三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 令和4年度 委員会会議録 > 令和4年11月2日 予算決算常任委員会医療保健子ども福祉病院分科会 会議録
予算決算常任委員会医療保健子ども福祉病院分科会
会議録
(開会中)
開催年月日 令和4年11月2日 (水曜日) 午前10時0分~午前11時59分
会 議 室 501委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 倉本 崇弘
副 委 員 長 中瀬古 初美
委 員 廣 耕太郎
委 員 田中 祐治
委 員 山本 里香
委 員 稲垣 昭義
委 員 中嶋 年規
委 員 青木 謙順
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[医療保健部] | |
部長 | 中尾 洋一 |
理事 | 小倉 康彦 |
医療政策総括監 | 杉本 匡史 |
副部長 | 井端 清二 |
次長(健康安全担当) | 三木 惠弘 |
次長(感染症対策担当) | 山本 毅 |
参事 | 水野 正宏 |
医療保健総務課長 | 高浜 克好 |
医療政策課長 | 坂本 和也 |
医療介護人材課長 | 中川 耕次 |
長寿介護課長 | 内藤 充彦 |
感染症対策課長 | 天野 敏 |
ワクチン・物資支援プロジェクトチーム担当課長 | 岸江 昭憲 |
患者情報プロジェクトチーム担当課長 | 鈴木 一司 |
情報分析・検査プロジェクトチーム担当課長 | 行方 吉彦 |
医療体制整備・調整プロジェクトチーム担当課長 | 深田 英伸 |
宿泊・自宅療養プロジェクトチーム担当課長 | 中村 卓司 |
健康推進課長 | 丸山 明美 |
国民健康保険課長 | 野間 英生 |
食品安全課長 | 下尾 貴宏 |
薬務課長 | 中村 昌司 |
人権・危機管理監 | 清水 友絵 |
その他関係職員 | |
[子ども・福祉部] | |
部長 | 中村 徳久 |
副部長 | 渡邉 和洋 |
次長 | 西﨑 水泉 |
子ども・福祉総務課長 | 藤森 正也 |
福祉監査課長 | 藤岡 幸一 |
地域福祉課長 | 吉田 智明 |
少子化対策課長 | 山添 達也 |
子育て支援課長 | 内山 忍 |
障がい福祉課長 | 松崎 由枝 |
人権・危機管理監 | 川本 幸一 |
地域共生社会推進監 | 中出 真人 |
子ども虐待対策・里親制度推進監 | 近 正樹 |
その他関係職員 | |
[農林水産部] | |
担い手支援課担い手育成班班長 | 片岡 文男 |
農産物安全・流通課食の安全・安心班班長 | 鈴木 啓史 |
[病院事業庁] | |
県立病院課長 | 川端 康博 |
[監査委員事務局] | |
次長兼監査総務課長 | 栗原 通 |
その他関係職員 | |
[教育委員会事務局] | |
教育財務課長 | 石井 紳一郎 |
小中学校教育課長 | 遠藤 雅典 |
委員会書記
議事課 主幹 櫻井 彰
企画法務課 主査 鈴木 栄太
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 なし
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
第1 分科会(医療保健部関係)
1 所管事項の調査
(1)債権処理計画(令和3年度実績・令和4年度目標)について
(2)令和5年度当初予算編成に向けての基本的な考え方
2 議案の審査
(1)認定第6号「令和3年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)
(2)認定第8号「令和3年度地方独立行政法人三重県立総合医療センター資金貸付特別会計歳入歳出決算」
(3)認定第9号「令和3年度三重県国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」
第2 分科会(子ども・福祉部関係)
1 所管事項の調査
(1)債権処理計画(令和3年度実績・令和4年度目標)について
(2)令和5年度当初予算編成に向けての基本的な考え方
2 議案の審査
(1)認定第6号「令和3年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)
(2)認定第10号「令和3年度三重県母子及び父子並びに寡婦福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算」
(3)認定第11号「令和3年度三重県立子ども心身発達医療センター事業特別会計歳入歳出決算」
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
第1 分科会(医療保健部関係)
1 所管事項の調査
(1)債権処理計画(令和3年度実績・令和4年度目標)について
ア 当局から資料に基づき説明(中尾部長)
イ 質問
○倉本委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いいたします。
○中嶋委員 令和3年度に発生したものの中で、保健環境研究所庁舎電気需給に係る違約金ということで、いきなり今年の3月15日24時で電力供給を終了する旨の知らせが届いて、それの契約不履行に伴う違約金が127万5千幾らかあるという話なんですが、相手方の電力会社の名前というのは表に出せるものなんでしょうか。
○井端副部長 法人名としては、株式会社ホープエナジーという、福岡県の電力会社でありました。
○中嶋委員 ちょっと債権処理とは話が違っちゃうかもしれないんですけれども、そのホープエナジーが急遽止めるとなって、その後、保健環境研究所のほうは、問題なく電力を得るためにどこと契約されたかというのを教えてもらっていいですか。
○天野課長 3月16日から、ホープエナジーのほうからは電力供給ができなくなるということで、電力供給を受けるためにほかの電力供給会社と契約する必要がございました。そのため、3月16日から3月31日までの期間につきましては、中部電力パワーグリッドと契約のほうを締結いたしまして、電力を供給いただいたというような状況でございます。
○中嶋委員 これも債権処理計画と直接関係なくなってしまって申し訳ないんですが、福岡のところとの契約の単価と比べれば中部電力パワーグリッドのほうが高くなっちゃったということもあるんですか。
○井端副部長 おっしゃるとおり、当初の契約については入札に基づいて契約をしておりますが、一般送配電事業者である中部電力パワーグリッドとは入札を行っておりませんので、その分が高くなっております。
○中嶋委員 債権処理計画の話に戻りますが、令和4年度については債権者集会をして、債権者がどれぐらいみえるのかというところもあるんですが、結構な数の債権者になって、三重県が取り返せる分というのは少なくなる見込みなのか、意外としっかり返してもらえるというか違約金を取れそうな感じなのかという見通しだけちょっと教えていただいていいですか。
○井端副部長 保健環境研究所だけでなく県のほかの機関でも、入札の結果、対象となっておるところでございます。債権者集会については、8月に1回目が、それから今後、12月7日に2回目が開催されるところで、現時点では破産管財人が換価処理をしておりまして、まだちょっと見通しは立っていないという状況でございます。
