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教育警察常任委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 平成30年6月22日(金曜日) 午前10時0分~午前11時14分
会議室 502委員会室
出席委員 8名
委員長 木津 直樹
副委員長 下野 幸助
委員 野村 保夫
委員 東 豊
委員 杉本 熊野
委員 舟橋 裕幸
委員 中森 博文
委員 山本 教和
欠席委員 なし
出席説明員
[警察本部]
本部長 難波 健太
警務部長 宮西 健至
生活安全部長 田中 健一
地域部長 伊藤 達彦
刑事部長 堀 主邦
交通部長 伊藤 正彦
警備部長 中谷 佳人
警務部首席参事官 警務課長 杉本 幸孝
生活安全部首席参事官 生活安全企画課長 柳瀬 真
地域部首席参事官 地域課長 土口 寮二
刑事部首席参事官 刑事企画課長 射場 重人
交通部首席参事官 交通企画課長 村田 享輔
警備部首席参事官 警備企画課長 藤井 淳夫
警務部参事官 総務課長 木村 光伸
警務部参事官 会計課長 原 政美
刑事部参事官 組織犯罪対策課長 倉屋 孝夫
交通部参事官 交通規制課長 西久保 陽
広聴広報課長 岡﨑 浩司
サイバー犯罪対策課長 中西 通
警備第二課長 片山 雅彦
その他関係職員
委員会書記 議事課 主幹 松本 昇
企画法務課 主幹 早川 哲生
傍聴議員 なし
県政記者 2名
傍聴者 なし
議題及び協議事項
第1 常任委員会(警察本部関係)
1 所管事項の調査
(1)「平成30年版成果レポート(案)」について(関係分)
(2)犯罪情勢について
(3)特殊詐欺対策の推進について
(4)交通事故情勢と抑止対策について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
第1 常任委員会(警察本部関係)
1 所管事項の調査
(1)「平成30年版成果レポート(案)」について(関係分)
〇難波本部長 説明に先立ちまして、2点、発言をお許しいただければと存じます。
まず、先日、新聞等で報道のございました伊勢警察署の警察官に係るわいせつ事案についてでございます。
本件は、現在捜査中、また調査中のところで、これ以上の説明は控えさせていただきますけれども、いずれにしても、判明した内容に基づきまして厳正に対処してまいる所存でございます。委員各位には大変御心配をおかけしているところでありますが、何とぞ御理解のほどよろしくお願い申し上げます。
次に、一昨日発生をいたしました鳥羽警察署員の交通死亡事故についてでございます。
こちらにつきましては、県を挙げて交通死亡事故の抑止に取り組んでいる中でこうした事故が発生したということは、まことに残念でございます。委員長、副委員長をはじめ各委員の皆様、また県民の皆様に御心配をおかけして、申しわけなく思っているところであります。
また、職員を預かる立場といたしましては、公用車事故の絶無ということで対策に取り組んでいる中で大切な職員を失ったということで、痛恨のきわみでございまして、職員の御冥福をお祈りするとともに、御家族に対して謹んでお悔やみを申し上げたいと思っているところでございます。
こちらの事故の原因につきましては鋭意捜査、調査中でございますが、しっかりと原因を深掘りいたしまして、実効性のある再発防止対策を講じてまいりたいと考えております。
私からは、以上でございます。
ア 当局から資料に基づき説明(宮西部長)
イ 質問
〇木津委員長 それでは、これから御意見を賜りたいと思います。委員の方の御意見はございませんか。
〇東委員 大阪の地震があって、小学校の塀が倒れて非常に悲惨な事故に遭われた。東日本大震災から7年過ぎて、あんなことがいまだに残っているのかなというのが正直な気持ちであって、ここでちょっと気になるのが交番ですね。
ここの、平成30年度の取組方向のマル9で、例えば南海トラフの地震と津波で、津波浸水域は最悪の状態が想定されると。特に、志摩から紀北、私の地元、尾鷲が最悪の状態を想定すると、被害者数が相当になるという報道がされているわけですが、その中で、交番の津波浸水想定区域の立地がどのぐらいあるのかとか、例えば、それが計画されているようですけども、古いのは順次更新していくということなんですが、そのことについての何か方針みたいなのはありますか。
