま行ったら本当にどないなんのというのが、私は、県職員の皆さんの思いやと思うんですわ。この頃、このことを聞きたいって言ったらね、担当おりませんのでわかりませんというのがもうめちゃくちゃ多いね。フラット化とか言うてね。それで、そんなことを担当が出張してますでって言って、なかなかほかの人に答えてもらえないというようなことになっていたり。ますますこれ以上減らされていったらというので、私全体的に簡素で効率的なんていうようなことを、県職員がやらんだら本当に効率が上がるの、民間で全部やれば。そんな点は、私はもっと県職員を勇気づける意味も含めて、私は言葉も気をつけてほしいなというふうに思うし、民間で民間でと言ったら介護はコムスンみたいなのが出てくるんだし、学校給食でも、食の安全という点ではミートホープみたいな問題が出てくるので、私は本当に人をこれ以上減らしていくというこのかかわりの中で、これらの施策はどうなるんだというのは基本的な疑問で、問題点として私は持っています。

 なかなか県だけでは難しいんだという面もあるかもわからないけれども、その点は私は民間に移したら、簡素で効率的だというような感じだけではやっぱりだめだという思いを、非常に公的な公務の役割はきちんと位置づけてもらいたいというのを基本に置いてほしいなというのが1つです。

 もう一つは、具体的な面でもちょっと聞きますが、20ページの312で、県土整備部が特にこの河川の堆積土砂の除去や草刈りなどの河川整備などが強く求められている。要望をいろいろとさせてもらうと、あるいは地域の自治会からも随分出てるんですよね。ところが、予算がもうそんなんとてもありませんって言いますんや。言うてますんや。年度初めなのに予算がないなんてって言うたら、もうそらめちゃくちゃです、もう維持や管理や保全の予算はというような話でね。これ河川だけやなしに、道路も含めて大変。それで、ここの答えに厳しい財政状況の中で、その優先度や必要事業量の制御というふうに書いてもらってあるけど、私1つ問題提起してあるんだけどね、例えば四日市の鹿化川というところの河川整備をやってもらった一地域で、五百数十万円やったかな。県が発注してるんです。

 ところが、その業者がポンポンポンと丸投げして、3次で実際に仕事やった人、これもう全部いわゆる一括丸投げなんです。実際に仕事やったら、二百数十万円で半分しかもらえないというのが、情報公開して後でわかったもんで、その人はこんなん困ると言って建設事務所にも言い、県にも行って言うとんのやけど、これ何ともならへんのさ。この間、ここで森本委員が聞かれた水管橋の話は、あ、そうか、そういう問題もあるんだなと思っておったんですが、こんなむだ遣いないわな。県費で実際に仕事した人に半分しか行ってない。こんなのね、何とかせいなって言うて、去年から言ってるんです。

 私、年末に知事にお会いしたときに、知事にこんな話もあるんですねって言ったら、そんなばかな話はって、ちゃんとさせますよと言われたけど、いまだにちゃんとさせてもらっておりません。こういう点なんかも、これもう渡した以上民間と民間の話や。建設業なら一括発注でこれは丸投げで、建設業法に違反するけれども、草刈りは建設業法にはかかわりませんから何ともなりませんって。民民で話してくださいと。

 厳しい財政状況やったら、その人に直接発注したら倍できるということになりゃしませんか。こういう問題もあるというのを、あえて事実も示しながら、そこをどうしていくんだというあたりは、やっぱり県として、えらい細かいことを言うて悪いですけども、厳しい財政状況の中でと言うんなら変えてもらわんと、きれいな言葉だけではあかんなと、その2点ちょっと指摘もしておきたい。

 以上です。

○西場委員長 これは指摘だけでいいんですね。

○萩原委員 まあ、県土の方は答えがあったら言ってください。決意をということで。

○野田県土整備部長 貴重なご意見いただきまして、ありがとうございました。

 河床掘削とか草刈り等につきましては、従来から県下全域で河床の閉塞等たくさんございまして、17年度、18年度でどういう実態なのかというのを調査してございます。

 それで、財政の厳しい中ではございますが、どういうふうにしたら一番いいのかなということで現在考えてございまして、現在一番問題が、やはり処理費用の問題が一番の難点なんです。草刈りをしても、各市町によってはいろんな対応がありまして、一般廃棄物になりますので、うまく処理できるところとそうでないところもございます。河床掘削につきましても、砂を持っていく場所が簡単にはございません。皆都市化してきまして、そういう処理が一番の現在問題になってございますので、ぜひこういう問題も市町とか地域の人とも協議しつつ、現在進めておるというのが実態でございます。