○中嶋委員 承知いたしました。ありがとうございます。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
○稲垣委員 私も、直接関係なくて、今の中嶋議員の関連なんですけれども、今、電力って結構難しくて、新電力でということで契約したけれども、なかなかそこがやっていけないということで破産するケースもあれば、契約を打ち切る通知が来たりとかで、いろんな企業でも、結構、苦労されているところがあって、中部電力パワーグリッドが短期間、ホープエナジーをフォローしていただくという仕組みにたしかなっていたと思うんですけれども、今の説明だと、令和4年3月31日まで中部電力パワーグリッドがということで、4月以降は入札でまたうまくいったという理解でいいんですか、次の電力は。
○井端副部長 4月以降はまた改めて入札を行って、ごめんなさい、今、どこと契約をしたというのが手元にないんですけれども、特に支障は生じておりません。
○稲垣委員 新電力はほかの企業でも、なかなか新しいところが見つからなくて苦労されているところが結構多いので、それがうまくいったんならまあいいんですけれども、ちょっと確認。
あと、ここで聞いてもあれなのかな、今、ほかの部署もという話だったので、結構破産によって影響を被っているところが県庁内のほかの部署にもあるという意味の理解なんですけれども、それは総務部に聞かな分からないですよね。ある程度把握してもらっているんですか、そのほかの債権者という県庁の関係分は。もし分かればで。
○天野課長 私どもの把握しておりますのは、この保健環境研究所以外に桑名地域総合防災事務所ということで把握しております。
○稲垣委員 分かりました。直接関係ないので、また別の機会に確認させていただきたいと思います。ありがとうございます。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○倉本委員長 なければ、債権処理計画(令和3年度実績・令和4年度目標)についての調査を終わります。
〔関係部局 入室〕
(2)令和5年度当初予算編成に向けての基本的な考え方
ア 当局から資料に基づき説明(なし)
イ 質問
○倉本委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いいたします。
○山本委員 昨年度も今年度も新型コロナに関するいろいろな手だてをしていただいていて、検査体制や医療機関への支援もしていただいているわけですが、来年度からということで、そういうことがもう鎮静化していって、手だてをしなくてよくなれば一番いいわけなんですけれども、今後もまだ第8波ということがちょっと感じられるとかいう話が出ておりますので、確認したいことがあります。今後の検査体制のことです。今後の検査体制も含めて、これまでの検査も含めたこの経過の中でです。
社会的検査ということで、各事業所等、保育所とかでしていただいています。それから、必要と思われる方が必要なときにできるようにということで、症状のない方で不安な方などへ、移動したりする場合などの無料検査が、街頭で、駅頭などでも行われたし、それから配布も行われたし、それから医者とか薬局などでだんだんと充実しながらされてきているということで、そういうことによって県民の皆さんが安心というか、なかなかスムーズにはいかなかったけれども、だんだんと充実されてきていると思います。あと、発熱外来という形で、症状があるときのということで、国の体制も把握の形もちょっと変わってきているので、これからどうなっていくかってあるんですが、検査をするのに、例えば、発熱外来で医者やそういった検査所へ車で行くということが前提で、車で行けない方は受け付けられませんということを最近、初めて聞いたんです。去年あったかどうかは分かりません。最近、初めて聞いたんです。いろいろな医者や薬局などでの検査とか、それでもルートが、感染しないように、いざというときのためにということで対応されているとは思うんですが、あるところでは近隣のかかりつけ医でも車がないと言って断られた。薬局の検査所へ行くのも、これは無症状の場合の不安な場合ですけれども、無料検査の予約を取ろうとしたら、車じゃないということで断られた。車を持っている人はいいんですけれども、持っている人は車で行けます。車じゃないと行けないのか。歩いて行きますとか自転車で行きますとか、そういう方も大いにあると思うんですが、そこら辺のところはどんな形になっていたか。また今後、そんなことがもし続いていくようなら不安ですので、実態はどうなんでしょうか。
○行方課長 一般の無料検査の拠点につきましては、現在221拠点を設けさせてもらっておりまして、なるべく多くの拠点を設けまして、より多くの県民の方に受検していただけたらと体制を整えておるところでございますけれども、その拠点の検査方法とか営業時間とか営業曜日などにつきましては、ある程度の自由度を設けさせてもらいまして、より多くの拠点で受け付けておるという状況でございます。
そこで、先ほど御指摘のございましたドライブスルーのみという拠点も幾つかございますので、そのあたりにつきましては、まず、受検する方につきまして、ホームページなどで一覧がございますので、事前に御連絡をいただいた上で、自分に合った検査方法あるいは検査の時間帯などを選んでいただくようお願いしておるとともに、検査拠点におきましても、より多くの対象者に検査していただくよう営業時間等を拡大したり、あるいは体制整備費用も補助しておりますので、そういった面で、ドライブスルー以外でもより多くの県民の方に検査を受けていただくようお願いしておるところでございます。
○山本委員 かかりつけ医とかは。
○中尾部長 委員のおっしゃったのはドライブスルーではなくて、検査を受けるときに車じゃないと駄目であって、公共交通機関で来てもらったら困るとか、車でしか駄目だと言われるケースが非常に多いというようなことでよろしいんでしょうか。
○山本委員 あったということです。あったということだけれども、先ほど言われました無料の二百幾つかあるところは一覧表がありますし、ドライブスルーというのも確かにありますけれども、そうやって書いていなくても、近隣の医者、薬局、そういうところに電話をしても、車じゃないんですかと。もちろん症状のある人が動いてはいけないというのは事実だし、車で一人で行くということが一番いいわけですけれども、車を持たない方がいらっしゃるわけです。意思を持って持たない方も。車を持たないから医療機関や交通の便利なところに住居を構えているという方もあって、もちろん高齢の方で車を持たない人もいるし、全ての人が車を持っているわけでは。例えば家族が連れていくことだって、できたら本人だけで行ってほしいって、意味は分かります。だけれども、そういう一覧表で見て近隣のところから、両方あって、薬局、医院などの無料検査の場合、その方が何軒か聞いて、車がないから駄目だと言われて、初め駄目だと言われたけれども頼んで頼んで、自転車で行って、外で丸椅子で待機してやっと検査をしてもらったというのはあるそうです。
