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総務企画常任委員会会議録
(付託委員会)
開催年月日 平成15年6月25日(水) 10:02~16:20
開催場所 第301委員会室
出席委員 9名
委員長 | 岩田 隆嘉 君 |
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副委員長 | 清水 一昭 君 |
委員 | 稲垣 昭義 君 |
委員 | 舘 直人 君 |
委員 | 竹上 真人 君 |
委員 | 水谷 隆 君 |
委員 | 三谷 哲央 君 |
委員 | 中村 進一 君 |
委員 | 藤田 正美 君 |
欠席委員 0名
出席説明員
〔部外関係〕
人事委員会
事務局長 井 藤 久 志 君
監査委員事務局長 青 木 彰 彦 君
副出納長
兼出納局長 杉 野 攻 君
議会事務局次長 杉 森 融 君
その他関係職員
〔総合企画局関係〕
総合企画局長 飯 塚 厚 君
理事兼科学技術
振興センター所長 石 川 裕 一 君
その他関係職員
〔総務局関係〕
総務局 長 山 本 勝 治 君
その他関係職員
傍聴議員 1名
森 下 隆 生 議員
県政記者クラブ加入記者 7名
傍聴者 2名
議題又は協議事項
Ⅰ 部外関係
1.所管事項の調査
Ⅱ 総合企画局関係
1.議案の審査(1件)
議案第1号「平成15年度三重県一般会計補正予算(第1号)」
2.所管事項の調査
(1)「三重のくにづくり白書」について
(2)その他の所管事項について
Ⅲ 総務局関係
1.議案の審査(7件)
・議案第 1号「平成15年度三重県一般会計補正予算(第1号)」
・議案第 5号「県吏員職員退職諸給与支給条例等の一部を改正する条例案」
・議案第 6号「三重県道路占用料等徴収条例等の一部を改正する条例」
・議案第 9号「三重県税条例の一部を改正する条例案」
・議案第10号「三重県半島振興対策実施地域における県税の特例措置に関する条例の一部を改正する条例案」
・議案第11号「三重県総合保養地域における県税の特例措置に関する条例の一部を改正する条例案」
・議案第12号「三重県離島振興対策実施地域における県税の特例措置に関する条例の一部を改正する条例案」
2.所管事項の調査
(1)「三重のくにづくり白書」について
(2)その他の所管事項について
Ⅳ 委員協議
1.委員長報告について
2.閉会中継続審査・調査申出事件について
3.県内調査について
4.県外調査について
〔会議の経過と結果〕
〔開会の宣告〕
Ⅰ 部外関係
1. 所管事項の調査
(1)当局説明(井藤人事委員会事務局長・青木監査委員事務局長・杉野副出納長兼出納局長)
(2)質疑・応答
○三谷委員 人事委員会、公務員制度改革いよいよですけども、ここに書いてありますように国の方の平成18年度目途に県の方も準じてやっていきますよということで、新たな給与制度設計とかですね、勤務評価制度の調査研究というのは、この県としてのですね、18年度に向けていまこう新しい給与制度等、国のに準じていくんでしょうけど、スケジュールというのはわかりますか。どういうふうな、ここら辺で中間報告できますよとか、そういういろんなことを含めて。
○井藤事務局長 ご承知のとおり現在、国の方で法案が今国会に提出されようとしておりますけども、その辺がまだ微妙なとこがございまして、その法案が可決成立した以後に行革推進事務局の方が具体的な中身を詰めていくということで、具体的な中身がまだわかっておりませんし、その法案の行方がまだ、現段階では若干微妙なところがございますので、スケジュール的なことはちょっと今の段階では難しいかなと。ただ、基本はすべて評価制度になりますので、国の方はもう一部試行に入っておりますけれども、遅くても16年度は全職員試行して、17年度にそれの評価をして、改善すべきところは改善して18年度スタートというようなスケジュールを国がもっておりますので。また県職員も遅くともその評価制度に関しては、そのようなスケジュールで実施しないと間に合わないのかなという感じはしております。
具体的な給与制度については、今度は能力等級制という制度になるわけですけども、その能力等級制のすべて評価でもって判定していくということですので、その評価さえきちっと固まれば、後は給与制度については、名称とかいろんなもの変わりますけども、現行制度とそんなに大きくは変わりませんので、根本的なことは変わりますけれども、やり方については変わりませんので、後は、その辺でうまく流れるかなというふうな感じでおります。