 以上でございます。

○萩原委員 草刈りは調べてね。一遍ちゃんと調べてください。もうとっくの昔に言ってあるで。

○野田県土整備部長 また、事業の内容を四日市の鹿化川と聞いただけで、どこかわからないんですが、事業名をおっしゃっていただかないと、なかなか調べるということできないと思いますので、そのへんよろしくお願いしたいと思います。

○萩原委員 建設業室にはとっくの昔に言ってあるの。調べてもらって、いろいろやってるけど、もうあきませんわみたいな感じになってるもので、あえて知事にこんなこと言わんでもええのに、こんなこともあるんですねって言うときましたんで。どうぞよろしく。

 はい、以上です。

○西場委員長 ほかにございませんか。

 よろしいですね。なければ、以上で2007年版県政報告書についての調査を終了いたします。

 当局にはご苦労さまでした。

 委員会の途中ですが、ご協議願いたいことがありますので、委員以外の方は退出を願います。

II 委員協議

(1)知事への知事への申入れの日程と内容について        了承・正副委員長に一任

 (2)委員長報告について                    正副委員長に一任

(休  憩)

I 調査事項

【平成20年度予算編成にあたっての財政事情について】

 1.当局から資料に基づき説明(福井総務部長)

 2.質疑

○西場委員長 ただいま財政事情についての説明が終わりました。

 それでは、このことについてご質疑をお願いいたしたいと思います。

○奥野委員 今の部長の財政状況を聞くと、議員が何を言っても、もう金はこんだけしかないんやでいらんこと言うてくれんなよというふうにしかとれないんですけれども、その財政をどうするか、簡素で云々というような話ばっかりで具体的には出ていない。人件費を削減と言うたら、そしたら今まで県職員がこんだけおったんむだでやっていたんかになりかねないところがある。やはり行政というのは、人を減らせばいいというわけでもない。

 だから、行政でやらなければいけないことと、民間がやらなきゃいかんことがあるので、そのへんも十分にきちっと対応しながらやっていかないと、これずっと見せていただくと、20年度はしゃべってもらっても困りますよというんじゃなくて、もうちょっといい知恵はないかというふうなお話があればなと、抽象的でございますけど、そんなふうに感じとれますので、いかがなものでしょうか。

○福井総務部長 決してそういうことで申し上げているんじゃなくて、淡々と今の県財政の状況を、姿をお示しさせていただいたところでございまして、当然私どもとしても、やはり本来県がやるべき事業なり、その精査は当然させていただいて、不要不急な事業の見直しとか、確かに組織の方も今までの職員がむだとかそういうようなことではなくて、やっぱり仕事を減らして、それからこれまでやっていた事業の見直しとか、そういったところで職員の削減等もやっていきたいということでございます。

○奥野委員 そのへんの職員の削減というのは十分に考えていただいて、だけど、知事が議会等でおっしゃられていたのが、三重県はほかの県に比べると悪くないと。よくもないかも知れないけど悪くない。だけど、今の部長の話を聞くと、財政硬直化がどんどん進んで、もうパンク寸前やとは言わんけど、そんなふうに聞く者にとっては聞こえるので、もう少し知事にも勉強していただいて、財政がこういうことやということでしていただかないと、知事の言ってることと部長の言ってることがちょっと温度差があるんではないかなと。

 よその県はともかく、三重県がどうであるかということが大事なことで、よその県がいいか悪いかは関係ない話で、三重県がこれからどうなっていくのかということを、きちっとそのへんを知事の方も。知事の話を聞くと安心できるんかな、だけど、部長の話を聞くと安心できないんかなというふうに感じ取れますので、そのへんもきちっと県の方では統一していただきたいと。