もう一つは発熱外来です。かかりつけのところで検査はしているんだけれども、熱があったから行こうと思って、そこで車がないと言って、子どもは断られた。すぐ近くなんですよ、もう歩いて3分という。そういうところで、いつもかかりつけだから、そうやって言って断られたということで、車がないということが検査できないということになってしまうということで、びっくりされて、そんな話が来たので、そんなんは私も初めて聞いて。検査を始めてからもう2年近くいろいろやっているわけですけれども、周りで聞いたことがなかったんです。でも、何かそういうことで、どんどんやり方が変わってきたのかどうかは分かりませんが。
ドライブスルーだけと書いてあるところはドライブスルーなんでしょうが、そういう銘打っていないところで、まるで車がなかったら行けないのかというふうにその方は思われたと。車がない方もたくさんいらっしゃると思いますけれども、そこら辺のところが、自由とはいえ、どうなっているのかなということと、それでは対応が、先ほどの、より多くの方に安心に検査をしていただきたいという考え方だと思うので、医者とか薬局に強制はできないと思います。でも、私たちが見ているところでは、普通、車じゃなくて検査しているところもあると思うので、そこら辺の意識を徹底していただきたいなということを思うんですが、今後、令和5年度に向けて。
○小倉理事 そういった個別のケースについて逐一承知をしているわけではないんですけれども、機会があれば、できる限り広く受けていただくようなお願いをするとともに、社会的には徐々に新型コロナに対しての耐性というか、医療機関も含め、我々国民も含め、慣れというのもあると思いますので、そういう中で少しずつ通常の医療体制に戻っていけるような周知をしていきたいというふうに思います。
○山本委員 いろいろ努めていただいているというのはよく分かっているし、体制を広げてきていただいているというのも分かってきているので、今後、また厳しい波が襲ってこないようにとは願うし、そんな体制は取らなくていいようにと願いますけれども、いろいろな状況の方がいらっしゃるということの中で、基本はこうであるというのがそれぞれの場所であるかもしれません。でも、そういうときに対応していただけるようなことを考えていおくということは、周知していただきたいなというふうに思いますので、今後よろしくお願いしたいと思います。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
○廣委員 関連なんですけれども、よく旅行なんかで補助金をもらうときに、ワクチンを打たなくてもPCR検査で陰性の証明をもらえば割引してもらえるというのがある中で、伊勢市では、日曜日に無料検査をするところがないというんです。先ほど、各拠点の裁量に任せてるという部分はあるというふうに聞きましたけれども、特に伊勢市だけかもしれませんけれども、無料でPCR検査を受けられる日曜日が一切ないんやというふうな話も聞いていますので、そこら辺も対応していただけるのかどうか。それはいかがですか。
○行方課長 現在の221拠点で見ておる限り、各医療圏で捉えますと、確かに土曜日、日曜日は検査拠点で開いておるところは少ないんですけれども、全く開いていないという状況は、医療圏で見ますとございませんので、そのあたりは、また1軒とか2軒でしたらなるべく数を多くして、より近くの拠点で診てもらえるよう働きかけていきたいと考えています。
○廣委員 ということは、伊勢市も土日に無料検査をしているところがあるということでよろしいんでしょうか。
○行方課長 伊勢市では把握していないんですけれども、南勢志摩の医療圏で考えますとゼロではないと把握しております。
○廣委員 分かりました。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
○稲垣委員 介護の人材の確保のところで、当初予算編成に向けての基本的な考え方のところの31ページ、マル4のところを読ませていただきながら、ちょっと考え方をお聞きしたいんですけれども、ここにいろいろ御努力いただくということは書いてもらってあるんですけれども、特に「技能実習生等の外国人材の参入促進に取り組みます」というのを書いていただいていまして、現実、技能実習生の方には本当にかなり戦力になってやっていただいておるなというふうに私も現場では感じるんですが、最近、コロナ禍もあって、なかなか入ってこなかった期間があって、これから入ってこようとすると、高くなっているというか、今まで人材としては効果的に入ってきていただいていたのが、実際、間に入っていただく送り出し機関とかそういうところの費用とかも上がっていまして、相当高くなっていて、日本人の人材とそんなに変わらないというような場合が結構出てきているなという実感を持っているのと、あと円安の影響もあって、逆に向こうから来るメリットも下がってきているということもあって、いっとき、この技能実習生とかにかなり頼ってやれるのかなと思ったのが、どうもちょっとそんな感じじゃなくなってきているのかなという印象を私は受けているんですけれども、そのあたりについて、多分、人材確保の中の一つの要素、戦力として考えているということなんだろうと思うんですが、どのように捉えているのかということが1点と、そういうことであるならば、業務の効率化とか介護職員の負担軽減のための、ここにある介護ロボットとかICTとか、いろんなこういう取組をしてもらっていますが、むしろこういうほうに力を入れていくことのほうが大事なんじゃないかなというのも感じたりもするんですけれども、そのあたりについての考え方を来年度に向けてお聞かせください。
○中川課長 御質問いただいた関係ですけれども、介護に限らず、海外から来てもらう技能実習生の関係で、かなり円安になっていますので、その影響がかなり大きいというのは把握しております。日本におきましても、これからは少子高齢化ということで人がどんどん減っていきますので、やはり外国人に頼らざるを得ないところはあるかと思いますけれども、うまく入ってきてもらって長く定着してもらうという方法は何かできるのかなと思っておりますので、そこは今後検討してまいりたいと思っております。
あと介護ロボット等の関係も、やはりそういった業務の軽減化を図りながら定着してもらうように、離職防止につながるようにという取組は本当に大事かなと思っておりますので、引き続きしっかり取り組んでまいりたいと思っております。
○稲垣委員 外国人の方に長く定着してもらえるような方法もいろいろ考えられるということですので、期待をしたいと思うんですけれども、やはり向こうから来る方がメリットをなかなか感じないとかいうことであれば非常に難しいなと思いますし、逆に施設側も結果的に日本人を雇用するのとそんなに変わらないとなると、本当にどこからも人材が来ないという状況が結構生まれているのかなというふうに思っていますので、世の中の変化のスピードが速いので、そのあたりも敏感に見ていただきながら適切な対応を来年度もぜひしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
