このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

スマートフォンサイトへ移動

三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 令和4年度 委員会会議録 > 令和4年10月7日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

令和4年10月7日  予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

資料はこちら

 
教育警察常任委員会
予算決算常任委員会教育警察分科会

会議録
(開会中)

 

開催年月日    令和4年10月7日 (金曜日)   午前10時0分~午後4時5分 
会 議 室     502委員会室
出 席 委 員    8名
           委  員  長       平畑  武
           副 委 員 長       谷川  孝栄
           委     員       野口  正
           委     員       山内  道明
           委     員       杉本  熊野
           委     員       小林  正人
           委     員       日沖  正信
           委     員       中川  正美
欠 席 委 員    なし           
出席説明員     
     [教育委員会]  
           教育長 木平  芳定
           副教育長 上村  和弘
           次長(教職員担当)兼総括市町教育支援・人事監 佐藤  史紀
           次長(学校教育担当) 井ノ口  誠充
           次長(育成支援・社会教育担当) 中川  実
           次長(研修担当) 水野  和久
           教育総務課長 森岡  賢治
           教育政策課長 大屋  慎一
           教育財務課長 石井  紳一郎
           学校経理・施設課長 太田  和恵
           教職員課長 野口  慎次
           福利・給与課長 青木  茂昭
           高校教育課長 山北  正也
           小中学校教育課長 遠藤  雅典
           学力向上推進プロジェクトチーム担当課長 脇谷  明美
           特別支援教育課長 早津  俊一
           生徒指導課長 萬井  洋
           人権教育課長 舩見  雪絵
           保健体育課長 奥田  隆行
           社会教育・文化財保護課長 天野  長志
           研修企画・支援課長 吉田  かをる
           研修推進課長 徳岡  毅也
           学校防災推進監 西田  恭子
           特別支援学校整備推進監 伊藤  敦子
           子ども安全対策監 尾崎  充
           人権教育監 錦織  厚史
      その他関係職員


委員会書記   
           議事課       主幹兼係長   大西 功夏
           企画法務課    主任       奥村 克仁
傍 聴 議 員   1名
                        山本 里香
県 政 記 者   3名
傍 聴 者     5名
議題及び協議事項
第1 分科会 (教育委員会関係)
 1 議案の審査
  (1)議案第105号「令和4年度三重県一般会計補正予算(第3号)」 (関係分)
2 所管事項の調査
  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
第2 常任委員会 (教育委員会関係)
 1 請願の審査
  (1)請願第45号「25人下限条件をなくし、真の30人学級実現を求めることについて」
   (2)請願第46号「子どもの貧困対策の推進と就学・修学支援に関わる制度の拡充を求めることについて」
  (3)請願第47号「教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算拡充を求めることについて」
   (4)請願第48号「防災対策の充実を求めることについて」
   (5)請願第49号「義務教育費国庫負担制度の充実を求めることについて」
   (6)請願第50号「誰もが、家庭の経済事情に関わらず学ぶことのできる教育環境整備、三重県独自
    のさらなる学級編制基準および教職員配置基準の改善をすすめることにより、すべての子ども
    たちが大切にされる安全・安心の三重の教育の実現を求めることについて」
 2 所管事項の調査
  (1)「『令和4年版県政レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)
  (2)「『強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)』及び『みえ元気プラン(仮称)』最終案に対する意見」への回答について(関係分)
  (3)「強じんな美し国ビジョンみえ」及び「みえ元気プラン」成案について(関係分)
  (4)「三重県教育施策大綱」の策定について
  (5)「三重県教育ビジョン(仮称)」の策定について
  (6)新型コロナウイルス感染症に関する対応について
  (7)県立高等学校の活性化について
  (8)公立夜間中学について
  (9)学力向上の取組について 
  (10)特別支援教育の推進について
  (11)中学校における部活動の地域移行について
  (12)文化財の保存・活用・継承について
  (13)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告(令和3年度分)について
  (14)指定管理者選定の進捗状況について
  (15)審議会等の審議状況について
 3 常任委員会活動の上半期の振り返りについて
 
【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕
 
第1 分科会(教育委員会関係)
 1 議案の審査
(1)議案第105号「令和4年度三重県一般会計補正予算(第3号)」(関係分)
    ア 当局から資料に基づき補充説明 (なし)
    イ 質疑        なし
    ウ 委員間討議    なし
    エ 討論        なし
    オ 採決        議案第105号(関係分)   挙手(全員)   可決
 
2 所管事項の調査
 (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
    ア 当局から資料に基づき説明 (上村副教育長)
    イ 質問

○平畑委員長 それでは、質問等がありましたらお願いいたします。

○野口委員 もうこれはぱっと確認だけなんですけど、助成金で宗教法人の春日神社に出されていますということで、これは多分国宝か何かのあれだと思うんですけど、そういう解釈でよろしいんですかね。文化財としてということだったから。

○天野課長 県指定の春日神社の拝殿の保存修理をさせていただいております。

○平畑委員長 よろしいですか。

○野口委員 これはもう、要するに指定をしたということでやるということでよろしいね。宗教的なものではないということで、解釈はよろしいか。

○天野課長 保存修理ということで、指定を既に受けております。

○野口委員 了解しました。

○平畑委員長 ほかに御意見はございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、これで教育委員会関係の分科会での所管事項調査を終了いたします。
 
 3 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし
 
第2 常任委員会 (教育委員会関係)
 1 請願の審査
 (1)請願第45号「25人下限条件をなくし、真の30人学級実現を求めることについて」
    ア 当局意見陳述

○平畑委員長 当局の意見があればお願いいたします。

○木平教育長 まず、これまでの状況ですけれども、令和3年4月の法改正により、小学校2年生から6年生までの学級編制が5年間で段階的に35人学級に引き下げられていくことを踏まえ、国の加配定数を活用して、きめ細かな指導と安心して学べる環境となるよう、本県独自の小学校1、2年生の30人学級、中学校1年生の35人学級、これはいずれも下限25人ですけれども、これの取組に加えて、国を先取りする形で令和3年度は小学校3年生を、本年度は小学校4年生を35人学級としています。
 また、下限25人の設定により35人学級の対象とならない学級や、他の学年でも学校の状況に応じてきめ細かな指導が行えるよう、少人数教育のための定数や非常勤を配置しております。
 下限の設定は、限られた財源の中で、少しでも多くの学級で少人数教育ができるよう工夫しているものであり、県独自の30人学級を下限なしで実施するには相当数の教員が必要となり、下限の廃止は難しい状況にあります。
 こうしたことから、国に対し、引き続き小学校の段階的な35人学級を着実に進めるとともに、中学校についても学級編制の引下げと計画的な少人数学級の推進を要望してまいります。
 以上です。

    イ 質問

○平畑委員長 御質問があればお願いいたします。

○野口委員 この請願等について、ちょっと初めのとき何か校長会が入っていたって聞いとって、私、そのときに説明を受けたんですけど、今回何か請願等について入っていないような話を聞いたんやけど、何かあったんかと思って。教育委員会がそんな。最初は出せと聞いとったんで、話は。うわさですんで、これは事実でないかどうかあれですけど。ところがいつの間にか校長会が、3年ぐらい前からこういう請願のあれから抜けられて、ほんでまた今回入ってきて、初め聞いたときは請願者になるという、なっとったはずなんやけど、何か今日聞いたら、そういう請願は外していますということやったんやけど、そういう何か指導とか、指導と言うたらおかしいけど、何か相談があったんか、何かあったんかと思って、そこら辺をちょっと確認だけしたいんですけど。

○上村副教育長 校長会は県立と小中とございますけれども、定期的に意見交換の場というのは設けとるところなんでございますけども、それを通じて学校の現状とか課題を把握して、必要な取組や施策については協議しております。
 ただ、今回の請願については、あくまでも請願者として記載されている団体からなされているものとして認識しておりまして、県立学校長会、それから小中学校長会からの請願であるということは認識してございません。

○野口委員 校長会というのは任意団体ですんで、変な言い方をすると何をしようが問題はないといえばないんですけど、ただ、校長会というのはかなり権限があるし、政治的なこととかの影響力もある団体ですので。教職員組合が政治的なもので動いておられるのは別として、公務員だから、本来はできない話やけど、これは別として、校長会もそういう影響力のある団体ですんで、やっぱりそういういろんな面での陳情とか請願とか意見書とかいうのがあると思うんです。
 そこで決められたことはとやかくは、これはさっき言った任意団体なので文句はないんですけど、そこに教育委員会が関与されとるとなるとちょっと問題があるのかと思って。まあ、ないということですので、分かりました。了解しました。

○平畑委員長 よろしいですか。

          〔「あ、後のやつやね。あ、ごめん、後のやつやったっけ。まあ一緒のことですんで」の声あり〕

○平畑委員長 よろしいですか。
 ほかに御質問があればお願いいたします。

○杉本委員 先ほど、小学校1、2年生と中学校1年生については三重県独自の学級編制とおっしゃったんですけれども、事業費として小1、小2の30人と中1はやっておられて、制度として三重県独自の条例定数といいますか、定数として、制度として運用しているということではないという認識を私は持っているんですけれども、その辺りはどうでしょうか。

○野口課長 先ほど委員もおっしゃったように、国は小学校1年生、2年生は35人にしとるんですが、それを三重県独自のやり方で30人学級と下限25人というふうにさせていただいています。これに基づいて、ここも踏まえて定数というのは算定させていただいとるところです。

○木平教育長 義務教育の場合の学級編制は、基本的には法律で決められている部分と、それ以上に都道府県独自でやる部分があって、今おっしゃっている部分の小学校1年生の35人学級年次進行というのは法律上に定められている部分であります。
 一方で、小学校1年生の30人学級下限25人というのは、その範囲内で三重県が、国の加配定数等も十分活用しながらですけれども、三重県独自の取組としているところなんですけれども、それも制度といえば制度なんですけれども、おっしゃるような法律に基づいているかというと三重県独自の部分という意味で、事業というか、三重県の取組としてさせていただいているということです。

○杉本委員 取組としてやっていただいているということなんですけど、その取組が、後の請願第50号にも関わるんですけれども、条例化という形でやっていくということも制度的に可能は可能なんですよ、法律には基づかないけれど、三重県独自の学級編制基準として。今は取組としてやっていただいているので。

○野口課長 可能かどうかというところの前に、まず、教職員定数の基準の作成というのは、国の責務というのがあります。さっき教育長も申し上げたとおり、本県はそれに上乗せする形で学級編制基準というのを作成して、国の加配なんかも使いながらやらせていただいとるということがあります。
 条例をつくってというようなことなんですけれども、大部分が国の定数で決められとるものであることから、県独自の学級編制というのを条例で設けるというよりは、国の加配なんかも使いながら、県単なんかも一部使いながら、その年度、その年度で次の年度の学級編制を定めていくというようなことで、例えば今年度でしたら、国より先んじて小学校4年生を35人に、前の年度に決めさせていただいてさせていただいとるところですので、条例というやり方というよりも、そういうふうに毎年度毎年度検討してさせていただいとるところです。

○杉本委員 そういうことだと思います。ということで、今はここまでにさせていただきます。

○平畑委員長 よろしいですか。ほかに意見はございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

    ウ 委員間討議

○平畑委員長 なければ、次に、本請願に対する委員の皆様の御意見をお願いいたします。

○杉本委員 本請願というのは、これ全部ですか。それとも。

○平畑委員長 いやいや、25人学級の分。

          〔「請願第45号ですね。」の声あり〕

○平畑委員長 そうです。
よろしいですか。ありますか。ない。

○杉本委員 私は、請願第45号を請願第50号と比べながらずっと考えていましたので、すみません。
 請願第45号のこの請願の趣旨というのを、私はよく理解しますし賛同するものではあります。けれども、同じ予算の中で、人をどこにといった場合に、やっぱり現場の実態に合った形に配置してほしいという要望が市町の教育委員会からはきっとあるんだろうと思います。ですので、ある意味、全体予算がどーんと増えればこのことは可能ですけれども、どーんと増えない中ではやっぱりやむを得ず下限25人をつくっているというふうに理解をさせてもらっています。
 けれども、私は請願者の趣旨といいますか、取組については、長年にわたってやっておられることには敬意を表しますし、制度的にはこのとおりだと思っています。そのことが今回は請願第50号で出てきたなというふうに理解をさせていただいているので、請願第45号については賛成しませんけれども、請願を変えて請願第50号のところを賛成させていただこうかなというふうに思っているところです。
 なので、学校のというか教育委員会の現場からの要望としては、そういう要望を踏まえてこの下限25人をつくっているという理解でよろしいですか。

○平畑委員長 もう委員間討議なんで。

          〔「ああ、すみません、はい」の声あり〕

○平畑委員長 質問じゃないんで。いいですか、それで。よろしいか。

          〔「はい、分かりました」の声あり〕

○平畑委員長 ほかにありますか。

○日沖委員 この下限25人の条件によって、ここにもありますように、1学級という小規模校を中心に不平等が起こってくるというような議論、この類の、この類といいますか、この内容の請願というのは何度も何度もこれまでにも出てきておる中で、先ほど杉本委員が言われるように、その趣旨は分かるけれども、ただ、県の事業として加配によってそれを賄って少人数学級をやっておる中で、学校の現場によってはやっぱりもうちょっと違うところを厚くしたいとか、もうちょっと裁量権を与えてもらって、25人の解消は分かるけれどもうちの学校はこういうところにというような御意見があったのも事実でありまして、そんなやり取りの中から、私たちは明確に賛成という態度はなかなかようしてこなかったんですけれども、今回、そもそもの学級編制基準であるとか教職員配置基準であるとか、根本のところをしっかりやりましょうよというような、まあ、後の議論になりますけれども、そういうものも出てくるようになりまして、その辺を併せていま一度考えるときに、やっぱり根本の基準、標準というものを、しっかりとした形で少人数教育を行っていくということが正論というふうに考えますので、今回も申し訳ないですけどもやはり学校現場のことも含めますと、これを賛成させていただくということは控えさせていただかなければならないなというようなことで、反対をさせていただくという意味で討論に参加させてもらいました。お願いします。

          〔「意見やで」「ああ、今、意見でしたか。意見でした、ごめんなさい。そういう意見でございます」の声あ
          り〕

○平畑委員長 委員間討議ですから。
 よろしいですかね。ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、これで本請願に対する委員間討議を終了いたします。

    エ 討論

○平畑委員長 次に、改めて討論として本請願に対する賛否の意向表明があればお願いいたします。

          〔「もう言われとる」の声あり〕

○平畑委員長 よろしいですか。今、言っていただきました。まだありますか。どうぞ。

○杉本委員 請願第45号については、私もそういう立場で反対なんですけれども、あとについては、これは今、請願第45号だけですね。

○平畑委員長 請願第45号だけですから。請願第45号に絞ってください。

○杉本委員 なので、先ほどのような日沖委員に賛同して反対をさせていただきます。

○平畑委員長 ほかに。

○日沖委員 先ほどの意見のところで申し上げました趣旨で反対をさせていただきます。

○平畑委員長 ほかに討論はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 討論なしと認め、討論を終結いたします。

    オ 採決   請願第45号   挙手(なし)   不採択
 
  (2)請願第46号「子どもの貧困対策の推進と就学・修学支援に関わる制度の拡充を求めることについて」
    ア 当局意見陳述

○平畑委員長 当局の意見があればお願いいたします。

○木平教育長 まず、学校の状況ですけれども、学校では担任や養護教諭を中心に児童生徒の状況を丁寧に把握するように努めていますけれども、学校だけで解決が困難な状況もありますので、例えば福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーの役割というのは重要なものとなっております。このため、令和4年度は配置時間を21%程度増加させていただきました。今後も必要な配置ができるように、財源の確保に努めていきたいというふうに思っております。
 それから、修学支援の状況ですけれども、まず、授業料負担に対する支援は、国の高等学校等就学支援金制度により収入が一定基準を下回るなどの要件を満たす場合に授業料の支払いは不要となっています。授業料以外の負担を軽減する高校生等奨学給付金や、貸与型の高等学校等修学奨学金により修学支援を行っているところです。
 給付金については、県では、第1子の給付額について第2子以降と差がありますので、その解消を国に要望したところです。先般の文部科学省の概算要求では、第1子の給付額の増額とともに、非課税世帯全般に係る増額要求がなされているところです。
 今後ですけれども、高等学校等就学支援金は高校でしたら、全日制でしたら3年ですけれども、標準的な修業年限を超過した場合にもその制度の対象となるよう要望するとともに、専攻科生徒への全額国庫負担についても引き続き国に要望いたします。
 また、生徒や保護者に制度のきめ細かな周知を行うとともに、国の動向も注視して利用しやすい制度となるよう改善に努めてまいります。
 以上です。

    イ 質問

○平畑委員長 御質問があればお願いします。

○野口委員 すみません、ちょっと先ほどと間違っていましたんで。同じ趣旨の質問をするつもりでおりましたんですけど、もう請願第45号で回答いただきましたんで、もうこれで最後にします。ただ、そういう趣旨で質問をしようと思っていました。以降、もう一緒です。

○平畑委員長 当局は理解されたということで。

          〔「はい」の声あり〕

○平畑委員長 よろしいですか。ほかに御質問はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

    ウ 委員間討議    なし
    エ 討論        なし
    オ 採決        請願第46号   挙手(全員)   採択
    カ 請願第46号「子どもの貧困対策の推進と就学・修学支援に関わる制度の拡充を求めることについて」に係る意見書案について
     (ア)意見書案の取扱い及び審査について

○平畑委員長 ただいま採択すべきものと決定いたしました請願第46号に係る意見書案についての取扱いはいかがいたしましょうか。

          〔「正副委員長一任」の声あり〕

○平畑委員長 正副委員長一任との声がありましたので、私のほうから意見書の素案をお示ししたいと存じます。

(書記配付・朗読)

○平畑委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出したいと存じますので御検討願います。  
 御意見があればお願いします。

          〔「ありません」の声あり〕         

    (イ)採決 
     「子どもの貧困対策の推進と就学及び修学支援に関する制度の拡充を求める意見書案」を会議規則第11条第
     2項により委員長名をもって提出することについて   挙手(全員)   可決
 
