三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成30年度 委員会会議録 > 平成31年3月7日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録
戦略企画雇用経済常任委員会
予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会
会議録
(開会中)
開催年月日 平成31年3月7日(木曜日) 午前10時0分~午後2時0分
会 議 室 302委員会室
出席委員 8名
委員長 芳野 正英
副委員長 田中 祐治
委員 岡野 恵美
委員 稲森 稔尚
委員 吉川 新
委員 小林 正人
委員 村林 聡
委員 中村 進一
欠席委員 なし
〔開会の宣言〕
第1 分科会(部外関係)
1 議案の審査
(1)議案第3号「平成31年度三重県一般会計予算」(関係分)
ア 当局から資料に基づき補充説明(なし)
イ 質疑
〇芳野委員長 それでは、御質疑があればお願いをいたします。
〇小林委員 簡単に教えていただきたいんですけど、出納局の電子調達システムの運用管理及び再構築に要する経費、これ物件等となっていますけど、役務なんかもここに含まれているんでしょうか。
〇西川課長 物件等につきましては、役務も含まれております。
〇小林委員 ありがとうございます。
〇芳野委員長 他にございますか。
〇岡野委員 議会事務局、平成31年度三重県一般会計予算ですけども、これは期末手当の増額分などについても入っているんですよね、議員の。
〇岩﨑次長 平成31年度の当初予算ですので、これは当初に上程された分ということになるので、議提議案の関連分については反映しておりません。
〇岡野委員 なるほど。はい、してない。わかりました。
〇芳野委員長 後ほどそれは出てきますので。
他にございますでしょうか。よろしいですか。もうちょっと時間とりましょうか。
〇村林委員 簡単に。議会事務局の債務負担行為の中に、議事録に関する契約が見受けられるんですけど、今どんな感じで議事録というのがつくられておるのかということを簡単に教えてほしいんですけど。終わった後すぐにはできなくて、いついつまでにみたいな感じになっておるわけなんですけれども、今どれぐらいの期間でできるような契約になっているのか。発言があって、例えば委員会が開かれてからですね。その辺を簡単に参考までに教えてください。
〇岩﨑次長 議事録の作成プロセスをちょっと把握しておりませんので、また後からお伝えをいたします。
それで、債務負担行為は、契約自体が8月から翌年の7月までの1年ということで、本会議等の議事が一定落ちついた時期に入札をして、それで1年間という形にしますので8月から始まっていると、そういう状況がございますけども、作成のプロセスについてはまた後から御説明をさせていただきます。済みません。
〇村林委員 そういうサイクルがあることは参考になりました。ありがとうございます。その辺はまた教えていただいて、できるだけ速やかに議事録ができるといいなという希望はありますが、それによって議会経費が各段に上がるということも、またあってはならんことだと思いますので、参考にさせていただきます。ありがとうございます。
〇芳野委員長 じゃ、また昼から説明いただけますか。これ採決には関係しないですよね。
他にございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇芳野委員長 よろしいですか。
では、質疑がなければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
ウ 委員間討議 なし
エ 討論 なし
オ 採決 議案第3号(関係分) 挙手(全員) 可決
(2)議案第79号「平成30年度三重県一般会計補正予算(第4号)」(関係分)
ア 当局から資料に基づき補充説明(なし)
イ 質疑
ウ 委員間討議 なし
エ 討論 なし
オ 採決 議案第79号(関係分) 挙手(全員) 可決
2 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
第2 常任委員会(部外関係)
1 所管事項の調査
(1)人事委員会の取組状況等について
(2)平成30年度財政的援助団体等監査結果報告の概要について
ア 当局から資料に基づき説明(山口局長、朝倉次長、川添次長)
イ 質問
〇芳野委員長 それでは、御質疑等がありましたらお願いをいたします。
〇岡野委員 まず、人事委員会になんですけども、職員のいろんな不祥事が起こる中で、特に身体障がい者の雇用率の水増し問題というようなことが起こっていることもあるわけですけれども、それに対して人事委員会としてはどのようにお考えかという、そこら辺のことは人事委員会としての権能としてはどうなのかということも含めて教えていただきたいなと思います。
〇山口局長 先ほどちょっと説明の途中で報告のことをお示しさせていただきましたけれども、実はこの中でも10月の勧告・報告なんですけれども、その時点で職員の不祥事が続いていますよねというようなことは報告をさせていただきました。どういうふうな指摘をしたかというと、非違行為も含めて、それと事務処理、不祥事、いろいろありますけれども、ちょっと中堅高齢層の人が多いんじゃないですかというようなことも、ちょっと見にくいかもわかりませんけれども、円グラフでお示しをしたところでございます。
それで、個々具体の取組については、各任命権者、教育委員会、知事部局、県警本部のほうでやっていただくとして、私どもとしましては、当然、職員が入ってくる段階で宣誓もした上で公務員とは、ということも含めて、十二分に意識して入ってきていただいているわけですので、そのあたりも含めて、いま一度何が原因なのかを。職員の個々の意識の持ち方、場合によっては中堅高齢層の方が、ちょっとこれ確実な答えではないかもわかりませんけど、やる気も含めて、あるのかないのかみたいなことも含めて。というのは、これは仮説なんですけれども、ここのところでかなり高齢層の人が、中堅が多いんですね。それで、従前に比べてライン職というかそういうようなポストの数も限られている中で、そういうところも含めて、一律の対応じゃなくて個別の対応というか、年代別とかですね。それもあるのかないのかというようなことは、報告に限らず任命権者のほうとは話しているところではございます。
〇岡野委員 高齢者が多いからというふうなことで振られていましたけども、やはり個々に具体的なところの事務処理の仕方については厳正に人事委員会の目でみていただいて、県民の皆さんの負託に応えてもらえるようなことで、厳しさだけではなくて、全体的に人員のこととかそういうことも含めた体制の強化という方面での検討というのも必要かなとも思いますので、そのあたりで十分にそれが行き届くのかどうかということも含めて、研修のこともありますでしょうけれども、よろしくお願いをしたい、対処をお願いしたいと思います。
〇山口局長 私、説明の中で高齢者のことを言いましたけれども、必ずしもそれがというわけじゃなくて、それと任命権者のほうでもコンプライアンス推進会議というのを立ち上げられて、それでそのメンバーの中で拡大会議等もあって外部の方も含めて検討されているということで、私ども、日々の中で情報の共有はしていますので、そのあたりも含めて連携をとりながら進めていきたいと思います。
〇岡野委員 わかりました。
それでは、その次ですが、監査のほうなんですけれども、ここの5ページで監査対象団体、それから監査を実施した団体ということで掲載していただいていて、11月19日から2月15日まで監査を実施したとなっていますが、そうすると1年間に大体これくらいの件数を監査されるのでしょうかということと、それから、そうすると全ての団体とか管理されているところの件数としては、例えば補助金等交付団体なんかは非常に少ないわけなんですけれども、そのあたりはどんなふうに選別をされるのか、どんなふうになるんでしょうか。1年間に1回当たるとか、書類だけでずっと見ているとか、直接行かれるのはこれぐらいになっておるのかとか、仕事ぶりがよくわからないのでちょっと質問をさせていただきました。
〇川添次長 まず、昨年の11月19日から2月15日の期間ということについては、1年中、監査委員事務局は定期監査とか、それから決算審査とかそういう事務をしていまして、どちらかというと決算が終わりまして一段落した時期に財政的援助団体等監査を入れておりまして、一連の監査の団体数はこの表のとおりでございます。
それと、どのように団体のほうを選定しているかということなんですが、まず出資団体につきましては、県の出資割合に応じまして大体2年から5年に1回、団体によって違うんですけれども、実施させていただいています。それから、公の施設管理団体、指定管理者でございますけども、こちらは指定期間の例えば5年の指定期間がございましたら、その中で1回は入るようにしております。
また、補助金等交付団体につきましては、下段の注の2のところにありますように1事業1000万円以上の補助金等を助成した団体、それから1事業2000万円以上を貸し付けた団体、これを対象にしておりますけども、団体数が237と多うございますので、人的にも時間的にも限りがありますのでその中から抽出ということになるんですけども、まず分野、医療とか福祉とか農林水産、それから商工関係、そういった部分から偏らないように抽出しているということと、あと金額についても同じようなジャンルの団体がございましたら多いほうとか、そういった基準を設けまして団体の選定を行っております。
以上でございます。
〇岡野委員 大体の状況はわかりました。それで、今回、会計事務に関することで、消費税等に係る仕入控除税額報告書が提出されていなかったということで津市の事例も出されているようなんですけど、平成19年と平成26年ということで2回とも同じところがこういうふうになったのか、それかいろんなところがあったのかというところをちょっと教えてください。
