三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成29年度 委員会会議録 > 平成30年1月18日 選挙区調査特別委員会 会議録
選挙区調査特別委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 平成30年1月18日(木曜日) 午後3時29分~午後4時8分
会 議 室 601特別委員会室
出席委員 15名
委 員 長 三谷 哲央
副委員長 服部 富男
委 員 芳野 正英
委 員 山本 里香
委 員 倉本 崇弘
委 員 稲森 稔尚
委 員 北川 裕之
委 員 村林 聡
委 員 津田 健児
委 員 奥野 英介
委 員 今井 智広
委 員 長田 隆尚
委 員 日沖 正信
委 員 前田 剛志
委 員 西場 信行
欠席委員 なし
出席説明員 出席を求めず
事務局職員
企画法務課長 稲垣 雅美
企画法務課政策法務監兼班長 長﨑 禎和
議事課長 桝屋 眞
委員会書記
議事課課長補佐兼班長 中村 晃康
企画法務課主幹 新開 祐史
傍聴議員 なし
県政記者 8名
傍 聴 者 2名
調査事項
第1 県民の皆さんからいただいたご意見等に対する回答について
第2 委員長報告について
第3 その他
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
第1 県民の皆さんからいただいたご意見等に対する回答について
○三谷委員長 初めに、県民の皆さんからいただいた御意見等に対する回答について御協議をいただきたいと思います。
昨年9月から10月にかけまして実施いたしました意見募集、e-モニターへのアンケート調査では、本当に多くの県民の皆様方から御意見をいただきました。これらの御意見等に対する回答(案)を正副委員長で資料1のとおり作成いたしましたので、ごらんいただきたいと思います。
皆様方のお手元にあります資料1、意見募集、e-モニター、それぞれできるだけ丁寧に回答もさせていただきたいと思っておりまして、これは個々の応募された方々に直接お返しするということではなしに、議会のホームページに掲載をさせていただいて、お読みをいただくということでございます。
今までのこの委員会の議論等、事務方のほうで整理をしていただいて、こういうふうに書かせていただいておりますので、一応お目通しをいただきたいと思います。
○西場委員 できたら、要点だけ説明してもらいたいと思います。
○三谷委員長 まず、相当な量になっておりますので、委員会の検討結果等のところで少し目を通していただければ結構だと思うんですが、整理番号1、現行条例で実施すべきではないかというようなことと、それから慎重に行われるべきではないかというような、いろいろな御意見があったことに対して、大まかに全部こういうふうに書かせていただいています。
もう今までの議論の中でよく御存じだと思いますが、今までの、人口減少社会に立ち向かうべく、地方創生等が最重要な課題となる中で、県民意思等が的確に反映できるように不断の見直しを行うということに対して、見直すべきという御意見があったということでありますが、同時に、議決した条例を覆すのはいかがなものかという御意見もあったと、そういうふうな両論併記で書かせていただいております。どちらかの意見で書かせていただいているということではありません。
2番のほうも、一票の格差、これを重視すべきではないかという御意見について、当然、一票の格差は大事だということも書かせていただいておりますし、あわせて、県政の課題を解消するために、地域の実情もよく踏まえたあり方があるんではないかと、そういう意見というふうに、2つに分けて書かせていただいた。
ですから、大体この委員会で御意見のあったことを両論ずっと書かせていただいているというふうに御理解をいただければと思います。
基本、この委員会では、2つの意見が常にあったということを踏まえて整理させていただいておりますので、その点、御理解をいただければと思います。
総論部分というか、結論部分は、資料1の一番最後のところに書かせていただいていまして、ちょっと読ませていただきますが、「現行条例は、県の総人口が減少傾向にある中で、北勢地域をはじめとする都市部と中山間地域や県南部地域の人口推移が異なり、結果的に拡大した一票の格差の是正を図るため、三重県全体の均衡を考慮し、議員一人当たりの人口の少ない選挙区について定数削減等が行われました。条例改正時の前選挙区調査特別委員会の委員長報告において、これからの人口動態や社会経済情勢等の状況も考慮し、改選された議員のもとでも引き続いて選挙区のあり方等の検証等を行っていくことが附帯事項として付記され、今回の選挙区調査特別委員会でも長期間に渡り、様々な観点から議論が交わされました。しかし、地域間格差の課題を解決するために、その牽引役となる県南部地域の議員定数を増やそうとすれば、必然的に一票の格差は拡大します。県民意思等が的確に反映されるよう選挙制度において何を優先すべきか、その答えは政治家としての信条・信念の部分であり、意見は委員間討議で鋭く対立しました。