三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成29年度 委員会会議録 > 平成29年11月28日 選挙区調査特別委員会 会議録
選挙区調査特別委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 平成29年11月28日(火曜日) 午後2時32分~午後2時59分
会 議 室 601特別委員会室
出席委員 15名
委 員 長 三谷 哲央
副委員長 服部 富男
委 員 芳野 正英
委 員 山本 里香
委 員 倉本 崇弘
委 員 稲森 稔尚
委 員 北川 裕之
委 員 村林 聡
委 員 津田 健児
委 員 奥野 英介
委 員 今井 智広
委 員 長田 隆尚
委 員 日沖 正信
委 員 前田 剛志
委 員 西場 信行
欠席委員 なし
出席説明員
[選挙管理委員会]
書記長補佐 笹之内 浩一
事務局職員
企画法務課長 稲垣 雅美
企画法務課政策法務監兼班長 長﨑 禎和
議事課長 桝屋 眞
委員会書記
議事課課長補佐兼班長 中村 晃康
企画法務課主幹 新開 祐史
傍聴議員 なし
県政記者 9名
傍聴者 2名
調査事項
第1 県議会議員の選挙区及び定数について(委員間討議)
第2 今後の委員会の進め方について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
第1 県議会議員の選挙区及び定数について(委員間討議)
○三谷委員長 本日は、県議会議員の選挙区及び定数等に関する委員間討議をさせていただきたいと思います。
前回の委員会で皆様方のお手元に配らせていただいておりました資料、とりわけ定数・選挙区など県議会議員選挙のあり方についての自由記述等、まだ十二分にお読み込みいただいていないというお声もございましたので、今回はそのあたりのところをしっかり読み込んでいただいた上で、皆様方の御意見を聞かせていただきたいと、こう思っておるところでございます。
各委員の方から自由に御発言をいただきたいと思いますが、よろしくお願い申し上げたいと思います。
どなたからでも結構ですので。
○津田委員 議員総会をこの件で開かさせていただいて、堂々めぐりでございますけれども、様々な意見が出てきましたので、御報告させていただきたいと思います。相矛盾するところもありますけれども、御勘弁いただきたいと思います。
まず、正反対の結果を捉えて、見きわめが非常に難しいという意見がございました。
また、e-モニターでは、現状維持、削減すべきとの意見が9割だが、意見募集の内容を見ると、議会経費に対する視線が厳しいのであって、必ずしも議員数を減らさなければならないということではないと、県民の痛みを共有すべきという意見がありました。
1人区選挙区の面積にもっと配慮するべきではないか、45の現行条例では対応できないという意見がございました。
また、e-モニターがより世論を反映しているのではないか。なぜなら、意見募集のほうは組織的な運動によって出てきた結果ではないかということでございました。
一方で、その意見と反対するわけでございますが、そんな動きはないのではないかという意見もございました。
また、これらの結果を分析すると、そもそも今までの議員定数減への議会の判断に対して、反省すべき点が多かったのではないかということでございます。
以上です。そういう意見が出ました。
○津田委員 1つの結論には至っていないと。それぞれの様々な意見があったので。
○三谷委員長 ありがとうございました。
他にございますか。どなたでも結構ですが。
○西場委員 先ほど津田委員から出た意見に関連するんですが、e-モニターのこのアンケートの、はい、いいえの集計は、俄然減らしたほうがいいというような意見、答え方が非常に多いと。何か9割ぐらいそうじゃないかという集計もありましたけれども、その、はい、いいえ両方ともに答えた中に、ご意見という、e-モニターの意見があるんですが、その中に、面積をもっと検討すべきという意見もかなりあると。これは、南部にもっと配慮せよという意味だと思うんです。それともう一つは、議会経費の問題、財政問題というものをもっと考えていけと。これは、議員数を極力減らせという根拠になっておるところだと、こう思います。それで、それぞれの増やせ、減らせの根拠の中心の理由がこのあたりにあるのかなと。
それぞれに、はい、いいえについて意見もあるわけですが、数文字あるいは数行、1行ぐらいの人が多いんですけれども、字数だけが問題じゃないんですが、3行、4行、5行にわたって一生懸命書いてくれたようなところを特に注目いたしますと、今の面積あるいは経費のところをしっかり書き込んでいただいておるようなところが非常に多いなと、こう思いまして、そこについて、何番のこれやというようなことを一々言わさせてもらうようなこの意見の場でよろしいんでしょうか。
