令和3年3月23日 教育警察常任委員会 会議録
教育警察常任委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 令和3年3月23日(火曜日) 午前9時31分~午前9時51分
会 議 室 502委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 濱井 初男
副委員長 小林 貴虎
委 員 小島 智子
委 員 山本 里香
委 員 稲垣 昭義
委 員 石田 成生
委 員 谷川 孝栄
委 員 前野 和美
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[教育委員会]
教育長 木平 芳定
副教育長 宮路 正弘
次長(学校教育担当) 諸岡 伸
高校教育課長 井上 珠美
小中学校教育課長 大塚 千尋
学校防災推進監 今町 嘉範
その他関係職員
委員会書記
議事課 主幹兼係長 橋本 哲也
企画法務課 主査 手平 美穂
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 なし
傍 聴 者 なし
調査事項
第1 常任委員会(教育委員会関係)
1 所管事項の調査
(1)新型コロナウイルス感染症に係るこれまでの取組と今後の対応について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
第1 常任委員会(教育委員会関係)
1 所管事項の調査
(1)新型コロナウイルス感染症に係るこれまでの取組と今後の対応について
ア 当局からの資料に基づき説明(宮路副教育長)
イ 質問
〇濱井委員長 それでは、御質問などがありましたらお願いします。
〇稲垣委員 ありがとうございました。アンケートは、詳細に精査もいただいてということで、今御報告もいただきました。
一応、教育長に、前回の委員会の時にも確認をさせてもらったんですが、改めてこのアンケートが精査をされた中で、もう一度確認をさせてもらいたいんですけれども、10ページからのこのアンケートから読み取れることとして、(1)(2)のところで臨時休業中の状況、あるいはその後の状況というのは当然ある中で、(3)のところでは、学校行事とか長期休業の短縮なんかによって、非常に学校の行事がなくなっていることは残念だと考えている人が8割ぐらいいて、そうは言うものの、その多くの人は仕方がないということで、まあ納得というか理解はしているという状況が読み取れることと、感染対策については、ほとんどの生徒がしっかり消毒、それからマスク等々やっているということ、そしてソーシャルディスタンスも意識をしているというのがほとんどだということが分かる中で、(4)の4の問いですけれども、「新しい生活様式をふまえた学校生活となったことで、昨年度までと比べ、よいこともあった」ということに対しては、約8割、78%が「そうは思わない」というふうに答えているということを考えると、仕方がない状況でしっかり感染症対策はしているけれども、子どもたちは今の新しい生活様式をいいとは思っていないと、不満だということが、私は読み取れると思うんです。
そのことを考えると、やはり県として、今後の取組のところにもそういうことを踏まえて書いてもらってあると思うんですが、この不満を解消するための施策が必要であって、子どもたちのこの不満を取り除いてあげることが大事なんだということが、私は読み取れると思っています。
ただ、前回いただいたのでいくと、前回の資料では、ここの書きぶりが、「よいこともあったと感じている生徒は2割程度でしたが、体調管理や予防など生徒の健康に対する意識が高まり、学校の感染症対策の徹底や行事の工夫等を肯定的に捉えている声もあります。」という書き方だったんですね。この書き方だと、もしかすると、今の新しい生活様式を、子どもたちは2割程度しかいいとは思っていないんだけれども、その中には、それを肯定的に捉えている人もいるということで、今後の県として取り組む方向が、新しい生活様式がいいと思っている人の割合を、今2割だけれども、3割4割へ増やしていくほうがいいんだよ、とも読み取れる可能性があると思ったものですから、私は非常に問題だという指摘をさせていただきました。
そうじゃなくて、不満を持っている大多数の人の不満を解消するほう、こちらが大事なんだという、県の考え方でいいのかどうか、改めてそれだけ確認させてください。
