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平成29年2月6日 子どもの貧困対策調査特別委員会 会議録

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子どもの貧困対策調査特別委員会

会 議 録

(開 会 中)


開催年月日     平成29年2月6日(月) 自 午前10時0分~至 午前11時29分

会  議  室     201委員会室

出席委員   9名

            委 員 長     藤根 正典

            副委員長      田中 祐治

            委    員     中瀬古 初美

            委    員     山内 道明

            委    員     稲森 稔尚

            委    員     小島 智子

            委    員     北川 裕之

            委    員     青木 謙順

            委    員     水谷   隆

欠席委員   なし

出席説明員    出席を求めず

委員会書記

            議  事  課  班長  中村 晃康

            企画法務課  主任  森岡 佳代

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     1名

傍  聴  者     なし

協議事項
Ⅰ 委員長報告(骨子案)について
Ⅱ 次回の委員会について

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

Ⅰ 委員長報告(骨子案)について

〇藤根委員長 本日は、委員長報告(骨子案)について、委員間討議を行います。
 それでは、委員長報告(骨子案)について、御協議をいただきます。
 なお、知事への提言については、この骨子案についての協議が終わった後に、骨子案の項目を見ながら御協議していただきたいと思いますので、御了承ください。
 前回の委員会の協議内容を踏まえて、正副委員長で委員長報告の骨子案を資料1のとおり作成しましたので、ごらんください。
 最終報告の骨子案については、1で委員会の取組経過、そして、2として委員会の意見、委員会の意見の中に(1)学習支援と子どもの居場所づくり、そして(2)包括的な支援の在り方、3ページ下になりますが、(3)就労支援、そして4ページ、大きな3、結語(まとめ)という形でつくらせていただきたいというふうに思っております。
 1ページに戻っていただきまして、2の委員会の意見というところを本日は中心に御協議いただきます。
 (1)学習支援と子どもの居場所づくりについてですけども、
「子どもたちが社会から孤立することがないよう、安心して過ごせる居場所を提供するシステムが地域社会に求められる。また、学力向上につながるさまざまな取組は、貧困の連鎖を断ち切る上で重要な取組として意識していく必要がある。」という前書きのもとに、①居場所モデルと、②学習支援事業という2点でまとめさせていただいております。
 それから、2ページ、(2)包括的な支援の在り方につきましては、「貧困の状態にあるかどうかの見極め(線引き)が難しく、支援を必要としている子どもやその家庭に、ピンポイントで支援を届けることが困難な現状において、包括的な支援は、(支援を必要としている子どもや家庭に)直接届けることができる、有効な支援とならなければならない。また、児童養護施設等の子どもたちの自立支援など、特に厳しい環境におかれている子どもたちに対する支援を早急に充実させなければならない。」というところで、①児童扶養手当の毎月支給、②子ども医療費窓口無料化、③入学準備金の入学前支給、④県民向け啓発、⑤ワンストップ支援機関の設置、支援先の情報提供・連携、⑥児童養護施設の子どもたちの自立支援という6項目にまとめさせていただいております。
 3ページ下、(3)就労支援についてですが、就労支援については、細かな項目ではなく、就労支援という形でまとめをさせていただいております。
 4ページ、3、結語についてですが、これについては前回の委員会でも、①実態把握、そして②財源確保、③子どもに直接届く支援といったあたりで、これについても触れていくという方向で御意見をいただきましたので、この3点については、結語というような形で入れさせていただいております。
 資料2として、横長のA4の資料で入れさせていただいてありますのは、前回の委員会の資料3を協議していただいた上で少し整理をさせていただいておりますので、また参考にしていただけたらというふうに思っております。
 それでは、資料1をたたき台に、委員長報告に盛り込む項目内容について、重点調査項目ごとに今から御協議いただきます。
 まず、2、(1)学習支援と子どもの居場所づくりについて、御意見をいただきたいと思います。ここは、先ほど申し上げましたが、①居場所モデル、②学習支援事業と、2つの項目になっておりますので、2つの項目をまとめて、関連もありますので、御意見をいただけたらというふうに思っております。
 御意見はいかがでしょうか。

〇北川委員 ちょっとどうでもええ話から。
 学習支援と子どもの居場所づくりというふうにタイトルをしていただいて、ただ、今までの議論の流れの中では、居場所をつくって、そこから学習支援やとか食の支援やとかっていう、こういう流れで議論させてもらってきたので、やっぱり居場所づくりがタイトルとしては先、例えば子どもの居場所づくりと学習支援とか、言葉だけの問題ですけど、まず1点、先に気がついたことだけ。

〇藤根委員長  子どもの居場所づくりと学習支援といったタイトルの御意見ということで伺いました。
 ほか、御意見はいかがでしょうか。

〇山内委員 今日はどこまで詳しく述べていくかっていう部分にもなってこようかと思うんですけども、この「運営にあたっては、高齢者や若者、学校関係者、福祉関係者など、地域のさまざまな人材が関わることで」っていうことがあるんですが、その地域その地域でいろんな立地条件もあって、いろんな環境もあるというふうに思いますもんで、かかわり方もいろいろ変わってくるかなというふうに思っていまして、全体は非常に大事なんですけども、それぞれの地域でいろんな取組が発生してくるかなっていう思いがありまして、ちょっと先の話なんですけど、ページをめくっていただいて、2ページの、県民向け啓発が④で一番下にあるんですけども、「広く県民の皆さんに実感してもらうため」っていうことであるんですが、その地域ごとにしっかりと理解をしていただきたい、実感をしていただきたい方っていうのはこういった方々かなという思いもありまして、モデル事業ということですもんで、県内の好事例というか、非常に今結果の出ているような地域の事例なんかを具体的に少し盛り込んでいただくようなことがあると非常に伝わるのかなという思いがあるんですけれども。

〇藤根委員長 最終報告の中にということですか。

〇山内委員 そうですかね。

〇藤根委員長 盛り込むという。

〇山内委員 盛り込む必要があるかどうかはあれなんですけども、何らかの形で、漠然とお伝えをするよりは、ある地域ではこういった取組をして、こういった結果が出ているというような感じですね。

〇藤根委員長 このモデル事業っていうのは、県として子どもの貧困対策を進めていく上で、やはりモデルを考えてやっていくほうが、それをさらにまた今おっしゃったように、県下各地にお知らせしていくというような形でのモデル事業をまず推進する必要があるんじゃないかという思いで書かさせていただいております。