 (3)請願第47号「教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算拡充を求めることについて」
    ア 当局意見陳述

○平畑委員長 当局の意見があればお願いいたします。

○木平教育長 まず、国における教職員定数の改善計画ですけれども、平成13年度から17年度の第7次計画以降、成案に至ったものはなく、それ以降、文部科学省では概算要求で何度か計画案を示されてきましたけれども、実現に至ったものはございません。
 こうした中で、令和3年4月の法改正により、学級編制標準が小学校2年生から6年生までを5年間で段階的に35人学級に引き下げられていくこととなりました。令和5年度の文部科学省の概算要求では、この35人学級の年次進行に伴う計画的な整備等として、加配定数の振替や制度改正に伴う基礎定数化により3708人の教職員定数の要求がなされています。また、小学校の教科担任制に950人、働き方改革や教育課題への対応に500人、合わせて1450人の教職員定数の要求も示されております。
 県教育委員会ではこれまでも国に要望を重ねてきましたが、小学校の段階的な35人学級を着実に進めるとともに、学級編制の引下げと教職員定数の改善が行われるよう引き続き要望をしてまいります。
 各学校では、新しい学習指導要領に基づきましてこれからの時代に求められる教育を推進していく必要があります。教育予算について、教職員と外部人材の適切な配置でありますとか、老朽化する学校施設の整備・改修など教育環境を整えるとともに、経済的に厳しい家庭への支援などについても国に要望をしてまいります。
 以上です。

    イ 質問        なし
    ウ 委員間討議    なし
    エ 討論        なし
    オ 採決        請願第47号   挙手(多数)   採択
    カ 請願第47号「教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算拡充を求めることについて」に係る意見書案について
    (ア)意見書案の取扱い及び審査について

○平畑委員長 ただいま採択すべきものと決定しました請願第47号に係る意見書案についての取扱いはいかがいたしましょうか。

          〔「正副委員長一任」の声あり〕

○平畑委員長 御一任いただきましたので、私から意見書の素案をお示ししたいと存じます。

(書記配付・朗読)

○平畑委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出したいと存じますので御検討願います。  
 御意見があればお願いします。

          〔「なし」の声あり〕 

○平畑委員長 それでは、そのようにいたします。        

    (イ)採決 
     「子どもたちの豊かな学びを保障するための教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算の拡充を求める意見書案」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出することについて
          挙手(多数)   可決
 
  (4)請願第48号「防災対策の充実を求めることについて」
    ア 当局意見陳述

○平畑委員長 当局の意見があればお願いします。

○木平教育長 まず、学校ですけれども、学校は学習や生活の場であるとともに、災害時には地域住民の方の避難所としての役割も担う重要な施設です。
 県内の公立小中学校の約96%の467校が避難所に指定されており、災害発生時には利用者の安全確保とともに、高齢者や障がい者などが安心して避難できるよう、スロープ等による段差解消や多目的トイレの設置といったバリアフリー化が求められております。
 国では、学校設置者にバリアフリー化の加速を要請するとともに、令和3年度から整備工事の補助割合を3分の1から2分の1に引き上げています。また、津波浸水想定区域内に立地している学校施設の移転や高層化の要件として、市町の津波防災推進計画に基づく事業であることが必要とされておりますので、このほど補助事業の活用が進まないことから国に要件緩和を求めていく必要があると考えております。
 児童生徒の安全確保はもとより、学校が地域の避難所としての機能を発揮されるよう、国に対し、津波対策のための不適格改築事業の補助要件の緩和や、移転に必要な用地取得費や造成費も対象に含めるなどの制度拡充、十分な財源の確保などについて要望を行ってまいります。
 以上です。

    イ 質問

○平畑委員長 御質問があればお願いします。

○杉本委員 請願にあります津波浸水想定区域の学校で、高台移転とか高層化とか、そういうことの議論があるところがあるのかどうか。
 もう1点は、安心して被災者が避難できるように備えるべきである、こういった声は、地域の防災訓練で学校の体育館などに避難所で集まったときに、地域の皆さんからもっとこういう整備が必要やわねと私に頂くことが多いんです。そういった声が教育委員会のほうにも届いているのかどうか、その2点をお願いします。

○太田課長 津波浸水想定区域に立地している学校で移転があるかというところなんですけども、例えば聾学校なんですけれども、津波浸水想定区域に立地しておりまして、現在、城山のちょっと高台のほうに移転という計画をしております。

○西田推進監 2点目の住民の方からの御要望というか御意見という点でございますけれども、まず、県立学校に関して言いますと、県立学校のほうでは今のところ詳細な内容というところまではお聞きしていないんですが、ただ、十分、避難所のほうを運営していただく市町の防災部局、こちらと何かございましたら当然連携を取って、話合いをして意見交換させていただくということを教育委員会としてもバックアップしておりますので、そういったお声があるというふうなことを市町の防災部局のほうから御意見を頂きましたら、学校を交えてどういったことが考えられるのかというのをまた一緒に取り組んでいきたいと思っています。
 今のところ、具体的には県立学校についてはお伺いしていないです。

○杉本委員 今のところ市町教育委員会からそんな要望はないということですね。

○西田推進監 市町教育委員会のほうとも毎年意見交換をさせていただいておりまして、いろんな御意見とか、避難所の開設の際に、避難所を視察する際にこういったことでちょっと課題があるかな、例えば鍵をどうするかとか、そういったようなことをお聞きしたりしております。
 基本的には、該当の市町の防災部局と十分連携を取って教育委員会もサポートを行っていってくださいというふうな話をさせていただいておりますし、もし必要があれば、私どものほうから市の防災部局のほうに調整させていただくということもさせていただいております。
 以上です。

○平畑委員長 杉本委員、よろしいか。

○杉本委員 もうこれぐらいにします。

○中川委員 文部科学省が築45年を経過した学校の発表をされたかと思うんですけども、三重県内で何校、そして面積はどのぐらいなのか、それに対する対策はどうなっているのかお聞きしたいと思います。

○太田課長 すみません、築45年と言われましたか。

○平畑委員長 45年です。

○太田課長 すみません、ちょっと45年というところでは把握していないんですけれども、県立学校で40年以上経過している建物が、令和元年5月1日現在なんですけれども230棟ということになっております。

          〔「もう一度確認ですね、230校。もう一回お願いします」の声あり〕

○太田課長 県立学校施設に係る対策なんですけれども、数というのは把握しておりまして、そして、今、老朽化対策は三重県立学校施設長寿命化計画というのを令和2年3月に策定しておりまして、計画的に老朽化対策を進めているところです。

○中川委員 いや、私が申し上げたのは、今二百幾つとおっしゃいましたね。学校数です、学校数。

○平畑委員長 230校。

          〔「面積」の声あり〕

○平畑委員長 校数と面積という質問です。

○太田課長 申し訳ないんですけど、校数についてはちょっと持ち合わせておりませんので、また後で御説明させていただきます。
 面積は48万平方メートルぐらいということになっております。

○中川委員 そうしますと、前回文部科学省が発表した、2015、2016年だと思うんですけども、それと比較してどうなんでしょうか。分かりませんか。

○太田課長 すみません、その辺りにつきましてももう一度。前回との比較というあたりも今手持ちで数字をお話しさせていただけませんので、また後で。

○平畑委員長 後ほど出るということでよろしいですか。

○太田課長 すみません、ちょっとその辺りも調べさせていただきたいと思います。

○中川委員 増えたということになると思うんですけども、それに対する対策というのは、老朽化ですから一つは学校を建てるという、もう一つは、今おっしゃった長寿命化ということ、これは当然考えなきゃならんと思うんですが、それは本当に一生懸命やっていただいておるんでしょうか。その辺りをちょっと確認したいんですが。

○太田課長 長寿命化計画につきましては、まず、建物ですので長いスパンということで、令和2年3月に令和16年度までの大きなスパンの計画というのを立てました。ただ雨漏りの実態とかいろんな実態というのは各学校によって違うと思いますので実施計画というのをつくっておりまして、現在あるのは令和2年度から令和5年度までの実施計画というのがあります。
 また今後、来年度には令和6年度以降の計画というのを策定して、計画的にそういった老朽化対策、長寿命化対策というのを進めていく必要があるというふうに考えております。

○中川委員 終わりにしますけども、そうしますと耐用年数は築何年というふうな設定があるんですか。

○太田課長 長寿命化計画の中では、耐用年数80年ということで設定しております。

          〔「結構です」の声あり〕

○平畑委員長 よろしいですか。
 ほかに御質問はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

    ウ 委員間討議

○平畑委員長 次に、本請願に対する委員の皆様の御意見をお願いいたします。

○杉本委員 防災に係る施策はさらに充実が必要だと思いますので、賛成をしたいと思います。
 請願者に対して、賛成か反対かというところはなぜなのかというところをはっきり。

○平畑委員長 それは討論で言ってもらうほうがいい。

○杉本委員 言わせてもうたほうがええかなと思って。すみません。

○平畑委員長 よろしいですか。

○杉本委員 はい。

○平畑委員長 ほかに意見はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、これで本請願に対する委員間討議を終了いたします。

    エ 討論    

○平畑委員長 次に、改めて討論として本請願に対する賛否の意向表明があればお願いします。

○杉本委員 請願者に対して意向をきちっと伝えたほうが、特に反対のときは伝える必要があるなと思うので。賛成の場合も言わせていただきたいと思います。
 防災に係る施策はさらに充実をさせていく必要があると思いますので、賛成させていただきたいと思います。

○平畑委員長 ほかにありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 ほかに討論なしと認め、討論を終結いたします。

    オ 採決   請願第48号   挙手(全員)   採択
    カ 請願第48号「防災対策の充実を求めることについて」に係る意見書案について
     (ア)意見書案の取扱い及び審査について


○平畑委員長 ただいま採択すべきものと決定しました請願第48号に係る意見書案についての取扱いはいかがいたしましょうか。

          〔「正副委員長一任」の声あり〕

○平畑委員長 正副委員長一任の声がありましたので、私から意見書の素案をお示ししたいと存じます。

(書記配付・朗読)

○平畑委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出いたしたいと存じますので御検討願います。  
 御意見があればお願いします。

          〔「なし」の声あり〕 

○平畑委員長 それでは、そのようにいたします。        

     (イ)採決 
     「学校における防災対策の充実を求める意見書案」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出することについて
          挙手(全員)   可決
 
  (5)請願第49号「義務教育費国庫負担制度の充実を求めることについて」
    ア 当局意見陳述

○平畑委員長 当局の意見があればお願いいたします。

○木平教育長 義務教育費国庫負担制度は、国の三位一体の改革でその存続が議論となりましたが、平成18年度から国庫負担率がそれまでの2分の1から3分の1となったものの、制度自体は堅持されたところです。
 義務教育ですけれども、国の将来の発展を支える根幹となるものであり、全国全ての子どもたちに一定の水準が維持され、等しくその機会が与えられることが必要です。その財政負担は国が確実に責任を果たしていくことが求められます。こうした見地から、必要な財源は国が責任を持って負担すべきものと考えます。
 引き続き、この制度の存続・充実を求めていきたいというふうに考えております。
 以上です。

    イ 質問

○平畑委員長 御質問があればお願いいたします。

○杉本委員 自治体の格差がないように、教育の機会均等、教育水準の維持向上ということの制度だと思うんですけれども、裏面のほうにありますけれども、現実的にICTの端末の修繕費とか家庭等での通信費、その他の公費負担について、県内で自治体間の格差がどれぐらいあるのか。これは、なされているところとなされていないところがあると思います。  
 それから、その後にあります情報通信技術支援員、特別支援教育支援員、教員業務支援員、学校司書、この他においても、県内でも自治体間の格差が生じていると思うんですけれども、その状況について教えてください。

○遠藤課長 まず、御指摘いただきました家庭での通信費ですとかICT環境に関する部分につきましては、就学援助の制度の中でも措置をされているところでありまして、半数以上の自治体で何らかの形で家庭への支援がされているものというふうに認識しております。
 また、ICT支援員の措置の状況でございますが、今、県で把握しているものとしましては、昨年度末の時点で県内71名が措置されているというところで把握しておりまして、県としても各市町で配置がされるように働きかけてまいりたいと思っております。
 また、学校司書の状況でございますが、こちらも昨年度の状況ですが、県内小中学校それぞれ7割程度で配置がされているというふうに認識しておりまして、こちらも配置が促進されるように引き続き働きかけてまいりたいと考えております。

○杉本委員 配置が促進されるように働きかけたいということなので、全部の自治体で配置されている状況にはない、格差があるということで、特にこのICT、端末の関係については、通信費を含めてかなりの違いがあるので、声は届いていると思います。ほかのところについてもそうです。特別支援の教育支援員についても、市町によってその率は大層な格差があるというふうに思っています。格差があるということで確認させていただいていいでしょうか。

○遠藤課長 実態として、各市町で違いはあるというふうに認識しております。

○杉本委員 以上です。

○平畑委員長 よろしいですか。

○杉本委員 はい、いいです。

○平畑委員長 ほかに御質問があれば。

          〔「なし」の声あり〕

    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論

○平畑委員長 次に、改めて討論として本請願に対する賛否の意向表明があればお願いいたします。

○杉本委員 賛成です。
 この請願の理由にあります教育の機会均等、それから教育水準の維持向上が各自治体で格差なく進められるためには義務教育費国庫負担制度の充実が必要だと思っておりますので、賛成をさせていただきます。

○平畑委員長 ほかにありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 ほかに討論なしと認め、討論を終結いたします。

    オ 採決   請願第49号   挙手(多数)   採択
    カ 請願第49号「義務教育費国庫負担制度の充実を求めることについて」に係る意見書案につ      いて
     (ア)意見書案の取扱い及び審査について

○平畑委員長 ただいま採択すべきものと決定しました請願第49号に係る意見書案について、取扱いはいかがいたしましょうか。

          〔「正副委員長一任」の声あり〕

○平畑委員長 正副委員長一任の声がありましたので、私から意見書の素案をお示ししたいと存じます。

(書記配付・朗読)

○平畑委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出いたしたいと存じますので御検討願います。  
 意見があればお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕 

○平畑委員長 それでは、そのようにいたします。        

     (イ)採決 
     「義務教育費国庫負担制度の充実を求める意見書案」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出することについて
          挙手(多数)   可決 

(休憩)

 
  (6)請願第50号「誰もが、家庭の経済事情に関わらず学ぶことのできる教育環境整備、三重県独自
    のさらなる学級編制基準および教職員配置基準の改善をすすめることにより、すべての子ども
    たちが大切にされる安全・安心の三重の教育の実現を求めることについて」
     ア 当局意見陳述

○平畑委員長 当局の意見があればお願いいたします。

○木平教育長 請願の中にございます、県立高校の学習端末を令和4年度の入学生の方から保護者負担で購入していただいているわけですけれども、その考え方について、以前、令和2年度、令和3年度に本常任委員会とか本会議の答弁とかでも説明させていただいたんですけれども、改めて説明させていただきます。
 まず、学習端末は、授業で日常的に活用するということはもちろんなんですけれども、家庭でも学校から事前にオンライン配信される教材とか動画による学習、授業実施後に配信される課題、宿題プリントによる復習とかその提出、それから、授業で使用した教材をオンデマンドで繰り返し視聴することもできますので、そうしたことにより学習習慣の定着と学習内容の理解が進むということ、加えまして、生徒が自分に適した学び方、あるいは興味、関心のある分野の学びを選択して学習したり、活用したいアプリを自由にインストールできたりするということも大切になります。
 こういうことから、令和4年度の入学生から保護者に御負担いただく形で、1人1台学習端末により学校と家庭での学習が切れ目なくつながる新たな学びというのを推進しているところでございます。
 一方で、購入に際しては、各学校分を県教育委員会で取りまとめ、より安価なものとなるように努めているところです。また、分割での支払いとか、既に家庭にある端末を使用することもできます。購入が難しい場合は、端末の貸与について柔軟に対応をさせていただいているところです。
 こうした学習端末の購入に伴い、各学校ではそれまでの電子辞書とか副教材の削減、あるいは制服についてリサイクル活動を呼びかけるなど、いろんな経費の見直しに努めているところです。今後も、副教材をはじめとする購入物品等の精査、制服のリサイクル活動の促進など、保護者負担の軽減に取り組んでまいります。
 それから、これまで保護者で御負担いただいていた高校の教室のエアコン代ですけれども、令和2年度から全て県費で対応させていただいているところです。
 次に、学級編制のほうですけれども、三重県ではこれまで国の加配定数を活用して、県独自での少人数学級を進めています。これらに加えて、さらに少人数学級を独自に実施するためには、教員確保のための県費が必要となります。
 先般の文部科学省の概算要求で、新たに小学校4年生を35人学級にするための予算が示されました。本県では35人学級について、国の加配定数を活用し、国を1年先取りする形で対応させていただいています。来年度も、新たな財政負担を伴わずに、令和4年度に実施したような国の計画を先取りした形の学級編制を実施することについて検討してまいります。また、国に対して学級編制標準の引下げと教職員配置基準の改善について要望をしてまいります。
 以上です。

    イ 質問

○平畑委員長 御質問があればお願いします。

○杉本委員 高校生のICT端末整備については、全都道府県の約半数が公費負担で整備しているということが趣旨に書いてありますけれども、公費じゃなくて私費のメリットといいますか、ということを今、教育長のほうがおっしゃったんですけれども、全国的な動向として、今後公費負担の県が増えていくという状況にあるのか、全国半数の自治体は公費、半数の自治体は私費というこの状況は来年度も続くのかどうか、その辺のところはつかんでいますでしょうか。

○山北課長 まだ今年、新入生に取り入れたばかりですので、全国的に公費が増えるとか個人負担になるという傾向はつかめてはおりません。

○杉本委員 保護者の負担で今一番大きく聞こえてくるのは、入学時の端末の購入のところの部分ですので、その辺の動向はつかんでいく必要があるのかなと思っております。分かりました。