○福井総務部長 確かに、知事の方は全国の比較と比べて、若干全国順位とか低いという話でございますけども、例えは悪いですけど、血圧が240とか高い人は、200の人とか220の人をとらえて、それだからいいんだというような感覚で、ある程度の危険水準は超えた状況でございますので、財政を預かる立場からすると、そこは非常に厳しいなという認識でやらせていただいております。

○西場委員長 ほかにございませんか。

○真弓委員 報告をお聞きしましたり、あるいは知事のいろんなところの発言なんか聞いていますと、三重県というのは結構努力はしている。だけども財政が大変だという。その大もとになるのは、これも出てる骨太の方針、地方交付税や国庫支出金が圧縮されてきたのが、三重県の財政難を招いている一番の大きな理由だというのがよくわかる説明だったと思うんです。

 じゃ、このような三重県を、あるいはよその都道府県をいじめるような今の政府に対して、三重県としてはどういうアクションをしたらいいのかと。県も県議会も挙げて、やはり骨太の方針ではだめだよというのを、国に対して物を言っていかないと、財政難が、大もとが直らないんだろうと思うので、財政を預かる部長さんとしては、どのような国への対処を望まれるんでしょうか。

○福井総務部長 これは、東京都とか税収のいいところ、不交付団体は別でございますので、交付税のあるところは総額がこういうような状況でございますので、裕福県を除いた全国共通の実態だと思います。

 それで、私どもの方も当然県の単独要望はもちろんのことでございますし、それから全国知事会を通じまして、地方交付税総額の確保ですとか、それから地方交付税の法定率の堅持とか、そういったところ、言えるような部分につきましては、他の都道府県ともども、声を上げてそのように政府の方には要望をさせていただいておりますけども、いかんせん国の方の財政状況も非常に悪いということで、やはり若干そこの声はなかなか聞いていただけないというのが実態のところでございます。

○真弓委員 これから何とか聞いてもらえるように、県議会も頑張っていきたいと思うし、一緒になって政府がそのような方向にとれるように、やっていかなきゃいけないなと確信をしました。

 以上で終わります。

○竹上委員 厳しい厳しいという説明をいただくわけなんですけど、何かこの1ページ目の国への恨み節みたいな話を言うてから、退職者も増える、それからこれから基金の取り崩しもなかなか難しい、そしてまた、税収の見込みもそろそろ鈍ってきたというような大体説明の中で、最後がきわめつけが16ページのこういう中期財政見通しで不足額が出てという説明でございますけどね。

 どうも厳しい厳しいって言い過ぎるようなきらいがあるんですよ。例えば、今回第2次戦略計画をつくったわけです。そこには、当然のごとく政策経費が入ってますよね。重点事業であるとか、みえの舞台づくりであるとか、そういった三重県としてやっぱりこれから三重県を元気にしていくであるとか、そのための事業をやっていくんですよ。というのは、第2次戦略計画で明確に打ち出されて、それを県民の皆さんに今回示したわけですよね、最終案として。

 それを支えるのは、根本的にやっぱり財政の部分なわけですよね。余り言い過ぎると、それじゃ、その政策経費を使うのはおかしいんじゃないかという話に私はなっていくと思うんです。

 例えば、今回県民に博物館を建設しようというふうなことで、今年度は多分議論が進んでいくと思います。じゃ、ここまで厳しい厳しいと言っては、財政側としては博物館を建設してもらっては困りますと言うんですかと。そんな話にやっぱりないはずなんですよ。やっぱり、三重県が三重県として、金がないからできないという話ではなくて、三重県が三重県として地域の独自性を持ちながら、そしてこの自治体、こういう自治体を運営していくという観点に立てば、ある程度の厳しいというのは議員の皆さん方にこうやって説明するのは大事なことかわからないけども、今のような厳しい厳しいだけの説明で終わっては、やはりどこかおかしいなと。今の奥野委員が言われるのと全く私そのとおりだと思います。もうこんなに厳しいんだから、皆さん方は何もなしですよという話ではやっぱりなくて、それはやっぱり県は県としての仕事があるわけです。そして、また県民から選ばれた野呂知事が、今回出された最終案の中でも、そういった思いがたくさん入っているわけですよね。それは、やっぱり三重県を元気にしていきたい、このところがいわゆる政策経費なので、できれば説明としてはそういった費用を捻出するためには、やっぱりこういうことをやっていかなければいけないんだというふうな、これから説明をぜひともしていただきたい。

