三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成29年3月13日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録
教育警察常任委員会
予算決算常任委員会教育警察分科会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成29年3月13日(月) 自 午前10時0分~至 午後2時50分
会議室 502委員会室
8名
委員長 村林 聡
副委員長 芳野 正英
委 員 山内 道明
委 員 稲森 稔尚
委 員 田中 智也
委 員 藤根 正典
委 員 青木 謙順
委 員 水谷 隆
欠席委員 なし
出席説明員
[教育委員会]
教 育 長 山口 千代己
副教育長 木平 芳定
次長兼総括市町教育支援・人事監(教職員担当) 浅井 雅之
次長(学校教育担当) 山口 顕
次長(育成支援・社会教育担当) 中嶋 中
次長(研修担当) 中田 雅喜
教育総務課長 長﨑 敬之
教育政策課長 宮路 正弘
教育財務課長 中西 秀行
学校経理・施設課長 釜須 義宏
教職員課長 小見山 幸弘
福利・給与課長 上野 公民
高校教育課長 長谷川 敦子
小中学校教育課長 花岡 みどり
学力向上推進プロジェクトチーム担当課長 山田 正廣
特別支援教育課長 森井 博之
生徒指導課長 芝﨑 俊也
人権教育課長 赤塚 久生
保健体育課長 野垣内 靖
全国高校総体推進課長 三宅 恒之
参事兼社会教育・文化財保護課長 辻 善典
研修企画・支援課長 上村 由美
研修推進課長 大川 暢彦
学校防災推進監 三谷 真理子
特別支援学校整備推進監 山口 香
子ども安全対策監 山口 勉
人権教育監 宇仁田 元
その他関係職員
[環境生活部]
文化振興課長 髙野 吉雄
委員会書記 議 事 課 主査 黒川 恭子
企画法務課 課長補佐兼班長 中西 正弥
傍聴議員 なし
県政記者 3名
傍聴者 3名
議題及び協議事項
Ⅰ 分科会(教育委員会関係)
1 議案の審査
(1)議案第2号「平成29年度三重県一般会計予算」(関係分)
(2)議案第91号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第1号)」(関係分)
(3)議案第73号「平成28年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)
(4)議案第44号「公立学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」
(5)議案第46号「三重県立高等学校条例の一部を改正する条例案」
(6)議案第47号「旧三重県立幼稚園教員養成所条例の一部を改正する条例案」
(7)議案第48号「三重県総合博物館条例の一部を改正する条例案」
(8)議案第49号「三重県立美術館条例の一部を改正する条例案」
2 所管事項の調査
(1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
Ⅱ 常任委員会(教育委員関係)
1 議案の審査
(1)議案第42号「公立学校職員定数条例の一部を改正する条例案」
(2)議案第43号「三重県教育職員特別免許状授与審査委員の設置に関する条例の一部を改正する条
例案」
(3)議案第45号「公立学校職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例案」
(4)議案第51号「三重県立熊野少年自然の家条例等の一部を改正する条例案」
2 所管事項の調査
(1)次期県立高等学校活性化計画(仮称)最終案について
(2)県立高等学校募集定員の策定について
(3)「平成28年度学校防災取組状況調査」結果の概要について
(4)グローバル三重教育プランについて
(5)平成28年度包括外部監査結果(教育委員会関係)に対する対応方針について
(6)三重県人権教育基本方針の改定(最終案)について
(7)平成30年度全国高等学校総合体育大会の準備状況について
(8)審議会等の審議状況について
3 今年度の委員会活動の振り返りについて
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 分科会(教育委員会関係)
1 議案の審査
(1)議案第2号「平成29年度三重県一般会計予算」(関係分)
(2)議案第91号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第1号)」(関係分)
①当局から資料に基づき補充説明(山口教育長、中嶋次長)
②質疑
○村林委員長 御質疑があればお願いします。
○山内委員 おはようございます。よろしくお願いします。
3点あるんですけれども、まず1つ目が、県立四日市工業高校の専攻科の設置について、これは2月に現場のほうに、地元ですので、状況を確認という思いで行かせていただきました。そのときに、平成29年度の校舎の完成がちょっと厳しい状況であるというお話をお伺いしまして、びっくりしたんですけれども、こちらで繰越明許費という形で3億円強を計上していただいて、きちっと、最短というか、難しいなりに計画を立ててしっかり推進をしていただくということで御説明いただいているんですけれども、いろいろ意見交換をさせていただいている中で、ちょっと心配な部分を含めてお聞かせいただければというふうに思います。わかる範囲というか、今決まっている範囲で結構なんですが、今後の完成予定とか、あとカリキュラムの策定もやっていくということで、建物がないと御苦労される部分はあるのかなという思いと、あと生徒の募集のほうもなかなか容易ではないというお返事でした。それから、工業高校といいますと、地元の感覚では非常に就職にも有利だということはあります。その中で、ただ、高卒で就職する場合と、専攻科2年経て就職する場合と、やっぱり就職先が変わってくるんじゃないかという思いがあるということで、初めてのことですので未知数ですという返事もある中、この就職先の開拓とか、そういったところの取組を教えていただければと思います。
○長谷川課長 専攻科についてお答えさせていただきます。
まず、専攻科の入学者選抜についてですが、今後、4月に入学者選抜の細かい実施要綱を定めて公表をしていく予定でございます。さらに、高等学校でいいます前期選抜、後期選抜に当たるような、推薦の部分と一般選抜に分けて実施をしようと考えているところです。
校舎については、できるだけ早く建築を行い、生徒たちに、学生たちに影響が出ないようにと考えているところです。来年度、一部設備を工業高校のほうに入れまして、カリキュラムに係る事前の教材を作成するとか、そういうことも実施をしていく予定でございます。カリキュラムについては、ほぼ完成間近ということでございます。
それから、就職については、やはり募集に関してでも心配であるということで、本年度、160社程度、三重県内の企業を回らせていただき、専攻科についての説明もさせていただいているところです。今現在も回っているところでございます。また来年度、改めて企業のほうは訪問させていただいて、詳しいことが決まってきたことをお伝えしていこうと思っているところです。
それから、あと……
○山内委員 大体答えていただきました。ありがとうございました。
○長谷川課長 済みません。以上です。
○山内委員 ありがとうございます。御丁寧に答弁いただきました。
非常によくわかりまして、設備のほうですが、今の御説明で、新しい校舎ではなくて現在の工業高校の建物に一旦仮置きというか導入するという考え方があるということでよかったでしょうか。
○長谷川課長 旋盤とか大きいものについては無理ですが、パソコンのCADなどは事前に入れることができるので、全ての台数ではなく、教材を作成するための、事前にCADを入れて作成をしたりということを考えています。大きな旋盤などは場所をとりますので無理だと思っておりますので、校舎とともにと考えております。
○山内委員 ありがとうございました。可能な限り計画どおりにしっかり進めていただきたいと思います。
その中で、いろいろ聞き取りをしている中で思ったこととして、工業高校は、四日市市でも三重県内でも、工業を専門にしていこうという学生、子どもたちにとっては非常に人気があるというか、そういう工業高校ということで、専攻科ができて、私も、10名、10名ということで、2つの専攻科に対して定員の募集があるということで、その募集定員に対して殺到するんじゃないかなという思いがあったんですけれども、なかなか現状そうじゃないという御意見がありまして、平成30年4月の入学となると、今の現2年生が対象となってくると。現2年生ですと、やはり入学の段階で、高校を出て就職するつもりで入ってきた子どもたちが、あと2年延長して専攻科に行こうかというと、進路変更に当たるということで、なかなか難しい状況があるんですよという御説明をいただいて、現状では、現在の工業高校の2年生で、専攻科を希望されている方の人数がちょっと少ないということを非常に心配されておりましたので、そういったところも丁寧にしていただきたいなという部分と、校舎、設備がないという部分で、なかなか魅力が伝わりにくいところもあるということがありましたので、できる限り現場任せにせず、しっかりバックアップをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
引き続いてなんですけれども、8ページなんですが、学力の向上のところの、みえの学力向上県民運動セカンドステージの取組の推進ということで、教職員の皆さんの負担の軽減という部分でお聞かせいただければと思うんですが、今回、財政が非常に厳しいということで、教職員の皆さんの給与に関しても、向こう3年で削減をしていくことが決まったという部分で、様々聞こえてくる声、これは新聞報道でもあったんですけれども、大変だということがあったんですが、教職員の皆さんにとっては負担がなかなか減らない中で、給与が減っていくという部分でというところがあったんですけれども、教育長のほうで、一定の改善がやっぱり必要であるという、そういった見解が新聞にも載っておったんですけれども、その一定の改善というのがどんな部分なのかを教えていただければというふうに思います。
○山口教育長 まず、今回の給与削減の件で焦点化されたところというのは、部活動についてのあり方、土日もやっておるんではないかということについては、今後検討していく必要があるだろうということ。それから、みえスタディ・チェック、あるいは土曜授業について、オン、オンではないかということで、これまでもみえスタディ・チェックについては、現場の意見を聞きながら、全学年でやっておったのを学年を絞るとか、教科を絞るとか、あるいは印刷を県がやるとか、そういうことをやってきましたが、まだまだ十分でないということで、次年度に向けて現場の意見を聞きながらやっていく必要があるだろうということが、みえスタディ・チェックについては言えるかなと思います。
土曜授業につきましては、やり方について、必ずしも学校が全部丸ごと引き受けるんじゃなしに、地域とか、あるいは保護者の協力を得ながら特別活動をやるとか、そういう様々な、教職員が全員出ていくというようなことじゃなしに、振りかえがとれる範囲でやっていくということも大切なことではないかなというふうに思わせていただいております。
ですので、様々、学力向上について、学校のほうでしっかりと授業改善が進む中で、今後は、セカンドステージということで、家庭、地域とどうやって連携しながら進めていくかということが大切なのかなと。特に読書活動とか、あるいは子どもの貧困の脈絡ではございませんけれども、地域未来塾とか、そういう様々な地域の教育資源をともに活用しながら、子どもたちを学校で丸ごと抱えるんじゃなしにやっていく必要があるのではないかというふうに思わせていただいたところです。
以上です。
○山内委員 ありがとうございました。
前回か前々回も土曜授業については質問させていただきまして、まさに今、教育長が言われたところを私もお聞きをしたかったんですけれども、今回、8ページの図の広がりのところで、地域の教育力の活用、家庭・地域というのがあります。非常に三重県内も、三重県型コミュニティ・スクールという部分で推進が図られてきておりまして、まさに御答弁のあったとおり、土曜授業のかわりと言ったらあれですけれども、そういった要素が、このコミュニティ・スクールのほうとか、そういった地域の活動へ移行がもしうまくしていけるんであれば、教職員の皆さんの負担もかなり軽減の方向にいくんではないかなという思いがあって質問させていただきましたが、そういった御答弁をいただきましたので、また様々検討していただきながら進めていただければというふうに思っております。
また、この土曜授業については、様々社会スポーツの保護者等、現状ともいろいろあって、いろいろ問題とかお悩みを受けることもありますもので、来年からスポーツイヤー元年と言っていただいていますので、そういった形でもいろいろ御検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後にもう一点、10ページなんですが、特別支援教育の推進のところで、医療的ケアを安全に実施するための体制を整備ということで、予算額のほうもかなり確保いただきまして、本当にありがとうございます。親の負担軽減という形でも非常に重要な部分で、感謝をしております。
その中で少しいただいたお話で、これは特別支援教育に限ったことではないんですけれども、たまたまお話をいただいたのが特別支援教育の保護者の方だったので、この部分で質問させていただくんですが、知的障がいというのは肢体不自由の方に多いと思うんですけれども、この時期にインフルエンザ等が流行すると、どうしても学校に行ってインフルエンザにかかってしまうと、状態が悪化をしてしまうおそれがあるのでということで、インフルエンザにかかって5日間休むとかではなくて、インフルエンザにかかることが怖いので、1カ月、2カ月ずっと休ませるという状況があるということをお伺いいたしまして、なかなか大変ですねという話をさせていただいておったんですが、これと近いお話で、例えば保育園なんかも、働くお母さんが子どもを預けると。ただ、保育園でインフルエンザにかかってしまうと、せっかく預けたのに結局引き取らなきゃいけないというお悩みがあるというのも、以前に別の角度で聞いたことがあったんですけれども、そういった、例えば特別支援学校におけるインフルエンザ等に対する、感染に対する対策の強化とか、そういったところとかというのは、現状はいかがでしょうか。
○森井課長 今御質問いただきました医療的ケアのお子さんですけれども、実際、今、お子さんたちの程度というんでしょうか、非常に重篤化しているという状況でございます。命を心配しなければならないお子さんたちがいるという中で、実際該当している保護者の方につきましては、やはりその感染等についてかなり留意していただきながら慎重に対応していただいているという現状があろうかと思います。
その部分につきまして、実際、登校ができなくなっているという現状というのは、私どもは把握をさせていただいておるんですけれども、なかなかその根本的な解決には今の段階では至っていないのかなというところで、今後検討させていただきながら、保護者の方の声を聞きながら対応させていただくということがあろうかと考えております。
○山内委員 ありがとうございます。
様々対策をしていただいても、結局、最後は親が判断をすることですので、どこまで安心を感じていただけるかというところがあろうかというふうに思います。