○三谷委員 評価制度も国に準じた形で県は実施していくということになるわけですか。
○井藤事務局長 評価制度はそれぞれの自治体で独自にやってくださいと言っておりますので、三重県は三重県なりの評価制度でやっていくんだと思っております。特に、例えば三重県でも知事部局、教育委員会の教員、警察官といろいろありますので、それぞれの任命権者ごとに、それぞれのやり方でやっていくということになろうかと思ってます。
○三谷委員 三重県の評価制度はすでにもう、いまも現実にありますけども、今度の18年度目途に向けて県としては独自の評価制度を作っていくということですね。
○井藤事務局長 そのとおりでございます。管理職についてはすでにもう一部始まっておりますので、総務局の方では一般職員についても今年度中、できれば今年度中、遅くても来年度から試行に入りたいというふうに考えておるということを聞いております。
○三谷委員 もう一点だけ、監査委員事務局ですが、ミッション、マネジメント方針の中でちょっと質問があり、職員満足度、15年度70%以上と書いてあるんですが、これは監査委員事務局の職員満足度の話ですよね。これ、全体の話ですか。
○青木事務局長 これにつきましては、監査委員事務局の職員の満足度でして、私どものほうで昨年も中でアンケートとりまして満足度を計っております。
○三谷委員 これ、目標ですね。
○青木事務局長 目標です。
○三谷委員 昨年はどれだけだったんですか。
○青木事務局長 昨年は約60%。
○三谷委員 10%上げるのですか。
○青木事務局長 10%くらい上げました。
○三谷委員 そうすると、対話を徹底したら10%上がるという、そういう認識なんですね。
○青木事務局長 もちろん対話をいろいろやり、どういう監査の方針でいくか、またどういうやり方でいくかとそういうことについての理解なり、それぞれの職員のいろんな事についての満足度を高めていくというのは必要だとは思うんですが、特にその中で監査が大きく変わってきておりまして、これまで財務の監査から事務事業の監査ということで変わってきており、そういったことからやり方も3Eとかバリュー・フォー・マネーとかですね、そういう視点でやるということになってきておりますので、そういったことをよりじゃあどういうやり方でやるかと、いうそういうやり方とか、また事前にどういうところに問題点があるんか、ということを職員とお互い情報を共有しながらやっていくと、そういう面での対話もやり、満足度を上げていくと、そういうふうに上げていきたいと考えております。
○三谷委員 結構です。
○岩田委員長 他にございませんか。中村委員。
○中村委員 監査の関係で、ちょっと教えて欲しいんですけど、三重県行政全体にですね、随分と県民の皆さんとの協働といいますか、すべての分野で県民参加ということが進められてきておりますし、これがまた特徴だというふうに思うんですが。その部分がこういった監査の関係にもですね、随分感心を持っていただくという形になってきているということは評価したいと思います。で今監査フォーラムという言葉出ましたんですが、県民とのコミニュケーション、ちょっと恥ずかしいことで、あんまり何の事かちょっと分からなかったんで、どんな方々を対象にされてですね、いわゆるどんな資料を渡していただいて、その結果ですね、どのように具体的に対応されて、でこれからその後どう生かしていかれるのか、そのことだけ少し教えてください。それからちょっとまた恥ずかしいんですけど、このマネジメント方針、カタカナ弱いもんですから、180万県民のためのアセッサーを目指しますと、アセッサー、ちょっとわかりにくいんです。ちょっとわかりにくいんでちょっとそれだけ教えてください。
○青木事務局長 まず一点目の監査フォーラムの話ですが、これにつきましては、昨年度に行政監査の一環といたしまして、評価方式の監査をやっております。それで12月には議会の方にも報告をさせていただいたところですが、そういったことをやったということもありまして、県民の皆さんにそのことについてはいろいろご説明をして、ご意見を伺おうと、そういうことで開催をしております。