〇山内委員 はい、わかりました。

〇北川委員 書きぶりの話なんですけども、居場所と学習支援ということで、モデル事業を推進すると。これは骨子案なので、表現はこれから練られることになるんだと思うんですけども、これはあくまでも委員会として知事に出す提言なので、何を県に求めていくかっていう部分がもう少し明確なほうがいいのかな。例えば、そういうモデル事業を推進するための支援を県としてやるべきとか、何かそういう、ちょっとこう。これはまだ骨子案なのであれですけど、この雰囲気だけやと、こういうのがあったらいいね、みたいな話ではないので、やっぱり県に何を求めるかっていう部分を少し明確にしたほうがいいのかなというふうに思いました。

〇藤根委員長 あと、1ページ、(1)について御意見はございませんか。

〇小島委員 県とか市町とかってはっきりわかるほうが最終的にいいなってやっぱり思うところと、それから、市町にやっぱりお願いをしてほしいなと思うこともあって、地域の人たちが立ち上がって何かをしようと思ったときに、一番問題は場所なので、やっぱり市町についてはその場の提供とかいうことを、ぜひ県としても私たちのこの委員会としてもお願いをさせていただきたいことと、あと、子ども食堂に対して、私は、余り補助という形はとらないほうがいいというふうに思っているんです。そこにいる人たちに自発的にやっていただいていて、いろんな方がかかわって、寄附とかもたくさん集まってくるような状況が今はあるので。ただ、場所によっては初期費用が必要なところというのがあるかなというふうに思うので、そこへの、これは最後に書いていただいてある財源確保のところともかかわるんですけれども、初期費用とか初期投資の保証みたいなものを少し書き込んでいただいてもいいのかなというふうには思っています。

〇藤根委員長 ありがとうございました。
 ほか、御意見はございませんか。

〇青木委員 今、小島委員が言われたのに私も同感で、多分、津市内でも、今、地域性って書いてありますけど、みどり自由学園って、この児童養護施設で子ども食堂が8月から始まったり、近いうちか、また育生地区で始まるとか、それからまた私の地元、白山のほうは隣保館を使うとか、もうそういう場所とか形態とか、集まる方が多種多様でございまして、その中でやっぱり、こうやってある程度最初からわっと寄附が集まるところはいいんだけども、それと、意欲はあってもなかなかスタートを切れないところもひょっとしたら各地域にあるのかなというような思いもございまして、表現はこれでいいと思うんですけど、今言われたそういったこともプラスしてもらうとありがたいなという気持ちが強く思います。

〇藤根委員長 ありがとうございます。

〇北川委員 参考までに、子ども食堂の運営支援っていうことでは、岐阜県が新年度から子ども食堂に取り組む市町村を対象に運営費の半額程度を補助するって書いてあるのをちょっと見つけたんですけども、その運営にかかる食材費、食器の購入費、ボランティアの募集経費、会場費などの費用の半額程度を補助、約800万円の予算を見込むって書いてありますんで、今、財政事情が厳しい三重県ではこれが可能かどうかはわからないですけども、小島委員の言われるように、初期投資の部分はサポートしてあげるとやっぱり前に進みやすいのかなと思うので、ぜひそういう文言が入ればありがたいですね。

〇藤根委員長 ありがとうございます。
 ほか、よろしいでしょうか。

〇小島委員 一回も言っていなくて、今さら初めてのことを言ってもいいですか。

〇藤根委員長 はい。

〇小島委員 学習支援事業なんですけど、進んでいって広がっていったときに、やっぱり結果がどうかっていうのをきちんと検証するっていうのはすごく必要やと思うので、特に中学校3年生の子どもたちについては、最終進路がどうなったかっていうことを、県としては、学習支援をした結果どうなっているかということをやっぱり検証すべきだろうと思うので、そこはやっぱり、県の教育委員会とも、もちろん市町の教育委員会ともですけれども、タイアップしていただいて、そこを明らかにしていくことが本当に学習支援事業に意味があるということになるんじゃないかなというふうに思うんです。今すぐやれって言っても無理だと思うんですが、方向性としては、それは何年かやったときに明らかにしていただきたいなと思うんですが。

〇藤根委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 御意見といたしましては、モデル事業についてもそれぞれの地域性というものがあるので、そのあたりを考えていく必要もあるんじゃないか、また文言について、県に求めていくもの、あるいはそういったことの表現の仕方について、御意見をいただきました。
 それから、県、市町別の、やはり求めていくものが違うので、そこらあたりの書き方、そして子ども食堂等については、やはり初期投資費用、初期費用であったり、あるいはその運営についてといったような費用の問題で書いていくところも必要じゃないかといったような御意見。
 学習支援については、学習支援事業をした結果として、その検証をしっかりとしてつなげていくといったようなところも必要じゃないかというような御意見であったように思いますので、そのあたりをまた検討させていただきたいなというふうに思いますが、よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 次に、2の(2)包括的な支援の在り方について、御意見をいただきたいというふうに思っておりますが、ここは①から⑥まで6項目がございますので、申しわけありませんが、1項目ずつ御意見をいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、①の児童扶養手当の毎月支給について、御意見はいかがでしょうか。

〇稲森委員ひとり親家庭の生活の安定のための児童扶養手当ということなんですけど、もう少し広く考えて、児童手当も毎月支給じゃないと思うんですけども、児童手当についても毎月支給を要望していってもいいんじゃないかなというふうに思います。

〇藤根委員長  ごめんなさい、もう一度言ってください。ちょっと聞き取れなくて。

〇稲森委員 ごめんなさい。大きい声でしゃべります。
 ひとり親に限らない児童手当についても、多分年3回の支給だと思うんですけど、児童手当についても、これは毎月支給にして、できるだけ幅広い家庭で計画的に使えたらいいなというふうに思うんですけども。

〇藤根委員長 ありがとうございます。

〇北川委員 ここは国への要望なので大きくてもいいのかなと思うので、その回数だけ、支給の仕方だけじゃなくて、金額はアップしてきているものの、2人目、3人目の金額増っていうのも上げといてもらったらあかんのですかね。

〇藤根委員長 今、お2人から御意見をいただいて、ひとり親家庭の生活の安定のために支給されている児童扶養手当なんですが、ひとり親っていう部分に余り縛られずに、児童扶養手当という部分の支給方法をさらに改善してほしいということと、あと、金額の部分も増額の要望といったことはできないだろうかというお話でした。
 昨年の5月に児童扶養手当法が一部改正されまして、その中の附帯決議の中では、今、年3回の支給ということなんですが、地方公共団体の支給実務の負担、実際の市町の事務負担といった部分も考慮しなければならないといったようなところで、そういう現状の調査といったようなことでありますとか、あるいは支給回数を隔月にする方向の検討はどうだろうかといったようなところが附帯決議にも盛り込まれてはおりますので、国でも検討はしていかなあかんというようなところでの動きはあるように思っておりますので、方向としては支給回数を増やすという方向で要望していくのはいいのかなというふうには思っております。