例えば、私の地元ですと、紀伊長島幹部交番というのがあるわけですが、そこは海岸から100メートル、200メートルぐらいで赤羽川という川があって、その川辺に建っていて、津波の規模にもよるわけですが、当然津波浸水想定区域になっていまして、多分、紀北町役場と協定を結んでいるんだと思うんですけども、そういったケースですが、特に漁村にある交番の立地場所の移転計画とかは計画的にやっていらっしゃるのか。何件ぐらい、何交番とか、津波浸水想定区域にあるのかとか、その辺ちょっとお知らせをいただければなと思います。
〇宮西部長 現在、交番、駐在所は合わせて200カ所、県内にございますが、そのうちの54カ所につきましては、津波浸水が予想される地域に立地しております。
また、近年の交番、駐在所の建てかえの状況につきましては、平成28年度に1カ所、27年度1カ所、26年度3カ所というような形で近年は進んでおります。
県警察本部といたしましては、このような津波浸水想定区域にある、または耐用年数を超過している、耐震基準を満たしていると考えられないような昭和56年以前に建てられた建築物等もございますので、こういったものについて、この情勢を見ながら引き続き建てかえ、それから施設の改修等、そういったことを検討しているところでございます。
〇東委員 ちょっと聞き漏らしたんですが、耐震というところと、それからもう一つは津波浸水想定区域ですね。肝心の交番の職員が地域の活動に参画できない状態というのは非常に悲しい状態になろうかと思うんですが、その津波浸水想定区域ですと何カ所ぐらい、まだ残っていらっしゃいますか。
〇宮西部長 津波浸水想定区域に所在する交番、駐在所は54カ所ございます。
〇東委員 54カ所あるんですか。これについては、計画を順次立てていきたいという方向性ですかね。
〇宮西部長 全てを津波浸水想定区域外に出すのかどうかというのは御議論もあろうかと思いますが、いずれにいたしましても、全体として、例えば津波浸水想定区域でなくても、非常に古くて、昭和56年の新しい建築基準が定められる前に建築されたもの等もございます。そういったものも含めまして、どのような形で交番、駐在所を立地させていくかというのは引き続き検討を行っておりまして、その中で緊急性の高いもの、それから環境が整いやすいもの、そういったものについては、しっかりと予算要求などを進めていきたいと考えております。
〇東委員 財政の絡む問題ですので一気にやれないとは思うんですが、東日本大震災というのは本当に想定外と言われるところで、防犯も含めて、いろんな活動をしていただきたい、職員の方が十分に機能を発揮できるのは、日々の中でぜひ積極的に取り組んでいただきたいなというのを要望として。
以上です。
〇木津委員長 ありがとうございました。
ほか、ございませんか。
〇杉本委員 サイバー犯罪のことなんですけれども、増えてきているということで、産学官の連携でやっていこうということなんですけれども、そういう専門性を持った人材を育成していくということは、今後すごく大変なことだろうなと思うんです。
ここの、仮想サイバー演習空間の整備により、対処能力の強化を図っていくという方向性なんですけれども、今後、そういう人材育成、こういう形でやっていけるのかとか、将来的な話なんですけれども、採用の段階でそういう専門性を持った方をとか、そういうことも今後考えていく必要があるのか、そのあたりのところはどうなんでしょうか。
〇田中部長 サイバー犯罪に対処する人材の育成ということでございますが、まず現状を説明させていただきますと、人材の育成ということで、質的な向上と量的な向上という二つの方向性で今、育成をしております。
質的な向上につきましては、そういう知見を有する民間の企業に、研修で職員を行かせる、あるいは先進県警察本部へ職員を1年間程度派遣するというやり方でやっていますし、また、民間企業の方を講師に招いて、警察職員を対象とした講演会であるとか研修、そういうものを逐次進めております。
量的な向上につきましては、組織内でいわゆる検定制度というのを設けておりまして、この検定を警察職員に受けさせて、受検させることによって知識の向上、底上げを図るという取組をやっております。初級、中級とございますが、現在、警察職員全体の約70%が初級検定を取得しておると。今後につきましては、残りの30%についても検定を取得させるとともに、初級から中級にステップアップさせるという取組を進めております。
採用の関係でございますが、採用につきましても、情報通信技術、これに知識を有する職員ということで採用をかけておりますが、残念ながら採用には至っておりません。
以上です。
