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平成30年5月23日 教育警察常任委員会  会議録

資料はこちら

教育警察常任委員会
会議録

(開会中)

開催年月日   平成30年5月23日(水曜日)  午前10時0分~午後3時7分
会議室      502委員会室
出席     8名
           委員長        木津 直樹
           副委員長      下野 幸助
           委員         野村 保夫
           委員         東   豊
           委員         杉本 熊野
           委員         舟橋 裕幸
           委員         中森 博文
           委員         山本 教和
欠席     なし
出席説明員
    [警察本部]
           本部長                            難波 健太
           警務部長                          宮西 健至
           生活安全部長                       田中 健一
           地域部長                          伊藤 達彦
           刑事部長                          堀  主邦
           交通部長                          伊藤 正彦
           警備部長                          中谷 佳人
           警務部首席参事官 警務課長             杉本 幸孝
           生活安全部首席参事官 生活安全企画課長    柳瀬  真
           地域部首席参事官 地域課長             土口 寮二
           刑事部首席参事官 刑事企画課長          射場 重人
           交通部首席参事官 交通企画課長          村田 享輔
           警務部参事官 総務課長                木村 光伸
           警務部参事官 会計課長                原  政美
           刑事部参事官 組織犯罪対策課長          倉屋 孝夫
           交通部参事官 交通規制課長             西久保 陽
           広聴広報課長                        岡﨑 浩司
           サイバー犯罪対策課長                  中西  通
           警備第二課長                        片山 雅彦
           警衛対策課長                        出口  浩
                                                 その他関係職員
   [教育委員会]
           教育長                            廣田 恵子
           副教育長                                    木平 芳定
           次長兼総括市町教育支援・人事監(教職員担当)   梅村 和弘
           次長(学校教育担当)                   宮路 正弘
           次長(育成支援・社会教育担当)             森下 宏也
           次長(研修担当)                       山本  嘉
           教育総務課長                        桝屋  眞
           教育政策課長                        辻  成尚
           教育財務課長                        藤森 正也
           学校経理・施設課長                    池田 三貴次
           教職員課長                          早川  巌
           福利・給与課長                       中村 正之
           高校教育課長                        德田 嘉美
           小中学校教育課長                     野口 宏志
           学力向上推進プロジェクトチーム担当課長       吉村 元宏
           特別支援教育課長                     森井 博之
           生徒指導課長                         山口  香
           人権教育課長                         宇仁田 元
           保健体育課長                         野垣内 靖
           全国高校総体推進課長                   三宅 恒之
           社会教育・文化財保護課長                 山本 寛二
           研修企画・支援課長                      石井 由美
           研修推進課長                          小松 貞則
           市町教育支援・人事監                     中原  博
           市町教育支援・人事監                     出井 隆裕
           市町教育支援・人事監                    山村 嘉寛
           市町教育支援・人事監                    松田  誠
           市町教育支援・人事監                    山本 福士
           学校防災推進監                         明石 須美子
           子ども安全対策監                       小林 宏行
           人権教育監                           久野 嘉也
                                                             その他関係職員
委員会書記   議事課        主幹       松本  昇
            企画法務課   主幹       早川 哲生
傍聴議員      なし
県政記者       1名
傍聴者            なし
調査事項
第1 警察本部関係
 1 平成30年三重県警察運営の重点目標について
 2 平成30年度警察費当初予算及び主要事業について
 3 犯罪情勢について
 4 総合的な犯罪抑止対策について
 5 地域警察活動について
 6 交通事故情勢と抑止対策について
 7 テロの未然防止と大規模災害対策の推進について

第2 教育委員会関係
 1 教育委員会事務局の組織機構
 2 主要事項
 (1) 平成30年度当初予算
 (2) 「みえ県民力ビジョン」および「三重県教育ビジョン」
 (3) 平成30年度全国高等学校総合体育大会の開催
 (4) 県立高等学校の活性化
 (5) 学校における防災教育・防災対策の推進
 (6) 教職員の配置と健康管理
 (7) 小中学校教育の推進
 (8) 高校教育の推進
 (9) 学力の向上等
 (10) 特別支援教育の推進
 (11) 命を大切にする教育と安心して学べる環境づくりの推進
 (12) 三重県いじめ防止条例
 (13) 人権教育の推進
 (14) 子どもの体力向上と三重県部活動ガイドライン
 (15) 健康教育の推進
 (16) 文化財の保存・活用
 (17) 社会教育の推進
 (18) 教職員の資質向上

協議事項
第1 委員会年間活動計画の作成について

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

第1 警察本部関係
(1)平成30年三重県警察運営の重点目標について
(2)平成30年度警察費当初予算及び主要事業について
(3)犯罪情勢について
(4)総合的な犯罪抑止対策について
(5)地域警察活動について
(6)交通事故情勢と抑止対策について
(7)テロの未然防止と大規模災害対策の推進について
    ア 当局から資料に基づき説明(難波本部長、宮西部長、堀部長、田中部長、伊藤(達)部長、
                                                          伊藤(正)部長、中谷部長)
    イ 質問

〇木津委員長 それでは、質疑に入りますが、先ほども申し上げましたとおり、総括的あるいは年間計画作成に必要な質疑にとどめていただきますようお願いいたします。
 御質問はございませんか。

〇杉本委員 防犯ボランティア活動とか登下校の見守りのパトロール活動について、少し状況をお聞かせいただきたいんです。この前に新潟県の子どもの事件がありました。大変私もショックを受けて、その報道の中で、見守りが以前にはあそこはあったんだけれども、高齢化によってそういう人が少なくなって、今はそこには立っていなかったんだというようなことがあったような記憶があるんです。ちょっと記憶違いだったらごめんなさい。
 その中で、今の黄色いジャンパーや緑のジャンパーを着た方たちがボランティア活動を始めたのは15年ぐらい前のこういった登下校の事案があってから、急にいろんなところで起こったと思うんですね。それが高齢化によって減ってきているというニュースが流れていましたので、三重県のそのあたりのボランティア活動をしてくださっている人の数というのは、増減はどんなぐあいかなということと、ここに防犯ボランティアの支援という言葉が書いてあったんですけれども、どのような支援があるのかということと、確認ですけれども、防犯ボランティアと登下校の見守りパトロール活動というのは別ですかということをお聞かせください。