○西場委員 そうしたら、なるたけ簡単に言いますけれども、この2ページの47番、津市の方ですね。これは少ないほうがいい、減らしたほうがいいということでありますけれども、この根拠は、真ん中の行にあるように、県財政が逼迫しておる中で、こういう改革をやるのは当然だと、こういうことでありまして、それで、それから下がって58番も、桑名市・桑名郡がやっぱり減らすべきだと。これも県の財政事情というところでございます。そういう意味が強いんですね。
次のページになりますと、112番ですね。いなべ市・員弁郡、これも、議員の経費のことを言われていまして、最後に「議員を増やすなら、議員手当総額を決めて、その範囲内とすべき」と、こういうことも言っておられる根拠になっています。
それから、次の次のページになりますが、5ページに行きますと、177番、鈴鹿市はやっぱり「経費を減らす方策を!」というのがありますね。
それから、6ページの224番の、尾鷲市・北牟婁郡の方は、「議員数の削減は必要ない、報酬額などを下げ、報酬等人件費の総額費用はそのままで、議員定数を増やせばよい」、こういう考え方もあります。
最後のページの258番、四日市市は、「議員報酬も下げてもっと県民に対するサービスをあげるべきと思います」というようなところがあります。いろいろ意見はたくさんありますが、定数と報酬あるいは議会経費とは全く関係がないわけでありますけれども、議員数を減らす根拠に、県民の方々は、この議会経費削減を、県の財政事情等を考慮する中で、議員数を削減し、少なくして、こういう県財政にも配慮すべきじゃないかという根拠のもとに、議員数の削減を強く訴えておられるのが非常に私としてはこの読み込みをさせてもらう中で大きな印象であります。
もう一つ、面積につきまして、e-モニターのほうでやらさせてもらいますが、面積につきましては、例えば3ページの94番、四日市市、「広い面積でありながら、1人区となった地区の、市民の声を届ける方策が必要」というような記述があります。
それから、4ページの142番、四日市市、ここは、真ん中のころに、「単に人口だけにこだわるだけでなく困難かもしれないが地域面積も加味した議員定数の見直しにまで拡大してほしい」と。
ずっと下がりまして、159番、津市、ここも、人口配分だけじゃなしに、土地の広さを勘案してというところでございます。
そして、次の5ページの186番、亀山市、「人口ばかりでなく面積を考えると人口が多くてもまとまった地域」云々というのがありまして、これも、面積を勘案した定数を言っておられます。
それから、6ページの236番の鈴鹿市、ここも、「広域に及ぶため」ということで、面積のことを重視するという考え方が来ております。
そういう意味で、非常に、9割方減らすべきというこのe-モニターの中においても、今はあえて南のほうの意見の御紹介は少な目にしたんですが、中勢、北勢のほうも含めて、非常に面積等、南のほうのを考慮すべきという意見が強いのと、それから減らすべきという皆さん方の御意見は、議員数を少なくせよというより、むしろ議会経費のところに関心を持って、議員定数を考えよ、こういう御意見があるところでございます。我々は、こういう意見を、e-モニターの御意見を統合すると、やはり議員数は人口比率のみならず、面積を考慮する中で、一定考慮して、しかし、県民の願うところの議会経費の問題を、ここに勘案した対応を、この委員会を通じて議論し、決定していく必要があるんではないか、こんなようなことを思わさせていただきました。
○三谷委員長 ありがとうございました。
他にございますでしょうか。
〔発言の声なし〕
○三谷委員長 余り御意見がないようですが、前回の委員会でもいろいろ御意見を賜っております。今回も、今、津田委員、また西場委員からもお話を伺いました。
○奥野委員 これは、いろいろな意見があって、もう3年前、4年前にした意見というのを随分議論されたことが、この中に含まれていると思うんですよ。これを集約していくには、かなりの時間、また労力が要ると思うんですよ。仮に100の意見があって、3対7にしたって、仮に今の条例が3とすると、その3の人に、増やした7のほうの意見をとってするには、理解をいただくのに相当な時間がかかると思うんですよ。県民全ての人に、納得はできないけれども、理解をしていただけるように持っていくには大変な作業だと思います。