〇宮西部長 情報技術の関係の試験につきましては、昨年度の試験で1名合格しておりまして、本年1名採用しておりますので、彼らも研修した上で、こういった分野で活躍できる人材になろうかというふうに考えております。
また、本年度行う試験におきましても、情報技術の分野での募集を行っておりますので、こちらでも採用ができればということで、今後ともこういった人材の確保に努めてまいります。
〇杉本委員 新たな課題で、大変なことだろうと思います。よろしくお願いします。
〇木津委員長 ほか、ございませんか。
〇中森委員 後に犯罪情勢についてはまた御説明いただくということで、重要犯罪、重要窃盗犯等々の認知件数や事案というのは減少傾向にあるというふうに、この後、説明いただけることとなっているんですけれども、平成30年版成果レポート(案)の中ではいろいろとお取組を犯罪に強いまちづくりでしていただいているところでございます。
御説明いただいたところと説明に触れなかったところで少し気になるところが、そんな中でも、犯罪が減ってきたから施策をどうするかということは、やはり少し視野を広めていただいて、社会全体で犯罪を没していこうという機運を高める、それが結構、市町での取組や知事部局の取組と相まってくるんだなというふうに思うんです。未然防止であったり、そういうことについては。
いろいろと民間の人たちとの協力やボランティア等の団体との協力ということも記されておりますけれども、公益社団法人みえ犯罪被害者総合支援センターが活動していただいているわけでございまして、そことの連携をしていただいて、犯罪被害者を支援する取組をされているということであります。
その関係者とか当事者によりますと、どうしても身近なところでというか、窓口というんですか、相談という具体的なところについては、心の問題であったり、直接影響されているのは地域、その当事者に近いところからの影響を受けているということが多いんだそうです。そうなってくると、やはり市町の窓口でお取組なり対処するということとなるんでしょうけれども、警察本部は市町の窓口が署管内とは違うところもあるわけですね。複数になったり、またがったりということがありまして、そうすると、署のエリアと市町のエリアというのが場合によったら重複したり、どっちへ行ったらいいのとか。じゃ、その署との関係が具体的に支援をするような、情報をうまく活用すればいいんですけども、そこはやはり、警察本部も含めた県の責務というのと、市町の窓口、市町の役割というのがあると思います。
その点については、市町に全部委ねていると、市町だけで、市町条例はなかなかできないところがあって、それはやはり三重県全体として、他都道府県の様子に鑑みて三重県においてもしっかりと犯罪被害者等を支えていくような、機運醸成だけと違って、具体的に、今申し上げたところを明確にしたり、条例制定に向けて知事部局のほうで進められているというふうにも間接的には聞いていますけれども、警察本部としても、現在、このマル7にあります、お取組をされている中で、具体的にその成果と課題というのを明確にしていただいていると思います。その点について、将来、進行形の条例制定に向けて知事部局が想定されていますけれども、警察本部としても、今、取組をされている課題や条例に期待するもの、現在のところの御所見をお伺いしておきたいなというふうに思いますけれども。よろしくお願いします。
〇宮西部長 犯罪被害者、または被害に遭われた御遺族、御家族等につきましては、犯罪等による直接的な被害にとどまらず、その後も副次的な被害に苦しめられるというようなことも少なくないことから、犯罪被害者等の権利利益の保護が図られる社会の実現というのは大変重要であるというふうに考えております。
県警察本部といたしましては、例えば被害者支援要員を配置いたしまして、被害に遭ったときに、こういった要員が適切に被害者を支援していく、また、診断書料等の公費負担ということで、被害者そのものの負担を警察としても減らすための取組、また、先ほど御指摘がございました、みえ犯罪被害者総合支援センター、こちらはボランティアのスタッフなども抱えており、実際に電話や面接などによる相談対応、裁判所、病院、検察庁への付き添い、それから各種広報啓発活動も行っており、こういったところとも現在連携をして、少しでも被害者のその後のさらなる負担を軽減できるようにということで取り組んでおります。