以前にちょっと聞いた話なんですけれども、例えば加湿器なんかに殺菌剤を含めて、その殺菌剤はもちろん人体には無害なんですけれども、そういったものを教室に蔓延させておくことで、インフルエンザの感染を予防することができるようなお話を聞いて、それがどの程度実績があるかというのは、あるとは聞いているんですけれども、私は確認していないので、そういったこととか、いろいろ今、うがいと手洗いの励行はしていただいておりますけれども、それ以外でも何か有効な手だてがあるんであれば、また様々今後検討いただければと思いますので、よろしくお願いします。
以上です。
○村林委員長 ほかに御質疑があればお願いします。
○水谷委員 今の山内委員の中高教育の負担軽減というところでちょっとお聞きしたいんですけれども、今回の主な重点項目(4)子どもの体力向上というところで、6ページの②みえ子どもの元気アップ運動部活動充実事業というのがあるんですけれども、これは今までも行われておりまして、特に地域のスポーツ指導者を中学校、高校に派遣していろいろ教育をして、それをやっていただくと、こういう事業だと思うんですけれどもね。先日、新聞報道で見たんですけれども、部活の外部指導員を職員扱いにしていくと。そして、今まではこういった指導員は大会の引率はできなかったけれども、これからはそういう規定を外して、4月以降はそういった指導員を認定して、その認定した指導員については、当然、部活の大会の引率にも行けると、こういうようなことを規定していこうということで、4月から法制化していこうという話が出ていたと思うんですけれども、これはまさにそういったこと、地域の優秀な指導員を発掘して、小中学校で指導していただくというのは非常に大変ありがたいことやと思うんです。そういうものを三重県として、まだ通達が来ていないかもしれませんけれども、どういうふうに地域のそういった指導員を認めてやっていこうかという、何か考え方というのはもうあるんですか。
○山口教育長 委員言われましたとおり、国のほうでは、外部指導員を引率はオーケーよというようにしていこうということで、チーム学校という中で議論されているということは承知しておりまして、我々としては、国のほうで制度改正となった暁には、それに乗っかっていきたいなというふうに思っております。これまでも、実は県立学校で実習助手が、なかなか、そういう引率とか、あるいは監督ができないということだったんですが、4月からは、その実習助手も職員であるということで、本人さえ了解すればそういう顧問になれるということを認めていこうということで、校長会とも話がつきまして、4月からそういうふうにしていくということでございます。みんなで支え合っていく、あるいは地域の方々が学校を知っておるなら、学校とうまくやれればいいんで、実際、昨年、石川県のほうで、外部の人が引率していて、車に乗せて事故があったということで、一時期、この保険はどうするんだとか、様々なことがあったんですけれども、国のほうが、これは取り組む必要があるということでございますので、我々としては、それを待つんじゃなしに、いつでも出せるような準備をしていく必要があろうかと思っております。
以上です。
○水谷委員 地域のいろんな優秀な指導員の方がおみえになりますので、ぜひそういう指導員扱いにしていただいて、教員の負担も軽減をさせていただければ、非常に有効な活動ができていくと思いますので、ぜひそういったことにつきましてもよろしくお願い申し上げたいと思います。
以上です。
○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。
○藤根委員 何点かお願いします。
7ページのそのスクールカウンセラー等活用事業ですけれども、スクールソーシャルワーカーを今回、来年度1名増員ということで、6月、9月の定例月会議で聞かせていただいたときも、なかなか難しいというふうな御答弁があった中で、来年度、1人増員していただくというのは大変ありがたいというふうに思っております。
しっかり増員していただきますので、やっぱりしっかりとした活用を学校でしていただかないとあかんのじゃないかなというふうに思っています。学校、それから地域、家庭にもできるだけ周知というか知っていただいて、活用していただくことが大切だなというふうに思っているんですけれども、そのあたりについてのお考えをお聞かせいただけたらなと思います。
○山口次長 スクールソーシャルワーカーにつきましては、まさに連携、つなぐというところが大切な趣旨でございますので、活用事例集というものをつくりまして、まず認知度の向上を、スクールカウンセラーにも増してすると。さらに、作成時点でも関係部局、関係機関と幅広く連携して、知恵を出し合って、県内外の事例集をつくっていくと。それをさらに研修という形で広めていきたいと考えております。
○藤根委員 ありがとうございます。
どういう活用をしたらいいのかということを、今までのいい例も含めて参考にして使っていただけるというような方向で考えていただけるということですので、ぜひその方向で、子どもの貧困というようなこと、特別委員会でもいろいろ話をする中で要望もしたことですので、ぜひ一人でも子どもたちが救えるような方向で進めていただけたらなというふうに思っております。
それから続いて、特別支援教育なんですけれども、先日、県立特別支援学校東紀州くろしお学園の卒業式に伺ってきました。真新しい新校舎で、木の香りもすごくして、いい校舎であるなというふうに思わせていただきました。これもありがとうございました。
そして、卒業式のほうも、大変厳粛なんですけれども、その中でも子どもたちがしっかりと自分のことを発表できる卒業式で、いい式だったなというふうに思わせていただいたんですが、高等部の生徒たちがそれぞれ、自分はこれからこういうことで、こういうことを、仕事をしながら頑張っていきますというようなことも発表もしていただきました。
6ページの特別支援学校就労推進事業で、高等部生徒の進路希望を実現しますというような形で、来年度も取り組んでいただいておるわけなんですけれども、子どもたちは、本当に様々な障がいの程度がありますし、そういったところで、希望をかなえるというのはすごく大切なんですが、難しい面もある中で、この事業を進めてきて、今年度、実際に就労状況といいますか、卒業生の就労状況がこの事業によってどの程度改善しているかとか、そこらあたり、そして、来年どういうふうに進めていくかというあたりのところを教えていただけたらと思うんですが。
○森井課長 御質問いただきました特別支援学校における就労についてでございますけれども、今年度、県内の特別支援学校の高等部3年生、75名(平成28年度末時点76名)の生徒が就労希望をしておりまして、現時点で全員が就労実現という形で、内定書のほうを入手しております。100%内定できたのかなということで、まずはよかったなとほっとしておるところなんですけれども、進め方としましては、学校の中で、毎日の学校の授業の取組、それから、その様子を見ながら学校のほうでしっかりと職業の適性という部分を見定めて、それについて、外部人材という形で雇っておりますけれども、キャリア教育サポーター等を活用させていただいた、事業所の訪問による職場の開拓をさせていただいております。そういう意味合いで、特別支援学校の生徒につきましては、一人ひとりの実態に合わせた形で職場を開拓させていただいて、そこへ就労して、さらに、そこから先、大体3年ぐらいをめどにしておるんですけれども、定着支援を進めていると、そういう状況でございます。
今年度、今申し上げましたような形で就労のほうを実現させていただきまして、来年度もたくさんの生徒が就労のほうを希望させていただいております。その中で、キャリア教育サポーター等を活用しながら、また、学校の中での指導という部分で、ただいまキャリア教育についての各学校版のキャリア教育プログラムというものをつくらせていただいております。そちらのほうは、各学校の特徴を反映させた内容になっておりますので、それらを活用させていただきながら、引き続き進路希望の実現に向けて進めてまいりたいと、このように考えております。
以上です。
○藤根委員 ありがとうございました。
キャリア教育マネージャー、サポーターといったようなところで支援していただいておるということがわかりました。
東紀州くろしお学園の卒業式でも、一般企業に就職が決まったということで、張り切って、頑張るんだというふうに言ってみえる生徒もいらっしゃったんですが、先ほども言いましたけれども、様々な子どもがおりますので、難しいところはあろうかなと思いますが、一般企業への就職といいますか、そういった部分も増えてきているということでよろしいんでしょうか。
○森井課長 ここ近年ですけれども、着実に伸びておると考えております。
○藤根委員 引き続きよろしくお願いしたいというふうに思います。
3つ目ですけれども、4ページの少人数教育推進事業で、今年度も学級編制も含めて少人数加配をつけていただいております。これもありがたいんですが、児童・生徒数減ということはあろうかなというふうに思いますけれども、このつけていただきました14億5000万円の予算ですけれども、内容としては、今年度、少人数教育で加配をつけていただく学級をつくっていただくというのと同じ内容と考えてよろしいんでしょうか、来年度についても。
○小見山課長 少人数教育の定数の関係でございますが、平成28年度と29年度、同数を確保することができました。そういう意味では、全体としては学級数も減ってきておりますが、少人数教育を推進するための加配について確保いたしましたので、そんな形で平成29年度も進めたいというふうに考えております。
○藤根委員 ありがとうございました。
やっぱり目が届くという意味でも、しっかりと少人数教育に引き続き取り組んでいただきたいというふうに思いますので、その方向でやっていただけているということに感謝を申し上げたいと思っております。
最後に、子育て支援にかかわる施策としては、健康福祉部になるんですが、教育委員会の予算でもありますので、そこを聞かせていただいても、委員長、よろしいでしょうか。
○村林委員長 はい、どうぞ。
○藤根委員 子育て支援にかかわって、高等学校等進学支援事業というのがありまして、今年度、予算としては3億3000万円余を計上していただいております。これは、高等学校、高等専門学校の生徒に対する修学奨学金の貸与等により、経済的な理由で就学が困難な生徒を支援しますという事業なんですけれども、今年度は4億3500万円の事業がされている中で、来年度が3億3000万円ということで1億円減額になっているんですけれども、このあたりについての説明をいただけたらというふうに思います。
○中西課長 高等学校等修学奨学金でございますけれども、例年、貸与者の人数が、リーマンショック以来、400名程度だったんですけれども、リーマンショックのときに、急遽予算化しなければいけないということもありまして、かなり多目の人数を予算では計上しておりました。ただ、ここ数年ずっと安定して下回ってきておりまして、来年度の予定人数が、多分300名から400名の新規貸与者であろうということで、平成28年度は650名、安全を見て上げてございましたので、基金もある貸与事業でございますので、平成29年度は400人という規模で計算したことにより、この金額になりました。
○藤根委員 では、この平成28年度、今年度の4億3500万円という部分については、予定を立てたけれども、それよりも実質少なかったということでよろしいですか。
○中西課長 はい、そのとおりです。今年度650名で計算しましたら、最終的には300名前後、少し切るぐらいで新規の貸与人数は補われるというふうに考えております。
○藤根委員 理解しました。申し込みなり貸与者が少なかったということで減額したということで、この金額だということはわかったんですが、しっかりとやっぱり困っている家庭、子どもの部分を把握していただいて、残らないようにというか、できるだけ有効に使っていただく方向でお願いできたらと思います。
以上です。
○村林委員長 他にいかがでしょうか。
○田中委員 私も何点かお願いします。
先日、私も東紀州くろしお学園本校の内覧会へ参加をさせていただきまして、教育長の最後の大きな仕事なので、はなむけに私の感じたことを贈りたいと思いますが、本当にすばらしい校舎というふうに感じました。正直申し上げて、財政状況厳しい中で、いろいろありながらも頑張ってつくっていただいとるけれども、果たしてどうなのかなと、ちょっと中途半端なものになっていないかなというふうな心配をしながら、熊野までの道すがら考えながら、金山町へ山の中を上がっていきますと、ぱっと開けたところに非常にいい感じの建物が建っていて、中へ入らせてもらうと、本当に、藤根委員もおっしゃいましたけれども、木のぬくもりが感じられますし、とりわけ体育館の屋根のほう、はりというんですか、あそこにもたくさん木を使っていただいていて、非常にいい空間、やわらかいし、温かいし、子どもたちがその中で活動する姿を想像したら、本当に私自身もうれしいなという、そんな思いでありました。
藤根委員押さえていただきましたけれども、就労とか、あと自立とか、あそこを巣立っていく児童・生徒たちの今後のところが、やっぱり子どもたち自身が、あのいい学びやで、もう一つ上に行くんだとか前に進むんだとかという希望を持てるような、そんなものにこれからもぜひソフト面でもつくり上げていただきたいなと、そんな思いでありました。
そんな中で話を伺いますと、今までは小学校の備品をお借りしたりとか共用したりとかという部分が多いので、今回、新たな地に新設されますので、東紀州くろしお学園としての備品とかの整備については大丈夫なのかなという、一方で不安も出てまいりまして、そのあたりのところはどうでしょうかという、まずは質問なんですけれども。
○森井課長 東紀州くろしお学園につきまして、校舎のほうを完成という形でごらんいただいたわけですけれども、中について、これから先、入れるものもあります。学校のほうから持っていくものもありますし、もともと考えていて足りないものについては、今年度中の予算の中でしっかりと準備をさせていただいて、もうこの週末ぐらいからぼちぼちとその準備を始めておるところですけれども、引っ越しのほうも含めて進めていくということで、大丈夫かなと思っております。
○田中委員 大丈夫なように考えてもらっておると思いますけれども、本当にそこはくれぐれも、平成29年度当初予算は非常に厳しい中でありますけれども、しっかりと前に向かって、30年度も含めて、これから長い目でいい学校にどんどんしていただければと思います。県立松阪あゆみ特別支援学校もありますし、これからまだ大変でしょうけれども、ぜひ、障がいがあっても、前に上にどんどん希望を持って進めていける、そういう三重県の子どもたちを多く巣立たせていただきたいなと、そんな思いであります。
特別支援の関連で、この説明資料の重点項目の中には触れていただいてはいないんですけれども、最近気になっていますのは、通級指導の課題であります。四日市市の小学校にお邪魔させていただいて、少し話を聞かせていただいていますと、そこの学校では通級指導教室が設置をされていて、年々、やはり通級指導が必要であろうと思われる児童の数は増えてきているという現状を聞かせていただいています。そこの学校は年に1回程度お邪魔するんですけれども、やっぱり年々増えているよねと。先生方の数も足らんし、もうこれ以上なかなか子どもたちを受け入れられない。通わせる保護者の方の状況にもよって、通わせたい、通わせるべきだけれども、そこまで連れてくるすべがないというような、そんな状況もあります。三重県教育委員会として、この通級指導というものについてどういうお考えなのかということをまずお聞きしたいんですけれども。