〇田中部長 まず、新潟の事件を受けてということで、現状でございますが、地域社会で子どもの安全を確保する対策を講じることが重要であるというふうに考えておりまして、警察では、新潟の事件を受けて、地域警察官による街頭パトロール活動を強化いたしておりますし、当然、地域の防犯ボランティアの皆様の活動の状況を踏まえて、ボランティア活動をしている皆さんと一緒に合同パトロールをしたり、あるいはボランティアの皆さんが見守り活動をしているその周辺を警察官がパトロールをしたりというふうに、いろんなバリエーションで活動しているところでございます。
 防犯ボランティアにつきましては、御指摘のとおり、高齢化が進んでおるのが現状です。したがいまして、県警察としましては、やはりボランティア活動の担い手を育成していくというところで、大学生や現役世代の皆様に防犯ボランティア活動への参加を促進していただけるよう働きかけているところであります。
 まず、防犯ボランティアの現状でございますが、団体数につきましては、本年3月末現在で653団体、人員にいたしまして約3万6000人の方がボランティア活動に従事をしておりまして、これは平成29年と比べますと、団体数が23増加、人員につきましても91人増加をしておるというそういう状況でございます。
 防犯ボランティアに対する支援というのは、先ほど申し上げましたように、合同パトロールをするとか、また委員が御紹介いただきました防犯ボランティア活動に従事する方にジャンパーであるとかそういうグッズを提供するという、そういう事業もやっておりますし、そのほか不審者情報であるとか犯罪が発生したときに、それぞれメール等によって情報提供をしております。三重県では、防犯の絆ネットワークというネットワークシステムを持っておりまして、そこには防犯ボランティア団体の方が多数登録をしておられますので、そういうところにその時々、必要に応じて情報を提供しておるという、そういう状況でございます。

〇杉本委員 ありがとうございます。不審者情報というのは、よくというか時にはしょっちゅう保護者のところに流れてくるということがあると思うんですけれども、そういうことが今回の新潟の事件を受けて、不安になっていらっしゃる方というのは多いというふうに私は思います。
 ニーズ的にはそう減ってはいないような報告をいただいたんですけれども、こういう事件が発生をして、強化していく必要があるというような地域の声というか、そういうニーズ、地域の中でそれを強化していく必要があるというような声というのはあるんでしょうか。把握していらっしゃいますでしょうか。まだこれからでしょうか。要するに、強化していく必要があるのかどうかという、その状況が知りたいなと思って聞かせていただいているんです。

〇田中部長 それぞれの地域のボランティアの皆様とは、各警察署の生活安全課員、あるいは交番・駐在所員がそれぞれ先ほど申し上げました合同パトロールであったりとか、いろんな会合の機会に意見交換をしております。そこでそれぞれいろんな要望もありますし、そういうところで警察に対する要望、パトロール活動に対する要望であったり、もっといろんな情報が欲しいという要望、それらはそれぞれの警察署において対応しておるというところでありまして、ボランティア活動を強化すべきというところはその要望の中に含まれておると推察をいたしますが、その個々具体的な声につきましては、現在ちょっとその資料を持ち合わせておりませんので、それは各警察署に調査をするなりしないと、ちょっと具体的な声は現時点では申し上げられません。

〇木津委員長 ほかにございませんか。

〇東委員 皆さん、おはようございます。初めてこの委員会に所属をさせていただきます東と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 冒頭ですが、私、確認すればいろいろ出てくるかと思うんですが、2ページ目の執行の重点というところで、テロの未然防止とその次のくだりです。大規模災害等緊急事態における万全な対処と、こうお書きいただいておりますが、来るべき南海トラフ地震、特に沿岸部ですね。もちろん津波対策ということ、緊急事態ということを私的にはイメージするんですが、まずはそのときの通信網の連携、つまり海上保安庁と自衛隊と、それから特に県警とそれから地域の常備消防とか、通信網の連携というものの位置づけは大規模災害のときにどういうふうなことを想定されていらっしゃるのかということは、大きく聞きたいんですね。
 もう一つは海のことなんですけれども、ここに御説明いただいた8ページですね。警備艇あらしまというのが新しくされたんだと思うんですが、見せていただきましたが、いわゆる災害における海保の役割と県警が持っている警備艇との連携についてはどのような打ち合わせをされるのかなと、役割分担ですね。船の規模は小さいかと思うんですが、例えば理論上想定しますと、海域部分にかなりの瓦れきが流れると思うんです。それらで国道42号あるいは高速道路が寸断されて物資が入らないときに、いわゆる大規模災害なんですが、そのときに物資を供給するのは海路ということになろうかと思うんですが、そのごみ処理をどうするのかとか、具体的な打ち合わせというのをどのように、会議はもちろん開かれているかと思うんですが、ざくっとで結構なんですが、お話いただければなというふうに思います。

〇中谷部長 まず、通信網の関係でありますけれども、災害が大きくなればなるほどやはり通信が途絶えると、一般の電話回線が途絶えると、これは想定をしておりまして、警察は無線通信で活動のやりとりをやりますので、これがありますのと、それから、電話で衛星通信を使って通話ができる、途絶してもそれが使えるということで12基、本部それから沿岸署を中心に整備をしております。それが非常手段として活用できますので、それの活用を踏まえて警察活動を行うと、こういうことで考えております。
 それから、もう一つの海保との海での連携についてですけれども、具体的にどうかということは、この席ではなかなか申し上げにくいんですけれども、県主催の会議であったり、あるいは個別に海保と警察とは連携して訓練等をやっておりますし、委員から説明のありました協議会も当然持っておりますので、そういう中で、役割分担等やっていると、こういうことでございます。
 ただ、災害の発生の規模によって、その時々の発生ぐあいを見て判断すべきことも多いものですから、抽象的な連携については話をしておりますけれども、相当込み入った話についてはなかなかしにくいところだと、こういうふうに思っています。

〇東委員 最初の部分の、この場では総括的なことなんで、また年間通してお尋ねしたいと思うんですが、衛星電話が12基とおっしゃったんですが、そのことと自衛隊と海保とかほかの連絡の情報共有のあり方というのは検討されていらっしゃるんですか。

〇中谷部長 大規模な災害事象がございますと、警察本部にも警備本部が立ち上がりますけれども、当然県のほうにも立ち上がりますし、その中で各リエゾンが集まって、当然警察も行きますし、海保も行きますし、自衛隊も行きますし、その中でそれぞれの情報が持ち寄られて、そこで例えば救出救助活動なんかでどこを役割分担するんだと、そこら辺の仕分けをやっておりますので、そういうところを活用してそれぞれの分担をされると、こういうことでございます。