また、条例についてお話がございましたが、他県でも現在、被害者支援に関する条例の制定が進んでおりまして、他県の条例を見ますと、この被害者支援に関する基本理念を定め、県、県民、事業者、支援団体の責務がどういうものなのか、相談や情報提供についてどのように行っていくのか、被害者の安全の確保、住居や雇用の安定など、そういったことについて、国の犯罪被害者等基本法に規定される内容を補完するような条例ということで定められているものと承知しております。
また、既に被害者支援の条例を定めている県では、こういった県の条例を定めることによって、市町の意識が向上したというような成果、また、公営住宅への優先的な入居が図られるようになった、そして、県や市町との連携がスムーズになって、被害者支援に必要な対応がスムーズに行われるようになった、行政機関でのワンストップサービスが開始されるようになったというようなメリット、成果があるというふうに聞いております。
県警察本部といたしましても、やはりこういった形での成果もあることでございますので、また、こういった条例が制定されれば、これまで以上に犯罪被害者の支援に関する関心が高まり、支援の輪が広がってくるということもあわせて期待されると考えておりますので、今後、条例制定に向けて取り組むということになりましたら、県警察本部といたしましても積極的に協力して取り組んでまいりたいと考えております。
〇中森委員 積極的なお話をいただきまして、ありがとうございます。
それで具体的に、そのスケジュールもあるんでしょうけれども、この教育警察常任委員会と環境生活農林水産常任委員会の二つに分かれていますので、我々も他の委員会との、委員長同士の協議が必要かもわかりませんけども、これは我々委員会のほうで、議会のほうで対処するということとして、警察本部と環境生活部と、みえ犯罪被害者総合支援センターという団体との協議の場を設けていただいて、今申し上げた意気込みや、具体的な課題について、実際条例を策定するところとすり合わせをしたほうがいいんではないかと思うんですけれども、いかがでしょう。
〇宮西部長 現在、三重県犯罪被害者支援連絡協議会というものがございます。こちらは、会長が三重県警察本部長、副会長が私、三重県警察本部警務部長、そして三重県環境生活部次長という形で、関係団体等も含めました、こういった協議会もございます。こういったところで意見交換等も行っており、昨年も交通事故被害者の御遺族を講師に招きまして、講演を聴講するなどして、各機関の支援活動についての意見交換なども行っておりますが、とりわけ条例という形になりますと、こういった場以上に議論は必要になろうかと思いますので、県知事部局ともしっかり連携をして、どのような形で進めていくかということも含めて調整を図っていきたいと考えております。
〇中森委員 この公益社団法人そのものがその協議の場ということとなっているということでよろしいですか。
〇宮西部長 今御説明したものは三重県犯罪被害者支援連絡協議会というものでございまして、みえ犯罪被害者総合支援センターとは別の組織でございます。みえ犯罪被害者総合支援センターのほうは、公益社団法人という形で、専ら具体的な支援などに取り組んでおり、また、成果レポートにも記載しておりますが、「命の大切さを学ぶ教室」などの啓発活動とあわせて行っていただいている団体です。
〇中森委員 わかりました。ということで、三つだけではないと思うけども、私がさきに申し上げました三つの、3者協議を具体的にしていただいて、我々議会のほうは委員会が二つに分かれていますので、そちらは向こうの委員会にも報告されると思いますけれども、こちらの委員会もその気になる、かかわることが当然必要だなと、条例ですので。特にスケジュールがわかりませんのやけれども、その点のスケジュールがあって、我々も委員長にまたお願いするとして、御当局側からすると、どのような運び、スケジュール、見通しで、議会もその関与というのか、気になるところもありますので、その辺のスケジュールを少しわかっていたら教えていただきたいんですけども。
〇宮西部長 現在、具体的にこのようなスケジュールで進めていこうというところまで我々県警察本部としては至っておりませんので、知事部局との調整を踏まえて、今後検討を進めていきたいと考えております。
〇中森委員 お願いとなりますけれども、要望とするんですけれども、そういうような、これからスケジュールも含めて御相談されるということであれば、まさに課題と今後の見通し、骨子案なり進めていくんだろうと思いますけれども、我々の委員会、議会のほうにもいろんな形でかかわらせてほしいなという気がしますので、また私ども委員会のほうで正副委員長に相談しますけれども、その点については、また議会のほうから要請があったら、しかるべき対応をお願いしたいんですけども、よろしくお願いいたします。