 そうでなかったら、何かオオカミ少年のように、この財政基金や調整基金がもう300億円まで積み戻らんとか、積み戻ったら部長どうするんですかと。だって、来年度予算組むのに、多分戻していかなかったら来年の予算組めないという話になってくると思います。やっぱりそういったことは、苦しいながらも県としてはやっていけなければいけない作業なんですから、ないないという話はないはずですよ。

 そういうもう少し一歩前向きな議論、我々も元気をいただくような、そんな説明をもう少しいただければよいかと思います。

○福井総務部長 今回は、19年度は骨格でございましたものですから、補正で肉づけをさせていただいておりますし、第2次戦略がスタートということで、当然その中でもやはりこういった厳しい財政状況の中でございますけども、やはり本来的にやらならなければいけないもの、例えばご遷宮までに高速道路とか道路整備といったものについては、かなり財政当局からいくと非常に大幅な増額をするなど、やはり厳しい中でもめり張りというか、そういったところで選択と集中じゃないですけども、そういったことをさせていただいて、やはりすべきもののところについてはさせていただいたつもりです。

 ただ、今回はマクロでしていますので、厳しいような状況しか出てきておりませんですけども、そういったところについては配慮させていただいて、財政運営の方はやらせていただいておるつもりでございます。

 それから、厳しい厳しいということで、オオカミ少年的なということで、毎回11ページのところの基金の関係がかえって続いておるのだから、またこれ今年もというような話なんですけども、従来は当初予算の方はいわゆる基金である程度しておいて、県債の方は100入れたら8割とか、そういうところでやっておりまして、9月補正ぐらいで県債を大幅に12月に補正しまして、補正で浮いた財源で基金の方に充当して基金をまた戻していたというような操作をやっていたわけですけども、今回はちょっとそこらへんがこういったような大幅なところは無理というのは実態でして、決してオオカミ少年的な思いでしているわけじゃないということはご理解いただきたいと思います。

 それから、くどくなるようですけども、やはり収入の方は一定のパイでございますので、やはりない中で、例えば今の博物館の関係ですけども、正直申しまして、今回第2次戦略のところには博物館の関係予算は入ってございませんので、今後それがどこかの段階で計上するような話になれば、やっぱりそこらへんの財源手当的なものは考えざるを得ないでしょうし、今の中でやっぱり選択の集中の話を当然していかなくてはいけないのかなというふうに考えております。

 以上でございます。

○竹上委員 そこで、これは別に議論ではないんですけども、例えばそれを賄うための資金を、それじゃどこで出していくのかといえば、例えば今年は退職手当債を踏み込んでいただきましたですね。来年もこれだけの資金増になって歳出が出てくるというのはもうある程度わかっているわけですね。

 だから、それを賄う分で今度の退職手当というのは、この中期の中でもこれぐらいのやっぱり退職手当債を借金としてつくっていかないとできないんですとか、そういったところをもう少し言ってもらわないかんと私は思うんですよ。でなかったら、要するにこの16ページの表になっていくわけです。それは、どこかで入れていかざるを得ない話で、そういうふうな、じゃ手当をどこでやっていくかという話だと思うんです。

 今年なんか、平成19年度は、いわゆる県債は当初予算で100億円近くを積み上げたですよね。収入としては入れましたですね。そういったやり方を、やっぱりやっていかざるを得ないのだというふうなことであるとか、そういうことを本来は説明していただく場やと思うんですよ。

 まるでショッキングに、三重県の長期債務が1兆円を超えてくるのがこの頃になりますよというふうなことではなくて、それだけのことを仕事をやろうと思ったら、こういうふうなことになります。それを、ここにみえる委員の皆さんというのは県民の代表なんですから、そこで理解を求めるという姿勢でなくては、本来やっぱりおかしいんじゃないかなと。厳しい厳しいだけの話をする場ではないと思うんですけどね。