今年の1月22日に開催をいたしまして、参加者約200名余り、アスト津でやりましたので、ほぼ座席といたしましては満席になっておりました。その中で参加者の中で行政の関係者も他県なり、市町村の関係多かったわけなんですが、県外の方々も90名弱来ていただきましてですね、そういった意味でこういった行政評価方式の監査に取り組んだのが全国で初めてということもありまして、非常にいろいろ意見等もいただきました。
そういうことで、その中で中身といたしましては、自治体の監査と行政評価というふうな講演をやり、パネル・ディスカッションをやったとそういうものですが、参加者の中からいろいろ意見をいただきまして、例えば評価の仕組みについては、施策とか基本事業、事務事業、こういった三層間での体系的な評価、全体最適と、そういうようなことでの監査というようなことについて、非常にいいんではないかというふうなこととか、監査の客観性と言いますか、評価の客観性についてはもう少し工夫をしたほうがいいんではないか、とそういうふうな意見がございました。また、評価結果の活用について監査結果が行政サービスに反映されるようにと、また改善のフォロー、検証と、そういったものを今後十分やってほしいとそういうふうな意見とか、また監査結果についての分かりやすさという面で、今回レーダーチャートの方式を使ってひと目で分かるようにしたわけなんですが、そういったやり方については非常にいいんではないんかと、またそういった分かり易いということで工夫をしていただきたいというふうな意見とか、また監査業務の浸透という意味で、財務の関係と言いますか、不正とか不適切そういったようなことについての監査といったことが中心と思っていたけれども、行政監査、行政評価という意味で非常にそういうような事業の評価ということもやっていただいてるんだ、というふうなことを十分に認識をしたとそういうふうな意見等がございました。
そういうことでそういった意見を踏まえて、今年度の監査に、特に行政監査の方に生かしていきたいというふうに考えております。
それからもうひとつのアセッサーの話ですが、カタカナで申し訳ありません。評価者とこういう意味です。
○中村委員 ありがとうございました。
○舘委員 フォーラムの関係なんですけど、そういうのやって成果があって、意見があって、それを生かしてくというのわかるんですけれども、今年、年2回以上というと、また、そういうこと、それ以外にいろいろなこと考えてみえるんですか。
○青木事務局長 監査につきましても、なかなか私どもの方、例えばホームページで公表するとか、もちろん公報で公表しておりますが、なかなか住民の方々に十分に知っていただくというところまでには至っていないというふうに考えておりまして。しかしながら、その監査の結果についてを住民の方々も知っていただき、これからのその自主的な地域づくりとかですね、そういうなものに生かしていただく。また、いろいろ意見を言っていただいて、県の行政サービスへの反映をできるようにしていくと、そういうようなことが非常に重要だと思いまして、昨年そういうことでフォーラムを一回開催したわけですが。
更に今考えておりますのは、結果が出たあとで、もう少しNPOとかですね、それから専門有識者の方々とかですね、そういった方々から、もう少し意見をお伺いするような試みができないかなというふうに思っておりまして、これは今後検討していきたいと思うんですが、そういうことで県民の意見をより反映できるような監査にしていきたいというふうに思っております。
○竹上委員 監査のところのですね、行政監査、昨年度が13施策で今年27施策をやりますというふうなことで、いわゆるどうやってこれ選ぶんかという話なんですよ。どうやって選ぶんかという話とですね、それからこれもちょっと勉強不足ですみませんけど、キャリアビジョンというのは一体なんやろなという話です。
それとですね、監査のところもそうですけど、出納のところにも対話という話が出てきます。監査のところの3番ですかね、マネジメントのあらゆる機会を通じて職員との対話を徹底していくと。一体具体的にどういったところをやっていくんかと、出納の方もそうですが、マネジメントの一番最後ですか、積極的な対話をやっていくと、単純に言うと対話という言葉はキャッチボールなんやろと解釈するんですけれども、どういったことをやられるんかなと。