〇川添次長 平成19年度は、津商工会議所の1件でございます。
〇岡野委員 別やね。
〇川添次長 はい。それから、平成26年度については三重県産業支援センターの1件ということでございます。
〇岡野委員 わかりました。ごめんなさい、私ちょっと誤解していましたので申しわけございません。
私、一応これで。
〇芳野委員長 他にございますか。
〇村林委員 人事委員会の先ほど中堅高齢層の職員が多いというお話で、この図を見ると確かに47歳ぐらいが一番大きな山になってくるんでしょうか。そうすると、直接人事委員会には関係ないかもしれませんけど、これまで財政の話なんかを聞くと退職金のピークがどうのこうのというような話を聞いて、それが1回済んだみたいな話も聞いたんですけど、この切れておる前にさらに大きな山があったんでしょうか。その辺ちょっと教えてもらえますか。
〇山口局長 ここにお示ししたのは、主に行政職員というか、財政としては教員も含めて、必ずしも年齢別の構成が違うのかなというふうに思います。
〇村林委員 わかりました。そうすると知事部局の4000人ぐらいの方でしたっけ、が対象で。
〇山口局長 知事部局だけじゃないです。各委員会等も含めて大体5600人ぐらいです。
〇村林委員 わかりました。参考になりました。
しかしながら、中堅高齢層が多いということはまたこの図でも明らかで、そのピークが47歳ぐらいでその下はずっと山が低い状態ということは、計画的に採用していかないと急に人数が足りなくなったり技術が継承されないということは起こり得るということですよね。そうすると、多分人事委員会だけの問題ではなくて、先ほどからよくおっしゃっている任命権者ですか、そちらのほうでこれから47歳までまだあと10年ちょっとあったとしても、そろそろ考えていかないかん時期だと私どもも認識していかないかんということでよろしいんでしょうか。
〇山口局長 おっしゃるとおりでございます。それで、私ども、採用をやっているわけなんですけれども、中高齢層に比べて20代、30代は限りなく少ないですので、これまで40代、50代の職員が担ってきた役回り、若いころに担ってきた役回りとは違う役回りをこれから入ってくる職員もしなければならないと、そういう中でひょっとすると今までであれば県民の方々と話はできるけれども、ちょっと書くのは苦手かなという職員、仮にいたとしても、それは補える状況であったのかわかりませんけれども、どちらかというとこれからは県民の方々への説明責任であったりとか、それから文書化も含めて二兎を追うじゃないですけれども、そういうことを含めて、私ども人事委員会としたら考えていく必要がこれまで以上にあるのかなというように思っています。
〇村林委員 そうしますと、これまでは分担できていたことも1人の職員が全てできなければいけないような時代が来るかもしれないということで、資質の向上という意味では。参考にさせていただきます。ありがとうございました。
監査委員のほうですけど、昨年もあった介護の人材が不足して稼働しない介護施設があるということですよね。これは私、昨年監査委員をさせていただいていたわけなんだけれども、今回も来たと。ちょっと聞き逃したんですけど、どちらの団体でしたっけ。
〇川添次長 社会福祉法人敬峰会でございまして、特別養護老人ホーム伊賀の街を整備しました。
〇村林委員 ありがとうございます。そうすると、これは大きくは医療保健部が介護人材をこれからどうしていくんだとか、こういう制度設計とか予算の優先順位としてどういうものを充てていくかということだろうとは思うんですけれども、大きく人手不足というふうに捉えたときには戦略企画部なんか、あるいは雇用経済部なんかも関係するように思いますので、この後の戦略企画部関係で若者定住なんかも含めた働く人材とか、若者定着なんかの部分とも絡めて一つ提起しておきたいと思います。参考になりました。ありがとうございます。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 では、質疑がなければ、(1)人事委員会の取組状況等について及び(2)平成30年度財政的援助団体等監査結果報告の概要についての調査を終わります。
(3)その他
〇芳野委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。
2 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔当局 退室〕
第3 分科会(戦略企画部関係)
1 議案の審査
(1)議案第3号「平成31年度三重県一般会計予算」(関係分)
(2)議案第79号「平成30年度三重県一般会計補正予算(第4号)」(関係分)
ア 当局から資料に基づき補充説明(なし)
イ 質疑
〇芳野委員長 それでは、質疑があればお願いをいたします。
〇岡野委員 1点お願いしたいんですけども、6ページなんですが、一部新、調整諸費となっておりまして2662万5000円ということの説明の中に、御退位および御即位に伴う本県への行幸啓に際しというふうに書いてもらってあるんですけども、この2662万5000円の内訳と、御退位等に伴うのは幾らぐらいになっとるんかというようなところ、それから内容について教えてください。
〇河課長 調整諸費の内容につきましては、三重県行幸啓本部組織職員の旅費とか、あと車列及び報道記者用のバス運行委託、それと行幸啓に伴う日程表のしおりとか記念誌の作成等々の印刷製本等の経費になってございます。
御退位につきましては、春4月18日、秋につきましてはまだ発表されていませんので日は確定してございませんが、秋ごろに参拝が予定されているということで今回計上をさせていただいております。
〇岡野委員 そうすると、調整諸費の中には行幸啓費が主なものというふうなことで認識させていただいてよろしいですか。
〇河課長 はい。
〇岡野委員 はい、わかりました。
〇小林委員 1点、広聴広報の充実のところで3ページにも書いていただいてあるんですけども、県政だよりなんですけども、より多くの県民に届けられるよう、市町や関係機関と連携し配布の取組を強化というふうにしか書かれてないんですが、もうちょっと具体的にどういうふうにされるのかというのをお聞きしたいと思います。
〇井爪課長 県政だよりの配布につきましては、現在、新聞折り込みでの配布及びあと、各スーパーとかコンビニとかそういったところへも配置をさせていただいておるところです。それに加えて高等教育機関での配布ということで、現在、全高等教育機関へ毎月配布をさせていただいておるのと、例えばある学校では、1年生、2年生の全生徒の方に、配置だけじゃなしに直接配布をしていただくというようなこともしていただいております。
あと、市町との連携という部分でいきますと、今年させていただいたところでは、児童扶養手当の現況確認で市の窓口へ県民の方がおみえになるんですけども、その際に、全部の市町の職員に御協力いただいて県政だよりの配布をしていただいておりますし、来年度に向けて新たな取組としましては、今年やりましたそういう市町との連携、御協力いただく部分をしっかりやるのと、加えて拡大する部分では、一つ、今御相談させていただているのが母子福祉の自立支援員という方がおみえになりまして、こういった方のところにも県民の方がおみえになるということですので、その方を中心にそういうかかわりのある方に直接手渡しをしていただこうというふうなことで、特に子ども・福祉部のほうといろいろとそういう子ども・福祉部が持っているチャンネルも使って市町と連携しながらやっていきたいということで、今も調整を進めております。
あと、もちろん県の主催でやっておりますイベント等についても配布をしていくということで、平成30年度につきましては20件ぐらいのイベント会場でそれぞれ手渡しをさせていただいて、より多くの県民の方に県政だよりが届くようにということで取組をさせていただいているところですし、新年度においてもそういったところを拡充していきたいと考えております。
〇小林委員 いろいろ考えていただいているみたいです。新聞折り込みなんかやとなかなか県民の方の手元に届くというのが、いっても見ないというのは当然のごとく多いんで、こういった取組も有効かなというふうに思いますんで、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
以上です。
〇岡野委員 5ページなのですけども、未来につなぐ平和発信事業なのですが、107万5000円ということになっておりまして、非常に大切な行事で若い方々に平和の尊さを論じていただくというところでも大変大切なことだと思うのですけども、これは伊勢志摩サミット三重県民会議の基金を活用した事業だと認識をしておるのですけれども、基金の状況と、基金でこれを充当するというのは、最初のところの平和のためのものだというふうな位置づけで行っていたというところから、伊勢志摩サミットの位置づけとダブって出されてきているんですけど、本来一般会計から出すようなものではないかなと思うんですけども、その考え方と、基金として三重県民会議の基金が枯渇したらこれ、おしまいになるんじゃないかなというふうにも思ったりもするものですから、その点のことについてお聞きします。
〇西城部長 来年度も予定しております平和啓発事業、経緯といたしましては、委員からお話しいただきましたように伊勢志摩サミットを契機として平成29年度、30年度とやってまいりまして、3年目という形になります。財政事情が非常に厳しい中で、ポストサミットに向けた事業として位置づけられて基金を活用させていただいているということでございます。サミットの基金、いつまでもあるわけじゃありませんので、その後の問題というのは残りますけれども、平成32年度以降のことについては現時点では何とも申し上げられないという状況ではあるんですけれども、委員おっしゃいますようにサミットとかかわりなく重要な事業だという認識は持っておりますので、また32年度以降の議論の中で検討してまいりたいと思っています。