○平畑委員長 ほかに質問はございますか。

○山内委員 ちょっと教えていただきたいんですけども、学級編制基準とか教職員配置基準なんかに、いわゆる発達支援とか個別支援が必要な子どもたちに対しての配慮というところは何かうたわれていたりするんでしょうか。

○野口課長 特別支援に関する生徒に対して教員がこれだけというような標準というのは示されております。それに基づいて、県も例えば生徒何人に対し教員が何人というふうに基準を決めさせていただいとるところです。

○山内委員 それはいわゆる地域の学校の普通学級の編制基準にも示されているということでいいんですかね。

○野口課長 基準を我々が、県で決めていますので、それを基に学校に配置をさせていただいとるというところです。

○木平教育長 学級編制については、普通学級というか、学級が何人であるということと、別途複式学級が何人であるということ、それから、特別支援学級を設置する場合には、その基準が国において定められております。
 加えて、特別支援を要する場合について、加配定数というのが予算上措置されるわけですけれども、それについて、例えば国における加配定数も年次進行をしているんですけれども、何人程度に1人という形で加配定数の配置の基準というか、それは国の加配定数上ございます。ですので、学級編制については、通常学級と特別支援学級と複式学級という形での基準ということになります。

○山内委員 ありがとうございました。

○平畑委員長 ほかに御質問はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論

○平畑委員長 次に、改めて討論として本請願に対する賛否の意向表明があればお願いいたします。

○杉本委員 賛成の討論をさせていただきます。
 まずは保護者の負担がやっぱりどんどんと多くなっているし、それから、新型コロナの影響もあって経済的に厳しい家庭も増えている中にあって、軽減策を講じることというのは非常に大事なことだと思いますので、1点、その点で賛成をさせていただきたいですし、学級編制基準については、先ほど教育長のほうも1年前倒しする形で進めているということ、それから本県独自のものもあるということで、この内容に沿った形で現在三重県教育委員会のほうも進めていただいているということと、それに加えて、さらなるということで、中高については国のほうがまだ法改正の意向は示していませんし、それから、将来的にはやっぱり下限25人の撤廃をしていくような学級編制基準であるべきやと思っていますので、そんなことも含めて、私はこの請願に賛成をさせていただきたいと思います。

○平畑委員長 ほかに討論はございませんか。

○日沖委員 私も賛成の討論をさせていただきたいと思います。
 先ほどICT端末の保護者負担のメリットについては説明がありましたものの、それはそうなのかもしれませんけれども、やはりこの請願の要旨にもありますように、誰もが、家庭の経済事情にかかわらず学ぶことができる教育環境の整備というのは極めて重要でございますので、いろんなところで徐々に公費負担というのを三重県も進めていただいておるところは承知しておりますけれども、さらに進めていただきたいということ、そして、これも繰り返しになりますけれども、県の負担で行うということはなかなか、正直、現在の段階では厳しいところは承知しておりますけれども、やはり学級編制基準の改善、教職員配置基準の改善を図って、しっかりと少人数教育を制度の下で確立していってもらうということが本来の姿だと思っておりますので、そういう点も含めて、両方含めて賛成をいたします。

○平畑委員長 ほかに討論はございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 討論なしと認め、討論を終結いたします。

    オ 採決   請願第50号   挙手(多数)   採択
    カ 執行部に対する処理経過・結果報告の請求

○平畑委員長 ただいま採択いたしました請願第50号を執行機関に送付し、その処理の経過と結果の報告を請求したいと存じますが、御異議ありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、この請願第50号の趣旨は、令和3年定例会9月定例月会議において採択されました請願第39号「三重県独自のさらなる学級編制基準の改善と教職員配置を含む教育環境の整備により、すべての子どもたちが大切にされる安心・安全の三重の教育の実現を求めることについて」と趣旨が同一であると認められるため、同様の処理の経過と結果の報告を求めることになります。
 今後は、先ほど採択しました請願第50号の処理の経過と結果の報告を請求することにより、令和3年の請願第39号に関する処理の経過と結果の報告は不要といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

          〔「ありません」の声あり〕

○平畑委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で請願の審査を終了いたします。
 
 2 所管事項の調査

○平畑委員長 まず、調査に先立ち、お手元に配付の資料1をご覧ください。
 これは、去る8月22日に開催されましたみえ高校生県議会での高校生議員からの質問及び答弁のうち、当委員会に関連する部分を抽出した資料でございます。
 議論された内容につきましては、今後の当委員会の所管事項調査等において、議論の参考としていきたいと考えますので、また、ご一読いただきますようお願いします。
 
 (1)「『令和4年版県政レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)
    ア 当局から資料に基づき説明 (井ノ口次長)
    イ 質問

○平畑委員長 それでは、御意見がありましたらお願いいたします。

○山内委員 クラブ活動の地域移行はまた後の所管事項で出てくるんですけども、せっかくなんでちょっとここで聞かせていただきたいんですが、令和3年度から4中学校をモデル校としてという中で、課題についての議論を行っているところですというところなんですけども、その課題の中で、例えば子どもの数が少なくなってきているので、外部人材の方、地域人材の方にクラブの顧問をお願いしたいんですけれども、クラブの存続自体が、今年はメンバーがいるんですけど来年はいるかどうか分からないとか、そういった少人数の中学校であるがゆえの悩みとか、そういったところのお話というのも上がってきているんでしょうか。

○奥田課長 モデル校の実践においては、少人数の部分でということについては具体的には課題として出てきていないんですが、実際にはそういうところは課題としてあります。
 モデル校では、主に平日と休日との連携であったりとか、けがの緊急時の円滑に進める体制であったりとか、今後増やしていくときの受皿の確保はどうしていくかとか、そういうのが主な課題として上げられておるところです。

○山内委員 課題としては認識されているということでしたので、ありがとうございます。よろしくお願いします。
 それから、もう1点なんですけれども、これは多分私が発言させていただいたところなんですが、その下段の病気療養の高校生等へのICTやオンラインを活用した学習保障について、努めていただいておりますというお返事というか答弁をその当時もいただいたと思うんですが、ちょっと確認なんですけども、これは県内の病院施設にかかわらず、県外の病院施設でも同じように保障をしていただけるのかというところと、あともう一つ、例えば愛知県なんかですとKubiという端末のスタンドがあって、これを少し紹介させていただくと、端末を教室にセットしておいて病室にいる生徒が遠隔操作できると。その場で自分の首を動かすように、黒板、教師、生徒たちなど見たい方向に動かすことができるといったものなんですけども、こういったものの導入は多分三重県ではそこまでされていないのかなと思うんですが、そういったところも今後視野に入れていくようなお話があるのかどうか教えていただきたいんですけども。

○山北課長 まず1つ目の県外の病院の場合ということなんですけども、現在、県外の把握はしておりませんけども、長期の病気で自宅療養している生徒についてもオンラインで授業を行って、出席というか単位を認めていっていますので、同様のことを県外でも行うことはできると思っております。
 御指摘いただいたKubiという活用につきましても、かがやき特別支援学校のほうで3台持っていただいていて活用しているんですけども、高校ではまだ少人数のために活用までには至っておりませんけれども、購入して活用できる体制を整えております。

○山内委員 ぜひ進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

○野口委員 ちょっと教えていただきたいんですけど。外国籍の方が日本へ来る、これは生徒ですから多分保護者か何かが一緒に見えとると思うんですけど、このときに日本語が理解できていないというのは大体どれぐらいの数というのを、教育委員会として把握されているんですかね。もし把握しているんなら状況を教えてほしいし、把握していないんやったらやむを得ないんで把握してほしいなと思うんですけど、どうでしょう。

○遠藤課長 まず、小中学校の学齢の場合でございますけれども、昨年度の時点で日本語指導が必要と判断された外国人児童生徒の数は県内で2301人ということになっております。

○山北課長 県立学校におきまして、日本語指導が必要な外国人生徒数は276名把握しております。

○早津課長 特別支援学校に在籍する日本語指導が必要な方については、68名というふうに把握しております。

○野口委員 結構みえるんですよね。もう少し少ないかなと思ったけど、そんだけ働きに見えている方がみえて、当然子どもも。これはもう人権的にも夫婦で来られるのが当然のことやと思っとるし、そうすべきやと思っとるんですけど、この方たちというのは、子どもの場合は成長が早いんで言葉を覚えると思うんですけど、この2300人の方というのは、誰か担当というか、先生方をつけておられると思っとるんですけど、こんだけようけおったら全員つけられるというわけじゃないと思うんですけど、そんな指導というのはどういうふうにしとるんですか。

○遠藤課長 御指摘いただきましたとおり学校現場でも課題として捉えておりますが、通常、集住地域で行われる対応といたしましては、まず、全く日本語ができない場合には、教室での授業についていける段階になるまで取り出しをして、初期段階の日本語を覚えていただくような支援というのをしておられます。それで一定程度日本語の能力が上がってきた段階で、通常学級でありますとか学校に戻しまして授業を受けていただくという形を取っておりまして、そういった取り出しての対応が必要な場合には、教員の加配等も措置させていただいているという状況です。

○野口委員 もう大分前というか3年か4年ぐらい前なんですけど、うちの幼稚園へベトナムの子が来て、もう泣きっ放しだと。で、言葉が通じないと。教育委員会に言うたら教育委員会では担当者がいないんですということで、私、頼まれまして、私の知り合いの人に頼んで聞かせてもらったことがあるんですよね。だから、単純に言葉が通じないから話ができないということで、教育委員会のほうにお願いしたら、私の友人の方を臨時的に、雇うというわけじゃないけど、アルバイトみたいな格好でしてもらったことがある。
 これから、さっき言ったようにそういういろんな言葉、外国の方やけど教育してくれるボランティアは結構みえると思うんですよ。そこら辺の活用もぜひまたお願いしたいなということで、これはもう要望ですんで、させていただいて終わらせていただきます。ありがとうございました。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

          〔発言する者なし〕

○平畑委員長 なければ、(1)「『令和4年版県政レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答についての関係分の調査を終わります。
 
 (2)「『強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)』及び『みえ元気プラン(仮称)』最終案に対する意見」への回答について(関係分)
 (3)「強じんな美し国ビジョンみえ」及び「みえ元気プラン」成案について(関係分)
    ア 当局から資料に基づき説明(上村副教育長)
    イ 質問

○平畑委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○野口委員 これはいじめやということでよく言われるんですけど、先生が暴力をしたというので一回、問題があったことがあったんですわ。調べていくと、どうも暴力じゃなくて、頑張るような感じでやったことを子どもが親に言うたら、その親が結構クレーマーみたいな方で、それで大ごとになったということがあったんですわ。
 私もそれを確認させてもうたら、教師は一生懸命やってもらっとるので、ちょっとこれは保護者の方に話をさせてもうたわけや。そんなんを一生懸命やっているということは。そういうことが結構あるみたいなんですよ。
 教育委員会のおかげで権利、人権教育をばっちりやっていただいたおかげで、すごく権利、人権のあれについてはいいんですけど、それによって生じる障害というのも出てきたと。その中で道徳というのも出てきたんだと思うんです。
 道徳の関係も一生懸命やってもうとるみたいやけど、ちょっと意見というか質問となると難しいところがあるんだけど、やっぱり現状を把握してもらうというのが一番大事やと思うんで。どうしても子どもとか保護者の言うことが多々優先される。特にマスコミはもう人権問題やと言うとそれにすぐ乗ってきますので。ただ、それが実際どうかというと、発表すると今度はまた教育委員会がかなりたたかれてやられるんだけど、これはもう毅然とした態度でやっていただくようにお願いしたいと思います。
 やっぱり暴力は絶対いけないんで。これはもう、先生もストレスでやっている方もみえるのが現実ですけど、そればかりじゃなくて、学校の中の環境も、先生方の努力、また、人によって接し方が違うもんで。私たちの娘なんかは先生のことを君づけで呼んでいたことがあってびっくりしました。君づけって、ええって。何々君と言うんですわ、先生のことを。聞いたら、ほかの子どももみんなそうなんです。君づけなんです、先生を。なめとんかと。
 中には、僕らにようけんかを売ってくる子がおるんですわ。要するに、殴ってもうたら金が取れると思っとるんですよ、本当に。議員だからって。だから、そんな感じで、状況でやる場合もあるんでね。これは私は手を出さなかって、私の知り合いの人がどつき倒しとったんでえらいことになっとったんですけど。それはそれとしてあれなんやけど、私は止めましたんでね、当然。そやけど、そういうことを人権と言うんですよ、それを。殴られたから金をよこせと。後でその子どもを引っ張ってきて、引っ張ってというか連れてきて、兄貴からどういうことやったんやと言ったら、いや、議員やったら金が取れると思ったもんでと言うわけですよ。ちゃんと後で、体罰やなくて教育はしましたけど。
 そんなんもあるんで、一概に言えんことがあるんで、状況だけははっきり、確認だけはもう絶対お願いしたいと。さっき言ったように、毅然とすべきときはしてもらうと。マスコミやらの批判があろうが、そこら辺だけお願いしときたいと思います。今までを見とると、どうもわーわー言われて引っ込んでいくような感じになるんで、それだけちょっと。もう前から一回言わなあかんと思って、ちょっとここで言うべきかどうかは問題やとは思うんですけど、そういう状況があるんやったらまた教えてもらってもいいんです。質問として、もしあれば。

○井ノ口次長 いろんな出来事が日常、学校内では起こっております。いろんな状況があったときに、やはり被害側の立場に立ってまず初動をちゃんとすると。そこは大切にしていきたいと思います。初動をした後に、状況をしっかりと把握して適切な対応に結びつけていきたいと思っておりますので、先入観を持たずに初動をしっかりしていきたいと思っております。

○野口委員 去年やったかも高校のそういう問題を私からちょっとお願いして、教育委員会に連絡をさせてもうて、処理というか、うまいこと話し合ってやっていただいたことがありましたんでね。ただ、それを見ていくと、本当に多種多様な問題があるのかなという思いがしましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

○杉本委員 今のことにちょっと関連してなんですけれども。みえ元気プランそのものにとか回答そのものにということではないんですけれども、いじめについては三重県いじめ防止条例があるかと思うんです。やっぱりこの条例を踏まえていただいて。先ほど野口委員が言われたことに関連してなんですけれども、三重県いじめ防止条例は第8条で保護者の責務というのがあります。
 保護者は連携して取り組みなさいよ、そのことに努めなさいよということが書かれているんですけれども、今回、教育委員会がこういうふうに施策とする場合は、そこのところがやっぱり少し弱くて、学校の責任を感じて、学校、学校というか、学校がどうこれに対応していくかという、第7条を中心にして書いてもらってあるんですね。学校及び学校の教職員の責務というところを強調して書いてもらってあって、それはそれで大事なことやと思うんですけども、第8条のあたりのところとかを、今後いろんな形でいじめのところを出していただくときにはぜひお願いしたいなと思いますし、この三重県いじめ防止条例の中では「道徳教育、人権教育及び体験活動の充実を図る」となっておりますので、やっぱりその辺も条例の趣旨にのっとって今後施策等の展開をお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

○井ノ口次長 委員がおっしゃいましたように、いろんな対応は学校だけでできるものではございません。地域、家庭とも連携をして、家庭にも必要な行動を取ってもらう場合にはしっかりとお伝えして、学校、家庭、地域が一体となって子どもたちの支援をしてまいりたいと思っております。

○平畑委員長 よろしいですか。

○杉本委員 いじめ防止条例に沿った形でお願いしたいと思います。
 あと1点、回答そのものにどうのこうのと言うわけではないんですけれども、改めて、不登校と貧困問題との関連についてはどんなふうに捉えているかというあたりのところで、県教育委員会としてのお考えというか、把握の状況をお聞かせください。

○萬井課長 不登校の要因であるとか背景につきましては、本当に複雑化、多様化しておりますので、その中で貧困ということももちろんあるかというふうに考えております。
 教員は子どもの状況を把握しやすい立場にありますので、家庭訪問であるとか、日々の子どもとの関わりの中でいろんなことに気づいて、それを学校の中で共有して、学校の中だけで解決が難しい課題についてはスクールソーシャルワーカー等と連携をしながら課題の解決に努めていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○杉本委員 要因の中の一つにあるというお答えだったと思います。今後、子ども・福祉部のほうでヤングケアラーのことが出てくると思うんですけれども、ヤングケアラー、不登校、貧困って関連性は幾つか見られると思います。言われたように、やっぱり捉えるのは学校なんですよね。ですので、そんなことを記述はなかなかしにくいと思いますけれども、今日はそのこと、関連があるということを確認させていただきました。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

○山内委員 13ページのKPIの指標の表のところなんですが、一番上の項目で、特別支援学校高等部の一般企業就職希望者の就職率ということで、現状は100%で令和8年度の目標値も100%と、非常にしっかり取り組んでいただいているというふうに思っていました。ありがとうございます。
 その上で、多分学校のほうで担当の教員の皆さんに力を入れていただいていると思うんですが、卒業後、就職をした後もかなりしっかりと面倒を見ていただいている、関わっていただいていると思うんですが、離職率というか、そういった状況がもし分かれば教えていただきたいんですけども。

○早津課長 特別支援学校で3年間、定着支援ということで継続的に子どもたちの状況把握に努めております。その中で、やはりどうしても体調の不良だとか、いろんな家庭の事情等もあって、2年前に卒業した方だと約1割の方が離職されたと。2年後に、そのもう1年前に卒業された方は2割というのが現状になっております。
 ただ、離職された後も、職業に関する関係機関と連携しながら実際にその子どもたちへの支援の必要があれば継続的にセンターとかと協力しながら、何とかまた次の職にということについては進めているところでございます。
 以上でございます。

○山内委員 卒業後3年間関わっていただいているということで今示していただきまして、本当に感謝です。
 また、1割、2割ということで、どうしても年数がたつと離職率が上がっていくというところは、多分ほかの社会においても同じような状況があるのかなという中で、しっかりと関わっていただいているというふうに思っています。卒業した後が、社会に入っていく中で非常に大きな変化が家族とともに生じてまいりますので、こういった関わりがあるというのは本当にありがたい状況であると思っておりますが、引き続き、3年過ぎた後もいろんなところと連携をしながら関わっていただける方向だということもお聞きさせていただいたんで、ぜひ、あとそういった流れというのも、社会のほうにしっかり還元していただけるような動きもしていただけるとありがたいなと思います。ありがとうございました。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、(2)「『強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)』及び『みえ元気プラン(仮称)』最終案に対する意見」への回答についての関係分及び(3)「強じんな美し国ビジョンみえ」及び「みえ元気プラン」成案についての関係分についての調査を終わります。 