〇中瀬古委員 この「支給回数を含めた改善検討」ということなんですけれども、支給回数と、ひとり親の申請をしてからその審査があって支給されるというところのそういう意味合いが含まれてくるのかなというふうに思うんですが、なるべくそれも早い段階でというような、早期に支給をという形のものが盛り込まれるようなところがこういうところにもうちょっと出てきていても、表現としてあるといいのかなというふうに思うんですが。申請してから……

〇藤根委員長 認定までの。

〇中瀬古委員 そうですね、認定までの。

〇藤根委員長 認定までの期間。

〇中瀬古委員 認定して、支給されるというところですね。

〇藤根委員長 ほか、よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

〇藤根委員長 よろしいですか。
 広く児童扶養手当のことを捉えていってもらいたいということと、金額の増額について、そして、認定手続等の、早く手続を進めるといったようなところをぜひというようなお話でございましたので、そのあたりを踏まえて考えさせていただくということでよろしいでしょうか。ありがとうございます。
 それでは次に、②に行かせていただきます。②子ども医療費窓口無料化についてでございます。
 ここについては、前段は、医療費助成制度の法制度化について国に要望といったようなところ、後段については、三重県についても窓口無料化に向けて実現可能な手段の検討を進める必要があるのではないかという書き方をさせていただいております。
 御意見はいかがでしょうか。

〇山内委員 1つ確認ですけども、この「国庫負担金等の減額の撤廃」っていうのが、見通しが発表されて、就学前はということやったんですけれども、法制度化について国に要望を今後していく部分っていうところはどういったところになっていくんでしょうか。

〇藤根委員長 自治体によって今、窓口無料化についての考え方が、進め方も違っていますので、窓口無料化を現実に進めているところもあれば、三重県のようになかなかまだそこまでといったようなところもありますので、やっぱり全国的にそろえた形で実施できるような方向という部分の法制度化っていう部分で入れさせていただいてありますが。

〇山内委員 啓発というか、啓蒙というか、国としても推進をしてくださいという要望ですね。

〇藤根委員長 そういう意味です、はい。

〇山内委員 わかりました。

〇藤根委員長 よろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 それでは、次に行かせていただきます。
 ③入学準備金の入学前支給について、御意見をお願いいたします。

〇水谷委員 これは、入学後の4月ごろに支給されているのか、ちょっと私は、いつ支給されているのかわからへんだけども、これは非常にどこの家庭でも苦しんでいるところが多いんで、できたらやっぱり早目に支給をしていただくということで、ぜひよろしくお願いしたいなというように思います。

〇藤根委員長 ありがとうございます。

〇北川委員 ③のこの項目については、流れとしてはたくさん自治体で取り組むところができているので、そういう流れにあるのでいいんですけど、一方で、金額も十分なのかというと、今度2万円レベルが4万円レベルにっていう話も検討にあるように聞きますが、中学の入学なんていうとそれでも足らないっていう現実を聞かせていただくので、その費用のアップも同時にやっぱり要望してほしいですね。これは交付税措置でしたか、市町の財源は。

〇藤根委員長 どうでした。

〇水谷委員 交付税と違うか。

〇藤根委員長 交付税措置のようです。

〇北川委員 であれば、やっぱり当然、市町の体力によって、差も。上乗せしているところもあるように聞きますから、やはりその辺の金額アップも文言には入れていただきたいですね。

〇藤根委員長 4月前の支給についてはぜひ進めていただきたいという御意見と、金額についても増額の方向で書き込んでほしいというお話もいただきましたが、ほかにございますか。

          〔発言の声なし〕

〇藤根委員長 よろしいですか。
 それでは、いただいた2点について、特に文言としては、金額の増額というあたりのところを入れていくということで進めさせていただきたいと思います。

〇北川委員 その部分については、増額の部分は国にやっぱりそこを考えていただかないかん部分なので、市町にようけお金出してっていう意味合いではないのは……

〇藤根委員長 そういう意味合いでは。わかっております。

〇北川委員 済みません。

〇藤根委員長 よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 それでは続きまして、④県民向け啓発についてです。
 この子どもの貧困問題についてはなかなか見えにくいというようなお話も様々伺う中で、広く県民の皆さんに貧困問題、貧困対策について、知って、実感してもらうためのシンポジウム等が必要ではないかというような形で書かさせていただいております。

〇水谷委員 貧困対策は、例えば、地域によっては6人に1人とか、10人に1人とか、いろいろ言われておりますけども、正直なところ、我々の地域は本当に、貧困という世代、貧困のことについて、ほとんど、話をしとっても、そんなのあるんかいというような感じなんですよ、正直なところ。地域によってもちろん違うんでありますけども、そういうことの、今、委員長がおっしゃったように、シンポジウム、あるいはそういうことをいろんなところに、世代のある程度高い人のところにも言ってもらって、いろんな支援ができるようにしていただけるのが非常に僕はありがたいなと。いろんなところで活動はしてもらっているんですよね。ただ、それは交通安全活動とか、いろんな活動はもうたくさん地域でやっておるけども、そういうところに、特に田舎のほうへ行くと、なかなか活動が見えないんですよね。だからそれをぜひ知らしめるような形のことをしっかりうたってもらえるとありがたいなというふうに感じています。

〇藤根委員長 ありがとうございます。
 ほか、よろしいでしょうか。

〇中瀬古委員 啓発の部分って、この県民の啓発ということで、本当に我が事でないとなかなか近くに本当に感じられないと、子どもの貧困という言葉ばかりで、実態も、そして本当に今、水谷委員がおっしゃったように、あるんかって、そんなの、どこか遠いところのような話という部分って、話をさせてもらっていてもそういうところを感じるんですが、それがシンポジウムの開催で、例えばそういうポスターがあったり、シンポジウムがあったりということで、すごくそういう啓発も大事なんですけれど、気になる方、関係者の方がいつもそういうところって参加をされるっていう形が多くて、それを県も、それから市町もそうだと思うんですけれども、そういうシンポジウムなども開催されていくのと同時に、もう少し小さい単位とかで何かもっと身近に感じられるようなことができていくものがないのかと。それこそ、いろんな地域もあって、地域性もあるかと思うんですけれども、もう少し小さい単位でという形でよりそういうことを情報の収集であったりとか、情報のやりとりができるとか、そういうものができる形がよりいいのかなというふうには思うんですが。何か、だから何をしたらいいとかっていうところにはなかなか、何がいいのかわかりにくいですが、そういうところまで考えてもらえるようなところが入ってくるといいのかなと思います。