○山口教育長 通級指導につきましては、これまで公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の中で認められていなくて、今回、平成29年度の国の予算で、通級指導と、それからあと外国人児童・生徒については基礎定数化するということで、一定前進を見たのかなということでございます。今年についても、そのあたりで国が定数化したことによって、今まで処置しておったものがほかへ回せるようになったということで、非常に一定、全国的に通級指導についてのことが取り上げられて、東京なんかで特にですね、そういう意味では追い風が吹いてきているのかなと、教職員定数については。
ただ、教室そのものは、小中学校の場合は市町教育委員会でございますので、県がそこへ教室をつくるというのは、やっぱり市町教育委員会の御理解が得られて、そして、どういうような配置の形態にしていくか、あるいはどういう距離とか、拠点校にどこをするかというのは、やはり市町教育委員会と学校との間で調整をしていただいているというのが実態ですので、我々としては、教職員定数をどうやって配置していくかという、そういうことでございます。ここのところ、平成23年から28年に来ると、23年の通級指導教室は492あったんですが、28年は786ということで、非常に増えておるということでございまして、我々としては、それを市町教育委員会と相談しながらやっておるという、そういう状況ですが、定数については一定国が面倒を見てくれるようになったので、非常にありがたいと思っております。
以上です。
○田中委員 ありがとうございます。
ただ、他県と比較をすると、三重県の通級指導教室というか通級指導の数が少ないように思うんです。比率的にですよ。例えば人口規模、これは単純じゃないのかもわからんけれども、岡山県とか熊本県というのは、大体本県と似たような人口規模だと記憶しとるんですけれども、そこでの通級指導の総数、数ですね、内容は別としても、数を見ていくと若干少ないのかなというふうには思っていまして、それは、教育長がおっしゃったように、市町教育委員会のお考えとか様々なものはあろうかと思うので……
〔「間違えたな」の声あり〕
○田中委員 何か間違えとるようで、じゃ、聞こうか。
○山口教育長 先ほど数字を申し上げたのは児童・生徒数でございまして、申しわけございません。教室は48から61ということで13増えておると、平成24年から28年ということで、えらい申しわけございませんでした。
それで、人口規模に比べて通級指導教室の数が少ないんではないかとか、あるいは特別支援学級の数が少ないんではないかということなんですが、特別支援教育課長なり、あるいは教職員課長のほうが把握しとるかわかりませんけれども、特別支援学級についての設置率は、三重県は非常に高いという、全国で本当に1桁ということで、1029学級あるということで、来年もまた増えるということなので、通級指導教室については、ちょっと補足してもらえることがあれば、課長のほうから。
○森井課長 通級指導教室につきましてですけれども、私も物すごく正確なというものではないんですが、全国的に見たときに、三重県の場合は、今、教育長が申し上げたような形で、特別支援学級に在籍していただいている割合が高く、特別支援学級の設置が多いという、そういう特徴がございます。一方で通級指導教室の設置という部分が、余りニーズとしても上がってきていないなという現状があるのかなというふうに考えております。
ただ、実際問題、そのお子さんたちの実態というのを考えたときに、今、委員がおっしゃったような形で、通級指導教室という部分、特別支援学級も含めてですけれども、学びの場についてのきちっとした考え方というのをまとめながら、あるいは、当然、そのニーズに応えながらという形で対応していく必要があるのかなと思います。
○田中委員 私も、特別支援学級の多さに反比例してということかなという想像はしていたんですけれども、ただ、四日市市内を歩いていくと、やっぱり通級指導のニーズの高まりというのは若干聞いているところではあるので、県教育委員会としては、そういうところは把握はしていただいておるとは思うんですけれども、国のほうの考え方の変更もありますので、この時点でも、一旦というか、またさらに御検討もいただきながら進めていただきたい、そんなふうに思います。
やっぱり言葉の獲得が遅れている子どもが非常に多いというふうなことで、先生に蹴られたと、子どもが家へ帰って話をしたんです。いろいろ調べてみると、子どもが先生を蹴ったんですって。その事実に対して、その子どもは表現ができないというか、まずいという、そういうところもあって、そこに至っている社会的要因というか、環境要因とか様々あろうかと思うんですけれども、やっぱりそういう部分というのは少し取り出して学習すれば、もう普通にいけると思うので、そういうところをやることで、その子どもの未来は開けていくのかな、そんなふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
委員長、まだもう一つ。
○村林委員長 どうぞ。
○田中委員 あとグローカル人材の育成のところで、ポンチ絵もつくってもらって書いてあるんですけれども、9ページのところです。御担当はどなたになるのか。そもそもそのグローカルという言葉について、ちょっと勉強不足なところもあろうかと思うので、お伺いしたいんです。グローカルとは何ぞやということについて、県教育委員会としての御答弁はどういう感じになりますか。
○山口教育長 グローバルの視点を持ちながらローカルに行動できるということで、どちらが上とか下というんじゃなしに、グローバルというと、地球規模とか、あるいは世界的という、そういうイメージですけれども、我々、三重県から生まれ育った子どもたちにはローカルの視点も持ってほしいなということで、これは造語なんですけれども、御案内のとおりだと思うんですけれども、やはり世界的な視野も持ちながら、地域のこと、三重県から出ていくことがあっても三重県のことを、必ず根っこは三重県だというアイデンティティーというんですかね、そういうことを持っていただきたい。あるいは、世界的に活躍しても三重県のことを支援できるような、そんな人間に育ってほしいし、自己実現の暁にはやはり三重を大事にしてほしいと、そんな思いでございます。
○田中委員 ありがとうございます。
私が認識しているのとほぼ同じかなというふうに思うんですけれども、ただ、この事業を細かく見させていただいたわけではないんですけれども、やっぱり英語に関する部分というのは非常に多いかと思うんですけれども、そのあたりは、一部新の世界へはばたく高校生育成支援事業とか、新規の明日へつなぐグローカルチャレンジ推進事業ということで、これは英語がメーンですか。
○山口教育長 英語がメーンなんですけれども、例えば明日へつなぐグローカルチャレンジ推進事業で、英語を用いた郷土三重の学習ということで、小中学校のほうから、首長も含めて、三重県を知る教材をつくってほしいと。それは、やはり英語はしゃべれても三重のことが話せない、それではいかんよねということで、単に英語は道具なんだから、ふるさとを語れるような、そういうのを英語で語れるように、例えば伊勢神宮へ来た外国人に、伊勢神宮はこういうところですよと紹介できる、あるいは四日市で富田だったら、こういうところですよというようなことが語れるということが求められておるんではないかということで、今年、そういう郷土三重の学習をできるような英語教材をつくっていこうかということで、何で英語なんやというかわかりませんが、もう日本語で「三重の文化」というのをつくってありますので、それをやっぱりもう少しコンパクトにしながら、最低、三重県の中高校生はこのことを外国人の人が来たら伝えられるようにすべきやないかということで、来年度、こういうような事業を始めようかなと思っています。
以上です。
○田中委員 決してここを否定するつもりはないんです。ただ、先ほど教育長がおっしゃったように、三重県のものをまずは母国語で知る、掘り下げて知ろうとする気持ちを育てていくということは必要でしょうし、郷土三重ということだけではなく、三重県やこの日本の地方における社会的な課題であったりとか、そういうものもやはり探究したり、そこをどう改善していくべきなのかという発想、イマジネーションを持てるような、そういう人材をつくっていくというのがまず大前提で、それを世界に向けて発信なり、世界へ出ていったときにもう一度三重県を見て、自分の蓄積した知見を用いて課題を解決しようというやる気になってもらえる、そんな人材をつくっていくというのは、やっぱりグローカル人材の育成なのかなというふうに私は思っていまして、そのあたりのところも並行してやっていただければなと。
別に、僭越で、くぎを刺すつもりでも何でもないんですよ。本当にこれは否定はしないんですけれども、ある高校を卒業する、次の大学への進路が決まった若い人としゃべっていて、彼は、とにかく英語を学びたいと。医療系の大学へ進むんですけれども、世界で貢献したいんだ、だから英語を学びたいんだと言うんやけど、まずは自分の知識、技術を母国語で学んで、それを自分の腹に落として、そこからやるというか、世界の状況というのも、英語で学ぶということも必要やけども、まずは本当に知る、表面だけではなくて、本当に深いところまで知るということが大事なんやでという話もさせてもらったんですけれども、余りグローカルというところで華々しいところばっかりに光を当て過ぎてしまうと、これからそこを育っていこうという若者たちもそっちばっかりにとらわれてしまって、ちょっと足元のことを見ようとしないというか、見れなくなってしまいはしないかなという心配で、質問をさせていただきましたので、ぜひ頑張っていただきますように、これもエールを送らせていただきたいと思います。
以上です。
○村林委員長 ほかにはいかがでしょうか。
○青木委員 2点だけ。
先ほども、東紀州くろしお学園、皆さん行かれとるようですけれども、山内委員も行かれたり、水谷委員と私は、高齢者運転を避けるために電車で行きましたので、ちょうど時間外、卒業式とちょうど何らかの間の日に、時間に行きましたので迷惑をかけましたけれども、非常に満足できるというか、これから期待できる校舎で、またその話を伺って、ああ、よかったなと思っています。これは感想だけです。
先ほど、5ページの(2)の⑤、ポンチ絵で言うと9ページの真ん中に「挑戦・交流・進化」云々とありますけれども、これは一部新になっているんですが、少し、今までやってみえたのをどのように継続していくかというのと、それから、新は、この部分が新しいんだというようなこととか、それをちょっと整理して詳しく教えていただくと、こちらも期待が持てるんですが、決して田中委員の言うように文句を言うんじゃなくて、応援をしたい余りに、いろいろ詳しく聞きたいという思いでございます。よろしくお願いします。
○長谷川課長 この「挑戦・交流・進化」で紡ぐ職業教育推進事業ですけれども、一部新については、職業系の高校生が海外でインターンシップを行うというふうな部分が、新しく追加されたものでございます。特に、工業高校の生徒などを対象にしたアジア圏での実習、インターンシップを想定したりとか、食関連産業に従事する学科でのインターンシップというふうに考えているところでございます。
それ以外については、看護や福祉の人材育成を見据えて、その実習の費用にかかわる部分の支援でありますとか、あと、いろんな全国大会等への出場に関しての生徒の支援であるとか、そういうふうなことが盛り込まれた事業ということでございます。
○青木委員 ありがとうございます。
4点目の先進的で卓越した取組に挑戦する学校への支援は、これまでもされていたんだと思うんですけれども、これはどういうふうにアップして、さらに、いつから募集して、どのような内容で学校を募集しているのか、その辺の時期と内容を教えてください。
○山口教育長 例えば県立四日市農芸高校の環境造園科というのがあるんですけれども、あるいは県立四日市工業高校の機械科だとか、あるいは県立松阪工業高校の自動車科なんかで、若年者ものづくり競技大会というのがあるんですが、これは社会人、職業人も入れた中で、そういうところへ出場するときの教材、要は、実験実習で訓練を何回かせなあかんもんですから、出場が決まったら全部予算を吐き出していくという、決まってから実施のときまでちょっと時間がありますので、そういうところに実験実習の費用を支援していくということになる。どこが指定というよりも、それは全国大会で出場権を得た子どもたちに対して、その学校へ支援していくという、そういう考え方です。
○青木委員 海外インターンシップは何人ぐらい予定してみえますか。
○長谷川課長 工業系のアジア圏へのインターンシップについては10名程度、それから食関連については4名と考えております。
○青木委員 ありがとうございました。
では、大きく2つ目なんですけれども、先ほど山内委員や水谷委員も部活の指導者のことについてお触れになったと思いますし、私もかつて中学校におりましたので、よくその辺の理解もできるんですけれども、やっぱり経験上からいくと、本当にそういうことがうまく回れば、現場教員の負担も軽減されるし、さらにはいろんな広い意味での活躍もできるんじゃないかと思っています。
実際、例えば夏の7月20日前後やったら、採用試験の時期なんです。そのときに、例えば講師で勤務してみえる方とか、それから他県の採用試験をさらに受けようという方は、大会だけ出れないという、そういうことがあって、私も何回もにわか監督で行きましたけれども、勝てるわけがないということもございましたので、そういったところで、やっぱりそういった社会人と一緒にやるという方法もありますし、外部指導者からのことも。
そのときに、今ここに上がっています6ページの(4)の②ですけれども、「指導者の指導力向上を図るため、研修会を開催します。」という内容についてお伺いしたいんですけれども、なぜそんなことを言うかといいますと、今までこのいわゆる、なかなか外部指導者が進まない、教員の負担が多くずっと来たというのは、もう本当に何十年も前からその議論はずっとあっても、動きにくい状況が僕はあったように思うんです。それは、教員側の思いも、例えば何かの種目を得意とする人が、やっぱりそれを放したくないというふうな気持ちもあるし、それからもう一つは、例えばある子がいたら、勉学ではこういう子で、生徒会活動はこうだと、それから部活ではこうだ、いろんな多面的にその子どもをトータルに見て、判断というか評価をして、子どもらを褒めていったり、いろんなことでするのに、非常に教員側からするとそれがプラスになっていたというのはあると思うんです。
しかし、いつまでもそんなことをしとったら大変なことになるということで、いろいろ努力をいただいているんですけれども、そのときに、各学校とか地域でもいろいろ問題になるのは、やっぱりその辺の連携ですよね。学校の教員と外部講師との、いかにその子どもたちのことを考えて、連絡を密にして、しっかりと子どもらの評価や、いい評価につなげていくかというようなところは、非常に綿密にする必要があると思うんですけれども、その辺の採用されるときの、これは今、「中学校、高等学校に派遣し」と書いてあるんですけれども、これは県教育委員会が派遣する、どういう形になるのか、それとも地域の学校の先生が選ばれるのか、そういう推薦状況とか、そういうのもわかりませんし、最終的に子どもらのプラスになればいいなと思っているんですけれども、どういうようなことを想定され、進めようとされているのか教えてください。
○野垣内課長 研修会ですけれども、これまではアンガーマネジメント研修とか、あるいはペップトークといいまして、生徒をやる気にさせる研修とかそういったものを、運動部活動の指導者、あるいは外部指導者の方に来ていただいて研修をさせていただきました。また、外部指導者の研修会というものも年2回開きまして、その中で、学校での役割等を十分認識した上での運動部活動の研修、指導というものをどのように行うかといった形の研修会を行わせていただいて、学校での外部指導者の役割といったものも研修させていただきました。