(休憩)

  (4)「三重県教育施策大綱」の策定について
  (5)「三重県教育ビジョン(仮称)」の策定について
  (6)新型コロナウイルス感染症に関する対応について
  (7)県立高等学校の活性化について
     ア 当局から資料に基づき説明 (上村副教育長、井ノ口次長)
     イ 質問

○平畑委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。ございませんか。

○杉本委員 新型コロナウイルス感染症のアンケート調査の結果についてなんですけれども、1つ分からなかったのが、コロナ禍の影響によって友人との関係に不安を抱く子どもが増えたというのが出ているんですけど、具体的にどういうことなのかなというのがイメージできなかったものですから、少しそのことを教えてください。
 それから、保健室対応や相談という中で、SC、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、それから医療機関の受診を勧める必要のある子どもが増えたというのがあって、スクールカウンセラーと医療機関の受診というのは分かるんですけれども、スクールソーシャルワーカーが必要やというのはどんなケースなのかなというあたりのところを少し教えてください。
 それから、コロナ禍の影響で不登校の子どもが増えたというようなアンケート結果になっているんですけれども、既に発表されているんですけどもう一回確認させてください。2020年度と2021年度の不登校の数はどれぐらい増えているのかというところを教えてください。
 それから、それを受けてから少し、今後のこの結果を受けての対応についてがこれでいいのかな、この記述でいいのかな、このような内容でいいのかなというところを感じておりますので、その辺りのところも少し、後ほど要望させていただきたいと思います。
 以上です。

○奥田課長 1点目の友人との関係に不安を抱くというところの件なんですが、直接この理由について聞いているわけではないので明確な理由は分からないところではあるんですが、やはりマスク等を常時つけている中で、顔でのコミュニケーションであったりとか、そういうようなところで表情が読み取れなかったりとかして、不安を抱いたりしていることもあるのかなと認識しておるところです。

○萬井課長 お尋ねのありました不登校児童生徒の数でございます。
 令和元年度の公立小中学校における不登校児童生徒の数は2307人、令和2年度につきましては2439人でございます。それから、県立高等学校における不登校の生徒でございますが、令和元年度は778人、令和2年度は760人でございます。
 それから、お尋ねのありました、スクールソーシャルワーカーが医療へつなぐということでございますけども、子どもたちの状況につきましては本当に多様な状況がございますので、福祉につなげる場合もございますし、それから、医療につなげることが適切な場合はスクールソーシャルワーカーがつないでいくということもございます。
 以上でございます。

○杉本委員 このアンケート結果を踏まえて、もう少し具体的にこの結果の示している内容を把握していただく必要があるんじゃないかというふうに今の答弁を聞かせてもらって思いました。
 マスクのことはよく分かるんですね。確かに、ソーシャルディスタンスを取りなさい、離れなさいということをずっと3年続けてきているので、こういうデータが出てくるのは当然のことですよね。で、今後につながるんですが、そうしたらその後、今ウィズコロナの時代に入ってきて、そのうちマスクも外れてくると思うんですけれども、この後、じゃ、そこをどう回復していくかというところの対策が必要やと思うんですよ。子ども同士の関係をどうつなぐかとか、どんな活動を入れ込んでいくかというか、学び合いだとか体験活動だとかをすごく重要視、そこをやらないと。本当にすごく重要なところが失われているので、そこら辺の対策が後にちょっと読み取れないというのが1つなので、そこは要望させてください。これが1つです。
 それから、スクールソーシャルワーカーっていうのを書いてもらってあって、やっぱりこれだけ複雑化、多様化する中で、不登校やらいろんなことが起こってくる中で、多分こういう専門職の果たす役割がこれまで以上に大きいということだと私は思っているんですね。
 なので、スクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーって、随分と木平教育長に進めていただきましたけれども、今後もこの方向性ってすごく進めていかなければならない状況がこのアンケートから出てきているなというふうに読み取らせていただいたので、またその辺りも今後の対策として御検討いただく必要があるんじゃないかなというふうにも読み取らせていただきました。
 それから、不登校の増減ですけれども、令和2年度を聞いてしまったのでそんな答えになったんですけれども、コロナ禍の前より増えてきているというふうに捉えさせてもらったらいいですか。数としてはあまり変わらないというふうになっているんでしょうか。もう一回、そこをちょっとお願いします。

○萬井課長 数としては先ほど申し上げましたように増えておるんですけども、この全てがコロナ禍の影響であるかどうかというところについては定かではないんですが、令和2年度と令和元年度の調査の違いでいきますと、令和2年度は新型コロナウイルスの感染回避というような項目も新たにできておりますので、ちょっとその辺りも併せて見てみないといけないかなと思っています。

○杉本委員 今いみじくも御答弁で、不登校の背景についてまだ十分に捉え切れないとおっしゃったそのとおりで、文部科学省から求められている調査の項目は、きめ細かに捉えられるような調査項目ではないと私は思っているんですね。なので、やっぱりその背景を丁寧に、私は貧困のことも含めて丁寧に不登校の背景を捉えていく、もう国ができやんのやったら県として捉えていくということをしていただきたい。で、それに合わせた対応をしていただく必要があるんじゃないかなって思っています。
 このままだと不登校はどんどん増えます。ここを何とか今食い止めていく必要があって、そのためにもこのアンケート結果を受けた対応は、現状ではここで、今日の時点ではこれで了解しますけれども、今後はやっぱりこのアンケート結果を踏まえて、SCなりSSWなりに児童支援加配なり、もう本当に手だてが必要だと思っています。その辺りはどうでしょうか。
 加えて言うならば、養護教諭。養護教諭は800人でしたかね、2人配置になるのが。児童生徒数が800人やったかな、850人やったかな、すみません。800人か何かで養護教諭は2人配置になります。でも、799人のところと800人のところにどんだけの違いがあるんだろうと私はいつも思っているんですね。今、養護教諭は、児童数の多いところは本当に大変やと思うんですよ。なので、その辺り、国の基準はやっぱり見直していただきたいし、そこが無理であれば、やっぱりその辺りのところへの県としての対策を打っていく必要があると思うんですね。
 教諭のところにはいろんな県単の加配をつけてきていますけれども、養護教諭のところにはそれをあまりやっていないと思うんですね。でも、今ここに来て、養護教諭のところの果たす役割を見直す必要は少しあるというふうに思っていますが、その辺りはどうでしょうか。

○木平教育長 コロナ禍3年目を迎えて、私も学校を見せていただいて、児童生徒の状況は、やっぱり休み時間であっても今までのような形で関われなかったり、給食のときもそうです。授業も協働的な学習というのが当初制限されて、大分元に戻りつつありますけれども、それから、おっしゃった体験活動も当初かなり制約させていただいて、今、改善されていると思います。授業もそうですけれども、それ以外の時間というのも子どもたちにとっては非常に重要な部分であると思います。
 今後の対応はこれで全てということではなくて、マル2というか、小中学校でしたらやっぱり市町教育委員会がしっかり課題認識を持っていると思いますし、それから、保健担当者もいろんな思いがあると思いますので、そこと意見交換をしっかり重ねて、具体の対応を市町教育委員会においてもしっかりやっていってほしいというふうに思います。
 それから、スクールソーシャルワーカーとかの専門職について、これまでも配置は拡充させてきていただいているんですけれども、スクールカウンセラーは全国平均に比べると少し多いかなという気はするんですけれども、スクールソーシャルワーカーはまだまだそういうところまで行っていないところもありますので、教員との、教員も、これもってなかなか難しいところがありますので、学校全体をどういう形で教員の配置、専門職の配置をバランスよくしていったらいいかということも踏まえて、来年度に向けて教育委員会としてもしっかり検討はしていきたいというふうに思っております。
 以上です。

○杉本委員 今後また御検討いただくということで、先ほど教育長もおっしゃったんですけれども、スクールソーシャルワーカーがいいのか、その役目を本当は教員がしたほうがいいという状況も、学校もあると思うんですね。なので、本当にどんな職種をどう配置するか、限られた予算の中でというところは併せて御検討いただければと思います。

○平畑委員長 よろしいですか。

○杉本委員 はい。

○平畑委員長 ほかにありませんか。

○中川委員 まず1つ目は、県立高等学校の活性化についての項で、16ページ。伊賀地域云々の中で、今年度の協議では、私立の通信制高校が開校したと。したがって、「昼間定時制の設置等の検討について今後の生徒の進路動向を注視していく必要があると整理しています」と。このことについてまずお聞きしたいというのが1点目。
 2つ目は、活性化という中で、文部科学省が生徒指導の手引、これを変えられましたよね。これは数年たつかと思うんですけれども、校則の改定とかそういった形でいろいろ県内で検討されておるんかと思うんですが、数年たって、この三重県下の高校で校則がどのように改定されたのか、現実的に今の状況をお示しいただきたいと思うんですが、この2点。

○大屋課長 伊賀地域の今年度4月に開校した私立の通信制なんですけども、こちらが開校したことで、今年24名の生徒が入学している状況でございます。
 もともとこの伊賀地域で、こうしたニーズを踏まえながら昼間定時制をという議論につきましては、伊賀地域の子どもたちのうち何人かが、例えば伊勢にも通信制がありますのでそちらに向かったりとか、あるいは県外の広域通信制というのを含めながら進学をしているところもありまして、そうした状況に対して、伊賀地域にこういうことを置いたらどうだろうかというところがスタートでした。
 ところが、今お伝えしましたように、この通信制の学校に24人が入り、全体として子どもたちの動きが、あ、ここ、という動きがちょっと見えましたもので、そこをしっかり見定めて、子どもたちの状況も判断しながらということで考えていきたいというところが協議会の状況でございます。

○中川委員 今御回答いただいたように、私立の通信制高校は伊勢の学校なんですね。ここはやはり、名張市をはじめとし伊賀地域の皆さん方の強い要望がございました。と同時に、不登校の生徒を受け入れて、大変状況がいい形を取っております。
 そんな状況ですので、改めてもう一つ、昼間定時制云々というのは、まだスタートしたばかりですから、状況をきちっと示していただいて、恐らくきちっとした答えが出てくると思いますので、その辺りは慎重にしていただいて、この通信制学校を見ていただきたいなと、こんなふうに要望させていただきたいと思います。
 もう1点。

○萬井課長 校則の見直しについてお答えいたします。
 校則につきましては、時勢に合わない校則については見直しが必要であるということで、各学校では児童生徒の実情であるとか、保護者の考え方、地域の実情、それから社会の常識、時代の進展、人権の視点から見直しをするようにしております。
 最近の見直しの結果を申し上げますと、令和3年度中に男女別の制服の規定が全ての高等学校でなくなったところでございます。それから、3年度末までには全ての県立高等学校の校則を各学校のホームページに掲載しているというようなところでございます。
 以上です。

○中川委員 今お示ししていただいたように、制服についてもきちんと明文化したということです。本当に今回のこのことにつきましては、学校だけじゃなくて子どもたち、あるいは保護者等々も参加してつくられたとか、その辺りはどうでしょうか。

○萬井課長 今お尋ねのありました件につきましても、校則の見直しの際には子どもたちや保護者の声を聞くように、そういうふうな形で各学校のほうには説明をしておるところでございます。学校によっては、生徒会の役員が集まって校則について話をしたりというようなことも聞いております。
 以上でございます。

○中川委員 県は県立高校が所管ですから、小中学校に関しての状況というのは分からないわけですか。所管外ですから分からないということでよろしいんですか。

○萬井課長 すみません。小中学校の校則の見直しのところにつきましては、把握しておりません。

○中川委員 本当に子どもたちのニーズというのが幅広くなってまいりましたので、こういう形で子どもたちの意見を聞いていただいて、今の時代に合った対応をしていただいとるということですので、なおも見直しは随時やっていけるというふうになっておりますので、そういう観点で見直しを絶えずやっていただいて、対応していただきたいなと要望して終わります。

○平畑委員長 ほかに。

○小林委員 県立学校の活性化のところなんですけども、14ページの2の(6)なんですが、これからの時代に必要な力を育む県立高等学校の各学科・課程の活性化ということで、これは既存の学科、課程をさらに充実していこうということなんでしょうか。それとも、さらに新たな職業系専門学科とか、そういうところを増やしていく考え方もあるということなんでしょうか。

○大屋課長 ここで言う、学びと配置の在り方を検討しながらこれからの時代に求められる学びを提供していくというのは大きな言い方でございまして、それを現在、地域ごとで協議しているところです。
 地域の中で子どもたちが減っていきますもんで、そのときに一番課題となるのは、そもそもある学校の学科自体が幾つかなくなっていく可能性が正直あります。例えば、工業高校であれば機械科とか電気科、電子科とかがありますけども、多くの学校がもう1学科、1学級しか置けない状況になって、子どもが減っていくときに、そうしたときにこれはどういう形でやりましょうというところで、また新しい何かの形を考えるのか、あるいは、どういうふうな形で子どもたちの学びの選択肢を維持していくとかというところを総合的に考えているところでありまして、方向性も含めてというわけではないということで御理解をお願いしたいと思います。

○小林委員 了解しました。
 あともう一つ、この(2)のこれからの社会の担い手となる力の育成のところで、よりよく生きようとする態度の育成という、これはどういう意味なんでしょうか。

○大屋課長 よりよく生きようという概念の中には、大きく個人の部分もあれば社会全体というのもあります。もともと遡れば教育基本法になろうかと思います。また、国も現在、教育振興基本計画の議論をしておりまして、その中にもウェルビーイングという言葉があるように、個人とか社会とかという2つの方向性を大事にしていくと。そうすると、このよりよく生きていくというのは、あくまでも個人だけではなくて、社会の担い手という部分もありながら2つの大きな方向性を含めている、そういう気持ちでございます。

○小林委員 了解いたしました。
 そういうことであれば、このようなことを育成していく場というか授業というか、それはどういうところで教育されるんでしょうか。

○大屋課長 前段で言う個人という部分につきましては、個人のスキルという部分に近いところがございますけども、特に社会性の育成につきましては、現在、学習指導要領の中でも探求的な学びというふうに、社会とつながりながらとか、あるいは、個人の部分であっても主体的で対話的で深い学びというふうに学び方自体も変えているところでございます。
 そういうふうに、現在学び方も社会の変化に応じて求められる力が変わっておりますので、個人でいえば自ら学ぶ、主体的に学ぶという力が中心になってきますし、もう一つ、社会という点でいけば協働的な学び、異世代間の交流であるとかダイバーシティーを意識するとか、そういったところをより深く感じられるような学びの場をしっかりつくっていきたいというふうに考えております。

○小林委員 よく理解できました。ありがとうございます。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

○野口委員 ちょっとこれはここで言うてええんか、その他のほうで後からのほうがええんか分かりませんけど、新型コロナのワクチンのことで聞きたいんですけど、新型コロナウイルス感染症に関する対応ということですので、これはどうなんですかね。新型コロナのワクチンのこと、その対応のあれを聞きたいんですけど、これは後のほうがええですか。

○平畑委員長 ここではないような気がしますね。

○野口委員 ここではない。じゃ、その他で聞かせていただきます。

○平畑委員長 よろしいですか。ほかに。

○山内委員 2点あるんですけど、1点目が新型コロナウイルス感染症に関する対応についてのところなんですけど、直接的というよりは、ちょっと読ませていただいていて、また、先ほど来、杉本委員とのやり取りも聞いている中で、今回養護教諭、またスクールカウンセラーのほうにアンケートというか、いろんな状況を聞いているということなんですが、一番気づいていただきたいのは、高校やったらちょっと難しいかもしれませんけども、小中学校ですと担任の先生になってくるんですけども、担任の先生と養護教諭、またスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーとの連携、こういったところはどういった状況にあるのかをちょっと教えていただきたいんですが。

○井ノ口次長 学校はいろんな職種の者が子どもたちに関わっとるわけですけども、それぞればらばらに対応するのではなくて、チームで生徒に対応しとるところです。
 ただ、その年度の当該児童生徒に関わる中心となるのはもちろん担任ですけれども、それを複数年、あるいは、もう少し全体を見ながらという形で関わっていくのが養護教諭であったり、あるいは、外とのつながりになりますと専門家の役割も果たしてくることになろうと思います。そういった形でそれぞれ役割分担をしながら、そういった方々の見解を情報共有できるような場を各学校では、連携をするためにチーム会議といいますか、そういった形で取り組んでおるところもあるというふうに認識しております。

○山内委員 スクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーとか養護教諭をつなぐ最初の、初動というか、きっかけというのは担任の先生が多いのかなという感覚があったり、特に家庭訪問とかをされている中で家庭の状況とかもつぶさに見られたときに、いろんな心配事等の気づきがあるんじゃないかなと思うんですが、そのときに担任の先生だけで抱えてしまうと大変なので、今言われましたようにチームで対応していくことが非常に大事なんですけども、ただ初動、最初の動きというのは担任の先生に動いていただきたいなというか、動くことが多いのかなという思いがあって、特にスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーを積極的に活用していくということなんですけども、活用する主体って最初は担任の先生なのかなと。そういった思いから、この辺の関わりが非常に緊密であるかどうかというところが少しここでは見えなかったものですから、そういったところの状況がちょっと心配になったんですけども、そういったところはまだ若干不十分なところもあるかなという感覚でしょうか。

○井ノ口次長 専門家を活用するときには、その専門家の方に担っていただいとる役割というか、そういったことをしっかりと認識していかないと、その専門家へいろんな情報を提供して、いろいろ一緒になって子どもに対応するということができないと思っております。
 特に、今、スクールカウンセラーのほうは大分なじみがあるんですけれども、スクールソーシャルワーカーについてはなかなかどういった役割をしてもらうかというのがまだ、担任とか関わる教員が役割について十分理解をして活用し切れていないなという印象は持っていますけれども、それは今取り組んでおるところでございまして、徐々に役割が浸透しとるというふうに感じております。 