〇木津委員長 いいですか。
ほか、ございませんか。
〇舟橋委員 この条例ですけども、本会議で知事が8月に提案したいって言い方をしましたよね。今はもう6月の末。あの条例は、県警本部に対する役割とか、責務という表現になるのかは別にしても、恐らく役割だとか、それから期待される業務などが具体的に書き込まれることになるだろうと想像するんです。そうした際に、この時期に今の答弁って、えらいのんびりしてませんかという感じを受けるんですけど、いかがですか。
〇宮西部長 知事の発言のタイミングで我々のほうにも具体的に検討を進めよという話は来ておりますので、どのような形にしていくかという検討は既に始まっておりますので、具体的にどのタイミングでどういうようにするかというのは最終的に定まってまいりますが、検討については既に始めているというところでございます。
〇舟橋委員 それぞれの検討も大事でしょうけども、ある面ではもう、例えば生活安全部長か次長が県警本部の窓口となって、環境生活部の誰々と条例づくりの素案をやっていますぐらいの答弁のタイミングと違うかなと思うんですけど、そこまで進んでいないのか。それぞれ独自の検討で終わっているのか。
〇宮西部長 検討で終わっているといいますか、検討して、それを持ち寄りながら固めていくということになろうかと思いますので、そのための部分について、それぞれが準備を進めているというふうに認識しております。
〇舟橋委員 ありがとうございました。
〇木津委員長 ほか、ございませんか。よろしいですか。
〔「なし」の声あり〕
〇木津委員長 ないようですので、それでは、ただいま頂戴いたしました御意見の取りまとめにつきましては、後ほどの委員協議で御議論いただきたいと存じます。
また、執行部におかれましては、本委員会で取りまとめた意見の回答を後刻御報告願います。
これで、(1)「平成30年版成果レポート(案)」についての関係分の調査を終わります。
(2)犯罪情勢について
(3)特殊詐欺対策の推進について
(4)交通事故情勢と抑止対策について
ア 当局から資料に基づき説明(堀部長、田中部長、伊藤(正)部長)
イ 質問
〇木津委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いをいたします。ございませんか。
〇杉本委員 交通事故の抑止対策のことなんですけれども、施策番号142で、主担当部局が環境生活部なもんですから、成果レポートの中で言えなかったんですけれども、老朽化した信号機の取りかえとか、それから新たなものとか、それから磨耗した横断歩道などの道路標示についても計画的にやってきてくださっとると思うんです。最近、横断歩道で、きれいになったなって気づくところもたくさんあります。
昨年度の積み残しの状況とか、それから今年度、計画は、どんな内容かというあたりをちょっと教えてください。
〇伊藤(正)部長 委員御指摘の件につきましては、今現在、計画的に進めているところであります。
平成29年度ベースでいきますと、横断歩道ですと、2629本塗りかえが必要というふうなことがありまして、29年度に1827本塗りかえをしております。本年度も、その残も含めることと、それから本年度、また新しく磨耗してしまったという部分も含めて、1000本を超える横断歩道の塗りかえを予定いたしております。
現在、業者の選定も済みまして、警察署のほうでどこから塗っていくかということを早急に実施するという段階に来ております。
〇杉本委員 今、1000本を超えるっておっしゃったんですが、残っているのが1000本を超えていて、新たなものも入ると、1000本を超える分量が本当はニーズとしてあるのかなと思うんですが。
〇伊藤(正)部長 数的に言いますと、平成29年度末の残数でいくと、800本余りというところが残ったというところであります。それに加えて、本年度、また新たに磨耗してくる分についても今後ということで、大体年間1000本以上塗りかえをしていきませんと、どんどん磨耗したところが増えてくるというふうな状況でありますので、今後、予算措置もしっかりしていきたいと思いますので、また委員の方、ひとつ御支援いただければというふうに思います。よろしくお願いします。