〇藤根委員長 やり方の問題も含めてっていうことですよね。

〇北川委員 あと、山内委員もおっしゃったんですけど、やっぱり啓発って非常に重要なので、項目的に最後にあるので、つけ足しっぽくなったらいかんのであえて申し上げると、中身も子ども食堂なんかであれば、やってみたい、やりたいっていう人がいるんだけれども、そのノウハウも含めてよくわからないのでそこから進まないっていうふうな話も聞きます。それから学習支援のほうも、進んでいない市町についてはやっぱりその受け皿がなかなか見つからないんで、まあ、ほんまかどうかわかりませんけども、理由づけとしてはそういう受け皿がっていうことが理由のトップにあるように聞きます。そういうところが進むような目線での、漠然とした、こんな子どもの貧困がありますねんみたいな話だけではなくて、当たり前の話ですから当たり前の話なんですけども、そういうところにつながるような啓発をやっぱりやってほしいなと思っていて、ちょっとそんなニュアンスがここに入るといい。

〇藤根委員長 わかりました。ありがとうございます。ほかによろしいですか。
 しっかりとやはり、実態というか、地域によって実態も違うので、実態、子どもたちが実際にとても大変な状況にあるといったようなところが県民の皆さんにしっかり伝わっていくようなものにしていかなければならないということと、あとは、実際に活動されている方の支援であったり、活動しようとする人の励みといいますか、こう活動につなげていけるような中身にしていかなければならないといったようなお話だったのかなというふうに思いますが、そういったことも含めて、ちょっとまとめさせていただくということでよろしいですか、そこのところは。
 よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 それでは、次の3ページのほうへ行かせていただきます。
 ⑤ワンストップ支援機関の設置、支援先の情報提供・連携というような項目にさせていただいております。ここについては、生活困窮者支援対策の窓口設置が進められる中で、子どもの貧困対策というのも含めて各市町での支援窓口がうまく機能するような形で、県としても市町や学校と協力していってもらいたいということと、もう一つは、やはりその支援に携わる方のスキルアップ等、専門性向上の支援も必要ではないかといったようなところ。で、NPO等との連携であったり、支援を必要とする人が自らアクセスしやすい環境の構築といったようなところで書かさせていただいております。

〇小島委員 最後の、「支援を必要とする人が自らアクセスしやすい環境の構築」っていうのは、イメージとして、例えば、よりそいネットに電話、どうしようもなくて困っていることがあったらここに電話したらっていうような情報提供も全て含めてっていう意味……

〇藤根委員長 そういう意味。

〇小島委員 ということですね。

〇藤根委員長 はい。

〇北川委員 それに関連して、この「支援先の情報提供・連携」というのが最後の子どもに直接届く支援のところと別なのか一緒なのかというのは微妙なところなんですけど、前にもお話が出たかもわかりませんが、おもしろいなと思ったのは、ちょうど四日市市も今度子育て支援のアプリケーションソフトウエアを始められるって出ていましたけども、貧困対策、子どもの貧困のアプリっていうわけにはいかないですけども、やっぱり各市町によって中身は違うと思うので、地域事情に合わせたそういう子育て支援のアプリを県が例えば支援することによって、市町ごとにたくさんそういうのができてくれば、子育て支援の中に貧困にかかわっての相談窓口や、フードバンクをやって、つながるような仕組みがその中にはまっているといいのかなというふうには思うので、具体的にはそんな支援ももし県として検討してもらえればなとは思いますけども。

〇藤根委員長 今、北川委員からもお話があったんですが、おっしゃられるように、小島委員が言われたときにも思ったんですけども、最後の③子どもに直接届く支援というようなところで、直接アクセスできるツールといったようなところで、そちらにも書かせてもらっとる都合、関係もあって、ちょっと整理が必要かなっていうふうに、今、御意見をいただいて、思っております。で、この⑤で触れるのか、最後のところで触れるのか、北川委員の言われたその地域事情なりも重視して、県として情報発信するようなアプリなりツールっていう部分という御意見になってくると、最後のところにも、そちらの部分が大きいのかなというようなところも思わせていただいたんですけども。どちらかで整理するというような形でよろしいですかね、そこは。御意見があったらお聞かせいただいとったらと思います。

〇小島委員 何というかな、こう2つ書いてもらってあるような気がする。1つは、その生活困窮者自立支援制度に基づく相談窓口のあり方もやし、そこにいる相談をされる側のスキルアップも必要やっていう、もう一つは、直接届く情報なり、それからやっぱりインターネットとかっていうのって最後まで使われる手段やと思うので、そこで自らがアクセスをして情報を得られるということと、2つあるんかなと思うので、どっちかだけで書くと、何か、漏れると嫌やなっていう気はするんですね。

〇北川委員 分けたらいいね。

〇小島委員 それを2つにこう分けてもらってもいいし、最初に言ったほうをここで書いて、後のほうを最後のほうで書くとか、絶対両方要ると思います。

〇藤根委員長 ⑤の最後のところですね。最後の3行の「このほか」のっていうところの部分が抜けると困るので、最後の③のところにも、そこできちっと載せていくような形でいけばいいという御意見ですね。
 では、そのあたりは、またちょっと、検討させていただきたいなというふうに思っております。
 ほか、よろしいですか。

          〔発言の声なし〕

〇藤根委員長 それでは、⑥児童養護施設の子どもたちの自立支援との項目について、いかがでしょうか。
 やはり最初のところは、18歳で退所する際においても自立という部分で大変厳しい状況にあるということを書かせていただいて、その後、退所後の支援といったところで、「「支援員」を配置するなど、退所後も子どもたちの拠り所となるような支援を充実する必要がある」と。で、「入所中の児童に職業体験の機会を設けるなど、社会とのつながりや将来の職業意識の形成に寄与する事業を実施するべきである」といったようなところで書かさせていただいております。
 それから、そこに米印で網かけで書かせていただいておりますが、そこについては正副委員長で話し合う中で、大変具体的な内容ですので、了解いただけましたら、具体の提案は知事への提言といったようなところで入れさせてもらえたらなということで、そこへ記述をさせていただきました。
 御意見はいかがでしょうか。

〇北川委員 ごめんなさい、中身ではないんですが。まだ骨子案なんであれですが、表現的に、退所後の支援について、「施設の職員がボランティアで行っている状況にあり、十分な支援ができているとは言い難い」という表現が、一生懸命やっていただいている施設側の方から見ると、ちょっと何やということになるんで、この文章はなくてもいい、「十分な支援ができているとは言い難い」っていうのはなくてもいいんかなと思いますが。