人事委員会のところにですね、勤務評価制度を県独自で決定されていくという話なんですけれども、評価制度、私もあんまり勉強不足でようわからんですが、専門職員を育てるという方向と、いわゆる一般的な職員をやっていくと、二通りなんか方針として出ておるかと思うんですが、やっぱり違う制度でもって評価を考えていくんか、それかまた、一緒の考え方でこれからやっていかれるのか、これだけを質問したいんですが。
○青木事務局長 まず最初、27施策をどう選んだんかということですが、14年度から16年度のまでの3ヵ年、これは今のくにづくり計画の第2次実施計画の期間と合ってるんですが、その期間の間に73施策等なんですが、あるんですが。それを全部行政評価やりたいというふうに考えておりまして、それで昨年度はその内の13をやったと。ということでこの13を選ぶにつきましては、当然、社会経済情勢をいろいろ考えて一番緊急性の高いものからということで13を選びました。それで後2年間で残りのこともやっていこうと、まあ、これにつきましては、どういう選択基準というのはないんですが、全体3ヵ年で全部やると、それで、その中でできるだけ固まりとして、例えば、情報の関係ですと情報の基盤整備とか、ソフトの開発とか人材育成とか三つ施策があるんですが、そういったものをやっぱり一緒に、やっぱり施策として評価しないとまずいだろうということで、そういう固まりも考えて27施策を選んでおります。
それから、キャリアビジョンにつきましては、これは、いま人材育成ということで県全体の中でキャリアビジョンをつくって、キャリアビジョンと言いますのは、それぞれの人の仕事なり、また自分の将来の公務員としてのやっていく能力開発、そういうなことを踏まえて、どういうその研修とか自分なりの自己啓発をやっていくかというふうなことで作っておりまして、それに倣って事務局でも、それぞれの職員全員に監査の中での能力開発、それから監査以外の自分としてこれから公務員としてやっていく上での能力開発と、そういうことに分けていろんな研修、自分はどういうことをやっていきたいかということを聞いて、いろいろ研修等を計画をするということです。
それから、対話につきましては、先ほどもちょっと三谷委員の質問の中でお話したんですが、ひとつは監査についていろいろ変わってきており、事務事業等の監査で有効性とか経済性とか効率性とかそういうなことに視点が変わってきたというふうなこともあり、そういったことでの、どういうふうに監査をやっていくかということについての、お互いの情報共有も必要だろうと。また、それと、もうひとつは、いろんな課題、問題、各部局の監査をするに当たっての課題、問題のことについての情報共有は必要だろうと。
それと、それぞれ職員が悩んでいる、監査をやる中で悩んでいることについてのいろんな対話することが必要だろうと、そういうなことでの対話ということを考えております。まあ、オフサイト・ミーティングということで自由にやれる、対話するというようなことでやっております。
○杉野副出納長 対話の件で出納の方にもお話がございました。私の方でも出納員、会計事務担当職員との対話を進めながらということで入れさせていただいております。この出納としての取組でいろんな問題が出てきます。それはやっぱり私どもの職員もそうですが、先ほど申し上げましたように地域機関の出納員の方々、会計担当職員の方々、やっぱり現場・現場でいろんな問題をもっております。その問題を解決していくということが非常に大きな問題になってくるだろうと思いますので、私どもとしては、やっぱり私が出かけて行って、うちの幹部職員が出かけていって、そこの実状をきちんと聞いてくる。でその職員の方々に説得して来るんじゃなしに、納得してもらうことをやってこようと、納得することによってその人たちが、やはり、やらされ感から自分たちでやってかなあかんという部分での意識向上ができてくるんじゃないかと、そういうふうなことを思ってます。そういう意味で対話という言葉を使わせていただいております。
○井藤事務局長 評価制度の関係でございますけれども、専門職員を育てるということと、一般的な、スペシャリストとジェネリストとあるわけですが、その人の評価についての区分というのは、差をつけないと、同じやり方でやっていくということでございます。ただし、例えば研究職と医療職についての部分、行政職といろいろ違う部分で評価する内容については、それぞれの研究職なら研究職の部分がいいと、そういうのは変えていくだろうと思っております。