〇東委員 質疑じゃなくて、ちょっと御意見だけ申し上げたいのは、5月2日でしたか、中日新聞に最悪の状態の大規模震災が起こったとき、つまり1月の夜中の2時ごろに理論上想定の地震と津波の南海トラフがあったときに、死者がどのぐらい出るかという想定図が出ました。非常にショッキングでして、つまり私どもの住んでいる地域が半減するんです。死者が最悪の条件になりますと、定住人口が1万8000人ぐらいのところが大体7000人とかが津波によって犠牲を払うという、一番悪い状況の中なんですが、想定は一番最悪の状態を想定しろという話になるわけですが、我々もそれを地域住民から聞かされます。具体的に私どもが説明しないといけない中で、まずは情報共有をどうするのかということと、もちろん一時避難ですから、それはもう丘の部分で行政、基礎自治体が全力を挙げないかんと思うんですが、心強いのは県の警察とか消防とか、それから自衛隊とか、もちろん丘だけじゃくて、海との情報共有が命を救う、一人でも犠牲者を出さないという中で、情報というのはとても大事だというふうに、あの新聞を見まして、もちろん定住人口は減りますが、その中でも半数が犠牲者とならないために、具体の話を少し、具体的な対応策をぜひお取組いただければなというふうに、冒頭ですが、ちょっとそんな感想を持ったので御意見だけ申し上げたいと思います。以上です。

〇木津委員長 ほかに質疑はございませんか。

〇中森委員 高齢者の運転対策の推進について、ここの4Sの中にも含まれておりますけれども、運転免許証の自主返納を進めていただきまして、こちらのほうですね。平成29年度は非常に多くなっているということで、これであわせて身分証明書としての利用可能な運転経歴証明書の交付もしていただいているということがここで表現されております。加えて、この提示により路線バス運賃の割引などの優待を利用できますと、このように表示されていますので、これについては、路線バスというのは民間の路線バスもあれば地域コミュニティバスもあったりするんですけれども、これについては民間路線バスが協力していただいているのか、支援、こちらからお金を出してというのか、支出を伴っているのか、その辺の実態はどうなっているのかなと思いまして、お尋ねします。

〇伊藤(正)部長 自主返納につきましては、三重交通が独自で半額というふうな施策を打ち出していただいておりまして、同伴者も同じようにやっていただくというふうな動きが主になっております。また、市によってはいろんな手続をするときに、経歴証明書取得に際して費用負担を、そうした自治体の動きも出てきておるところがこうした数字にあらわれてきておるのかなというふうに思います。
 また、ほかに今のところ明和町であるとか紀北町、松阪市、桑名市では、利用者料金の半額であるとか先ほど言いました申請手数料の補助とか、そういうふうなことを現在やっていただいておるというところであります。
 また、県とも協働しまして、こうした制度のさらなる拡大、自主返納のさらに推進を進めていきたいと、こういうふうに考えております。以上です。

〇中森委員 ありがとうございます。本当に高齢者によります運転ミスによる事故とか高齢化に伴う運転免許保有率で非常に家族が心配したり、いろんなところがありますので、こういうことを進めていただくのは非常にいいことだなと思っておりまして、それに伴って、こういう三重交通のような御理解いただくところが加われば、より効率が上がるのではないかなと、このように思っているところでございます。今おっしゃるように、行政から市町の関係のところへこういうことの連携を深めていただきながら県内の全ての市町で同じような傾向が定着すれば、全国にも先駆けて、三重県は率先してこれを進み、かつ高齢者の事故未然防止対策がより進むのではないかなと、このように感じておりますので、行政にも働きかけていただければなと要望させていただきます。

〇木津委員長 ありがとうございました。ほかございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

(8)その他

〇木津委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

〇木津委員長 なければ、警察本部関係の所管事項概要の調査を終了します。
 当局にはお疲れさまでございました。ありがとうございました。
 この際、教育委員会が入室するまでの間、着席のまま暫時休憩といたします。

          〔当局 退室〕

          (休憩)

〇木津委員長 休憩前に引き続き常任委員会を再開します。
第2 教育委員会関係
 1 教育委員会事務局の組織機構
 2 主要事項
 (1)平成30年度当初予算
 (2)「みえ県民力ビジョン」および「三重県教育ビジョン」
 (3)平成30年度全国高等学校総合体育大会の開催
 (4)県立高等学校の活性化
 (5)学校における防災教育・防災対策の推進
    ア 当局から資料に基づき説明(廣田教育長、木平副教育長、森下次長)
    イ 質問

〇木津委員長 それでは、質疑に入ります。御質問はございませんか。

〇杉本委員 幾つかあるんですけれども、いいでしょうか。高校の活性化のことがありましたけれども、定時制・通信制高校の活性化のことというのはどういうふうに考えておられるかというのが一つです。ここで言わせてもらっていいのかどうかちょっとあれなんですけれども、不登校であった子とか外国人、それから障がい者、そういう特別な支援とか個別の支援が必要な生徒の受け皿になっているのがここだと思います。そういう子どもたち、生徒が自立して社会に出ていくというところ、本当に大事なところになっていただいていると思うんですけれども、今、高等学校のいろいろな活性化がありましたけれども、そのあたりのところはどんなふうにお考えになっているのかということが一つと、もう一つだけ、貧困家庭に育つ子どもの問題を教育の中でどのように位置づけているのかというか、三重県子どもの貧困対策計画そのものが、子ども・福祉部でありますので、この中には子どもの貧困という言葉は出ておりませんけれども、学校がプラットフォームというのは大綱の中でも示されていることですので、そのあたりの位置づけは三重県としてはどのところで位置づけているのかというあたりを教えてください。
 ちょっと課題の多い子への目線がすごく少ないなというふうに感じさせていただいたので、お願いします。

〇木平副教育長 済みません、今日は配付してございませんけれども、県立高等学校活性化計画という、こういう冊子で取りまとめさせていただいております。その中の県立高等学校活性化のための取組ということで、柱立てが幾つかあるんですけれども、その大きな柱立てで、生徒一人ひとりに応じた多様な教育の推進というのがございます。そこに、例えば学びに向かう力を育む教育の推進ということで、これは生徒の実態に応じた学校設定科目の開設ということも含めて書いてございますし、不登校であるとか不登校傾向である生徒に対しての専門的な人材の支援の必要性と、あるいはさらには生徒一人ひとりの状況に応じた学習支援の方法についても、今もしておるところですけれども、さらに検討を深めるということを位置づけております。
 それから、定時制・通信制教育については、ここも項目を設けてございまして、定時制教育、通信制教育の充実ということで、そういう項目を設けておりまして、従来の働きながら学ぶ生徒、あるいは他の高校からの転・編入学者、不登校を経験した子どもたち、あるいは日本語指導が必要な外国人児童生徒ということで、様々な入学動機、それから学習歴という背景を踏まえた上できめ細かな指導が必要であるということで、そのための適切な支援に取り組むということを大きく位置づけておりまして、具体的には、その生徒のニーズに応じた学習ができるような定通連携併修も含めて、そういったものを効果的に活用する等についても位置づけておりますし、それからやっぱりそういった定時制・通信制で学ぶ子どもたちの交流というのも大事ですので、そういった機会を充実するということを記載もしてございます。あと、外国人児童教育の充実というのもこの項目で設けておりまして、御案内のとおり、JSLカリキュラムを活用して日本語で学ぶ力を育成することについてやりながら、地域社会の一員として活躍できるということを目標にしながら、取り組んでいきたいということでございます。
 最後の経済的に不利な環境にある生徒への支援というのも、同じ項目に五つ目として位置づけておりまして、委員の御指摘もございましたけれども、学校は子どもの貧困対策のプラットフォームということでの位置づけもございますので、その位置づけを踏まえて、教育相談等はじめとした支援体制の充実でありますとか、教育費負担軽減のための施策の推進ということについて位置づけておりまして、今、本常任委員会に出させていただいた資料はそのあたりの記載というのはちょっと割愛させていただいたところがあるんですけれども、活性化計画については位置づけておりまして、しっかりこれに基づいて取組を進めたいというふうに思っております。以上です。

