令和3年3月5日 全員協議会概要
■ 開催日時 令和3年3月5日(金曜日) 10時15分~11時11分
■ 会議室 議場
■ 出席議員 50名
議 長 日沖 正信
副議長 服部 富男
議 員 川口 円 喜田 健児
中瀬 信之 平畑 武
石垣 智矢 小林 貴虎
山本佐知子 山崎 博
中瀬古初美 廣 耕太郎
下野 幸助 田中 智也
藤根 正典 小島 智子
木津 直樹 田中 祐治
野口 正 野村 保夫
山内 道明 山本 里香
稲森 稔尚 濱井 初男
森野 真治 津村 衛
杉本 熊野 藤田 宜三
稲垣 昭義 石田 成生
小林 正人 村林 聡
谷川 孝栄 東 豊
長田 隆尚 奥野 英介
今井 智広 北川 裕之
舟橋 裕幸 三谷 哲央
中村 進一 津田 健児
中嶋 年規 青木 謙順
中森 博文 前野 和美
山本 教和 西場 信行
中川 正美 舘 直人
■ 欠席議員 なし
■ 県政記者 なし
■ 傍聴者 9名
■ 協議事項
1 新型コロナウイルス感染症対策について
(1)時間 10時15分~11時11分
(2)説明者
知事 鈴木 英敬
副知事 稲垣 清文
副知事 廣田 恵子
危機管理統括監 服部 浩
[総務部]
部長 紀平 勉
副部長(行政運営担当)兼コンプライアンス総括監 山口 武美
[防災対策部]
部長 日沖 正人
副部長 清水 英彦
[医療保健部]
部長 加太 竜一
副部長 中尾 洋一
医療政策総括監 田辺 正樹
(3)説明内容
別添資料のとおり
(4)質疑の概要
○中嶋議員 ver.9に関して、4月7日、8日に県内で聖火リレーが開催される予定となっており、組織委員会からも留意事項が示されているが、ver.9を加えて、リレーをされる方、観客に対して、情報発信をする予定があるのか。また、ワクチン接種で他県等では複数の市町村で体制をとるところもあると聞いており、郡市医師会の範囲内になると思うが、三重県内においても、複数の市町でワクチン接種をしようとする動きがあるのか、それに対して県として、郡市医師会と市町との間での調整にどのように入っているのか。
○鈴木知事 担当局長がいないので、私が答えたいと思うが、日程ごとにグループが決まっていて、4月7日、8日に実施する我々は、いわゆる第2グループと言われており、実施するかどうかを約1か月前に公表することを聖火リレーの委員会から言われている。
ほぼ方針は確定していると思うが、恐らく来週実施するということ、どういうことに留意するかを発表していい段階になるので、実施の可否も含めて、我々としては聖火リレーの委員会が言ってきたことに加えて、県民の皆さんに対しての情報発信をそのタイミングで合わせてやらせていただきたいと思う。
ちなみに第1弾で福島県などは、例えば県外から来るランナーの人は、2週間しっかり体調管理をしていただいて、体調不良だった場合は走れないとか、沿道の制限はしないが、NHKのポータルサイトを見ていただくのを推奨するとか、県外からの観客は来ていただくのを基本的に推奨しないといったものがいくつかあるので、第2グループの公表が可となった時に、合わせて県民の皆さんにしっかり情報提供したいと思う。
○田辺医療政策総括監 説明資料の中の7ページにあるが、基本的に接種体制を構築する段階で、組み合わせの中に一つの医師会と複数の市町があるので、一体的に取り組むことで全県的に行っている。その中でも実際の予約や接種体制の構築まで含めて、より強固な形で行っているのを我々が把握しているのは、松阪管内で1市3町が集まって一緒にされていると聞いている。
○中嶋議員 聖火リレーについてはよくわかった。わかりやすい情報提供をお願いしたい。ワクチン接種については、複数の市長、町長から自分の地域に診療所を持っている医師が少なく、2人体制になると、診療所を閉めてもらわないといけない中で、中々調整が難しいことで悩まれている声も聞いている。医療サイドの判断で物事が進んでしまうのは仕方ないが、それに伴って悩んでいる市長、町長、職員も見えるようなので、その間の調整役として、県の役割をしっかり果たしていただければありがたいと思うので、よろしくお願いする。
