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障がい者差別解消条例策定調査特別委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 平成30年5月30日(水曜日) 午後1時1分~午後1時26分
会 議 室 601 特別委員会室
出席委員 13名
委 員 長 杉本 熊野
副委員長 小林 正人
委 員 芳野 正英
委 員 中瀬古 初美
委 員 岡野 恵美
委 員 倉本 崇弘
委 員 田中 智也
委 員 木津 直樹
委 員 山内 道明
委 員 藤田 宜三
委 員 津田 健児
委 員 三谷 哲央
委 員 中森 博文
欠席委員 なし
出席説明員 出席を求めず
事務局職員
企画法務課政策法務監兼班長 長﨑 禎和
委員会書記
議 事 課 主幹 黒川 恭子
企画法務課 主任 川合 将之
傍聴議員 なし
県政記者 3名
傍 聴 者 なし
調査事項
1 条例案について
2 その他
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 条例案について
〇杉本委員長 それでは、前回の委員会に引き続き、前文について御協議願います。
先日、委員の皆様から御提出いただいた、前文への御意見は、資料1のとおりです。その御意見を踏まえて、正副委員長で資料2のとおり、前文の修正案を作成いたしましたので、事務局に説明をさせます。
(事務局 説明)
〇杉本委員長 それでは、先ほどの正副委員長案による前文の修正案について、委員の皆様から御意見等がございましたら、お願いをいたします。
〇三谷委員 5段落目の下線を引いていただいている部分なんですが、「我々はこのように取組を進め、障がい者がその個性と能力を発揮し、社会のあらゆる分野において活躍できるようにしていくことが県民一人ひとりの幸福の実現につながるものと確信している」というのが、日本語としては、僕はちょっと違和感がありまして、普通なら、「社会のあらゆる分野において活躍できることが、県民一人ひとりの幸福の実現につながるものと確信している」ということのほうが、より日本語としては素直にすっと入ってくるかなという感じがするんですが、いかがでしょうか。
〇杉本委員長 正副委員長でも、そこのところは協議をさせていただいて、議論のあったところでございますので、ほかの委員の皆さん、いかがでしょうか。
〇津田委員 同感です。言うとおりです。やってあげる感がある。
〇杉本委員長 上から目線に見えるということですね。
ほかはいかがでしょうか。
〇山内委員 この辺のところは、私が前回お話しさせていただいたところなんですが、この5段落の前半で、「社会参加を妨げている諸要因の解消を図らなければいけない」というところから、今回目指す社会のあり方をということなんですが、社会参加を妨げている諸要因を解消、その後、活躍できるようにというところが、ちょっと飛躍しすぎているのかなという感覚があって、ちょっとこれ御協議いただければと思うんですけれども、社会のあらゆる分野において、参加をここで入れたほうがスムーズかなという気はするんですけれども、どうでしょうか。
〇岡野委員 三谷委員の御意見もありましたんですけれども、その努力をしなければならないというところをどこかにはめなくてはならないかなと思って、上から目線ではなくて。「我々はこのような取組を進めることによって」として、「障がい者がその個性と」というふうに、「活躍できることが」というふうにしたらどうですか。そのことによってできることが、というふうなことにして、山内委員の御意見も参加とありますけれども、活躍のほうがより広いし、参加が前提だと思うので。
〇杉本委員長 実は、岡野委員がおっしゃったように、私たちがどういうふうにするかというところを含めたほうがいいねということで、できることじゃなくて、できるようにしていくという文言にさせていただいたんですが、先ほどの岡野委員がおっしゃったように、このような取組を進めることによって参加できることがというふうに修正するというのは、2つをあわせると、岡野委員の言った形になるのかなと、今思わせていただいたんですが。
小林副委員長のほうからも、できるようにしていくというのは、ちょっと上から目線に感じられないかという意見もありましたので。違いましたか、私でした。私も引っかかったのはここだったんですが。
みんな、本当に1年間ともに議論してきたので、感覚というか、感性がすごくお互いに高まってきたなと思います。