〇岡野委員 大事な事業だというふうな位置づけを言っていただきましたので、ぜひ一般会計からしっかりとしたものとして確立していただくように私は望んでおきたいと思います。
〇芳野委員長 よろしいですか。他に質疑ございますか。
〇中村委員 今の未来につなぐ平和発信事業、私も大事な事業だというふうに理解しておるんですけれども、今年の中身を少し教えていただきたいんですが、ちょっと代表質問のときに時間がなくなってしまってここまでたどり着けなかったんで、今年はどんな形でやられるのか、わかっている範囲内で教えていただきたいと思います。
〇芳野委員長 今年というのは来年度ということですか。
〇中村委員 来年度予算。
〇芳野委員長 来年度ですね。
〇河課長 来年度につきましては、これまでの取組の成果、課題も踏まえまして、一応県内戦争体験の伝承というのと被爆地広島との連携というのをコンセプトに考えてございます。戦争体験の伝承という意味で、広く県民の方々に戦争の悲惨さとか平和の尊さを伝えるというためにも、広島の平和記念資料館から被爆関係資料をお借りして展示したいと考えてございます。また、県の総合博物館で所蔵しています県内の戦争の実物の資料なんかも展示をさせていただいて、一定期間総合博物館で展示というような形で考えてございます。
また、特に若者の方にやはり関心を持っていただかないといけないということもありまして、多くの若者に参加いただけるよう、若者の取組、これまで県内でそういった戦争体験の伝承活動に取り組まれている若者の成果を発表できる機会というのをつくりたいなと思っています。また、被爆体験の伝承に既に広島県のほうで取り組んでいます高校生等を招待しまして、戦争体験の伝承というものについて意見交換をしていただくというようなことも今考えてございます。
平和について、やっぱり若い方が考えて行動していただけるというようなことにつなげていけるような企画にしたいというふうな形で、今内容について検討を進めているところでございます。
以上です。
〇中村委員 ありがとうございます。今聞かさせていただいた限りは、本当に大変重要な事業と捉えられていると理解させていただきました。今年で74年目ですか、戦争が終わってから。年数が長くなればなるほど記憶が薄くなっていくということだと思います。
そういった意味からいいますと、先ほど岡野委員もおっしゃいましたけども、これをサミットの基金が切れたからすぱっと切ってしまうということは、今おっしゃったことがたまたま予算があったからやったんだと、これからもうお金がないからやれない、やらないんだということには全くつながらない。ますます若い人たちから戦争の記憶というものが消えていくことにつながるわけですから、逆にもっともっと力を入れていただかなければならないことだと思いますし、それから記憶もそうですし、それから様々な資料なんかの紛失もあるんだと思いますし、戦争遺跡なんかもますます消えていく、そんな状況がありますので、この事業については今の時点ではわからないと思うんですが、部長、さっきどうなるかわからんということでしたけれども、その辺きちっと続けていく県としての考え方をしっかり持っていただくということが大事かと思うんですが、その辺部長どうですか。
〇西城部長 今、中村委員からお話がございましたように今年で74年、来年は75年ということになります。これまで三重県では10年刻みで50周年、60周年、70周年ということで、少し大きなイベントをしたり記念の本をつくったりCD等をつくったりして記録としても残してきたわけですけれども、じゃ、70年の次は80年でいいのかというと、まさに先ほど委員がおっしゃいましたようにどんどんお亡くなりになる方も増えているという状況で、いらっしゃる方も高齢化していると、ですから、これはまだ私のアイデア段階ですけど、例えば75周年というときに何かをやるという必要も考えるべきではないかなと、そういう問題意識は持っております。
実際の予算等の話は、まだ先のことですのでわかりませんけれども、重要性ということにつきましてはどうなるかわからないということでなくて、続けるべき取組だという認識は持っておりますので補充させていただきます。
〇中村委員 ありがとうございます。サミットについてはいろいろな考え方もありますけれども、サミットの私の成果というのは、オバマさんが広島へ三重県の地域から飛んでいただいたとか、やっぱりああいう大きなものの中に、今サミットの成果としてこういう平和の事業が残っているということも逆に大変大事なことかなと思わせていただいておりますので、ぜひとも今、部長がおっしゃった形を県としてのやっぱり骨組みの中にきちっと続けていくと、そういうことを伝えていく、持っていただいていく、そのことが大事かと思いますのでぜひお願いしておきたいと思います。よろしくお願いします。
〇芳野委員長 他に。
〇稲森委員 4ページの地域と若者の未来を拓く学生奨学金返還支援事業についてなんですけれども、制度が始まって少したったかと思うんですけども、もう戻ってきて何かそういう成果というのは上がっているのかということを教えていただきたいのと、条件不利地域という定義があって、前も言いましたけれども、半島振興法が定義するエリア、松阪駅前も含めて松阪市の中心部は条件不利地域になるけれども、例えばですけれども、伊賀市の周辺部はこの条件不利地域という定義から外れてしまうというような問題を言ってきましたけれども、今後の課題としてその辺の条件不利地域をどうしていくか、対象を広げていくのかということも含めて検討していただいているんかどうか、その辺聞かせていただけますか。
〇河課長 今年度の返還支援事業については、この後の常任委員会で御報告はさせていただきます。これまで平成28年、29年とやってきまして、今年度も含めて支援対象者という形で募集をさせていただいて、応募者が条件指定地域ということもありまして、中勢地域とか南勢地域、伊賀、東紀州地域がやはり多く、北勢地域が非常にバランス的には少ないというような状況になっています。
私どもの事業は特に業種選定をしていませんので、公務員以外は製造業以外でもサービス業でも認定をさせていただいておるんですけれども、実際に支援いただく方、これは三重県の特色が出ているのかもわかりませんが、介護とか看護とかを目指す方が結構多いと、それと、もともと県内定着という意味で進めさせていただいていますけども、申請者の方で県内にお住みで県内の高等教育機関に行かれている方で奨学金を借りて、そのまま地域でお住みいただくという方がやはり分析的には多いということで、こういった現状を踏まえて、この事業については平成31年度までの4年間はこのスキームでさせていただきたいと考えておりまして、32年度以降、改めてこの奨学金返還支援事業の要件も含めて事業の見直しについて来年度考えたいというふうに考えてございます。
以上です。
〇稲森委員 やっぱり今言いました条件不利地域の定義というのは問題ありだと、課題だというふうな認識は持っていただいているのかどうか教えてください。
〇河課長 当初はやはりどれぐらいの応募者がいるかわからないということもありまして、特に条件の不利なところ、まずそこからということで条件不利地域の指定をさせていただきましたけれども、趣旨がやっぱり若者の県内定着というのを目的にしていますので、指定地域の要件についても、今後見直しも含めて考えていきたいと現時点では考えております。
〇稲森委員 わかりました。それでお願いしたいのですけれども、条件が不利なのに条件不利地域という定義に当てはまっていない地域と、それほど条件が不利でもない地域が条件不利地域に当てはまっているというのが問題だということは指摘させていただきたいと思います。
以上です。
〇村林委員 今の奨学金返還支援事業です。今の御答弁の中でちょっと気になったのが、趣旨は県内定着と言われましたが、それは違うはずです。もともと知事が最初に言ったのが、産業人材の県内定着の奨学金事業だったんですけど、私が一生懸命本会議場で言う中で条件不利地域のという話でこういう形にしていただいたと理解しておりまして、県内定着という趣旨にしてしまえば南部の人材が北部で就職して定着しても同じだということになってしまうわけで、やはり今の稲森委員の言われた趣旨とも違う答弁になってしまうと思うんですね。本当の意味で、南だけではなく西側でも、あるいは北部でも条件不利地域というのはあると思うんですね。既存の集落が人が住めなくなって滅びていってしまうというようなものをやっぱりとめるような方向性で考えてもらいたいと私は思うんですけど、もう一度趣旨は県内定着とおっしゃったあたりのそれこそ趣旨を説明いただきたいんですが、いかがですか。
〇西城部長 村林委員から御指摘のように、今のこの制度は県内の条件不利地域への若者の定着を促進するということが最終的に目的となってこの制度ができ上がったというふうに承知しております。
議論の経過では、いろいろ中核となる産業とか、二つの選択肢が大別してあったというふうに承知しておりますけれども、最終的には条件不利地域ということで地域の限定をかけるということで制度化されたものだと承知しております。地域の限定をかけるということについてもいろいろ議論はあったとお聞きしておりますけれども、今課長のほうから答弁申し上げましたのは、今のこの制度の枠組みは来年度いっぱいで一応期限が切れますので、企業の皆様から寄附金という形で頂戴している財源の問題も含めまして、改めてこの制度のあり方について来年度検討していく必要があると考えております。
ですので、その中で稲森委員がおっしゃった条件不利地域の要件指定についても検討の課題となると思っておりますし、この制度について県内の条件不利地域への、という枠をかけたままでいくのかどうかということについても検討の課題にはなるんではないかと、そのように考えております。