派遣につきましては、各学校のほうから推薦があったものを県のほうで検討いたしまして、委嘱という形で派遣をさせていただいております。
○青木委員 おおむねわかりましたけれども、やっぱりその方が技術的に指導力が高い方でも、そういった子どもの扱いとかそういったものが得意か不得意かわからない状況もありますので、その辺はしっかりと事前にお話をされたりとか、そういったことを大事にするようなことにつなげていただければなと思っておりますので、要望としてお願いしたいと思います。
以上です。
○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。
〔発言の声なし〕
○村林委員長 では、ないようですので、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第2号(関係分) 挙手(全員) 可決
議案第91号(関係分) 挙手(全員) 可決
(3)議案第73号「平成28年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)
①当局から資料に基づき補充説明(山口教育長)
②質疑 なし
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第73号(関係分) 挙手(全員) 可決
(4)議案第44号「公立学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」
(5)議案第46号「三重県立高等学校条例の一部を改正する条例案」
(6)議案第47号「旧三重県立幼稚園教員養成所条例の一部を改正する条例案」
(7)議案第48号「三重県総合博物館条例の一部を改正する条例案」
(8)議案第49号「三重県立美術館条例の一部を改正する条例案」
①当局から資料に基づき補充説明(山口教育長)
②質疑 なし
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第44号 挙手(全員) 可決
議案第46号 挙手(全員) 可決
議案第47号 挙手(全員) 可決
議案第48号 挙手(全員) 可決
議案第49号 挙手(全員) 可決
2 所管事項の調査
(1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
①当局から資料に基づき説明(木平副教育長)
②質問 なし
3 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
Ⅱ 常任委員会(教育委員関係)
1 議案の審査
(1)議案第42号「公立学校職員定数条例の一部を改正する条例案」
(2)議案第43号「三重県教育職員特別免許状授与審査委員の設置に関する条例の一部を改正する条
例案」
(3)議案第45号「公立学校職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例案」
(4)議案第51号「三重県立熊野少年自然の家条例等の一部を改正する条例案」
○村林委員長 当局から補足説明があればお願いします。
○山口教育長 審査に入ります前に、私のほうから一言、非常に重く受けとめておる事案について御説明をさせていただきたいと思います。
年が明けまして、四日市市内で県立高校の生徒が母親を刺殺した、あるいは中学生が自殺をしたということが、大きく報道を受けました。この件につきましては、本会議での質疑応答もありまして、知事も答弁されたところでございますが、教育に携わる者といたしましては、今回のことについて、改めて重く受けとめ、今後の教育活動に生かしていくことが何よりも大切で喫緊の課題だと思っておるところでございます。
つきましては、教員については、命を大切にする教育について、改めてこれまでの取り組んできたことについて振り返りをする、あるいは教職員の方々の子どもたちへの寄り添う傾聴、あるいはコーチングとか様々言われますが、カウンセリングマインドを養うための研修を行っていく必要があるんではないかと思っております。
また、家庭、あるいは地域との関係があると思います。家庭での状況がわからない中で、どうやって家庭と地域、学校とが連携をしながら子どもたちによりよいために一緒に行動できるかということが大切だと思っておりますので、家庭との連携につきましてもこれまで以上に進めていく必要があるんではないかと思っております。
いずれにいたしましても、この命、子どもたちには夢や希望があるわけでございますので、我々大人が一人でも多くかかわって、今後、三重の子どもたちが本当によかったなと言って社会人になっていけるように、小中学校、県立学校、あわせて一体となってやらせていただきたいと思いますので、委員各位におかれましても、今後ともよろしくお願い申し上げます。
①当局から資料に基づき補充説明(山口教育長)
②質疑
○村林委員長 御質疑があればお願いします。
○水谷委員 教育長がおっしゃった冒頭のことでもよろしいですか。
○村林委員長 それはその他事項にしますかね。今、議案の審査なので、今してしまうとちょっとややこしくなるので、どうですか、皆さん。
〔「異議なし」の声あり〕
○村林委員長 では、その他事項ということで、ここは議案の審査に絞るということで、御質疑をよろしくお願いします。
よろしいですか。
〔「なし」の声あり〕
○村林委員長 では、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第42号 挙手(全員) 可決
議案第43号 挙手(全員) 可決
議案第45号 挙手(全員) 可決
議案第51号 挙手(全員) 可決
2 所管事項の調査
(1)次期県立高等学校活性化計画(仮称)最終案について
(2)県立高等学校募集定員の策定について
(3)「平成28年度学校防災取組状況調査」結果の概要について
(4)グローバル三重教育プランについて
①当局から資料に基づき説明(木平副教育長、山口次長)
○村林委員長 ただいま12時です。ここで一旦休憩とし、再開は午後1時からとしたいと存じます。よろしいですか。
〔「異議なし」の声あり〕
○村林委員長 では、暫時休憩いたします。
(休 憩)
○村林委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
なお、稲森委員が午後から欠席されますので、御了承願います。
②質問
○村林委員長 それでは、休憩前に当局より説明がありました所管事項説明の次期県立高等学校活性化計画(仮称)最終案についてから、グローバル三重教育プランについてまでにつきまして御質問等がありましたらお願いします。
○山内委員 よろしくお願いします。
県立高等学校募集定員の策定というところで、15ページですけれども、教育の機会均等、多様な選択肢の確保等を考慮しながら、総合的に判断し、策定していくということでありまして、ここに、こじつけではないんですけれども、関連してということで、この場をおかりしてお聞きをさせていただければというふうに思っています。
特に、教育長のほうに、自分自身も今後、受験生を抱える親としてという部分もありまして、様々御指導もいただきながら、また所見もいただければという思いで聞かせていただくんですけれども、端的に言いますと、高校受験、大学受験と、子どもたちはそういう受験というものを経験していくわけなんですけれども、特に県立高校、私立高校も含めてですけれども、高校受験というものに対する子どもたちの捉え方というか、子どもたちにとっての意義とかメリットとか、そういったところということなんです。そもそも事の発端は、私の会派の先輩議員が今回、中3と高3のお子さんをお抱えで、ダブル受験だったということで、そういう話でちょっと盛り上がっていた中で、中学校の卒業式が3月7日だったですかね、高校の後期の入試が3月9日だったですかね、卒業式どうでしたという話の中で、2日後に試験を控えて、卒業式どころじゃなかったという感覚が少しあったという話も受ける中で、なかなか日程の配慮も微妙ですねという話の中からちょっと膨れ上げていく中で、そのお話を受けて、様々な方とも意見交換をさせていただく中で、やはり受験というものが、当然ですけれども子どもたちにとっては非常に重要な部分になってきます。家庭内の雰囲気となると、やはり家族もしっかり気を使ってということで、私も身の回りで受験生を抱える親御さんと話をして、大変なんですわということはお聞きするんですけれども、それ以外になかなか聞かないなという思いがあります。
様々、子どもたちに対する指導指針とか教育の取組の中で、受験生とかその家族に対する心構えであったり、そこを支援するような取組ってなかなか御紹介がないのかなという部分もあって、御質問させていただくんですけれども、また、諸外国のほうのそういう進学の制度を調べてみると、私も全然勉強不足で、どこの国も受験というものを通して進学をされているのかなと思っていたんですけれども、アメリカとかカナダとかは、一部受験はあるんですけれども、例えば開放入学制であったり資格選抜制と。競争選抜制というのが受験に当たるのかなというふうに思うんですけれども、かなり受験、競争以外の方法で進学をしている制度もあるということが、ちょっと見てみるとありました。
これは合っているかどうかは別にしてなんですけれども、日本の受験制度を見てみると、優秀な人材を効率よく育成することには適した制度ではあるかなという、そんな表現もなされているところがありました。海外のそういった受験ではない制度での入学制度というのは、一番育てられるのは自立性であると。いろんなことを総合的に見た上で自分で判断する力が育てられると。一人ひとりに成長のチャンスが与えられる。こういった子どもの視点の教育が、そういった諸外国というか、アメリカとかカナダの制度であると。
そんなのを拝見させていただく中で、そういったところも含めて、子どもたちの成長に対して、受験というものがどういった部分で役に立っていくのかなとか、希望をかなえるための、果たして制度になっているのかなという部分を、教育長に御所見をお伺いできればと。ちょっと難しい質問かもしれませんけれども、お願いします。
○山口教育長 本当に難しい質問だなと思うんですけれども、高校受験ということについては、かつては受験競争だとか、15の春は泣かさないということで、東京都政とか京都府政、大阪府政も含めて、そういう全入に近い形で総合選抜制をやろうという流れがあったと思います。だから個人の意思にかかわらず、A高校とB高校と振り分けるという、そういう時代が本県でもありました。
そんな中で、現在の高校進学率、先ほど言わせていただきましたが、92%と。それで、定時制、通信制も入れると、もう98%近くが何らかの形で、総進学率があるわけでございますので、そのあたりについては、皆が高校へは行くよねという、ほぼですね、そういう全入に近い形になっておるのかなというように思わせていただいています。
そんな中で、三重県教育委員会はこれまで、平成11年に三重県教育振興ビジョンというのをつくりまして、当時の教育長が、もう高校は全入やと、高校入試はなくすんやということを振興ビジョンに掲げました。行く行くはもう100%になるわな、山口君というのが、いまだに私は、係長クラスのときをこう覚えておるわけなんですけれども、それが結局はならないと。
先ほど委員も言われましたように、資格選抜ということで、何らかの資格を取ったらもう高校へ入れるよというようなことにするには、余りにも日本の後期中等教育に予算がかけられていないというのが実態かなと。だから例えば職業高校であったり、あるいは普通科高校であるけれども、ある一定の数しか配置できないと。一定の配置しかできなかったら、そこは当然、何らかの形で希望が重なれば、そこで、どうしますかということになったら、公平な形での試験をやらざるを得ないということになってくるのかなと思います。
そんな中で、15は泣かなくても、その当時、総合選抜制を廃止したときには、行きたいところへ行かせてもらえるような制度も必要じゃないかというのが、保護者、県のPTA連合会からありました。目の前に自分の行きたい学校があるのに、B高校へ行かざるを得ないと。これはやっぱりおかしいんではないかと。行きたい学校と行きたくない学校というのを言ってはいけないかもわかりませんけれども、そういう中で、後期中等教育、高校は成り立っておるということなのかなと思わせていただいています。
ですので、何が言いたいかというと、みんなが小学区制で囲われたところやったら、みんなそこへ入っていったらいいわけなんですね。小学区制じゃないものですから、当然、農業を学びたい、工業を学びたい、商業を学びたい子もおれば、あるいは普通科で、進路が決まっていないからもうちょっと自分を見詰めたいという子もおる中で、小学区制にはなかなかなじまないと。これは、再編活性化って当時ですけれども、今は活性化計画になっていますけれども、そこともリンクするわけです。自分の行きたい学校は、例えば地元にはないと。だからちょっと都市部の学校へ行くんだというのがあって、そうすると、地域の学校はどうなんだという話になってしまうわけです。
ですので、委員がどう思ってみえるかわからないんですが、私は、高校に期待するものが違う限りは、やはりみんながA高校へ100人やったら100人行くかというと、行かないものですから、そこは尺度が、あるいは入学試験をやらざるを得ない。我々としては、どういうところに配慮しなければいけないかというと、1回こっきりの高校入試、あるいは大学入試で落ちたってどうってことないよという、そういう太い心、人生は何があるかわからんよという、そういうたくましさを身につけさせてあげる必要があるんではないかなと。私自身も大学浪人もしましたし、高校も本当にぎりぎりのところで入ったと後から聞かせていただいたんですけれども、そういう中で、子どもたちに、その一つの尺度だけではないということを教えてあげることが、受験に勝っていく、あるいは保護者に子どもへの対応をお願いするときに、自分の価値観を子どもに押しつけないとか、そういうことも私は大切かなと思っておりまして、子どもの行きたい、望みとか夢とか希望をどうやって、高校受験の中で1回は経験する、あるいは大学入試でもう一回経験するという、そういう経験をすることによって、人間として社会人としてたくましくなるんではないかなと思います。
例えばどこどこの大手の会社に入りたいといっても、入れないかもわからないですね。あるいはそこへ入ったとしても、きっとそこで人間関係がいろいろあると思うので、その人間関係にも耐えられるような人間関係づくりが、あるいは社会性が求められているのかなと。その取っかかりが高校入試かなと思っていますので、そこに、昔の受験戦争のように10時間も勉強せなあかんとか、8時間も勉強せなあかん、3時間も勉強せなあかんというと、これはちょっと常軌を逸して、普通の教育活動がおろそかになる可能性がありますので、そのあたりについては一定目くばせしながら、高校の入学者選抜というのは見ていかなきゃならないのかなと思っております。
ちょっと答えになっていないんですけれども、制度とか希望とか、あるいはその願いとか、子どもたちの思いというのをどうやって総合的に判断していくかということが大切なのかなと思います。ここにみえる方も、総合選抜制で苦労された方もあると思うので、そのあたりのことはよく御存じだと思うんですけれども、そういうことで、答えにはなっておりませんけれども、私としては、負担を少なくしながら、子どもたちが軽く乗り越えられるようなハードルの最初としてあげたいなと。余りにも高いハードルやと潰れてしまう可能性があるので、そこはちょっと低目のハードルで乗り越えられるような感じで、親御さんたちと連携をとりながら、そういう受験勉強もしてもらえるとありがたいなと思っております。