〇杉本委員 それを割愛しましたというところが私は課題やなと思っています。やっぱり定時制・通信制高校に通う生徒の問題とか貧困家庭に育つ子どもの問題、それから外国人等の問題ってすごく全国的にもそうですけれども、本県にも重要だと思います。そういうところが今日の中に割愛されていくというところに私は課題があると思っていて、ぜひやっぱりそういう目線は大事にしていただきたいと思って、私は今年度そういう目線でまた、させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

〇木津委員長 ありがとうございました。その冊子があれば、資料提供ということで、委員に配付お願いできますか。

〇木平副教育長 後ほど資料提供させていただきます。

〇木津委員長 よろしくお願いします。
 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇木津委員長 なければ、1教育委員会事務局の組織機構から2主要事項の(5)学校における防災教育・防災対策の推進までの調査を終わります。

(6)教職員の配置と健康管理
(7)小中学校教育の推進
(8)高校教育の推進
(9)学力の向上等
(10)特別支援教育の推進
(11)命を大切にする教育と安心して学べる環境づくりの推進
(12)三重県いじめ防止条例
    ア 当局から資料に基づき説明(梅村次長)

〇木津委員長 説明の途中でございますが、ただいま11時50分です。ここで一旦休憩とさせていただきまして、再開は午後1時からといたしたいと存じます。
 ここで暫時休憩いたします。

          (休憩)

〇木津委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
(7)小中学校教育の推進から(12)三重県いじめ防止条例まで、当局の説明をお願いいたします。
    ア 当局から資料に基づき説明(宮路次長)
    イ 質問

〇木津委員長 それでは、質疑に入ります。御質問はございませんか。

〇杉本委員 39ページのところの時間外労働時間の現状で、月平均時間は示していただいていたんですが、月80時間を超える人数の状況、増減、増えているのか減っているのかというあたりはどうでしょうか。

〇梅村次長 確認させていただきまして、後で御報告いたします。

〇杉本委員 月平均は増えているんですが、80時間以上はどうなっているのかなというのがちょっと気になりましたので。ちょっと確認させていただきたいんですけれども、学校で働く者については、教員については時間外労働時間の法的な規制というのはないんですよね。確認です。

〇梅村次長 そうですね。もちろん限定4項目というのがありまして、できるものは限られていますけれども、規制というのはないです。

〇杉本委員 働き方改革の関連法案が今日議論されているので、月80時間以上の上限規制というのはあるのかなと思うんですけれども、学校の教員についてはそういうものはないということで、もう一回確認をさせてもらいました。
 それからもう1点、質問させてもらっていいですか。小学校の新学習指導要領に関してなんですけれども、小学校の英語、外国語教育についてなんですけれども、試行ということで、前倒しで今年度からしているところもあるかと思うんですけれども、今年度の課題についてはどんなふうに考えてみえますか。

〇宮路次長 今年度、42ページにございますように、移行措置としまして中学年では15時間、高学年では今までの35時間の外国語活動に加えて、15時間の教科の内容を含めた内容を実施することとされていまして、これまで研修等いろいろ行って、先生方が取り組んでいただけるようにいろんな教材の提供も含めて手だてを行ってきたところでございますが、まだ二月もたっていない状況でございまして、詳しくその課題として現時点の取組が始まってからの課題というのは正確に把握していないところでございます。

〇杉本委員 今後の国の動向だと思うんですけれども、教えてほしいんですけれども、中学校だったら教科が増えたら、教員は増えますよね。それに対応して増やされていくと思うんですけれども、小学校なので、全教科を担任しますから、そういう意味においては、教科が増えようが時数が増えようが教員の数というのはきっと変わらないんだろうなというふうに思っているんですけれども、そういう認識でよろしいですか。

〇木平副教育長 委員御指摘のとおり、基本的に、小学校の場合は、基礎定数として学級数に応じた定数の決定というのがございますので、例えば今おっしゃっていただいたような英語科が増えるということによって、直ちにその基礎定数が増えるという仕組みにはなってございません。ただ一方で、国のほうにおいても、小学校英語科の先行実施ということも踏まえて、加配定数という部分で概算要求もされて、それが今年度から一定数は加配定数として全国的に予算化されていて、三重県においても数的にはそれほど多くないんですけれども、加配定数を活用して、小学校に対して一定の支援をさせていただいているという状況です。

〇杉本委員 国のことなんですけれども、今後もやっぱりある時期まで加配定数で、加配という考え方だけで、大きく基礎定数のところにかかわって増えていくということは、今後もその議論はないんですか。

〇木平副教育長 そこは英語教育だけにかかわらず、道徳の話もありますしプログラミング教育の話もございますので、三重県としては、従前からの部分もありますけれども、やっぱり学級編制の標準が今のところ1年生だけにとどまって、2年生は加配を活用して36人以上の解消となっていますけれども、基本が3年生以上は40人になっていますので、そこの学級編制そのものをやっぱりもう少し実情に合うような形でということで、この前からも国のほうにも制度要望ということでさせていただいているところで、そこのところが大事なのかなというふうに認識はしております。

〇杉本委員 県教委の考え方を確認させてもらいました。結局、中学校やったら、教科が増えたら、時間数が増えたら増えますよね。でも小学校なので増えないので、そこはどう考えるかといったら、学級編制基準を下げていくことだというふうに三重県教育委員会としては捉えていることで御回答いただいたということでよろしいですか。

〇木平副教育長 あわせて加配定数というのも重要な部分ですので、そこはなかなかすぐに学級編制標準が変わらないということもあり得るかもわかりませんので、加配定数の必要性についてもあわせて要望もしております。