〇藤根委員長 はい、わかりました。

〇北川委員 「ボランティアで行っている状況にある」ということで十分伝わるかなと思うので。

〇藤根委員長 はい、わかりました。

〇山内委員 ちょっと確認なんですけども、この施設の職員の方に行っていただいているボランティアの内容を、支援員を配置するなどということで充実させていく必要があるっていうことなんですけども、支援員の方のイメージとして、1施設に1人とか、どういったイメージで。そこまで掘り下げて書く必要はないと思うんですけども。

〇藤根委員長 イメージ的には、1施設に1人というのが、実際に何か退所者等への就業支援事業については国庫補助金もあるようで、その支援員、名前はいろいろあるようですけども、支援員的な方を都道府県が配置するというような形は可能で、もう実際にしているところもあるようなんですけども、1施設に1人っていうのはちょっと難しいのかもしれないなというふうには思っております。やはり県と児童養護施設の部分を、しっかり連携をとりながら、子どもたちの就業、就労というところにかかわっていけるような形ということですので、人数的なものは全然イメージというか、そこまで具体的なものは持っていないんですが。

〇山内委員 そうすると、この支援員の方がどういった支援を行っていくかっていう部分は、ある程度施設のほうからの要望に応えていけるようにという、そういったイメージでいいでしょうか。

〇藤根委員長 はい、それもあります。

〇山内委員 わかりました。

〇藤根委員長 ほかにございませんか。

〇北川委員 この網かけの部分なんですけども、具体的過ぎるのもあるかもわかりませんが、かなり予算的に厳しいですけど、理想としては、やっぱり住居の手当、保証人の関係だとか、一定の期間は補助があったりしますけども、期間が過ぎると対象にならなかったりするので、やっぱり住居の手当だとか、それからこれもいろいろ今、全体的に議論が国でありますけれども、給付型の奨学金だとか、自立支援貸付事業もやっぱり貸与なので、予算がなかなか厳しいのであれですけども、いつも言いますが、対象者はそんなにたくさんの人がいるわけじゃないので、もう少し給付型のものが検討できないのかなっていう、無理かな。

〇藤根委員長 今の北川委員のお話は、最終報告の文言の中にも奨学金云々を入れていくのはどうだろうかという理解でよろしいんですか。

〇北川委員 一度検討してください。再検討してください。

〇藤根委員長 はい。

〇小島委員 国に向けてっていうのはありかなと思っていて。例えば1年以内に40%ぐらいの子が離職をしていく、離職をしたときに、やっぱり住むところの確保は難しくなるという状況ってよく言われていますよね。なので、上の学校へ行きたいっていう子については給付型の奨学金もそうですけれども、働いている子どもたちにとっても、一時的な支度金だけではなくて、ある程度継続した経済的支援が国によって行われるようにっていうことは求めてもいいかなっていうふうに思います。とても県単補助金でできるようなことではないかなと思うので、そのあたりは求めていくことが必要じゃないでしょうか。

〇北川委員 前段の4行の部分が本当に大変だというのであれば、やっぱりそういうところの書き込みは欲しいなと思うので、言われるように、県ではなかなかっていうことであれば、国への要望っていうことで、そこに何とかお金をというか、光をという表現にしてもらえるとありがたいですよね。

〇藤根委員長 児童養護施設の子どもたちの自立というところにかかわって、国への支援の拡大と。奨学金のお話も出ましたし、その後の生活支援のお話も出ましたが、そういった国への要望という形の文言を入れていけばどうかというようなお話でございました。それについても正副委員長でまた相談させていただいて、検討させていただくということでよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 では、(3)就労支援というところでお願いをいたしたいと思います。
 ここは、先ほども申し上げましたが、個別の具体の項目についてはつくっておりません。就労支援というところでまとめさせていただいております。
 「ひとり親の生活の安定につながる就労支援」というところで、「高等職業訓練促進給付金の活用など、資格の取得を支援する制度の周知を図る」ということと、あと、これらの給付金について、一層の充実を国に要望していくというような形でまとめさせていただいております。

〇山内委員 ちょっと確認ですけども、この「就職や転職の際にも有効」ということで、資格を取得してから就職、転職を考える場合と、就職をしてこういった職につくと、将来的に頑張りながら国家資格の取得を目指せるような仕事の環境もあると思うので、そういったところも含められている感じなんでしょうか。内容を私もあんまりわかっていないもんですから。

〇藤根委員長 私も具体的にそこまで考えてはおりませんが、いろんな形は考えられるかなとは思いますけども。

〇山内委員 資格を取得してその取得した資格を活用して就職をする事例というのは余り多くないっていうことも聞いておりますので、やはり何かを目指して就職をして、その分野の中でこういった資格を将来的に取得していく中でスキルアップが図れるっていったところをサポートしていくといったところは非常に具体的なのかなっていう思いを、日ごろから思っておるんですけども。

〇藤根委員長 ありがとうございます。

〇山内委員 ちょっとその辺がどうなのかなと思いまして。

〇藤根委員長 この高等職業訓練のあり方みたいな感じですよね。

〇山内委員 そうですね。

〇藤根委員長 ありがとうございました。

〇中瀬古委員 「高等職業訓練促進給付金の活用など」ということで、ここには高等職業訓練促進給付金だけでなくてほかのものも含まれるという意味の中ですよね、特にこの高等職業訓練においては、どの職業、どういう資格を取得するためにどんなふうに学んでいくか、その学ぶ間の生活費という形になるわけで、そこもたしかその職業がこういうものなど、あとは市町の判断によるっていうものだったと思うんですが、済みません。最近確認はしていないんですけれども、そういうところってなかなか、実際これがあることが、この「制度の周知」というところがあるんですけれども、そのあたりがすごくわかりにくいっていうところがあるかと思うんですね。なので、もうちょっとこの周知を図ることが必要で、よりそれが認知されるような周知の方法とか、それから調べていったときに、そういうところをたどっていったときに、ここが本当に必要なのかというか、資格に値するものかどうかってわかりにくいところがある。そういうところへの市町に対する、市町の判断というのは首長の判断ということなんですが、そういうところをもう少しわかりやすくっていうところに提言していく、働きかけていくっていうところも入ってくるといいなというふうに思うんですが。ちょっと細かいことで済みませんが。

〇藤根委員長 ありがとうございます。
 スキルアップのための訓練なりの方法ですね。そこのあたりの御意見、そして、わかりにくい部分もあるんで、その周知方法。具体的に市町のほうから必要な方のところへそういった周知、情報がはっきり行ってしっかり理解してもらえるような、何かそういう手だてが要るんじゃないかという御意見やったように思います。
 ほかによろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