〇村林委員 稲森委員がおっしゃったように、本当に条件の不利な地域というものがどこなのかという見直しには私は賛成しますが、県内一律に考えて数字上の人口さえ保てばいいんだという考えには私は大反対です。それは、以前から議論する中で部長も答弁いただいておる地域というものを県内一律ではなくて、地域というものをもう少し捉えて地方創生とか若者定住、定着というものを考えるということはあってもいいんじゃないのかとおっしゃっていただいておったわけですから、その観点からも検討するのはもちろん結構でありますけれども、きちんとこの間の代表質問でもさせていただきましたけれども、均衡ある三重県の姿が、それぞれの地域がそれぞれの地域できちんと輝ける姿にするための一助になる制度になるように設計していただきたいと強く要望したいと思います。もし何かあれば。
〇西城部長 あくまでも検討の範疇に入るということで申し上げた次第でございまして、奨学金をめぐる状況もこの間いろいろ変わってきております。国のほうでの奨学金も充実しておりますし、企業もいろいろな奨学金をつくっております。そもそも県としてこういう助成金が必要なのかというところから恐らく検討が必要になってくると思いますので、そういう意味で申し上げた次第でございます。
〇村林委員 はい、わかりました。ありがとうございます。
〇岡野委員 私よくわからないんですけれども、この制度が。後からもきっと所管事項のところで説明があるんじゃないかなと思うんですけれども、そのこととの関係の中でもよくわからないんですが、募集定員に満たない状況が今続いているというようなこともあるし、それからもともとの目的でこれを導入されたのは、村林委員が言われたような過疎地域の定住人口を増やしたいという目的の中で出されてきたように思っているんですけども、543万3000円という予算が組まれておりますが、これは指定地域に4年間居住した場合に助成金の3分の1を交付する、8年間居住した場合に残額を交付するということになっていて、実際にこれはまだそういうふうなことになっていないんじゃ、奨学金を返還するわけですから。543万3000円は。じゃ、どういうところに使っているのかというのがよくわからないので、何か頭がおかしくなるんです。これを考えておると。当初2000万円というふうなことで始まったんじゃないかなと思っていたりするんですけども、ちょっと理解できるように説明してください。
〇横田副部長 また、後ほど所管事項の中でも説明させていただく予定でございますけれども、委員おっしゃったように指定地域に4年間居住した場合に助成金のまず3分の1を交付させていただいて、8年間居住した場合に残額を交付ということでございますので、この制度自体、平成28年度から始まっていますので実際に4年間たっていない状況でございます。ですから、4年間たった時点で申請者の方、認定者の方、居住していただいておる条件を満たしている方についてはそこで交付させていただくということになります。
ですけども、そのときに初めて予算を、支出という意味では本人にお渡しするんですけども、それまでに一定の額を積み立てておく必要がありますので、そのための毎年度の積み立てということをさせていただいております。
〇岡野委員 基金というような形で、基金というんか何ですか、一定お金を蓄えておくという意味で毎年このように。たしか2000万円ということだったんじゃないかなと思っていましたので、それでどこにするかとか大議論をした上でこうなって、これが本当に活性化につながるんかということについてはいろいろ当初からも議論になったんですけれども、一応理解をしまして、これから議論の俎上に上がってくるということを後ほど説明をされるということになるわけですよね。
本当にそれがいいのかどうか、条件不利地域の方々がそこでずっと住み続けていただくための援助になるんかどうか。やっぱりもっとシビアに見ていく必要があるんかなというふうな思いも込めてちょっと発言させていただきました。
〇芳野委員長 他に質疑ありますか。よろしいですか。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 よろしいですか。
それでは、質疑がなければ本議案に対する質疑を終了いたします。
ウ 委員間討議 なし
エ 討論
〇芳野委員長 次に、改めて討論として議案に対する賛否の意向表明があればお願いします。
〇岡野委員 先ほども初めに御説明願ったんですけれども、御退位のことについての伊勢神宮への行幸啓経費というのが含まれておりまして、その中でバス代等について、以前のときも報道機関のバスなんかについてはもう報道機関でやってもろたらどうやと、華美にならないようにというふうなことで反対をさせていただいたという経過がありますので、そのことを引っ張っておりまして、これについては反対をさせていただくというふうにしたいと思います。
〔「なし」の声あり〕
〇芳野委員長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
オ 採決 議案第3号(関係分) 挙手(多数) 可決
議案第79号(関係分) 挙手(全員) 可決
2 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
第4 常任委員会(戦略企画部関係)
1 請願の審査
(1)請願第65号「全国知事会による『米軍基地負担に関する提言』の実現を求める意見書の提出について」
ア 当局意見陳述(なし)
イ 質問 なし
ウ 委員間討議
〇芳野委員長 それでは、質問がなければ、次に本請願に対する委員の皆様の御意見をお願いいたします。
〇田中副委員長 この内容につきましてはほぼ賛同できる内容になっておりますけれども、1点気になるのが、議会が全国知事会の提言に対して追認するような文言というふうに受けとめられます。議会というのは二元代表制のもとで決して知事の追認機関ではございませんので、その点が疑問を感じております。
〇稲森委員 追認をするというのは、例えばどのあたりが気になられるのか。もし可能であるならば、今後の意見書提出とかの段において、自由民主党のプランというのをお持ちいただけたら、より建設的なんじゃないかなと思うんですけれども。
〇田中副委員長 これも件名のところからでもそうなんですけれども、提言の実現を求める意見書の提出についてということで、この要旨を読ませていただくと、国会に対し、全国知事会による米軍基地負担に関する提言の実現を求める意見書を提出していただくよう要望する、ということで、知事会が出したからそれを追認するような受けとめ方ができますが、本来であれば、やはり議会と知事会というのは別のものですから、全国議長会が出していただきたいというのならわかりますけども、全く二元代表制の相反するものを追認するというのは本来の議会のあり方ではないというふうに感じています。
〇芳野委員長 稲森委員、よろしいですか。
〇稲森委員 御意見はわかりますけども。
〇芳野委員長 他に御意見ございますか。
〇稲森委員 じゃ、どこなら納得をされて、どういうものなら国に提出することができるのかということを、今後というか、自由民主党県議団でそういうものをプランを示していただけるかどうかというのは可能なんですか。
〇田中副委員長 自由民主党県議団というふうにおっしゃいましたけれども、私の一言では言うことができませんので答えはできません。
〇稲森委員 田中副委員長としては、そういう提起を会派の中で今後されていくということでよろしいですか。
〇田中副委員長 私の一言では決めることができませんので、とりあえずこういう御意見があったというのは報告させていただきたいと思います。
〇芳野委員長 他に。
〇岡野委員 追認というふうに言われましたけれども、追認というよりも、大きな大局的な点に立って同じ目線で見て意見を言っているわけですから、むしろ応援というふうな形で、追認とか、そのことが言えるか悪いかというんじゃなくて、そういうふうなことを全面的に受けとめて三重県民としてはぜひそういう趣旨を呈して頑張っていただき、というような形であると思うんですけど、全国知事会云々しとるというんじゃなくてね。その大意を酌み取ってというふうな、表現にはそう書いてあるかもわかりませんけれども、同じ立場に立ってやっていることだと思うんですけれども、だから自由民主党県議団の田中副委員長の意見としてはそうだったかわかりませんけれども、ぜひともその趣旨を体していただきたいなというふうに思いますが。
〇田中副委員長 冒頭にも申し上げましたように、内容的には私はほぼ賛同できるというふうに言いました。しかしながら、全国知事会のこの提言を後押しをしていただきたいというふうに受けとめられるので、そこが疑問になっているということでお伝えをさせていただいとるつもりです。
〇岡野委員 そしたら、全国知事会の受けとめをそのまま県民としては受けとめて、頑張ってくださいという、頑張ってくださいじゃなくて、別の政府に対して求めていくわけですから、同じ趣旨やったらいいんと違いますか。二元代表制が云々という、知事会に対して文句言うとるんじゃないんですから。
〇田中副委員長 ですから、議長会として協議をすべきやということをまず言わせていただいて。
〇岡野委員 何で議長会なんか。
〇田中副委員長 二元代表ですから、知事会に追認というのは、まず議長会で何も議論もしてないうちに、それは議会が追認せよというのは私は根本的に納得ができません。
〇岡野委員 議長会というより、私たちは県民なんですから、県民を相手にして県民の皆さんの要望を受けとめてやるわけですから、議長会が云々ということは関係ないん違いますか。
〇田中副委員長 だから、個人じゃなくて二元代表制で、知事会と議長会、知事と議長を二元代表制というふうに捉えて、決して議会というのは知事がこれ出したから賛成しようと、そういう次元の問題ではないというふうに思っています。