〇木津委員長 ほかにございませんか。

〇山本委員 50ページ、学力の向上、現状と課題、小中学校合わせて8教科中7教科が全国の平均正答率を下回る結果になったと、こういうことですわ。次の51ページ、(3)テレビ等の視聴時間3時間以上やスマホ等の使用時間の割合は依然として全国平均を上回ると、そういうことかと。これも原因の一つなのかなと。それから自主的な読書時間が10分以上の割合が下回る、本を読んでいないな、なるほど、こういうことかということなんですけれども、こういう結果を見て、県教委のとらまえ方というか、どういうことを思っているんやろうか、教えてください。

〇宮路次長 今、委員御指摘いただきましたように、やっぱり子どもたちが自信を持って巣立っていくために、学力というのは重要であって、その学力の結果が厳しい状況であったということは重く受けとめておるところでございます。
 中身の課題としては、ここに書かせていただいたように、経年的な課題に取り組んできたわけですけれども、まだまだ解決が図られていないというところがございます。また、学校の授業改善につきましても、やってもらう割合は増えてきたんですけれども、子どもたちの受けとめ方にはまだまだ差があったり、その内容がいかがかということも学校訪問等でお聞きをしておるところでございます。こうしたことを子どもたちの家庭での学習についても取り組んできたところでございますけれども、一層家庭と連携しながら、県民運動としてやっておりますので、そういうところをしっかり引き続き根気強くやっていきたいというふうに考えております。

〇山本委員 市町の教育委員会と連携をとってもらいながら、学力向上にどうやってやったらいいのかというようなことを議論してもらっていると思うんです。こういう結果になっとるというのは、どのくらい前からこういうことになっとるんだろうか。

〇宮路次長 悉皆で始まったところ、特に平成26年度あたりに厳しい結果がございまして、県民運動等いろんな取組を改めて進めてきたところでございます。

〇山本委員 具体的にどういうことをやっておるか。例えば、平成26年度ぐらいに厳しい結果だったと。だから三重県の教育委員会は秋田県から来てもらったり、それから沖縄県へ1回永田議長のときに行ってもらって、学力向上推進室に行ってもらったりしたように私は覚えとるんですけれども、これしゃあないねということなのか、いやいやそうじゃないと、三重県の将来を担う子どもたちを育てるためには、やっぱりしっかりとした教育をしていかなければいけないということだと思うんだけれども、具体的に市町の教育委員会とどういうことを議論したのか。詳しいことまでは結構ですけれども、概略だけ、基本的なことだけ教えてください。

〇宮路次長 今、委員御指摘いただきましたように、平成26年度以降、他県視察等も含めまして、ここに書かせていただきましたようなみえスタディ・チェックですとか、ワークシートをつくって各学校で使っていただくような取組、また、学校訪問等も行って授業研究を進めてきたところでございます。細かく言いますとたくさんあるんですけれども、そうした中で市町との連携につきましては、市町等教育長会議等の場におきまして、学力の向上について議論をするとともに、今後やっぱり市町の状況とか取組の方向性もいろいろ聞かせていただきながら、何が必要かをしっかり県としても考えて、各市町の状況に応じた取組を支援させていただくのが一番いいかなというふうに考えております。
 最後におっしゃいましたこうした状況でいいということは決してございませんので、子どもたちがやっぱり自信を持って将来可能性を広げていただくということが大切と考えておりますので、しっかり結果が出るように取り組んでまいりたいと考えております。

〇山本委員 最後ですけれども、なぜそういうことを聞くかというと、田舎という言葉を余り使いたくないんだけれども、我々のような漁村に住む若いお母さんたちにとって、今、人口減少じゃないですか。学校の統廃合が進んでいる。そんな中で、もう地域で学校がなくなっちゃうからよそへ行っちゃおうねというようなそういう状況の中で、いやいや、この地域は非常に学校教育に力を入れてくれとると、子どもたちの学力も上がっとると、だからここで住み続けていこうねというような、そういうことを思ってくれることが非常に大事なことだと思うんですね。それが地方の疲弊を防止する一つの重要な要素かなと私はそう思っているものですから、地方、田舎の学校も頑張ってもらいたいなという意味で、そういうことを申し上げたということです。ありがとうございます。

〇木津委員長 ほかございませんか。

〇梅村次長 先ほど杉本委員から質問のあった80時間を超える時間外労働の状況ですけれども、平成29年度から調査をさせていただいておりますので、29年度状況は、小中全体ですと、延べ人数なんですけれども、9000人弱、それから県立全体でも2500人ほどになっておりますので、延べ人数なんですけれども、非常に厳しい状況になっとると認識しております。

〇杉本委員 ありがとうございました。経年はわからないんですよね。
 ちょっと発言の機会があったので、もう一ついいですか。
 学力向上に関してなんですけれども、52ページのところに、経験の浅い若手教員が増加していると書いてあるんですね。下から8行目のところに。とても今若返っていると思うんですけれども、新採教員は増えてきていると思うんですけれども、ピークはまだこれからですかということを聞かせてください。

〇梅村次長 これからの採用になりますので、現時点でまだ見込みでしかないんですけれども、これからどんどん増えていくというふうには余り認識しておりませんので、おおむね採用数は現在並みぐらいで推移していくのではないかなとは思っております。ただ、ちょうど年齢層で退職される方が多いというのは確かにありますので、どんどん循環で若返っていくというのはあると思います。

〇杉本委員 今ちょうど世代交代の時期だと思うんですけれども、これは全国的な傾向なのか、やっぱり三重がそういう傾向なのかはどうでしょうか。

〇梅村次長 そうですね。ちょっと全国的な状況まで我々も把握はしていないところがありますので。

〇木平副教育長 教員の採用につきましては、先ほども申し上げましたけれども、学級数に応じてやっぱり教員が要るということで、第2次ベビーブームの子どもたちが小学校段階、あるいは中学校段階になると、学校も増えますし学級数も増える、それに応じて教員数も必要になるということで、そのときに採用された方々が50歳代後半に小学校で一緒だったという状況ですので、全国的におしなべていうと、同様の状況がございます。

〇杉本委員 本当に今、課題が山積する中で、どんどん若手が入ってきて、やっぱりいい面もすごくあるけれども、やっぱりここに書いてあるように、経験が浅いということで、学校の中での伝達が非常に大変な状況が出てきているので、まだ横ばいという感じですね。わかりました。
 もう一個だけ、特別支援教育ですけれども、通級指導教室のところを書いていただきましたので、1個だけ確認させてください。やっぱり、中学校の通級指導教室の設置の南限は今年も松阪でしょうか。志摩の子がまだ松阪に通っている状況はあるのでしょうか。