○青木委員 健康づくりの推進ですが、三重県の場合、非常に熱心にいろんな、スポーツも含めて健康づくり、さらには体のケア等々、昨年末ですかね、女性の健康寿命が都道府県で2019年にトップやったとか、男性のほうも3年前に比べたら30位台から17位ぐらいまで上がったとか、そんな情報もいただいたりして、県だけではありませんけれども、それぞれの市町の取組がきめ細かくされているのかなって、非常に期待もするわけでありますけれども、その中で、35ページのマル6にあります歯と口腔の健康づくりについてですが、過去の成果レポート、また、今回の方向づけとか、いろいろ実績等を全体に見ますと、例えば中瀬古副委員長や田中委員のみえる松阪のほうのフッ化物洗口等の実施校が多いと、それが結果も出しているということで、ここには、新型コロナウイルスの関係で実施を見合わせてきたという、その理由も書いてあるんですけれども、いよいよ今後、市町間格差じゃないけれども、差異か、どっちか分かりませんけれども、いろいろ刺激もし合いながら、先行事例とかそういったものというかも書いてあるんですけれども、来年度に向けてこんなことも具体的にしようと思っとんやとか、そういったところの三重県全体の歯と口腔の健康づくりについて、もう少し詳しく説明をいただけると期待も持てるのかなと思うんですが、いかがでしょうか。
○丸山課長 三重県全体の健康づくり、歯と口腔の健康づくりについて、委員がおっしゃったように、本県は健康づくりを非常に頑張ってやらせていただいているところです。全体の健康づくりとしましては、個人の健康づくりを推進するというところと、一日の大半を占める企業での健康経営の両方で促進していただいています。また、全身の健康につながる歯と口腔の健康づくりについても一生懸命させていただいているところですが、とりわけ、先ほどおっしゃったフッ化物洗口につきましては、教育委員会と一緒になって全部の市町を訪問させていただいたり、それから、新型コロナで感染対策が必要でしたので、少し見合わせる施設もあったのは正直なところでございますが、感染対策に十分気をつけていただきながら取り組むこともできているところもございますので、そういった事例を各市町に研修会で御説明申し上げながら、新型コロナの感染対策をしっかり取りながらフッ化物洗口に取り組んでいただいているというところを、地道に回らせていただいて説明させていただいているところと、実際やっていただいているところの現場に行きまして、生徒とか先生の準備とかも兼ねて、一連のそういったやり方を現場のほうで見ていただくというような取組もさせていただいておるところです。フッ化物洗口に限らず、大人の歯と口腔、それから企業でも歯と口腔の健診とかそういったのが進むように、全体的な健康づくりに一生懸命取り組もうとしているところでございます。
○青木委員 大体構想は分かるんですけれども、具体的に来年度こんなところに力を入れてというのは、もう少しインパクトのある方向性が欲しいなと。1年たったらまた、努力はしましたけどこんなぐらいでしたみたいな感じになってしまうと、せっかく前向きに進めてもらっている方向とか意欲は分かるんですけれども、何か新しい方向とかそういうのはないんですかね。健康経営は分かりましたので、企業等の。
○丸山課長 実は、来年度は次期みえ歯と口腔の健康づくり基本計画を策定する年でございまして、今年度は調査をさせていただいておりまして、全体の評価をして、来年度に計画の策定を考えております。その中で、歯科医師会とかいろんな関係機関の皆さんと一緒になって新たな取組も考えていきたいと思っているところでございます。
○青木委員 ありがとうございます。それこそ、どこの市町に住んでいても、例えば小学生の子や幼児期の子どもらが歯をきちっと守れて、将来にわたって歯がしっかり健康で、高齢者になっても維持できるということはもう証明されているわけですので、どこの市町に住んでもそういった恩恵が受けられるような取組といいましょうか、いや、実は松阪はすごいんですわと後で聞いても仕方がないもんで、やっぱりその辺もしっかりと精査しながら、また県民の方々、市町の方々が認識も高められるように、もう少し力を入れてもらえればなと念願します。
○中尾部長 歯科口腔にかかわらず、健康づくりにかかわらず、例えばがん検診とか糖尿病対策でも、令和2年度、3年度については、新型コロナウイルス感染症もございまして、なかなか市町との連携体制が取れなかったというような、この2年間の空白の時期というのが実際ございまして、これは歯だけに限らないんですけれども、例えばがん検診の検診率を上げるというようなことについても、なかなか市町との連携が取れなかった、訪問もできなかった事情があるんですけども、本年度につきましては、担当者会議をするとか、それから、今、健康推進課長が申しましたように29市町を回るとか、そういったことがやっと元に戻ってきたということがございますので、それを令和4年度でできましたので、その中で、今まで工夫してやっておられるところを横展開するとか、全体の底上げというのを考えなきゃいけないと思っておりますので、委員がおっしゃったように、A市に住んでいるのとB市に住んでいるのとで非常に格差があって、同じ県民でありながら住んでいるところによってアプローチの仕方が全然違うということであっては、それもまた問題ですので。本年度、やっと元に戻りつつありますので、今は当初予算編成に向けての基本的な考え方ですけれども、それを来年度に実際どういうふうに予算を組み立てるかというのを考えておりますので、それを反映させていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
○青木委員 部長、また課長、いろいろ詳しくありがとうございます。平成24年3月ですかね、条例ができてからもう10年たちましたので、この10年の中での精査をしっかりとしていただいて、どの部分が弱かったのか、どの部分について伸ばせばこうやって広がりがあるのかというあたりも期待したいと思いますので、よろしくお願いします。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
○中嶋委員 歯と口腔の関係で1点、要望、お願いがありまして、前もちょっとこの委員会の場で申し上げたんですが、基幹災害拠点病院である三重県立総合医療センターに歯科がないということについて、来年度に向けて何らかのアクションをぜひ起こしていただきたいということを要望させてもらって、質問はオンライン診療のことなんですけれども、令和5年度三重県行政展開方針(案)のほうでも詳しく、僻地の実情に合った複数のモデルを構築すると書いていただいてあるんですが、我々の委員会としても離島のオンライン診療の現状については調査させていただいたところなんですが、今回、来年度やろうと思っている、ターゲットとしている僻地というのは、具体的にここだとかそういうのがあればお教えいただきたいんですが。
○中川課長 僻地の関係ですけれども、病院がない地域、高齢化等で簡単に病院に行けない地域、また、車等で通うにしても中心の病院まで非常にかかるといった地域が基本的に対象になると思いますので、そういった地域の実情をしっかり把握してまいりたいと思っております。
○中嶋委員 そうすると、離島も含めての僻地全般で医療資源の少ないところという認識をさせていただくところですが、そのときに薬局のほうにも働きかけて、オンライン診療プラスオンライン調剤みたいなことを展開されていく御予定なのかどうかというのも教えていただいていいですか。
○中川課長 現在、そこまでは至っていないんですけれども、鳥羽市のほうで離島の関係でやっておりまして、そちらの先生とお話していますと、やはりそういった部分もこれからしっかり取り組んでまいりたいというふうに聞いておりますので、将来的にはそこも見据えながら取り組んでまいりたいと思っております。