○山内委員 養護教諭の方が複数年関わっていける立場だと、私も初めて認識させていただいて、担任の先生というのはどっちかというと1年ないし2年ということで短期間になってしまうので、養護教諭のほうがどうしても中心になっていくというのはなるほどなというふうに感じさせていただきました。
 その上で、いろんな御相談を受ける中で、特に不登校の保護者の方とかの相談を受けていると、スクールソーシャルワーカー等と連携させていただいて市町の福祉の行政と連携していますという状況があった場合に、その内容が担任の先生までうまく伝わっていなかったりとか、学校にうまく伝わっていなかったりとか、そういったケースもあるものですから、そういった情報はしっかり共有する場を持っていく、今後しっかり進めていくということでしたので、ぜひしっかりと進めていただきたいなと。そうすることで、本当に保護者と子どもたちの安心につながろうかというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 そこで意見とか考え方が違ったり、情報がどちらかで不足していると非常に不安感でしかなくなっちゃうものですから。そういった相談を結構受けますので、ぜひそこの連携は緊密にいただきたいなというふうに思います。
 それから、もう1点なんですけれども、県立高校の活性化のところで、2番の、先ほど来、小林委員からもありましたけども、これからの社会の担い手となる力の育成というところの、社会の一員としての自覚と責任感の育成にもつながっていくのかなというふうに思わせていただくんですが、誰もが安心して学べる教育の推進をしていただく上で、例えば、みえ高校生県議会でも過去に川越高校のほうからあった、防犯カメラの設置、学校の周辺であるとか学校内であるとか、あと通学路の安全確保に関すること、県立高校になると通学路という考え方はないですね、通学経路という言い方になるんかもしれませんけども、あと、防災の関係とか、そういったところの取組をしっかりと学校とか関係者がしていただいているんですけども、やはり社会の一員として深く関わっていくというところで、生徒の参画というところが、特に県立高校においてどの程度参画を促していただいているのか、そういった状況がもしあれば教えていただきたいんですけども。

○萬井課長 交通安全に関する高校生の取組でございます。
 本年度は久居農林高校が久居中学校、それから隣接します誠之小学校と連携いたしまして、子どもたちが通学路の危険箇所をリストアップいたします。そして、そのリストアップに基づいて現地の調査もしながら、学校周辺の安全マップを作成して、そして高校生が小学校に出前授業をするというふうな取組をしております。
 それから、昨年度におきましては、白子高校のほうで学校安全ボランティアと一緒に高校生が小学生の通学路の交差点で子どもたちの見守りをするというようなことで、高校生自身の交通安全や防犯についての意識の向上にもつなげたというような取組がございます。
 以上でございます。

○山内委員 特定のというか、モデル的なところの御紹介をいただきましてありがとうございます。
 防犯カメラの設置、また通学路の安全確保、自分たちの安心と安全をしっかり自分たちで守っていくというところが非常に大事でありますし、社会的な課題でもあろうというふうに思っておりますので、そういったところに積極的に参画いただいて、自分たちで自分たちの身を守っていくということは社会にそのまま参画していくことにつながりますので、そういった視点でもぜひ取組を推進いただきたいなというふうに思って確認させていただきました。ぜひ広げていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。

○平畑委員長 一通り意見は出たかと思いますが。あ、どうぞ。

○日沖委員 三重県教育施策大綱の策定に関して1つお聞きしたいんですけれども。4ページを見ながらですけども、2の8月30日の総合教育会議の主な意見の中で、例えば「学びを生かして、粘り強さ、柔軟性などの資質が高まることもめざしてほしい。」とか、「新入社員のコミュニケーション能力などが落ちてきているように感じる。社会総がかりで子どもを育てていけるような大綱にしてほしい。」とか、また、ちょっと飛びますけども、「「教育を取り巻く社会情勢の変化」には課題を書いたほうがよい。課題があり、それに対応するための政策、大綱となるはずである。」とか、そういうような御意見が上がっております。
 この意見に対してそれぞれどうということではないんですけれども、先ほど来、コロナ禍での子どもたちの影響についての対応のことで質問がいろいろ上がっておりましたけれども、もちろん現在まだコロナ禍の中にはありますけれども、この新型コロナウイルス感染症というのは恐らく、後ほど振り返ってみると、歴史に残るような大変大きな出来事になるんだと思うんですね。これだけの未知の感染症が広がって、突然学校が休みになったり、今もありましたけれどもマスクを常時つけている。本来でしたら楽しくおしゃべりしながら給食を食べるのを黙食である。本来でしたら遠足とか修学旅行、存分に楽しい思い出になるはずのものが、今、緩和されてきて行っていただいとるところもありますけれども、ほぼ2年、ほとんど学校で楽しい行事も控えなければならなかった。
 子どもにとって本来いろんな楽しいはずの学校が、楽しい部分がなかった。もちろん、勉強するところでございますので楽しいことばかりじゃないですけども、やはりいろんな思い出をつくりながら心身ともに、人間性、人格形成を図っていくべき学校で、歴史的なこういうことが起こったということは、これからの子どもが生きる力をつけて、そして自己実現を図って社会へ出ていく中で何らかの影響があったのではないかという、例えばふだんの社会生活の中でも祭りがなかったとか、子ども会の行事がなかったとかで大人とのふれあいもないとか、日常の社会の中でもいろんな影響がありましたので、子どもの成長にとってどういう影響があったのかということを一度どこかで検証して、何か判明することがあれば、健全な成長が図っていけるように軌道を修正したり指導したりしていくことを見つけていかなければいけませんし、そういう検証みたいなものを大綱の中に、新型コロナウイルス感染症による子どもの心身の発達の成長に関してどうだったんだろうかということを検証するというようなことを盛り込むことはどうなんでしょうかねということなんですけれども、それが大綱というものにそぐうのかどうか私はちょっと認識不足で分かりませんけれども、これは強じんな美し国ビジョンみえとかみえ元気プランに基づいて特に注力していきたい取組を中心にまとめるものだということでございますけれども、しかしながら、これだけのことが子どもたちの中で何年かにわたって起こってきた中で、本当にしっかりと自立して社会の中で活躍できる子どもたちにしていくために、やっぱりその辺はどこかで振り返ってしっかりと検証して、立派な大人に導いていくということを何らかの形で示していくべきじゃないかなというふうに思うんですけども、その辺の考えをお聞かせいただけませんか。

○木平教育長 三重県教育施策大綱は、まず知事のほうが教育委員会と協議して、総合教育会議の場でつくるということでございます。それで、その事務局を戦略企画部でやっておりますので、今頂いた委員の御意見はしっかり伝えさせていただきます。
 その上で、我々としても3年目になるコロナ禍のことで、児童生徒がどういうふうな心身的な状況にあるかということが大事だと思いますので、別途申し上げた、よその県でも幾つか子どもたちの変容というのは把握しているところがあって、聞き方として子どもたちに直接聞く場合と周りの大人たちがどう受け止めるかという考え方、そこの部分について、我々はまず養護教諭等から把握して、今、委員がおっしゃったような、そのことをもって今後の施策にどんなふうに生かしていくかという部分については、教育委員会の立場として、また教育ビジョンのほうもしっかり議論していきますので、させていた
だきたいというふうに思っております。
 それから、全国的な話でもありますので、国の国立教育政策研究所等でも子どもたちの変容についてのアンケートとかそんなことはされているんですけれども、じゃ、今後どんなふうな施策を打っていこうかというふうな議論というか検討中のような状況ですので、我々はそういうのも十分見せていただいて、委員の御意見を踏まえさせていただいて、教育委員会としてもしっかりどうしていったらいいかは引き続き検討させていただきたいなというふうに思っております。

○日沖委員 改めてはお聞きしませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

○平畑委員長 よろしいですか。

○谷川副委員長 三重県教育施策大綱のところは知事がつくって、総合教育会議で議論していただいたということですが、この前文のところに出てくる持てる力というところの、持てる力についての議論というのは総合教育会議であったのかどうか。持てる力といえば持てない力もあったり、持つことができる力というか、持てる力についての議論があったのか、なかったのかを教えていただきたいと思います。

○大屋課長 総合教育会議の場で、この言葉一つ一つに対してどうこうというところでは特にはございませんでしたので、そこのところでというところでは特にありませんでした。

○谷川副委員長 ちょっとこの持てる力のところは、どういう説明なのかなと思ったんでお聞かせいただきましたが、言葉についての議論はないということなので、今後これが三重県教育ビジョンに生かされるときに、その辺についてもどういう内容なのかなというのをお示しいただければうれしいです。
 そして、教育ビジョンを県のほうの教育委員会でつくっていただくときに、対象範囲の中に保護者、地域の方々、市町、民間事業者、NPO、団体等という、さまざまなというところが対象となっていますので、当然なんですけれども、ぜひその辺の御意見も聞いていただきながら。
 私も家庭教育の仕事に20年携わっていたものですから、私たちが知っている、私たちの時代と今の時代の高校生とかは全く授業内容も違いますし、子どもたちはすごくしっかりしていますし、デジタルにもちゃんと対応している。なので、私たちが高校生のとき感じていたのとはもう全く違うということを私たちも頭に置きながら、いろんな意見を聞きながら、今の時代に合ったものにしていっていただきたいなと思いますので、来年3月、中間案が出た時点かもしくは骨子案が出た時点でまた見せていただければと思います。よろしくお願いいたします。

○平畑委員長 よろしいですかね。

          〔「はい」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、(4)「三重県教育施策大綱」の策定についてから(7)県立高等学校の活性化についてまでの調査を終わります。
 
  (8)公立夜間中学について
  (9)学力向上の取組について
  (10)特別支援教育の推進について
     ア 当局から資料に基づき説明 (井ノ口次長)
 

(休憩)

 
    イ 質問

○平畑委員長 先ほどの説明について御質問がありましたらお願いいたします。

○杉本委員 夜間中学について質問させていただきます。
 学び直しのニーズがあるということを認め、そして、この設置を特定の市町に委ねることなく、県が設置、運営することが適当だと考えますということで、多分、単独校の設置を想定しているんだろうなというふうに読ませていただいているのですが、そのことの確認で、そうであるとすれば評価できる方向性を出してもらっているなと私は思っています。
 ただ、質問したいのは、何校を想定していますかということでございます。三重県は南北に長いですし、人口集中都市はありませんし、12市町に及ぶということですので、その辺りのところは、まずは何校ぐらいを想定していらっしゃいますでしょうか。

○遠藤課長 まず、単独校か否かというところで、今、三重県立の中学校というのはございませんので、そういう意味では単独校ということになるかと思います。
 あと、何校かというところですが、まず我々は、1校を開設するということで取組を進めてまいりたいと思いますが、その入学者の状況等を踏まえましてまた検討していく必要はあると思いますし、あと、1校だけということでも、やはり遠方から通われる方への配慮というのが必要になってくるかと思いますので、その点もしっかり検討して進めていきたいと考えております。

○杉本委員 まずは1校で、その後はまた状況を見て検討していくという御回答だったと思います。
 それから、単独校ということで、私もいろいろ調べてみたんですけれども、やっぱり単独校のよさというのはすごくあるので、そこは単独校でいかれるのかなというふうに見せていただきました。ただ、ここに市町教育委員会の役割が重要であるとありますが、市町教育委員会にはどんな役割があるとお考えでしょうか。

○遠藤課長 市町との協働の方向ですけれども、具体的なところはこれから市町とも協議の場を持っていきますのでそこで実際詰めていきたいと思っておりますが、今我々として想定しておりますのは、まず、どの市町の方々にも情報をしっかり行き届かせるということですとか、そういうニーズをしっかり把握するという点で市町の役割は重要だというふうに考えております。

○杉本委員 対象者の方にどんなニーズがあるかというところを、しっかりと市町教育委員会のほうで捉えていただくということがまずの役割ということですよね。
 実際に設置する市町が決まった後には、市町教育委員会の役割というのはどんなところにあるんでしょうか。

○遠藤課長 どこに設置するかということもありますけれども、全ての市町でしっかり役割をお願いしたいというふうに思っておりますし、あと、置かれる自治体においては、もしかすれば周辺の置かれている中学校とかとの関係とかも出てくるかもしれませんので、そういったところをしっかり議論してまいりたいと思います。

○杉本委員 試行は四日市市と津市でされておりますけれども、今想定している市町って幾つかあるんでしょうか。それとも、大体もうこの辺りってめどを立てておられるのでしょうか。

○遠藤課長 その点は、現時点では全く未定でございます。

○杉本委員 最後にもう1つ。これも今後だと思うんですけれども、在籍中の不登校の学び直しといいますか、不登校の子で夜間中学なら行けるよというケースがあって、全国的にはそこを受け入れているところもあるというふうに伺っておりますけれども、全国的な状況と、それについてのお考えなんかはありますでしょうか。

○遠藤課長 現役の中学生での不登校生徒につきましては、現状は市町が中学校で対応されたり、あとは教育支援センターで対応されたりというのが基本になっているかと思います。
 全国の夜間中学でも、不登校生徒を受け入れているところというのはまだ数が限られていると思いますし、県立で設置されているところも、現状はまだ受け入れているところがないというふうに認識しておりますので、そういう不登校施策全体の中で不登校特例校としての検討というのが必要になる課題だと思いますので、現状は、まずは市町が基本かとは思いますけれども、今後市町ともしっかり検討してまいりますので、現時点で断言するものではないかなと思っております。

○木平教育長 今回、今説明させていただいたような考え方で、県立でさせていただきたいと思うんです。
 あと、今おっしゃっていた不登校の子をどうするかというときに、我々教育に携わる者としては、やっぱりそういう学ぶ場所をしっかり提供すべき対象の人に何か押しつけとるような印象は決して与えたくないですし、義務教育ということですので、やっぱり基本は市町教育委員会だというふうに思っています。ただ、今般の学び直しの「まなみえ」をやったり、それから、広域にこれだけ希望される方がいるということで、県教育委員会としては市町教育委員会にもしっかり役割を果たしてもらって、県立としてさせていただけないかということを思っております。
 その中で、中学校での不登校で、特例校になるとまた中学校同士の関係もありますので、基本的にまず市町教育委員会においてもそういった場合にどういう対応をするのかというのをしっかり議論していただいて、その上で我々もしっかり真摯にどういうところがいいのかを、議論に加わるのであれば議論させていただきたいなというふうに思っております。
 以上です。

○杉本委員 国のほうでも学び直しだとか、多様な学びの場の確保というのはもう推進していく方向性なので、私は今お示しいただいた方向性で、ここからは市町教育委員会との連携がすごく大事になってくると思いますので、進めていただいたらと思っております。
 まず、これについては以上です。

○平畑委員長 ほかに意見は。

○野口委員 同じく夜間中学校の件なんですけど、これって対象者は。先ほどからの不登校は別としても、日本の義務教育でも外国ルーツの方がみえるし、日本人ということになれば、全員少なくとも中学校までの教育は本来受けとるというのが前提で、まあ、それはいろいろ事情があって受けていない人もいるけど。この方たちの、どういう人を対象にしてどういう方のニーズなんだというのが分かれば教えていただけませんか。

○遠藤課長 御指摘いただいたとおり義務教育ですので、基本は中学校まで全員卒業されているというのが原則でありますけれども、国勢調査などの結果を見ておりますと、数が多いわけではないですけれども、中学校まで卒業できていないとか、十分通えないで不登校のまま卒業されているという方がいるというのが実際でございます。
 ですので、例えば戦後の混乱期で十分学校に通えなかった高齢の方ですとか、不登校を経験されているような方、あとは外国から来日されて、日本の中学校相当の教育をしっかり受けられていないような方というところが主な対象になってくるものと考えております。

○野口委員 先ほど、義務教育を当然受けておられたと。ということは、その時点で学校教育から見捨てられたという解釈になるんですけど、解釈というか、これは解釈の仕方です。学校としては卒業させたんやからと言うけど、実際卒業できやんような人を卒業させたんやろというような。もう戦後70年以上たって、かなりそういう義務教育のあれが。別に私は丁寧にやれというほうなんで、定時制高校もそうやったし、中学校も当然学ぶことはいいんだけど、学ぶ人たちの対応について、どのような人が学んで、どういう教育を受けるのかと。初めから中学校の教育を受けるのか、何年制になるんやとか、そういうあれがあると思うんですよ。
 そこら辺の術をちゃんとしていただいていないと、いやいや、勉強するために来てもらって、じゃ、失礼な話やけど、来てもらった生徒の皆さんが、それこそ失礼やけれどもう小学校も行かなかったんで分からない、字も書けないような人もおれば、いやいや、ある程度できて、社会へ出てからも一生懸命勉強して一生懸命にやっている人もおる。ただ、もう一回学びたいとか、いろんなあれがあると思うんですよ。
 そこら辺の対応とかそういうのをちゃんとしていただいとるとは思うんですけど、3年制、1年制、卒業はどこをもって卒業するのかという規定は多分あると思うんですけど、そこら辺が僕らはまだ分からないんで、やっぱりそこら辺のあれをちゃんとしていただかないと問題が出てくるんかなという気はある。ただ、学ぶ場所は必要やで、前に説明を受けたときもぜひやれと、ぜひやってほしいと。本人が学びたいと言っとるときは。ただ、それを税金でやるということになった場合のあれがあるんで、そこら辺はどう思っているのかなというのをちょっと心配しとったんで、どうなんですか、それは。

○遠藤課長 我々は体験教室も今やっておりますけれども、やはり中学校の教育課程がベースになるとはいえ、実際には読み書きの段階から、あと外国ルーツの方であれば漢字を小学校1年生の段階から学んでいくというような実態がございますので、そういった、中学校でありますが小学校も踏まえた学び直し、中学校卒業程度までをしっかり学べる学校ということで具体的な中身を詰めていきたいと思っておりますし、そういう意味では、必ずしも全員が3年で卒業するというものではない可能性が高いと思っております。
 場合によっては、不登校経験の方であれば、もう中学校に一定通っておられた経験があれば1年、2年で卒業するというケースも想定されると思っておりますので、そういった多様な学びのニーズというのを受け止められる体制をしっかり組んでいきたいと思っております。