○山内委員 ありがとうございました。
よくよくわかる説明で、一定の理解をさせていただきましたし、これから受験生を抱える親としては、少し安心もさせていただいて、教育長としていろんなことをわかっていただいた上でのこういう制度ということを理解させていただきました。
その上で、中高一貫教育と、様々な教育を通して社会に出られている方と、受験を経験して社会に出られている方と、差があるかというと、統計的にも数字的にもそういったことは出せませんのでわかりませんけれども、そんなに差があるような感じはしていない状況があるかなという部分があります。受験を少しでもハードルを下げて、ひとつ、自分自身の人生の最初のスタートとして捉えていただきたいというのは、非常にうれしい言葉でありまして、私も前回、これに近い質問で、受験戦争という言葉を使わせていただいたことがあったんですけれども、ちょっと続きがあるんです。実は当時、高校時代の先生のほうから、君たちは受験戦争に巻き込まれたんだという話をされたということをさせてもらったんですけれども、その後に言っていただいたのは、受験戦争に君たちは巻き込まれたんだけれども、これは君たちが悪いんじゃなくて制度が悪いんだからというふうに言っていただいた中で、非常に私としてはすとんと落ちて、ハードルが低くなったというか、決して自分のせいではないんだと思ったときに、受験に非常にまではいかないですけれども、多少前向きにさせていただいたという思い出もあります。そういった考え方をしっかりと教育委員会としてもお持ちということであれば、またそういったことも今後の連携の中で、本人とか家族とかともいろいろ連携をしてお伝えいただければなというふうに思っていますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
もう一点、ちょっと話はかわるんですけれども、防災教育の部分です。20ページからあったと思うんですが、先日、中高生防災サミットが、2月18日に四日市大学で開催があって、当日の資料配布等はなかったのでということで、御説明はいただいていないんですけれども、当日の参加者の声とか、簡単な内容とか、東北大学の特任教授の齋藤教授ですかね、その後、講評をいただいたというこなので、何かその辺の情報でもし教えていただければと思うんですけれども、わかる範囲で。
○三谷推進監 2月18日に行いました中高生防災サミットについて御説明をさせていただきます。
これは、東北大学の齋藤先生をお招きして、避難所についてのワークショップというのを開催していただきました。齋藤先生は、東日本大震災のときに石巻西高校で教頭先生をしていらっしゃって、実際に避難所運営に当たられた方です。石巻西高校というのは指定避難所になっていなかったんですけれども、たくさんの避難者が押し寄せてきて、もうそれに対応せざるを得なかった。それで、生徒の力もかりながら、一生懸命避難所運営に当たられたというお話をしていただきました。
そのほかには、学校防災ボランティア事業を今年度やりましたので、東北でボランティア活動をしてきた生徒たちの成果報告会というのも一緒にやりまして、参加者のほうは、児童・生徒が45名、それから学校関係者が22名、県民の方が46名の、113名の方に参加していただきました。
元に戻りますけれども、その避難所運営のワークショップでは、今言いました児童・生徒、学校関係者、県民それぞれの立場でのいろいろ意見交換等も行いまして、有意義なワークショップになったというふうに考えております。
以上です。
○山内委員 ありがとうございます。
何か講評等は。
○三谷推進監 やっぱり実際に避難所運営に当たられた方、東北大震災を経験された方のお話は説得力があり、非常に感銘を受けたと。避難所運営について、今後の参考にしていきたい。それから、やはり非常時に備えて平時からの備えが必要であるため、日ごろからこういった形で県民、それから行政、それから学校が協議をしていくことが非常に重要であると。児童・生徒からは、自分たちもそういう災害が起きたときには何か学校の役に立つようなことをやっていきたいと、そういうふうな意見がありました。
以上です。
○山内委員 ありがとうございました。
非常にすばらしい取組だなという思いで聞かせていただきまして、三重県のほう、高校生でも防災士の資格を取得してということで、非常に現場の中でも盛り上がっているということでありますので、引き続き力を入れて進めていただければというふうに思っています。
その中で、先日、地元の自治会の女性防災組織の打ち合わせというか会議に少し参加をさせていただきまして、そこは自治会長のほうの判断で、どういった女性の方を自治会の中で防災のリーダーとして人選するかという中で、子ども会、いわゆるお子さんが小学生のつながりのあるお母さんの皆さんが、一番活気もあって元気もあって連携もとりやすいだろうということで、人選をされておりましたけれども、その中で、あるお母さんのほうから、今、非常に盛り上がった形で皆さんと連携をして、こういう打ち合わせをさせていただいていますと。ところが、やっぱり小学校を卒業して中学校等に上がっていくと、なかなかそういったつながりもなくなっていくと。子ども同士のつながりが、我々、お母さん方のつながりにもつながっているんだというお話をいただいて、こういったつながりも、中学校に行くとなくなっちゃいますよねみたいな話をされている中で、改めて、子どもを中心とした防災の取組とか、ほかの活動もそうなんですけれども、非常に大事なんだなということを改めて実感をさせていただきましたので、また今後、そういった地域の防災組織、特に女性の防災組織等とのつながりというのは深めていただけると、非常に有効なのかなというふうに思いました。
それともう一つ、こちらの中に、学校防災みえということで、ホームページのほうを活用してということが載っておりまして、子どもたちというか若者にという部分では、ICTを活用した防災教育も大事なのかなと、防災意識の向上も大事なのかなという思いの中で、今日の新聞に、防災アプリを利用している自治体が増えてきているというような記事も載っていました。学校防災みえを見てみると、紙媒体の情報が電子媒体になっているということで、何ていうか、電子とか通信機能を使って何かをつくり込んでいるという形ではないものですから、若い人、子どもたちにとっては、もう一歩踏み込んでいっていただくようなつくり方にしていただけると非常にいいのかなという思いがあったんですけれども、技術的にどうかという部分もありますので、またそういったところも参考にいただけたらというふうに思います。
以上です。
○村林委員長 ほかにありませんか。
○水谷委員 県立高校のことでお願いというかお聞きしたいんですけれども、今、山内委員からも、受験戦争、僕らの時代は受験地獄ということで、非常に悩んだことを覚えていますけれども、当時は、我々のときは、親はほとんど農業をやっていて忙しいから、好きなところへ行けというようなことで、非常に私も楽に、余り高望みしなかったので、そういう形ではよかったんですけれども、非常に今は難しい時代で、子どもも悩むし親も悩むと。ここでいろんな葛藤が起きるので、そういった意味においても、教育委員会からいろんな指導を仰ぐということは、非常にありがたいなというふうに思っております。
教育長も、この間も教員の資質のところですばらしい答弁をされておりまして、もういなくなるとなると寂しくてしようがないですけれども、それで1点、難しい問題じゃなくて簡単な問題ですけれども、県立高校と私立高校の定員の配分を今日お聞かせいただきました。この中で、我々も、いろいろと私立高校に対する、あるいは私学に対する支援というのが、非常に厳しい財政状況の中でままならんところがたくさんあると思うんです。そういう点において、これを見てみますと、パーセントでいくと23%になるということで、昨年から比較するとほんの少し、0.4%、私としては、1%ずつぐらい比率を上げていっていただくと、10年後には7対3の比率になっていくであろうという気はしておったんですけれども、なかなかそういった意味においても厳しい状況が続いているということであるので、減った分を県立高校で減らしていただけるということで、非常にありがたいんですけれども、もう少しその辺の比率を、私立高校の比率を上げていただければありがたいと。
これは平成29年5月にも私立との協議会が開かれるということでございますので、そういった厳しい私学の状況から見て、そういったことについてもぜひよく御相談をしていただいて、少しでも上げていただければなというふうに思いますので、これは私どもがそこにおるわけじゃないのでお願いするしかございませんので、ぜひともよろしく御配慮をお願いしたいと思いますので、何か御意見がありましたら。
○山口教育長 公立、私立の比率については、本当に長年様々言われておる中で、平成29年度募集については全部が公立減で吸収したというのは、御案内のとおりでございますが、75対25、あるいは7対3になかなか到達しないんではないかという委員の発言だと思いますし、私学補助金が、県単上乗せが減っていく中で、何とかならないのかという御趣旨だと思います。
我々としては、前の公私比率の検討部会のときでもお話しさせてもらいましたけれども、松阪地域とか、あるいは伊勢地域は、7対3はとっくにほぼ超えておると。中勢地域と北勢地域のほうが私立の比率が低いという状況の中で、特に北勢地域と中勢地域をどうやってそういう数字に持っていくかということで、劇的に変わるというのは、北勢地域のほうは人口が多うございますので、非常に難しいのかなと。今回、非常に人気のある学校の定数減を実は、津西高校だとか四日市西高校というのをやって、県民の方々から、何で減らすんやと、わしとこの子が行きたいと、個人的な話も実はあったんですけれども、いろんなことはありながら、やっぱり我々としても、私立が求める像と、あるいは県立が求める像、県立については、御案内のとおり、職業学科を3割、総合学科1割を置いて、普通科をどうやって減らしていくかという作業をやっておりまして、そのあたりで、十分じゃないんですけれども、平成29、30年で検討部会が再度、このままではいかんやないかということであれば、もう一度、検討部会で議論をするという場を設定しておりますので、またそこで、この5年間の取組というんですかね、25年度からこうやってきたところでございますので、そのあたりについて検証していただくかなとは思っております。
ただ、北勢地域でも、例えば委員のいなべ総合学園高校のように、本当は7クラスにしたいけれども、9クラスにせいという希望があったり、いろいろな地域の状況が違う中で、市内の部分をどうやって減らすかということになってきますので、そのあたり、中学校の関係者なり保護者の理解も得られるように進めていく必要があるかと、留意する点については思っておりますので、今後、検証部会で成果を確認いただいて、遅いということであれば、どうやってやっていくかということについて再度議論をいただければなと思っておりますので、よろしくお願いします。
○水谷委員 ありがとうございました。
いなべ総合学園高校の話が出ましたけれども、非常に人気のある学校で、それぞれの地域の人が行きたがる学校になっておりますので、その辺も非常に難しいとは思います。思いますけれども、やっぱり北勢地域においては、生徒数は比較的多くて、私学が余りない、その中である程度増やしていくということも難しいかもしれませんけれども、ぜひそういった点についても協議をお願いしたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。
○藤根委員 高校活性化の件で少しお聞かせいただきたいことがあります。
先ほどの御説明の中にも、伊勢志摩、そして伊賀、紀南と、地域の高等学校活性化推進協議会でこれまで、今年度も高校活性化について議論を進めてきましたというお話も聞かせていただきました。県立高等学校活性化計画の最終案のほうでも、変更はありませんでしたが、前回から望ましい学校規模ということで御提案をいただいて、その中で個別の協議会を設置して、活性化について、学校が地域、あるいは産業界と協力しながら進めていくというような御提案でした。
先日、一部地方新聞に、生徒減で学校別協議会をつくっていくんだというような中で、学校名が9校10校舎という形で出ておりましたけれども、数についてはこれで間違いありませんね、まず。
○宮路課長 間違いございません。
○藤根委員 中南部地域を中心に、やはり2学級校、あるいは3学級校があるというところで、その活性化ということになってくるんですけれども、実際に活性化を進めていくその学校別の協議会なんですが、確認なんですけれども、この計画の文書にも入れてはいただいているんですけれども、具体的に想定している、どのような方がかかわって協議会をつくっていくのか、あるいはその協議会の場で活性化に向けてどんなことをテーマに話し合っていくのかといったあたりのところを、今、もう来年度早々、5月中には発足して、学校側が活性化計画の案を提示するというようなことになっていましたので、そこらあたりのところをちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○宮路課長 今、まず学校ごとの協議会でございますけれども、活性化計画の本冊の21ページにございますように、先ほど委員からも御紹介がありました市町関係者というのは、教育行政の関係、または首長の部局のほうもできれば入っていただければなと。あと、産業界、特色のある産業とか、そういう代表者、小中学校の学校関係者及び保護者の方をまず想定しております。
ただ、これにつきましては、既存の協議会のようなものを設置してもらっている市町もありますし、学校ごとの状況によって判断をしていきたいと、柔軟に考えていきたいとまず考えております。
中身につきましても、例えば、既に、具体例を出しますと、南伊勢町でありますとか度会町では、町が協議会を立ち上げていただいて、いろんな議論をしていただいています。そういう枠組みを使いながらやっていくところもあれば、新たに、この学校について地元はどう思ってみえるのかとかということを聞きながら、学校としてさらに目指していく方向を示しながら、それに意見をいただいて一緒にやっていただくという方向で考えておりまして、個々の学校ごとの具体は様々これから変わってくると思っておりますので、個別には申し上げられませんけれども、大まかに言いますとそういうふうなイメージで考えております。
○藤根委員 ありがとうございます。
それぞれ学校の置かれている状況とかそういうのは違うわけですから、協議会に参加されるメンバーの方も違ってくるのは当然やというふうに思いますし、そこの中で話し合われることも、その地域の学校としてどうしていくかということですから、それは本当に独自色を出していこうとすれば、それぞれ協議内容は変わってくるのかなと、目指すべき学校像みたいなのも、少しずつ特徴が出て違ってくるのかなというふうなところも感じさせてはいただいております。