それぞれが妥協をすることはなく、その結果、議論を継続しても委員会での合意を得ることは困難と判断せざるを得ない状況となりました。合意に至らないまま議論が終結したことは残念ですが、選挙制度は民主主義の根幹であり、議会基本条例においても『議会は、議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数について、県民意思等が的確に反映されるよう不断の見直しを行う』ことは謳われており、委員会としての議論は終結しましたが、三重県議会はこれからも、県民の意思等が的確に反映されるよう、定数及び選挙区にかかる不断の見直しを継続していくことを県民の皆さんにお約束申し上げ、委員会のまとめとします。」、こういうふうな結論で書かせていただいております。
○西場委員 今の最後のまとめのところで、議論が終結したと、こう書かれておるんですが、前の委員会の締めで、委員会を終結するということは、全員の同意をとられていますか。
○三谷委員長 僕は委員会としての意思決定はできたと思っていますが。
○西場委員 委員長、副委員長が協議した後、そういう報告は受けていますけれども、私もその場で再考してほしいというお願いもしました。そういう中で、その後、全体の了解、了承をとられていますか。
○三谷委員長 今までの委員会議論の中で、私のほうから何度か、次回の選挙のあり方というのは、年内に委員会としての結論を出さなければ、年度内に新しい制度というのはつくれないということで、年内での委員会としての結論を得るということで御確認をいただきながら進めてまいりまして、前回の委員会が年内最後の委員会ということで、あそこで正副委員長で議論をさせていただき、この委員会としての結論は出ないと、合意に至らなかったということで、この委員会を終結させていただきたいという話をさせていただいて、私は委員会として御同意をいただいたというふうに理解をいたしております。
○西場委員 これ以上時間をかけても合意に至らないという状況があるというのは、私なりには理解をしておるわけでありますが、結論を得ずに委員会を終了させるということは、その次の段階としてはあるんですけれども、それは余りにも大き過ぎる結論といいますか、決断としては段階がすごく飛躍しておりまして、これ以上議論ができないから、もうこれで委員会を閉じるということにしていけるのかどうか。
今日もその議論の一つですけれども、県民からわざわざ意見を募集して、アンケートをとって、そのアンケートのとり方においては、現行に対して賛否までとるというような、マル・バツというのか、選択式のはっきりした数字まで出しておるわけです。寄せてきた人たちは、住所や番地や名前まで書かれて、自分の意思を議会の求めに応じて出されておると。e-モニターや、自主的に出された人を淘汰すると、約3000人。いろいろ答え方にもよりますが、現行条例でよい、あるいはもっと減らせという人がそのうちの約800人、あとの二千二、三百人は、もう一遍見直してくれ、南部に配慮してくれと、こういうことを、7割方が南部に対する再度の見直しを要求し、そしてあとの2割は現行条例、もしくは現行条例よりさらに減らせという、3割対7割のような数字が出てきておるわけです。これで一気に多数決というわけにはいかないということで議論を重ねて、そして今ここに至っている。今、委員長、副委員長の判断に来ておるわけですけれども、少なくとも、県民に対して賛否までとっておる以上、ここまでやった結論を委員会としてぎりぎりの思いで委員長案も出されておるわけですから、少なくとも、1年10カ月余りをかけてやってきた中で、いろんな紆余曲折はあるけれども、ひとつ最終ぎりぎり出したこの委員長案、51議席、このことについて、委員会なり、議会としての意思は、県民を踏まえて出していかないと、ここまでやってきた委員会を閉じるということについて、県民の理解は得られない。非常に不親切だし、我々としていかがなものかと、こう思うんです。
そうなると、これ以上議論展開がないという中で、これをどういうように、ここでさらに解決していくかということについては、最終のこの委員会でもう少し議論して、本当に閉じてしまっていいのかどうかということは、きちっと結論を出さないと、私はこのまま委員会終了ということにならないと。今の説明の中にもありました、この議会基本条例において、不断の見直しを今後も継続していくという言葉がまとめとして言われておられますけれども、このようにしてこの委員会を中止した後、この不断の見直しについて、どういう形で取り組んでいくのか。あるいは、今後の議会としての取組の方向づけなり、プロセスなり、そういうものもここに期待されるのであれば、まだそれなりにいろいろ可能性としてありますけれども、時期的な問題もありますし、余りにも不鮮明過ぎて、いきなり全体的な話になってしまいましたけれども、全く納得いかない、こういうことです。