○中嶋委員 三重県薬剤師会の皆さんと具体的に意見交換をしたことがないのであれなんですが、患者の側からすると、オンラインで診ていただくのは当然ありがたいことでして、加えて、その後の薬の処方をいただいて日々の生活を送っていくという、その薬を取りに行くのも大変というふうなところもあるかと思うので、医療資源の少ないところって薬局がないじゃないですか。そういう意味では、できるだけセットで進めていただくのが患者にとってはいいのかなという気もしますので、よく研究のほうをしていただきながら、来年度、頑張っていただければと思います。
特に答弁はよろしいです。ありがとうございます。
○田中委員 介護人材を確保するための外国人雇用への取組なんですけれども、いい取組だと思うんですけれども、現状を見ておりますと、円安で外国人が日本に魅力を感じない、あるいは仕送りにしても、今、円安なんで止めている、そのような状況がある中で、この外国人雇用に対する考え方とか対策があればお伺いしたいと思います。
○中川課長 先ほどもお話しいただいたように、やはり円安の影響で、仕送り等を行う場合は非常に厳しい状況というのを把握しております。中には、資格を取って日本に定住されるという場合もあるかと思いますので、そこはしっかり定住してもらうように、定住しながら日本の国の中で働いてもらうようにという取組が大事かなと思っておりますので、引き続き、外国人の活用も含めながら、介護をしっかり支えていく体制を取りたいと思っております。
○田中委員 取組といっても、やっぱりお金目当てで来ているわけですから、ほかの国で働ければ、同じ仕事をしても給料が高いわけなんですね。今の円安の状況に対して、外国人はもう魅力を感じていないという声をたくさん、たくさんかどうか分かりませんけれども、かなり聞くわけなんで、そこら辺の具体的な対応というのはないわけですか。
○中川課長 円安の影響が急激に進みましたので、今現在、そこまでの対応は図られておりませんけれども、今後、そういった部分も含めながら、どうしていくかというのをしっかりと考えてまいりたいとは思っております。
○田中委員 意見で申し上げますけれども、やっぱり雇用というのも大事になるが、今働いていただいている人材を残すための対策というのも今後考えていく必要があるというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○倉本委員長 なければ、これで医療保健部関係の所管事項の調査を終了いたします。
〔関係部局 退室〕
〔監査委員事務局 入室〕
2 議案の審査
(1)認定第6号「令和3年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)
(2)認定第8号「令和3年度地方独立行政法人三重県立総合医療センター資金貸付特別会計歳入歳出決算」
(3)認定第9号「令和3年度三重県国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」
ア 当局から資料に基づき補充説明(中尾部長)
イ 質疑
○倉本委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。
○中嶋委員 国民健康保険事業特別会計のことなんですが、実質収支が44億4300万円余ということで、監査委員の決算審査意見書によると、対前年度比で46.3%減少ということになっています。その理由として、歳入のほうで国民健康保険事業納付金が減って、歳出のほうで保険給付費等交付金が増加したという分析はしていただいてあるんですが、この背景について少し補足説明いただいてもよろしいでしょうか。
○野間課長 令和2年度の決算剰余金は約83億円ございまして、令和3年度が約44億円ということで、その差なんでございますが、令和2年度につきましては、コロナ禍の受診控えの影響で医療費のほうが大きく減っております。その関係で歳出のほうが大きく減りましたので、その歳入と歳出の差で約83億円という形で出てきております。令和3年度につきましては、受診控えのほうが戻っておりますけれども、まだ少し受診控えがあるような状況で、こういった形となっておるところでございます。
○中嶋委員 歳出のほうの増減の話というのが今すごく分かったんですが、歳入のほうの増減についての背景というのは御説明いただいてもよろしいですか。
○野間課長 歳入につきましては、国からの国庫支出金について、基本的には、国の都合でというか、通常の歳入でございますと歳出に必要な額を歳入予算として計上しますが、国庫支出金に関しては国の都合で交付がされますもんですから、その関係で差が出ておるのかなというふうに思っておるところです。
○中嶋委員 ごめんなさい、私がお伺いしているのは分担金及び負担金のほうなんですけれども、国庫支出金ではなくて。国民健康保険事業費納付金が減少したというふうな監査委員の御意見を踏まえて、なぜこれが減ったのかというところをお尋ねしているんですが、お願いいたします。
○野間課長 納付金につきましては、被保険者の減少によりまして、まず総額が減ります。あと、基本的には1人当たり医療費は若干増えるんでございますが、やっぱり被保険者の減少というのが一番大きな要因でございます。
○中嶋委員 今のお話を伺っていると、今後のこの特別会計の姿というんですかね、被保険者がどんどん減っていくし、ウィズコロナで医療を受ける方も増えてくるとなると、ますます特別会計としてはタイトな運営になっていくという見通しになるというふうに聞こえてくるんですが、それでよろしいですか。
○野間課長 団塊の世代の被保険者が後期高齢者医療制度へ令和4年度から本格的に移行すると、3年間ぐらいかかるんですけれども、そこで4%ずつぐらいの減がございます。あとコロナ禍の受診控えがあって、医療費は戻りつつありますけれども、そこがちょっと不透明なところもありますので、タイトといいますか、非常に見込みが難しくなっている状況でございます。
○中嶋委員 決算の認定の話でございますので、このことをもって特に決算不認定なんていうことはもちろん申し上げることではないんですが、我々も国民健康保険料を払わせていただいていて、来年また上がるとかそういう話も聞かせてもらっている中で、切実なものがありますもので、これは国へ申し上げていくべき話であって、一緒に取り組んでいくことだと思うんですが、見通しのつくような国民健康保険事業特別会計の運営というか、そういうものを国のほうにももう少し制度として、被保険者負担ばかりが増えるような仕組みでないように取り組んでいただきたいなということを希望させていただきます。要望ではなくて希望でございます。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
○山本委員 国民健康保険事業特別会計に関連してですけれども、見通しがなかなか難しいと。本当に従来見通しが難しいと言われながら、特にコロナ禍でここ一、二年は、先ほどの受診控え、あるいは加入者の減ということもあって、ますますということだと思うんですが、国民健康保険運営協議会で決算を確認されていると思うんですが、どんな意見が各市町の代表であるとか医療関係者の方とかの中から出ているのか。今のようなことが出ているんだとは思うんですけれども、どんなお話合いが運営協議会でありましたでしょうか。
○野間課長 昨年度の運営協議会の御意見でございますけれども、こういった見通しがなかなか難しい中で、財政安定化基金残高について、去年の段階ですと、使途が決まっている国費を除いた部分でございますが、決算剰余金分まで入れると60億円ぐらいなんですけれども、それで足りるんだろうかというふうな、不安視をするような御意見がございました。