〇木平副教育長 済みません、ちょっと手持ちに資料がございませんので、後ほど説明させていただきます。

〇杉本委員 お願いします。今日はあれなんですけれども、このことに関しても、やっぱり三重県の南北でそういったところの環境が非常に私は格差があるというふうに思っています。中学校の通級指導については、南部の子は全員松阪しかないというか、松阪へ通わねばならないという現状、ニーズがなければそれでいいんですけれども、これに限らずですけれども、やっぱり教育に南北格差って、環境整備において市町の課題でもありますけれども、あると思うので、また教えてください。よろしくお願いします。

〇木津委員長 ほかございませんか。

〇中森委員 1点だけ、直接関係あるかないかわかりませんけれども、日本大学・関西学院大学ではありませんけれども、そうやって余りの熱心さゆえに、公立学校ではそういうことないと思いますけれども、名誉のためにスポーツ、部活等々の熱心さ余り、言動が多かれ少なかれ部活動や対外試合ではあるんではないかなというふうに思うんです。私も体育協会の関係で、いろんな大会にも参加させていただく、正々堂々とスポーツマンシップ等々にのっとって宣誓をしながら大会に臨むと、その試合に勝つことも一つの学校の名誉でもありますけれども、やはり本来の目的は、スポーツは人格形成、人間性向上のためのスポーツ、チームであり、試合であると。よって、相手の学校との親睦も深めながら、我が学校もさることながら、他校とも連携を深めながら人間形成の育成に大きく寄与していくんだなというのを一般的に我々は思っているんですけれども、残念ながら、そういうような社会的に大きなニュースが今言われておりまして、学校の立場、そして監督の立場、生徒の思い込みがこういうこととなったということですわね。
 そういうことはあってはならんわけですけれども、これを受けて、県教委として、何かの機会に、それぞれの学校に機会を通じて啓発とか注意喚起とか、そういうことがあるのかなと思ったり、何かあってほしいなという気はするんですけれども、いかがでしょうか。

〇森下次長 部活動の関係で御質問いただきましたけれども、今、御質問のあった日大・関学の問題があったので特にということは考えておりませんけれども、私どもこの後また御説明しようと思っていた中で、部活動のガイドラインというのを作成させていただきました。
 それで、その中でも、部活動の意義ということで、きちんと定義づけをさせていただいていて、「部活動は、教育課程外の活動ですが、学校教育の一環として、学級や学年の枠をこえて、興味と関心をもつ同好の生徒が自主的・自発的に集い、指導者の指導のもと、個人や集団としての目的や目標を持ち、切磋琢磨することを通して、体力の向上や人間関係の大切さなどを学ぶことができる活動」だと、こういうふうな記述もしてございます。
 また、そのガイドラインの中でも、もちろん活動時間とか日数とかの決め事もありますけれども、例えば安全面への配慮ですとか、あるいは指導のあり方等についても触れさせていただいていますので、そういったガイドラインの周知をしていくことによって、今問題になっているようなことについては対応できるのではないかなと、そのように考えているところです。

〇中森委員 ありがとうございます。まさに今年はインターハイがあって、またいよいよとこわか国体があるわけでございますし、教育現場におかれても、それぞれの高校や中学校でスポーツの活性化や部活のいろんな活発化があるのではないかと思うんです。それはいいことで、非常にこれからそうやって学校のために、またいろんな地域のために、そしてまた、それぞれの生徒の健全な心と体の成長のために絶好の機会だというふうに思うんです。
 そういうことを受けて、大きな大会になればなるほど、主催者側であったり審判、監督の先生であったり、その辺は心して、そういうことについて主たる精神というかスポーツの大会の意義を改めて大会でそういうのを周知していただければありがたいなというふうに思っていますし、私の関係する武道関係では、当たり前のことですけれども、挨拶には、卑怯なまねはしてはいけませんとか相手のことを重んじてやりましょうねということを必ず大会には触れて、言うているんです。そういうことをよそのスポーツであったというのが残念でしようがないという、腹立ってしようがないんですけれども、これからそういうことのないようによろしくお願いしたいなと。特に義務教育を預かっている県教育委員会とすれば、特にそういうことは積極的にもっともっとやっていただいたらどうかなというふうに思うんですけれども、私学はもちろんですけれども、ここでは公の教育を預かっていますので、よろしくお願いしておきたいと思います。以上です。

〇木津委員長 答弁はいいですか。ほかに。

          〔「なし」の声あり〕

〇木津委員長 なければ、(6)教職員の配置と健康管理から(12)三重県いじめ防止条例までの調査を終わります。

(13)人権教育の推進
(14)子どもの体力向上と三重県部活動ガイドライン
(15)健康教育の推進
(16)文化財の保存・活用
(17)社会教育の推進
(18)教職員の資質向上
    ア 当局から資料に基づき説明(森下次長、山本次長)
    イ 質問

〇木津委員長 それでは、質疑に入ります。御質問はありませんか。

〇杉本委員 私ばかりで申しわけないです。人権教育についてです。
 人権教育はますます大事やなと今思っています。障がい者差別解消についての条例について、今、議会のほうは議論しています。そのあたりの認識であるとか、それからLGBT、性の多様性については最近やっぱりそうだというふうに明らかになってきている子どもの数も出てきています。それから、ちょっと前やったか、県のほうもダイバーシティについての何かフォーラムのようなものもあったというふうにダイバーシティな三重県づくりということで、知事も推進しておられる中で、人権教育というのがやっぱり大事。学力向上の基礎にある自己肯定感の醸成といったあたりについても人権教育は大事ということなんですが、これだけ本当に課題が山積というか教育課題に対応すべきことが多いと、そういった人権教育というのが本当に教育活動全体を通じてやるんだけれども、やっぱりまとまった時間も必要なので、そのあたりのところが実施状況として減ってきているのではないのかということが心配されます。カリキュラムをつくっている学校やとか学習教材を使用しているパーセントも出てはおりますけれども、取組状況がちょっと苦しくなってきているのかどうかというあたりのところを聞かせてほしいのと、道徳が教科化されました。その中で、考え議論する道徳ということですので、人権教育と重なる部分も内容的にはあると思うんです。そのあたりのところも関連性なんかについてもどういうふうに考えておられるのか、いかがでしょうか。