○三谷委員長 西場委員のお気持ちだとか、お考えも、僕は十分理解もできますし、51の委員長案を出した当事者ですから、私自身もじくじたる思いは当然ございますが、先ほど申し上げましたように、1つはタイミングの問題があります。年内に当委員会としての一定の結論を得なければ、次回の選挙にはもう間に合わないという思いの中で、何度か委員会では諮らせていただき、御理解をいただいて進めてきたつもりでいます。
次、どこの場でどう議論するんだというのは、この委員会で決める話では当然ありません。そういうお声がそれぞれの議員なり、各会派なり、そういうところから起きれば、また代表者会議等で議論をし、どういう形で議論を進めるかということは、またお決めいただければいいと思いますので、少なくとも、当委員会での議論は、昨年の最終の委員会でおさめていきたいと、こう思っていますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。
○西場委員 委員長の御説明ですけれども、先ほどの繰り返しになりますが、県民からかつてない積極的な回答を得た、こういうものを踏まえた議論をここまでやってきた以上、どのような結果になろうと、私は45条例に対するこの議会として、あるいは各議員がこれについて認めていくのか、認めないのか。そしてまた、委員長提案である委員会の最終案に対して、45条例を全議員が、あるいは議員の過半数が認めるということであれば、これはもうそこで一つの結論だろうと思います。でなければ、45に対して何をするかということについては、一番我々が直近として諮らなければならないのは、委員長案51だと、こういうように思います。
これをこの委員会でもうこれ以上議論展開はできないんだということであれば、この委員会を拡大するなりして、改めてこの委員会としての結論は出していくべきだと、こういうように思います。再考を再度お願いします。
○三谷委員長 お考えはお考えとして承っておきます。
県民の皆様方からの御意見募集だとか、e-モニターで、かつてない数がきたと。しかも、それぞれお一人おひとり、お名前を書き、住所を明らかにした上での御意見ということで、非常に重たいものだということは重々承知しております。
これは、やはり、この三重県議会として、今後、選挙区、定数の議論を進めていく上での、大きな資産であり、財産だと、こう思いますので、ぜひこういうものも今後活用して、議論を進めていただきたいなと思いますが、どの場でどの時期に議論をするか、また、どのメンバーでするかというのは、これはまた、この委員会で決めるべき話では当然ありませんので、代表者会議等でまた御議論があるならば、していただければと思います。
○西場委員 もちろん、代表者会議でそういう展開があるのかもしれませんが、先ほど委員長が言われたように、来年の春の改選の時期を踏まえたら、もういかほども時間がないということも、今から代表者会議にかけて、新たな検討の組織を立ち上げて結論を出していくということが、本当にできるのかどうか、こういうことがあります。その部分を踏まえた今の委員長の回答であれば、来年度の改選に向けてどうするかということを代表者会議にかけるというような可能性、意味合いがあるというんであれば、ある程度理解できます。
○三谷委員長 この委員会を閉じましたら、次回の代表者会議には、委員会を閉じたという旨の報告は当然させていただきます。そのときは、今日皆さん方にこの後お諮りをいただく委員長報告をもとに、代表者会議のほうに報告をさせていただくつもりでおりますので。いずれにしても、当委員会での議論は、昨年の末で終結ということで、ぜひ御理解をいただければと思います。
その後をどうされるかというのは、またそれぞれ、各代表者会議のメンバーであり、各会派の御意見なり、各議員の御判断だと思っております。
○西場委員 余りにも不確かな要素、割合が多いので、なかなか理解しがたいわけですが、委員長はじめ、各委員に努力いただいて、いろいろここまでやっていただいたんですが、なかなかまとまらない、またまとめていくような状況もないというんですが、少し総括的な話になるかわかりませんが、私はこの委員会の運営の中で、非常に特徴的なのは、会派の意向というのを重視された討議だったなというように思います。それはそれでいい面もあるなと、こう思いますけれども、新政みえとか、私の自民党のように、20人前後のような人数を抱える会派においては、その会派の意見をまとめるというのは大変困難であると。
どういう意味で困難かというと、ここで例えば1時間、2時間、議論したことを会派総会に持ち帰るんですが、その総会の報告は数分でやるんです。こういう結論でしたとか。そこには、その熱意や体温がなかなか細かく伝わる時間も少ないですから、十分な記載データがないままに会派の中でまた議論をするものですから、両極論の賛否の意見の繰り返しで、その総会の数十分が終わってしまうと。
ですから、2年間近くやってきても、同じことの繰り返しで来ておるような状況であります。ある面、物理的には難しかったかわからんけれども、全員参加の委員会であれば、もっと違った意見がダイナミックに交わされて、そしてこの意見収れんができていったんではないかなと、こういうように思います。