〇杉本委員 もう本当に限られた予算の中で本当に御苦労いただいているなと思っているんですが、もう一つ、それに関係して、県とか市と連携をしてその箇所をやるようにと。ここだけ塗りかえてあって、側線ができてないとか。この前、津市のほうで、とても連携をしてここのところを整備しましたということで、市長自らそこを写真に撮って、地域懇談会でPRしてみえたんです。成功例として。ただ、全てのところでそうなっていないなと思うので、その県や市との連携というあたりはどのような状況でしょうか。
〇伊藤(正)部長 昨年度からも、従前から随分御指摘いただいていることもありまして、市や県と共同施工と。若干ではありますけど、経費節約と効率化というふうなことを目指して県とも協議を進めて、具体の協議もやっておるところでございます。
市についても、先ほど委員御紹介のように、津とかいろんなところで、各所で共同できるところは、道路管理者としっかり協議も始まっておるような状況でございます。これからそういうことを積極的に進めていきたいというふうに考えております。
以上です。
〇杉本委員 よろしくお願いします。特に県は、同じ県同士ですので、実現しますようにお願いいたします。
〇木津委員長 ありがとうございました。
ほか、ございませんか。
〇舟橋委員 それに関連してなんですけども、平成28年度ぐらいまでは横断歩道やったら、センターラインの予算っておおよそ3億円で推移してきて、29年度、頑張ってくれて10億円ついた。平成30年度、今年度は7億円ぐらいやったかな。ということで、平成29年度と30年度の2年間で5年分の予算がついたわけですよね。さっきの話、毎年度1000本ぐらいは最低塗りかえていかんなりませんということは、この2年間で5000本ぐらいの予算はできるんと違うかなと、ばくっと思ったんです。ただ杉本委員が、えらい、津のほうは結構直ったと言っても、僕は逆に直っていないほうが目につくんですよ。それで、本当に進捗状況は進んでいるんかなという疑問を持っているんです。ですから、2629本という平成29年度の改修が必要な横断歩道のレベルというのが、意外とハードルが高いんと違うかと。少々消えとるぐらい我慢せえと。全く消えてしまったものは仕方がないで、2600本の中やというレベルなんかなと思ったりするんですけど、そういうところはどうなんですか、レベルみたいなところは。
〇伊藤(正)部長 昨年度予算もつけていただいたということで、今回、やっぱり洗い出しのところはそんなに厳しい目で見ていないというふうに思っております。ただ、通学路を中心として当初始まりましたので、多分都市部の中では、ああ、こんなところがまだ消えておるけど、塗りかえていないんだなというところが我々自身も散見しておるところであります。
そうしたところも含めて、本年度、7月からは早期に塗りかえに入っていきますので、いろいろ各地域から御要望もいただいているところで、いましばらくお待ちくださいと、こういうふうにお答えをさせていただいているところでございます。どうぞ御理解いただきますようよろしくお願いします。
〇舟橋委員 じゃ、30年度、平成30年度末に期待をしておきたいと思うんですけども、県や市との共同施工の話もさることながら、ちょっとローカルな話なんですけど、中勢バイパスと津関線の交差点のところが、横断歩道は立派になったんです。きれいにしていただきました。ありがとうございました。ところが、言うとることが逆なんですけども、そのゾーンの中にある、ゼブラがもう完全に消えているのに塗ってくれへんだ。これは県警本部所轄ですよね。右折をするライン、これは建設事務所所管ですよね。ここも塗ってへんだ。
そやもんで、二つ質問なんですけど。横断歩道も大切ですけども、せっかくやったら、ついでに同じエリアの中のゼブラも塗ったらどうかなと思ったら、金がありませんと一言で返ってきましたけども、横断歩道を重視させてくださいというお答えやったんですけど、わからんではないですけども、さっきの共同施工で考えるのやったら、横断歩道を塗るついでにゼブラも塗りかえておいたらどうですかという思いがあるのが一つ。
もう一つは、今度は、右折ラインは建設事務所ですので、執行委任という事務手続か何かが要るんかもしれませんけども、横断歩道とかけ離れたセンターラインは別々にやるとしても、同じエリアのというか、中の右折ラインぐらいはもう少し共同でできませんのかって津建設事務所に言うたら、いや、私とこは私とこで優先順位がありますでって、えらいつれない返事が返ってきたんです。そういう意味では、県警本部のほうで横断歩道を塗りかえまっせと。そこの横のラインや何やかんやについても一緒にしませんかというお声がけをされたらどうかなと思うんですけども、そこら辺の共同施工に向けて努力をしていきそうな発言でしたので、それを具体的にしてもらえませんやろかというんですが。