〇稲森委員 知事会も議長会も、別に公的機関でも何でもなく任意の団体でありますし、一聴する内容が一致されるんであればその時々に応じて提案をしていこうと、国に意見書を出していこうというのはあるべき姿なんではないかなというふうに思いますけれども、内容には問題ないとおっしゃいましたので、内容に問題がないんであれば例えば国に意見書を出す段に表題を変えるとか、自由民主党なり田中副委員長にも意見を出していただいて、よりよい委員会の発議としてやっていけばいいんじゃないかなというふうに思うんですけど。
〇田中副委員長 何回も繰り返しになりますけれども、全国知事会が出したからそれを採択したってくれというような。知事会というのが、別にこれがなぜ知事会を上げたかというのが、私はかえって逆に疑問に思っておるんですけども、知事会が上げたからそれを賛同したということで。
〇稲森委員 知事会が上げたからではなく、この日米地位協定の問題点というのがいろいろある中で、そこを見直していこうよということを、結果として知事会が議論をされて、鈴木知事もそこの委員になられて提案をされてきたんではないんでしょうか。
〇田中副委員長 知事会が議論したんであれば、議会としても私は議論するべきやと思うんですよ。
〇稲森委員 それが今のこの場じゃないでしょうか。
〇田中副委員長 全国の知事会ですから、私は全国の議長会でやるべきやと思います。
〇稲森委員 私は、別に議長会の一員でも何でもありませんし、皆さんはやはり個々の県議会議員だと思いますので、議員という立場でこの場でこの議会でしっかり議論をして、国へのどういう最大公約数をこの中で得られるかというのを探っていって、日米地位協定に問題点があるとするならばそれを改めてくださいということを届けていくべきでは、それが議会の議員のあるべき姿なんではないかなと思うんですけども。
〇田中副委員長 何回も同じ繰り返しになりますけれども、上げるプロセスとして全国議長会を無視とまでは言いませんけども、とりあえず全国議長会で議論してくださいという、まず順番ですよ、それが普通やと思います。全国知事会が議論して上げた、ですから全国議長会でも議論してくださいというならわかりますけども、全国知事会が上げたから各議会も賛成をしたってくださいというような意味ですやろ、これ。
〇稲森委員 全国議長会で、こういう課題的議論をしたことはないんですかね。
〇田中副委員長 それは、私はわかりません。
〇岡野委員 二元代表制というのは、三重県において三重県の行政をどう進めていくかというところに関して知事として進めると、我々は県民も、知事にはもちろん県民もおりますけれども、私たちの後ろにもいろんな立場の県民がいて、そしてここで議論をしていくというのが二元代表制の主なもので、何も全国知事会なんて関係ありませんでしょう。
ですから、県民が、知事会もせっかくこんなふうに出しとるんやでこの趣旨を呈してくださいと我々議員に求められているわけですから、個々の議員が判断するべきことであって中身は何も、趣旨は賛同するんやったら賛同していただくのがしかるべき方法ではないですか。我々は三重県民に負託を受けた議員なんですから、ここで判断するというのは当たり前の姿で、何でそこへ振っていくのか私は理解できません。
〇田中副委員長 何回も繰り返すけども、そろそろ採決のほうにいってほしいんですけど、全国知事会って、じゃ、何で書くんですか、これを。
〔「それ、請願者が出してきたんですよ」の声あり〕
〇芳野委員長 不規則発言はやめてください。
ほかにございますか。
〇小林委員 基本的には田中副委員長が言われるように、追認するということは二元代表制のあれにすんのかなというふうに思いますけど、内容的にも日米地位協定なんかでは国のほうでも、一貫して例えば運用の改善を進めてきておりますし、また政府では、地位協定が適用される範囲の見直しについて米国政府とも協議とかそんなこともされておられます。
そういった中で、わざわざまた同じようなことをもう1回ここから上げるというのはいかがなもんかなというふうな感じもいたしますんで。もっと言うならば、飛行訓練なんかでも、さらにこれから安全性を最大限配慮するように米国に求めていくということも国のほうでは言っておりますので、改めてこの意見書を追認するような形で出すというのはいかがなもんかなというふうに思います。
以上です。
〇中村委員 多分これ、全国知事会でこういう議論ができたというのは、決議ができたというのは、亡くなられた翁長さんが代表として沖縄県の県民の声をということで、なかなかほかの県の皆さん方まで、沖縄県の今、日米地位協定によって大変な状況に置かれているということを理解ができていなかった中で、全国知事会の中で皆さんに沖縄県の状況をわかってほしいということを一生懸命言われて、それを全国知事会の、これは沖縄県だけの問題じゃないんだと、全国的などこの県でも起こり得る課題だということを考えて、そして多分全会一致でこういう状況にまとめてもらったんじゃないかなというふうに私は思っているんです。
それを受けて、じゃ、三重県はどうなんやということで、三重県として全国の知事会でもこういうことを決めてきているけど、どうなんだ、多分請願を県民の皆さん方も何とか通してほしいという思いの中にはそういうものがあったんじゃないかなというふうに思います。
それを受けて、三重県としてどこで議論するんやということになるとここということになりますし、件名の題がどうこうというよりか、三重県も、先般伊勢へオスプレイが飛んでまいりましたけれども、代表質問で私のほうも聞かせてもらいましたけども、検証をこれから知事もすると言っておりますけれども、なかなか地位協定があって、情報がすっきりと全て来る状況じゃない。そのことが三重県民の安全に直接影響してくるということを考えると、やっぱり地位協定について、この全国知事会がまとめたような米軍基地負担に関する提言ということでまとめていただいておりますけれども、そういったことに対して三重県も関係ない課題ではないというふうに思っておりますので、ぜひともこういう課題についてしっかりと。副委員長はおっしゃいましたけれども、中身としては問題ないということで理解をしていったほうがええんやないかなと私は思いますけれども、副委員長、よろしくお願いします。
〇芳野委員長 その他御意見等ございますでしょうか。よろしいですか。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 それでは、御意見もないようですので、本請願に対する委員間討議を終了いたします。
エ 討論
〇芳野委員長 次に、改めて討論として本請願に対する賛否の意向表明があればお願いをいたします。
〇田中副委員長 請願第65号についてでありますけども、反対の討論をさせていただきます。
この請願は、全国知事会による米軍基地負担に関する提言の実現を求める決議を採択する内容となっております。議会は、二元代表制の一翼を担うものであって知事会の追認機関ではありませんし、先ほど小林委員のほうからも、もう既に国のほうで議論をしているという御意見もございました。まずは知事会の追認ではなく、改めて全国議長会で議論すべき問題であるということを考えることから反対討論とします。
以上です。
〇芳野委員長 他に討論ありませんか。
〇稲森委員 いろいろ申し上げましたので2点だけ申し上げます。
まず、これまでも先日の沖縄県での県民投票での7割を超える圧倒的な県民の意思をはじめ、これまでの知事選挙や各種国政選挙でも、沖縄県民が示してきた意思が全く酌み取られず、反映されず、今の基地強化ということが押しつけられているような、こういう地方自治のありよう、それから日本がまるでアメリカの植民地であり続けていいのかという、そういうこの国のありようということをしっかり見直していただきたいなというふうに思いますので、この請願については賛成をしたいというふうに思います。
〇芳野委員長 他に討論ありませんか。
〇村林委員 反対を表明いたします。
理由は、昨年の意見書、あちらのときに申し上げた日米地位協定の抜本的な見直しという文言に我々はひっかかっておりまして、あのときにも全国知事会の提言の内容と同じであるということでお話がありましたので、今回、全国知事会の提言を実現していくんだというような趣旨に私どもは反対いたします。そういう趣旨であると判断いたしまして、状況は変わっていないという判断で反対いたします。
ただ、議論する中で、日米地位協定には課題があるということ自体は我々としてはあるんだということ自体は一致しておりまして、抜本的見直しという言い方よりは、やはりあるべき姿を検討していくとか、そういう言葉で本当はあってほしかったなという議論でありました。結果としては、総合的に判断して反対させていただくということになりました。
以上です。
〇芳野委員長 他に討論ございますか。
〇岡野委員 先日来、オスプレイが三重県にも飛来したということで、より実現を求めるこの全国知事会の米軍基地負担に関する提言の実現を求める県民の世論が一層高まっているんじゃないかなというふうに思っておりますので、これについては賛同いたします。
〇芳野委員長 他に討論ございますか。
〇中村委員 この課題はイデオロギーとかそういった問題じゃなしに、私は県民の皆さんの、県民というか三重県民の皆さんの命を守ることにつながりますけども、沖縄県だけやなしに日本国中のそういう尊い命を守ることに直接つながる課題だというふうに思っておりますので、これは賛成をさせていただきます。
〇芳野委員長 他に討論ございますか。よろしいですか。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 それでは、以上で討論なしと認め、討論を終結いたします。
オ 採決 請願第65号 挙手(多数) 採択