今現在、ここまで来て、こういう情勢の中において、委員会に入っていない議員からは、私たちも自分の意見も持ってその議論に参加したかったと。自分でこの45に対して、あるいは51に対して、賛成、反対の意見を述べたい、意思表示をしたいと。そうでなかったら、このままでうやむやのままに結論が出ていくというか、これほど県民からの抵抗が多く、議員からもいろいろ問題視される現行の45を時間切れで終わって、そのまま実行するというような状況に入ったとして、自分の意見も参画もなしにこれが終わるということだけは、何とか避けることはできないかという意見、思いが強く出てきております。
ここに至ってではありますけれども、最後に、この委員会を閉じる前に、全体の意見を各議員から協議の場を設けて聞くというようなことをせめてするべきではないかと思いますが、いかがですか。
○三谷委員長 恐らく、それを決定するということは、委員会ののりというか委員会の権限を越えているんではないかなと思います。もし全体を寄せるということになれば、それは議長なり、そういう人たちの役割の話であろうと思っております。私は当委員会の委員長ですので、この委員会の議論を進めていく、そういう立場でございますから、ぜひ御理解をいただきたいと思います。
それから、各会派の意見を聞くのが主になっていると、こうおっしゃいますが、今、三重県議会の議会運営の基本が各会派主導でやっていますので、もしそのあたりのところで、これはおかしいということになれば、改めてそこら辺のところの議論は、別の場所でする必要があるのかなと思います。
それから、自民党の中でこの委員会の意見が数分で説明されて、十分な時間がとれなかったということに関しては、自民党の中での御議論で解決していただければありがたいなと思います。
○西場委員 会派主体の運営が悪いというようなことを一般論で言っているのじゃなしに、この選挙区調査特別委員会のこれまでの議論を踏まえて、この委員会に関して、このテーマに関しては、もっとそれだけじゃない工夫をすべきであったと、こういう意見であります。
○三谷委員長 そういう工夫が足りなかったというお叱りをいただくなら、甘んじてそのお叱りを頂戴します。
他にございますでしょうか。
○村林委員 1点だけ。
この資料1の一番最初のページの整理番号2番のところなんですけれども、最初の2行のところに、「憲法が選挙における投票価値が平等であることを求めているからです」という記述があるんですが、投票価値が平等であるという記述が、言葉の使い方として正確なのかなと、私としては思います。できれば、恐らく憲法に定められた文言というのは、「法の下の平等」という書き方だったと記憶しておりますので、そういう書き方にしていただけると、私としてはありがたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○三谷委員長 これは決まったものではありませんから、今日この委員会でいろいろ御意見をいただいたものは、御一任いただければ、できれば正副委員長で後で修正すべきところは修正をしていきたいなと思っております。ですから、ほかにそういう御指摘があれば、全部が全部直せるということではありませんが、相談をさせていただいて、対応はさせていただきたいと思います。
○村林委員 では、御検討のほうをよろしくお願いします。
ありがとうございます。
○西場委員 ちょっと関連してよろしいですか。
憲法が平等を求めておるのは、私の個人的な見解かもわかりませんが、国会の選挙が中心だと思います。そして、そういう中で今、憲法改正の問題もありますが、徳島県、高知県の参議院議員通常選挙の問題も含めて、この憲法改正の議論まで出てきておるという状況です。
我々の地方議会議員については、公職選挙法でこの法的なことが決められておりまして、この公職選挙法の中においては、第15条第8項のただし書きというものが、一番我々が頼りにするところであって、これについては、一票の価値とともに、地域事情を勘案するということが書かれておるのでありまして、ここは国会の選挙を中心とした憲法の問題が数行にわたって書かれておりますけれども、これはもうそういう意味でさらっと書いていただいて、後段の地域事情を踏まえた公職選挙法の部分をもっとしっかりと書き込むほうが、我々の県議会としては大事なんじゃないかなと思います。
○三谷委員長 一応そこも書いたつもりなんですが。その下の「一方で、具体的な議員定数は県条例に委任され、公職選挙法に、地域間均衡など地域の実情を踏まえた定数配分が許容されるただし書きがあるのは、地方議会に選挙区別の定数を決定する裁量権が与えられていると解せられます」と一応書きとめております。これで不十分ということならば、もう少しまた正副委員長で相談させていただきますが、西場委員の思いも含めて、ここに書きとめたつもりでおりました。
○西場委員 済みません、いろいろ申しわけないんですが。