○加太部長 県も市町の状況を的確に掴んで、医療だけではなくて、後に控える市町接種も含めて検討したいと思っており、週1回、担当課長とのWeb会議も持たせていただいて、状況を確認しつつ、各郡市医師会とも、県の医師会も含めて、個々の状況も地域によって様々に違うので、状況をしっかり掴みながら、支援していきたいと考えている。
○中嶋議員 特に離島や小さな集落が遠隔地にある地域、市町については、目を配っていただきたいと思うので、よろしくお願いする。
○稲垣議員 知事の説明で少し聞き漏らしてしまったので、医療保健部の部長級である理事の役割をもう少し詳しく教えていただきたい。現在、田辺医療政策総括監が次長級だったと思うが、そこが部長級に変わるのか、また別の人なのか。あるいは田辺医療政策総括監は医師だが、新しく設置される人がどういう形になるかを少し詳しく教えていただきたい。
もう1点、ver.9の中でイベントの開催の取り扱いについて、国から改めて示されるためという説明だったが、国からの説明は、大体どのぐらいの時期にある予定なのか。
○鈴木知事 医療保健部に新たに設置する理事は、医療政策総括監を医系の方を維持したままで、部長級を設置するという前提である。役割については、コロナの対策も含めて、医療保健部長の業務がかなり多くなっており、2月に組織改正を議会で説明させていただいた時よりも、更にワクチンなどで臨機応変に対応しなければならないこと、例えば昨日非公式で河野大臣と電話で話したりして、かなり重要な判断をしなければならない業務が増えている。
今ちょうど議論しているが、三重とこわか国体・三重とこわか大会における感染防止対策を考える、それを実行するにも、すごいボリュームの業務があって、国体局だけでは専門性として少し足りないので、医療保健部がサポートする必要がある。加えて、日程は確定していないが、太平洋・島サミットも実際に行われる場合、感染防止対策をしないといけないので、雇用経済部と連携して専門性を持ってサポートしなければならない業務があって、特に今年度、コロナに関連してワクチンも含め、部長級がさばかなければならない業務が増えているので、コロナ対策に特化した形で理事を置きたいと考えている。人事については今後、適材適所で考えていきたい。
○日沖部長 イベントの取り扱いについて、確定したことは申し上げられないが、これまでのイベントの取り扱いの変更等のケースでいくと、期限の前週が今までのパターンであり、国の基本的対処方針や通知が出されるタイミングとなっている。私どもとしては、4月の下旬、あるいは最終週あたりではないかと推測している。
○稲垣議員 新しく部長級の方に基本的にワクチンも含めて新型コロナ対策に特化して担当していただくことで、よく分かった。イベントについては、国から出てこないと何とも言えないでしょうけど、4月以降、色々なイベントが計画されている方も見える中で、これまでのイベントに対する規制があって、今まで基本的にイベントをやっていないのがほとんどなので、これからやり始めようかという時に、かなり縛りが厳しい認識を持たれてる方が多いと感じている。国からどういう形で出てくるか分からないが、例えば不特定多数の来場者をどうチェックするのか、その方たちに全員検温をしてもらうとか、あるいは住所や電話番号を聞くとか、プライバシーとの問題でどこまですればいいのか、戸惑いがあることを聞いている。やり始めるとどこまですればいいのかを丁寧に国からの基準を持って作り直していただきたいと思うので、よろしくお願いする。