〇藤田委員 恐らく、委員長、副委員長の案というのは、県民という理解でこういうふうに書いていただいているように思いますけれども、ひょっとすると、三谷委員がおっしゃったように、誤解をされる可能性があるのかなという思いは私も思います。
〇杉本委員長 そうしましたら、ここの文面については、岡野委員がおっしゃったように、「このような取組を進めることによって、障がい者がその個性と能力を発揮し、社会のあらゆる分野において活躍できることが」というふうに修正させていただきましょうか。
〇中森委員 それはおっしゃるとおりでいいんだけれども、活躍したくてもできない人が、もしかしたらいるかわからんので、参加も入れとったらどうですか。おつき合いしたいという程度の人もいるかわからんから。参加、活躍、両方入れたほうがいいのとちがいますか。
〇杉本委員長 いかがでしょうか。
〇中森委員 ほんと、そのほうがええで。全部が活躍って、それは気持ちはええけどね。参加だけでもありがたいという人もいるんやから。いろんな人がいますので。
〇杉本委員長 いかがでしょうか。
〇長﨑法務監 先ほどのは、参加を入れるという場合に、「分野に参加し、活躍できることが」という形で修正させていただいてよろしいですか。
〇杉本委員長 そこは、「参加し、活躍できることが」に修正をするということでよろしいでしょうか。
〇長﨑法務監 念のために、読み上げというか、修正の部分をもう一回ちょっとよろしいですか。私のほうから。
それでは、「我々は」のほうからちょっと読ませていただきます。「我々は、このような取組を進めることによって、障がい者がその個性と能力を発揮し、社会のあらゆる分野に参加し、活躍できることが、県民一人ひとりの幸福の実現につながるものと確信している」というような修正としたいということでよろしいでしょうか。
〇杉本委員長 「よって」かな、「より」かな。進めることにより。
〇長﨑法務監 「進めることによって」が最初にきますので、「取組を進めることによって」。後ろのほうは「よって」ではなくて、「ことが」ということで。
〇杉本委員長 「より」ではなくて「よって」ですね。
よろしいでしょうか。
では、ほかにいかがでしょうか。
〇山内委員 確認だけなんですけれども、私が提出させていただいたのは、インクルージョンの視点、もしくは観点からという言葉を挙げさせてもらったんですが、一応本文のほうでは省略されているんですが、インクルージョンという意味が一人ひとり異なる存在として受け入れられ、全体を構成する大切な一人として、その違いが生かされることをいうと、一般的に言われておるんですが、このインクルージョンという言葉が、様々な諸団体の方からの御意見でも言葉としてあったものですから、どこかで出てくるといいのかなという思いもあるんですけれども、何か逐条解説とかで出てくるんでしたっけ。
〇長﨑法務監 インクルーシブ教育のところで、インクルーシブということにつきまして、逐条解説のほうで。前回配付させていただいた資料の中で恐縮なんですけれども、今回はちょっと資料は配付させていただいてはいないんですけれども、インクルーシブ教育の推進ということで。
〇杉本委員長 何ページでしたか。
〇長﨑法務監 32ページでございます。
下線部のところで、インクルーシブ教育の推進という形で、いただいた御意見を踏まえて整理はさせていただいたというところでございます。
〇山内委員 わかりました。
〇杉本委員長 山内委員、これでいいですか。
先ほど、インクルージョンについておっしゃっていただいたのは、もう少し違ったニュアンスが入っていたと思うんですけれども。
〇山内委員 インクルージョンという言葉は、非常に大事な言葉、重要な言葉かなという思いがあるものですから、どうかなと、皆さんの御意見もお伺いしたいなという思いでちょっと発言をさせてもらったんですが。
〇杉本委員長 逐条解説の中のどこかにインクルージョンという言葉を入れておくというのはしなくていいですか。
〇山内委員 教育のところのインクルーシブ教育以外できちんとインクルージョンという言葉をどこかで使うということですか、委員長の言われるのは。
〇杉本委員長 そこは御希望されませんか、という意味です。
〇山内委員 どこかに入っていたほうがいいとは思います。どこかというのが今は言えないんですけれども。
〇長﨑法務監 先ほど、山内委員のほうから御意見いただいた趣旨としては、前文のところでございますので、前文のところの逐条解説で、こういった趣旨を入れ込むというようなことでいかがでしょうか。
〇杉本委員長 事務局のほうからそういう提案があったんですけれども、前文の逐条解説にインクルージョンという言葉を入れて、先ほど山内委員が紹介してくださった文言を加えておくということはいかがでしょうか。