○竹上委員 今の、さっきの行政監査のところで、それを選んだわけでしょう、と今度その監査結果、行政監査なんですから、できたかできやんかという結果が出ますわね、それが改善されとるかどうかというところへ、今度これをあげてこうと。するとあらゆる施策がですね、金が無いからできやんちゅうところがかなり出てくると思うんですよね。それは改善できるかというと、そうそう難しくないかと言った場合に、あんまりその目標としてですね、改善したことが目標ではなくて姿勢の問題のような気がするんですけども、そこら辺はどうなんでしょう。
○青木事務局長 私どもの方は、この行政監査の中でですね、各部局の方にそれぞれやっておる、決まってます行政サービス、行政施策がですね、どういう強みがあるんか、またどういう弱いところがあるんか、そういうところをより明らかにしていこうということで、それぞれ「くにづくり白書」の中でも自己評価として目標に対する達成度はどうやとか、またどんなところに課題があるかと上げてもらってますが、より視点を客観的にみておいてですね、私どもとしては7つの視点ということで、事業妥当性から経済性、効率性とか、目標達成度とか、行政品質、品質十分性とか、そういった視点をきちんとして、評価をすることにしておりますので、そういった意味でより客観的なそういった強み、弱みを出していけると。そういうことでそれを出すことによって、部局の方がより自分ところの強みがどこにあるか、弱みがどこにあるかとやはり理解をしていただいて、改善に取り組んでいただくと、こういうふうに考えております。その結果についてを確かに、財政状況非常に厳しいことでもありですね、なかなか全部が全部改善されるということにはいかないだろうと思うんですが、そういったものの中で、そういったことを踏まえて、自分たちのところで優先順位はどうかと、考えていただいて取り組んでいただきたいというふうになっております。
○岩田委員長 いいですな。他にどうですか。なければ、部外関係についてはこれで終了いたしたいと思います。当局にはご苦労様でした。執行部入れ替えのため暫時、3,4分程度休憩いたします。50分からはじめたいと思います。
(休 憩)
Ⅱ 総合企画局関係
1. 議案の審査
議案第 1号「平成15年度三重一般会計補正予算(第1号)」
(1) 当局補充説明なし
(2) 採決
議案第1号 挙手全員 可決
2. 所管事項の調査
(1)「三重のくにづくり白書」について
① 当局から資料に基づき説明(飯塚総合企画局長・石川理事)
② 質疑・意見なし
(2) その他の所管事項について
① 当局から資料に基づき説明(飯塚総合企画局長・村林総括マネージャー)
② 質疑・応答
○三谷委員 いくつかちょっとお伺いしたいことがありますので、まず、最初に言葉だけちょっとまず、説明してもらいたいんですけど、「県民しあわせプラン」は県政の基本計画だというところですね、基本計画という言葉、いま、例えば「くにづくり宣言」ですとね、基本理念があって基本政策があって基本計画があって、そういう流れで基本計画という言葉が出てくるんですが、ここでいう基本計画というのは、そうではこれないとこう思うんです。「しあわせプラン」の中に「ビジョン編」と「戦略プラン編」に分かれてですね、やるということですから、「ビジョン編」の中に基本理念がある、基本政策とかそれが入ってくるとなると、基本計画というのは、どういう言葉なんかというそれがひとつあります。
「戦略プラン」は「重点プログラム」だという、プログラムという言葉なんですが、これも、普通ポリシー、プログラム、プロジェクトという流れからいくと施策を指しておるのかなという思いもありまして、まずその当たりからちょっと教えていただけませんやろか。
○飯塚局長 まず、第一点目の基本計画という部分なんですけれども、三谷委員おっしゃいましたように、その「三重のくにづくり宣言」というのは、長期の2010年度までの県の総合計画ということで、これも基本計画という呼び方をしておりましたけども。