〇木平教育長 前回お示しさせていただいた資料、アンケートの整理の仕方として、主としてこの問い、4つ、そう思う、ややそう思う、あまりそう思わない、全くそう思わないということで、それぞれの設問に対して、この4つから生徒に選んでいただいたという状況です。
前回お示しさせていただいた資料の主たる整理の仕方として、そう思う、ややそう思うという部分に8割であったり2割であったりということが、回答をいただいたという形の整理をさせていただいて、そこの今御指摘のあった(4)番のところの部分を、取り立てて我々の意図として、そこは2割だったけれども、こういうことがあった、こういうことがあったということをあえて強調する意図はなかったというところです。
今回整理させていただいたのは、ボリュームが一番多い部分について、そう思う、ややそう思うであったり、あまりそう思わない、全くそう思わないという部分が多かったですということを整理、統一させていただきました。
それで、最後に御指摘いただいた部分ですけれども、前もお答えしたかと思うんですが、児童生徒のほうは、このコロナ禍において、やはり学習活動であったり、同様に大事な部活動であったり、体験活動であったりという部分が、前年度に比べると相当制約を受けたというのは事実ですし、日常的にマスクをしながら、手指消毒もしながら頑張っているということも事実ですので、そういった意味で、やはり子どもたちは一生懸命取り組みながらという中で、なかなか従前と比べると同様の活動ができなかったという意味合いを持っているということは十分認識をしています。
県教育委員会としては、そういう中で、1年間感染症対策に取り組みながら、体験活動も、例えば修学旅行でしたら、小学校は、行かれたところは100%県内に行って、その中で主体的な活動であったり、郷土への愛着を持ったという部分もありましたので、いい面というか、新たな発見もあったということも大事にさせていただきながら、今後も、来年度も、この1年間の取組というのを、県教育委員会としてもしっかり踏まえて、子どもたちにとって安全で、安心してしっかりした学びが継続できるように、この感染症対策について、国等の最新の知見とか感染状況というのも十分見極めた、必要な対策を講じていきたいというふうに思います。
そういうことを通じて、学習活動、それから体験活動、部活動をしっかり、その状況においてできるように、精いっぱい努力していきたいというふうに思っています。
以上です。
〇稲垣委員 私は本会議で申し上げたように、できるだけ日常へ戻す取組が必要だということを思っていまして、今の、いろんな活動を通じてそういうことができるように努力をしていきたいという教育長のお話で、そういった日常に戻す努力をしていくべきだということは共有できているのかなというふうに感じさせていただきました。
何度も申し上げているんですけれども、3月10日現在の数字ですが、何というんですか、子どもは、新型コロナウイルス感染症に感染して重症になっている方もいないし、亡くなっている方もいないと、これずっと1年ぐらい続いていて、ずっとそういうことなんですね。
私は、いつまでもこのコロナ禍の中での生活がいいとは思っていないし、いいと思っている人は少ないと思うし、特に子どもも思っていないということはこれでよく分かっているわけで、戻していく中では、やはり子どもから戻してあげてほしいなということを常々思っています。
ですので、その辺りは当然、国との協議、あるいは新しい知見という、今お話にありましたけれども、その辺りをしっかり踏まえて、できるだけ日常へ戻す努力をしていただきたい。そのときに、この前回いただいた資料では、ちょっと逆に捉える可能性があるのかなというふうに感じたものですから、申し上げました。
最後ですけれども、前回の資料で私が一番思ったのが、やはりとにかく教育委員会は、子どもに寄り添ってほしい。子どもはいろいろ、今追い込まれているところもあります。いろいろ本当に、日常と違う、苦しい思いをしている。その子どもに寄り添ってほしいということを一番に思います。
前回の資料を見ると、当然保護者の意見も大事です。PTA役員の意見も大事ですけれども、一番大事なのは子どもの意見なんだということを、ちょっとその辺りの視点が欠けているんではないかなということを思いましたので、申し上げましたが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
以上です。