山内委員。もう一度インクルージョンの説明、お願いしていいですか。
〇山内委員 いろんな説明の仕方があると思うので、私のところで調べたのは、一人ひとり異なる存在として受け入れられ、全体を構成する大切な一人として、その違いが生かされることを言うと。一人も欠かすことなくという、そういった意味があると思うんですけれども。そういったニュアンスでした。
〇長﨑法務監 山内委員のほうからいただいております意見を踏まえて、この第5段落で、まず整理としましては、このいただいた意見、インクルージョンの視点からというような意味合い、先ほど言われました一人ひとりが大切な社会の一員であるとか、あるいは社会で活躍していくということが重要と、そういう趣旨を踏まえて、この第5段落のほうを修正させていただきました。
ですので、第5段落のこの趣旨が、先ほど山内委員が言われたようなインクルージョン、あるいはインクルーシブ、いわゆるインクルージョンというようなものの意味合いをあらわすというようなことを逐条解説のほうで明記させていただくということで整理したいと思っておりますが、いかがでしょうか。
〇杉本委員長 皆さん、いかがでしょうか。
では、そのようにお願いします。
ほかにいかがでしょうか。
それでは、前文の修正については、もう一度いただいた意見を踏まえて、私がもう一回修正箇所を確認させていただきます。5段落目の3行目の後半、「我々は、このような取組を進めることによって、障がい者がその個性と能力を発揮し、社会のあらゆる分野に参加し、活躍できることが、県民一人ひとりの幸福の実現につながるものと確信している」というふうに5段落目を修正させていただきます。そして、この部分の逐条解説に、インクルージョンについて明記し、説明させていただきます。
よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇杉本委員長 それではそのようにいたします。
前文について御協議いただきましたので、委員会としての条例案については、本日の意見を踏まえて、資料3を修正したものとすることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇杉本委員長 それではそのようにいたします。
修正につきましては、正副委員長に一任いただきたいと思います。
また、修正した資料3については、近日中に委員の皆様にお配りさせていただきます。
なお、逐条解説につきましては、前回の委員会でお配りしたものから、今回の前文の修正を反映させたものを最終案とさせていただきたいと存じます。
最終案とするに当たっての字句の修正等は、正副委員長に御一任いただきたいと存じます。
よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇杉本委員長 本日、御協議いただき、委員会としての条例案を近日中に配付いたします修正後の資料3のとおり決定することができました。
つきましては、資料3について、各会派で御検討、御確認をいただいて、次回の委員会でその結果を御報告いただき、条例案として確定したいと存じますので、よろしくお願いいたします。
なお、本委員会に委員が所属されていない会派におかれましては、正副委員長で御意見を伺ってまいります。
次に、次回の委員会及び今後のスケジュールについて御協議願います。
次回の委員会では、先ほど申し上げましたとおり、各会派での検討結果を御報告いただき、修正等があれば行い、条例案として確定したいと存じます。
なお、日程等詳細は、この後の委員協議で御協議いただきたいと存じますので、御了承願います。
ここで、次回以降のスケジュールについて、少し御説明させていただきます。
次回の委員会で、条例案が確定した後は、議長に全員協議会の開催の申し入れを行い、6月定例月会議中に、全員協議会にて全議員に対し説明を行いたいと考えております。その後、全員協議会でいただいた御意見を踏まえて、条例案の修正を行い、6月定例月会議に本条例案を提出し、本会議において、御審議の上、採決いただきたいと考えております。
このスケジュールで進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇杉本委員長 それではそのようにさせていただきます。
2 その他
〇杉本委員長 御協議いただく事項は以上でございますが、特に何か御意見がございましたらお願いします。
〔「なし」の声あり〕
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
障がい者差別解消条例策定調査特別委員長
杉本 熊野