またそのもとで、第一次実施計画と第二次実施計画ということで、最初は5ヵ年、次は14年度から16年度までの3ヵ年ということで、「くにづくり宣言」というその長期総合計画のもとでの中期計画というものも定めておると、これが現在の三重県での計画体系でございますが、そこまで含めて実は基本計画というのは定義ございませんので、我々の頭の中で、そこまで含めて基本的な計画だろうと、でそのうち長期のものついては、議員提案条例に従って議決を経てると、まあ、こういうことでございますが、今回の「しあわせプラン」に関しましては、今日の資料の中でもご説明いたしましたように、また議員の質問の中にもございましたように、「ビジョン編」と「戦略プラン編」ということで、「ビジョン編」はおおむね10年程度先を見据えた長期のビジョンと、それから「戦略プラン編」の方は公約期間ということで16年度からスタートでございますので3ヵ年のものということでございますが、そこまで全体を含めて我々としては、長期のビジョン、それから中期の計画、それを含めて、我々この県の基本計画だというふうな呼び方をさせていただいておるというところでございます。
それから、重点プログラムの意味合いでございますけども、これはまた後で別途ご質疑があろうかなと思いますが、3ヵ年の計画の中で、実は、その今の第二実施計画とも同様にですね、施策とか基本事業については、県全体のそのものを網羅したですね、体系を整理したいと考えておりますが、その中でもですね、特に知事の選挙公約でございましたその「県民しあわせプラン」というものの中身が、特に安全、安心をですね、重点にですね、いくつかの具体的なものを掲げておられましたので、そこを中心にですね、これは施策とか基本事業とかということだけではなくてもう少し深くですね、場合によっては事務事業レベルまでなるかも知れませんけども、そういった知事の公約部分についてはですね、施策全般の話とは別にですね、更にこう深く掘り下げて3ヵ年のプログラムを作りたいという意味でその部分をですね、我々重点プログラムという呼び方をさせていただいておるところでございます。
○三谷委員 ようわからんのですけど、今まで重点8分野というのがありましたわね。それが重点3分野に変わったということではないわけですね。いくつかある施策の中でひとつの束というか、固まりでこの三つ重点プログラムというのを作りますよという、そういう意味ですか。
○飯塚局長 今までのその重点8分野ということとは、ちょっと並行と言うかパラレルではないんですけども、特にこの3つの分野についてはですね、この施策基本事業レベルだけではなくて、具体的にどういう事を3ヵ年でやるのかというのをかなりですね、突っ込んで書きたいということで、それを我々重点プログラムと呼んでおるところでございます。ちなみに今は8分野というのは、別にその8分野が重点だとは書いておりますけれども、その中で具体的にこれとこれをこうするというような、事業レベルまでのことではございませんで、県全体の施策を重点8分野ということで、もう一回体系だって整理し直してると、ということでございまして、ちょっとこの今回の重点プログラムはですね、その整理し直すということだけじゃなくて、特に安全、安心に着目した具体的な政策について事業レベルまで掘り下げてですね、書きたいというものでございます。
○三谷委員 「ビジョン編」は、おおむね10年程度ということで、議会の議決対象になる。で「戦略プラン 」は三年計画なので5年未満ということで議会の議決対象ではないと、それはそのとおりやと思うんですね。しかし、その「ビジョン編」の方はですね、数値目標等、具体的なものは出てこないわけですね。
「戦略プラン」の方には、数値目標が出てくる。でということになると「ビジョン編」の方はいわば知事の決意表明みたいなもんでですね、知事の決意表明の方を議会が議決をして肝心の「戦略プラン」のですね、数値目標の方は議会の議決対象じゃない、議論は当然するでしょう。議論はしますけども議決対象ではないと、いうことになってくると、全体の基本計画だとおっしゃるわりにはね、かなり重みが変わってくるんではないか。それが新しいスタイルなのか、戦略的なのか、ぼくはよくわかりませんけども、そういうことがひとつあります。
それから、もうひとつは、「くにづくり宣言」の場合は2010年を目途にですね、施策レベルで数値目標が全部出てたわけですね、で今回はそれがない。そうすると進捗管理ができない基本計画になってくるわけです。で今回さきほど白書のご説明もありましたけれども、やはりこういうものきちっと進捗度を管理していくということが、やはり県民にわかりやすい県政にも繋がってくるだろうと思いますし、政策推進システムを中心にしているという、これは変わらないんだと、こう局長おっしゃってますけど、そのPLAN-DO-SEEの仕組みがですね、崩れてくるんではないかと思いますけど、その点いかがですか。