○山本委員 昨年度のと言われることになると、昨年度、3月か2月かそのあたりの年度末、令和3年度の年度末にあった。そのときは、令和4年度の当初予算をつくることも含めた運営協議会だと思うんですが、そのときにはあらかたの財政資料が、まだ決定していない令和3年度の会計決算的なものが出て、話し合われて、そして年に1回で、この秋には開かれていないということでよろしいんですかね、運営協議会は。
○野間課長 令和3年度については、令和2年度の決算の状況と令和4年度の納付金の算定結果を審議いただいていまして、今年度についてはまだ開いてございません。また同様に、2月ぐらいに開催する予定でございます。
○山本委員 以前にもお願いしたというか、令和3年度の決算が今出てきているわけなので、2月、3月に当初予算のためにしたというのは、さっきお答えになったように令和2年度のでやっているんですよね、仮の形の令和3年度でもなくて、令和2年度でやっているわけですよね。そして、今回、決算を出していただくには、やっぱり運営協議会をきちんとした形で開いて、そこで御意見をいただくということが大事だと思うんです。年に1回じゃなくて、年に最低2回はするということが必要だというふうにお願いしたこともありますが、それはやっぱりなされていないというか、システム上、今の三重県ではそういう形なんですね。市町では、2回やっているところもちゃんとあると思います。先ほど基金の金額などの意見も出ていたということですけれども、大変不安であるし、見通しが難しいこの国民健康保険事業特別会計ということの中で、そういう会議に行くと、なかなか本音が出るかどうか分かりませんけれども、もっともっと市町の意見も丁寧に聞いていただいて、していただかないといけないと思っているんです。
先ほどの国民健康保険料の値上がりがまた来るんではないかという話がありますし、この令和3年度においても、国民健康保険料を値上げしている市町があったわけです。これが、国が財政をやるようになってからずっと続いていて、三重県としては、市町から頂く分、県から頂く分、一般会計から入る分、これは規定の中のことでやっている中で、その徴収業務とかは市町が本当に大変な立場で皆さんの経済状況とかのいろんなことを聞きながら苦慮してみえるという現実が実際あるということを、知ってはいらっしゃると思うんですけれども、肌感覚で県の皆さんとか国民健康保険事業特別会計のところで感じることは難しいんじゃないかなというように、本当に日々思っています。
国民健康保険料は、市町では減免措置も新型コロナに関わってしているのですけれども、それとて苦しい状況はもちろんあって、お金の出どころは国のこともあるんですけれども、そんな中で地域間格差の指数もどんどんと、合わせるように合わせるようにという方針が、もうこれはしかれた方針で進んでいるので、余計に、低いところに合わせるということにはなっていかない、今の見通しの難しい状況の中でということだと思うんです。
当たり前のことですけれども、国に求めることとともに、県としても何か手だてはできないかということの中で、苦しい財政状況の中でそこへ投入せよというのは大変難しいかもしれないけれども、新型コロナの特例のを、これに使えるかどうかはありますけれども、市町では使っているんですよね。だから、そういうこともしていかないと、今、急場しのぎと、それから今後のことはいろいろあると思いますけれども、やっぱり国民健康保険料は高過ぎます。高過ぎるというのを分かっていて今の運営をしているということを私はとっても残念に思っていますけれども、運営協議会を2回するという、形かもしれませんけれども、そういったお考えはないですか。
○野間課長 現状1回でございますけれども、その1回というのは一定意味があるというふうに考えていまして、決算の状況と納付金の算定というのは密接に関係がございます。と言いますのは、県の特別会計というのは市町への交付金が大体8割を占めておりまして、その交付金が過不足なく支払えるかというのは納付金の算定次第でございます。あるいはまた、決算剰余金を納付金の控除財源にしてございますので、密接に関係しているということで、そういうふうにやってございます。
国民健康保険運営方針の改定がある場合など、別途議題がある場合については、必要に応じて複数回開催してきておりまして、令和2年度は2回開催しております。他県の状況も調べたんでございますが、令和3年度で言いますと、東海地区では愛知県が年2回、岐阜県、静岡県が年1回という状況でございます。
いずれにしましても、何より内容が大事でございますので、委員にきちんと意見を言っていただけるように説明を尽くす中で、時間が不足するような場合は複数回開催するといったことも検討していきたいというふうに考えております。
○山本委員 質疑は最後にします。
形のことだけではなくて内容がというふうに言っていただきました。大切なことだと思っています。ただ、1回というのになると、前年度の決算を基にして、真ん中なしで次年度の納付金とかそういうのを計算していくということに、そこで1回になってしまいます。やっぱり次の年度の納付金をお願いするに当たっては、きっちりとその秋の時点で前年度の決算を基に丁寧な意見聴取を行い、そこから、本来は県独自の考え方でもって、納付金をどうお願いするかということを進めていくというプロセスが必要だと思います。
今、形の中で、国の指針の中でこうやっていっている中で、そういうプロセスが1つ抜けているということは事実だと思いますので、丁寧にやっていただくことは大事だと思う、必要なときにはやっていただけるということだと思いますけれども、高過ぎる保険料、私らも高いですけれども、本当に今、生活困窮の中で保険料を課すのは大変ということになっています。特別な市町の手だては今後あるかどうか分かりませんので、三重県としてそのところを何とかして救っていくということを考えてほしいなと要望して終わります。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○倉本委員長 なければ、これで認定議案に対する質疑を終了いたします。
ウ 委員間討議 なし
エ 討論
○倉本委員長 次に、改めて討論として認定議案に対する賛否の意向表明があればお願いいたします。
○山本委員 質疑でもちょっとお話をさせていただきましたけれども、国民健康保険事業特別会計についてです。
運営を一生懸命やっていただいているのは重々分かりますが、従来から申しておりますとおり、高過ぎる国民健康保険料に対する県の手だてというのを本当に何とかしていただきたいという思いの中で、市町への負担を決めていくのはこの会計ですし、集めて支出をしていくのもこの会計ですので、県民負担は大変だということで、国民健康保険事業特別会計に反対させていただき、それに付随して、一般会計からの支出の部分、事務費の部分が入っているわけですけれども、それは約144億円ということで、国民健康保険指導費、それも含めて2件に反対させていただきたいと思います。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○倉本委員長 よろしいですか。
ほかに討論はなしと認め、討論を終結いたします。