2.93倍というのは、確かに小さくはないです。小さくないですけれども、申し上げたように、3倍を超える県も四、五県ありますし、三重県のように、全体の数を抑えながらいろいろ工夫してきた県にとっては、こういった数字が高くなるという状況はやむを得ないところもあります。
でありますから、単にこの数字だけが、この2.93倍が極めて高いということでもないだけに、ここには、全国的に見てもかなり大きな数値という形にはなっておりますが、単純な比較ではないという思いがしますので、このあたりにも記述の工夫があればお願いしたい。
○三谷委員長 少し議論させていただきます。
他にございますでしょうか。
〔発言の声なし〕
○三谷委員長 なければ、一部御意見が出ましたので、そのあたりも正副委員長で少し相談をさせていただいて、もし修正するということになれば、そのあたりは御一任をいただきたいと思いますが、基本的には、これで回答させていただいてよろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
○三谷委員長 ありがとうございます。
それでは、県民の皆さんからいただいた御意見等に対する回答につきましては、修正次第、委員の皆様に御確認いただけるように、配付をさせていただきますが、その後、速やかに、県議会のホームページに掲載をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
第2 委員長報告について
○三谷委員長 次に、委員長報告について御協議願います。
正副委員長で、委員長報告(案)を資料2のとおりつくらせていただきました。
少しお目通しをいただきたいと思いますが、読みましょうか。
「御報告申し上げます。本委員会は、設置以降、33回やっているんですが、まだ続く可能性がゼロではなかったものですから、○○になっておりますが、○○回の委員会を開催し、県議会議員選挙における定数及び選挙区のあり方について、様々な観点からの委員間討議を重ねてまいりました。この間、先の条例改正により定数及び選挙区が変更となった選挙区の市町長、議長等との意見交換や、地方議会の選挙制度に精通している有識者の参考人招致を行うとともに、電子アンケートシステムe-モニター等を利用し、直接、県民の皆さんから、定数及び選挙区に係るご意見もお聴きいたしました。これらを踏まえ、去る12月7日の委員会において、南部地域の課題解決のために、一票の格差が拡大する等のご批判は十分承知の上で、南部地域の定数を増加させる委員長案を提示いたしました。しかしながら、選挙制度において何が優先されるべきかという政治家としての信条・信念が委員間討議において鋭く対立し、これ以上議論を継続しても委員会としての合意を得るのは困難と判断せざるを得ない状況となり、去る12月21日の委員会において、次回県議会議員選挙における選挙区及び定数についての議論に終止符を打つことを断腸の思いでご提案し、委員各位のご了解を得たものであります。委員会としての合意に至らないまま議論を終結したことは非常に残念ではありますが、選挙制度は民主主義の根幹であり、議会基本条例第6条の2においても『議会は議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数について、県民意思等が的確に反映されるよう不断の見直しを行う』ことが謳われており、三重県議会はこれからも、県民の意思等が的確に反映されるよう、定数及び選挙区にかかる不断の見直しを継続していくことを県民の皆さんにお約束申し上げ、委員長報告といたします。以上、御報告申し上げます。」
以上です。
多少、私の思いも入った言葉が入っておりますが、そのあたりのところは、少し御了承いただければと思いますが。
○西場委員 この1ページ目の、「政治家としての信条・信念が委員間討議において対立し」たと、こうなっておるんですが、信条、信念がそんなに戦わされただろうかという思いが、この文字だけ読むと、それぞれの捉え方ではありますけれども、そこまで自分の信条、信念をかけて、お互いに議論をがちがちやったという思いが、私は少ないんです。
むしろ、どこが対立したかというと、人口比優先か、地域課題、地域事情を勘案するかという、この課題について折り合わなかったというのか、そこが対立したんであって、ですから、県民にわかりやすく。その1点だけではないから「等」は入れてもらっていいと思うけれども、「政治家としての信条・信念が」と言うと、聞こえはいいけれども、何が何だかよくわからない。
だから、人口比優先で一票の格差を重視する人と、地域間格差、あるいは地域事情、こういうものを勘案すべきという意見が深く対立したというような、具体的な表現にしていただいて、そこに折り合いがなかったということのほうが事実がわかりやすいし、そこではなかったのかなと。お互いに政治信念で、そんなにイデオロギーで戦ったような議論に余り記憶がないものですから、いかがでしょうか。