〇宇仁田課長 人権教育の推進につきまして答えさせていただきます。
 まず、例えば障がい者差別解消法であったり、あるいはそういったことにつきましても、先ほど申し上げましたような人権学習指導資料であるとか、あるいは人権教育カリキュラムへの学習の位置づけなどについて取り組んでおります。例えば、小学校におきましては、障がい者問題などにつきましても、9割ほどの学校で人権教育カリキュラムなどを位置づけて学習を実施しているというようなところで把握しておるところです。その中で、社会モデルであるとか合理的配慮についての理解を学習などで培っているというようなところで認識をしております。
 また、LGBTの人権問題につきましても、近年学校で精力的に取り上げておりますけれども、まだ障がい者問題などと比べると、実施条件については、まだ未実施のところも把握しておりますので、それにつきましても、人権学習指導資料などにもそのテーマの位置づけをしておりますので、活用促進を含めて、今後も取り組んでいきたいというふうに考えております。
 それから、もう1点は道徳につきまして御指摘いただきました。人権教育については全ての教育活動の中で取り組んでいくというようなことで進めておりますので、例えば道徳の中で培いたい、例えば自分であったり他者を大事にしていく、そういった姿勢であるとかにつきましては、人権教育でつけた力と重なるところでございますので、そのあたりはそこでも進めていくと。また、他の教科におきましても、人権にかかわるものが公民であったり様々なところに教科書等にも記述がございますので、その中でも取り上げていただいております。また、特定のテーマを取り上げまして、例えば特別活動などでじっくり学習をしていくというような学校も決して少なくないというふうに私ども認識しておりますので、引き続き取組を進めていきたいと思います。ありがとうございます。

〇杉本委員 道徳も含めて全ての教科、それから全教育活動ということで、これからもさらに大事になってきますので、よろしくお願いしたいと思います。
 あと1点だけ。人材育成のところなんですが、小さな質問でずっとこだわっている質問を一つさせていただきます。
 三重県総合博物館の活用は、この人材育成の中で活用されているのかどうかというあたりはいかがでしょうか。
 私ずっと訴え続けてきているんです、実は。三重県総合博物館と教育委員会の関係、コラボによる教職員の人材育成、いかがでしょうか。

〇小松課長 MieMuとの連携ということでございますけれども、MieMuとの連携につきましては、教職員研修の中に位置づけさせていただいておりまして、MieMuの中のバックヤードとかそのあたりも含めて、教職員が研修できるようにさせていただいております。そこで研修したことを今度は学校へ帰って、子どもたちと一緒にまた来ましょうというような形をとれるような研修内容という形で、MieMuの学芸員の方々とか、そういう方々とともにやらせていただいてそういった講座をつくらせていただいています。以上です。

〇杉本委員 詳しくはお聞きしたいと思いますけれども、博物館ってやっぱり子どもの目が輝くというか、そういうものがあって、私はやっぱり専門性を高めるとか授業力を高めるときに、博物館の知見というか持っているものというのはいいものがすごくあると思っていて、それを教職員研修の中の授業力の向上であるとか、そういうところに活用しない手はないと思うんです。そのことがそういうことに対する子どもたちの目を開いていくということにもつながっていくと思うので、ずっと自分としては教育委員会に訴えてきたつもりだったんですけれども、ちょっと弱いかなという感じがしますので、今後どうぞよろしくお願いいたします。

〇森下次長 博物館等との交流につきましては、今年度からですけれども、文化交流ゾーンのいわゆるMieMu以外にも美術館ですとか、あと図書館ですとか、そういった文化交流施設との会議を設けて、それで私もそこへ出席させていただいて、どういった連携をしていくのかというようなことも検討を始めさせていただいたところです。
 そういった中で、今おっしゃった部分、一部もう研修のほうでは取り組んでいるところもあるんですけれども、またそういった部分の強化充実についても検討を進めてまいりたいと思いますので、ありがとうございます。そういう形で進めてまいりたいと思います。

〇杉本委員 ぜひ取組をよろしくお願いします。ずっと今日1日話を聞いてきてつらいな、いっぱいあるな、大変やなと思う中で、最後にちょっと、そういうのって大変やけれども、やっぱりうれしいな、楽しいなというところが感じられて、教育ってそんなのが大事やと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

〇木津委員長 ほかございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇木津委員長 なければ(13)人権教育の推進から(18)教職員の資質向上までの調査を終わります。
 (19)その他

〇木津委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で、特にございましたら御発言をお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

〇木津委員長 なければ、教育委員会関係の所管事項概要の調査を終了いたします。
 当局には御苦労さまでございました。

           〔当局 退室〕

協議事項
第1 委員会年間活動計画の作成について

〇木津委員長 次に、委員間討議に入ります。委員間討議は引き続き公開で行いますので、御留意の上御発言願います。
 ただいまから本委員会の向こう1年間の年間活動計画作成の検討に入ります。
 お手元の配付の資料に、資料1教育警察常任委員会年間活動計画作成について及び資料2前期の教育警察常任委員会年間活動評価総括表がございますのでごらんください。
 先ほど説明を受けました部局の所管事項概要やこの委員会活動評価総括表の内容等を踏まえ、本委員会の向こう1年間の年間活動内容について、今から委員間で御協議をいただきたいと存じます。
 協議の結果を踏まえ、委員会終了後、私と副委員長とで計画書をまとめ、後ほど各委員に配付をさせていただくという手順で進めていきたいと存じます。
 それでは、お手元の配付の資料3年間活動計画書の様式をごらんください。
 本委員会の調査事項といたしまして、年間活動計画書の様式の1、所管調査事項のとおりでありますが、年間計画作成に当たっては、特に調査が必要な項目、例えば学力・体力の向上についてというような項目を重点項目として調査をしていくこととなります。
 なお、本委員会の過去5カ年の重点調査項目については資料4に記載しておりますので、協議の際の参考としてください。
 では、今後、本委員会として重点的に調査していくべき事項について、皆様の意見をお伺いしたいと存じますが、いかがでしょうか。

〇山本委員 今言うわけ。

〇木津委員長 そうですね。

〇中森委員 重点調査項目には、過去の様子も見ながら、また特に三重県の状況を見て、やはり今日の話もありましたように、学力・体力の向上については一つ入れていただきたいなというふうに思います。加えまして、ほかちょっと言わせてもらって、例年、非常に重要なことが重点調査項目として挙げられておりますので、当然、県立高等学校の活性化もやはりしっかりとやっていただかなくてはいけないのかなと思います。教育委員会関係は二つを入れていただいて、警察本部関係においても、特に交通安全対策や犯罪防止、抑制については、継続していただいたほうがいいんではないかなと、このように私は思いました。

〇木津委員長 ほかにございませんか。

〇舟橋委員 標題はこのままでいいんですけれども、例えば県立高等学校の活性化だとかはいいんですけれども、もう何年か前に人口減少対策の特別委員会をつくって、少し議論して以降、人口が減っていく、高齢化していくという視点での議論が余り目に見えた感じでなかったような気がするもので、例えば学校だって人が減っていく、子どもが減っていけば、統廃合の問題も出てきます。それから田舎の過疎地に人が減っていけば、治安の問題も出てきます。そういう意味では、警察のほうでも教育のほうでも、人口が減っていく社会に対する対応みたいなものを少し議論なり調査なりできたらなという期待を持っていますけれども。