○福井総務部長 先程、委員ご指摘のところは、16ページの財源不足を調整するための地方債ということで、例えば退職手当の関係につきますと、そこで退職手当債ですとか、例えばここのところは平成20年度は180億円の財源不足のための地方債、これは退職手当債等も入れ込んだ形ですので、もう少し詳しく書かせていただくような工夫はしたいと思っております。

 以上です。

○西場委員長 ほかにございませんか。

○萩原委員 資料の提供等も含めてお願いしておきたいんですが、この7ページの公債費、県債残高の将来計画という推移で、ちょっとわからないのは、建設地方債をかなりここ数年減らしてきていて、そして公債費もややなだらかに横ばいにという感じになってきているけど、これ今後なぜこんなに右肩上がりで行くんだろうか。そして、建設地方債以外というところで、なぜこんなに新たな借金増やすんだろうという、このあたりの中身がもう一つようわからないので、また後で資料等も含めていただければありがたい。

 そして、先程もちょっと部長おっしゃったんだけど、やっぱり財政大変だというときには、本当に事業の見直し等も含めてみんなで議論する必要があると思うんですが、私たちも提起しました、真弓委員が反対討論で言いました遷宮とのかかわりの中で、高規格高速道路関係で、国へは5,000億円って要求しとんのやね、三重県の予算要望書には。明確に書いてある。5,000億円今後かかりますって書いてんのやけど、これの内訳。一体何でまたこんなにということにもなるし、それが他の財政にはめちゃめちゃ大きな影響を与えるだろうし、さっきの話やないけど、維持・管理・保全の予算なんかはめちゃくちゃ削られる。地方道は全部削られるということになっていく危険性がありますわな。そのあたりの点が、もう一つ資料の裏づけでいただきたい。

 それから、さっき長期金利2.1%というのが、21年度以降4%となるという、そこもちょっと仕組みもう一つわからんので、またこれ後で教えていただければというのがもう一つです。

 それで、私やっぱり先程のいろんな方々の指摘も全くそのとおりだと思いますし、これ大変財源的には大変だということで、国から来ている総務部長だったら、何てこれ説明するんだろうなというふうに今ちょっと聞いてたんだけど。唯一ほっと思ったのは、地方の格差の解消、縮小につながると記述されていますというふうに説明されたんで、あ、なるほど、三重県の人やでそういうふうに言うんかなと、ちょっと皮肉っぽく思ったんですが、やっぱり国への要求も1つはどんとやってもらう必要があるでしょうし、これはまあ議会側もやらんならんと。議会も、これこの間の請願採択で、この2007骨太方針に対して、例えば医師会、歯科医師会、薬剤師会なんかも含めて、みえ・医療と健康を守る会が出してきた請願の中では、医療側や患者の意見は聞かないでおいて、この医療費抑制策ばっかりやっとるやないかというような厳しい意見もあって、そして医師確保の問題やらベッドの確保やら、その請願を採択しているわけですから、全会一致でね。そういう点も含めて、国へ言っていくというのが1つ。

 もう一つは、私見直すという点で、ぜひ本当にやってほしいと思うのは、長い歴史があったから、確かにいろいろとやむを得ない面もあったけども、例えば同和対策特別措置法なんていうのは、もう同和関連の法は5年以上も前にやめになっとんのに、いまだに人権同和っていうて、同和という名前があるのは、こんなん法的根拠もないのに三重県は本当に特異なんやに。めちゃくちゃ数少ない。よその県に行って同和という言葉はもうないんさ。

 そういうようなところも含めて、そのあたりの予算やら、それから人的配置の問題も含めて、私らに言わせたらここのところにこそもっとメスを入れてもええやないかという、そんなのをもっと県民的に議論しません。

 そういう形で提起しながら、5,000億円の道路本当に要るのかどうかと。これをやるんだったら、こんな我慢もせんならんよというのもはっきり示してもらって、それで県議会でも住民の意向を踏まえて論議をしたいなと、そんなふうに思いますので、とりあえず今言った資料も含めてお願いします。