〇木平教育長 私ども県教育委員会は、小中学校については市町教育委員会としっかり連携してということが前提ですけれども、新しく今年度からスタートした三重県の教育ビジョンも、その以前からもそうですが、我々県の取組が不十分に映る面もあるかも分からないんですけれども、何よりも子どもを、自分の思いと希望を持って、しっかりできるようにという思いで、教育施策をこれまでも進めてきたつもりですし、今後もその部分についてはしっかり取り組んでいきたいというふうに思います。
今回の感染症対策をはじめ、一方で保護者とか地域の方々の十分な理解と御協力というのは、やはり不可欠な状況ですので、そこもしっかり、我々県教育委員会、市町教育委員会の取組というのもしっかり説明しながら、十分御理解を得て、取組をしっかりやっていきたいというふうに思っています。
〇稲垣委員 よろしくお願いします。
以上です。
〇濱井委員長 ほかにございませんか。
〇石田委員 今回のアンケートで、生徒や保護者が答えてきましたのは主観、客観主観の主観で答えてきていると思います。
主観であっても、それぞれの希望が整理された数字になってきているので、行政としては、希望に応えてあげたい、応える使命を持っていると思います。
一方で、その主観で答えてきたアンケートは、ひょっとしたら逆のこともあるかもしれないなと。希望はしない、また希望するけれども、そのあえて選んだコロナ禍ではないけれども、コロナ禍によってある意味強制的に生活が変化を強いられた中で、総論として、やはりこちらのほうが望ましいということも、生活習慣であるとか、そういうのは気がつくべきところが、僕はあるんじゃないかなと思っているので、そこはしっかり押さえながら、ひょっとしたら生徒・保護者が、多くの人が望んでいても、この点は強制的ではあるけれども、コロナ禍によって気づかされたところは残していかないというのは、そこはおろそかにしないでいただきたいなと思うのが必ずあると思いますので、要望しておきたいと思います。
〇木平教育長 私もこの1年、感染症対策と学びの継続というのに取り組ませていただく中で、児童生徒によっては、やはり自らの状況で、感染症が不安だから学校になかなか行きにくいという方がみえたり、それからオンライン学習のような形で、日常的に登校できなかった子も、学びに向かうきっかけができたとか、あるいはオンライン学習であったら、周りの意見とかをあまり気にせずに、自分の意見を言えたり、集中できたということもありますし、置かれている様々な状況で、その子どもたちの学びをどう生かしていくかというのは改めて再認識させていただきましたので、石田委員に言っていただきましたように、多数でどうかという部分と、それから本当に、それぞれ一人一人、誰一人取り残さないということを主軸に、教育ビジョンを据えていますけれども、やはりそこをしっかり見ながら、都度都度その施策は、どういった対策を講じるのがいいか、真剣に今年度も取り組み、それから今回のアンケートの一つ一つの内容を大事にして、取り組ませていただきたいと思います。
以上です。
〇濱井委員長 ほかにございませんか。
〇小島委員 要望です。時間もないので。
「学校行事について、中止や延期、規模の縮小、内容の変更などがあったのは仕方がないと思う。」ということに、全くそう思わないと答えている生徒が約10%、9.4%、この間、子どもたちは仕方がないと、あるところでは思いつつ、やはり本当に納得し切れないものを抱えながら、きっと生活をしてきたんだろうなと思うので、このアンケートが、その後学校でどう使われたか分かりませんけれども、生徒と先生の間で本当の納得につながるような対話に、ぜひつなげていただきたいなというふうに思うんです。
小学生・中学生も、大人の言うことには従いますが、本当にどう思っていたんかなというのをきちっと把握していくことがすごく大切なんじゃないかなというふうに思ったので、アンケートを取っていただいたのはいいことだと思いますが、この後どうするかということを、やはり丁寧に考えていただきたいと思います。
市町においても、保護者の方が夏休みはどうやったというのは取っていただいたりするんだけれども、本当に子どもはどう思ったんかなというのを丁寧にやっていただきたいと思うので、そこはまた教育長会等々あると思いますから、やり取りをぜひしていただきたいと思います。
ありがとうございました。
〇濱井委員長 それでは、ほかになければ、所管事項の調査を終わります。
2 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長
濱井 初男
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