一番、協議として私が気になったのは、学校側としたら、今までも進路指導や、あるいは地域とのかかわりの中で一生懸命進めてこられたような内容があると思いますし、だから今まで頑張ってきたよという自負も持ってみえるところもあるでしょうし、逆にいろいろ支援いただきたいという部分もあるんじゃないかなというふうには思っています。逆に地域とか産業界の方から言えば、どうやってかかわっていったらいいんだろうというような部分とともに、学校側へどんどん要望していけばいいんじゃないかというふうなところを思われる部分が出てくるんじゃないかなと思って、学校と地域、産業界がうまくいかないと意味がないので、地域や産業界、子どもたちのために、学校とともに取り組む姿勢というような言葉も入れていただいていますし、学校も、地域でどのような役割を担い、地域に貢献するかというような書き方はされているんですけれども、お互いに、学校側は何を言われるんだろう、要望されても対応できるんだろうかとか、あるいは逆に、何をどういうふうに地域の方も、今できているところはいいかもわかりませんが、そういうところがないところは、やっぱりかかわり方の最初の部分が大事かなというふうに思うんですけれども、そこらあたりについてのお考えはいかがですか。
○宮路課長 この協議会につきましては、もともとそういう学校ごとにいろんな地域で意見を聞く中で、学校ごとにもう少し目標を設定してやればどうやということがあったりとか、それから、対象となっているのは小規模な学校でございますので、今、委員おっしゃったように、学校でもっとこれをやれ、あれをやれということでは、教員の数、生徒の数についても限界がございますので、もともと地域も一緒になって、これは地域の方から意見が出たんですけれども、我々が応援せんと、子どもの教育として、いい学校にはなっていかんやろというところが前提にあります。ですので、そういう前提を大事にしながら、学校の取組としてやるべきことに対して意見もいただきますけれども、全体としては、地域でできることとか産業界ができること、行政ができること等の意見をいただきながら、要望ばっかりもらって、それをどうするかという話にはならないように進めたいと思っております。あくまでも子どもたちの教育環境としてどれが一番望ましいかという意見を聞きながら一緒にやっていくというスタンスでできればと思っております。
○藤根委員 ありがとうございます。
具体的な教育内容についても恐らくいろいろ話し合われるんじゃないかなというふうに思いますので、そこがお互い理解をしながらうまく進んでいったらいいなというふうには思っています。
あと1点、先ほど少し答弁の中でもお答えいただいておるかなとは思うんですが、既に学校に、例えば地域とのかかわりの何らかの協議会なり、あるいは運営協議会といったような名前でつくられている学校もあると思うんですけれども、そういった学校はそこを活用していく方法もあると思いますし、あるいは新たにつくるのかというようなところもあると思うんですけれども、そこら辺の考えはいかがなんですか。
○宮路課長 現在、今、学校のほうと協議中なんですけれども、同じような趣旨の会議を幾つも設けるというのは負担も大きくなりますし、方向性が定まらないということも起こりますので、ただ、一方で、今、委員おっしゃいましたコミュニティ・スクールの運営協議会等は、目的が違うところもございまして、そういう関係をどういうふうにやっていくかというのは、今ちょっと検討させていただくところで、できれば別々のものを別でやるということにならないように調整していきたいと考えております。
○藤根委員 ありがとうございました。大体理解させていただきました。
実際に進めていく中で、今ある組織がうまく機能すれば、そこで協議していただくのが、一番、学校にとっても、地域や関係者の皆さんにとっても負担にならない部分であるんだろうなというふうに思いますし、やはり活性化ということに絞って協議していくということであれば、新たにつくっていくという形も要るんだろうなというふうに思っておりますので、やはりその学校その学校でうまくいく方法というのを考えていただいて進めていただけたらなというふうには思っています。
新聞に、効果なければ統廃合も、という大きな字が出ていましたので、やはり県民の皆さんにとってもそこは心配なところだろうというふうに思いますから、この協議会が本当にしっかりと機能するように進めていただけたらなというふうに思います。
以上です。
○村林委員長 ほか。
○田中委員 私もこの活性化のところを触れさせてください。
まず、本冊19ページに、以前、私も御提言申し上げた試験研究機関との連携、加筆をいただいて本当にありがとうございます。やっぱりそれなりの専門的な学科の生徒たちは、これも先ほど教育長の御答弁の中にも触れて、聞いておったんですけれども、多分そこへ行きたくて行こうと思った生徒というのはそんなに多くないと思うんです。ここは本来、保護者の方も含めて、もうちょっと進学できるところへとかと思っていて、でもやっぱりそこぐらいの学力しかないから、ここやったらええかなみたいな生徒もいるんじゃないかなというふうな部分もあるんです。でも、そういう生徒たちが学校へ行ったときに、ここでこういうことを学べば、こういうことに応用できるんや、実践できるんやという意識を持ってもらうことで、高校3年間を経て、次、自分たちがどの世界で生きていくんか、どの世界で生き抜いていくのかということが想像できるということは、希望にもなっていくと思いますし、また、その地域特性に応じた学科であれば、その地域に定着してくれることにもつながっていくと僕は思うんです。
そういうことからすると、その活性化のところで、どうしても小規模校の議論にとらわれてしまうのかもわかりませんけれども、本当の意味での高校の活性化をやっぱり県教育委員会としては一方で目指してほしい。
確かに効率化を考えれば統合したほうがええというのは、財政的な面から見ても当然のことかもわかりませんけれども、人口減少が、本県でも自然減が大きい中、特に、とりわけ南部のほうについては大きい中で、そこを食いとめていくための県教育委員会の一つのアプローチとして、県立高校の、とりわけ小規模校の活性化ということは取り組む、それぐらいの気概を持っていただけたらなというふうに思うところです。その辺についてはどうでしょうか。
○山口教育長 これまでも、活性化計画と名前を変えましてからは、統合じゃなしに、そちらのほうに軸足を置いた私の4年間だったかなと思っております。最近は、職業学科の子どもたちは不本意ということはなくなってきて、本当に職業学科へ行く子どもたちが胸を張って、受験倍率を見てもらっても物すごい高いんですね。普通科の中堅より学力的に低い子よりは、職業学科で例えば農業を学びたいとか工業へ行きたいという、先が見えて、そして就職にもつながる、そして資格が取れるということで、農業でも測量士だとか、あるいは商業でも資格取得だとか、工業でもというふうに、みんながそれぞれ、大学へ行くことだけが唯一の価値観じゃないということを最近いろんなところで耳にするようになって、非常にうれしいなと。
高卒の子どもたちは、きちんと資格を取って、それで職業観、キャリア教育を受けて地域の担い手になっているという、だから県外流出率がほとんどないという、88%から90%が地域に残ってくれると。普通科高校で進学するような子どもたちは、45%ぐらいしか戻ってこないという、そういう状況の中で、私としては、これからも、ただ、小規模やけれども、そこへ生徒が集まらないのではいけないねと思うんです。せっかく定員の枠を持って、教員が、本当は30人も配置したらあかんのに、10人ぐらいやのに30人配置するという、わかりやすく言えばですね。だけど生徒は、80人やけど30人しか集まっていないんでは、これは活性化と言えないと思いますので、そういうところへ手厚く支援を今までもしてきたので、今回もそういう学校別の協議会についてもしっかりと取り組んでもらいたいと。一方で、私学の進学をとめることはできませんので、そういう3つか2つぐらいの方程式を今解いとるという段階ですので、御理解をいただければと思います。
○田中委員 力強い御答弁をありがとうございました。
だからこそ、そのグローバル三重教育プランなんかも、そういう職業科の生徒たちも、SGHとかSSHとか、そこまでは無理かもわからんけれども、そういうものをやっぱり体験してほしいなという、そんな思いはあります。それでこそ本当にグローカルな人材になっていくというふうに私は思いますので、英語教育もしかりだと思うんです。英検2級を45%を目標でしたっけ、非常に高い目標値かなと思って、まだ達していないので頑張るそうなので、またそれは見守らせてもらおうとは思いますけれども、やっぱりそういうことも、水産系の高校であったとしても、農業系の高校の子だって、英語をしっかり学ぼうよという雰囲気づくり、風土づくりはやっぱりしてほしいし、これでええんやというふうにするんではなくということでお願いして、うんうんうなずいてもらっておるので、もう答弁はなしで、私も関心を持って見させていただこうというふうに思います。信頼しておりますので、よろしくお願いします。
もう一件、防災についてなんですが、防災取組なんですけれども、最近気になっているのは、本県でも津波浸水予測地域に所在する学校というのは、公立学校というのはたくさんありますよね。それらの学校での備蓄品の置いてある場所、保管場所、この辺は、建物の1階とかにはないですよね。
○三谷推進監 できるだけ上層階のほうにということでお願いしているところです。
○田中委員 県教育委員会としては、お願いしているところですということになるのかもわからんけれども、そこら辺はきちっと把握はしておられますか。
○三谷推進監 いいえ、全部は把握をしておりませんので、来年度、県立学校のほうを回ろうと思っており、そのときに確認をするのと、あと市町教育委員会のほうについては、毎年度、市町教育委員会に訪問させていただいて、そういったお話もさせていただいております。確認はちょっとしておりません。
○田中委員 学校防災を所管されるのは県教育委員会かなと思って聞いているんですが、市町教育委員会に責任があるんであれば、そこはきちっとしていただかなあかんし、県であれ市であれ町であれ、児童・生徒だけではなく地域住民の方の避難場所にも多く指定されているわけですから、そのあたりはきちっと把握をしていただいて、ハード面での整備が必要であれば、防災関係予算を教育委員会として、また何か当該基礎自治体のほうで予算編成してもらうなりして、そこはきっちりやっていただきたいなと。1階で、せっかく備蓄してあっても、ぬれて、流されて使えないということであってはならんので、そこは早急にお願いしたいと思います。
以上です。
○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。
○青木委員 関連してですが、先ほど教育長のほうから説明があって、学校防災の取組の集計結果がいろいろ出ていまして、担当の方には、非常に私は1年間、いろいろ何度も質問もさせていただいたり、御答弁もいただきながら取り組んでいただいて、常任委員会資料20ページの(1)の学校防災リーダーを中心とした、これはまあ大体こう周知できるように、小中高、県立学校ともなっているような気がします。
それで、(2)の場合の保護者や地域への公開状況についても、平成24年度から比べるとずっとこうパーセンテージも上がり、皆さんとともにという気持ちも非常に強くなってみえるんじゃないかと思います。
23ページの先ほど教育長が言われた6の今後の対応についても、中盤から下に、「発達段階に応じて、支援者となる視点から安全で安心な社会づくりに貢献できる能力を育成する防災教育に取り組みます。」と、力強く書いてもらっておりますので、非常に評価をしております。
ただ、先ほどの24ページの2のところで、うち県立学校と書いてあるんですけれども、県立学校も、特別支援学校もあれば高校もありまして、その辺の比率というか、その配分はどうだったかなと思いまして、また教えていただきたいと思います。
○三谷推進監 県立高等学校が66校で、特別支援学校が16校でございます。項目としては同じ質問をしておるんですけれども、例えば引き渡し訓練とかそういったところになりますと、特別支援学校しかしておりませんので率が減っておるんですけれども、実際は特別支援学校で100%だったりとか、そういった形になっています。
○青木委員 県立学校は、総体的にはどうでしょうか。高等学校の。
○三谷推進監 県立学校の取組といたしましては、高いものもあれば低いものもあるという感じで、備蓄関係とか、それから建物関係は100%近いものになっておりますが、やはり地域と連携した取組の中で、自主防災組織とか自治会との連携が低くなっております。県立学校は通学範囲が広いということもありまして、小中学校よりもそういった連携の率が低くなっていると思います。特別支援学校は、学校の中でも取組は進んでおりますし、100%に近いような結果が出ております。
以上です。
○青木委員 現状はわかりました。
さらに、いろいろ御努力はいただいていると思いますけれども、前々から話をさせてもらい、意見もさせてもらっているように、進学校と言われる高校も、その辺の比率はどうかなと思ったりもするんですけれども、やっぱり命あっての勉強であり、またスポーツであり、いろいろ思いますので、その中で学ぶこともたくさんあると思います。またそれを、防災教育の中で学んだことをそこで生かせるということでございますし、先ほどの支援者となる視点の教育につながっていくと思いますので、前も言いましたけれども、お世話になっている、高校の所在する地域の方々との交流も進めることによって、多方面にわたって、感謝の気持ちも出たり、また取組も深まっていくのではないかと思いますので、今後ともさらなる取組を要望して終わります。
○村林委員長 ほか、いかがでしょうか。
よろしければ、私から少し聞かせてもらってもいいですか。
高校活性化のところでは大きく3点ありまして、1つ目は、答弁は結構なんですけれども、この委員会資料の9ページのナンバー10ですけれども、1学級規模の学校が2年連続して入学者数が3分の2に満たない場合の3分の2の規定を2分の1にしてほしいなということを希望するということを前回も言わせてもらいました。こちらの対応状況のほうですけれども、以前に法令でいろいろあったということで、かつてということで、今はないということですので、やはりその時代に合わせてこういうことも考えていってほしいと思います。
今回の計画については、本当にこの委員会意見も反映していただいて、私も本当に感謝いたしております。なので、今回の計画というよりは、さらに次期の計画に向けての課題かなというように少し提起だけさせていただきます。本当にいろいろ聞いてもらってありがとうございます。
2つ目なんですけれども、2つ目はできれば御答弁をいただきたいと思うんですが、そのすぐ下の11番、学校の規模や配置を考えるに当たっては云々、今回の計画を柔軟に運用してほしいという意見を申し上げました。対応状況のほうで、柔軟に運用するという言葉が重要だと考えるんですけれども、特に入っていないという状況で、ぜひ柔軟に運用していっていただきたいなというふうに考えるんですけれども、もしよかったらその辺のところを一言いただけると。どうでしょうか。
○宮路課長 活性化につきましては、これまでもいろんな地域の意見等を聞きながら進めてこさせていただいたところです。今回の計画につきましては、学校別の協議会等で意見も聞きながら、学校ごとの状況を見ながら考えていく必要はあるかと思いますけれども、子どもたちの教育環境ということを考えたときに、待ったなしの状況と考えています。ですので、最初から柔軟にというよりは、一生懸命頑張るんだということで考えていきたいと思っております。
以上です。
○村林委員長 御答弁ありがとうございます。
ぜひ、私もそこのところは否定するものではなくて、一生懸命頑張っていかないかんし、待ったなしだと思っています。そういう中で、今、御答弁もいただきましたけれども、やはりここに書いていただいておるように、地域の状況や学校の果たすべき役割ということを考えるということは、余りかちっとした運用ではなく、ある程度柔軟な運用というのも、今ではなくて今後考えていっていただきたいと。今は、本当におっしゃるとおり、待ったなしで頑張らないかん状況だということは私も理解しております。