○野口委員 外国の方に関しては、来たときの年齢によってかなり変化があると思うんです。例えば、小さいときに来たら、当然そのまま日本の義務教育のほうをやっていただくでしょうし、それこそもう、成人とはいかんけど十七、八で来た方は、語学を勉強せんとそのままになっていたからもう一回したいとなるだろうと。ただ、そのときは当然家族の方も一緒だろうし、本人だけが勝手に来るということはないんで。その場合は、多分留学か何かで来とるはずだからそれなりの教育を受けとるはずなんですよね。だから、そこら辺も含めて。
 世間一般で言うと、差別というわけではないけど、外国の方だけよくしようとしとるんと違うかということをちょっと聞かれたことがあるんですよ。子ども一人ひとりに先生をつけて教えている、日本人の方は勉強しとるけど、そちらの方は先生が1人ついとる、こっちには全然つかんと、それこそできやんのやろと。これは逆差別じゃないんですかと。それはその人の考えやから、これはまあ、そういう考えもありますねということで。
 ただ、子どもたちは言葉が通じないんで、しゃあないんでということで僕らはその方に説明するんですけども、やっぱりそういうことも含めていろんな生活のこともあるんで、そこら辺は気をつけて。もうこれ以上言ってもしゃあないんで、さっき言うたやってほしいということはもう事実ですし、やるべきやと思っていますんでそれはいいんですけど、ただ中学校もありながら、内容をちょっと分かっていないし、さっき言ったように何をもって卒業させるのかとか、そういうあれが分からないということがありますので、そこら辺だけちゃんとしたものをつくってもらえればいいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 もう終わります。

○平畑委員長 ほかに。

○中川委員 学力向上の取組についてということで、教育の質の向上という観点で、来年、小学校の高学年で教科担任制ということが実施されるということを聞いとるんですが、中高で免許教科外教科担任について、これは学校から県教育委員会に対して申請すると思うんですが、今年を含め近年、その状況をまずお聞かせ願いたいと思います。

○野口課長 今おっしゃったのは、免許教科外教科担任ということでよろしいですね。
 基本的には免許を持っている先生がその教科を教えるということが基本なわけですけれども、例えば今よく報道で言われているような情報科の教科とかそういったところについては、全国的にもそうですけど、三重県でも大規模な高校とか中規模な高校なんかは割と教科も多いものですから情報の先生がついたりしとるんですけれども、そうじゃない小規模な学校なんかで、ちょっと免許外の職員がついたりとかいうことも中にはあるという状況です。それは高校の状況ですけども。

○中川委員 私が申し上げたのは、中高でこの申請があるのは何件ですかと。端的に言うとそういうことです。今、デジタル化の問題は分かっていますけれども、それを今年、それから近年、例えば3年間とか5年間の状況を教えてくださいって、こういうふうに申し上げたんですが。

○野口課長 すみません。そこの具体的な数字については今ちょっと持ち合わせておりませんので、後ほど申し上げたいと思います。

○中川委員 もうそれを言われると何も前へ進まないんですよね。要するに、大体何件ぐらいかは今分からないわけですか。

○野口課長 ごめんなさい。今ちょっと持ち合わせていないというのが実態です。

○中川委員 冒頭に申し上げたように、来年度、小学校の高学年が教科担任制になるということで、これもメリット、デメリットがあると言われているわけなんですが、これとも関連してきますのでやはりきちっと。教育長、私は本来ですとこれがゼロにならなきゃならんと思っておるんですよ。それは財源的な問題もあったり教職員の不足とかいう問題があるにしても、学力向上に関連して教育の質の向上というならば、それはあってしかるべきやと思うんです。やはりベストを尽くす、ベストというか理想に近い形を取らなきゃならんと思うんですけども、これは今データがないということで、そうしたら、意気込みだけ一遍聞かせてください。

○木平教育長 委員がおっしゃる免許教科外教科の担任というのは、制度はあるんですけれどもイレギュラーというか、やむを得ない場合に取る対応だというふうに思っております。
 その中で、高校で言いますと、今、教職員課長が申し上げましたように、中学校でもそうなんですけれども、規模が小さな学校になると配置する教員の数というのが限定的になりますので、その中で、全ての教科について当該教員の中で免許を持ち合わせるかというと難しい場合がございます。その場合に、免許を持っている方を非常勤として任用する場合と、それから、それが難しい場合に、免許を持っていないんですけれども県の教育委員会に届け出ていただいて免許教科外教科担任許可ということをさせていただくんですけども、そこはやっぱり専門性の観点で、県立高校はもちろんですけれども中学校の市町教育委員会ともよく情報共有をして、実態をできる限り、免許を有する教員がきっちり教えていけるように少しでも努めていきたいというふうに思っております。
 以上です。

○中川委員 そういう御決意を聞かせていただきましたけれども、三重県内で恐らく500件以上あると思うんですよ。一遍きちんと精査をしていただいて、それに対する対応をしていただきたい。要望して、終わります。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

○山内委員 学力向上のところに関して2つと、その後の特別支援教育のところで2つなんですけど、1つ目に、ちょっと学力向上という言葉に無理やり関連づけてなんですけれども、4年ほど前に文部科学省のほうから、いわゆる置き勉に関する通達というのがあったと思うんですけども、置き勉をしてもいいですよということやったと思うんです。
 事の発端は、小さな子ども、小学生、1年生とか2年生のお子さんのランドセルの重さの基準があるのかということに対して、文部科学省は特に基準を設けていませんということを答弁したと思うんですね。それはいかがなものかということで、その解決方法として置き勉は認めるということだったんですけども、そういったところの徹底で、これは小学生とか中学生が中心になってくるかもしれないんですけども、もし分かれば今の状況を教えていただきたいんですけれども。

○遠藤課長 置き勉も含めて児童生徒の携行品についての配慮につきましては、平成30年に文部科学省から通知がありまして、そちらについて、我々から市町にもしっかり通知をさせていただいているところです。
 GIGAスクールで端末の持ち帰りとかも出てきてまいりますので、またその課題感というのは大きくなってきているものと思いますので、状況としては各市町で対応していただいているという状況ですので、こちらで数値としてはつぶさに把握しておりませんけれども、課題の一つとして、市町ともしっかり連携して取り組みたいと思います。

○山内委員 定期的に課題、認識を共有いただいて、状況をまた見ていただく中で市町のほうも取り組んでいただけると思いますので。どうしてもちょっと忘れがちになってしまうような傾向があるのかなと私も日頃関わっている中で思いますので、県の教育委員会にはぜひそういった発信をお願いしたいと思います。
 それから、もう一つ、先日のみえ高校生県議会のほうで質問があって平畑委員長のほうから答えていただいておりましたけども、学校教育における勉強法の勉強についてというところでした。ちょっとこの答弁だけ見ると、例えばいわゆる記憶術とか読書術など、そういったところの勉強法を学校で、学期に1回程度を目安に教えてもらってはどうかというような質問があったんですね。で、委員長から答弁いただいております。
 実は、6年前にこちらの教育警察常任委員会に所属させていただいておったときに、私もほぼ同じ内容で、いわゆる速読法というものを子どもたちに教えていただくようなことは有効なのかどうかという議論をさせていただいて、ちょっとどんな答弁だったかは分からないんですけども、これは四日市高校の生徒に質問いただいておりますが、こういった記憶術とか読書術は確かに全ての教科に関わってくるところで、勉強の仕方はそれぞれでありますけども、学力向上に対しては確かに皆さんに共通する、持っておいていただきたい力かなというふうに思うんですが、こういったところを教えていくという方向性というのは、やっぱりなかなか学校教育ではなじまないものなんでしょうか。

○山北課長 みえ高校生県議会で、モチベーションの保ち方、タイムマネジメントの方法のほかに読書術、記憶術のことについても教えてもらえるとという高校生の話があったということであります。
 その中で、高校生の方がいろいろ考えていらっしゃったのは、勉強に最初はやる気があるというか意欲的なんだけども、やはりどうしても時間がたつにつれてモチベーションが下がっていってしまうと。そういうことの前提として、それを、そのモチベーションが下がらないためにいい勉強法とか統一した何かはないのかということが根本だったような気がしています。
 高等学校としては、読書術と記憶術というようなものを、教える教員もそのすべを持っているわけではありませんので、なかなかそれそのものというわけにはいかないんですけども根本的に分かりやすい授業を行って、生徒の意欲や学びに向かう姿勢というのを培っていくということを地道にやっていくしかないのかなと。それと同時に、進学する方であれば大学との連携とか、就職の方であれば企業に見に行ったりしながら、ただの座学だけではなく外での体験を踏まえてまたモチベーションを上げていく、意欲的に挑戦していくという気持ちを養ってもらうように高校としては取り組んでいるところでございます。

○山内委員 確かに、記憶術、読書術を教える側の人もその能力がないと教えられませんので、簡単なことではないなというふうに思ったんですが、県下有数の進学校の四日市高校の生徒が、他人との競争の中での学力社会ですので、本来であれば自分の持っているそういう能力を知られたくないというか、自分だけがその能力が高いほうが有利なんですけども、そこをあえてみんなで共有していくことが大事じゃないかという提案というのは、非常にいい意味ですばらしい意見だなと思ったのでちょっと聞かせていただいたんですけども。ありがとうございました。
 それから、特別支援教育のところで、ここも2つなんですけども、私もこの特別支援教育、特別支援学校ではそのど真ん中に今いる立場ですので、そういった中で、特に答えを持ち合わせているということではないんですけども、先月、国連の障害者権利委員会のほうから、障がい児を分離する日本の特別支援教育を廃止すべきだという勧告が出たというニュースがありました。
 正直言って非常に衝撃だったんですけども、日頃から特別支援教育に対して何か不満があるとか、そういうわけではない立場だったので、あ、こういうことを求められるんだというふうに思ったんですけども、こういったことっていうのはどのように捉えていくといいのかというか、三重県教育委員会としてはどのように捉えられたのかなというのをちょっとお聞かせいただきたいんですけども。

○早津課長 先ほども説明させていただいておりますが、本県では障がいの有無にかかわらず共に学ぶということと、子どもたちが将来の自立と社会参画に向かって必要な力をしっかりと身につけていく、この2つをしっかりと進めていくことが特別支援教育の目指すところではないかというふうに思っております。
 それから、その学びの場につきましても、やはりそこに本人、保護者の思いというものをしっかりと受け止めて、本当にその子がどこで学んだらいいのかということについては丁寧に話合いを重ねながら合意形成を図っていくということが一つ重要であって、それからまた、障がいの状況や生活の状況も変わってきますので、その際には、固定したものではないと、状況によってはまた学びの場を変えることができるんだよということも含めて、しっかりと保護者の方に説明していくということも含めて取り組んでおります。
 それから、先ほどもありましたけども、特別支援教育支援員だとか、看護師の配置だとか、それから一部特別な教室で学んで、通常学級で学ぶような形の通級による指導というところも非常に重要だというふうに思っておりますので、それに関してしっかりと取組をして、通級指導は非常に専門性が求められますもので、それについては県の責務と考えてしっかりと研修を組んで、そういう人材の育成にも今取り組んでおります。
 また、特別支援学校のほうが交流及び共同学習ということを非常に重要視しておりまして、その中で地域のつながり、それから仲間意識を持てる副次的な籍も含めてしっかりと取り組んでいくということで、共に学ぶということ、それから一人ひとりがしっかりと力を身につけていく、そして将来に地域で自立していけるというところをしっかりと持ち合わせながら考えていきたいというふうに思っております。
 以上です。

○山内委員 先ほど課長の答弁の中で、保護者との合意形成も図りながらという言葉がありました。実は私もその立場で、これはもう永遠の課題というか答えは出ないんですけども、我が子が特別支援学校に進学したほうがよかったのか、もしくは地域の学校で共に学んだほうが、大人になったときにどう変わっているのかって絶対分からないことで、答えは出ないなというふうに思っておるんですけども、数多くの方々、また長年にわたって子どもたちに関わっていただいている特別支援学校の教員とか、先生の皆さんがそこは一番分かっているのかなというふうに思っておりまして、そういった皆さんのいろんな意見をまた集約していただいて生かしていただきたいなという思いがあります。
 ここの23ページのところにインクルーシブ教育システム、同じ場で共に学ぶことを追求するというふうに書いていただいておりますので、共に学んでいくというところが間違いなく子どもにとっては大きな財産になっていくという考え方で間違いないということでよろしかったでしょうか。

○早津課長 本当にそれを大事にしながら、一人ひとりの力をどうつけていくかというところをきちんと捉えていきたいと思っております。

○山内委員 国連の勧告もありましたけども、しっかりとそういった意見も踏まえながら、またよりよいものを目指していただきたいと思います。
 最後になるんですけども、特別支援学校を卒業した後の話でちょっと恐縮なんですが、一般質問でもちょっと取り上げさせていただきまして、引き続き学びを継続したいという子どもたちです。特別支援学校から大学への進学率というと、なかなかそんなに高くはない状況が当然あるわけなんですけども、どうしても学びを諦めざるを得ない状況があるというふうに聞いていて、引き続き学びたいという子どもたちのニーズというのがどれぐらいあるのかというのは現場である程度掌握というか、分かる部分があれば教えていただきたいんですけども。

○早津課長 実際に数としてどれぐらいとかという部分はちょっと把握しておりませんが、やはり障がい者スポーツであったりとか、それから美術や書写というような芸術活動であったりとか、そういうものを卒業後もやっていきたいとか、やってみえる方もおみえになりますんでそういうものを、私たちは子どもたちの興味、関心の幅をつけさせていただいて、そういう力をしっかりと持っていただいて、これからも学んでいきたいという気持ちを育てていきたいと思っております。
 また、地域で社会活動等をやっていることで何か紹介できるものがあればこちらからも丁寧に説明をさせていただくということで、卒業後のことになりますので学校だけで何かをするということは本当に難しいんですが、労働のところであったりとか、それから福祉関係であったりとか、その辺のところともしっかりと情報を共有しながら子どもたちの学びを支えていきたいというふうに思っております。
 以上です。

○山内委員 昨年、一昨年だったかの一般質問で取り上げさせていただいたのは、例えば県立大学の構想がある中で、ぜひそういった場も設けてほしいというところでちょっとひもづけて、質問というよりは意見を言わせていただいたというふうに記憶しておるんですけども、そういったニーズというのは、特別支援学校卒業後のことですのでなかなかそういったところを掌握するのは難しい中で、特別支援学校にはそういったニーズをある程度受け止めていくチャンスがあろうかというふうに思いますので、先ほど課長が言われましたように、またそういったニーズを情報発信いただいて、少しでもよりよい方向に行くようにお力をいただければと思いますので、ぜひよろしくお願いします。ありがとうございました。

○杉本委員 山内委員の今の意見に続けてなんですけれども。今回初めてインクルーシブ教育システムと就学先の決定について明快に示していただきましたので、分かりやすく捉えさせていただきました。このことは教職員でありますとか保護者に今後さらに発信していただきたいなという、これは要望でございます。
 それから、そういう中で先ほど、共に学ぶということを大事にしながら今後三重県としては進めていきたいということで、今度は小中学校のほうなんですけれども、特別支援学級に在籍している子どもは国語や算数とかそういう教科は特別支援学級で、ほかの教科については交流学級といいますか、そこで共に学ぶという子どもたちが多くなってまいりました。
 その中で起きていることで、1クラスが35人を超えたりとか、40人を超えるという学級が増えてまいりました。以前はそんなになかったんですけれども、やっぱりこういう流れの中でそういう学級が増えてきている。今、定数の問題やら密になるよというような問題でそこはすごく課題になっていると思うんですが、そういう状況が増えてきているという実態は県としては把握してもらっているでしょうか。

○早津課長 授業の内容によって、子どもが交流学級に行って教室でやる場合もありますが、体育館とか広い場所でやる場合もございますので、それぞれケースは違うかなと思うんですが、一つ一つどのような状況になっているかというところまでは、私どものほうでしっかりと把握できていない状況です。

○杉本委員 今後なんですけれども、インクルーシブ教育ということで、この実態はすごく進んできているので、これはいいことなんですよ、いいことだけれどもというところで、一回実態だけは少し調べていただきたいというか、把握していただきたいと思うんです。で、あるのかないのか知ってもらうためかな。
 こういうふうに質問したからといって、やめろと言うてもらっては困るんですけれども、ただ、現実は学習の場面で40人を超える学級が増えてきています。そこで私は、子どもによっては、ひょっとしたらば、通級学級があれば、普通学級に在籍して通級ができるのにと思って見せてもらっているんですよ。なので、私は今後、通級学級というのが増えていくことがインクルーシブ教育の中では必要ではないかと思っているんですけれど、今後をどういうふうにお考えでしょうか。

○早津課長 本県において特別支援学級というのは、数は全国的に見ても少し多い状況ではありますが、通級のほうはなかなか、やっぱり専門性をどう身につけていくかということも含めて、誰がというところでちょっとちゅうちょしてしまうところがございましたので、それを含めて、平成28年度から通級指導を担当するための研修というのを年間、今年度ですと12回組んで、そこでしっかりと学んでいただいて、通級指導の担い手として育てていきたいということをこれからも継続してしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、そういう形でまず人を育てるということで、その人たちに各市町において通級指導を担っていただくということで、その体制をしっかりと整えていきたいというふうに思っております。

○杉本委員 まずは人材育成のところからということの御回答やったと思うんですけれど、その子によっては特別支援学級よりも通級ということのほうが適正だという子が出てきますやんか。そうすると在籍は普通学級になりますので、最初に申し上げた部分については多少緩和されていくわけです。
 もう一つ言うと、通級は今、肢体不自由と知的障がいはありませんよね。肢体と知的は通級学級がないので、そういう障がい種別のことも含めて、特別支援学級なのか通級なのかというあたりの、もうこれは限られた人材の中でどちらを選択するかということなんだと思うんですけれども、そんな辺りも少し見ながら設置については考えてもうたらどうかなと思っているんです。そのためにも、先ほど申し上げた実態はつかんでいただきたいというふうに思っています。それが1つかな。
 それから、もう一つだけお願いします。
 学力向上のところなんですけれども、みえスタディ・チェックの目的を教えてください。