カ 請願第65号「全国知事会による『米軍基地負担に関する提言』の実現を求めることについて」に係る意見書案について
(ア) 意見書案の取り扱い及び審査について
〇芳野委員長 ただいま採択すべきものと決しました議案第65号に係る意見書案についての取り扱いはいかがいたしましょうか。
[「正副一任」の声あり]
〇芳野委員長 御一任いただきましたので、私から意見書の素案をお示ししたいと存じます。
〔書記配付、朗読〕
〇芳野委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出いたしたいと存じますので、御意見があればお願いいたします。
〔発言する者なし〕
〇芳野委員長 ないようですので、それでは採決に入ります。
(イ) 採決
「全国知事会による『米軍基地負担に関する提言』の実現を求める意見書案」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出することについて
挙手(多数) 可決
〇芳野委員長 現在11時47分です。冒頭にも申し上げましたように、12時50分から部外関係の分科会の開催が予定されております。戦略企画部関係の常任委員会を一旦中断いたしまして、この後休憩をはさみ、12時50分から、議提議案及び議提議案に関係する予算議案の審査のため部外関係の分科会を再度開催することといたしますのでよろしくお願いいたします。
暫時休憩いたします。
(休憩)
第5 分科会(部外関係)
1 議案の審査
(1)議提議案第1号「三重県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改
正する条例案」
(2)議提議案第2号「三重県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改
正する条例案」
(3)議提議案第3号「三重県政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例案」
(4)議案第79号「平成30年度三重県一般会計補正予算(第4号)」(関係分)
(5)議案第95号「平成31年度三重県一般会計補正予算(第1号)」
ア 議提議案提出者及び当局より補充説明(なし)
イ 質疑
〇芳野委員長 議案に対しての質疑をお願いいたします。
〇小林委員 確認をさせていただきたいんですけども、議提議案第2号、それから第3号の議員報酬、それから政務活動費の削減に関する条例案なんですけども、これの目的というのは、定数を45から51に戻した6人分を、要はこの減額にすることによって埋め合わせをするという意味合いではなくて、今の県財政が厳しいから我々議員も身を切る改革をするという趣旨でよろしいんですよね。
〇藤根議員 御答弁申し上げます。
今、小林委員のほうから御質問をいただきましたけども、もちろん代表者会議でも同様の意見交換をさせていただいておりますが、定数という話ではなくて、不断の見直しという中で議会経費の削減というところへしっかりと議員もかかわっていこうという形で今回条例を提出させていただいたと代表者会議でも確認されたと思っております。
〇小林委員 了解いたしました。
〇芳野委員長 他に質疑ございますか。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
ウ 委員間討議 なし
エ 討論
〇芳野委員長 次に、改めて討論として議案に対する賛否の意向表明があればお願いいたします。
〇岡野委員 私どもは、期末手当に関する部分については反対をさせていただいておりまして、前回も執行部に対する期末手当については反対をしたという関係もあって、県民の皆さんの願いを受けとめるという意味で議提議案第1号と、それから第2号も関係してきますかね。それから、一般会計の補正予算、議案第79号、第95号を反対させていただきたいと思います。
〇芳野委員長 ほかに討論はありませんか。
〇稲森委員 私も、議提議案の第1号については反対をしておきたいと思います。
議会経費の削減という流れもありますので、これを据え置いてもいいんではないかなというふうに思いますので反対をいたします。予算ではなく、これだけに反対したいと思います。
〇芳野委員長 ほかに討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇芳野委員長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
〇岡野委員 失礼します。ちょっと私、言い間違いました。議提議案第2号は、これは条例の改正部分だけですので、これは賛成をしたいと思います。私、言い間違えまして、期末手当に関するところだけですので議提議案第1号と、それから議案第79号と第95号です。
オ 採決 議提議案第1号 挙手(多数) 可決
議提議案第2号 挙手(全員) 可決
議提議案第3号 挙手(全員) 可決
議案第79号(関係分) 挙手(多数) 可決
議案第95号 挙手(多数) 可決
2 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔藤根議員 退室〕
3 その他
〇岩﨑次長 ちょっとこの場をおかりしまして、午前中に村林委員から御質問いただきました会議録の作成手順についてざっと説明させていただきます。
〇芳野委員長 手短にお願いします。
〇岩﨑次長 本会議の会議録については、皆様御承知のとおり冊子と、それからホームページのアップという形で作成をしております。それで、本会議の会議録、まず音声データを業者に送りまして、業者はそれを9日以内に音声データを原稿として作成してきますと、それを議事課で内容をチェックして、それでおおむね1カ月半後ぐらいまでにホームページへ速報版としてアップをしてございます。それに再度チェックをかけて、次の定例月会議までに速報版が今度は暫定版ということでアップをして、それで最終的には定例会ごとに1冊の冊子になりますので、閉会日以降に印刷をスタートさせて、今年度、平成30年でいいますと2月14日に配付をさせていただいておると、そういうような手順でさせていただいています。
それから、委員会につきましては、同じように業者にデータを渡した後で3週間以内にそれをもらって、それでチェックをかけると、執行部も含めてのチェックということで、議事課についてもチェックをして執行部についてもチェックをしてということで、ボリュームが多いので3カ月ぐらいかかっております。その後で順次県議会のホームページへアップして、紙ベースで議会図書室へ配架しておると、そういう手順でございます。
それで、やはり正確性を期するということと、ボリュームが多いということでそれなりの時間はかかっておりますけれども、それぞれの議員からいつの本会議の分が見たいとか、それからいつの委員会分が見たいという御要望に対しては、未定稿という形で適宜配付をさせていただいておりますので、また御利用いただきたいと思います。
事務局としましては、引き続き正確に、かつ少しでも早く作業を完了させてホームページをアップして印刷をするという形で取り組んでいきますので、どうぞ御理解いただきますようにお願いします。
以上でございます。
〇芳野委員長 それでは、岩崎次長の御説明に対して少し意見交換をさせていただきます。
〇村林委員 もう答弁は結構です。先ほども暫定版等で対応いただけるということですのでよろしくお願いしますということと、あと今後、技術が進んでAIなんかが文字起こしをするということも聞いておりますので、そういうものも暫定版としてリアルタイムに活用できたらよりいいと思うんで、5年後とかそういうスパンかもしれませんけれど、また御検討いただきたいとお願いだけしておきます。
もう答弁は結構です。ありがとうございました。
〇芳野委員長 答弁結構といいますが、何かありますか。
委員長としてもちょっと聞きたいなと思うんですが、どうですか。AIの活用とか、いろいろ今後の展開。
〇岩﨑次長 前向きに検討していきたい、取り入れていきたいと思います。可能な限り。予算の範囲内で。
〇芳野委員長 ありがとうございます。
他に質問、質疑等ございますか。岩﨑次長の議事録作成の経緯についての、よろしいですか。
〇稲森委員 参考までにちょっと聞いといてもらえたらと思うんですけど、委員会議事録がもう少し検索機能とかも含めて便利になったらいいなといつも思うんですけれども、また御検討いただけますか。議会で議論しなきゃいけないと思うんです。
〇岩﨑次長 検索ワードを入れても、しっかり該当部分が出てこないということがもしあったらですね。
〇西塔調整監 委員会の会議録につきましては、べた打ちのような形で確かに上がっておりますので、検索の画面というのはございませんが、今の現時点におきましての取り扱いにつきましては、インターネットのヤフーとか、普通の一般の検索の画面からもそこに入っていけますので、お手数ではございますが、まずは普通の通常の検索の形で三重県議会何々委員会、言葉とかそういうふうに入れていただきますと、普通のヤフーなりグーグルなりという形でも何とか今の時点で対応可能なのは、そういう形かなというふうに考えております。
〇稲森委員 結構市町村のとか、ほかの他府県の県議会の議事録とかを見ていても、委員会で例えばこのワードは初めて委員会の中で出てきたのはいつかとか、これぐらいの用語は、誰がどれぐらい議論しているかということがよくわかって非常にいいなと思うんで。また、御一考ください。
〇岩﨑次長 引き続き、いろんな御要望に対応していけるように研究してまいりたいと思いますので。
〇芳野委員長 他にございますか。よろしいですか。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 それでは、以上で部外関係の予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会を終了いたします。