3つ目にいきます。最後なんですけれども、私も地域の高校の活性化協議会に出席させてもらって、そのときに感じるんですけれども、中学校の先生なんかもその協議会の中には参画していただいて、お話を聞く機会があります。そういう中で、小中学校におけるキャリア教育であるとか、もう少し平たく言うと進路指導みたいな話も含まれるのかなと思うんですけれども、例えば偏差値で紋切り型で進路指導してしまうということでは、そういう小規模な学校へ行けなくなってくると思うんです。その辺のできれば御配慮も、これは答弁は結構なんですが、思いだけ申し上げますけれども、ぜひこれからその辺の御配慮もいただきたいと思うんです。
先ほどからかつての受験戦争の話なんかも出ておるわけなんですけれども、この間、活性化協議会で申し上げたんですけれども、私の経験しか、それぞれ自分の経験しかわからないと思うんですけれども、私の経験から言うと、もう15歳の段階で疲れていました、競争で。ただ、その15歳の段階で、私はもう既に政治家になりたいと思っていたので、法学部に行きたいと思っていました。なので、疲れているけれども、これから受験勉強をして、受験の競争の中で勝たなければならないという中で、例えば、今、南伊勢高校がやっているような、大学に進学したいというのであれば、放課後に手厚く、競争にさらすのではなく、手厚く進学のためのフォローができるんだというようなことを進路指導でしっかりと言っていただければ、ひょっとすると違う選択もあったのではないかと。私は、津西、別やったのであれですけれども、例えば私が今、南伊勢町に住んでおったとすると、ただ単に偏差値だけで、何としても伊勢高校に行かないかんやというのとは違う選択もあるのではないのかなというふうに感じましたので、今後、そういうこともぜひ、1つ高校だけの問題ではないのではないかと考えましたので、どうか検討いただきたいとお願い申し上げます。よろしくお願いします。
では、皆さんよろしいですか。
〔発言の声なし〕
○村林委員長 では、次期県立高等学校活性化計画(仮称)最終案についてからグローバル三重教育プランについてまでの調査を終わります。
(5)「平成28年度包括外部監査結果(教育委員会関係)に対する対応方針について
(6)三重県人権教育基本方針の改定(最終案)について
(7)平成30年度全国高等学校総合体育大会の準備状況について
(8)審議会等の審議状況について
①当局から資料に基づき説明(中嶋次長、木平副教育長)
②質問
○村林委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。
○山内委員 前々回だったですかね、この三重県人権教育基本方針の部分で、教育現場における信教の自由に関しての保障が担保されるような形で記入をお願いをさせていただいて、事前に確認させていただいたら、基本方針のほうでは難しいんですけれども、ガイドラインのほうへ何らかの形で対応させていただきたいというお返事をいただいたのと、あと、前回、私のほうから強く要望していなかったのでどうかなと思うんですけれども、そういった教育現場における問題があるとかないとかというのを調査いただけませんかということをお話しさせていただいたんですが、ガイドラインへの書きぶりの内容、予定ということで、内容とか、その後の調査をもししていただけたんであれば、どういった状況があったかを少し教えていただければと思います。
○赤塚課長 前々回の委員会で御意見いただきました、信教の自由の部分のところですけれども、現在のところ、先ほど委員のほうから御説明いただきましたが、人権教育ガイドラインのほうで記載するとともに、改定した基本方針を説明する際に、丁寧に説明のほうを行いたいと、そのように考えております。
人権教育ガイドラインの内容につきましては、来年度、現場の教職員などを交えて作成検討委員会を設置し、内容のほうをつくっていきたいと、そのように考えております。
それから、現場の実態ということなんでございますが、前回のところで、四日市市のということでございましたので、四日市市教育委員会のほうに状況を確認させていただきました。そこでは、管轄の小中学校ではそういうことは聞いていないと、そういうことを聞かせてもらっています。
それで、内容的に、私学の内容かなというふうに判断をいたしましたので、環境生活部の私学課のほうにその内容についてもお伝えさせていただいたと、そういったところでございます。
以上です。
○山内委員 ありがとうございます。
改めて、この基本方針を目指していただいて、私が指摘させていただいた、例えば42ページの個別的な人権問題に対する取組、この部分で記入したらどうかということやったんですけれども、やはり改めて見てみると、個別的なという部分になっていまして、この信教の自由という部分は全体的にかかわる部分かなという思いで、私自身もここに記入をするというのはちょっと不自然かなと改めて思った中で、ガイドラインのほうへというお話をいただいたので、非常にそちらのほうがいいんじゃないかと、私もそのように思っていますので、記入をいただいて、この基本方針をお伝えいただくときにつけ加えていただけるということですので、丁寧にしていただければというふうに思っています。
教育現場において、お寺とか神社とか、そういった施設を文化財と捉えて見学に行ったりとか、いろんな教育現場での行動もあろうかというふうに思うんですけれども、そういったところは、文化財の見学ということで私自身も一定の理解をさせていただいているつもりです。
ただ、その上で、教育現場におきまして、一定の宗教的な儀式とまでは言いませんけれども、そういった行為を強要されて、ちょっと悩んでいる、困っているというお声はどうしてもいただくものですから、そういった声があるということだけは御認識をいただければというふうに思っています。
また、様々、今後、機会を見て議論を深めさせていただければと思いますので、よろしくお願いします。
○村林委員長 ほか、いかがでしょうか。
○青木委員 基本的には、考え方とか、修正とか、大きな問題はないと思うんですけれども、読んだときの印象で、少し、前回に指摘すべきであったのですが、45ページの修正のところ、修正前にも載っているんですけれども、「人権尊重の考え方に反するような出来事をおかしいと思う感性」という、その「おかしい」という言葉が、どうも何回読んでもすきっとしなくて、一般的には使うんだとは思うんですけれども、変だという意味と、おもしろいという、その非常に曖昧な言葉でもあるわけで、別にとりたてて云々ということはないんですけれども、読んだ方の中には極端な方もおみえになるかなと思って、例えば「おかしい」でしたら、変だとか、問題だとか、不適切だとか、それは思いつきで言うとりますけれども、そういったことで、変える可能性があるのならまた御検討いただければいいし、もう最終案なので余りさわりたくもない気持ちもあるんですけれども、以上でございます。
○赤塚課長 御意見のほう、どうもありがとうございます。
その「おかしい」というところにつきましては、文部科学省が取りまとめております人権教育指導方法等の在り方[第三次とりまとめ]というのがあるわけなんですけれども、その中のほうで、人権問題に直面したときにおかしいと直感したりですとか、あるいは別のところでは、体験的な学習を併用して、具体的人権問題を直感的におかしいと認知する感性の育成を図る、そういう言葉を使っておりますので、それを参考にして前回の基本方針から使っているというところでございます。
ただ、御指摘のとおり、そういった誤った解釈ということも発生することも考えられますので、改定した基本方針を周知する際には、そこらあたりを丁寧に説明していきたいと、そのように考えます。
○芳野副委員長 ちょっと意地の悪い質問になるかもしれないですけれども、今回、知事が言われているダイバーシティ社会推進という視点は、今回、人権教育のこの議論をする中で、後から出てきた議論なので、なかなか入れ込みづらいかもしれないですけれども、後々見て、5年後ぐらいに、ダイバーシティの視点も言葉も余り入れていなかったなみたいな感覚になる可能性もあるので、この現段階の時点でどこかに入れ込めないのか。また、そういう議論というのは、この改定の中で、途中の段階でもそういう言葉を検討したりとかということは議論の中にあったのか、その辺をちょっと聞かせていただけますか。
○赤塚課長 ダイバーシティのところでは、先ほど副委員長から御意見があったとおり、直近になって出てきていたというところがありまして、基本方針の改定作業のところの最終段階のところで出てきた話でございましたので、そこらあたりをこの現在の基本方針に織り込めるかなというところが、最終的には詰めるところまでは至らなかったと、そういったところでございます。ここらにつきましても、来年度、人権教育ガイドラインを作成しますので、そちらにはしっかりと盛り込んでまいりたいと、そのように考えます。
以上です。
○芳野副委員長 ガイドラインの中で、来年度、議論する中ではぜひ入れ込んでいただきたいと思いますけれども、これ、基本方針自体はやっぱり5年とか10年ものなんでしたっけ。済みません、多分、前の資料にあったかもしれないですけれども。
○赤塚課長 これは、資料の44ページの一番最終のところの附則のところにあるんですけれども、「三重県人権施策基本方針の改定に合わせ」と、そういうことになっておりますので、施策基本方針が今の予定では10年後ということになっておりますので、特段の必要性がなければ10年後には見直すと、そういうものでございます。
○芳野副委員長 確かにこの人権教育だけではなくて、そう考えると、この人権施策基本方針も、今後、来年度から知事が旗を振っていくだろうというダイバーシティということをどこまで県民に浸透できるのか、それから、どういうふうに本当にどこまで本気度を出してやっていくのかというところが問われるところかなというふうに思いますので、さはさりながら、その方針が全てじゃないですから、今後、そういうガイドラインですとか、その他の人権教育の部分で、こういう成果レポートとかでも、年度年度で改定できるところには、もし皆さんが知事のダイバーシティというところに共感ができるのであれば、書いていっていただければなというふうには思います。
以上です。
○村林委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」の声あり〕
○村林委員長 では、「平成28年度包括外部監査結果(教育委員会関係)に対する対応方針から審議会等の審議状況についてまでの調査を終わります。
(9)その他
○村林委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いします。
先ほどの。
○水谷委員 先ほど教育長のほうからお話がありましたように、命を大切にするということで、非常にこれはもうもちろん大事なことであります。我々の地元の中に、10年以上前から生命のメッセージをやってみえた方がおりました。この方が、今度はしあわせの種ということで人形劇をつくりまして、小中学校で、できる限りこの命の大切さということを訴えていきたいということで、2月から始めました。1回目、たまたま私の母校でありましたし、その方の母校でもありましたので、私も見に行かせていただいたわけですけれども、6年生の道徳の授業の中でそれをやられていました。53名だったかな、非常にその子どもたちが熱心に聞いていて、その後、感想文を聞いたら、6年生とは思えないすばらしい感想、命の大切さというのをつくづくわかったと。だから何かあったときには、友達と必ずいろんな話し合い、相談をするんやというような意見も言っておりまして、非常に感銘を受けたわけですけれども、小中学校においては、そういった道徳の教育というのはやられておるわけでございますけれども、高校になりますと、この前の一般質問の中でも出ていましたけれども、そういう状況の中で、やっぱりそういう指導を、じゃ、高校生に対してどこでするのかと。地域、家庭でうまくやっていくのも大事だし、なかなか地域ではそういうこともできない。それぞれの周りの地域、我々の地域と比べても、そういう人と話し合いをする場というのはなかなかつくれないし、ない。家庭の中で、もちろんやればいいんでしょうけれども、なかなか家庭教育についてもそこまで行き届かない点もあるし、いろんな家庭の中でも意見の衝突があって、大きな事件になってしまうということもあります。
だからやっぱり高等学校の中で、年間教育をつくることによって、そういった道徳の時間も設けることによって、どういうことをその道徳のところで学ぶんだということを学校の中で議論することによって、それをなし得ていくということが私は大事だと思うんです。
なかなか、受験勉強とか、あるいはそれぞれの学力の向上ということでしっかりと勉強していかないかんということで、難しい面はたくさんあると思いますけれども、やっぱり一番、命というのを考えた場合、大事な案件だと僕は思うんです。
たまたまここ数年の中で何人か、こういった、高校生を中心とした事件も起きておりますし、また、名張の学校のようなことも起きております。だからそういうところにもう少し目を向けて、しっかりと学校間での議論をしていくように、そしてまた、道徳の時間を持てるんであれば持っていただければ、少しでもそういった面で解決をしていくのではなかろうかと僕は思うんです。
教育長もこの前、いろいろとおっしゃってみえましたし、その辺はよく僕も理解はしておりますけれども、ちょっとそういった点につきましても、もう一度、何か言うことがあれば、ぜひお願い申し上げたいと思いますけれども。
○山口教育長 本当につらい話でございます。そんな中で、昨年10月、実は鈴鹿市内で中学生が暴行事件で亡くなったという話がありまして、それで、生徒指導課の職員に、県立学校も含めて、命を大切にする教育についての取組状況を、学校訪問をして確認せいということで、確認をさせました。そんな中で、実施状況については、全ての学校ではやっておるということだったわけですが、2月にまたこういう事件が起こったということは、やっぱりそれが子どもたちの心の中には響いていないのかなと。あるいは、いろんな状況、背景とか動機はありますものの、やはり委員言われるような道徳に関する教育、あるいは命に対する教育が十分じゃないというふうに思っております。
そんな中で、平成25年度に朝日町の事件があって、私自身は、全部の高等学校に全体計画をつくってほしいという話をしました。道徳教育とは限りませんけれども、そういうことをやっていく理念、考え方、あるいは責任体制とか、そういうものをきちんとフローでまとめてくださいという話をしまして、それについて高校教育課のほうで把握したら、全体計画は全てできておったということですので、今後、生徒指導課もそうなんですけれども、確認をしたけれども、それを深めていく、あるいは腹に落ちるような取組に展開していくということが大切なのかなと思っております。