○福井総務部長 一番最初の道路の関係の5,000億円については、県土整備部の方に資料提供の方はお話をさせていただきたいと思います。

 それから、7ページの公債費の方につきましては、建設地方債につきましては、投資的経費が基本的にマイナス3%ということで抑えてございますので、若干低下傾向と。ただ、先程申しました退職の関係がございますので、退職手当債とかそういったところの部分が今後増えてくるということで、白い部分が増えてございます。

 もう一つ、それと公債費が増えておりますのは、先程冒頭で申し上げましたように、金利の関係が増えると。これは、経済財政諮問会議で議論されました内閣府の試算、そういうふうに推移していくんではないかということでしておりますので、それを私どもも計算のベースにさせていただいたもので、若干上昇傾向にあるというところでございまして、ちなみに平成17年度ですと利子で175億円が、金利上昇がございます平成27年ぐらいには305億円ぐらいということで、かなり金利だけでも上昇するというような部分がございます。

 それから、あと国への関係につきましては、先程も申し上げましたように、機会あるごとに私どもとしては要望を申し上げているところでございますし、引き続きこれはさせていただきたいと思っております。

 それから、同和の関係につきましては、当然今回私どもも知事部局につきましては定数の方、1割というような大幅なことを考えておりますので、当然ゼロベースでそういったところについても検討はさせていただくことになろうと思っております。

 ただ、名称につきましても、今回そういったところを踏まえて、組織の見直しの中で検討はさせていただきたいと考えております。

 以上です。

○萩原委員 ありがとうございます。

 あと、もう一つだけちょっと資料としてお願いできたらと思うのは、税収が一定顕著に伸びているというのは、これはとてもいい話だと思うんですが、それの細かい内訳が知りたい。最近は、市・県民税の大幅な値上げなんか、定率減税の廃止なんかとかかわってめちゃくちゃ増えてきておりますし、それからこの間も議論をしたところだけれども、例えば株配当でもうけた人たちの税収が、これ5年間半額になって、さらに1年延長になりましたわね。1年延長になっただけで25億と言いましたよね。あれ、試算を聞いたら。すごい額やからさ。その意味なんかも含めて、ちょっとそういう内訳でどこが増えてどこが減っているのか。

 それから、大企業なんかの場合でも、確かにそら法人事業税大きいんでしょうけれども、だけどかつての税率と比べると、今物すごい税率下がってきてますやんか。法人税の税率が下がって、法人事業税の税率が下がってきている。そのあたりの影響額がどうできてきてるのかといったようなことなども含めての資料がいただけたらありがたい。

 以上です。

○中西税務政策監 後日、また税目ごとの税収の動向等の資料を提出させていただきます。

○大野委員 去年の同じ資料と、今年のを比べて見て思うんです。

 そうしますと、地方債の発行の中の建設国債、これを18年度について見ると、18年度の当初568億円見込んでおるんです。だけど、今年は18年度の、最終かどうかというのが665億円に建設国債が増えておるんです。だから、初めの見込みの568億円から665億円に、これだけ大幅に昨年度の財政の初めの見込みから、計画からで18年度の。決算に近い状況になって、なぜこれだけ増えたのか。

○稲垣総括室長 今年につきましては、先程ちょっと部長が説明しましたけども、例年ですと12月補正ぐらいでその年の税収とかを見て、建設地方債を追加で発行しておりました。ただ、今年につきましては、12月補正で対応しておりましたいわゆる追加的な起債の資金手当債の発行につきまして、もう既に当初の段階から見込ませていただきました。

 その関係で、18年度当初と対比をいたしますと、起債の発行額につきましては増加をしているというふうに考えております。

○大野委員 そうしますと、今年の19年度の県債発行額は685億円ですね。それで、昨年度の見込みの568億円よりも約100億円、昨年18年度のこの資料よりも、19年度は100億円増えておるわけです。今年こんなに増えた理由は何ですか。

○稲垣総括室長 先程も申しましたように、例年ですとそのぐらいの規模の起債を、12月補正の段階で増額補正をさせていただきまして、それに見合う部分をもう一回基金へ繰り戻しまして、翌年度の当初予算の財源にさせていただいたというふうな扱いをしておりましたけども、今年につきましては、もう既に。