これは、4年前にもやったわけです。そういう意味からいくと、もう来年になると、我々の選挙には近づいていきます。そういうことから考えると、今、この時期にやっても、これはまだ相当な時間がかかるので、なかなか難しいんではないか。
委員長が今度、どういうふうにやって、方向性を述べ、されるけれども、多分賢い委員長ですから、そんなのはわかっていると思うんですけれども、そこら辺もよく配慮されて、考えられて、委員長意見を出されるようお願いしておきます。
○津田委員 先ほどの委員長のお考えをということでございますけれども、議論の、議題の性質上、やっぱり多くの会派、多くの県民の理解というのは非常に大事だと思うんで、委員長だけということではなくて、正副委員長できちっともんでいただいて、正副委員長で出していただきたいというふうに思いますけれども、そういう認識でよろしいでしょうか。
○三谷委員長 正副委員長で統一した意見をつくれるように、最大限の努力は当然させていただきます。
ただ、いつまでもこの委員会を開いている、議論を続けるというわけには当然いきませんので、しかも先ほど奥野委員からも御指摘のありましたように、次の選挙というものを当然視野に入れて委員会としての結論を出さなければいけない、こう思っておりますから、委員会としての結論は、この年内に一応決めていかなければいけない、こう思っておりますから、正副委員長ではもちろん統一した合意を目指しますが、どうしても無理な場合は、委員長としての意見を述べさせていただきたいと、こう思っておりますので、その点は御理解をいただければと思います。
○津田委員 私だけなのか、ほかの委員方はどう思っていらっしゃるかわかりませんけれども、前回、倉本委員が言われたように、今ある現行条例を変えるためには、県民に対してそれなりの説得力が要ると思うんです。それはどういうことかというと、少なくとも次の委員会で委員長として提案されるものは副委員長と同意のもとで、副委員長とよく話し合った上での提案でなければ、議題の性質上、やっぱりだめだというふうに私は考えるんですけれども。
○三谷委員長 申し上げましたように、副委員長との合意には最大限の努力を払います。
○津田委員 ほかの委員のはどうなんですかね。私だけでしょうか。
○長田委員 違った観点からですが、今回の意見募集を見させていただいても、この委員会で議論したこと、それと去年までといいますか、前の委員会で議論したことと同じような性格の意見募集が出ておるような気がします。
それと同時に、e-モニターのほうからすると、いろいろな理由はあるとして、45よりも減らすべきだというか、現状維持か、それよりも減らしたほうがいいという意見が出てきたっていうことです。
過去の議論、今回の議論を総合的に考えていただいて、正副委員長でまとめていただきますようにお願いだけ申し上げたいなというふうに思っています。
以上です。
○今井委員 先ほど委員長のほうから、いつまでも議論を続けるわけにはいかないと。委員会として、年内に考えをまとめないとっていうのは、これは内容よりも時間切れということですかね。その時間重視っていうことなのか、その辺をちょっと確認。
というのが、選挙というのは、県民の皆さんにも様々な、それぞれ今やっておること、この意見募集並びにe-モニターの御意見を出していただいた方も、一生懸命参加をしていただいておる中において、大切な議論なわけですね。その議論が、時間切れだから、もう早く決着をつけようという委員長のお考えなのか、やっぱり議論を深めないといけないということなのか。
○三谷委員長 先ほど申し上げましたように、次の選挙が1年半先にもう迫っておりまして、少なくとも、もし条例を変えて違う形で選挙をやるということになるならば、来年の3月、年度末までには議会で議決をして、新しい体制にしないと、立候補を予定されている方、また当該の各選挙区の方々にも大変な御迷惑なり、御心配をかけることにつながってまいりますから、そういうタイムスケジュールを考えたときに、この委員会としては、当然のことながら年内に一定の方向を出し、広く各議員の御理解を賜るという作業に入っていかないといけないんではないかと、こう思っております。
既にこの委員会も、さきの正副委員長のときからですと、もう2年やってきておりまして、深めるのは非常に大事なことなんですが、これ以上議論を深める、いつまでもやっているというわけにも当然いかないことでございますから、その点は御理解賜れればと、こう思います。
○今井委員 ありがとうございます。
