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差別解消を目指す条例検討調査特別委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 令和4年4月18日(月曜日) 午後2時39分~午後3時19分
会 議 室 601特別委員会室
出 席 委 員 11名
委 員 長 小島 智子
副委員長 山崎 博
委 員 石垣 智矢
委 員 山内 道明
委 員 山本 里香
委 員 稲森 稔尚
委 員 藤田 宜三
委 員 石田 成生
委 員 東 豊
委 員 三谷 哲央
委 員 中村 進一
欠 席 委 員 なし
出席説明員 出席を求めず
事務局職員 企画法務課政策法務監兼班長 笹之内 浩一
委員会書記
議事課 主任 長谷川 智史
企画法務課 主任 松井 祥嗣
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 なし
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
1 差別を解消し、人権が尊重される三重をつくる条例案について
2 「委員会活動の評価」について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 差別を解消し、人権が尊重される三重をつくる条例案について
(1) 委員間討議
○小島委員長 お手元に配付しております資料1及び資料2は、先ほどの全員協議会でお配りした資料です。それでは、先ほどの全員協議会の結果を踏まえて、条例案についての委員間討議を行いたいと思います。
まず、前回の委員会から、条例案について形式的な文言修正を行っておりますので、事務局から説明願います。
○笹之内政策法務監 それでは私のほうから、前回の第40回の委員会のほうで提出されました資料から、今回の資料2のほうで修正させていただきました内容につきまして御説明させていただきます。いずれも変更理由につきましては事務的な整理、法制上の整理ということでさせていただいております。
まず、資料2のほうの3ページをお開きいただきたいと思います。第5条の県の責務でございますけども、こちらの1行目になります「「基本理念」という」の前に「単に」という言葉を加えまして、「以下単に「基本理念」という」というふうに追記させていただいております。
次に4ページをお願いいたします。上から3行目でございます。こちらのほう、「特定電気通信設備をいう。」の後に「以下この項において同じ。」の文言を追加させていただいております。
さらに次の行になりますが、「又は当該特定電気通信設備」、こちらのほう、前回の案では「電気通信設備」となっておったものを「特定電気通信設備」というふうに修正させていただいております。
続きまして、5ページをお開きください。第12条第2項でございます。こちらのほうの1行目、「前項の相談(以下」の次に「この章において」を追加させていただいています。前回の案では「以下単に」となっておったものを「以下この章において単に」というふうに修正させていただいております。
次に6ページでございます。上から6行目になります。第13条第4項第8号の中で「以下この節において単に「相手方」」、前回の案では「以下単に」となっておりましたけども、この間のところに「この節において」という語句を追加させていただいております。
さらにその4行下にあります第14条第1項の2行目になります。こちらのほう、「「申立人」という」というのが真ん中にあるかと思うんですけど、この前のところに「この節において」を追加させていただいています。前回の案では「以下「申立人」」というふうになっておったものを「以下この節において「申立人」」というふうに修正させていただいております。
修正につきましては、以上でございます。
○小島委員長 説明いただいたので、今の軽微な修正ですけれども、それでよいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
○小島委員長 では、そのようにさせていただきます。
それでは、委員間討議に入ります。先ほどの全員協議会において条例案の説明を行いましたが、再検討や修正等を求める御意見はありませんでした。このことから、全員協議会に提出いたしました条例案をもって、本委員会提出の議案といたしたいと存じますが、意見等があればお願いいたします。
〔「ありません」の声あり〕
○小島委員長 では、議案としての体裁を整えた条例案を配付させていただきます。
(書記配付)
(2) 採決
「差別を解消し、人権が尊重される三重をつくる条例案」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出することについて
挙手(全員) 可決