〔当局 入れかえ〕
第4 常任委員会(戦略企画部関係)
2 所管事項の調査
(1)「平成30年度『第二次三重県行財政改革取組』の進捗状況」における事務事業等の見直しについて(関係分)
(2)若者県内定者に向けた方策について
(3)地域と若者の未来を拓く学生奨学金返還支援事業について
(4)みえ地方創生多分野産学官連携推進協議会について
ア 当局から資料に基づき説明(横田副部長)
イ 質問
〇芳野委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いをいたします。
〇小林委員 ここでお聞きすることかどうかわからないんですけども、3ページの若者県内定着緊急対策会議で議論になった2番の大学進学時における若者の県内定着ですけど、県内4年制大学に進学した学生は21.8%となっていますけども、これは例えば県内の4大の収容人数がどれだけでとか、そういうのを把握されておってのパーセンテージなんでしょうか。
〇横田副部長 まず、大学進学者収容力という数字があります。それは大学進学しようとする方を分母としまして、大学の入学定員を分子とします。ですから、高校3年生の卒業された方が大学に進学しようとして、三重県内にどれだけの入学定員があるかという数字になっております。それは三重県は37%台でございまして、全国的には非常に低位な状況でございます。
ですから、それは卒業されたときに県外へ進学されたりという方もおみえでしょうし、また県内へ進学したいという方もおみえですので、県内へ進学される方のために収容力というのを増やしていく必要があると考えています。それについては、定員を増やさなあかんので、まず各学校の中で定員を増やしていただく、あるいは外からの定員、息の長い話になりますけれども、例えばキャンパスを誘致してくるとか、将来的には、という関係の働きかけも行っていくべきかと考えております。
〇小林委員 余りよく理解できなかったんですけども、例えば大学へ進学されたい、される方が8000人やったか9000人やったかおられますよね。その中で、じゃ、県内の学校に行きたいという希望者がおられても、県内で収容人数が例えば3000人なら3000人としたら、それを下回っているということですね、21.8%というのは。空きがあるということですよね。
〇横田副部長 まず先ほど言いました37%という数字は4年制大学ですし、今回も21.8%というのは県内4年制大学ということで比較させていただいています。そのほかに短大とか、また数字が違って高専とかいう数字もございますので、そういったところは高い数字になっておったりするんですけども、4年制大学を主としまして進学していただく、あるいは就職していただくということを考えて、まずこの数字を挙げておりますけども、そういった中で37%という収容力があるんですけども、三重県内に進学される方は21.8%、この差は単純にはいきませんけれども、県外からも入ってきてみえるという数字に考えていただきたい。三重大でよく聞きますのが特に近隣ですけれども、中京圏から学生が受験されてくるということもお聞きしております。
〇小林委員 了解しました。
〇稲森委員 教えてほしいんですけれども、県内の私立の高等教育機関、大学の、高校から進学をしたい方にとっての魅力というのは向上してきているのかということを教えていただきたい。どういうふうに捉えているかというのが一つと、私立の大学がもう人がなかなか集まらなかったり、経営が厳しくなったりという中で、県内の大学というのは、その辺は経営という意味ではどういうふうな現状にあって、見通しというのはどういうふうになっているかわかりますか。
〇横田副部長 一概には言えませんので、聞いているということでお聞きいただきたいんですけれども、18歳人口が減ってきている中で大学へ進学しようとしている方の分母が少なくなってきているという意味で経営が厳しくなってきているということもお聞きしています。
一方で、学部によって差がありまして、例えば医療系ですとか、それからやはり一定資格を取れるようなものについては入学者の方も多いです。規模も多いですし、また就職していく先もある程度確立していますので、卒業、また就職という意味で入学者、それから就職率もいいということで、そういったところは比較的経営的には安定しているとは聞きます。一方で、そのほかの大学については非常に厳しいというところも確かにお聞きはしている状況でございます。
ですけども、一般に私立大学、国でしたら交付金をいただけます。私立大学だったら国からも補助金もいただけます。ですけども、国全体のほうでなかなか補助金というのも見直しがありまして、厳しくなってきとるという状況も国全体でありますので、三重県もその中の一つということで厳しいという声は確かにお聞きしています。
〇稲森委員 そこで、県内の資格を取れるかどうかというのはそういう目的というのがはっきりしていたらいいんですけれども、なかなか将来何しようかなと考えながら、とりあえず4年間大学へ行ってみようかという子がどれぐらいいるか、結構多いんじゃないかなと思うんですけれども、やっぱり県内の私立の大学に魅力が僕はないんだろうと、多くの実感としてですよ。高校生の実感として僕はあるんですけれども、今、特に私立の大学を公立化していっている大学が増えているかと思うんですけれども、公立化することによって、ぐんと学生が集まりやすくなったりとか魅力がぐんと上がったりとか、そういう何か求心力を高めていくことができるんじゃないかなと思うんです。そういう何か研究とか議論というのは今していくべきなんじゃないかなと思うんですけれども、その辺どう考えていますか。
〇横田副部長 学生がまずは大学に行ってという考え方の方もおみえかという話もありましたけども、各大学の関係者のほうも、やはり大学の魅力を高めて自分の大学へ来てほしい、あるいは卒業するときにうまく就職してほしいという思いがありますので、最近大学のほうでは、魅力向上ということの中で、各地域の課題解決型の授業をつくったりとか活動を授業の単位にするとかといった形のところが増えてきております。
ですので、学生がその大学を選ぶ、あるいは選ばれるようにということでの取組は非常に進んでいますし、学生のほうもこれも直接お聞きしますと、こういう授業があって直接地域に入っていろんな研究できた、また企業の方とお話もできた、あるいはパイプができたという話も聞いておりますので、だんだん変容はしてきている状況でございます。
あと、私立大学の公立化ということでは、例えば一般的には授業料が公立化ということで安くなるということもありますし、ある程度経営が安定するということなので、そういったことで公立化というほかの県の例もあることも聞いております。三重県としては、なかなかすぐそれがどうかという議論は難しいんですけども、いろんな議論をする中の要素かなとは思いますけど、ただ、それがたちまちということはなかなか難しいかなと思っております。
〇稲森委員 地域とつながったり県内の企業とつながったり、すごい努力して魅力向上に努められているというのはよくよく理解しているつもりなんですけれども、それが18歳の子たちにどう伝わっているかということがそんな劇的に魅力向上という意味では、18歳の高3の子の実感としてはなかなかそこまでいってないのかなと思います。
それから、また結構公立化で魅力ががっと上がった、劇的に人が集まりやすくなったという大学がかなりの数、今は増えているかと思うんですけれども、その辺の情報とかもどういうふうになっているかというのをキャッチしていただいて、今後の議論の一つにしていただきたいなと思います。
以上です。
〇芳野委員長 他にございますか。
〇村林委員 若者の県内定着とか若者定住についてちょっと聞いていただきたいんですけど、というか問題を少し提起、まずさせてもらいたいんですけど、人手不足の関係で従業員が220名ぐらいの工場で話を聞いたんです。地元の自治体から、立地するときに地元雇用をしてほしいと頼まれたんだけれども、募集をかけても全然応募がないと、これは三重県南部の話ですけど、というようなお話を聞いて、パートが多目の状態なんだけれども、このままではちょっと人が足りなくてやっていけるのか相当不安だというお話を聞きました。
もう一つ、別の場所で聞いたのが、名前を皆さん知っておるような大きな企業の工場で話を聞いたんですけど、やはり地元の人材が集まらないと、三重県の鈴鹿高専とかを出た人でもなかなか来てくれないと、このままでは人が集まらなさ過ぎて地元立地の意義が薄れていくと、大企業なので例えばタイの何とかというようなところとかと企画していくというようなことになってしまいかねないというようなお話を聞きました。
先ほど部外のところで監査委員から話を聞いたんですけれども、その中で介護施設の施設整備をしたんだけれども、施設整備した後に介護人材が集まらなくて施設が稼働しないということがこれでもう2年連続起きたというようなお話です。
そういう話を聞いておると、これまで私が若者定住の大きな問題点として働く場をつくっていただきたい、仕事をつくっていただきたいということを一生懸命訴えてまいりましたけれども、必ずしも仕事がないから住めないのともちょっと違う何かですね。これまでの現象では説明できないようなことが起きているのではないのかという問題を提起させていただきたいんです。
また、労働力不足とか人手不足という言葉で全て正確に本質をあらわしている現象でもないような気がして、安い労働力を奪い合っているのか何なのかちょっとよくわからないんですけれども、そういう問題をきちんと把握しないと、今後、若い人たちに条件不利な地域も含めてですけれども、きちんと定住してもらうということが難しいのではないのかと最近感じましたけれども、御所見がもしあればいかがでしょうか。