家庭科の授業とか、あるいは保健体育科の授業でやったり、あるいは特別活動の時間とか総合的な時間とかというふうにあるわけですけれども、それらをひっくるめて、年間教育をどうやってやっていくんやということを今、委員が言われましたので、それで、そういうあたりも、次年度以降、やっぱり計画的な教育というか営みでないと、思いつきでぽんぽんやるんじゃなしに、それは事象としては、起こったときにやること、タイムリーにやることも大事なんですけれども、1学期にはこういうことをやろう、その1学期も、夏休み明けに、9月にそういう自殺の子が多いんであれば、夏休みに入る前にやらなあかんよねとか、そういう理にかなったような教育の年間教育をやっていかないといけないのかなと思っておりまして、これについては、今、どうやって次年度以降、校長会とも話をしながら、さっき委員言われたように、教える内容も多い中で、だけれども、命は大切だよねというところを理解いただいて、節目節目に計画的な営みにするように働きかけなあかんし、指導、助言をしていかなきゃいけないと私自身は思っておりますので、このあたりについては、次年度以降の申し送りというんですかね、そんな責任のないことではあかんと言われるかもわかりませんけれども、これはもう本当に私、平成25年度の就任以来思っていることでございますので、ぜひそのようにさせていただきたいなと思っております。
以上です。
○水谷委員 どうもありがとうございました。
最後に嫌なことを質問しましたけれども、やっぱり先ほど教育長がおっしゃったように、これはずっと継続していくものでございますので、ぜひともそういった点にしっかりと目を向けていただいて、引き継ぎもしていただきたいなと。
たまたま私、卒業式、桑名西高等学校にお邪魔したんですけれども、396名の生徒、すばらしい卒業生でした。校長先生も物すごく褒めてみえましたけれどもね。担任の先生が、もうみんなが泣くくらいのそういったすばらしい卒業式でございました。そやから、そういう生徒が三重県にはたくさんおるわけですから、そういった人に悲しませないように、ぜひそういうことも計画的にいろいろしていただければありがたいなというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いします。
○藤根委員 1点お聞きしたいのがありまして、年度途中での職員の代替についてお伺いしたいんですが、もうすぐ年度末を迎えて、4月から新年度ということで、新年度に当たっては、産休に入られる先生とか、あるいは病休に入られる方という部分は、年度初めでうまく切りかわる部分があるんじゃないかなと思いますけれども、年度途中で産休、育休に入られる、あるいは病休に入られる、あるいはやめられるといったような中で、最近、管理職も含めて教職員の方からお聞きするのは、年度途中での代替者がなかなか確保できないというお話を聞かせてもらうことが多いです。誰か知りませんかとか、そういったお話が多くて、恐らくこれは小中学校だけじゃなしに県立でも言えることだろうなというふうに思うんですけれども、そこら辺の把握はされておるんでしょうか、ちょっとお伺いします。
○小見山課長 失礼いたします。
おっしゃっていただいているように、年度途中ということですと、なかなか代替というようなところの部分が難しいという地域があるというようなところで、いろんな形で御相談をいただいておるところです。講師登録の関係も、例えば採用試験の段階で、ちょっと失礼な言い方ですけれども、もし本当に不合格やったときは講師登録を情報として登録していただけますかとか、いろんな形で講師として情報を得る努力をしております。それこそ市とも協力もしながらですけれども、県外のほうにも情報を求めたりとか、いろんな形で求めておるところなんですけれども、確かに、なかなか、最近、採用数も多くて、若い方の採用もあって、その関係で、育休とかとられる方もという中で、努力はいろんな形でしておるところなんですけれども、少し一部地域で厳しい状況があるというのは聞いておるところで、それは地域の人事担当とも一緒に本当に年度途中については奔走しておるというようなところでございます。
○藤根委員 ありがとうございます。
確かに年度途中での人員の確保というのは難しい部分はあろうかなというふうに思うんですけれども、産休、育休に入られる方というのは当然いらっしゃるわけですし、病休の方も増えてきているというような状況がある中で、やはりそれは、その方たちの代替が確保できないということは、やっぱりその学校の教育の運営に大きな支障が出てくる場合があるのはもう間違いないというふうに思うんです。代替が確保できれば、人員的には変わらないということですけれども、確保できなければ、1人マイナス、2人マイナスの状況で学校運営を続けていかなければならないという部分は、ほかの教職員への負担という部分もあろうかなというふうにも思いますし、そこらはぜひ、これから新学習指導要領という話も今日も出ていましたけれども、いろんな取組がこう新たに入ってくるというような中で、教育長もその時間外の勤務のあたりにも触れられましたけれども、やはりそういったことも含めて、代替者の確保という部分をぜひ市町と協力していただいて頑張っていただきたいなというふうに思います。
以上です。
○山口教育長 その代替というて、急にやめられるとか何かの事情があるということで欠員になる。それはやっぱり私は、教職OBが、大量退職でこれからあるわけですよね。だから学校の情報を地域の人たちに出しておったり、あるいは緊密な連携関係にあったら、じゃ、俺行ったろかとか、そういう話になると思うんです。OBの人たちは終身免許ですので、若い子らは10年更新であきませんけれども、ですので、学校は学校の情報をもっと地域に出していかないと、あの先生退職されて遊んでみえるわというのをどうやって状況としてつかんでおるかという話だと思うんです。そのとき困ったよと、あ、どうしよう、どうしようでは、多分いかないんだと思うんです。
だから県立紀南高校なんかは、本当に退職された人が実は来てくれるとか、OBの人がですね。そうやってTTでやっておるとかという話を聞きますので、ぜひ、OBの退職は大量退職でピンチなんですけれども、その人たちも、再任用が全部口があるかというとないわけでございまして、そういう人たちに、たとえ6時間でも8時間でも非常勤講師に来てもらえるという、そんな関係づくりを、そういう意味でも学校がもう少し、私は、地域に開かれたものになっていかないといけないのかなと思いますので、委員の言われるところは十分わかります。市町教育委員会と一緒になって、結果は同じなんです、言っとることはね。だけれども、開かれた学校づくりをしていかないと、地域と信頼関係ある学校づくりって、言葉だけ踊っとったって、それは多分だめだと思うので、やっぱり、先生やめられるんやわ、じゃ、私行ったろかというような、そんな感じの信頼関係ができればなと思っておりますので、ぜひこれからもそういうような、市町教育委員会は一番情報を持っとると思いますけれども、学校も開かれていくといいなと思っております。
以上です。
○藤根委員 確かに地域に根差した学校を目指す上では、学校がそういった地域の状況をきちっと把握するというのは確かに必要やというふうには思います。ただ、やっぱり一番把握してみえるのは市町の教育委員会であり、それから、それをサポートしていただく県教育委員会ですので、そこの部分はしっかりとやっていただきたいというふうに思います。
以上です。
○村林委員長 ほかにありますか。
○山内委員 ちょっと個別的なところで恐縮なんですけれども、この場所でしか聞けないなというふうに思いますので。
三重県家庭教育の充実に向けた応援戦略がございまして、これは戦略企画部の所管かなと思うんですけれども、最後のページで教育委員会の役割もありまして、学校教育や社会教育を担当する部局ということ、そういった角度でちょっとお聞きをしたいんですけれども、所見をお聞かせいただきたいということなんですが、こちらの基本理念の中に、「「子育ての喜び」を共に育む家庭教育応援の取組」とありまして、また、その中で、多様な主体、これは地域社会等であるというふうに思うんですが、こちらで家庭を支える取組をしていくということがありました。その中で、そういったことに対する取組の社会的な機運の醸成とか、様々な方法やかかわり方で、すてきな育児の事例を情報発信していくというふうにあるんです。
その中でお尋ねしたいのは、特に小中学生に関しては、距離が近いのでないと思うんですけれども、高等学校は広範囲からということもありまして、雨の降ったときだけにかかわらず、日常的に送迎をされている父兄の方がおみえになると。特に朝に関してなんですけれども。こういったものに関しての育児参画という観点での価値というか、そういった部分をどのように考えていくといいでしょうかという、そういうお考えをお聞かせいただければということなんですが。
○山口教育長 送迎については、校門前は混雑するとか、市街地ではよく言われることなんですけれども、公共交通機関の発達していない、あるいは1時間半とか2時間に1本のバスの場合は、子どもを毎日のように送っていくとか、例えば部活動で強いところとか、あるいは早朝の補習があるとか、あるいは帰りに補習があるというところでは送迎をして、保護者の理解を得られると。そのことによって親子の会話が自家用車の中で行われると。例えば相可高校も、本当に朝は早くから、そして夜は遅くまで生徒が自習をしたりやっておるわけで、それでもう送迎が非常に多いんです。そんな中で、親のありがたみがわかるとか、あるいは子どもの気持ちがわかったというような話は聞いておりますので、ケース・バイ・ケースで、市街地の公共交通機関がよう発達しておるところに送迎をするというのはいかがなものかとは思いますけれども、地理的に不利な環境にある中で、家族、あるいは親子の一つの形として、子どもを支える一つの大きな要素にはなっておるかなと思いまして、公共交通機関がないことを嘆くんやなしに、自分が子どものために何をしてあげられるか、子どもが親にしていただいたことを大きくなってどうやって返すかという、そういう一つのきっかけになればなというふうに思わせていただいていますので、ちょっと、委員の言われたように、一律にはなかなか難しいので、例えば津高校や津西高校やそのあたりで送迎をやると、地域住民から物すごい苦情が来るんです。ですので、そのあたり、公共交通機関の発達しとるところは、なるべく送迎というのはいかがなものかと。身体的に不自由な子の場合はしようがないとは思いますけれども、そういうように、教育というのは一人ひとりを大事にするという意味では、そういうことがあるのかなと思っています。
以上です。
○山内委員 ありがとうございました。
一通りお話をいただきまして、まさしくそういった観点でお聞きをしたかったんですけれども、きっかけは、四日市市のある高校で、教育長が言われましたように、雨が降ると校門前が込むんだということで苦情が私に来たんです。学校にお問い合わせさせていただいたら、学校でも非常に教員の方も朝早くに雨の日は登校されて、誘導されていると、苦労しているということで、非常に真摯に対応されているんですけれども、なかなか苦情がおさまらないというそんな話を、たびたび登場して恐縮なんですけれども、うちの会派の先輩に相談をさせていただいたら、先ほど紹介させていただいたように、受験生を抱えている中で、私の先輩議員は毎日、高校へ息子を送っていると。教育長が言われたように、15分、20分なんですかね、その車の中の会話を自分はとられると、まさに子どもとの過ごす時間がなくなるということで、非常に大事にしているんだというお話を聞いたものですから、私はどっちかというと過保護かなという思いで相談したんですけれども、全く違う返事が来たので、言わなくてよかったと思いながら、そうですよねというふうに言いながら、ただ、改めて考えると、全くそのとおりだなというふうな具体的なことを教えていただいて、私は、小学生の子ども3人なんですけれども、小学生、中学生ぐらいまではいいんだけれども、中学生、高校生になると、子どもとの距離感というのは、向こうからは来ないと。こっちからアプローチしていくしかないんだという、そんな説得力のある話をいただいたので、なるほどそうなんだというふうに思いまして、非常に大事なんだなということがあって、今回、応援戦略の中に、こういう育児参画の裾野を広げていきたいという思いがあるということなので、いろんな条件はあるんですけれども、大事な考え方かなというのが1つと、もう一つは、先ほどあったように、クレームがあるということに関して、例えば、多様な主体、地域社会で家庭を支えていく、応援していく仕組みということで考えれば、もみじマークとか若葉マークとか、あとは子どもが、赤ちゃんが車に乗っていますではないんですけれども、そういった送迎というのは三重県の教育の中では非常に大事なんだという、もし価値観が共有というか理解をしていただければ、そういう混雑を少しでも理解をしていただいて、応援していただくような機運とかが醸成されたりできるのかなとか、いろんなことを考えている中で、ちょっと今日は、価値観というか、お聞かせいただきたいなというふうに思ったものですから、そういった意味で質問させていただきました。ありがとうございます。
○村林委員長 ほかはいかがですか。よろしいですか。
〔「なし」の声あり〕
○村林委員長 では、これで所管事項の調査を終了いたします。
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔当局 退室〕
4 今年度の委員会活動の振り返りについて
(1)委員会活動評価総括表(案)の説明(村林委員長)
(2)委員間討議
○村林委員長 この教育警察常任委員会活動評価総括表(案)について、補足すべき点等、御意見のある方はお願いします。
○水谷委員 (2)の委員会運営の円滑度の中にコメントが書いてありますね。警察が行使する「権力」へのチェックが不十分。これはちょっと僕にはわからないんだけれども。
○村林委員長 これは、いただいた意見をそのまま載せただけですので。
○水谷委員 要するに、重点目標の中で、調査事項の中で、防災対策と防災教育対策、総合的な犯罪抑止対策と交通安全でしょう。その中で、重点項目の中で、権力へのチェックが不十分というのは、ちょっとここが、これはもちろん書いた人もおるんでしょうが、私にはちょっと理解できないので。
○村林委員長 昨年度、試行的に実施されて、その内容をこの委員会が始まった当初に皆さんにお示ししたときに青木委員から、相反する内容が記述されているではないかというお話をいただいたんですけれども、相反する、片方はよかった、こっちはできなかったというような、でも、それはいいと思っている委員も悪いと思っている委員もいて、自由記述がされたという事実があるので、それがそのまま載るというのは、もういたし方ないのかなという議論に、委員長会議等では今なっておると理解しておるんですけれども、なので、こういうふうに感じて記述された方がおると、その事実そのままということで。
○水谷委員 そうやな。個人の意見で書いて、それをまとめられたので、それは共通の認識ではないから。わかりました。
○村林委員長 共通の認識ではないという確認だけしたということで。
上のほうの点は、大きな1番の委員会活動の振り返りについては、この間、自由に委員間討議していただいたものを、取りまとめさせていただいたので、むしろこちらのほうの記述に何か思いと違うというふうな部分があればぜひ御意見いただきたいと思います。
〔「これはこのとおりだな」の声あり〕
○村林委員長 そうですか。じゃ、この案で本委員会の評価として決定いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
○村林委員長 では、御異議なしと認め、そのように決定しました。
この総括表につきましては、3月21日の委員長会議において私のほうから報告いたしたいと存じます。
なお、報告に当たり、字句等、軽微な修正の必要があれば、正副委員長に御一任願いたいと存じますので、御了承願います。
これで今年度の委員会活動の振り返りについてを終わります。
ほかに何か御意見はございますか。
〔「なし」の声あり〕
○村林委員長 では、委員間討議を終了いたします。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長
予算決算常任委員会教育警察分科会委員長
村林 聡