オ 採決 認定第6号(関係分) 挙手(多数) 認定
認定第8号 挙手(全員) 認定
認定第9号 挙手(多数) 認定
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
○倉本委員長 以上で医療保健部関係の分科会を終了いたします。当局の皆様にはお疲れさまでした。
(休憩)
第2 分科会(子ども・福祉部関係)
1 所管事項の調査
(1)債権処理計画(令和3年度実績・令和4年度目標)について
ア 当局から資料に基づき説明(中村部長)
イ 質問
○倉本委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いいたします。
○山本委員 生活困窮が本当に大変な中で回収は大変だと思っていますが、先ほど、新しい業者委託になったので、活発に徴収活動をしてもらったので実績が上がったというお話があったんですが、これまでの方たちも一生懸命やってもらっていたと思うし、その新しい活発なということは、何がそこで違うということなんでしょうか。
○西﨑次長 活発というか、今回、令和3年度から新しく契約させていただいたところは弁護士法人の法律事務所でございまして、債権業務ですので、弁護士としてのいろいろな専門的な知見も生かした回収をしていただいたというところもあるのかなというふうには考えております。
○山本委員 弁護士から話が来たから、あっと思ったというイメージ。前は違ったんですか、業種が。
○西﨑次長 前回の業者は、そういった弁護士法人ではない業者でした。
○山本委員 それが全てかどうかは分かりませんが。分かりました、そういう中でやっていただいたということは。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○倉本委員長 なければ、債権処理計画(令和3年度実績・令和4年度目標)についての調査を終わります。
〔関係部局 入室〕
(2)令和5年度当初予算編成に向けての基本的な考え方
ア 当局から資料に基づき説明(なし)
イ 質問
○倉本委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いいたします。
○山本委員 障がい児の介護福祉施設というのは、子ども・福祉部の担当になるんですか。
○松崎課長 障がい児の入所施設とか通所施設ですと、こちらの担当になります。
○山本委員 ここに書かれていることではないんですが、今後のこの在り方のことの中で、今、1つ、小学校とか障がい児入所施設などでゲノム編集トマトを配布されるという話が出てきて、それは、三重県ではそんなような話があるのかとか、そういうことが分かって、外資の会社なんですけれども、そういうところのを受け取らないとかそういうことも言っているところもあるんですけれども、そこら辺のところで何かつかんでみえることはありますか。
○松崎課長 障がい児の入所施設のほうからそのようなお話は今のところお伺いしていないです。
○山本委員 主に小学校、そして障がい児の施設という形で今言われているんですが、また注視をしていただいて。植物を育てるとか苗を育てて収穫をするというのは、障がい児の施設でも大切な経験だと思うんですけれども、ゲノム編集トマトの苗を配布して、それを育てたら口にすることにもなるので、まだまだ未確定な部分もあるので、今後、そういうことがないようにとは思いますけれども、ちょっと注視をしていただきたいと思います。健康とかそういうことに十分配慮していただきたいというふうに、これは今後について要望します。
それから、もう一つよろしいでしょうか。
○倉本委員長 はい、どうぞ。
○山本委員 精神障がいの監査はここでしたか。医療保健部のほうやったかな。入所施設等の監査。
○藤岡課長 子ども・福祉部の監査においては、障がい者施設も対象としております。
○山本委員 これも例年指摘をしてきていることなんですが、施設のいろいろな状況、本当に運営も大変だし、入所されている皆さんや利用されている皆さんの状況は個別様々で、対応が大変難しいということは思うんですけれども、監査、指導に入るということが、とても施設も多くて大変だというふうに聞いていて、なかなか手が回らないという状況ではないかというふうに前から心配しているんですが、そこに対して、例えば人的配置をこの令和3年度はどう考えたとか、やり方をどう考えたとか、そんなことで、いろいろな問題が起こってくる場合の対応についてこうしたということがあれば教えていただきたいと思います。
○渡邉副部長 法人とか施設に対する監査の工夫について、御質問いただいたと思います。御指摘のとおり、対象施設が非常に多くて、実地監査は何年に1回というような基準がある中で、しっかり監査をするのがなかなか難しいということに加えまして、コロナ禍ということで、感染防止の観点から、実地に立ち入って監査をするというのが難しい状況になってきましたので、これを契機にICTを活用して、例えばオンラインとかで監査ができないかということで、新しい監査の形ということで整理をさせていただいて、より効率的に監査をする方法というのを今、試行的にやらせていただいているところです。
ただ、オンラインで対応できる部分もあれば、この間のバスの不幸な事故もありましたけれども、ああいった形で、やっぱり実地監査のほうできちんと確認する必要のあるような項目ですとか、施設を運営していただいている法人の状況等も様々でございますので、そういったところで、オンライン監査で効率化を図る部分と、実地監査できちんと確認する方法というのを使い分けというか、うまく併用しながら、的確なサービスを提供いただけるというサービス提供の質も担保すると同時に、幅広い対象の監査が実施できるようにということで、これから知見等を積み上げながら工夫してやっていこうということで、今、取組をさせていただいているところでございます。
○山本委員 実態が大変だということを本当によくよく感じていますし、様々な事例、もう個別のことはここで申しませんけれども、利用者の方の訴えというのは、本当に毎年毎年、例年あるわけです。考えていくと、やっぱり固定化した法人、施設の名前がよく出てきたりとかいうのもあって、いろいろとお願いもするけれども、実態として、先ほどICTやオンラインという話で、いろいろやることはとっても大事だし、でも、現地に行って確実にそういったことが見られるかというのは難しい部分だとは思います。法人や事業所にも考え方や言い分や、もちろんいろいろありますので。だけれども、何かとても固定化してきているような気もするし、そこで丁寧にしていただかないと、せっかく一生懸命やっている事業所も同じように見られてしまったりとかすることもあって、本当に今後も、老人介護もそうだし、障がい者介護、特に精神障がいの方、身体障がいの方の施設の在り方、事業所の在り方、小さいと細かいところがいっぱいあるので、そういうところは声が上がってきたら丁寧に対応していただきたいし、そのための陣容もやっぱり欲しいなというふうに思っています。ほかもみんな大変なんですけどね。そういうことで、なかなか解決していかないというか、心配が多いです。
それと、そういう実際の事業所をしているところだけではなくて、事業所に手だてをする事業所、実際に事業をするところではなくて、事業所をいろいろと紹介したり手だてをしたりする、そういった指導員の方の力量も本当につけていただきたいと思うので、そういうところも含めて、サービス管理者等々ですけれども、いろいろ資格の取り方も変わってきたりもしていますけれども、丁寧な対応で豊かな福祉があるようにと思います。本当に大変だと重々承知の上で言っています。よろしくお願いしたいと思います。