〇藤根委員長 では、今いただいた意見を参考にさせていただきたいというふうに思います。
 では、最後、4ページをごらんください。
 「3 結語(まとめ)」ということで、骨子案の柱立てとして御意見を前回いただいたのの中の①実態把握について、②財源確保について、③、先ほども出ましたが、子どもに直接届く支援についてというその3点をしっかり盛り込みつつまとめをつくっていきたいというふうに思っているんですが、御意見はいかがでしょうか。

〇北川委員 この①の実態把握は、先般から委員長報告していただいたことはもう改めてという意味合いですか。

〇藤根委員長 中間報告の中で実態把握というところは触れさせていただいたんですけども、前回の委員会でも、この実態把握については県に対して引き続き訴えていかなあかんのじゃないかというような感じでの必要性についての御意見があったように思いましたので、入れさせていただいております。
 いかがでしょうか。

〇北川委員 ごめんなさい、ちょっと前後の議論がごっちゃになっていて、いわゆる児童養護施設の退所後の方っていうか、子どもというかの実態把握の話があったので、そこって特に前回の委員長報告でもここの委員長報告でも、そういう書きぶりというのは入れていなかったんでしたか。

〇藤根委員長 入れていなかったと思います。

〇北川委員 ちょっとそのあたりは強調してもらうと。

〇藤根委員長 具体的な部分……

〇北川委員 はい。

〇藤根委員長 ということですね。

〇北川委員 はい。

〇小島委員 文章で入れるかどうかはともかくとして、ずっと言い続けているけど出てこないものの一つに、生活保護世帯とそれ以外の家庭の進学率とその内容が出てこないです。これって、教育委員会と福祉サイドが自分らのそれぞれ持っている結果を一緒にして割り出さないと、出てこないですね。それってやっぱり必要かなってすごく思うんですよね。だから、県としては、学習支援とかもあって結果を出せって言うんやったら、そこの実態はやっぱり明らかにすべきやと思います。明らかにやっぱり違うので、進学先、高校についても。そこはやっぱり絶対に知って、それをどうするかっていうことが必要やと思うので、そういう意味の実態把握も入れ込んでいただけたらありがたいなと思います。

〇藤根委員長 具体的なものをという意味合いですね。

〇小島委員 単に高校進学率とかは毎年度出てくるんですけど、生活保護世帯かどうかっていうことに分けては出てこないですね。なので、健康福祉部は健康福祉部で、生活保護世帯の子がどういう進路へ行っているかというのは知っていますから、それはやっぱり一体化しないと、なかなか数値としてはあらわれてこない。必ず知るべきで、そこをどうするかって考えなくちゃいけないということと、実態把握から本当に保障につなげていくんだったら、具体の中身としては、例えば県教育委員会に対して定時制、通信制の卒業生の就労がどうであるかっていうところまでやっぱり掘り下げて実態把握をしないと、本当の保障にはつながっていかないんじゃないかなっていうふうに思うので。そのあたりはそんなに難しいことではないと思います。

〇藤根委員長 実態把握にかかわって、福祉の分野と教育の分野でしっかりと連携してもらいながら実際の進学率等の把握をしていってもらわなあかんというところですね。それを施策につなげていくっていう意味で、そういう実態把握をする必要があるということで、具体のものとしてお話をいただきました。
 ほかに御意見はございませんか。

〇北川委員 意見ではないんですけど、財源確保の基金創設、②に行っていいのかな。

〇藤根委員長 はい、どうぞ。まとめていきます。

〇北川委員 基金創設っていうのは議論の分かれるところだと思うんですよね、基金についての考え方っていうのが。沖縄県の事例とかも、ちょっと申しわけないんですけど、自分が勉強不足なもんですから、他県の基金のあり方の資料なんかを委員会として、提供いただけるとありがたいな。

〇藤根委員長 はい。

〇北川委員 例えば本当に必要なもんであれば、一般財源できちんと確保していくっていうのも大事なことですし、一方でやっぱりなかなか手が届かない、例えば特に、例としてですよ、何でもかんでも基金っていうわけにはいかないですけども、でも一方で、児童養護施設退所後の子どもたちの支援なんかは長く継続的に発生するわけですから、そういう部分については何か基金をつくって対応していくなんていうことはありなのかなというイメージも持ちますし、ちょっと何かで資料をいただけると。単純に基金創設って挙げるとこれは議会としてどうなんやっていう議論が必ず全体に出したときに返ってきますので、少し委員会としての考え方をまとめといたほうがいいのかなというふうに思います。

〇藤根委員長 基金についての財源について、ほかの都道府県の状況確認をしておくべきだという御意見をいただきましたので、それについては状況を確認させていただいて、また皆さんに提示させていただきますので。

〇北川委員 お願いします。

〇藤根委員長 ①、②、③合わせての御意見をいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

〇水谷委員 済みません、青木議員がメモを置いてきましたので、ちょっとこれを言っといてくれということや。
 ③ね。子どもに直接支援すると、こういうメモで、保護者を通じてだけではなくて、子どもに直接届くように支援をする必要があるということを言っといてくれと、こういうことなんだけど、保護者から当然子どもには行くわけやわな。直接子どもに届けるって難しいわな。もちろん保護者が届いたやつを、子どもを支援するんでしょうけど、自分が使ってしまうということもあり得るんでというようなことだと思うんだけどね、そういうことをぜひ言っといてくれということなもんで。

〇藤根委員長 わかりました。子どものところに確実に……

〇水谷委員 そう。

〇藤根委員長 そういう支援なりが……

〇水谷委員 行くようにということやね。

〇藤根委員長 行くということですよね。

〇水谷委員 うん。

〇藤根委員長 言葉では簡単なんですけども、その実態もいろいろある中で、そういうことも思われとるのやというふうに思いますけど。

〇水谷委員 これをちょっとお願いしますと、こういうことだったもんでね。

〇山内委員 このまとめのところで、ちょっと思いをという部分もあるんですけれども、昨年度、子どもの貧困にかかる実態調査を三重県でしていただいて、いろいろやっぱり貧困の実態がわかってきているっていう部分があることについて、例えば大きい部分ではSOSを発しない家庭が多いといったところですとか、あと、貧困家庭と障がいをお持ちの方というのも非常に密接な関係があって、かなりの確率で障がいがあるとか、そういった問題が明るみに出てきています。そういったところにアプローチという部分が非常にまだ薄いのかなっていう思いがあって、引き続きそこを調査していくというよりは、既にわかってきているそういった現状、実態にしっかりアプローチしていくのは難しいと思うんですけども、そういったところの研究というか、そういったところに力を入れていただきたいなって、調査というよりは研究というか、具体的な取組につなげていってほしいという思いが強いんですけれども。