○北川議員 感染症の対応が大変な中、ワクチン接種の対応もいただき、非常に大変な業務だろうと思いながら、トップも追加するとの話を聞いたので、少しでも軽減されることを期待するが、市町がワクチン接種に関わって、2点心配事がある一つ目は、思ったより1度に来ず、パラパラと来る形になるので、医療従事者は県、高齢者以降は市町という住み分けをしているものの、医療従事者もコロナの感染症に関わっている病院が優先的になるだろうが、その後の優先付けを誰がどのようにしていくのか。例えば県が主導して決めるのか、あるいはそれぞれの医師会が協力いただいているので、その中で決めるのか、中々難しいのかと思う。高齢者も同じ考え方で市町が主体としてやるものの、地域によって事情は違うのだろうが、1度に来ないことを考えると、順位付けは市町に任されるのか、県あるいは国がある程度の方向を示していく考え方はあるのか。二つ目は、ワクチンの移送が非常にデリケートなものだと思うので、医療従事者のスキームでは、県職員で実施となっているが、後の高齢者、住民の分も含めて、移送という部分は専門的な分野なので、県、あるいは薬剤会社なりが担っていただけるという理解でいいのか。
○田辺医療政策総括監 医療従事者と高齢者といった大きな枠は国で決めて、その中の順位についての質問だったと思う。もし自由に選べれば、選び方もあるかと思うが、選び方の話とは別に技術的に1箱当たり千という単位が2回来る中で、一定のルールの中で今まで積み上げ、基本形や連携型の制約の中でやっていて、大量に来ればわかりやすいけど、1箱、1箱に来たときに、1箱で1ヶ所にしか置けない中で、どのように順番決めていくのは、難しい部分がある。数がかなり限られているので、少し小分けする特殊な対応をして、できるだけ皆さんに配りたいという配慮をした。次の第2弾、第3弾がどのように来るかが全く見えないので、来た時に考えることになる。前も2日、3日以内で判断しないといけないこともあるので、色々なシミュレーションはしているが、その時に応じて、できるだけ皆さんに理解を得られる形で決めていきたい。
高齢者については、基本的に市町で決めることになると思うが、これも配分量との関係で若干順番も変わってくる認識を持っている。当初だと大きく予約を取った中で順番を決めて、集団的な接種を考えていたと思うが、おそらく高齢者接種の初めに入ってくるのが1箱や2箱になってくると、予約を短期間で取るのが難しくなってくる。
聞いているところによると、施設で打つパターンも多いかと思うので、順位がどうあるべきかという話とは別に、数が少なく、円滑に実施できていく体制の中で決めていくこともあるので、ケースバイケースになってくると思う。もう1点の移送に関しては、ファイザーとアストラゼネカで変わってくるが、ファイザーの場合、直送で基本型に入ってくる。住民の場合も一緒でそこからサテライトに持っていく、あるいは医療従事者の場合、連携型に持っていくので、決められた方法の中で運べばいいが、急に対応しなければいけないので、今は県で考えている。もう少し大量に回していくことになると、委託という形で検討するかと思う。
○北川議員 いずれにしてもスムーズに進めていただくように、市町も悩ましいところが多く、突然対応できないと思うので、シミュレーションも含めて、県としても十分アドバイスするようによろしくお願いする。
○今井議員 ver.9で今後、大人数や長時間に及ぶ飲食の場面というのがある。私もしっかり気をつけたいと思うが、それだけに例えば、県民に人数、長時間の考え方を決めた方がわかりやすいのではないか。
○日沖部長 大人数はこれまで国でも例えば5人以上というのが出ているが、県としては、場所の広さ、配置や配席とか、色々なパターンがあるので、一つの目安として5人以上であるが、いつでもどこでも5人以上かというと、その判断は状況に応じて、ver.9にある感染防止対策を徹底していただくことがベースになるため、一律な基準として申し上げることはしていない。
時間についても、二次会、三次会とか、1時間、2時間とか、夜中までなどは、感染防止対策の中でこれまでの感染事例も含め、当然控えてもらうが、これも一律に1時間以上、2時間以上というところまで線を引くことはしていないけれど、ver.9に書いてあることを徹底していく考え方を周知していきたい。