ずっと私もこの委員会の中で議論に参加をさせていただいて、また今回、参考という形でe-モニター並びに意見募集の御意見があって、前回私も発言させていただいたんで、今日はちょっと控えた形ですけれども、委員長がまとめて、次回に委員長としての意見、また御努力いただいて、正副委員長でしっかり正副委員長案みたいな形で出していただける内容に関しましては、一方で年内に委員会の意見をまとめる、一方で委員長並びに正副委員長で出してもらう意見っていうのが、本当にまとまるような意見になるのかどうかというのは、まだ何も見えない状況です。今はお言葉だけですので。でありますので、前回の委員会、前の委員会ですね、前の前ですか、45を決めたときの委員会、今、長田委員が言われた意見募集の内容と数は違うにしても、やはり内容的にはよく似た内容、前々回のときも出ていたと思いますし、そういった意味においては、委員長並びに副委員長のほうで、逆に言えば、今までの議論を踏まえて、年内にまとまるような案が出てくることを期待させてもらいたいと思います。
〔発言の声なし〕
○服部副委員長 委員長、済みません、私のほうからよろしいでしょうか。
○服部副委員長 先ほど三谷委員長からいろいろなお話もいただきました。実際に正副委員長で意見が合わなくても、委員長案として提出をすると、何らかの形でされるということもお話しいただきました。実際に正副委員長がしっかりとこれでいこうというような合意のもとで行われるのが私はこの委員会の一番の重要な問題ではないかなというふうにも思います。実際、e-モニター、そして意見募集、そのお一人おひとりの意見を全部一つ一つ出していけば、反対もあり、賛成もあるというような状況でもありますし、そういったところで、集約するのは非常に難しいんではないかと私も思っておりますし、副委員長としても大変な状況だなというふうにも思います。
西場委員が今おっしゃいました報酬の問題等々、議員の報酬をもっと低くすればいいんじゃないかというような指摘もいただいております、e-モニターの中でも。
これは、あくまでも報酬と、その選挙区とは別物であるというふうに私は考えておりまして、委員の方はちょっと御心配があろうかと思いますけれども、私と委員長の意見の違いもあろうかというふうに思いますが、私はそういうふうな気持ちでこれからも考えていきたいというふうに思っています。その点だけここでお話しさせていただきたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。
○服部副委員長 はい。
○三谷委員長 じゃ、そういうふうにさせていただきます。
第2 今後の委員会の進め方について
○三谷委員長 もう閉じようかと言うとる委員会なんですが、委員長会議で活動計画書を出さなきゃいけないという宿命がございまして、今までどういうふうに展開するかわからない、計画どおりには進まないということで、活動計画書を出してこなかったんですが、どうしても出せということですので、一応、今、皆さん方のお手元にお配りさせていただいたような活動計画書案をつくらせていただきました。
いずれにしても、もう来年3月末には委員会を閉じるという活動計画でございまして、今申し上げましたような形を基本に、委員間討議をずっとやっていくということになっておりますので、御了解をいただきたいと、こう思います。
いずれにしても、年内に委員会としての結論は出したいと、こう思っておりますが、これは最長の計画でございまして、ここまで行くとはとても思っておりませんが、一応こういうものを出させていただきたいと、こう思うんですが、よろしいでしょうか。
○奥野委員 委員長が言われる年内というのは、年度内なのか、年内なのか……
○三谷委員長 済みません。委員会の方向は、もう年内に決めたい。もし条例改正等があっても、それは年度内に決着をつけたいということです。でないと、先ほど申し上げましたように、次の選挙に大きく影響してきますので、それ以上は延ばせないと、こう思います。
この年間活動計画書案について、何か御説明はありますか。特にないですか。
○奥野委員 予定がつかない委員会も、活動計画で区切らないけないんですか。
○三谷委員長 奥野委員も委員長ですから、委員長会議に出席をされておりまして、私も委員長で、末席に座らせていただいておりますが、いつも私のところだけはパスということで、無視をされてまいりました。
○三谷委員長 それで、最後に1回ぐらいは言わなあかんのかなと、こう思っておりまして、それだけで、それ以上の意味はありません。
○奥野委員 いや、一番大事な委員会だと思ってみえるんで、そうなったんかもわかりませんので、ちょっと納得というんか、その活動計画があっても、12月で終わったら、それで終わりという……
〔「はい」の声あり〕
○三谷委員長 出させていただきます。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
選挙区調査特別委員長 三谷 哲央