〇伊藤(正)部長 先ほどの件でございます。これについては、とりあえず優先的に横断歩道ということで入りましたので、若干そういう向きも否定はできないというふうには思いますけど、できる限り、同じような箇所で希薄な部分があれば、それはあわせて実施をしていくように指示もしていきたいと思います。
それとまた、各地域の建設事務所については、警察署の担当者と本当に情報交換しながらいろいろやっているんですけど、そういうところの意識レベルがまだまだ委員御指摘のように高まっていない部分があるのかなと思います。これもまた警察署を通じて、各建設事務所との連携を深めていくように指示をしたいというふうに考えております。
〇舟橋委員 期待しておりますので、よろしくお願いします。
最後に簡単な話。7ページのシートベルト非着用の死亡者数で、四輪死者12名、非着用8名なんですけど、この8名って前列の人か後ろの人かというのは分析していますか。
〇伊藤(正)部長 運転手です。
〇舟橋委員 後ろの人はいないの、誰も。
〇伊藤(正)部長 大半は運転手なんですけど、1名だけ、前席の同乗者の方がお亡くなりになっているというところであります。
〇舟橋委員 ありがとうございました。
〇木津委員長 ほか、ございませんか、委員の方。
〇中森委員 高齢者による交通事故に当たり、交通事故に、交通違反等も含めてですけども、交通に関するかかわりが多いかなというふうに。最近、新聞紙上でも、逆走したり、いろんな誤った動作による事故というか、物損があったりということで、高齢者講習についても積極的に取り組んでいただいているというふうに伺っていまして、聞くところによると、一定の点数以下はもうだめと、この範囲は3時間の高度化講習ができると、非常に高得点の人はもっと容易にというか、普通に免許更新できるというふうになったと聞いてますけども、具体的にその成果と狙いというのか、今後どうされるかというのをちょっとお聞きしておきたいんですけども。
〇伊藤(正)部長 高齢者講習については、全般的に三重県下は受講待ちも少なくて、本当に講習もスムーズに進んでおります。ただ、委員御指摘のように、ブレーキとアクセルの踏み違いというふうな事故で、先般、6月1日に白子のイオン白子サンズに突入したという事案もあるんですけど、今年の段階では踏み違いによる死亡事故は発生をしておりませんけど、人身事故に至っては、やっぱり高齢者の人身事故も7件ほど、5月末ですけど発生をしておるところであります。
効果的には、やはり高齢者の方にどんどんとそういう講習で学んでいただきたいなということもありますし、高齢ドライバーの数も増えてきている、そんな中で、講習の中で自主返納も促していきたいというふうに考えておりますので、現状で高齢者講習は継続をしていきたいというふうに考えております。
〇中森委員 私が申し上げたいのは、その講習の内容と、点数の幅の中間の人がいるわけ、中間というのか、微妙な方は本人の御判断による任意で返納するという誘導策等をしていただいているというふうに想定されるんですけども、生活不便地の方や、家族構成によっては自らが運転せざるを得ないという、地域事情があったり、家庭事情があるという方もおられまして、要素によって若干変わるわけですね。
都市部で交通利便地もあれば、若干、中山間地域で不便地もあると。しかし、交通事故の発生は、都市部のほうが発生率が高かったり、中山間地域が結果的に事故に至らなかったり、溝へはまったぐらいで何とかという程度で済んだり。というのと、非常に県内でもそういう地域間格差、それぞれの差があるわけで、そのときに地域事情やら、その人の処遇、環境を加味しながら、免許の更新については、自主返納誘導とあわせてそういうような啓発を講習の場でしていただいたり、注意喚起をしていただいたりしながら、より積極的な誘導だったり、交通事故防止に取り組んでほしいなというふうに思っているんです。