○鈴木知事 担当部長がいないが、三重県民限定のGo To Eatキャンペーンの利用を4人以下に制限することは、引き続き維持するので、参考にしていただけるとありがたい。
○今井議員 私も自覚ある行動をしっかりとやっていきたいと思う。先ほど部長が高齢者の接種が4月からと言っていたが、正式にきちんと言った方が良いと思う。4月からというと4月1日からみたいな感じがあるが、三重県に入ってくるのは4月5日の週であるから、国は4月12日からと言っているが、アナウンスがすごく大事で可能な限り正確に言ってもらったほうが良いと思う。
その上で医療従事者の優先接種、1バイアル5人分で計算しているが、今後、三重県としては国の状況にもよるが、医療従事者の優先接種は、5人分という形で進めるのか。住民接種も注射器準備など状況はどうなっているのか。
○田辺医療政策総括監 我々が把握していることは、先行接種と言われる基本的に2万人でされてる時には、一つのバイアルから6人分取れるシリンジが配給されたということで計算としては6人分でやっている。
今回の優先接種が配分されるにあたり、小分けや1パックで渡したとしても、医療機関としては何人に打てるのかという数を知りたいので、確認したところ、今回の優先接種で配分できるのは、1バイアルから5人分で計算してくださいというのを国から指示を受けているので、そのような形で周知している。
ただ、基本的に国としても、できるだけ多く6人分取れるに越したことはないので、全国に行き渡るまでにない段階であるが、早く打たないといけないせめぎ合いの中、5回で始まっているのではないかと思う。一定の確保できた時点で、どこかで切り替わることを想定している。
医療従事者だから6人分、高齢者だから5人分や6人分ではなくて、供給量に応じて変わってくると認識している。
○加太部長 高齢者の接種時期について、少し不確かな表現になってしまった。今聞いてるのは、4月5日の週に第1弾に入ってくる。それから1週間おきに入ってくるが、数がかなり限られている状況で聞いている。4月5日の週に入ってきたものが、12日から接種が始まると国から聞いている。
ただ、週でも、例えば医療従事者の優先接種のワクチンも3月1日の週で6日に入ってくるとのことだったので、4月5日の週のどこに入ってくるかは、直近にならないと分からない状況なので、そのような表現になった。
○今井議員 ワクチンが必要数に対してかなり少なく、6人も取れれば、より多くの方に早く打ってもらえると思うので、国にも県から要望して、シリンジの取り組みも進めてもらいたい。
最後に1点、知事の会見で3月11日には厚生労働省に住民向け接種の計画を出さないといけないので、それまでに先ほど言われた4月5日の週、翌週から5箱掛け2が入ってくるが、11市町にまず4月26日以降までの分を渡すことになるが、愛知県は人口の多いところから振り分けていくのをニュースで見た。三重県としては、市町と連携して決めるのか、何か考え方が決まっているのか。
○鈴木知事 4月は5日の週に1、次の12日の週に5、19日の週に5、11掛ける2で22箱が来るが、県内でどう配分するかについては、市長会、町村会の皆さんの意見も丁寧に聞いており、数日前も部長や田辺医療総括監が市長会の皆さんと議論させていただき、概ね最後は県で決めてくれたらいいとのことであった。
一方で、例えば高齢者の人口、感染の状況など、説明しやすい客観的な一定の理由を持って、最後は県で決めてくれたらいいとのことなので、基本的には意向をしっかり踏まえて決めていきたい。確定次第、しっかり伝えたいが、重要な指標は高齢者の人口、それから感染状況をどこまで勘案するかになってくると思う。市長会や町村会の皆さんの御意見を聞きながら、最終の調整をしている。
○今井議員 丁寧に聞き取りもしているようなので、よろしくお願いする。
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