○小島委員長 なお、条例案提出の際の提案説明につきましては、委員長に御一任いただきたいと存じますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
○小島委員長 それでは、そのようにいたします。
2 「委員会活動の評価」について
(1) 委員会活動の評価の手順の説明(小島委員長)
(2) 委員間討議
○小島委員長 それでは、「4 県内外調査」を除いた各項目につきまして、委員の皆様方から御意見をいただきたいと思います。いかがでしょうか。
○石田委員 途中参加で、参考人のところは参加していないんですが、評価を私はするんでしょうか。
○小島委員長 そうですね。三谷委員につきましてもそうですが、直接その方の御意見は聞いていただいていないかもしれませんけれども、会派の中とかでいろいろ聞いていただいたりということはなかったですか。例えば、具体に、この中にやっぱりどういう形で盛り込むかとか、条例本体の中身を見て、この委員間討議を聞いていただいての評価をいただければいいのかなというふうに思いますが、それでよろしいですか。
○石田委員 わかりました。
○小島委員長 よろしくお願いいたします。あと、ほかによろしいでしょうか。
それでは、項目につきまして御意見をいただきたいと思います。
○稲森委員 一言意見を申し上げたいんですけれども、参考人制度等の活用のところなんですけれども、ここは大いに反省すべきところがあるっていうふうに思っていまして、一つは、参考人を呼ぶに当たって、委員会としてどういう目的を持って、何を聴き取りたくて呼ぶのかということをもっと議論して明確にすべき点があったということと、それに従って、参考人の方の具体的な専門性ですとか、具体的な活動の実績っていうことを、もう少ししっかり議論して決めるべき点があったんではないかという反省点はあるんではないかというふうに考えています。
以上です。
○小島委員長 関わってでも結構ですし、その他の項目でも結構です。御意見をお出しください。
○藤田委員 この委員会は2年間にわたって調査し、そしていろんな意見を出し合いながら、一つの条例を形にしたという、本当に私も経験のない特別委員会だったのかなというふうに思っていますので、委員会審議の活性化という視点では本当にすばらしい委員会運営ができたのかなというふうに思いますが、皆さん、いかがでしょうか。私はそう思いますという意見を述べさせてもらいます。
○小島委員長 ほか、いかがでしょうか。
○石垣委員 先ほど藤田委員がおっしゃっていただいたように、非常に委員会審議の活性化という部分で、たくさんの方々が様々な御意見をお話ししていただきながら、しかもそれが積極的にというところは、まさにここの部分に関しては非常に評価するべきところだったなということを私自身も思っております。
○山本委員 今出ておりますように、いろんな方からお話を伺うことで参考にできたり、皆さんと意見交換ができたということは、貴重な体験だったというか、有意義だったと思います。ただ、総じてと申しましたのは、今、稲森議員からも参考人に関わることで発言がありましたけれども、稲森委員が言われたこととはまた別の方のことですけれども、私たちは差別をなくそうということで、主眼はそこにあるわけなんですが、運動体の中で多少の差別があったほうが運動としてはやりやすいというような発言があられた方が、ここで参考人としてみえていたことも実際あったわけで、そこのことまではその時点では皆が知り得なかったことかもしれませんし、この場でそんな発言があったわけではないんですが、やはり今言われたように、参考人を呼ぶ時に、いろんな意見がここで出ることは悪いことではないんですけれども、そこのところはその趣旨をきちんとお伝えもしなきゃいけないし、そういう人選といいますか、大切だなというふうに思いました。総じて参考人の方にいろんな勉強させていただいたということはとてもよかったことだと思いますが、その1個1個を見返してみたときには気になったということです。
○小島委員長 ほかにいかがでしょうか。
○中村委員 参考人の選び方につきましては、後からいろんな課題が出た感じもありましたので、選ぶ時の議論と言いますか、そういったものが少し足りなかったのかなという反省はしております。
だけど今、参考人の関係でお二方の委員からお話がありましたけど、私はそれだけこの差別解消の課題に取り組むということは、本当に委員それぞれも、自分の今まで歩んできた活動とか生きざまからも、差別解消ということがどんなに難しいものかという、それだけ奥のあるものだというふうに思いました。
40回にわたるこの委員会の開催っていうのは、いろんな新型コロナウイルス感染症とかいろんな事情があったにしても、やっぱりこれだけかかるもんなんだなということを思わせていただきました。