そこで提案なんですけども、3時間講習の方がいますわね、中間の人。多分30点以上、80点までかな、70点までか、その間があるわけね、その何か途中ですわ。もう点数の極端に低い人はさすがにあれやけども、そこそこ点数はあるけども、やっぱり年齢を重ねると、最近の情報がわからなかったり、講習内容についてはついていけなかったり、運動神経もさることながら、思考力というんですか、落ちついて冷静な判断ができなかったりするということがあるみたいです。そういうことで、やはりいろいろとこの地域でこのまま一定の生活をしていくためには車を離せないという方もおられるということで、その講習の中身をもう少し工夫しながら、より、誘導する人、それから丁寧にしていただきながら、交通安全につながるようなことをするというようなことをその3時間の人には特にしていただきたいなと思うんですけども、これは提案なんです。今の内容を詳しく見ていませんので、人に聞いた話で恐縮なんですけれども、その辺で、積極的な取組ができたらなというふうに思ったりするんですけども、御所見をいただきたいんですけども。
〇伊藤(正)部長 先ほど御指摘をいただきましたこの3時間の高度化講習といいますのは、認知機能検査で記憶力、判断力が少し低くなっているという診断の出た方で、若干それより得点の高い、記憶力、判断力に心配ありませんというふうな診断をされた方に比べて1時間余分になっていまして、判定結果から重きを置いた講習になっておりますので、そこのところは合理的な話なのかなと思います。また、その分類の中でも程度はあると思いますので、もう少しきめ細かな、個人に合ったような、教養のレベルとか、そうしたことも今、受託をしていただいております指定自動車教習所のほうでいろいろ検討も加えていただいておりますし、これから問題点もいろいろ出てくれば、さらにいろんなカリキュラムも改善されていくと思います。
現状としては、そうした分類の中で、ちょっと心配のある方には重点的に講習をやらせていただいているという現状でございます。
〇中森委員 ありがとうございます。既に取組をされているというふうに今伺っていますので、ありがたいんですけども、それぞれの、個別指導というのはちょっと言い過ぎかわかりませんけども、その傾向のある人にはそういう傾向の講習内容を少し工夫して、班別かクラス別かわかりませんけども、少しそういうぐあいにしていただいて、返納を誘導する一方、更新をしていただく人にも心構えなり、私はどこを注意したらいいのかと、じゃ、どういうところの運転の範囲にとどめようかと、もう市内だけにしようかとか、もう農作業だけにしようとか、極端に言うたら、そんな方ももしかしたら。免許証に限定はそれ以上できませんけれども、本人の意識と、せっかくこの際、高齢になってさらに免許が必要やったら、もうこの程度にしたらどうだろうなというぐらいのアドバイスをして、ありがたい免許証くれますのか、それならまあこの程度にしますわな、ということをすると、より本人の意識と交通事故の未然防止につながるんではないかなというふうに思ったりしたので、御提案させていただきました。
〇伊藤(正)部長 御提案いろいろありがとうございました。それに加えて、警察本部独自として、高齢者の方で1年間に3回以上、交通事故を起こされた方については、現在、警察署のほうで個別訪問をしておるというようなこともございます。平成27年4月から今年4月までの間に一応449人おみえになって、そういったところにも個別指導をしておるという現状でございます。
以上です。
〇中森委員 ありがとうございます。
運転免許というのは、自分らの生活とか、そういうこともあるんですけども、高齢者によっては、やむを得ず、例えばトラクターとか田植機を運転せざるを得なかったり、そういう地域事情、職業事情もある人もおられます。免許証がないとトラクターも運転できませんので、返納したくてもできなかったりという人もおられるということだけ御認識をいただいて、でも交通安全対策をしっかりやるという、この両面をその高齢者講習にしっかりと位置づけをしていただければありがたいなと。これは要望させていただきます。
以上です。
〇木津委員長 ありがとうございました。
ほか、ございませんか。いいですか。
〔「なし」の声あり〕
〇木津委員長 ないようでございますので、(2)犯罪情勢についてから(4)交通事故情勢と抑止対策についてまでの調査を終わります。
(5)その他
〇木津委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら、御発言をお願いいたします。ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇木津委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。
2 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長 木津 直樹