〇中野課長 確かに人手不足の状況というのは、今回、庁内の会議の中でも議論として挙がっておりましたし、移住等を考える場合でもやはり仕事とのマッチングというのをもっと意識して、そういう情報提供も必要じゃないかというふうな話も出ておりました。有識者の会議とかでもやはり同じような御意見もいただいておりましたし、委員が言われますように、今県内に立地をしていただいてもなかなか人が集まらない状況というのは、まさにこれからも深刻化をしていくのかなというふうなことは認識としては持っているような状況でございます。それは、ある意味全国的にも同じようなことが言われているんだと思いますので、その中の一つの代替案ということで、若者の数自体が減ってきている中で生産年齢人口自体が減少していくというふうな状況で、今働けるけど働いていない状況にある方がもっといらっしゃるんじゃないかというような議論も出されているのかなという気もしますし、またその一方で外国人の方の話とかというのも、そういう俎上の中で出てきていることなのかなという認識は持っております。
そういう環境もある中ですけれども、しかし県内に一定若者がとどまっていただく、若者が就労していただく場づくりというのは、当然これは引き続き力を入れてやっていくべきことだと思っておりますし、そういう意識を持っていただくために、就職とか進学の時期にかかわらずもう少し長い目で見て、地域で暮らしていきたいとか住んでいきたいと思っていただく方を育てていく必要があるのかなというのを今回改めて感じたところです。
〇村林委員 残念ながら、前半おっしゃった人手不足の認識はちょっと私は違うと思います。全国で起きている人手不足と違う構造があるのではないのかということを申し上げました。その辺はぜひ研究していただきたいと思います。
例えば私の身近な集落で、海のカキの養殖をして大成功しておったはずなのに、やはり人がいなくてやめてしまったという集落がありました。地元が大好きで食べていくというようなこれまで私の提起してきた、提案してきた話と何か違うことが起きておるような、それは後半言っていただいたような部分や仕事のマッチングという部分はおっしゃるとおりの部分があると思いますので、ちょっとその辺を私も改選期なんであれですけれども、一生懸命また研究はしてみたいと思いますのでお願いしたいと。また、今後、計画の見直し時期ということでもありますので、そのあたりをちょっと改善しないと条件不利地域も、あるいは県内の北部も含めた労働力不足の何かヒントにもなるような気もしますのでお願いをしておきます。
続けて、よろしいですかね。
緊急会議、若者定着に向けた方策についての4ページのところの三重県にゆかりもなく遠くに住んでいる方々に継いでいただけるようなマッチングシステムがあるとよいという御意見を拝見したわけですが、そういうシステムは確かにあってもいいんですけれども、これは御答弁はもう結構ですが、私が前から提案しておる、まず縁やゆかりのある人がきちんと定住できるというのが先にあると思いますので、それができないのにこれの仕組みがあっても、順番が後先だし難しいだろうと思いますので、その点はよろしくお願いいたします。
奨学金返還支援事業については、先ほど相当予算のところで議論させてもらいましたので、過去の経緯からいうと、私が提案したのは大学を出た優秀な人材ほど、何でおまえ地元に残っとるんやと、東京とかで活躍、何でせえへんのやというふうに言われとるという風潮があったわけなんですね。私が提起したときに。それを象徴的に、いや、違うんだと、優秀だから俺は地域に帰ってきておれるんだという、そういう象徴、シンボルになるような方を帰ってきてもらうための仕組みをつくってほしいという提案だったと、当時その趣旨は、ということをもう一度確認させていただきたいと思います。もう御答弁は結構ですが、よろしくお願いします。見直しは。
以上です。ありがとうございます。
〇芳野委員長 優秀で戻ってきている県庁職員に聞きます。よろしいですか。
〇横田副部長 事例として御紹介させていただきます。
今年認定させていただいた方は面接もさせてもうとるんですけども、地元に戻ってこういったことの活動をしたいということをおっしゃる方もありますし、夢を持ってみえる方もありますので、おっしゃっていただくように優秀な元気な若者が帰ってきているのは確かだという実感はありますので。
〇芳野委員長 他にございますか。よろしいですか。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 なければ、(1)「平成30年度『第二次三重県行財政改革取組』の進捗状況」における事務事業等の見直しについての関係分から、(4)みえ地方創生多分野産学官連携推進協議会についてまでの調査を終わります。
(5)広域連携の取組(知事会議の開催結果)について
(6)三重県総合教育会議の開催状況について
(7)審議会等の審議状況について
ア 当局から資料に基づき説明(横田副部長)
イ 質問 なし
(8)その他
〇芳野委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いします。〔「なし」の声あり〕
〇芳野委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔当局 退室〕
第6 常任委員会
1 今年度の「常任委員会活動の評価」について
(1)委員会活動評価総括表(案)の説明(芳野委員長)
(2)委員間討議
〇芳野委員長 委員会活動評価総括表(案)について、補足すべき点等何か御意見ある方は発言を願います。
〇村林委員 多分(6)の自由記述のところ、上のほうが私の書いた意見なんだけれども、書き間違えたのか、そちらで写し間違えたのかちょっとわからないんだけど、委員会での議論を基に、産業振興ビジョンの、は要らないですね。成果レポートの話だったんで、取組方向というのだったんで、そこら辺、後で相談の上直していただければと思います。
〇芳野委員長 委員会での議論をもとに成果レポートの取組方向と。
〇村林委員 あえて正確に言うならそう言ったと思います。
〇芳野委員長 記載に反映がされたということですね。
他にございますか。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 また、例えば委員間討議の充実度ですが、本日の委員会等でのこれだけじゃないんですけど、本日の委員会でのこの1日を踏まえて点数を見直したいとの意見があるときは、またおっしゃっていただければと思うんですが、これだけやったのに2.8も委員長としては寂しい思いもありますが、ただなかなか今から変えていくのも、皆さん何点をつけたか忘れているかもしれませんので、これはこれでと思っておりますが。
〇田中副委員長 今まで余り機会がなかったと思うんですよ。ですから、ちょっと2.8は低いなと思うんで、今日の分もちょっと意見がかみ合わなかったところもありますけど、加味していただいて、もうちょっと上がるようにしようかなと思うんですけど。
〇芳野委員長 いかがですか、皆さん。
〇村林委員 上げてもいいけど、上げ方が難しいですね。もう一度ここだけ全員とり直しとかはできるんですか。
〇芳野委員長 もしそれならば(3)、ほかにもありますけども、もう1回するというのであれば、これは数字だけですので、出していただいたら少しこの平均点は変わる。皆さん大丈夫ですよね、それ。
〇村林委員 じゃ、その御検討を。
〇芳野委員長 では、村林委員から、本日の委員会での調査結果を踏まえて、(3)委員間討議の充実度の項目について評価点数を見直したいとの意見をいただきましたので、チェックシート記載のため、暫時休憩いたします。
(休憩)
〇芳野委員長 では、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
評価点数の見直しの結果、(3)委員間討議の充実度については、平均点が2.8から3.6になりました。
それでは、改めて委員会活動評価総括表(案)について、補足すべき点等何か御意見ある方は発言を願います。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 よろしいですか。
〔「はい」の声あり〕
〇芳野委員長 それでは、この案で今年度の委員会活動評価総括表として決定いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇芳野委員長 御異議なしと認め、そのように決定しました。
この総括表につきましては、3月13日の委員長会議において、私から報告させていただきたいと存じます。
なお、報告に当たり、字句等軽微な修正の必要があれば正副委員長に御一任願いたいと存じますので御了承願います。
これで今年度の常任委員会活動の評価についてを終わります。
ほかに何か御意見ございませんか。よろしいですか。
〔発言の声なし〕
〇芳野委員長 なければ、委員間討議を終了いたします。
2 閉会中の継続調査申出事件について
〇芳野委員長 次に、常任委員会に係る閉会中の継続調査申出事件の調査項目につきましては、お手元に配付の文書のとおりといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇芳野委員長 異議なしと認め、そのようにいたします。
最後に、閉会中の委員会開催につきましては必要に応じて開催することとし、開催時期、議題等につきましては正副委員長に御一任願いたいと存じますがいかがでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇芳野委員長 それではそのようにいたします。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
戦略企画雇用経済常任委員長
予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会委員長
芳野 正英