それでもまだ部落差別とか、それからヘイトとか、そういった個別の課題というのは、包括的な条例なので、そこに踏み込めなかったっていうもどかしさはやはり残りました。
だけど、この範囲内でよくできたというふうに思っております。本当に皆さんのおかげでいい勉強になりました。ありがとうございました。
○小島委員長 ほかにありますか。多くの意見をお出しいただきまして、本当にありがとうございました。言い忘れていることは大丈夫でしょうか。ないでしょうか。よろしいでしょうか。
〔発言する者なし〕
○小島委員長 それでは、ただいまいただいた御意見などを正副委員長において取りまとめまして、5月12日の委員長会議において、私のほうから報告させていただきたいと存じます。
また、報告に当たり、字句等については正副委員長に御一任願いたいと存じますので、御了承願います。
次に、委員会活動の評価に係る委員間討議を参考に、チェックシートの各項目への評点等の記載をお願いしたいと存じます。
ここで、一旦休憩とし、チェックシートに委員の皆様に評点を記載いただき、集計を行った後、委員会を再開し、各項目の平均点について御確認いただいた上で、再度その結果を踏まえた委員間討議を行いたいというふうに思っております。
再開は、15時15分からというふうにいたします。暫時、休憩いたします。
(休 憩)
○小島委員長 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
それでは、先ほど皆さんにお付けいただきましたチェックシートの点数の平均を報告させていただきたいと存じます。
「1 委員会審議の活性化」が4.8、「2 年間活動計画」が4.1、「3 重点調査項目」が4.4、「1 参考人制度等の活用」が3.7、「2 請願への対応」が4.5、点数につきましては、以上になっております。
それでは、本評点結果も含めて、補足すべき点等、何か御意見のある方は発言願います。
〔「なし」の声あり〕
○小島委員長 よろしいでしょうか。それでは、本日いただいた御意見も含めて正副委員長で整理の上、本委員会の委員会活動評価総括表として報告したいと存じます。
これで「委員会活動の評価」についてを終わります。
3 その他
○小島委員長 それでは、本委員会の調査については、本日の委員会をもって終了することといたしたいと思います。
本日御協議いただく事項は以上でございますが、特に何か御意見がありましたらお願いいたします。
〔「なし」の声あり〕
○小島委員長 よろしいですか。それでは、委員長として一言、皆様に御礼を申し上げたいと思います。
41回にわたりまして、この特別委員会、様々なことで御議論いただきました。課題も最後に出していただいたところでございますけれども、本当に最初から最後まで委員の皆様の真摯な御議論によってこの条例案が出来上がったものと思います。
また、事務局の皆さん、本当に時間のない中で、次の委員会までに課題をまとめていただいたり、いろんなものを作成いただいたりということで、随分御尽力いただきまして、その力があって条例が出来上がったものと思っています。
私自身は、個人としては、もう少しこだわるべきであったと思うところも実は中にはあって、100%というわけには、個人的にはですよ、いかないところもあったのかなということは思いますが、今の段階で、2年間皆様とともにこうして特別委員会をできたことは本当にいい経験になって、御協力に感謝申し上げます。
途中から委員長交代という、こういう特別委員会については普通ありえないような状態も起きましたけれども、皆様に本当に御協力いただいて、本日を迎えることができました。本当にありがとうございました。(拍手)
○小島委員長 それでは、副委員長からもお願いいたします。
○山崎副委員長 皆様、2年間にわたり、本当に長期にわたり、ありがとうございました。このような形で特別委員会に携わり、条例がきちっと仕上がったことに対して、非常にうれしく思っております。
思い返せば、1年目は、何だか皆さんとの激動の意見交換の中で、方向はどこに向いていくかどうかという非常に不安の中で1年が過ぎ、2年目は、その激動の時期も終わりまして、方向性がはっきり目指されたところで、スムーズな状況で進んでいく中、仕上がっていく時間を非常に有意義に過ごさせていただきました。
また、北川前委員長にも、その時代に非常に鍛えられました。粘り強さと、細かなところまでこんなにもこだわるのかっていうところもございましたけれども、しっかり私も勉強させていただき、最後の仕上げは小島委員長がしっかりとたどり着くその道をつくっていただきまして、誠にありがとうございました。
また、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。(拍手)
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
差別解消を目指す条例検討調査特別委員長
小島 智子