〇木津委員長 人口減少について、例えば小規模校であるとか統廃合であるとかを議論していくということですね。

〇舟橋委員 教育ではね。治安もありますから。それから防災も、いざ災害があったときに50%以上のお年寄りばかりで高齢化率どうなんという話もありますよね。それは防災で議論することかもしれんけれども。

〇木津委員長 ありがとうございました。ほか。

〇杉本委員 私も項目はこれでいいんですけれども、学力・体力のところもいいんですが、そのときにやっぱり低学力、低体力、それは貧困との関連ですごくあるんです。調査結果が出ているんです。なので、調査するときに貧困問題との関連性みたいのを調査内容の視点の一つに入れていただきたいなと思うのと、県立学校の活性化も先ほど申し上げたんですけれども、やっぱり特別な支援が必要な高校生、不登校、外国人、障がい者みたいな、普通高校にいる障がい者、そのあたりのところ、定時制、通信制に多いんですけれども、そのあたりも視点として加えていただけるとありがたいと思います。

〇木津委員長 ありがとうございました。ほかにございませんか。

〇杉本委員 私、前々から思っているんですけれども、これ市町の格差になるのでつらいんですけれども、南北格差は様々あるというふうに私自身は捉えています。それはどのくらい調査できるか、どの視点で調査できるかわからないんですけれども、

          〔「支援教育の部分であるんでしょう」の声あり〕

〇杉本委員 はい。思うんですが、これ、つらいな。つらいですけれども、そういう課題もあるというふうに思います。

〇山本委員 今、社会問題になっているのが介護職員の不足、これから団塊の世代が75歳になってくる、ひどい看護職員の不足というのが社会問題になっているわけですよ。そんな中で、じゃ、民間の施設がそういった介護職員を確保するというのは、もう今、難しくなっているというような、そんな時代なんです。一時医師不足とか看護師の問題が大きくクローズアップされて、依然としてまだ解決されていませんけれども、介護の人材を育成するために、県内の中でも鳥羽高校にもコースがあったり、それから明野高校もあったのかな、というようなことなんですけれども、これをもっと三重県として積極的に取り組んでいくと。だから、そういった子どもたちを輩出していくようなコースの充実というのが今求められているんじゃないかなというふうに私は思うんです。
 ですので、委員会で学科という、そういうどんな項目で調査に行くかは別にして、1回現場を見せてもらうというのはとても大事なことなのかなというふうには思うんですけれども、どんな勉強をしとって、卒業した場合には、皆さんどうやってどこへ行くんでしょうかというような、そんなことも子どもたちに聞きたいなというふうに思うものですから、1回考えてもらえればなと、そんなふうに思います。

〇木津委員長 ほかによろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

〇木津委員長 今、承りました御意見といたしまして、学力と体力の向上と県立高校の活性化、これにはいろんな学科も含めたということで、地域格差も含めたということとします。
 そしてまた、警察については防犯、犯罪の抑止と交通安全対策ということとなります。もう1点は、正副委員長間で考えて、昨年から続いております安全で安心な教育環境づくりということで、いじめを含めましての調査ということで、この4点でよろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

〇木津委員長 では、それに決定をいたしました。
 それでは、重点調査項目が決まりましたので、次に、調査の時期、具体的な調査方法等について御協議いただきたいと存じます。
 具体的な調査方法といたしましては、様式の中の例にもありますように、県内外調査、委員会討議、当局からの状況説明聴取のための委員会、参考人招致などが考えられますが、御意見はいかがでございますか。

          〔「一任で」の声あり〕

〇木津委員長 一任の声をいただきましたので、正副委員長に御一任をいただきたいと存じますが、よろしいでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

〇木津委員長 それでは、そのようにいたします。
 次に、県内外調査につきまして御協議いただきたいと存じます。
 まず、県内調査について御協議願います。
 調査先につきましては、具体的な場所、施設等までこの場で検討しますと、相手側との調整がつかず不都合が生じる可能性がありますので、本日は重点調査項目で挙がりました事項から大まかな方向性、テーマ等について御協議いただくというので御理解いただきたいと存じます。
 なお、県内調査の日程につきましては、資料3にもありますとおり、年間議事予定で7月18日から7月20日のうちでいずれか1日、また、8月6日から8月8日のうちでいずれか1日で実施することとなっております。なお、本委員会においては学校の夏休み期間を除く必要がある場合、これら2日間のうちどちらかを7月4日、5日のいずれか1日に変更してもよいこととなっております。日程の決定については調整を要しますので、後ほど別途協議することとしますので、御了承願います。
 それでは、調査内容について御意見のある方はお願いいたします。

〇中森委員 詳細はもちろん正副委員長に御一任しますけれども、せっかく新しく竣工されました特別支援学校であったり、松阪とか、四日市の警察、そういうのも視野に入れながら、ただいま山本委員から御提案をいただいたところも、いいところを正副委員長のほうで相手先を調整していただいたらどうかなと、相手側の詳細ですので御一任いたしますけれども、そういうことを参考にしていただいたらどうかなというふうに思いました。

〇木津委員長 ありがとうございます。ほかによろしいですか。

〇野村委員 中森委員は、学校の関係は言われたんですけれども、警察のほうはどうするんですかと思いまして。それも。

〇木津委員長 先ほど警察で言われたのが恐らく四日市北警察署のことではないかなと思います。

〇野村委員 四日市言うたら北署が聞こえなんだもんで、えらい済みません。

          〔「予算が終わって、あと附属棟が残っとるだけよ」の声あり〕

〇木津委員長 それでは、よろしいですか。御意見がありましたように、県内調査を実施したいと思います。
 なお、詳細につきましては、正副委員長で協議の上、行程案を作成し、後日お示しをしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
 次に、県外調査について御協議願います。
 県外調査につきましては、2泊3日以内の行程1回で実施することができるとされています。本委員会においては、5月18日の委員長会議において、9月4日から9月6日のうち2泊3日以内で行うことができると予め、日程が決定されております。
 それでは、県外調査の実施について御協議いただきたいと存じます。実施するのであれば、重点調査項目を中心に行うこととなりますが、県内調査と同様に、大まかな方向性について御協議願いたいと存じます。御意見はございますか。

          〔「一任」の声あり〕

〇木津委員長 一任という声をいただきましたので、正副委員長一任で考えたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 以上で、年間活動計画作成に当たって、協議すべき事項を終了します。今後、正副委員長で年間活動計画書をまとめ、各委員に配付いたします。この活動計画書に基づき今後の委員会活動を行っていくこととなりますので、1年間よろしくお願いいたします。

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。 
教育警察常任委員長  木津 直樹

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