○三谷委員長 今おっしゃったように、一票の格差を重視して、やはり法のもとの平等、そういうものを優先すべきだというようなお考えの方もおられれば、地域事情を十二分に勘案して、南部地域に対する一定の配慮をすべきではないかというお話もありますし、またその間の御意見等々もいろいろございまして、僕は、それを発言された各委員の方々が、やっぱりそれなりのお考え、思い、信条、信念に基づいて発言をされておるのかなと、こういう理解のもとに、こういうふうな表現にさせていただきました。そのあたりのところが、もう少し具体的にということであれば、またこれも正副委員長でちょっと相談をさせていただいて、少しお任せをいただいて、「等」が入るか否かっていうような話では恐らくないんだろうと思いますが、書きぶりにつきましては、少し相談をさせていただきたいと、こう思います。
○村林委員 先ほど、委員長がこの委員会を閉じるに当たって、代表者会議に報告されると、この委員長報告をもとに報告されるというお話がありました。
津田委員から大分前にですけれども、国の制度で変えてもらう部分もあるのではないか、そうした意見書を検討してはどうかという提案がありまして、委員長預かりになっておると思うんです。これから、そこを検討する時間というのはないと思いますので、口頭でも結構ですので、代表者会議にこういうのが今後の課題だということも添えて御報告いただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。
○三谷委員長 それも少しこちらのほうで相談をさせていただきました。国のほうの法律改正、公選法の見直し等々、そこまでこの委員会で踏み込むのかどうかというのは、少し議論がありますので、こういう御意見もあったということは、あわせて申し添えをさせていただきたいと思います。
○村林委員 そういうふうによろしくお願いします。ありがとうございます。
○西場委員 くどくて申しわけないんですが、大事なことですので、もう一遍、最後に確認させてもらいたいんですが、最後の部分、不断の見直しを継続していくことを県民の皆さんに約束すると、こういうことですね。これについて、再度もう一遍、今のまとめとよく似ていますけれども、委員長のこの言葉の意味合いを確認させてもらいたいと思います。
○三谷委員長 これは、議会基本条例にうたっておりますので、この議会基本条例は、三重県議会議員の共通の認識だと思っておりまして、また当然のことで、これがベストの選挙区、定数のあり方だというものはありません。時代は変わっていきますし、社会情勢も刻々と変化をしていくわけですから、そういう中で、やはり多様な県民の皆様方の御意見が的確に議会議論の中に反映できるような、そういう選挙区、また定数のあり方、これを不断の見直しをしながら追求していくというのは当然のことだと思いますので、私自身も政治家の一人として、これはやっぱり続けていきたいと、こう思います。
おおむねこういうことでよろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
○三谷委員長 今日いただきました御意見等を踏まえまして、委員長報告につきましても、少し正副委員長で相談をさせていただき、修正すべきところがあれば修正をさせていただきたいと思います。
また、委員長報告につきましては、修正次第、また皆さんが御確認できるようにお配りをさせていただきます。
第3 その他
○三谷委員長 次に、委員長報告の時期等についてお諮りをさせていただきたいと思うんですが、本委員会の経過と結果につきましては、2月2日に開催されます代表者会議に、今、少しつけ加えよというお話ですからそういうことも少しつけ加えながら報告をさせていただき、平成30年定例会2月定例月会議の初日、2月19日の本会議において委員長報告を実施し、当該報告をもって、調査を終了するということにいたしたいと存じますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
○三谷委員長 では、そのようにさせていただきます。
御協議いただく事項は以上でございますが、ほかに何かございますか。
〔「なし」の声あり〕
○三谷委員長 それでは、最後の委員会ですので、私のほうから一言申し上げたいと思います。
本当に長い間、真摯に、熱心に御議論いただきまして、本当にありがとうございました。また、県民の皆様方の御意見等お伺いをして、かつてない委員会活動をしたと、ある意味では自負をいたしております。まことに委員長の非力、また能力のなさによって、ここで合意に至らないというふうになりましたのは、本当に申しわけないと思っておりますが、この委員会のこれだけの活動の積み上げというものは、今後の選挙区、定数の議論において決して無駄ではないと思っておりますから、引き続き、議会基本条例の精神にのっとって、的確な定数、また選挙区のあり方の議論を継続していただく、その際にも、またこういうものも財産として御活用いただければと思っております。
いずれにいたしましても、本当に長い間お世話になりました。ありがとうございました。改めて、厚く御礼を申し上げたいと思います。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
選挙区調査特別委員長 三谷 哲央