〇藤根委員長 実態把握という部分と、既に把握しとるところからもう行動をどんどん起こしていくっていう……

〇山内委員 そうですね。

〇藤根委員長 必要があるんじゃないかということですね。
 ありがとうございます。

〇中瀬古委員 ③の子どもに直接届く支援なんですが、子どもに直接届くものと、それから、ここに「食事」とありますけれども、食料と食材っていう意味での、これは子どもにではないですが、その家庭へ届くというようなフードバンクとかって、フードバンクのことはあると思うんですけれども、そういうところはここに入るわけではない。

〇藤根委員長 いや、ここに。

〇中瀬古委員 子どもに直接……

〇藤根委員長 入ります。

〇中瀬古委員 子どもに直接届く支援だけれども、食事っていうのは、食料とか食材というのも含まれてくるということで……

〇藤根委員長 含む。

〇中瀬古委員 いいんですね。

〇藤根委員長 はい。

〇中瀬古委員 済みません、それと……

〇藤根委員長 どうぞ。

〇中瀬古委員 あと、もう一つ。それも含まれるのかと確認だけなんですけれども、衣類の要請っていうのもやはりすごく多いというようなことも聞いていますので、これもこういうところに入ってくるっていうことで……

〇藤根委員長 はい。

〇中瀬古委員 「など」っていうところでよろしいですか。

〇藤根委員長 はい。ここに書かせていただいているのは、「行政やNPO等支援団体」ということで、例として「食事や居場所」というような形をさせていただいておりますので、支援される団体が……

〇中瀬古委員 どういうものかっていうことですね。

〇藤根委員長 どういう活動をされとって、で、それが実際に届くという意味合いですので、含むということで。
 ほか、よろしいでしょうか。

          〔発言の声なし〕

〇藤根委員長 それでは、本日いただきました御意見等を踏まえて正副委員長で整理しまして、次回の委員会で委員長報告(案)をお示しさせていただきたいと思います。
 続きまして、知事への提言について御協議をいただきたいと思います。
 知事への提言に盛り込む項目の考え方ですが、委員長報告を今、御議論いただきました、その委員長報告の中から、要望も含めて、県が主体的に取り組めることを中心に取り上げていきたいというふうに思っておりますが、そういった考え方で進めていくということでよろしいですか。委員長報告に盛り込んだ項目から提言の項目を抽出するというか、その報告を基本にしながら、そこから具体的なものも書き加えながら、提言という形にしていくのはどうでしょうかということなんですが。

〇北川委員 それは再三申し上げているように逆の話で、提言は幅広くあって、その中から委員長報告は抽出をしていくっていう考え方であるべきだと思うので、少なくとも提言はニアリーイコール少し広目っていうのがあるべき姿かなというふうに思います。特に、子どもの貧困対策については非常に重要な話で、県民の協力や、それこそ啓発の話が何度も出ていますけども、やっぱり住民の方の意識をいかに上げていくかっていうことが重要なんで、いわゆる事業や予算を県、あるいは市町、国に求めていくのとは別に、提言っていうのは県知事に出すものの、イコール県民に対してのアピールであるので、少なくともこの内容から抽出するんではなくて、この内容を網羅しないとだめなものだというふうに思っていますので、ぜひそういう形で考えていただきたいですね。

〇藤根委員長 ほか、いかがですか。この中から取り出すというのではなくてということですね、今、御意見をいただいたのは。基本は最終報告の部分は持ちつつ、さらに広げるようなイメージということで捉えさせていただいてよろしいんでしょうかね。

〇北川委員 話の筋としては、委員長報告の案として議論はさせてもらったものの、委員長報告はここからまだそぎ落としてもいいと思っているんです、やり方としてはね。全部が全部言わなきゃならないことではないので、特に市町の分野なんかを委員長報告でやるべきなんていう話は余り言えるわけでもありませんので、協力要請はする、書き込んでもいいですけど、別にそれは知事に言ったからというてどうこうなる話ではないので、それはどちらかというとやっぱり提言なのかなという感じはしていますけれども、これを全部言うとなると大量になりますし、また、これを言ってまた提言って何やという話になってしまうので、ちょっとその辺はすみ分けの仕方が逆ではないかなというふうに思っているんですが。委員長報告で網羅して言ってしまって、また知事のところへ同じものを持っていくっていうのは、変じゃないですか。

〇藤根委員長 同じものというイメージは……

〇北川委員 ではない。

〇藤根委員長 ないんです。もう少し、何というかな、文章を、委員長報告はあくまで文章として報告をさせていただきますので、項目別に箇条書きって言ったらおかしいですけども、何か具体のものを入れながら、居場所づくりについて、こういうこと、こういうこと、こういうことみたいな感じでは書けないのかなというふうにイメージしておりましたので。

〇北川委員 逆にいろいろ今日出た意見の中で、いろんな項目についての修飾的な表現が、たくさん要望があったと思うんですね、具体例も含めて。具体例なんていうのは、委員長報告で書く必要はないので、求める項目だけがあればいいので、で、そういう、具体的にこんな事例もあってこんなことが必要ですよねなんていうのは、やっぱり提言のところでしっかりと書き込んでほしいなと思うので、イメージとしては、提言はボリューム感があって、委員長報告はそこからそぎ落した表現として、これ、これ、これという、ポイントを押さえて委員長報告をしてもらうっていうのがいいのかなというふうに思っているんですが。

〇水谷委員 ちょっと僕とは違うな。

〇藤根委員長 どうぞ。

〇水谷委員 ごめんなさい。先ほど委員長が言ったような感じで、要するに提言はある程度、例えば市町に望むことがあればそれも提言の中に入れて、箇条書きでこういう形のものも市町と協議していただきたいとか、そういう内容のものを入れてもいいと思うんだけど、ここでいろいろ今まで議論してきたこと以外にどうのこうのじゃなくて、委員長が最終案をまとめてこれを報告した中で、ある程度、絞った中で知事に提言していくと。そのほうが僕はええと思うんですけどね。北川委員とはちょっと違うんだけどな。ごめんなさいね。それは皆さんで決めてください。

〇小島委員 形はいろいろあると思うんですが、県に基本的に言うのか、それとも、国、市町を含んだものっていうすみ分けなのかなと私は思っていたので。ということは、最終報告はこの中で特に県に対して求めることかなというふうに思っていました。提言については、県ではなかなか懐に手を突っ込めない市町のこととか、国に求めることとかも全部入れて、知事としてほかのところに向けてこうしてほしいっていうのが提言なのかなっていうふうに思ってたんので。ボリュームがどうか。