○脇谷課長 みえスタディ・チェックのことについてお答えさせていただきます。
 みえスタディ・チェックにつきましては、4月の段階で小学校の4年生、5年生、それから中学校の1年生、2年生で実施しております。
 2回目としましては、小学校の5年生、中学校の2年生で1月、2月に実施しているところでございます。
 こちらにつきましては、子どもたちが学習を積んでいく中で、それまでに学習したものを、その学年で学習するに当たって積み残しがないようにと。つまり、小学校4年生の子たちは4月に実施しますが、それまでの学習に積み残しがなく4年生の学習に進めるようにということです。で、4月の段階で課題が見受けられたら、学び直しであるとかその子の個に応じた指導が4月の段階からしていけるということで、その学年での学びを確実なものにしていくために年度初めに実施して個に応じた指導をしていくというところです。
 2回目につきましては、1回目が済んで1年間の学びが済んだところで、小学校5年生、それから中学校2年生につきましては、次は最終学年に向かう子たちになっていきますので、小学校5年生、中学校2年生の学びがどうだったのかということを年度終わりに確認した後、最終学年での学びが確実になっていくようにということで、年度終わりに2回目を実施しているところでございます。

○杉本委員 目的は積み残しがないようにって、定着状況のチェックだというふうに今お答えいただいたんですけれども、スタートしたときは、新学習指導要領に基づく新しい学力観をもって授業改善をしていくための、みえスタディ・チェックだったと思います。なので、A問題とB問題があったら、新しい学力観に基づくA問題のところに重きがあるというか、そういうみえスタディ・チェックの目的だったというふうに思っています。
 それが今、積み残しがないようにというチェックのためのみえスタディ・チェックであれば、内容については検討の必要があるというふうに私は捉えさせてもらいました。これまでにも何度かお訴え申し上げてきましたけれども、あまりにも難し過ぎて、もう下を向いてしまう子とか泣き出す子とか、もう嫌気が差して、直近はまだ聞いていませんけれど、そういう子どもたちが二、三年前までありましたやんか。全国学力・学習状況調査の新しい学力観に基づく学力をつけるためにって、A問題に、要するに子どもにしたら日常やっていないような問題に挑戦させるためのみえスタディ・チェックだって。
 学校の先生たちは、これは全国学力・学習状況調査のための練習問題やというふうに皆さん、言われます。でも、今お答えは違っていました。積み残しがないようにチェックするんやって。それはいいと思います。それやったらやっぱり内容を再検討すべきやと思いますけど、いかがでしょうか。

○脇谷課長 積み残しがないようにということで、委員がおっしゃったように、その学年で学習していくことができるようにということで授業改善にも役立てるということが、すみません、先ほど落ちておりましたけれども、当然、授業改善にも役立てるためにみえスタディ・チェックを実施しているところです。
 内容につきましては、子どもたちがそれまでの学年で必ずつけてほしい力を見ていくためのものでございますので、内容については調査の結果を見ながら吟味していきたいなというふうに思っております。
 以上でございます。

○杉本委員 もう一言だけ。
 全国学力・学習状況調査が平均点になかなか行かないという部分が三重県にはあって、細かいところを云々するつもりは全然ないんですけれども、学力がこういう成長分布を示すんであれば、もう一度基礎的な学力のところをしっかりとつけさせていくという、そこに注力したほうが全国学力・学習状況調査の成果も上がっていくんではないかというふうに思っています。
 みえスタディ・チェックが始まったときには、そういう基礎的な学力のところへの対応としてのみえスタディ・チェックではありませんでした。今もやっぱりそういう内容を持っていると思いますので、学力テストの向上というか学力向上というところに向けては、もう一度基礎的なところをしっかり定着させていく、多くの子にそこを定着させていくというところにもう少しシフトしていただいたほうがいいと私は思います。そのことを要望させていただきます。
 あと一つだけです。ごめんなさいね。
 もう1点、置き勉の話なんですけど、私もこれは、小学校1、2年生の脆弱な体の子が大きい重いランドセル、本当に重いのを持って長い通学距離を歩くというのはすごく体の成長に悪いって見ています。私は医者じゃないので分かりませんが、何か猫背になったりせえへんかなと思うんです。
 教科書が大判になりました、ノートも大判になりました、それにつれてランドセルも大判になりました、タブレットも増えました、そこでやっぱり、そこは考えるべきやと思います。私はこれを、小児科の先生が何にも言わへんのかなってすごく思っているんですけれども。長い通学距離の子があの重さをずっと背負って通い続けるというのを決していいとは思いません。これはもう要望に代えさせていただきますけれども、ぜひそこはもう一度見ていただきたいな、常にチェックしていただきたいなって。置き勉してももたんよって、私はすごく思っているところです。
 もう一つだけ、すみません。
 やっぱり、笑われますけれども。

○平畑委員長 いやいや、笑っていませんけど、簡潔にお願いいたします。

○杉本委員 はい。
 自己肯定感と学力の関係なんですけれども。この前、知事が答弁のときに自己肯定感と学力の関連について少し触れられました。私もそのとおりだなと思っているんですけれども、この21ページのところの自己肯定感についての調査のところを見ますと、自己肯定感はどういうふうに醸成されていくのかというあたりの研究をまだまだこれからやっていただく必要があるんじゃないかって思っています。
 研究になるので、ここでは深く議論させていただきませんけれども、三重県教育施策大綱が新しく、それから三重県教育ビジョンも新しくなるというときに、自己肯定感がどんなふうに醸成されるのかというあたりを少し研究されてチェック項目を考えていただいたほうがいいと思います。ここにある3点がふさわしいと私は思いません。その辺りはいかがでしょうか。

○脇谷課長 こちらにつきましては、全国学力・学習状況調査の中から、自己肯定感等という項目の中で子どもたちの状況を示したものでございますので、特に子どもたちの状況で、全国に比べてであったり昨年度に比べてというところで、向上しているものということでピックアップをさせていただいたものでございます。
 おっしゃっているように自己肯定感を育てるためにということで、どうやって授業をするのかと、自分の意見を阻むものもなくて自分の意見がしっかりと言えるというようなクラスづくりであったりとか、自己肯定感を育てていくことにつきましても考えていく必要があるのかなというふうに思っております。
 以上です。

○杉本委員 三重県教育施策大綱も、三重県教育ビジョンも、みえの子ども白書も三重県独自で作成するものですので、これはこれとして、三重県独自の自己肯定感の醸成についての見解が出てくるような形でお願いしたいと思います。要望とさせていただきます。
 以上です。

○平畑委員長 よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、(8)公立夜間中学についてから(10)特別支援教育の推進についてまでの調査を終わります。 

(休憩)

 ○平畑委員長 休憩前に引き続き、会議を進めます。
 先ほど出た質問について野口課長のほうから回答がありますんで、先にどうぞ。

○野口課長 先ほどは失礼しました。免許教科外教科担任許可申請者数の推移を申し上げたいと思います。
 令和2年から令和4年まで、大体104人とか105人とか、それぐらいの数字で並んでおります。
 教科的には、令和3年度の状況ですけど、中学校は家庭とか技術が多いということ、それから、高校ですと家庭や工業や情報というような教科になっております。
 冒頭申し上げたように、小規模の学校ですと定数が限られているということもあって、例えば数学の先生が免許教科外の技術を持ったりとか、そういった状況で対応をされているという状況でございます。
 以上です。
 
 (11)中学校における部活動の地域移行について
 (12)文化財の保存・活用・継承について
 (13)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告(令和3年度分)について
 (14)指定管理者選定の進捗状況について
 (15)審議会等の審議状況について
    ア 当局から資料に基づき説明 (中川次長)
    イ 質問

○平畑委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○野口委員 29ページ、12の文化財のこれは、私も常に質問させていただいて、記録を取ってください、取ってくださいと言っていたんですけど、30ページで志摩市の志摩加茂五郷の盆祭行事とか、私どもの松阪市の本郷の羯鼓踊とか、現実に休止と書いてあるんですけど、これはもう要するに再現というか再興はできない状況になっているんですけど、こういう状況。それと、まだ一応休止しているけど、やり方次第では、まあ、できるんかなと。それともう一つは、これらについて音声なり記録なり画像なりを取ってあるのかどうか、ちょっと確認したいんですけど。

○天野課長 お尋ねいただきました県指定、それから国指定の無形民俗文化財のうち休止になっているのは、先ほどの資料にございましたとおり4つのお祭りということになっております。
 これも先ほど説明させていただきました3の(2)にございますとおり、現在、現況調査を行って、新型コロナウイルスの感染症の影響であるとか財政状況とか、担い手の確保に関する状況を把握させていただいて、今年度初めて市町の文化財保護部局に集まっていただいて、様々な課題について話し合っていく中で、よりよい方策を情報共有しながら進めていきたいと思っております。

          〔「映像の資料」の声あり〕

○天野課長 映像の資料なんですけれども、例えば国指定であれば、石取祭の祭車行事であるとか鳥出神社の鯨船行事であるとか御頭神事など11の記録がございます。県指定についても複数、記録のほうは取らせていただいております。

○野口委員 私どもの松阪市は、本郷もやけども松尾地区のかんこ踊もあって、一時やめとったというか休止になっとって、その後、たまたまというんやないけどやる気のある方々がみえて、市議会議員でしたんやけど、その方らがやっぱり何とかこれをやろうということで復活させたことがありました。そのときは、やり方やそんなんが、長老の方がまだみえたんでできたということです。
 ただ、さっき言うたコロナ禍でちょっと今年は、2年ばかりやっていないんですけど、前から質問の際にお願いしとるんですけど、やっぱりこういう長老の方がみえるとか、あとは残っている、そういうことは絶対必要なことなんですよね。
 ただ、もう一つ心配なのは、例えばかんこ踊があるんですけど、かんこ踊って例えば私どもの地元のは県指定になっているんですけど、猟師町のかんこ踊って大体65の踊り方があるんですけど、今もうできるのが15ぐらいなんです。あとは分からないと。分からないもんでどうしようかという話になったとき、昔、もう30年前、40年前に私がたまたま録画、録画というても音だけで、昔ってこんなカメラはなかったんで音だけしてたのがあって、3つぐらい今までなかったその踊りがあって、踊り方はちょっと分からないんですけど、太鼓のたたき方やったら多分こんなもんやろうということで今しているんです。
 ただ、今困っているのは、もう本当にだんだんできなくなってくると。継続というか、指導していただける残っている方がだんだんいなくなってくる。これを何とかして、まあ、止めやなあかんけど、ただ、さっき言うたように少子化とか、地域の方もコロナ禍であってなかなか集まれないというのは分かっていますんですけど、もう再度皆さんにというかお願いしたいのが、やっぱり記録が残っとれば、失礼な言い方で誤解を招くとあかんねんけど、10年、20年後に、あ、こんなんあったんやで、ちょっとやったろかと言うて、そういう思いを持った人が出てきてまたやってもらう、ただ、そのときに資料がないと困るんで、何としても資料のあれをまとめていただく作業を何とか計画的にやっていただけることをお願いしたいんですけど、どうなんですかね、そこら辺の計画的なものは。

○木平教育長 今まで市町教育委員会なり地域の人の情報というのは個別にはいろいろ聞かせてもうていたと思うんですけど、今年度、無形民俗文化財の連絡会議という形で、そうした指定のお祭りが中心になるかも分かりませんけれども、改めてそういう場で、我々が持っている映像を記録したのもありますので、それをきちんと資料として整理して共有して、それから、市町教育委員会なりも持っていたり、あるいは地域の人が持っているのがあるということも共有させていただいて、まずそこで突き合わせもしながら、その次のステップとして何ができるかというのを本当に真摯に検討させていただきたいというふうに思っております。

○野口委員 もうこれは意見ということになると思うんですけど、私らは桑名市のほうへ行かせてもうて、がちゃがちゃがちゃの石取祭、あれも1年コロナ禍でできなかった。そやけど、できなくなるとやっぱり次やるのが大変ですということを言われた。やっぱり常に継続していかないと、こういう祭りはもう大変やと思う。
 それともう一つ、変な言い方すると誤解を招くか分からんけど、祭りって金がかかるんです。今まで見とると、金を使っとるところが大体残っとるんですよ。金をあまり使っていなくて内々でやっとるところがだんだん潰れているというのが関係あったので。私どもの猟師町なんて、かんこ踊をしたら本当に子どもらが必死こいて太鼓をたたいてやる。それはそれなりの、報酬ではないですけど、踊った寸志というのをもらって、そういうのもありますんでね、それだけじゃないんですよ、そんなんがやっぱり。祭りというのはそれなりの資金が要るもんやというのを私もちょっと思っていますんで、そのためにもやっぱり、地域では駄目、市町でも無理、となると県もある程度、まあ、出していただいていますけどね。私どもも指定を受けているんで補助金というか補助費はもらっているんですけど、やっぱりそれを使ってそれを継続させるため、残すために使う費用をまた追加してもらうとありがたいなという、これはもう思いです。
 あまり自分の意見ばかり言ったらあかんので、それで解決するわけでもないんですけど、そういう意見もあるということで入れといてください。
 終わります。

○谷川副委員長 地元のことで、私も同じところの無形民俗文化財のところですけれども、県指定の熊野市の二木島祭も中止になって久しいんですけど、これを地元は復活したい思いでおります。そして、これは別名舟こぎ祭りと言われておりまして、2隻の舟をこいで、神武天皇御東征のときの神武天皇のお兄さんお二人が祭られている阿古師神社と室古神社を競走で行くというような舟こぎ祭りなんですけれども、復活できない理由は、その舟の1隻を修理できないというのが大きな理由の一つになっているんですね。
 今回初めてということでこの連絡会議をつくっていただいて、中止になっている文化財についても話し合っていただき、地元も一生懸命頑張っていきたいという思い、かなりな過疎・高齢・少子化なので、だけど、そこ出身で出ていっている人たちはみんなそれを復活させたい思いがありますので人は集まってくると思うんですね。だから、舟の修理がやはり大変やというのが一つ大きいので、その辺は連絡会議で地元の人とも意見交換していただきながら、私たちもそれに力を尽くしていきたいと思いますので、ぜひ復活に向けて力を貸していただきたいと思います。
 鳥羽市にある海の博物館のお亡くなりになった館長が、初めて海の博物館の冊子を作ったときの表紙にこの二木島祭、舟こぎ祭りの写真を使っていただいて、これを絶対復活させてくれと私も言われておりますので、ぜひ復活させたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございます。

○中川次長 今、副委員長がおっしゃった二木島祭については特に、休止が10年以上経過しとるということも聞いております。特に用具の劣化でありますとか、朽木というものも想定されておりますので、修理であるとか新調についても補助の対象となりますので、またこの会議の中でいろいろ紹介もさせていただいて、県として補助のほうも協力してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○谷川副委員長 ありがとうございます。お願いします。

○平畑委員長 ほかに意見はございませんか。

○中川委員 中学校における部活動の地域移行ということで、方向性としては大賛成ですが幾つか御質問申し上げたいと思います。
 これで、まず1点目は、運動部が中心だと思うんですが、文化部関係はどうなのかということ。
 2つ目は、1のマル2で、部活動の指導員が中学校で何名とか書いてあると思うんですけども、これは恐らく既存のクラブ活動に対してこういう方々がやったということだと思うんですけども、その確認ですね。これが2つ目。
 3つ目は、要するに新しい部活動。小学校でやっとったけども中学校へ行ってもその部活動がないということで、こういうことはよく聞くんですけども、システムとしてどうなっとんのかというのが3つ目。
 4つ目は、28ページの費用負担ということで、民間とかのいろんなスポーツ団体とかクラブチームにきちっと支援するよとここへ書いてあるんですけども、これについては中身がどんなものかということと、こういった育成ということは単年度ではなかなか難しい、要するに、複数年度、何年かすることによって効果が発揮できるんではないかな、この辺りはどうなっとんのかということ。
 以上4点、簡潔にお願いいたします。

○遠藤課長 まず1点目、文化部の関係ですけれども、文化部も我々は同様に必要なものだと思っておりますので、今連携して取り組んでおります。スポーツのものを中心に説明いたしましたけれども、課題は共通していると思っておりますので、しっかり射程に捉えて取り組んでおります。

○奥田課長 部活動指導員につきましては、既存のクラブに行っているものであります。
 3つ目の新しい部活動、小学校から中学校に当たってという部分ですが、この部分については、中学校の既存の部活動を移行するのみならず、子どもたちが何か活動したいときに、部活ではなくても入れるというような、そんな仕組みのことの検討や議論もしているところです。
 費用負担につきましての中身ということですが、国のほうの概算要求で出ている支援事業のことなんですが、受皿となる団体に対して事務局員の賃金であったり謝金、また旅費、使用する会場の借料であったり、またそのとき使うスポーツ用品の購入費であったりとか、また、その受皿のところで指導者となる者に対しての謝金、交通費、保険料、そのようなものが国の概算要求の中で上げられております。
 以上です。

○平畑委員長 よろしいですか。

○中川委員 そうしますと、1点目は運動部だけじゃなくて文化部も対応する、こういうことで了解させていただきました。
 それから、中学校へ入って新しい、ニュースポーツだとかいろんなスポーツをやりたいということに関しても、要するに対応できるということですね、今の話を聞きますと。

○奥田課長 そのような子どもたちのニーズのことも踏まえて考えていかないかんという、話合いというか議論というか、そのことをしているところです。

○中川委員 なるべく早く、そんなに時間がかからん形で対応していただきたいと思います。
 それから、4点目の費用負担については、これは民間の事業者もあるわけですからなかなか難しいなという感じがするんですけども、きちっとした規約というんですか、そういう形でやっていただきたい。要するに、例えば体操なんかは民間でやっているところもありますし、いろんなスポーツがあると思いますから、それはやはり子どもらがそこへ行くわけですから、いろんなできる体制づくりをきちっとやっていただきたいなと要望して、終わります。