○大野委員 今年というのは、18年度か19年度。今の答弁の今年というのはいつですか。

○稲垣総括室長 今年というのは19年度。

○大野委員 さっきの17年度はどうしてですか。17年度638億円で、それが703億円になってますね。

○稲垣総括室長 18年度と19年度の増加がなぜかという。

          〔「この間説明した資料と、今年の説明資料は違うやないかと」と呼ぶ者あり〕

○大野委員 数字がかなり大きく動いておるけども、その原因は何なのかということ。

○稲垣総括室長 基本的に、18年度につきましては、決算ベースと予算ベースの違いでございまして、既に17年度については決算ベース、去年の場合は予算ベースという話になります。

○大野委員 私が指摘したいのは、だからかなり大ざっぱなこういうような見込み方じゃないかと。だから、県債にしても、一番県の財政運営のもとになるところですね。そこのところが、30億円も50億円も違うとか、そんなような資料で、やっぱり県財政の見込みというのは大ざっぱに説明してもらったんでは、ちょっと説明責任が果たされてないんじゃないかと思うんですけども。

○西場委員長 明確に答えて。

○稲垣総括室長 ご存じのように、起債につきましては総務省、国の方の許可というか、枠配分をいただかないと発行できないんですけども、その起債の種類の中で公共事業債に係るその調整分という枠がございまして、それは何かと言いますと、一番最後の段階になって、国の方から枠をいただける分がございます。それは、毎年起債を追加的に発行するということで、3月の議会が終わった後、起債の枠につきまして専決処分をさせていただいて対応している部分がございます。その部分が、この先程委員ご指摘のように、決算額と予算額との差が出てきたと。

 それが、大体毎年30億ぐらい一番最終、年度末になって国の方から具体的な額をいただくというふうな形のことになっております。その部分が差となってきているということでございます。

○大野委員 それはそれとして、それじゃその30億円毎年見込めるんであれば、30億を見込んでなぜ組まないんですか。

○稲垣総括室長 すみません。毎年というわけではございませんでして、その額がいくらになるかというのは、こちらの方ではつかめません。

 いつもなるべく多くくださいと。といいますのは、その調整分といいますのは交付税の裏というか、その元利償還について交付税であと償還しますよというふうな起債でございまして、各県ともその額をなるべくたくさんとりたいというふうな思いの中で要求しておりますけども、国の方は最終的に、その言いました3月の半ば過ぎでないと、その額を提示いただけないというふうなことでございまして、それに対応してものでございます。

○大野委員 それじゃ、もう最後にしますけどね。私のような財政の仕組みがきちっとわかってない者が、国が昨年度も骨太の方針とここに書いてあります3%、公共事業ね。切ったわけですから、当然それに伴って建設国債というのも、ほとんどの動きが国の公共事業とやっぱり連動してますから、だから3%ぐらい落ち込んでくるんじゃないかと。

 だから、年々建設国債というのは減っていくと思うんですけれども、いつも予算額に対して増えておるというのは、ただ単なる本当にその国のそういうような財政運営上の手続的なものなのか、それとも、やっぱり三重県が悪いことやないですけども、例えば、幹線道路の整備とか、そういうようなところで、やはり県民しあわせプランをやっていく中で、やっぱり建設国債を多く発行して事業を進めていかざるを得ないんだし、そのことが大事なんだとか、そのへんは私はやっぱり国の財政手法だけとか、そんなところに逃げ込むんじゃなしに、もうちょっと施策に踏み込んだ答弁が欲しいと思います。

 以上です。

○西場委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○西場委員長 なければ、以上で平成20年度予算編成にあたっての財政事情についての調査を終了いたします。

 当局にはご苦労さまでございました。

 ご協議いただく事項は以上でございますが、特にその他のことでご発言があれば、この際お願いをいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

○西場委員長 なければ、これで予算決算常任委員会を閉会いたします。ご苦労さまでございました。

 〔閉会の宣言〕

以上、会議の要綱を記し、ここに押印する。

平成19年 7月12日

予算決算常任委員長   西 場 信 行

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