〇藤根委員長 それはあるんです。

〇小島委員 はい、わかりませんけど、そういうすみ分けなのかなというふうに思っていました。

〇藤根委員長 ほかの方の御意見もあれば、お聞かせいただきたいとは思いますが。
 私も、具体的なものを膨らませていくというか、具体的なものを含めてやっていく、提言とはそちらかなと。提言については具体的なもの、今日も御意見をいただきましたけども、そういったものを入れながら提言をつくり上げていくのかなというふうなイメージは持っていました。ただ、最終報告として委員会の意見として3つの柱立てでありましたので、そこの部分については今日お話しいただいたことを基本に委員長報告をつくって、当然それに絡む内容で具体的なことに触れていくのが一番整理がつきやすいのかなというようなところを思っていましたので。

〇小島委員 多分同じことを言われているんかなと思うんです。今日、ここをやったけれども、市町の部分、国の部分とかがあります。多分そこをそぎ落としたら委員長報告になるんやろなと思うし、そこをもっと具体的に書き込んだら提言になるんかなというふうに思うんで、結構同じことを言っているんかなと思うんですが、これを全部でも言うとなると、延々としゃべってもらわなあかんから、物理的な量もやっぱり関係すると思うので、そのあたりもお考えいただいたらどうかなというふうに思います。逆のことを言っている気は余りしないですけれども。

〇藤根委員長 わかりました。
 では、まず確認させていただかなあかんのは、今、委員長報告の御議論を時間をかけてしていただきました内容を正副委員長で整理をさせていただきますが、そのことについては、いただいた意見、それからこの項目を全て載せていかなくてもいいという判断でもよろしいんでしょうか、そこは。皆さん、いかがですか、委員長報告に。御意見をいただいておりますので、知事への提言では必ず全て触れさせていただかなあかんのかなというふうには思いますが。

〇水谷委員 そやけど、委員長報告はみんなが聞いとるわけやわな。

〇藤根委員長 はい。

〇水谷委員 知事への提言は知事にしか出していないんだから、その辺はどう反響が出るんかわからないんで、委員長、申しわけないけども、ある程度、委員長、副委員長でまとめていただいて、どのぐらいボリュームがあるか、ちょっとわかりませんので、その辺でもしここは要らんという項目があれば、それをそぎ落としてもらって結構ですんで。そういう形でつくってもらったらいいんじゃないんですか。

〇藤根委員長 はい。

〇水谷委員 何もしゃちこばって、ここはこうやろ、こうやろとせんでも、ある程度。長い委員長報告もあるし、短いやつもあるけども、その辺は一遍つくっていただいて。

〇藤根委員長 わかりました。

〇水谷委員 委員長、副委員長にばかりお願いしているんで申しわけないんだけどね。

〇藤根委員長 わかりました。
 そうしたら、今、水谷委員からも御意見をいただきましたので、正副委員長でつくらせていただきまして、それを先ほど言わせていただきましたように、次回の委員会で御意見をいただきますので、そのときにボリュームの面、それから、これはもう要らないんじゃないかというようなことも含めて、ちょっと御意見をいただくということで整理させていただいてよろしいですか。
          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 それでは、そういった方向性を踏まえて、知事への提言なんですけども、今いただいた御意見であれば、より具体的なことを含めて、今日御議論いただいたことをしっかりと盛り込んでいくというような中身の提言になっていくのかなというふうに思うんですけども。で、具体的なことに触れてつくっていくという形なんですけども、そのことについても御意見はございませんか。こういった項目、先ほどの具体的なところ、私からもその児童養護施設のところで網かけでちょっと入れさせていただいてあったんですけども、今日の議論になったことは基本的に盛り込んでいくというような形でよろしいですか、提言については。

〇北川委員 結構なんですけど、どこかで、それぞれの会派へもちょっと持ち帰って、御意見も聞きたいですし、今日参加いただいていない、委員じゃない会派の方もいらっしゃるので、そんなところのお声も聞かせていただく機会は当然、提言ということであれば必要なのかなというふうに思いますので、ちょっとその辺は正副委員長のほうで、大変やと思いますけど、調整を。

〇藤根委員長 では、次回、正副委員長から案を示させていただいて、それを御協議いただいた上で、各会派に提示させていただくような方向が一番いいんですかね、順番としては。そんな方向でよろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 ほかに、知事への提言について、盛り込む項目も含めて何か御意見はございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇藤根委員長 いいですか。
 それでは、今御意見をいただきましたので、整理させていただきますけども、もう一度確認として、提言については今日御検討いただいた中身を具体的なことも含めて整理をさせていただいて、項目別に出させていただくというような形になるのかなというふうに思います。3つございましたので、学習支援と子どもの居場所づくり、それから包括的な支援の在り方、就労支援、そして、結語(まとめ)のところ、そこらあたりの中身を踏まえて整理をさせていただくというような形でよろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤根委員長 では、次回の委員会までに正副委員長で整理をさせていただきまして、知事への提言の素案をお示しさせていただきますので、よろしくお願いいたします。そして、その素案を御検討いただいて、最終報告の案とともに各会派での御意見をいただくような形になろうかというふうに思います。よろしくお願いいたします。
 最後に、全体を通して何か御意見等はございませんか。

〇稲森委員 もう一回確認したいんですけど、国に対する要望事項を要望する手法っていうのは、どういうふうにするんですか。意見書っていう形ですか。

〇藤根委員長 今の私の中では、最終報告は県に対して、市町とか国に対しては知事の提言っていうふうに、まだそこまで整理がついていませんし、先ほど水谷委員からも言っていただいたんですが、最終報告の文言を整理する中で、やはり最終報告にも国への要望であったりそういうところは必要になってくるのかなというふうなところも思っておりますので、具体の部分は知事への提言に入れるにしても、国への要望等々についても委員長報告に含めさせていただいて御提示させていただくかもわかりませんので、御理解いただけたらなと思います。

〇稲森委員 わかりました。

〇藤根委員長 よろしいですか。

〇稲森委員 はい。

〇藤根委員長 あと、北川委員からもありましたけども、市町に窓口になっていただいている事業とか制度も多いもんですから、やはりその書きぶりというのはかなり気にしておりまして、県としてこういうことをやってほしいみたいな書きぶりではなしに、市町の担当職員の方に、あるいは市町に財政的なことも含めてお願いをしていく可能性もないとは言えませんので、やはり丁寧な説明なり、書きぶりで書かないといけないのかなというふうなところは思っております。
 ほかに御意見はございませんか。

          〔発言の声なし〕

〇藤根委員長 なければ、これで委員長報告(骨子案)についてを終了いたします。

Ⅱ 次回の委員会について

〇藤根委員長 次に、次回の委員会についてですが、委員長報告(案)及び知事への提言(素案)を御協議いただくため、3月上旬までに開催いたしたいと存じます。委員会の開催日時については、後刻日程調整をさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
子どもの貧困対策調査特別委員長
藤根 正典

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