○平畑委員長 ほかに意見はございますか。

○日沖委員 中川委員が今、中学校の部活動の地域移行について尋ねたんで、私も関連して要望させてもらいますけども、令和5年度から休日の部活動をとにかくまず移行ということで、働き方改革という観点からしても評価されることだというふうに理解していますし、現場の方々もそのように歓迎されている方が多いというふうに分かっているんですが、ただ、5年度から改革集中期間で移行しますよというかけ声が先に出とって、今も中川委員が聞かれた、指導者の費用負担はどうなるのとか、地域によって受皿って本当にあるの、指導してくれる人が本当にあるの、平日のクラブ活動から土日の活動に移行するのに指導者は違う、また環境も違うと連続性は、引継ぎとか継続性はあるのとか、いろんなことがどうもまだ現場にあって、反対しとることではないんですけども、かけ声だけ先に出とって、本当に現場は戸惑っとるようなふうにお聞きしておりますので、どうか今あるような様々な課題はもっとしっかりと教育委員会からも話をしてもろて、全部がすぐに5年度からできるのかどうかということは分かりませんけどもしっかりと話を聞いて、一緒に不安を、今戸惑っとる状況を払拭して進んでいっていただけるように、ぜひ支援、応援を中学校のほうにしていただきたいですし、いろんな困り事があったらぜひ真摯に相談にも乗ったっていただきたいですし、そのことをもうとにかく、それぞれ個別に問題を出したら切りがないんで、要望させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

          〔発言する者なし〕

○平畑委員長 なければ、(11)中学校における部活動の地域移行についてから(15)審議会等の審議状況についてまでの調査を終わります。
 
   (12)その他

○平畑委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

○野口委員 先ほど新型コロナのワクチンの件をちょっと聞かせてもうたんですけど、よろしいですか。

○平畑委員長 はい。

○野口委員 子どもたちが新型コロナのワクチンを接種されとるんやけど、教育委員会としてどういう対応をされているんか、状況はどうなんかというのをちょっとお聞きしたいんです。これは小中学校と高校とでは違うか分かりませんのやけど、そこら辺。それで、各学校ですよね。市町の対応ですよね。国はワクチンを打ってくださいという方向で来とると思うんですけど、そうはいかん場合もあるし、これは個人のと言っとるんですけど、教育委員会としてはどのような立ち位置なのか。それと、今ワクチンの状況はどうなっとるか、再確認ということで教えてください。

○奥田課長 教育委員会としましては、ワクチン接種につきましてはあくまでも、子どもたちにとってですが、本人の意思や保護者の同意に基づくものと考えておりまして、また、接種を受けるとか受けないことによって差別やいじめが起きることのないようにということで指導しているところでありまして、当然、打ってはいけないとかいう話もないんですけれども、推奨までしているところではございません。

○野口委員 状況は分かりますか。生徒の打っている状況というのは分かるんですかね。

○奥田課長 これも県立のことではあるんですが、打っていますか、打っていませんかというようなことを子どもたちに聞くことは、差別につながることも含めてなかなか難しいということで、把握していないのが現状です。

○野口委員 国の方針がどうのこうのというのはまた別問題か分かりませんけど、こんだけ学校内に新型コロナが充満していて、いやいや、打つか打たんかって指導もしていないということですと、勝手にしなさいという話になっているんかなという思いがあるんですけど。言いにくいのは分かるんですけど、例えば反対派の人なんかはクラウドファンディングやったかでお金を集めて、何に使っているか分かりませんけど、反対じゃと言うて、打つなと言うて、寄附集めやって、一生懸命まいていると。で、片方は何にもしませんやん。危ないです、分かりません、学校は指導も何もしていないということになると、当然打たないほうが多いですよね。
 だけど、状況によっては、あの状況のときに、国があんだけやれって言っていて、別に国に従えというわけじゃないんであれなんやけど、それをほったらかしていて、学校の現状を見たらこんだけ集団で新型コロナがうつっていますよと。それは若いから多分大丈夫やろということやと思うんですけど、それをほっといてよかったんかなという意識がちょっとあるんですけど、それはもう構いませんよということでいいわけですね、行政として。

○奥田課長 すみません、言葉が少し足らなかったところがありました。先ほど接種は強制でない、保護者の意見とか子どもたちの意思が尊重されると言ったところなんですが、ワクチンの効果や副反応とか接種に係る相談先の情報とか、先ほど委員が言われましたような情報とかをしっかりと伝えた上で、子どもたちの意思であったり保護者の理解の上でということで、その情報につきましては、厚生労働省の推奨するようなパンフレットとかを共有しているところであります。

○野口委員 推奨してもらっとるというか、一応声かけはしていただいた。ただ、今の状況を見ていくと、例えば、日本はともかくとして、食事をするのでも3回以上のワクチン接種がなかったらあかんとかそういうことを言っている中で、子どもたちが打っているのか打ってへんのか分からない、だからそういうところへ行けないという可能性もあるわけですよね。3回以上打っていなかったら。
 それこそ人権的に、それは打つ、打たんは勝手やと言ったらそれまでなんやけど、一遍行きたいけどどこへ行ったらええかも、状況が分からない。ただ、あれはたしか無償で打ってもらえるはずやったと思っとるんですけど、これはさっき言ったように個人の意思ですから。個人の意思というか、多分、親の意思になると思うんですけどね。そやで、親に対してそこら辺の啓発とか、打ちなさいとは言わんと思うけど、打った、こんなんですという情報は何かの形で流しているんですか。どんな状況ですか。

○奥田課長 三重県での会場の件であったりとかそういうものにつきましても、どこで、いつというようなものを医療保健部のほうからの情報をもって流させてもらったりもしました。

○野口委員 要するに、学校には、過去はそうやって流していただいたということで解釈していいわけですね。

○奥田課長 はい。

○野口委員 私は打っていますけどうちの家内は打っていませんので、私も別にとやかく言う筋合いはないんですけど、やっぱりいろんな考えがあるんでね。だから、それはうちの家内みたいに手術して怖いというのもあれば、例えば熱が出るよというのも、現実、私も熱は出ましたんでね、そやけど、そういう状況は教えてもらいたい。
 ただ、こんだけ国難と言われたぐらいの状況の中で、学校として、まあ、知りませんというわけにはいかんのかなというような意識をちょっと僕は持っているもんで、こんなもん勝手に、全部自由ですよというわけにも。それは自由ですし、要らんことしたらまたいろいろたたかれるというのも分かるんで言いませんけど。そやけど、前から言いましたやっぱりそこら辺の、先生としてきちっと一生懸命やってもらうんやったらそれなりのあれはやってもらうべきやというのは、これは意見ですのでもう言いませんけど。

○木平教育長 ワクチンの接種については、教職員はもとよりですけども保護者、児童生徒に正しく認識していただくということがまず大事ですので、厚生労働省とか医療保健部が作成している資料を学校を通じてしっかり共有するということ、それから、市町によっては学校も集団接種をしているときの対象にしていただけるというところもございましたので、そういったところも適切に紹介して、本当に打ちたいと思う方が打ちやすい、安心して打てるような環境、それから、そういうふうな情報をワクチン接種が始まったときからさせていただいているつもりなんですけれども、まだまだ不十分な点があるかも分かりませんので、引き続き医療保健部にも情報をもらいながら、市町教育委員会とも連携して適切に対応させていただきたいと思います。

○野口委員 もうは言いませんけど、実はある政党の方々が、ワクチンは危ないですと、子どもたちにビラをまいたと。それを学校で子どもたちに言ったことがあるような話をちょっと聞いているんですわ。何党とは言いませんけど現実に反対しとる政党はあるんで。当然、その人たちが行動するのを別に止める必要はないんであれなんですけど、そういうことを学校の中へ持ち込まれると困るかなと思って。だから、そこら辺は学校としても。
 聞くのはいいし、するのは別にええのやけど、生徒の中で思い込みの強い人がおって、それを持って一生懸命言うと。そんな話をちらっと聞いたもんで、実際、事実かどうかは、事実かどうかというよりは本人に聞いとるんで事実なんですけども、おまえ、やったんかと言うたら、いや、だって反対ですからと言っていたんで、誰やと言うたら、ある人からビラをもらって、こんなんと言って勉強させてもうたんやと言っていたんで。1人だけなんで、それは。だから、そういうところに学校として、教育の場へ、政治的とは言いませんけどそんなんが入ってくると困るんで。特に資金繰りはクラウドファンディングで金を集めてやっているような話も出ていましたんで、そこら辺も含めて教育委員会としてやるべきことはやる、情報は流すというのをちゃんとしていただきたいというのを、もうこれはこれで終わりますけど、そういうことでぜひお願いしたいと思います。

○平畑委員長 よろしいですか。

○日沖委員 もう簡単に、要望だけお願いしたいんですけども。今日もみえ高校生県議会の話題が出ましたけど、桑名高等学校の質問で、高校生にもっと投資に興味を持ってもらい、メリット、デメリット等をしっかり学ぶために金融教育をどのように改善していくのがよいと考えているのかという質問があって、委員長は、「高校生の皆さんが投資などに興味を持つことはすばらしいことですが、その反面、トラブルに巻き込まれる事態が増えることも懸念されます。皆さんが将来正しい選択をしていただくことができるよう考えていきたいと思います。」と的確な回答をされたのですけれども、これは私個人の考えですけど、高校生の頃から金融商品による資産形成というものに関心を持つのはどうかなと思っているんですけど、しかしながら、もう令和4年度から家庭科で導入されました。
 やはり貯蓄と投資は違いますので、投資というものは損をすると莫大な損につながることもありますし、高校生はまだまだ純粋な若い方々でございますから、その辺で何か一獲千金を夢見てやろうというような、ちょっと偏ったことにならないように、ぜひリスクというものが本当にあるんだというところのほうもきちっと理解いただけるような教育をしていただけるように、時々はちょっと注意していただいて、心がけて、現場のほうの感触も聞いていただいてやっていっていただきたいなというふうに、要望で結構ですのでさせていただきます。お願いします。

○平畑委員長 関連で行きますか。

          〔「じゃ、いいですか」「いや、同じ内容だったんです。みえ高校生県議会で委員
           長が」の声あり〕

○平畑委員長 じゃ、ちょっと関連で。

○谷川副委員長 今のみえ高校生県議会のところなんですけど、先ほど山内委員もおっしゃいましたけれども、この桑名高校、四日市高校と教育委員会マターの質問がありますので、これは今すぐじゃなくて結構なので、例えば今度の、次の12月の委員会ですとかに、ちょっと執行部のほうから返答をいただけるとうれしいなと思うんですが、いかがでしょうか。

○木平教育長 今取り組んでいること、それから今後、今の消費者教育とか金融教育とかも決して一攫千金を目指してという教育ではないですので、その辺の状況も、こういうふうに取り組んでいるということ、それから留意すべき事項というのもありますので、次回の常任委員会で資料を出して説明させていただきます。

○谷川副委員長 ありがとうございます。
 それと、ここには入っていないんですけれども、聾学校のほうから、電車の中で手話をしていたら他校の生徒にからかわれたとかという内容がありました。なので、インクルーシブ教育を推進していく三重県として、ぜひそういう周知というんか、周りの理解とか周知ということも一つ大切なことだと思っておりますので、これに聾学校の質問内容もちょっと付け加えていただいて、執行部からの返答をいただきたいと思いますのでお願いしておきたいと思います。

○杉本委員 私も谷川副委員長と同じことを申し上げようかなと思っていたんですけれども、今、聾学校のことも言われたので。
 返答をくださいということではないんですけれども、当事者の子がああいうふうに訴えたということはすごく意義深いなと思わせていただいたんです。ほかの特別支援学校の子どもたちがそういう経験をしているんじゃないかというあたりのところを、調査せえというわけではありませんけれども、把握しておいていただけるとありがたいなというふうに思います。
 今回はみえ高校生県議会なので聾学校なんですけれども、きっとほかの特別支援学校の子も保護者を含めいろんな思い、差別とか偏見やらそういう状況にずっと陥っているところがあると思うんですね。私はそれを、障がいの有無にかかわらず誰もが共に暮らしやすい三重県づくり条例をつくるときに、参考人招致の中で聞き取らせていただきました。その中で一番多かったのが、学校現場の差別、偏見。それを訴えられた団体が多かったです。教育現場が一番多かったです。教育現場でそういう目に遭ったというところ、その辺りのところは、新たに調査せえという意味ではないんですけれども、やっぱり今後インクルーシブ教育を進めていくに当たって、県教育委員会として実態把握をしていくべきだなということ、これは要望にさせていただきますけれども、要望させていただきます。
 以上です。

○平畑委員長 今、複数人から提案のあった話ですけども、これはみえ高校生県議会で、申し訳ないんですけど私が答えてしまった。適切な答えじゃなかったかも分かりませんが、それに対する、教育委員会としての考えを次のときに説明いただければという内容であります。よろしいですかね、教育長。

○木平教育長 また内容を検討させていただいて、12月の本委員会で説明させていただきます。

○平畑委員長 ありがとうございました。
もうよろしいですね。

○山内委員 別件ですけども、その他のところで。
 学校の教育現場におけるスポーツの安全対策という観点なんですけれども、マウスガードの件です。
 みえ歯と口腔の健康づくり条例が今年3月に改正されて、スポーツによって生じる口腔の外傷等の予防及び軽減に関することというところが追加されております。そういったところから、医師会の方からも条例を非常に評価していただいておるんですけども、マウスガードの効果の評価とか、今後普及していくところの計画とか取組とか、そういったところがあればちょっと教えていただきたいんですけど。

○奥田課長 特にマウスガードに特化したというような取組はございませんが、県教育委員会のほうでは体育の担当者であったり部活動の顧問が集まる研修会の場で、けがや事故の未然防止について、日頃から安全活動が継続されるように努めておるところです。

○山内委員 歯科医師会のほうからデータに基づいていろいろ御説明いただいている中で、例えば平成29年、30年の全国的な調査の中で、歯牙障がいが400件起こっている中で310件が高校生ということでありました。意外に小さい子どもよりも高校生が、これはやっぱりスポーツの中で、非常に体格もよくて力もついてきて、激しい運動になってきているというところなのが原因だというふうに思います。4分の3は、高校生が歯牙障がいを引き起こしていると。
 その中でもう一つびっくりしたのが、私も子どもを持つ親として、例えばすぐ思い浮かぶのがラグビーとかアメリカンフットボールとかで、そういった体の接触のあるスポーツは多いんだろうなと思いきや、実は少なくて、何で少ないかというとマウスガードをしているからなんですね。実は野球が一番多いということで、次がバスケットボールとかサッカーとかというところでありました。まあ、競技人口が多いというのもあると思うんですが、これは非常にびっくりしました。我が子も野球をしているのでびっくりしました。こういった情報を保護者が知っていたら、しっかりとマウスガードをさせたいなと思ってくるんだろうなというところを思わせていただいたところです。
 実際にマウスガードって、例えば高校生ですと大体成長が一段落してきているので、3年間で1つ購入すると多分1つでもつんじゃないかと。小学校、中学校ですと成長の段階に合わせてまたマウスガードを更新しなきゃいけないんですけども。費用的には1個1万円程度だというところもお聞かせいただきました。市販のものですと多分あまり性能がよくないものもある可能性があるので、きちっと歯科医師のほうで作っていただくのが一番いいだろうと私は感覚的に思ったんですけども、ぜひこういった状況を保護者の皆さんにはまずしっかりお伝えいただいて。費用のかかってくるところですので、しっかりとマウスガードは効果があるんだというところを周知いただくことが一つは大事なんだろうなと思っています。
 それから、野球とかバスケットボール、サッカーが多いというところでありますが、実は今年の夏の三重県大会ですか、野球大会で、私学の高校生の球児がマウスガードをしているのを初めて見てびっくりしたんですけども、あ、野球でマウスガードってどうなんだろうと思ったんですが、実は重要なんですよねというのはその後に教えていただいて分かったんですけども、例えば野球ですと、私学の強豪校ではマウスガードが義務づけられているような一定の動きがあるというふうにちょっとお聞かせいただいて、ぜひ県立高校のほうでもそういった情報をまず保護者であったり本人であったりに知っていただいて、永久歯を欠損してしまうともう治らないことですし、1万円のマウスガードは高いかもしれませんけども、その後の治療費と比べると圧倒的に安いというふうに思いますので、ぜひ検討いただいて、しっかりと普及、さらに啓発をいただきたいなというふうに思いますけども、いかがでしょう。

○奥田課長 種目の特性とかいろいろなことでマウスガードが使用されたりとか、また、歯を守るためだけではなくて、自分の力を最大限発揮できる、かみ合わせを合わせるとかいうようなことでということは聞いておるところですが、まだまだちょっと不勉強なところがありまして、もう少し勉強させていただきまして検討のほうをしたいなと思いますので、よろしくお願いします。

○山内委員 ちょうどそういった情報も大事だと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。ありがとうございました。

○平畑委員長 これでよろしいでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。
 
 3 委員間討議
 (1)所管事項調査に関する事項   なし
 (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

〔当局 退室〕
(書記 資料配付)

 4 常任委員会活動の上半期の振り返りについて
 (1)常任委員会活動上半期振り返りシート(案)の説明 (平畑委員長)
 (2)委員間討議

○平畑委員長 それでは、何か御意見のある方は発言願います。

○杉本委員 新たに、新型コロナウイルス感染症に対する対応って、これは、重点調査項目にうちが上げたのでこの調査をされたんですよね、きっと。知らないんですけど、多分、今日のこれはそうやと思うんですよ。そやもんで、やっぱりこれを踏まえて、新型コロナウイルス感染症に対する状況調査は、重点調査項目のそれは今のところできているというか、評価という中で書いたらどうかなと、今日私は思いました。

○平畑委員長 ちょっと追記する感じで。

○杉本委員 あ、そうそう。

○平畑委員長 いいですかね。

○杉本委員 追記してもらっていいですか。

○平畑委員長 はい。
 ほかに御意見はございませんか。よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 では、ここで得られた気づきを今後の下半期の委員会活動に生かしていきたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。 
教育警察常任委員長   
予算決算常任委員会教育警察分科会委員長   
平畑  武 

ページID:000271046
ページの先頭へ