○渡邉副部長 いろいろありがとうございます。おっしゃるとおりだと思っていまして、特に、あってはならんことですけれども、虐待等の重篤な事案が発生した場合には、直ちに立入検査をさせていただいて、改善計画等を出してもらって、例えば半年ごとにモニタリングというふうな形で改善状況の確認をするといったようなことで、特に課題の多い事業所なり法人なりに対しては、監査の頻度等に関して濃淡をつけて、サービスの質が均等に図られるようにということで心がけておるのが1点と、人材育成に関しましては、ふだんから、目の届くと言うと失礼ですが、市町のそういった指導力というか対応力を上げていただくということも大事だと思っておりまして、そういった意味で、市町のそういった業務に携わる職員に対する研修等も行っておりまして、県のみならず市町と協働して、適切な福祉サービスの提供ができるようにということで今後も考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○倉本委員長 よろしいですか。
○山本委員 はい。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
○廣委員 1点だけちょっと聞かせてください。
施策13-1の150ページのところですけれども、DWATの体制強化をしていくというふうなことが出ております。最初、養成の研修課程を修了したのが45人か50人ぐらいか。それを強化するというのはどういう意味で、数を増やしていくのか、スキルをアップさせていくのか、そこら辺の内容を教えてください。
○渡邉副部長 DWATに関しましては、災害が起こったときに避難所等において福祉サービスの提供が必要な方に対するケアをしていただくチームということで、県の目標といたしましては、令和6年度までに40チーム200名を養成するという目標を立てて、今、取組をさせていただいているところでございます。令和4年9月現在、20チーム100名の方のチーム員としての登録が済んでいるということでございまして、そういった養成のための研修ということで、毎年度、登録いただくチーム、あるいは職員の方の数をまず増やすということをやらせていただいているところでございます。
こういった研修等を通じまして、実際携わっていただく要員の確保と、あとスキルアップということで、引き続き取組をさせていただきたいというふうに思っています。
○廣委員 たしか2020年に45名ですか、最初。それから、今が100名ということは、倍ぐらいになる。
○渡邉副部長 経過を申し上げますと、令和2年度に9チーム45名、それから令和3年度に29名、令和4年度、今年度に研修を終えまして26名ということで、合計100名ということになります。
○廣委員 その配置といいますか、40チームをつくるって、どのような配置か、その配置のあれとかはもう決まっているんですか。
○渡邉副部長 この方々は、ふだんは社会福祉施設の職員として働いていただいている方々でございまして、いざ必要になった際に、招集に応じていただいて避難所のほうに行っていただくというふうな形で考えておりますので、ふだんはそれぞれの所属のほうで勤務をされておられる方々です。
○廣委員 ということは、三重県の社会福祉協議会の中の方々で、そこで災害福祉支援チームみたいなのがつくられておって、そこで派遣される、そういう考え方でいいんでしょうか。
○渡邉副部長 社会福祉協議会のほうが派遣調整とかの事務局を担うという形で考えておりまして、そこのほうが、いざ事が起こったときにコントロールをさせていただくわけでございまして、実際のその登録されている方は、社会福祉協議会の職員もいらっしゃいますけれども、それに限らず、平常時はそれぞれの社会福祉施設等に勤務されておられる方です。
○廣委員 分かりました。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○倉本委員長 なければ、これで子ども・福祉部関係の所管事項の調査を終了いたします。
〔関係部局 退室〕
〔監査委員事務局 入室〕
2 議案の審査
(1)認定第6号「令和3年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)
(2)認定第10号「令和3年度三重県母子及び父子並びに寡婦福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算」
(3)認定第11号「令和3年度三重県立子ども心身発達医療センター事業特別会計歳入歳出決算」
ア 当局から資料に基づき補充説明(中村部長)
イ 質疑
○倉本委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。
○山本委員 8ページで下の表の低所得者等援護対策費ということの中の、これはよく言っている社会福祉協議会の生活福祉資金貸付事業というのが入っているんですね。だから、新型コロナ対応があったので、今までよりぐっとこの貸付金が増えた、この費目が増えたという形でよろしいですか。確認したいと思います。
○中村部長 はい、そのとおりです。
○山本委員 前回の委員会でも確認させてもらって、今現在、借りていただいている方への対応を丁寧にしていただいているということは聞いています。この頃、あまり入ってきません。けれども、令和3年度においては、それが不名誉というか、きちんと仕事はしていっていただいていると思うし、市町の窓口があって申請をし、そして県が判断する、コロナ禍以前の生活福祉資金の貸付けも物すごくハードルが高くて大変だと、もっと柔軟にとは思っていましたけれども、それが三重県では特に尾を引いていたのか、そういう中での意識だったのか分かりませんが、決定率が大変低いというような形で全国で有名に、ブラックな何とかになってしまっていたんです。ですので、令和3年度のこれの対応については、残念だなというふうに思っておりますという意見をここで言っておきます。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○倉本委員長 なければ、これで認定議案に対する質疑を終了いたします。
ウ 委員間討議 なし
エ 討論
○倉本委員長 次に、改めて討論として認定議案に対する賛否の意向表明があればお願いいたします。
○山本委員 一般会計についてです。先ほども申しましたけれども、この生活福祉資金貸付事業、新型コロナ対応の特例も含めてですけれども、令和3年度においての対応についてはやはり問題があったのではないかというふうに思いますので、反対とさせていただきたいと思います。
○倉本委員長 ほかに討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○倉本委員長 討論、ほかにはなしと認め、討論を終結いたします。
オ 採決 認定第6号(関係分) 挙手(多数) 認定
認定第10号 挙手(全員) 認定
認定第11号 挙手(全員) 認定
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員会医療保健子ども福祉病院分科会委員長
倉本 崇弘